JP2003282404A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

Info

Publication number
JP2003282404A
JP2003282404A JP2002080823A JP2002080823A JP2003282404A JP 2003282404 A JP2003282404 A JP 2003282404A JP 2002080823 A JP2002080823 A JP 2002080823A JP 2002080823 A JP2002080823 A JP 2002080823A JP 2003282404 A JP2003282404 A JP 2003282404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
coordinates
exposure
control
exposure apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002080823A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Arai
治 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2002080823A priority Critical patent/JP2003282404A/ja
Publication of JP2003282404A publication Critical patent/JP2003282404A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光位置におけるステージ制御誤差を小さく
することができる露光装置を提供する。 【解決手段】 ステージSには、X方向駆動モータMx
f(前側)、Mxb(後側)、Y方向駆動モータMyr
(右側)、Myl(左側)の駆動に伴い、それぞれ推力
(モータの押す力)Fxf、Fxb、Fyr、Fylが
作用する。本発明のステージ制御においては、露光位置
を中心とする座標において(X、Y、Θz)誤差量を制
御フィードバック量として捉え、この誤差を小さくする
ように各駆動モータMxf、Mxb、Myr、Mylを
駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光あるいは荷電粒
子線等のエネルギ線を用いて、原版(レチクル等)に形
成されたデバイスパターンを感応基板(ウェハ等)上に
転写する露光装置に関する。特には、露光位置における
ステージ制御誤差を小さくすることができる露光装置に
関する。なお、本明細書の露光装置は、電子線直描タイ
プのようなパターン原版を用いる露光方式、及び、マス
クやレチクル上に形成した原パターンを転写する露光方
式の双方を含むものとする。
【0002】
【従来の技術】スキャニング露光方式では、レチクルの
載ったレチクルステージとウェハの載ったウェハステー
ジとを同期移動させながらパターン転写(露光)を行
う。光を用いた露光においては、レチクルステージとウ
ェハステージの同期誤差が、直接的に転写パターンのボ
ケや位置ずれにつながる。一方、荷電粒子線を用いた露
光では、レチクルステージとウェハステージの同期誤差
量を、荷電粒子線光学系の側でビームを偏向させる等に
より補正することができる。しかしながら、現状では、
両ステージの同期誤差量の厳密な補正には限界があるた
め、この場合も光露光と同様に、ステージの同期誤差が
転写のボケや位置ずれを引き起こす要因となる。
【0003】ここで、レチクルステージとウェハステー
ジの同期移動の制御は、ウェハステージの動作に同期さ
せて、レチクルステージを移動させるようにしている。
この制御方法においては、ステージの重心座標に対し、
X及びY方向の重心点の移動量の誤差と、θz方向(重
心点周り)の回転量の誤差を制御量として与える。そし
て、ウェハステージの重心座標に対し、レチクルステー
ジの重心座標が一致するように制御することで、両ステ
ージの同期誤差を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したステージの同
期移動制御は、レチクルステージとウェハステージの重
心座標を一致させるには適している。しかしながら、両
ステージの重心座標を一致させたとしても、この重心座
標と露光位置とは一致しないのがほとんどの場合であ
る。重心座標と露光転写位置が一致していないと、θz
方向の誤差(回転誤差)が生じたときには、露光位置の
誤差が重心座標からの距離に比例して大きくなる。つま
り、重心点における両ステージの位置誤差がゼロであっ
ても、回転誤差が生じたときの露光位置においては、重
心座標と露光位置間の距離に回転誤差を掛け合わせた分
の誤差が生じてしまう。そのため、回転誤差に伴う露光
位置の誤差は、重心位置近傍における露光誤差が最も小
さく、重心位置から遠ざかるほど露光誤差が大きくなる
傾向がある。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、露光位置におけるステージ制御誤差を
小さくすることができる露光装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の第1の露光装置は、感応基板を載置して移
動・位置決めするステージ(感応基板ステージ)と、
前記感応基板にエネルギ線を選択的に照射する光学系
と、を具備する露光装置であって、 前記ステージの位
置制御基準座標として、現に前記エネルギ線を照射して
いる感応基板上の部分(露光位置)又はその近傍に平面
座標(XY座標)の中心点を置く座標を用い、 前記ス
テージの位置・姿勢の制御量として、前記中心点の移動
量(X軸・Y軸移動量)、及び、該中心点周りの回転量
(θz回転量)を用いることを特徴とする。
【0007】本発明の第1の露光装置においては、ステ
ージ位置制御量を露光位置を基準(座標中心)とする制
御量とする。すなわち、ステージの誤差ベクトル及び回
転誤差を露光位置近傍を中心として把握して制御するこ
とにより、露光位置の制御誤差を少なくすることができ
る。
【0008】本発明の第1の露光装置においては、さら
に、前記感応基板上に転写するパターンを有する原版を
載置して移動・位置決めするステージ(原版ステージ)
を具備し、 該原版ステージも、位置制御基準座標とし
て、現に前記エネルギ線を照射している原版上の部分
(露光位置)又はその近傍に平面座標(XY座標)の中
心点を置く座標を用い、 前記ステージの位置・姿勢の
制御量として、前記中心点の移動量(X軸・Y軸移動
量)、及び、該中心点周りの回転量(θz回転量)を用
いることができる。
【0009】本発明の第2の露光装置は、感応基板上に
転写するパターンを有する原版を載置して移動・位置決
めするステージ(原版ステージ)と、 前記原版を通過
したエネルギ線を前記感応基板に結像させる光学系と、
を具備する露光装置であって、 前記ステージの位置制
御基準座標として、現に前記エネルギ線を照射している
前記原版上の部分(露光位置)又はその近傍に平面座標
(XY座標)の中心点を置く座標を用い、 前記ステー
ジの位置・姿勢の制御量として、前記中心点の移動量
(X軸・Y軸移動量)、及び、該中心点周りの回転量
(θz回転量)を用いることを特徴とする。
【0010】また、本発明の第1及び第2の露光装置に
おいては、非露光時、又は、前記露光位置がステージ座
標(ステージ上の機械的特性により定まる所定の点を中
心点とする座標)の一定領域外にあるときは、該ステー
ジ座標に基づいて前記ステージを位置制御することがで
きる。非露光時は露光位置という概念があり得ないの
で、ステージ座標で制御する。また、露光位置がステー
ジ座標の一定領域外にあるときは、ステージ座標に基づ
いてステージを位置制御する。
【0011】さらに、本発明の第1及び第2の露光装置
においては、前記露光位置を中心点として、前記光学系
の光軸方向の移動(Z方向移動量)、前記X軸・Y軸周
りのステージ回転(θx・θy回転量)をも制御するこ
とができる。この場合、露光位置における、Z方向・θ
x・θy方向のステージ制御誤差も小さくすることがで
きる。
【0012】本発明の第3の露光装置は、感応基板を載
置して移動・位置決めするステージ(感応基板ステー
ジ)と、 前記感応基板にエネルギ線を選択的に照射す
る光学系と、を具備する露光装置であって、 前記ステ
ージの位置制御基準座標として、前記ステージ上を相対
移動する座標を用いることを特徴とする。
【0013】本発明の第3の露光装置においては、スキ
ャン露光の場合等、露光すべき感応基板の露光位置とス
テージの位置制御座標が同じく相対移動するので、露光
すべき位置でのステージ制御の非干渉化が可能となり、
制御性能が向上する。
【0014】本発明の第3の露光装置においては、さら
に、前記感応基板上に転写するパターンを有する原版を
載置して相対移動するステージ(原版ステージ)を具備
し、該原版ステージも、位置制御基準座標として、前記
ステージ上を相対移動する座標を用いることができる。
【0015】また、本発明の第3の露光装置において
は、前記感応基板ステージの制御座標位置情報を、前記
原版ステージの制御指令情報とすることができる。
【0016】本発明の第4の露光装置は、感応基板上に
転写するパターンを有する原版を載置して移動・位置決
めするステージ(原版ステージ)と、 前記原版を通過
したエネルギ線を前記感応基板に結像させる光学系と、
を具備する露光装置であって、 前記ステージの位置制
御基準座標として、前記ステージ上を相対移動する座標
を用いることを特徴とする。
【0017】本発明の露光装置においては、防振機構部
の制御基準座標と前記感応基板ステージの制御基準座標
は、同じ転写位置(X、Y、Z)であるものとすること
ができる。また、防振機構部の制御基準座標と前記原版
ステージの制御基準座標は、同じ転写位置(X、Y、
Z)であるものとすることができる。
【0018】本発明の第5の露光装置は、防振機構部を
具備する露光装置であって、前記防振機構部の制御基準
座標と、感応基板を載置して移動・位置決めするステー
ジ(感応基板ステージ)及び/又は感応基板上に転写す
るパターンを有する原版を載置して移動・位置決めする
ステージ(原版ステージ)の制御基準座標は、同じ転写
位置(X、Y、Z)であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。なお、以下の説明は、分割転写方式の電子線投影露
光を例にとって行うが、本発明は、電子線等の荷電粒子
線をエネルギ線に用いる露光技術に限定されるわけでは
なく、紫外線やX線等を用いる露光にも適用できる。
【0020】図5は、分割転写方式の電子線投影露光装
置の光学系全体における結像関係及び制御系の概要を示
す図である。光学系の最上流に配置されている電子銃1
は、下方に向けて電子線を放射する。電子銃1の下方に
は2段のコンデンサレンズ2、3が備えられており、電
子線は、これらのコンデンサレンズ2、3によって収束
されブランキング開口7にクロスオーバーC.O.を結
像する。
【0021】二段目のコンデンサレンズ3の下には、矩
形開口4が備えられている。この矩形開口(照明ビーム
成形開口)4は、レチクル(マスク)10の一つのサブ
フィールド(露光の1単位となるパターン小領域)を照
明する照明ビームのみを通過させる。この開口4の像
は、レンズ9によってレチクル10に結像される。
【0022】ビーム成形開口4の下方には、ブランキン
グ偏向器5が配置されている。同偏向器5は、必要時に
照明ビームを偏向させてブランキング開口7の非開口部
に当て、ビームがレチクル10に当たらないようにす
る。ブランキング開口7の下には、照明ビーム偏向器8
が配置されている。この偏向器8は、主に照明ビームを
図5の横方向(Y方向)に順次走査して、照明光学系の
視野内にあるレチクル10の各サブフィールドの照明を
行う。偏向器8の下方には、照明レンズ9が配置されて
いる。照明レンズ9は、レチクル10上にビーム成形開
口4を結像させる。
【0023】レチクル10は、実際には(図6を参照し
つつ後述)光軸垂直面内(X−Y面)に広がっており、
多数のサブフィールドを有する。レチクル10上には、
全体として一個の半導体デバイスチップをなすパターン
(チップパターン)が形成されている。もちろん、複数
のレチクルに1個の半導体デバイスチップをなすパター
ンを分割して配置しても良い。
【0024】レチクル10は、移動可能なレチクルステ
ージ11上に載置されている。このレチクル10を光軸
垂直方向(XY方向)に動かすことにより、照明光学系
の視野よりも広い範囲に広がるレチクル上の各サブフィ
ールドを照明することができる。レチクルステージ11
には、レーザ干渉計を用いた位置検出器12が付設され
ており、レチクルステージ11の位置をリアルタイムで
正確に把握することができる。
【0025】レチクル10の下方には、投影レンズ15
及び19並びに偏向器16が設けられている。レチクル
10の1つのサブフィールドを通過した電子線は、投影
レンズ15、19、偏向器16によってウェハ23上の
所定の位置に結像される。投影レンズ15、19及び偏
向器16(像位置調整偏向器)の詳しい作用について
は、図7を参照して後述する。ウェハ23上には、適当
なレジストが塗布されており、レジストに電子線のドー
ズが与えられ、レチクル上のパターンが縮小されてウェ
ハ23上に転写される。
【0026】レチクル10とウェハ23の間を縮小率比
で内分する点にクロスオーバーC.O.が形成され、同
クロスオーバー位置にはコントラスト開口18が設けら
れている。コントラスト開口18は、レチクル10の非
パターン部で散乱された電子線がウェハ23に到達しな
いよう遮断する。
【0027】ウェハ23の直上には、反射電子検出器2
2が配置されている。この反射電子検出器22は、ウェ
ハ23の被露光面やステージ上のマークで反射される電
子の量を検出する。例えばレチクル10上のマークパタ
ーンを通過したビームでウェハ23上のマークを走査
し、その際のマークからの反射電子を検出することによ
り、レチクル10とウェハ23の相対的位置関係や電子
線(ビーム)の性状を知ることができる。
【0028】ウェハ23は、静電チャック(図示され
ず)を介して、XY方向に移動可能なウェハステージ2
4上に載置されている。上記レチクルステージ11とウ
ェハステージ24とを、互いに逆の方向に同期走査する
ことにより、投影光学系の視野を越えて広がるチップパ
ターン内の各部を順次露光することができる。なお、ウ
ェハステージ24にも、上述のレチクルステージ11と
同様の位置検出器25が装備されている。ウェハステー
ジ24は、6軸自由度をもったテーブルで構成されてい
る(詳しくは図8及び図9を参照しつつ後述する)。
【0029】上記各レンズ2、3、9、15、19及び
各偏向器5、8、16は、各々のコイル電源制御部2
a、3a、9a、15a、19a及び5a、8a、16
aを介してコントローラ31によりコントロールされ
る。また、レチクルステージ11及びウェハステージ2
4も、ステージ制御部11a、24aを介して、コント
ローラ31により制御される。ステージ位置検出器1
2、25は、アンプやA/D変換器等を含むインターフ
ェース12a、25aを介してコントローラ31に信号
を送る。また、反射電子検出器22も同様のインターフ
ェース22aを介してコントローラ31に信号を送る。
【0030】コントローラ31は、ステージ位置の制御
誤差を把握し、その誤差を像位置調整偏向器16で補正
する。これにより、レチクル10上のサブフィールドの
縮小像がウェハ23上の目標位置に合わせるよう制御で
きる。そして、ウェハ23上で各サブフィールド像が繋
ぎ合わされて、レチクル上のチップパターン全体がウェ
ハ上に転写される。
【0031】次に、分割転写方式の電子線投影露光に用
いられるレチクルの詳細例について、図6を参照しつつ
説明する。図6は、電子線投影露光用のレチクルの構成
例を模式的に示す図である。(A)は全体の平面図であ
り、(B)は一部の斜視図であり、(C)は一つの小メ
ンブレン領域の平面図である。このようなレチクルは、
例えばシリコンウェハに電子線描画・エッチングを行う
ことにより製作できる。
【0032】図6(A)には、レチクル10における全
体のパターン分割配置状態が示されている。同図中に多
数の正方形41で示されている領域が、一つのサブフィ
ールドに対応したパターン領域を含む小メンブレン領域
(厚さ0.1μm 〜数μm )である。図6(C)に示す
ように、小メンブレン領域41は、中央部のパターン領
域(サブフィールド)42と、その周囲の額縁状の非パ
ターン領域(スカート43)とからなる。サブフィール
ド42は転写すべきパターンの形成された部分である。
スカート43はパターンの形成されてない部分であり、
照明ビームの縁の部分が当たる。パターン形成の形態と
しては、メンブレンに孔開き部を設けるステンシルタイ
プと、電子線の高散乱体からなるパターン層をメンブレ
ン上に形成する散乱メンブレンタイプとがある。
【0033】一つのサブフィールド42は、現在検討さ
れているところでは、レチクル上で1mm角程度の大き
さを有する。投影の縮小率を1/4とすると、サブフィ
ールドがウェハ上に縮小投影された投影像の大きさは、
0.25mm角である。小メンブレン領域41の周囲の
直交する格子状のマイナーストラットと呼ばれる部分4
5は、レチクルの機械強度を保つための、例えば厚さ
0.7mm程度の梁である。マイナーストラット45の
幅は、例えば0.1mm程度である。なお、スカート4
3の幅は、例えば0.05mm程度である。
【0034】図6(A)に示すように、図の横方向(X
方向)に多数の小メンブレン領域41が並んで一つのグ
ループ(エレクトリカルストライプ44)をなし、その
ようなエレクトリカルストライプ44が図の縦方向(Y
方向)に多数並んで1つのメカニカルストライプ49を
形成している。エレクトリカルストライプ44の長さ
(メカニカルストライプ49の幅)は照明光学系の偏向
可能視野の大きさによって制限される。
【0035】メカニカルストライプ49は、X方向に並
列に複数存在する。隣り合うメカニカルストライプ49
の間にメジャーストラット47として示されている幅の
太い梁は、レチクル全体のたわみを小さく保つためのも
のである。メジャーストラット47はマイナーストラッ
ト45と一体である。
【0036】現在有力と考えられている方式によれば、
1つのメカニカルストライプ(以下単にストライプと呼
ぶ)49内のX方向のサブフィールド42の列(エレク
トリカルストライプ44)は電子線偏向により順次露光
される。一方、ストライプ49内のY方向の列は、連続
ステージ走査により順次露光される。
【0037】図7は、レチクルからウェハへのパターン
転写の様子を模式的に示す斜視図である。図の上部にレ
チクル10上の1つのストライプ49が示されている。
ストライプ49には上述のように多数のサブフィールド
42(スカートについては図示省略)及びマイナースト
ラット45が形成されている。図の下部には、レチクル
10と対向するウェハ23が示されている。
【0038】この図では、レチクル上のストライプ49
の一番手前のエレクトリカルストライプ44の左隅のサ
ブフィールド42−1が上方からの照明ビームIBによ
り照明されている。そして、サブフィールド42−1を
通過したパターンビームPBが、2段の投影レンズと像
位置調整偏向器(図5参照)の作用によりウェハ23上
の所定の領域52−1に縮小投影されている。パターン
ビームPBは、レチクル10とウェハ23の間で、2段
の投影レンズの作用により、光軸と平行な方向から光軸
と交差する方向へ、そしてその逆に計2回偏向される。
【0039】ウェハ23上におけるサブフィールド像の
転写位置は、レチクル10とウェハ23との間の光路中
に設けられた偏向器(図5の符号16)により、各パタ
ーン小領域42に対応する被転写小領域52が互いに接
するように調整される。すなわち、レチクル上のパター
ン小領域42を通過したパターンビームPBを第1投影
レンズ及び第2投影レンズでウェハ23上に収束させる
だけでは、レチクル10のパターン小領域42のみなら
ずマイナーストラット45及びスカートの像までも所定
の縮小率で転写することとなり、マイナーストラット4
5等の非パターン領域に相当する無露光領域が各被転写
小領域52の間に生じる。このようにならないよう、非
パターン領域の幅に相当する分だけパターン像の転写位
置をずらしている。
【0040】次に、図8を参照しつつ、本実施例の電子
線露光装置に用いるウェハステージの構成例について説
明する。図8は、本実施例の電子線露光装置に用いるウ
ェハステージの一例を示す平面図である。図8には、ウ
ェハステージ24が示されている。ウェハステージ24
の中央部には、ステージ部110が設けられている。ス
テージ部110は、下ステージ111や上ステージ11
7等で構成されている。下ステージ111は、電磁アク
チュエータ(リニアモータ179a、179b)により
Y軸方向に駆動され、上ステージ117は、電磁アクチ
ュエータ(リニアモータ179a′、179b′)によ
りX軸方向に駆動される。下ステージ111と上ステー
ジ117は、例えば、板バネ等で連結されている。上ス
テージ117上には、図示はしていないが、Z方向駆動
アクチュエータや6軸制御可能なアクチュエータ、静電
チャック等のウェハ保持装置が搭載されている。
【0041】下ステージ111には、気体軸受(図示省
略)を介して、X軸方向に延びるX軸移動ガイド105
が嵌合されている。X軸移動ガイド105の両端には、
Y方向にスライド可能なY軸スライダ107が設けられ
ている。各Y軸スライダ107には、気体軸受(図示省
略)を介して、Y軸方向に延びるY軸固定ガイド108
が嵌合されている。各固定ガイド108の両端には、ガ
イド固定部109が設けられており、各固定ガイド10
8はステージ定盤26に搭載されている。
【0042】上ステージ117には、気体軸受(図示省
略)を介して、Y軸方向に延びるY軸移動ガイド10
5′が嵌合されている。Y軸移動ガイド105′の両端
には、X方向にスライド可能なX軸スライダ107′が
設けられている。X軸スライダ107′には、気体軸受
(図示省略)を介して、X軸方向に延びるX軸固定ガイ
ド108′が嵌合されている。各固定ガイド108′の
両端には、ガイド固定部109′が設けられており、各
固定ガイド108′はステージ定盤26に搭載されてい
る。
【0043】Y軸スライダ107及びX軸スライダ10
7′には、詳しくは後述するように、リニアモータ17
9a、179b、179a′、179b′が設けられて
いる。これらの内、リニアモータ179a、179bを
駆動することにより、Y軸スライダ107及び下ステー
ジ111をY方向に駆動できる。一方、リニアモータ1
79a′、179b′を駆動することにより、X軸スラ
イダ107′及び上ステージ111をX方向に駆動でき
る。
【0044】次に、図9を参照しつつ、図8のウェハス
テージのステージ装置について説明する。図9は、本実
施例の電子線露光装置に用いるウェハステージのステー
ジ装置を構成する6自由度微動テーブルを示す斜視図で
ある。図9に示す6自由度微動テーブルは、駆動アクチ
ュエータにパラレルリンク機構を用いる例である。移動
ガイド105′(図8参照)と、移動ガイド105′を
スライドするX軸スライダ107′(図8参照)が示さ
れている。X軸スライダ107′上には、6自由度微動
テーブル430′が設置されている。
【0045】X軸スライダ107′上には、ある厚さを
有する平板状をしたアクチュエータ固定プレート477
aが設けられている。アクチュエータ固定プレート47
7a上には、図示せぬ球面軸受を介して、2本のアクチ
ュエータ471、472が回動可能に係止されている。
X軸スライダ107′上には、また、ある厚さを有する
平板状をしたアクチュエータ固定プレート477bが設
けられている。アクチュエータ固定プレート477b上
には、図示せぬ球面軸受を介して、4本のアクチュエー
タ473、474、475、476が回動可能に係止さ
れている。アクチュエータ471〜476には、ピエゾ
アクチュエータ等を用いることができる。ここで、アク
チュエータ471と476、アクチュエータ472と4
75、アクチュエータ473と474は、それぞれ平行
に配置されており、パラレルリンク機構を構成してい
る。
【0046】6本のアクチュエータ471〜476の上
端には、図示せぬ球面軸受を介して、想像線で示されて
いる三角テーブル434′が固定されている。6本のア
クチュエータ471〜476を伸縮させることにより、
三角テーブル434′を6自由度で(X、Y、Z、θ
x、θy、θz)駆動できる。なお、図示はしないが、
三角テーブル434′付近には、複数の静電容量式の位
置センサが配置されており、三角テーブル434′の位
置を測定する。上述のように、この例のステージ装置に
おいては、微動テーブルの駆動アクチュエータにパラレ
ルリンク機構を用いるため、テーブルを高剛性で高速に
駆動することができる。
【0047】次に、図10を参照しつつ、本実施例の電
子線露光装置に用いるレチクルステージの構成例につい
て説明する。図10は、本実施例の電子線露光装置に用
いるレチクルステージの一例を示す斜視図である。図1
0のレチクルステージ11は、ボックス型のエアベアリ
ング(気体軸受)を有する。このレチクルステージ11
は定盤141を備える。定盤141上には、2つのボッ
クス型をしたベースガイド142が載置されている。ベ
ースガイド142の内面には、永久磁石板が貼着されて
おり、モータヨーク142aを形成している。
【0048】2つのベースガイド142の上部には、各
々ボックス型をしたコイルボビン143が嵌合されてい
る。ベースガイド142とコイルボビン143間には、
隙間が存在する。これらのモータヨーク142aとコイ
ルボビン143はリニアモータを構成しており、X方向
に移動できる。コイルボビン143は、上下に拘束され
ているが、左右に拘束されていないので、左右のコイル
ボビン143に反転推力を与えることで回転できる構成
となっている。
【0049】2つのコイルボビン143の間には、ガイ
ド148が掛け渡されている。ガイド148には、ボッ
クス型をした可動ガイド144が外嵌している。可動ガ
イド144の内面には、永久磁石板が貼着されており、
モータヨーク144aを形成している。可動ガイド14
4には、プレート149が一体に取り付けられており、
これら可動ガイド144及びプレート149でコイルボ
ビン145(Y移動体)が構成される。コイルボビン1
45のY方向の移動においては、反力キャンセル147
が用意され、コイルボビン145のY軸方向の推力の反
力をキャンセルしている。すなわち、レチクルステージ
11自身が回転可能な構成になっている。
【0050】なお、可動ガイド144上には、レチクル
を載置するステージ146が設置されている。このレチ
クルステージ11のコイルボビン143、145の内側
の各面には、それぞれモータヨーク142a、144a
に対向した位置に気体軸受け(図示されず)が設けられ
ている。
【0051】プレート149上には、6軸テーブル15
0が装着される。本実施例の構成では、ステージ制御で
(X、Y、θz)を制御し、6軸テーブル制御で残りの
(Z、θx、θy)を制御する。なお、3軸制御システ
ムでは3軸ステージ(X、Y、θz)制御構成(光露光
装置のファインステージ構成)であって、6軸制御シス
テムでは3軸ステージ(X、Y、θz)とテーブル
(Z、θx、θy)を制御するものとする。
【0052】プレート149には、開口149aが形成
されている。プレート149は片持ちはり状になってお
り、プレート149下面と定盤141上面とは接触して
いない。プレート149上の6軸テーブル150上には
レチクルが載置される。このレチクルは、定盤141の
開口141aの上に位置する。このレチクルを通った電
子ビームは、定盤141の開口141aを通過して投影
光学系に入る。
【0053】次に、本発明に係る露光装置に用いるステ
ージ上におけるレチクルやウェハの配置状態の一例につ
いて説明する。図11(A)はレチクルステージ上にお
けるレチクルの配置状態を示す平面図であり、図11
(B)はウェハステージ上におけるウェハの配置状態を
示す平面図である。図11(A)には、ステージ146
(図10参照)上に載置された2枚のレチクル205、
206が示されている。各レチクル205、206に
は、図6を用いて上述した複数のストライプ49が存在
する。一方、図11(B)には、上ステージ117(図
8、図9参照)上に載置されたウェハ215が示されて
いる。ウェハ215上には、複数のLSIチップが存在
する。ステージ117は、ウェハステージ位置検出器2
5(図1参照)で位置検出される。
【0054】この図においては、図11(A)に示すレ
チクル206上のストライプ49のうち、図中丸印で示
す位置が現在の露光位置であり、これが露光中心とな
る。図11(A)に示す丸印の露光位置は、図11
(B)に示すウェハ215のLSIチップのうち、丸印
で示す位置(図中右下のチップ)に対応する。
【0055】次に、本発明に係る露光装置のステージ制
御方法について説明する。図1(A)、(B)は、本発
明に係る露光装置のステージ機構解析のためのモデル図
である。図1(A)には、ステージSと、このステージ
SのX方向駆動モータMxf(前側)、Mxb(後
側)、Y方向駆動モータMyr(右側)、Myl(左
側)が示されている。これら各駆動モータMxf、Mx
b、Myr及びMylの駆動に伴い、ステージSにはそ
れぞれ推力(モータの押す力)Fxf、Fxb、Fyr
及びFylが作用する。以下、ステージSを制御するた
めに必要な行列と、それを算出する際の計測点と駆動点
の位置関係は、図1(A)の配置を考えるものとする。
【0056】本発明のステージ制御においては、露光位
置を中心とする座標において(X、Y、Θz)誤差量を
制御フィードバック量として捉え、この誤差を小さくす
るように各駆動モータMxf、Mxb、Myr及びMy
lを駆動させる(制御装置の詳しい構成については後述
する)。図1(A)に示す位置関係から、ステージSの
回転位置Pの加速度と各駆動モータの推力Fxf、Fx
b、Fyr及びFylの関係は、次の行列「数1」で表
現される;
【数1】 但し、 Re:露光座標におけるステージのX、Y、Θz加速度
ベクトル A:駆動モータの推力をステージ露光座標位置における
ステージ加速度に変換する行列 F:駆動モータの推力ベクトル であり、 M:テーブルSの質量 I:Z軸周りの慣性モーメント である。
【0057】次に、レチクル回転位置とミラー計測位置
の関係は、次の行列「数2」で示される(図1(B)参
照);
【数2】 但し、 R:ミラー観測位置 B:ミラー観測位置と回転位置座標との関係 Rep:回転中心座標 である。
【0058】「数2」の逆行列も求めると、
【数3】 となる。前述の位置情報により、速度、加速度の関係が
求められる。すなわち、ミラー位置の加速度(Ra)と
回転中心の加速度(Re)の関係は、次の「数4」式と
なる;
【数4】
【0059】ステージ回転座標位置の加速度と駆動モー
タ推力との関係は、上記「数1」で示されている。この
「数1」の逆行列は、次の「数5」で表現される;
【数5】 この逆行列(「数1」の行列Aの逆行列)は、QR分解
問題を応用して算出することができる。このQR分解問
題は、例えばThe Math Works,Inc社製の“Mathtla
b”の関係ツールや制御シミュレーションツールに組み
込み関数として提供されているものを用いて解くことが
できる。例として、Mathtlabの記述を用いた算出手法を
述べる; (1)P=Aを計算して、これをP行列とする。 (2)MathtlabでQR関数を用いてPのQ、R分解を実
施する; >>[q,r]=qr(P) (3)Q、R分解で得られた行列を以下の式に代入して
逆行列を計算する; >>C=r*INV(r*r)*q (4)Mathtlabで算出されたC行列がP、つまりAの逆
行列となる。Cは3×4行列である。
【0060】「数4」及び「数5」より、計測点と加速
度を発生させるために必要な推力の関係を求めると、次
の「数6」のようになる;
【数6】
【0061】なお、レチクルステージの露光座標位置の
軌跡は、ステージ座標から見た露光座標の移動に連れ
て、制御座標中心が移動していく点に沿った軌跡とな
る。そのため、上記変換行列B×Aも変化する。非露光
時に駆動モータの位置と露光座標位置との距離が大きい
場合は、ある一定の距離内に制御中心座標を持つように
リミットを設けると、ステージの制御性を向上させるこ
とができる。
【0062】次に、図2及び図3を参照して実際のステ
ージ制御方法について説明する。図2は、本発明に係る
露光装置のステージ座標制御方法を説明するための説明
図である。図3は、同露光装置のレチクルステージとウ
ェハステージの対応関係を説明するための説明図であ
る。
【0063】図2において、Sはステージであり、E3
はステージSのX方向の移動量を検知するセンサ、E1
及びE2はステージSのY方向・θz方向の移動量を検
知するセンサである。図中のP点が露光の中心座標点を
表す。図3には、レチクルステージ11及びウェハステ
ージ24が示されている。これらステージ11、24
は、露光すべき座標がP点を通過するように移動させ
る。各ステージ11、24は、X、Y移動量誤差や回転
(ヨーイング)誤差を伴って移動する。図2は、ステー
ジSが指令座標(X′、Y′)に対して、実際のステー
ジ位置(X、Y)が誤差を伴って移動している最中を表
している。この場合、指令座標と実際のステージ位置間
には、位置誤差(誤差ベクトルCG−OCG)及び回転
誤差(θz)がある。
【0064】露光時においては、露光位置P点における
誤差を少なくする必要がある。従来は、ステージ座標に
おける位置誤差及び回転誤差を制御量として与え、重心
点の誤差を少なくするよう制御していたのに対し、本発
明に係る方法では、露光点座標に着目し、露光位置Pと
ステージ露光位置Qとの誤差量(X軸・Y軸誤差)、及
び、指令における回転とステージの回転の回転誤差量を
制御量として用いる。この制御量は、位置誤差について
はベクトルQ−Pであり、回転誤差については点Q周り
のθzである。
【0065】ここで、厳密に考えてステージがP点で回
転するとした場合は、ステージ上の露光点QがX、Y方
向に移動してしまい、干渉が起きてしまうおそれがあ
る。そこで、ステージが回転してもQ点がX、Y方向に
移動しないためには、回転座標をQ点で行なう必要があ
る。しかしながら、実際は、Q点−P点間の距離は数ミ
クロン程度なので、Q点ではなくP点でも影響は少ない
といえる。
【0066】図2からわかるように、CG点を制御量と
した場合は、CG点における位置誤差がゼロの場合で
も、回転誤差量Δθがある場合は、相対距離をCG−Q
=rとすれば、露光位置Qにおける位置誤差はr・Δθ
となる。すなわち、回転角度誤差によるQ点での位置誤
差は、距離rに比例して増減する。なお、CG点におけ
る位置誤差がゼロでない場合は、誤差の方向(+−)に
よって露光位置Qでの位置誤差が変わり、総合的には距
離rに比例するとはいえないが、回転による誤差に注目
すれば距離rに比例して増減するといっても問題はな
い。
【0067】位置誤差ベクトル(X軸及びY軸の制御
量)の制御は、重心点の誤差を少なくする従来の制御と
同様に行なうことができる。一方、回転誤差について
は、Q点を回転中心としてステージを回転する制御を行
なう。ステージ重心位置とQ点座標との距離は、露光の
スキャン移動中に刻々と変化するので、その都度、ステ
ージ駆動モータの推力の分配計算を行なうようにする。
このようにしてQ点でステージを回転することで、制御
における非干渉化が図れる。回転座標Qについては、ス
テージ寸法に対するPQの誤差は数ミクロンなので、P
点であってもそれほど影響がない。
【0068】なお、回転座標はP点、Q点以外に、ステ
ージ重心位置を含む直線(すなわち図2のLo又はL)
と直線P1−P2(図2の点線)との交点としてもよ
く、あるいは、直線P1−P2上の任意の位置であって
もよい。直線Lo又はLと直線P1−P2との交点を採
用した場合は回転による誤差が小さく、直線P1−P2
上の任意の位置を採用した場合は距離Po−Pが小さけ
れば誤差が小さいという利点がある。ここで、Poとは
直線P1−P2上の任意の1点のことである(図2参
照)。
【0069】あるいは、ウェハステージは、レチクルス
テージに比べて露光における露光距離が倍率分の1であ
る。位置制御基準座標は、上記ステージ上を相対移動す
る座標を用いれば理想的であるが、露光距離が小さい場
合は、1チップの露光毎に上記ステージ上の位置(例え
ばチップ中心座標)を位置制御基準座標としてもよい。
すなわち、上記相対移動する座標には、相対速度ゼロ、
相対移動ゼロも含まれることを意味する。これは、位置
制御基準座標が必ずしも露光中心位置である必要がない
ことも意味する。これは、レチクルステージでも同じ制
御が可能であり、ダブルステージ制御(複数レチクル対
応)等に有効である。
【0070】次に、6軸ステージの場合について説明す
る。図4は、本発明に係る露光装置の6軸ステージの場
合の制御方法を説明するための説明図である。図4に示
すような6軸ステージにおいては、図1〜図3の場合の
X、Y、θzに加えて、ステージの位置座標と露光すべ
き座標との、Z、Θx、Θy誤差量をも、露光位置を中
心とする座標における制御フィードバック量として捉
え、この誤差量を小さくするようにモータを駆動させ
る。この場合、レチクルステージの制御中心座標におけ
る加速度と駆動モータの推力の関係は、次の行列「数
7」で示される;
【数7】 但し、 Rc:露光座標におけるステージのX、Y、Z、Θx、
Θy、Θz加速度ベクトル A:駆動モータの推力をステージ露光座標位置における
ステージ加速度に変換する行列 M:駆動モータの推力ベクトル である。
【0071】なお、これらの数値は、機械図面から算出
(一般的な運動方程式とモーメント計算の関係式から算
出)してもよいが、SDRC社製の構造解析ツール“I
DEAS”等により、モデルから42個の伝達関数を出
力し、伝達関数のゲインをボード線図から読み取ると、
各要素の計算を容易に行なうことができる。この6軸制
御の場合も3軸制御と同様に、回転座標を露光座標近傍
(Z方向も含む)にすることにより、同様な制御が可能
となる。
【0072】次に、本発明に係る露光装置の制御装置の
構成例について説明する。図12は、本発明に係る露光
装置の制御装置の例を示すブロック図である。制御装置
は、目標値X、Y、θzのそれぞれに対応して、3つの
加算器301x、301y、301θzを備えている。
各加算器には、それぞれアンプ303x、303y、3
03θzが接続されている。各アンプには、それぞれ補
償回路305x、305y、305θzが接続されてい
る。
【0073】各補償回路は、マトリクス計算部310に
接続されている。このマトリクス計算部310は、各補
償回路からのデータに基づき、前記「数1」の行列変換
を行ない、モータ出力値を結果として出力する。マトリ
クス計算部310には、サブシステム313が接続され
ている。
【0074】このサブシステム313は、実際の機械に
おける制御モデルを表している。マトリクス計算部31
0から出力されたモータ推力指令に基づいて、実際のモ
ータ制御遅れや機械の遅れ等の後、最終的に、X、Y、
θzの加速度を出力する。1/Sは積分を表すので、加
速度→速度→位置となり、位置情報がアンプ315x、
315y、315θzに出力される。具体的に説明する
と、4軸モータの推力を入力とした機械モデル(ステー
ジモデル)による演算結果に基づき、露光中心座標にお
ける(X、Y、θz)の加速度成分(X、Y、θ)を出
力する演算ブロックであり、各目標値X、Y、θzのそ
れぞれに対応した出力値1/Sを出力する。サブシステ
ム313からの出力は、アンプ315x、315y、3
15θzを介して、加算器301x、301y、301
θzにフィードバックされる。
【0075】次に、他のステージ制御方法の例について
説明する。 (I)2つのステージ(ステージ1、2)の制御応答周波
数が等しい場合 図13は、本実施の形態におけるステージ制御方法の他
の例を示す制御ブロック図である。図13に示すよう
に、ほぼ同じ応答周波数のステージ(ステージ1、ステ
ージ2)を動かす場合は、両ステージに同じ指令を与え
る構成とする。すなわち、基準座標系での制御中心座標
をX、Y、Z、θz、θx、θyとし、ステージ座標系
での露光位置をΔX、ΔY、ΔZとする。これらは、ア
クチュエータへの推力分配時に必要な情報である。
【0076】ステージ1はレチクルステージ、ステージ
2はウェハステージであり、露光倍率を4倍とした場合
の構成である。レチクルステージ(ステージ1)への指
令値は、露光倍率を掛けた値がレチクル指令位置とな
る。基準入力要素で、指令位置の入力単位を合わせ、偏
差計算部によりフィードバック位置との偏差量を計算す
る。計算された偏差量は、制御要素部で位相補償やマト
リクス計算等の制御に必要な計算を行い、モータ推力値
を出力する。制御対象部では、実際に機械制御され、フ
ィードバック要素部で位置検出が行なわれて入力単位を
合わせる。この値は、上記偏差計算部に入力される。基
準入力要素ブロック以降は、図13を簡略したモデルと
なっている。位置指令(X、Y、Z、θz、θx、θ
y、ΔX、ΔY、ΔZ)情報のうち、回転要素(θz、
θx、θy)以降は露光倍率倍される。ウェハステージ
(ステージ2)には指令値が与えられ、以下上記と同様
な制御が行なわれる。この(I)のような制御方法は、
電子露光装置等に用いるのが好ましい。
【0077】(II)ステージ1の制御応答周波数がス
テージ2の制御応答周波数よりも大きい場合 図14は、本実施の形態におけるステージ制御方法の他
の例を示す制御ブロック図である。図14に示すよう
に、ステージ1の制御応答がステージ2の制御応答より
も高い場合は、ステージ2の干渉計位置指令をステージ
1の位置指令として駆動させ、ステージ2は追従駆動さ
せる制御を行なう。この場合、基準入力要素、偏差計算
部、制御対象部、フィードバック制御部の作用は、上記
(I)の場合と同様である。
【0078】位置指令(X、Y、Z、θz、θx、θ
y、ΔX、ΔY、ΔZ)情報により制御されたウェハス
テージ(ステージ2)の位置は、レーザー干渉計により
ウェハ位置情報1(Xw、Yw、Zw、θzw、θx
w、θyw、ΔXw、ΔYw、ΔZw)として検出され
る。この座標は、ウェハが露光される位置座標(X、
Y、Z)及びそのときのステージ姿勢(θz、θx、θ
y)、そして露光位置とステージの相対位置(ΔX、Δ
Y、ΔZ)を表している。レチクルステージ(ステージ
1)への指令値は、上記ウェハ位置情報1を与える。露
光倍率(×4)を掛けた値がレチクル指令位置となる。
基準入力要素で、指令位置の入力単位を合わせ、偏差計
算部によりフィードバック位置との偏差量を計算する。
計算された偏差量は、制御要素部で位相補償やマトリク
ス計算等の制御に必要な計算を行い、モータ推力値を出
力する。制御対象部では、実際に機械制御され、フィー
ドバック要素部で位置検出が行なわれて入力単位を合わ
せる。この値は、上記偏差計算部に入力される。基準入
力要素ブロック以降は、図14を簡略したモデルとなっ
ている。この(II)のような制御方法は、光露光装置
等に用いるのが好ましく、同期制御に最適である。
【0079】次に、これらのステージ制御方法における
推力の簡易な計算方法について説明する。まず、(I)
の制御の場合について述べる。図15は、本実施の形態
に係るステージ制御方法における推力計算方法を説明す
るための説明図である。図15を参照して、ステージの
指令位置を考える。ステージ座標系(Xs、Ys)と基
準座標系(Xb、Yb)の座標差を(Δx、Δy、θ
0)とする。このとき、露光開始位置がSP、露光終了
点がEPであるとすると、ベクトルSP−EP(図の太
い矢印)がステージの露光軌跡を表す。
【0080】ステージ座標系(Xs、Ys)において、
この直線を A1×x1+B1×y1+c1=0・・・(1) とすると、基準座標系(Xb、Yb)における直線は、 A2×x2+B2×y2+c2=0・・・(2) と表せる。一方、露光直線P1−P2は、基準座標系
(Xb、Yb)において A3×x2+B3×y2+c3=0・・・(3) と表せる。このとき、直線(2)と直線(3)の交点
(X0、Y0)を露光位置のステージの指令位置とす
る。この座標は、詳しい計算式は省略するが、ステージ
座標系に置き換えた座標(J、K)として書くこともで
きる。すなわち、指令座標は(X0、Y0、θ0、J、
K)のように書ける。また、関係式は、 X0=Δx+J×cos(θ0)+K×sin(θ
0)、 Y0=Δy−J×sin(θ0)+K×cos(θ
0)、である。
【0081】一方、制御対象であるステージ位置は、基
準座標系(Xb、Yb)において、干渉計位置情報より
ステージ座標の原点座標及び回転量(Xw、Yw、θ
w)を求めることができる。露光座標は、ステージ座標
系で原点から(J、K)の位置にあることから、基準座
標系における露光座標(Xs1、Ys1)は、 Xs1=Xw+J×cos(θw)+K×sin(θ
w)、 Ys1=Yw−J×sin(θw)+K×cos(θ
w)、 となる。すなわち、フィードバック位置情報は、(Xs
1、Ys1、θw、J、K)のように書ける。
【0082】これを用いると、基準座標系における偏差
量(誤差量)Xerr、Yerr、θerrは、以下の
ように表すことができる; Xerr=X0−Xs1 Yerr=Y0−Ys1 θerr=θ0−θw すなわち、ステージ位置の制御を行うには、ステージの
回転中心座標Q(Xs1、Ys1)を中心とした回転制
御(θerr)と、相対誤差量(Xerr、Yerr)
の制御を行なえばよい。
【0083】次に、前記の制御量に基づく値から、ステ
ージが露光中心付近で回転するようなモータ推力を決定
する。図16は、本実施の形態に係るステージ制御方法
における推力の計算方法のモデル図である。図16に示
すように、X軸、Y軸両端にリニアモータMxf、Mx
b、Myr及びMylが配置され、X、Y、回転移動が
可能なテーブルTを考える。テーブルTは質量均一であ
るとする。テーブルTのX、Yの偏差に対するモータ推
力は、対抗するモータに同じ推力を与えるものとする。
すなわち、 Fxbx=Fxfx=X偏差値から求めた推力 Fyly=Fyry=Y偏差値から求めた推力
【0084】一方、テーブルTの回転については、モー
タへの出力を以下の通りに考える。点Pを回転中心座標
とする場合、各軸周りのモーメントは、 Fxbt×L3+Fxft×L1=0 Fylt×L4+Fyrt×L2=0 となる。そこで、回転偏差から求めた推力を、これらの
式が満たされるように推力分配する。最終的には、モー
タへの推力は、 Fxb=Fxbx+Fxbt Fxf=Fxfx+Fxft Fyl=Fyly+Fylt Fyx=Fyry+Fyrt となる。
【0085】次いで、(II)の制御の場合について述
べる。(II)の場合の計算方法 ここでは、(II)の制御の場合、すなわち、ステージ
1の制御応答周波数がステージ2の制御応答周波数に比
べて充分高い場合において、ステージ2への追従精度が
高く、同期制御の精度を高くできる方法について述べ
る。この場合、指令値は、ステージ2の露光位置情報
を、基準座標系とステージ座標系の情報として与えられ
る。(X0、Y0、θ0、J、K)では(X0、Y0、
θ0)が基準座標による値、(J、K)がステージ座標に
おける露光中心座標である。ステージの回転は、露光中
心近傍で行なわれるため、露光位置近傍の回転による
X、Y軸への干渉がなく、露光位置付近の同期制御を向
上することができる。この場合の詳細の計算式は、
(I)の場合と同様である。ステージ2の露光座標位置
の考え方は、(I)の制御とほぼ同じである。異なる点
は、(I)の制御計算では予め計算された指令位置に対
して行なわれるのに対し、(II)ではステージ2(ウ
ェハステージ)の位置座標に対して計算が行なわれる点
である。なお、電子露光装置は(I)の制御構成、光露
光装置は(II)の制御構成をとるものとする。
【0086】ところで、前述のステージ制御は、3軸制
御の場合について述べているが、6軸制御の場合も同様
である。すなわち、6軸制御の場合は、指令値(X0、
Y0、Z0、θx0、θy0、θz0、ΔX1、ΔY
1、ΔZ1)が与えられるとし、指令値(X0、Y0、
θz0、ΔX1、ΔY1)は前述の通りであるとする。
以下、XZ面、YZ面について考える。
【0087】図17は、本実施の形態に係るステージ制
御方法における推力の計算方法を説明するための説明図
である。図17に示すように、ステージの重心CGに対
して、等距離にアクチュエータA1、A2が配置されて
いると仮定する。このとき、Z軸方向の推力は、 Fxzb=Fxzfx=Z偏差から求めた推力÷2 となる。そして、θy0に対する角度偏差から求めた推
力に基づき、ステージを図17の回転座標で回転させる
ためには、 Fxzf×Lxz1+Fxzb×Lxz2=0 を満足するように推力を与えればよい。
【0088】なお、3軸及び6軸制御における駆動構造
は、アクチュエータや機械構造によって異なるため、前
述の計算式で示した内容とは必ずしも同じにならない場
合もある。例えば、ウェハ用6軸テーブルがパラレルメ
カニズムで構築されている場合は、アクチュエータの駆
動推力の与え方は大きく異なる。しかしながら、制御量
を露光位置におくという考え方に基づけば、位置計測場
所やアクチュエータの場所、機構が異なっても、同じ制
御情報による制御が可能である。
【0089】次に、ステージの加速反力や偏荷重、床振
動等のキャンセルの目的をもった防振機構(AVIS)
について説明する。これは、上記の外力による揺れを制
御するものである。図18は、AVIS制御の構成を模
式的に示す斜視図である。AVIS制御は6軸制御であ
る。AVIS制御は、ステージのような移動はしない
が、水平の確保や床振動、ステージ反力キャンセル制御
等を行なうことができる。
【0090】図18に示すように、AVISの上には、
ウェハステージ24(図8参照)が載置される。ウェハ
ステージ24の上には、前述の6軸駆動テーブル43
0′(図9参照)が搭載される。AVIS及びウェハス
テージ24は、露光装置本体とは切り離されて独立した
構成となっている。露光装置本体の上部には、レチクル
ステージ11や投影光学系等がある。
【0091】相対位置計測センサにより、制御中心座標
を基準として、本体とAVISの位置関係を保ちつつ位
置制御を行なう。このような制御によれば、AVISも
ウェハステージ24上の6軸テーブル430′も、本体
光学系の焦点座標近傍を回転中心に制御することにな
り、露光位置における制御誤差を小さくすることができ
る。なお、従来は、AVISのテーブル重心で制御して
いたため、回転による露光位置が回転制御で干渉してい
た問題があった。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、露光位置のステージ制御誤差を少なくするこ
とができる露光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る露光装置のステージ機構解析のた
めのモデル図である。
【図2】本発明に係る露光装置のステージ座標制御方法
を説明するための説明図である。
【図3】同露光装置のレチクルステージとウェハステー
ジの対応関係を説明するための説明図である。
【図4】本発明に係る露光装置の6軸ステージの場合の
制御方法を説明するための説明図である。
【図5】分割転写方式の電子線投影露光装置の光学系全
体における結像関係及び制御系の概要を示す図である。
【図6】電子線投影露光用のレチクルの構成例を模式的
に示す図である。(A)は全体の平面図であり、(B)
は一部の斜視図であり、(C)は一つの小メンブレン領
域の平面図である。
【図7】レチクルからウェハへのパターン転写の様子を
模式的に示す斜視図である。
【図8】本実施例の電子線露光装置に用いるウェハステ
ージの一例を示す平面図である。
【図9】本実施例の電子線露光装置に用いるウェハステ
ージのステージ装置を構成する6自由度微動テーブルを
示す斜視図である。
【図10】本実施例の電子線露光装置に用いるレチクル
ステージの一例を示す斜視図である。
【図11】図11(A)はレチクルステージ上における
レチクルの配置状態を示す平面図であり、図11(B)
はウェハステージ上におけるウェハの配置状態を示す平
面図である。
【図12】本発明に係る露光装置の制御装置の例を示す
ブロック図である。
【図13】本実施の形態におけるステージ制御方法の他
の例を示す制御ブロック図である。
【図14】本実施の形態におけるステージ制御方法の他
の例を示す制御ブロック図である。
【図15】本実施の形態に係るステージ制御方法におけ
る推力計算方法を説明するための説明図である。
【図16】本実施の形態に係るステージ制御方法におけ
る推力の計算方法のモデル図である。
【図17】本実施の形態に係るステージ制御方法におけ
る推力の計算方法を説明するための説明図である。
【図18】AVIS制御の構成を模式的に示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 電子銃 2,3 コンデ
ンサレンズ 4 照明ビーム成形開口 5 ブランキ
ング偏向器 7 ブランキング開口 8 照明ビー
ム偏向器 9 コンデンサレンズ 10 レチクル 11 レチクルステージ 12 レチクル
ステージ位置検出器 15 第1投影レンズ 16 主偏向器 17 マーク走査用偏向器 18 コントラ
スト開口 19 第2投影レンズ 22 反射電子
検出器 23 ウェハ 24 ウェハス
テージ 25 ウェハステージ位置検出器 26 ステージ
定盤 S ステージ Mxf、Mxb、Myr、Myl 駆動モータ 301x、301y、301θz 加算器 303x、303y、303θz アンプ 305x、305y、305θz 補償回路 307 座標変換部 309 制御ゲ
イン積算部 311 座標変換部 313 サブシ
ステム 315x、315y、315θz アンプ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感応基板を載置して移動・位置決めする
    ステージ(感応基板ステージ)と、 前記感応基板にエネルギ線を選択的に照射する光学系
    と、を具備する露光装置であって、 前記ステージの位置制御基準座標として、現に前記エネ
    ルギ線を照射している感応基板上の部分(露光位置)又
    はその近傍に平面座標(XY座標)の中心点を置く座標
    を用い、 前記ステージの位置・姿勢の制御量として、前記中心点
    の移動量(X軸・Y軸移動量)、及び、該中心点周りの
    回転量(θz回転量)を用いることを特徴とする露光装
    置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記感応基板上に転写するパタ
    ーンを有する原版を載置して移動・位置決めするステー
    ジ(原版ステージ)を具備し、 該原版ステージも、位置制御基準座標として、現に前記
    エネルギ線を照射している原版上の部分(露光位置)又
    はその近傍に平面座標(XY座標)の中心点を置く座標
    を用い、 前記ステージの位置・姿勢の制御量として、前記中心点
    の移動量(X軸・Y軸移動量)、及び、該中心点周りの
    回転量(θz回転量)を用いることを特徴とする請求項
    1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 感応基板上に転写するパターンを有する
    原版を載置して移動・位置決めするステージ(原版ステ
    ージ)と、 前記原版を通過したエネルギ線を前記感応基板に結像さ
    せる光学系と、を具備する露光装置であって、 前記ステージの位置制御基準座標として、現に前記エネ
    ルギ線を照射している前記原版上の部分(露光位置)又
    はその近傍に平面座標(XY座標)の中心点を置く座標
    を用い、 前記ステージの位置・姿勢の制御量として、前記中心点
    の移動量(X軸・Y軸移動量)、及び、該中心点周りの
    回転量(θz回転量)を用いることを特徴とする露光装
    置。
  4. 【請求項4】 非露光時、又は、前記露光位置がステー
    ジ座標(ステージ上の機械的特性により定まる所定の点
    を中心点とする座標)の一定領域外にあるときは、該ス
    テージ座標に基づいて前記ステージを位置制御すること
    を特徴とする請求項1、2又は3記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記露光位置を中心点として、前記光学
    系の光軸方向の移動(Z方向移動量)、前記X軸・Y軸
    周りのステージ回転(θx・θy回転量)をも制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の露光
    装置。
  6. 【請求項6】 感応基板を載置して移動・位置決めする
    ステージ(感応基板ステージ)と、 前記感応基板にエネルギ線を選択的に照射する光学系
    と、を具備する露光装置であって、 前記ステージの位置制御基準座標として、前記ステージ
    上を相対移動する座標を用いることを特徴とする露光装
    置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記感応基板上に転写するパタ
    ーンを有する原版を載置して相対移動するステージ(原
    版ステージ)を具備し、 該原版ステージも、位置制御基準座標として、前記ステ
    ージ上を相対移動する座標を用いることを特徴とする請
    求項5記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記感応基板ステージの制御座標位置情
    報を、前記原版ステージの制御指令情報とすることを特
    徴とする請求項7記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 感応基板上に転写するパターンを有する
    原版を載置して移動・位置決めするステージ(原版ステ
    ージ)と、 前記原版を通過したエネルギ線を前記感応基板に結像さ
    せる光学系と、を具備する露光装置であって、 前記ステージの位置制御基準座標として、前記ステージ
    上を相対移動する座標を用いることを特徴とする露光装
    置。
  10. 【請求項10】 防振機構部の制御基準座標と前記感応
    基板ステージの制御基準座標は、同じ転写位置(X、
    Y、Z)であることを特徴とする請求項6、7又は8記
    載の露光装置。
  11. 【請求項11】 防振機構部の制御基準座標と前記原版
    ステージの制御基準座標は、同じ転写位置(X、Y、
    Z)であることを特徴とする請求項9記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 防振機構部を具備する露光装置であっ
    て、 前記防振機構部の制御基準座標と、感応基板を載置して
    移動・位置決めするステージ(感応基板ステージ)及び
    /又は感応基板上に転写するパターンを有する原版を載
    置して移動・位置決めするステージ(原版ステージ)の
    制御基準座標は、同じ転写位置(X、Y、Z)であるこ
    とを特徴とする露光装置。
JP2002080823A 2002-03-22 2002-03-22 露光装置 Withdrawn JP2003282404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002080823A JP2003282404A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002080823A JP2003282404A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003282404A true JP2003282404A (ja) 2003-10-03

Family

ID=29229701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002080823A Withdrawn JP2003282404A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003282404A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025888A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Sumitomo Heavy Ind Ltd 制御装置及び制御方法
JP2017073503A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 株式会社ニューフレアテクノロジー ステージ装置および荷電粒子ビーム描画装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025888A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Sumitomo Heavy Ind Ltd 制御装置及び制御方法
JP4699118B2 (ja) * 2005-07-13 2011-06-08 住友重機械工業株式会社 制御装置及び制御方法
JP2017073503A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 株式会社ニューフレアテクノロジー ステージ装置および荷電粒子ビーム描画装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6937911B2 (en) Compensating for cable drag forces in high precision stages
JP4268333B2 (ja) リソグラフィ投影装置に使うための平衡位置決めシステム
US6867534B2 (en) Low-mass and compact stage devices exhibiting six degrees of freedom of fine motion, and microlithography systems comprising same
JP4914885B2 (ja) リソグラフィ投影装置に使うための平衡位置決めシステム
JP3919560B2 (ja) 振動制御装置及び振動制御方法及び露光装置及びデバイスの製造方法
US7057193B2 (en) Exposure apparatus
US20180088472A1 (en) Exposure system
JP3963410B2 (ja) 位置決め装置およびこれを用いた露光装置
US20060178009A1 (en) Wafer stage with wafer positioning and alignment
KR20050074552A (ko) 노광 장치, 노광 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
JP2004055767A (ja) 電子ビーム露光装置及び半導体デバイスの製造方法
CN113359397B (zh) 移动体装置和曝光装置以及器件制造方法
KR100327175B1 (ko) 하전입자빔노광방법및시스템
US6320195B1 (en) Exposure apparatus, method of making the apparatus, exposure method, and device and manufacturing method of the device
JP2007184621A (ja) 振動制御装置及び振動制御方法及び露光装置及びデバイスの製造方法
JP2003282404A (ja) 露光装置
US11276558B2 (en) Exposure apparatus and exposure method, lithography method, and device manufacturing method
CN108369383A (zh) 曝光装置及曝光装置的控制方法、以及元件制造方法
JP4449457B2 (ja) 露光装置及び露光方法
US6376137B1 (en) Charged-particle-beam microlithography apparatus and methods including correction of stage-positioning errors using a deflector
JP2003086496A (ja) 転写マスク、その製造方法及び投影露光方法
US20030030016A1 (en) Reticles and rapid reticle-evaluation methods for use in charged-particle-beam microlithography
JP2005209709A (ja) ステージ装置
JPH11111598A (ja) 加工方法、加工装置及び電子ビーム描画装置
JP2005032848A (ja) 露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040315

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040316

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050322

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070801