JPH11111598A - 加工方法、加工装置及び電子ビーム描画装置 - Google Patents

加工方法、加工装置及び電子ビーム描画装置

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JPH11111598A
JPH11111598A JP9271141A JP27114197A JPH11111598A JP H11111598 A JPH11111598 A JP H11111598A JP 9271141 A JP9271141 A JP 9271141A JP 27114197 A JP27114197 A JP 27114197A JP H11111598 A JPH11111598 A JP H11111598A
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JP
Japan
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workpiece
vibration
electron beam
vibration component
active damper
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JP9271141A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Kinoshita
秀俊 木下
Kazuyoshi Sugihara
和佳 杉原
Katsuya Okumura
勝弥 奥村
Koji Ando
厚司 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被加工体と加工体との相対変位を低減すること
で加工精度を高めることができる加工方法を提供するこ
と。 【解決手段】電子ビーム描画部30によって加工される
半導体ウエハWの電子ビーム描画部30に対する相対移
動に伴って発生する電子ビーム描画部30の加工位置と
半導体ウエハWとの間の相対変動量を修正して電子ビー
ム描画部30による半導体ウエハWの加工を行うように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
被加工体を電子ビーム等の加工体で加工する加工装置、
電子ビーム描画装置及び加工方法に関し、特に被加工体
の位置決め装置から発生する自発振動に伴う被加工体の
振動に伴う加工精度の低下を防止できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化に伴い半導体装置に要
求されるLSI回線幅は、ますます狭小化されている。
このため、LSI回路を半導体ウエハ上の露光領域に高
精度に位置合わせし縮小転写する高精度な光学系を有す
る縮小投影露光装置が使用されている。さらに、使用す
るレチクルマスクも位相シフトマスク(特願平6−22
2190等)、露光波長もKrF短波長レーザと解像度
向上技術により0.20μm程度の線幅が達成されつつ
ある。しかしながら、さらに微細化を進めるためには開
発期間の長期化が避けられず、0.1μm以下の線幅ま
で加工が容易に行える電子ビームを使用する電子ビーム
描画装置が光リソグラフィーに続く技術として期待され
ている。
【0003】電子ビーム描画装置は、解像性に優れるも
のの数μm角の成形ビームをつないでパターン形成をす
るためビームと試料との相対位置誤差が描画精度に大き
く影響する。このため、電子ビーム描画装置では、XY
ステージの位置をレーザ干渉計により逐次計測し、ビー
ムショット毎にステージ位置と設計上の位置とを比較
し、誤差があれば、その分を電子ビームの偏向制御回路
にフィードバックして相対位置誤差が最小になるように
工夫している。
【0004】ところが外部機械振動によって起こる電子
ビームを所望の形状に成形・縮小・偏向する電子光学鏡
筒と試料との相対振動は、レーザ干渉計で計測するXY
方向以外にも生じ、これが結果として描画パターンのX
Y方向の誤差として残ってしまう。そこで、電子光学鏡
筒と連接された試料を搭載する試料台を内蔵した真空漕
の外部に設置した空気バネあるいは鋼材を使用したコイ
ルバネ、ワイヤロープを使用したコイルバネ等のパッシ
ブ・ダンパ、または電子ビームを所望の形状に成形・縮
小・偏向する電子光学鏡筒から成る電子ビーム描画部
と、電子ビーム描画部と連接された試料を搭載する試料
台を内蔵した真空漕等を支持した定盤の変位や加速度を
検出して、定盤に連結したアクチュエータを制御して外
部振動があっても定盤が変位しないように、すなわち電
子光学鏡筒が揺れないように制御するアクティブ・ダン
パによる振動絶縁により対処している。
【0005】図6はこのような電子ビーム描画装置1を
模式的に示す図である。すなわち、電子ビーム描画装置
1は、架台2と、この架台2にアクティブ・ダンパ或い
はパッシブダンパ3を介して支持されたテーブル4と、
このテーブル4に支持された真空漕5と、この真空漕5
内に設けられたXYステージ6と、このXYステージ6
によって位置決めされ試料(被加工体)を搭載する試料
台7と、この試料台7に対向配置され、試料に電子ビー
ムを照射することで試料に描画する電子ビーム描画部8
とを備えている。なお、テーブル4には加速度センサ9
が設けられており、この加速度センサ9により検出され
たテーブル4の振動成分に基づいて上述したアクティブ
・ダンパ3を作動させることで振動を低減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した電子ビーム描
画装置1では、次のような問題があった。すなわち、ア
クティブ・ダンパ3では外部から装置に伝播する振動は
低減できるものの、高スループットを実現するために3
G程度の加速度が要求されるXYステージ6の動作に伴
って発生する自発振動による電子光学鏡筒と試料面の相
対振動は低減できない。これによって、真空漕に支持さ
れた電子光学鏡筒が逆さ振り子のように揺れ、電子ビー
ムの照射位置が変動し、位置精度の高いパターン形成が
できないといった不具合が生じる。
【0007】図7は、XYステージの移動速度が異なる
場合において、電子光学鏡筒と試料間に発生する相対振
動の周波数分析結果である。すなわちXYステージの移
動速度が早くなるのにしたがってスペクトル強度が上が
っており、スループット向上の手段としてXYステージ
の高速移動化の場合に、自発振動による相対振動の問題
が深刻化することを示すものである。なお、相対振動が
ない場合にはスペクトル強度にピークは存在しない。
【0008】図8は、XYステージの速度を一定にし
て、実際に電子ビーム描画したパターンの周波数解析か
ら求めた周波数と描画位置の変動量の関係を示したもの
である。電子光学鏡筒と試料間の相対振動による描画位
置の変動の存在の様子を示しており、0.1μm程度の
微細パターンを描画する電子ビーム描画装置において相
対振動による描画位置の変動が0.01μm程度も生じ
ており、LSI回路成形に深刻な影響を及ぼすことが示
されるものである。
【0009】さらに、LSI回路パターンを一つずつ成
形してゆく電子ビーム描画においては描画スループット
の短縮が大きな課題であるが、これにはXYステージの
高速移動化が有力で改良が進んでいる。しかし、一方で
XYステージはウエハの大口径化やXYステージの姿勢
精度や停止精度を狙って大型化する傾向にある。このこ
とは電子光学鏡筒とステージ間の剛性、すなわち、固有
振動数を低下させることと等価であり、XYステージの
高速移動化によってますます前記相対振動問題が深刻化
すると考えられる。
【0010】そこで本発明は、半導体ウエハ等の被加工
体と電子ビーム描画装置等の加工体との相対変位を低減
する、特にレーザ干渉計で計測不能な相対振動を低減す
ることで加工精度を高めることができる加工方法、加工
装置及び電子ビーム描画装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、加工体
によって加工される被加工体の前記加工体に対する相対
移動に伴って発生する前記加工体の加工位置と前記被加
工体との間の相対変動量を修正して前記加工体による前
記被加工体の加工を行うようにした。
【0012】請求項2に記載された発明は、加工体によ
って加工される被加工体の前記加工体に対する相対移動
に伴って発生する前記被加工体の加工位置と前記被加工
体との間の相対振動を検出し、この相対振動を抑制して
前記加工体による前記被加工体の加工を行うようにし
た。
【0013】請求項3に記載された発明は、加工体によ
って加工される被加工体の前記加工体に対する相対移動
に伴って発生する前記加工体の所望の加工点からの変位
量を検出し、この変位量を減少させて前記加工体による
前記被加工体の加工を行うようにした。
【0014】請求項4に記載された発明は、請求項2に
記載された発明において、前記被加工体が載置された支
持体の動きを制御することで前記相対振動を抑制するよ
うにした。
【0015】請求項5に記載された発明は、請求項2に
記載された発明において、アクティブ・ダンパにより前
記相対振動を抑制するようにした。請求項6に記載され
た発明は、請求項3に記載された発明において、アクテ
ィブ・ダンパにより前記変位量を減少させるようにし
た。
【0016】請求項7に記載された発明は、請求項1乃
至6に記載された発明において、前記加工体は電子ビー
ムとした。請求項8に記載された発明は、請求項7に記
載された発明において、前記電子ビームの照射方向を制
御して前記被加工体の加工を行うようにした。
【0017】請求項9に記載された発明は、被加工体を
加工する加工体と、前記加工体と前記被加工体との間の
相対移動に伴って発生する前記加工体と前記被加工体と
の間の変動量を修正する変動量修正手段とを備えるよう
にした。
【0018】請求項10に記載された発明は、被加工体
を加工する加工体と、前記加工体と前記被加工体との間
の相対移動に伴って発生する前記加工体と前記被加工体
との間の相対振動を検出する相対振動検出手段と、この
相対振動検出手段によって検出された前記相対振動に基
づいて前記相対振動を減少させる相対振動減少手段とを
備えるようにした。
【0019】請求項11に記載された発明は、被加工体
を保持する保持部と、この保持部を床面上に支持する支
持体と、前記保持部に保持された前記被加工体を加工す
る加工部と、前記保持部を前記加工部に対して位置決め
する位置決め機構と、前記被加工体の振動成分を検出す
る振動検出部と、前記保持部を支持し前記振動検出部に
おいて検出された振動成分に基づいて前記振動成分が減
少するように作動するアクティブ・ダンパとを備えるよ
うにした。
【0020】請求項12に記載された発明は、請求項1
1に記載された発明において、前記振動検出部は、前記
被加工体の前記加工部に対する相対的な振動成分を検出
するようにした。
【0021】請求項13に記載された発明は、請求項1
1に記載された発明において、前記振動検出部は、前記
被加工体の前記支持体に対する相対的な振動成分を検出
するようにした。
【0022】請求項14に記載された発明は、請求項1
1に記載された発明において、前記振動検出部は、前記
被加工体の姿勢誤差に基づいて振動成分として検出する
ようにした。
【0023】請求項15に記載された発明は、架台と、
この架台に外部アクティブ・ダンパを介して載置された
真空漕と、この真空漕内に配置されたXYテーブルと、
このXYテーブルに内部アクティブ・ダンパを介して載
置され被加工体を保持する試料台と、この試料台に対向
配置され、前記被加工体上に電子ビームを照射すること
で描画する電子ビーム描画部と、この電子ビーム描画部
に設けられ、前記被加工体の前記電子ビーム描画部に対
する相対的な振動成分を検出する振動成分検出部と、こ
の振動成分検出部によって得られた振動成分に基づいて
前記外部アクティブ・ダンパ及び前記内部アクティブ・
ダンパのうち少なくとも一方を作動させて前記振動成分
を低減させるアクティブ・ダンパ制御部とを備えるよう
にした。
【0024】請求項16に記載された発明は、請求項1
5に記載された発明において、前記振動成分検出部は、
前記被加工体表面上に形成されたマークに照射された前
記電子ビームの反射ビーム信号に基づいて振動成分を検
出するようにした。
【0025】請求項17に記載された発明は、架台と、
この架台に外部アクティブ・ダンパを介して載置された
真空漕と、この真空漕内に配置されたXYテーブルと、
このXYテーブルに内部アクティブ・ダンパを介して載
置され被加工体を保持する試料台と、この試料台に対向
配置され、前記被加工体上に電子ビームを照射すること
で描画する電子ビーム描画部と、前記真空漕に取り付け
られ、前記被加工体の前記真空漕に対する相対的な振動
成分を検出する振動成分検出部と、この振動成分検出部
によって得られた振動成分に基づいて前記外部アクティ
ブ・ダンパ及び前記内部アクティブ・ダンパのうち少な
くとも一方を作動させて前記振動成分を低減させるアク
ティブ・ダンパ制御部とを備えるようにした。
【0026】請求項18に記載された発明は、請求項1
7に記載された発明において、前記振動成分検出部は、
前記被加工体に光ビームを照射する照射部と、この照射
部により照射され前記被加工体に反射した光ビームを受
光する受光部とを具備し、前記受光部で得られた前記光
ビームの位相変化に基づいて振動成分を検出するように
した。
【0027】請求項19に記載された発明は、架台と、
この架台に外部アクティブ・ダンパを介して載置された
真空漕と、この真空漕内に配置されたXYテーブルと、
このXYテーブルに内部アクティブ・ダンパを介して載
置され被加工体を保持する試料台と、この試料台に対向
配置され、前記被加工体上に電子ビームを照射すること
で描画する電子ビーム描画部と、前記真空漕に取り付け
られ、前記被加工体の姿勢誤差に基づいて振動成分とし
て検出する振動成分検出部と、この振動成分検出部によ
って得られた振動成分に基づいて前記外部アクティブ・
ダンパ及び前記内部アクティブ・ダンパのうち少なくと
も一方を作動させて前記振動成分を低減させるアクティ
ブ・ダンパ制御部とを備えるようにした。
【0028】請求項20に記載された発明は、請求項1
9に記載された発明において、前記振動成分検出部は、
前記XYテーブルの位置・姿勢を検出するようにした。
請求項21に記載された発明は、架台と、この架台に外
部アクティブ・ダンパを介して載置された真空漕と、こ
の真空漕内に配置されたXYテーブルと、このXYテー
ブルに内部アクティブ・ダンパを介して載置され被加工
体を保持する試料台と、この試料台に対向配置され、前
記被加工体上に電子ビームを照射することで描画する電
子ビーム描画部と、前記試料台に取り付けられ、前記試
料台の振動成分を検出する振動成分検出部と、この振動
成分検出部によって得られた振動成分に基づいて前記外
部アクティブ・ダンパ及び前記内部アクティブ・ダンパ
のうち少なくとも一方を作動させて前記振動成分を低減
させるアクティブ・ダンパ制御部とを備えるようにし
た。
【0029】請求項22に記載された発明は、請求項2
1に記載された発明において、前記振動成分検出部は、
前記試料台の加速度成分に基づいて前記振動成分を検出
するようにした。
【0030】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち、請求項1に記載された発明では、加
工体によって加工される被加工体の移動に伴って発生す
る加工体の加工位置と被加工体との間の相対変動量を修
正して加工体による被加工体の加工を行うようにしたの
で、加工を高精度に行うことができる。
【0031】請求項2に記載された発明では、加工体に
よって加工される被加工体の加工体に対する相対移動に
伴って発生する被加工体の加工位置と被加工体との間の
相対振動を検出し、この相対振動を抑制して加工体によ
る被加工体の加工を行うようにしたので、加工を高精度
に行うことができる。
【0032】請求項3に記載された発明では、加工体に
よって加工される被加工体の加工体に対する相対移動に
伴って発生する加工体の所望の加工点からの変位量を検
出し、この変位量を減少させて加工体による被加工体の
加工を行うようにしたので、加工を高精度に行うことが
できる。
【0033】請求項4に記載された発明では、被加工体
が載置された支持体の動きを制御することで相対振動を
抑制することとした。請求項5に記載された発明では、
アクティブ・ダンパにより相対振動を抑制することとし
たので、より効果的に振動を抑制することができる。
【0034】請求項6に記載された発明では、アクティ
ブ・ダンパにより変位量を減少させるようにしたので、
より効果的に振動を抑制することができる。請求項7に
記載された発明では、加工体は電子ビームとした。
【0035】請求項8に記載された発明では、電子ビー
ムの照射方向を制御して被加工体の加工を行うようにし
たので、振動の抑制を高精度に行うことができる。請求
項9に記載された発明では、被加工体を加工する加工体
と、加工体と被加工体との間の相対移動に伴って発生す
る加工体と被加工体との間の変動量を修正する変動量修
正手段とを備えるようにしたので、被加工体の加工体に
対する変動量を修正することができ、高精度の加工を行
うことができる。
【0036】請求項10に記載された発明では、被加工
体を加工する加工体と、加工体と被加工体との間の相対
移動に伴って発生する加工体と被加工体との間の相対振
動を検出する相対振動検出手段と、この相対振動検出手
段によって検出された相対振動に基づいて相対振動を減
少させる相対振動減少手段とを備えるようにしたので、
加工体と被加工体との間の相対移動を減少させることが
でき、高精度の加工を行うことができる。
【0037】請求項11に記載された発明では、加工部
により被加工体を加工する際に被加工体の振動成分を検
出して振動成分が減少するようにアクティブ・ダンパを
作動するようにしているので、内部で発生した振動をも
低減させることができ、被加工体と加工部の位置関係を
高精度に保つことができる。
【0038】請求項12に記載された発明では、振動検
出部は、被加工体の加工部に対する相対的な振動成分を
検出するようにしたので、被加工体の加工部に対する振
動を低減させることができる。
【0039】請求項13に記載された発明では、振動検
出部は、被加工体の支持体に対する相対的な振動成分を
検出するようにしたので、被加工体の支持体に対する振
動を低減させることができる。
【0040】請求項14に記載された発明では、振動検
出部は、被加工体の床面に対する相対的な振動成分を検
出するようにしたので、被加工体の床面に対する振動を
低減させることができる。
【0041】請求項15に記載された発明では、電子ビ
ーム描画部により被加工体を描画する際に被加工体の電
子ビーム描画部に対する相対的な振動成分を減少するよ
うに内部アクティブ・ダンパ又は外部アクティブ・ダン
パのうち少なくとも一方を作動するようにしているの
で、内部で発生した振動をも低減させることができ、被
加工体の位置決めを高精度に行うことができる。
【0042】請求項16に記載された発明では、振動成
分検出部は、被加工体表面上に形成されたマークに照射
された電子ビームの反射ビーム信号に基づいて振動成分
を検出するようにしたので、非接触、かつ、高精度に振
動成分を検出することができる。
【0043】請求項17に記載された発明では、電子ビ
ーム描画部により被加工体を描画する際に被加工体の真
空漕に対する相対的な振動成分を減少するように内部ア
クティブ・ダンパ又は外部アクティブ・ダンパのうち少
なくとも一方を作動するようにしているので、内部で発
生した振動をも低減させることができ、被加工体の位置
決めを高精度に行うことができる。
【0044】請求項18に記載された発明では、振動成
分検出部は、被加工体に光ビームを照射する照射部と、
この照射部により照射され被加工体に反射した光ビーム
を受光する受光部とを具備し、受光部で得られた光ビー
ムの位相変化に基づいて振動成分を検出するようにした
ので、非接触、かつ、高精度に振動成分を検出すること
ができる。
【0045】請求項19に記載された発明では、電子ビ
ーム描画部により被加工体を描画する際に被加工体の架
台に対する相対的な振動成分を減少するように内部アク
ティブ・ダンパ又は外部アクティブ・ダンパのうち少な
くとも一方を作動するようにしているので、内部で発生
した振動をも低減させることができ、被加工体の位置決
めを高精度に行うことができる。
【0046】請求項20に記載された発明では、振動成
分検出部は、XYテーブルの位置・姿勢を検出するよう
にしたので、高精度に振動成分を検出することができ
る。請求項21に記載された発明では、電子ビーム描画
部により被加工体を描画する際に試料台の振動成分を減
少するように内部アクティブ・ダンパ又は外部アクティ
ブ・ダンパのうち少なくとも一方を作動するようにして
いるので、内部で発生した振動をも低減させることがで
き、被加工体の位置決めを高精度に行うことができる。
【0047】請求項22に記載された発明では、振動成
分検出部は、試料台の加速度成分に基づいて振動成分を
検出するようにしたので、高精度に振動成分を検出する
ことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係る電子ビーム描画装置10を示す斜視図である。電
子ビーム描画装置10は、架台11と、この架台11上
に設けられた外部アクティブ・ダンパ12と、この外部
アクティブ・ダンパ12に支持された真空漕13とを備
えている。外部アクティブ・ダンパ12は、弾性体及び
アクチュエータを組合せて構成されており、真空漕13
の四隅に配置されている。またアクチュエータは、後述
するアクチュエータ制御演算部41cの制御により作動
する。図1中14は架台11に対する真空漕13の加速
度成分についてX、Y、Zの3軸方向とその軸回りの合
計6軸方向に検出する加速度センサを示しており、検出
された加速度信号は後述する外部アクチュエータ制御部
41の加速度検出制御部41aに入力される。
【0049】真空漕13内にはXYステージ20と、こ
のXYステージ20上に設けられた内部アクティブ・ダ
ンパ21と、この内部アクティブ・ダンパ21に支持さ
れ半導体ウエハWを載置する試料台22とを備えてい
る。XYステージ20の床面に対する位置を計測するた
めに使われるレーザミラー23aは上部ステージに取り
付けられている。内部アクティブ・ダンパ21は、弾性
体及びアクチュエータを組合せて構成されており、試料
台22の四隅に配置されている。また、アクチュエータ
は、後述するアクチュエータ制御演算部42cの制御に
より作動する。図1中23は試料台22の床面に対する
位置を検出するレーザ干渉計23を示しており、検出さ
れた位置信号は後述する位置測定演算部43aに入力さ
れる。
【0050】試料台22上方には電子ビーム描画部30
が配置されている。電子ビーム描画部30は、電子ビー
ム源である電子銃31と、電子ビームを成形・偏向・縮
小させる電子光学鏡筒32と、半導体ウエハW上に設け
られたマーク(不図示)からの反射電子B′を検出する
ことで半導体ウエハWの変位を検出する反射電子検出器
33とを備えている。なお、反射電子検出器33により
変位を検出する方法についての詳細は、例えば特願平5
−54369に開示されている。反射電子検出器33で
検出された半導体ウエハWと電子ビーム描画部30との
相対変位量は後述する変動量検出装置制御部42a及び
変動量検出部41dに入力される。
【0051】制御部40は、外部アクチュエータ制御部
41と、内部アクチュエータ制御部42と、XYステー
ジ制御部43とを備えている。外部アクチュエータ制御
部41は、加速度センサ14によって検出された架台1
1に対する真空漕13の加速度信号が入力され、位置の
S/Nを向上する加速度検出制御部41aと、制御部4
1aから出力される信号から外部アクティブ・ダンパ1
2を駆動するアクチュエータ制御演算部41cと、反射
電子検出器33によって検出された半導体ウエハWと電
子光学鏡筒32との相対変位量が入力されるとともに座
標演算部41bに出力する変動量検出部41dとを備え
ている。
【0052】内部アクチュエータ制御部42は、反射電
子検出器33によって検出された半導体ウエハWと電子
光学鏡筒32との相対変位量が入力される変動量検出装
置制御部42aと、得られた変動量に基づいて内部アク
ティブ・ダンパ21による修正量を算出する座標演算部
42bと、得られた修正量に基づいて内部アクティブ・
ダンパ21のアクチュエータを駆動制御するアクチュエ
ータ制御演算部42cとを備えている。
【0053】XYステージ制御部43は、レーザ干渉計
23によって試料台22の位置を測定する位置測定演算
部43aと、外部からの制御信号と位置測定演算部43
aからの位置データに基づいて所望の位置にXYステー
ジ20により試料台21を位置決めするXYステージ駆
動回路43bとを備えている。
【0054】なお、図1中50aは描画データを展開す
る描画データ展開部、50bは電子ビーム描画部制御部
を示している。電子ビーム描画部制御部50bは描画デ
ータ展開部50aからの描画データ及び位置測定演算部
43aからのデータに基づいて電子ビーム描画部30を
制御する。
【0055】このように構成された電子ビーム描画装置
10では、次のようにして外部からの振動成分及び内部
で発生する振動成分を低減するようにしている。すなわ
ち、電子銃31より電子ビームBを半導体ウエハWの所
定の位置に照射するように連続走行するXYステージ2
0のXY位置をレーザ干渉計23で計測し、所定位置と
計測位置とに差が生じていれば、その差分を電子ビーム
の偏向により補正しながら描画を行う。
【0056】このような描画の最中に床面から架台11
に伝播する外部からの振動は、真空漕13に取り付けら
れた加速度センサ14によりその加速度変動量が検出さ
れ加速度検出制御部41aに入力される。
【0057】加速度検出制御部41aでは、加速度セン
サ14からの加速度信号のS/Nを向上させて外部アク
ティブ・ダンパ12への入力信号を生成する。また、変
動量検出部41dで得られた変動量から座標演算部41
bにおいて座標を演算し、さらにアクチュエータ制御演
算部41cでは座標に基づいて外部アクティブ・ダンパ
12を駆動し、真空漕13の振動を低減する。
【0058】一方、XYステージ20の作動に伴って発
生する振動によって生じる電子ビームBと半導体ウエハ
Wとのレーザ干渉計23で計測不能な変位は、電子ビー
ムBが半導体ウエハWのマークに照射されて反射した反
射電子B′を反射電子検出器33により検出することで
得られる。この信号は変動量検出装置制御部42aに入
力される。
【0059】変動量検出装置制御部42aでは、反射電
子検出器33からの変位信号に基づいて変動量を算出す
る。そして、座標演算部42bにおいて変動量に基づい
て内部アクティブ・ダンパ21における修正量を算出す
る。さらにアクチュエータ制御演算部42cでは修正量
に基づいて変動量が最小になるように内部アクティブ・
ダンパ21を駆動し、試料台22及び半導体ウエハWと
電子ビーム描画部30との相対振動を低減する。
【0060】上述したように本第1の実施の形態に係る
電子ビーム描画装置10では、外部からの振動を外部ア
クティブ・ダンパ12で低減し、内部で発生した振動を
内部アクティブ・ダンパ21によって低減するようにし
ているので、半導体ウエハWに生ずる振動成分あるいは
電子ビーム描画部30との相対振動を最小限に抑えるこ
とができ、電子ビームによる描画位置を高精度に行うこ
とができる。
【0061】図2は本発明の第2の実施の形態に係る電
子ビーム描画装置10Aを示す斜視図である。なお、図
2において図1と同一機能部分には同一符号を付した。
電子ビーム描画装置10Aは、架台11と、この架台1
1上に設けられた外部アクティブ・ダンパ12と、この
外部アクティブ・ダンパ12に支持された真空漕13と
を備えている。外部アクティブ・ダンパ12は、弾性体
及びアクチュエータを組合せて構成されており、真空漕
13の四隅に配置されている。またアクチュエータは、
後述するアクチュエータ制御演算部44cの制御により
作動する。図2中14は架台11に対する真空漕13の
位置を検出する加速度センサを示しており、検出された
位置信号は後述する外部アクチュエータ制御部44の変
動量検出装置制御部44aに入力される。
【0062】真空漕13内にはXYステージ20と、こ
のXYステージ20上に設けられた内部アクティブ・ダ
ンパ21と、この内部アクティブ・ダンパ21に支持さ
れ半導体ウエハWを載置する試料台22とを備えてい
る。内部アクティブ・ダンパ21は、弾性体及びアクチ
ュエータを組合せて構成されており、試料台22の四隅
に配置されている。また、アクチュエータは、後述する
アクチュエータ制御演算部45cの制御により作動す
る。図2中23は試料台22の床面に対するXY位置を
検出するレーザ干渉計を示しており、検出された位置信
号は後述する位置回路46aに入力される。
【0063】試料台22上方には電子ビーム描画部30
が配置されている。電子ビーム描画部30は、電子ビー
ム源である電子銃31と、電子ビームを成形・偏向・縮
小させる電子光学鏡筒32と、光ビーム変位検出器34
とを備えている。光ビーム変位検出器34は、光ビーム
を半導体ウエハWに向けて照射する照射部34aと、半
導体ウエハWで反射した光ビームを受光する受光部34
bとを備えている。なお、光ビーム照射部34により変
位を検出する方法についての詳細は、例えば特願平8−
183554に開示されている。すなわち、照射部34
aでは、光源から出射された干渉性の強いレーザー光か
らビームスプリッタ(ハーフミラー)及び音響光学変調
素子(AOM)によって3本の光束を得るようになって
いる。これら3本の光束は、折り返しミラーとレンズを
介し、その内の第1及び第3の光束が半導体ウエハWの
測定面に対して所定の角度で、第2の光束はこれら第1
及び第3の光束と所定に入射角度差をもって半導体ウエ
ハWの測定面に斜め方向から照射される。
【0064】なお、第1の光束と第2及び第3の光束は
互いに半導体ウエハWの測定面に平行な変位検出方向の
うち一方の変位方向と半導体ウエハWにおける測定面の
法線方向が成す面に対し対称な方向から角度にて入射す
る。第2及び第3の光束の正反射光は高さ方向に所定の
出射角度差をもって分離したものとなる。一方、第1及
び第3の光束の正反射光は高さ方向に等しい出射角度
で、半導体ウエハWの測定面に平行な方向に所定の角度
差をもって分離したものとなる。
【0065】そして、受光部34bでは、半導体ウエハ
Wの測定面で反射された3本の光束のうち2本ずつをハ
ーフミラーを用いてそれぞれ重ね合わせることにより、
波動の干渉により生じるうなりをセンサで測定すること
が可能となる。これらの信号の位相差を位相計を用いて
測定し、変位信号を得ることにより、位相差に比例した
半導体ウエハWの表面の高さ及び位置を知ることができ
る。
【0066】光ビーム変位検出器34で検出された半導
体ウエハWと電子ビーム描画部30との相対変位量は変
動量検出装置制御部44a及び後述する変動量検出装置
制御部45aに入力される。
【0067】制御部40Aは、外部アクチュエータ制御
部44と、内部アクチュエータ制御部45と、XYステ
ージ制御部46とを備えている。外部アクチュエータ制
御部44は、加速度センサ14によって検出された架台
11に対する真空漕13の位置信号が入力され、変動量
が算出される変動量検出装置制御部44aと、得られた
変動量に基づいて座標を演算する座標演算部44bと、
得られた座標から外部アクティブ・ダンパ12による修
正量を演算し駆動するアクチュエータ制御演算部44c
とを備えている。
【0068】内部アクチュエータ制御部45は、光ビー
ム変位検出器34によって検出された半導体ウエハWと
真空漕13との相対変位量が入力される変動量検出装置
制御部45aと、得られた変動量に基づいて内部アクテ
ィブ・ダンパ21による修正量を算出する座標演算部4
5bと、得られた修正量に基づいて内部アクティブ・ダ
ンパ21のアクチュエータを駆動制御するアクチュエー
タ制御演算部45cとを備えている。
【0069】XYステージ制御部46は、レーザ干渉計
23によって試料台22のXY位置を測定する位置回路
46aと、外部からの制御信号と位置回路46aからの
位置データに基づいて所望の位置にXYステージ20に
より試料台21を位置決めする駆動回路46bとを備え
ている。
【0070】なお、図2中50aは描画データを展開す
る描画データ展開部、50bは電子ビーム描画部制御部
を示している。電子ビーム描画部制御部50bは描画デ
ータ展開部50aからの描画データ及び位置回路46a
からのデータに基づいて電子ビーム描画部30を制御す
る。
【0071】このように構成された電子ビーム描画装置
10Aでは、次のようにして外部からの振動成分及びレ
ーザ干渉計23で計測できないXY軸回りのローリング
とピッチングによる半導体ウエハWに対して内部で発生
する振動成分を低減するようにしている。すなわち、電
子銃31より電子ビームBを半導体ウエハWの所定の位
置に照射するように連続走行するXYステージ20のX
Y位置をレーザ干渉計23で計測し、所定位置と計測位
置とに差が生じていれば、その差分を電子ビームの偏向
により補正しながら描画を行う。
【0072】床面から架台11に伝播する外部からの振
動は、真空漕13の位置は加速度センサ14により変動
量検出装置制御部45aに入力される。一方、XYステ
ージ20の作動に伴って発生する振動によって生じる半
導体ウエハWの変位は、光ビーム変位検出器34により
検出することで得られる。この信号は変動量検出装置制
御部44aに入力される。
【0073】変動量検出装置制御部45aでは、加速度
センサ14からの加速度信号からの変位信号に基づいて
変動量を算出する。そして、座標演算部45bにおいて
変動量に基づいて外部アクティブ・ダンパ12における
修正量を算出する。さらにアクチュエータ制御演算部4
5cでは修正量に基づいて外部アクティブ・ダンパ12
を駆動し、真空漕13の振動を低減する。
【0074】変動量検出装置制御部44aでは、光ビー
ム変位検出器34からの加速度信号に基づいて変動量を
算出する。そして、座標演算部44bにおいて変動量に
基づいて内部アクティブ・ダンパ21における修正量を
算出する。さらにアクチュエータ制御演算部44cでは
修正量に基づいて内部アクティブ・ダンパ21を駆動
し、試料台22及び半導体ウエハWの振動を低減する。
【0075】上述したように本第2の実施の形態に係る
電子ビーム描画装置10Aでは、外部からの振動を外部
アクティブ・ダンパ12で低減し、内部で発生した振動
を半導体ウエハWに非接触で検出し、内部アクティブ・
ダンパ21によって低減するようにしているので、半導
体ウエハWに生ずるレーザ干渉計23で計測されない軸
回りの振動成分による変動量を最小限に抑えることがで
き、電子ビームによる描画を高精度に行うことができ
る。
【0076】図3は本発明の第3の実施の形態に係る電
子ビーム描画装置10Bを示す斜視図である。なお、図
3において図1及び図2と同一機能部分には同一符号を
付した。
【0077】電子ビーム描画装置10Bは、架台11
と、この架台11上に設けられた外部アクティブ・ダン
パ12と、この外部アクティブ・ダンパ12に支持され
た真空漕13とを備えている。外部アクティブ・ダンパ
12は、弾性体及びアクチュエータを組合せて構成され
ており、真空漕13の四隅に配置されている。またアク
チュエータは、後述するアクチュエータ制御演算部47
cの制御により作動する。図3中14は架台11に対す
る真空漕13の位置を検出する加速度センサを示してお
り、検出された位置信号は後述する外部アクチュエータ
制御部47の加速度検出装置制御部47aに入力され
る。
【0078】真空漕13内にはXYステージ20と、こ
のXYステージ20上に設けられた内部アクティブ・ダ
ンパ21と、この内部アクティブ・ダンパ21に支持さ
れ半導体ウエハWを載置する試料台22とを備えてい
る。内部アクティブ・ダンパ21は、弾性体及びアクチ
ュエータを組合せて構成されており、試料台22の四隅
に配置されている。また、アクチュエータは、後述する
アクチュエータ制御演算部48bの制御により作動す
る。図3中23は試料台22の床面に対する位置及び姿
勢(ピッチング・ヨーイング・ローリング)を検出する
図示しないリファレンスミラーを有するレーザ干渉計を
示しており、検出された位置信号及び姿勢信号は後述す
る位置・姿勢演算部49aに入力される。また、位置・
姿勢演算部49aにより算出された姿勢信号は後述する
座標演算部48aに入力される。
【0079】試料台22上方には電子ビーム描画部30
が配置されている。電子ビーム描画部30は、電子ビー
ムを発生する電子銃31と、電子ビームを偏向させる電
子光学鏡筒32とを備えている。
【0080】制御部40Bは、外部アクチュエータ制御
部47と、内部アクチュエータ制御部48と、XYステ
ージ制御部49とを備えている。外部アクチュエータ制
御部47は、加速度センサ14によって検出された架台
11に対する真空漕13の加速度信号が入力され、変動
量が算出される加速度検出装置制御部47aと、得られ
た変動量に基づいて座標を演算する座標演算部47b
と、得られた座標から外部アクティブ・ダンパ12によ
る修正量を演算し駆動するアクチュエータ制御演算部4
7cとを備えている。
【0081】内部アクチュエータ制御部48は、位置・
姿勢演算部49aによって検出された半導体ウエハWの
変動量のうち後述する電子ビーム描画部30での電子ビ
ーム偏向補正ができない軸回りの変動量に基づいて内部
アクティブ・ダンパ21による修正量を算出する座標演
算部48aと、得られた修正量に基づいて内部アクティ
ブ・ダンパ21のアクチュエータを駆動制御するアクチ
ュエータ制御演算部48bとを備えている。
【0082】XYステージ制御部49は、レーザ干渉計
23によって試料台22の位置・姿勢を測定する位置・
姿勢演算部49aと、外部からの制御信号と位置・姿勢
演算部49aからの位置データに基づいて所望の位置に
XYステージ20により試料台21を位置決めするXY
ステージ駆動回路49bとを備えている。
【0083】なお、図3中50aは描画データを展開す
る描画データ展開部、50bは電子ビーム描画部制御部
を示している。電子ビーム描画部制御部50bは描画デ
ータ展開部50aからの描画データ及び位置・姿勢演算
部49aからのデータに基づいて電子ビーム描画部30
を制御する。
【0084】このように構成された電子ビーム描画装置
10Bでは、次のようにして外部からの振動成分及び内
部で発生する振動成分を低減するようにしている。すな
わち、電子銃31より電子ビームBを半導体ウエハWの
所定の位置に照射するように連続走行するXYステージ
20のXY位置をレーザ干渉計23で計測し、所定位置
と計測位置とに差が生じていれば、その差分を電子ビー
ムの偏向により補正しながら描画を行う。
【0085】床面から架台11に伝播する外部からの振
動は、真空漕13の位置は加速度センサ14により加速
度検出装置制御部47aに入力される。一方、XYステ
ージ20の作動に伴って発生する振動によって生じる半
導体ウエハWの変位のうち軸回りのヨーイングに関する
変動は、レーザ干渉計23によりXYステージ20の姿
勢を検出することで得られる。この信号は座標演算部4
8aに入力される。
【0086】加速度検出装置制御部47aでは、加速度
センサ14からの加速度信号から演算した変位信号に基
づいて変動量を算出する。そして、座標演算部47bに
おいて変動量に基づいて外部アクティブ・ダンパ12に
おける修正量を算出する。さらにアクチュエータ制御演
算部47cでは修正量に基づいて外部アクティブ・ダン
パ12を駆動し、真空漕13の振動を低減する。
【0087】変動量検出装置制御部48aでは、位置・
姿勢演算部49aからの変位信号のうち電子ビーム描画
部30で補正できない変動成分について変動量を算出す
る。そして、座標演算部48bにおいて変動量に基づい
て内部アクティブ・ダンパ21における修正量を算出す
る。さらにアクチュエータ制御演算部48cでは修正量
に基づいて内部アクティブ・ダンパ21を駆動し、試料
台22及び半導体ウエハWの振動を低減する。
【0088】上述したように本第3の実施の形態に係る
電子ビーム描画装置10Bでは、外部からの振動を外部
アクティブ・ダンパ12で低減し、内部で発生した振動
を半導体ウエハWに非接触で検出し、内部アクティブ・
ダンパ21によって低減するようにしているので、半導
体ウエハWに生ずる振動成分を最小限に抑えることがで
き、電子ビームによる描画を高精度に行うことができ
る。また、試料台22の姿勢をレーザ干渉計23により
計測することで半導体ウエハWの振動を算出するように
しているので、新たな計測器を設ける必要がなく低コス
トで効果的な制振を行うことができる。
【0089】図4は本発明の第4の実施の形態に係る電
子ビーム描画装置10Cを示す斜視図である。なお、図
4において図1乃至図3と同一機能部分には同一符号を
付した。
【0090】電子ビーム描画装置10Cは、架台11
と、この架台11上に設けられた外部アクティブ・ダン
パ12と、この外部アクティブ・ダンパ12に支持され
た真空漕13とを備えている。外部アクティブ・ダンパ
12は、弾性体及びアクチュエータを組合せて構成され
ており、真空漕13の四隅に配置されている。またアク
チュエータは、後述するアクチュエータ制御演算部51
cの制御により作動する。図4中14は架台11に対す
る真空漕13の加速度成分についてX、Y、Zの3軸方
向とその軸回りの合計6軸方向に検出する加速度センサ
を示しており、検出された加速度信号は後述する外部ア
クチュエータ制御部51の変動量検出装置制御部51a
に入力される。
【0091】真空漕13内にはXYステージ20と、こ
のXYステージ20上に設けられた内部アクティブ・ダ
ンパ21と、この内部アクティブ・ダンパ21に支持さ
れ半導体ウエハWを載置する試料台22とを備えてい
る。XYステージ20の床面に対する位置を計測するた
めに使われるレーザミラー23aは上部ステージに取り
付けられている。内部アクティブ・ダンパ21は、弾性
体及びアクチュエータを組合せて構成されており、試料
台22の四隅に配置されている。また、アクチュエータ
は、後述するアクチュエータ制御演算部52cの制御に
より作動する。図4中23は試料台22の床面に対する
位置を検出するレーザ干渉計23を示しており、検出さ
れた位置信号は後述する位置測定演算部53aに入力さ
れる。
【0092】図4中24は試料台22に取り付けられた
検出器を示している。検出器24は試料台22の上述し
た6軸方向の加速度成分を検出し、後述する変動量検出
装置制御部52aに入力される。
【0093】試料台22上方には電子ビーム描画部30
が配置されている。電子ビーム描画部30は、電子ビー
ム源である電子銃31と、電子ビームを成形・偏向・縮
小させる電子光学鏡筒32とを備えている。
【0094】制御部40Cは、外部アクチュエータ制御
部51と、内部アクチュエータ制御部52と、XYステ
ージ制御部53とを備えている。外部アクチュエータ制
御部51は、加速度センサ14によって検出された架台
11に対する真空漕13の加速度信号が入力され、位置
のS/Nを向上する変動量検出装置制御部51aと、座
標演算部51bと、制御部51aから出力される信号か
ら外部アクティブ・ダンパ12を駆動するアクチュエー
タ制御演算部51cとを備えている。
【0095】内部アクチュエータ制御部52は、検出器
24によって試料台22の6軸方向の加速度が入力され
る変動量検出装置制御部52aと、得られた変動量に基
づいて内部アクティブ・ダンパ21による修正量を算出
する座標演算部52bと、得られた修正量に基づいて内
部アクティブ・ダンパ21のアクチュエータを駆動制御
するアクチュエータ制御演算部52cとを備えている。
【0096】XYステージ制御部53は、レーザ干渉計
23によって試料台22の位置を測定する位置測定演算
部53aと、外部からの制御信号と位置測定演算部53
aからの位置データに基づいて所望の位置にXYステー
ジ20により試料台21を位置決めするXYステージ駆
動回路53bとを備えている。
【0097】なお、図4中50aは描画データを展開す
る描画データ展開部、50bは電子ビーム描画部制御部
を示している。電子ビーム描画部制御部50bは描画デ
ータ展開部50aからの描画データ及びXYステージ駆
動回路43aからのデータに基づいて電子ビーム描画部
30を制御する。
【0098】このように構成された電子ビーム描画装置
10Cでは、次のようにして外部からの振動成分及び内
部で発生する振動成分を低減するようにしている。すな
わち、電子銃31より電子ビームBを半導体ウエハWの
所定の位置に照射するように連続走行するXYステージ
20のXY位置をレーザ干渉計23で計測し、所定位置
と計測位置とに差が生じていれば、その差分を電子ビー
ムの偏向により補正しながら描画を行う。
【0099】このような描画の最中に床面から架台11
に伝播する外部からの振動は、真空漕13に取り付けら
れた加速度センサ14によりその加速度変動量が検出さ
れ変動量検出装置制御部51aに入力される。
【0100】変動量検出装置制御部51aでは、加速度
センサ14からの加速度信号のS/Nを向上させて外部
アクティブ・ダンパ12への入力信号を生成する。さら
にアクチュエータ制御演算部51cでは入力信号に基づ
いて外部アクティブ・ダンパ12を駆動し、真空漕13
の振動を低減する。
【0101】一方、XYステージ20の作動に伴って発
生する振動によって生じる電子ビームBと半導体ウエハ
Wとのレーザ干渉計23で計測不能な変位は、検出器2
4により6軸方向の加速度を検出することで得られる。
この信号は変動量検出装置制御部52aに入力される。
【0102】変動量検出装置制御部52aでは、検出器
24からの加速度信号に基づいて変動量を算出する。そ
して、座標演算部52bにおいて変動量に基づいて内部
アクティブ・ダンパ21における修正量を算出する。さ
らにアクチュエータ制御演算部52cでは修正量に基づ
いて変動量が最小になるように内部アクティブ・ダンパ
21を駆動し、試料台22及び半導体ウエハWと電子ビ
ーム描画部30との相対振動を低減する。
【0103】上述したように本第4の実施の形態に係る
電子ビーム描画装置10Cでは、外部からの振動を外部
アクティブ・ダンパ12で低減し、内部で発生した振動
を内部アクティブ・ダンパ21によって低減するように
しているので、半導体ウエハWに生ずる振動成分あるい
は電子ビーム描画部30との相対振動を最小限に抑える
ことができ、電子ビームによる描画位置を高精度に行う
ことができる。
【0104】図5は本発明の第5の実施の形態に係る加
工装置60を示す斜視図である。図5中61は、架台を
示している。この架台61上にはアクティブ・ダンパ6
2を介して試料台63が支持されている。アクティブ・
ダンパ62は、弾性体及びアクチュエータを組合せて構
成されており、試料台63の四隅に配置されている。ま
たアクチュエータは、後述するアクチュエータ制御演算
部73の制御により作動する。
【0105】試料台63上には試料Wが載置されてい
る。図1中64は試料Qの加工点Qaの位置信号を検出
する検出器を示しており、検出された位置信号は後述す
る変動量検出装置制御部71に入力される。また、試料
台63上方には試料Qを加工する工具65が配置されて
いる。
【0106】図5中70は、制御部を示している。制御
部70は、検出器64によって検出された試料Qの位置
信号が入力され変動量を算出する変動量検出制御部71
と、得られた変動量から変換値を算出する座標演算部7
2と、得られた変換値に基づいてアクティブ・ダンパ6
2を駆動するアクチュエータ制御演算部73とを備えて
いる。
【0107】このように構成された加工装置60では、
次のようにして振動成分を低減するようにしている。す
なわち、工具64を用いて試料Wを加工する。このよう
な加工の最中に床面から試料Wに伝播する外部からの振
動及び加工に伴う振動により発生した試料Wの位置信号
は、検出器64により検出され、変動量検出装置制御部
71に入力される。
【0108】変動量検出装置制御部71では、位置信号
に基づいて変位量を算出し、座標演算部72では変位量
に基づいて変換値を算出し、アクチュエータ制御演算部
73では変換値に基づいてアクティブ・ダンパ62を駆
動し、試料台63の振動を低減する。
【0109】上述したように本第5の実施の形態に係る
加工装置60では、外部からの振動と加工に伴って発生
した振動をアクティブ・ダンパ62によって低減するよ
うにしているので、試料Wに生ずる振動成分あるいは電
子ビーム描画部30との相対振動を最小限に抑えること
ができ、電子ビームによる描画位置を高精度に行うこと
ができる。なお、本発明は実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実
施可能であるのは勿論である。
【0110】
【発明の効果】上記手段を講じた結果、次のような作用
が生じる。すなわち、請求項1に記載された発明によれ
ば、加工体によって加工される被加工体の移動に伴って
発生する加工体の加工位置と被加工体との間の相対変動
量を修正して加工体による被加工体の加工を行うように
したので、加工を高精度に行うことができる。
【0111】請求項2に記載された発明によれば、加工
体によって加工される被加工体の加工体に対する相対移
動に伴って発生する被加工体の加工位置と被加工体との
間の相対振動を検出し、この相対振動を抑制して加工体
による被加工体の加工を行うようにしたので、加工を高
精度に行うことができる。
【0112】請求項3に記載された発明によれば、加工
体によって加工される被加工体の加工体に対する相対移
動に伴って発生する加工体の所望の加工点からの変位量
を検出し、この変位量を減少させて加工体による被加工
体の加工を行うようにしたので、加工を高精度に行うこ
とができる。
【0113】請求項4に記載された発明によれば、被加
工体が載置された支持体の動きを制御することで相対振
動を抑制することとした。請求項5に記載された発明に
よれば、アクティブ・ダンパにより相対振動を抑制する
こととしたので、より効果的に振動を抑制することがで
きる。
【0114】請求項6に記載された発明によれば、アク
ティブ・ダンパにより変位量を減少させるようにしたの
で、より効果的に振動を抑制することができる。請求項
7に記載された発明によれば、加工体は電子ビームとし
た。
【0115】請求項8に記載された発明によれば、電子
ビームの照射方向を制御して被加工体の加工を行うよう
にしたので、振動の抑制を高精度に行うことができる。
請求項9に記載された発明によれば、被加工体を加工す
る加工体と、加工体と被加工体との間の相対移動に伴っ
て発生する加工体と被加工体との間の変動量を修正する
変動量修正手段とを備えるようにしたので、被加工体の
加工体に対する変動量を修正することができ、高精度の
加工を行うことができる。
【0116】請求項10に記載された発明によれば、被
加工体を加工する加工体と、加工体と被加工体との間の
相対移動に伴って発生する加工体と被加工体との間の相
対振動を検出する相対振動検出手段と、この相対振動検
出手段によって検出された相対振動に基づいて相対振動
を減少させる相対振動減少手段とを備えるようにしたの
で、加工体と被加工体との間の相対移動を減少させるこ
とができ、高精度の加工を行うことができる。
【0117】請求項11に記載された発明によれば、加
工部により被加工体を加工する際に被加工体の振動成分
を検出して振動成分が減少するようにアクティブ・ダン
パを作動するようにしているので、内部で発生した振動
をも低減させることができ、被加工体と加工部の位置関
係を高精度に保つことができる。
【0118】請求項12に記載された発明によれば、振
動検出部は、被加工体の加工部に対する相対的な振動成
分を検出するようにしたので、被加工体の加工部に対す
る振動を低減させることができる。
【0119】請求項13に記載された発明によれば、振
動検出部は、被加工体の支持体に対する相対的な振動成
分を検出するようにしたので、被加工体の支持体に対す
る振動を低減させることができる。
【0120】請求項14に記載された発明によれば、振
動検出部は、被加工体の床面に対する相対的な振動成分
を検出するようにしたので、被加工体の床面に対する振
動を低減させることができる。
【0121】請求項15に記載された発明によれば、電
子ビーム描画部により被加工体を描画する際に被加工体
の電子ビーム描画部に対する相対的な振動成分を減少す
るように内部アクティブ・ダンパ又は外部アクティブ・
ダンパのうち少なくとも一方を作動するようにしている
ので、内部で発生した振動をも低減させることができ、
被加工体の位置決めを高精度に行うことができる。
【0122】請求項16に記載された発明によれば、振
動成分検出部は、被加工体表面上に形成されたマークに
照射された電子ビームの反射ビーム信号に基づいて振動
成分を検出するようにしたので、非接触、かつ、高精度
に振動成分を検出することができる。
【0123】請求項17に記載された発明によれば、電
子ビーム描画部により被加工体を描画する際に被加工体
の真空漕に対する相対的な振動成分を減少するように内
部アクティブ・ダンパ又は外部アクティブ・ダンパのう
ち少なくとも一方を作動するようにしているので、内部
で発生した振動をも低減させることができ、被加工体の
位置決めを高精度に行うことができる。
【0124】請求項18に記載された発明によれば、振
動成分検出部は、被加工体に光ビームを照射する照射部
と、この照射部により照射され被加工体に反射した光ビ
ームを受光する受光部とを具備し、受光部で得られた光
ビームの位相変化に基づいて振動成分を検出するように
したので、非接触、かつ、高精度に振動成分を検出する
ことができる。
【0125】請求項19に記載された発明によれば、電
子ビーム描画部により被加工体を描画する際に被加工体
の架台に対する相対的な振動成分を減少するように内部
アクティブ・ダンパ又は外部アクティブ・ダンパのうち
少なくとも一方を作動するようにしているので、内部で
発生した振動をも低減させることができ、被加工体の位
置決めを高精度に行うことができる。
【0126】請求項20に記載された発明によれば、振
動成分検出部は、XYテーブルの位置・姿勢を検出する
ようにしたので、高精度に振動成分を検出することがで
きる。
【0127】請求項21に記載された発明によれば、電
子ビーム描画部により被加工体を描画する際に試料台の
振動成分を減少するように内部アクティブ・ダンパ又は
外部アクティブ・ダンパのうち少なくとも一方を作動す
るようにしているので、内部で発生した振動をも低減さ
せることができ、被加工体の位置決めを高精度に行うこ
とができる。
【0128】請求項22に記載された発明によれば、振
動成分検出部は、試料台の加速度成分に基づいて振動成
分を検出するようにしたので、高精度に振動成分を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子ビーム描
画装置を示す斜視図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る電子ビーム描
画装置を示す斜視図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る電子ビーム描
画装置を示す斜視図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る電子ビーム描
画装置を示す斜視図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る加工装置を示
す斜視図。
【図6】従来の電子ビーム描画装置を模式的に示す側面
図。
【図7】相対振動のXYステージの移動速度依存性を示
すグラフ。
【図8】電子ビーム描画位置の振動周波数依存性を示す
グラフ。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C…電子ビーム描画装置 11…架台 12…外部アクティブ・ダンパ 13…真空漕 14…加速度センサ 20…XYステージ 21…内部アクティブ・ダンパ 22…試料台 23…レーザ干渉計 30…電子ビーム描画部 31…電子銃 32…電子光学鏡筒 33…反射電子検出器 34…光ビーム変位検出器 40,40A,40B,40C…制御部 41,44,47,51…外部アクチュエータ制御部 42,45,48,52…内部アクチュエータ制御部 43,46,49,53…XYステージ制御部 60…加工装置 70…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 厚司 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工体によって加工される被加工体の前記
    加工体に対する相対移動に伴って発生する前記加工体の
    加工位置と前記被加工体との間の相対変動量を修正して
    前記加工体による前記被加工体の加工を行うことを特徴
    とする加工方法。
  2. 【請求項2】加工体によって加工される被加工体の前記
    加工体に対する相対移動に伴って発生する前記被加工体
    の加工位置と前記被加工体との間の相対振動を検出し、
    この相対振動を抑制して前記加工体による前記被加工体
    の加工を行うことを特徴とする加工方法。
  3. 【請求項3】加工体によって加工される被加工体の前記
    加工体に対する相対移動に伴って発生する前記加工体の
    所望の加工点からの変位量を検出し、この変位量を減少
    させて前記加工体による前記被加工体の加工を行うこと
    を特徴とする加工方法。
  4. 【請求項4】前記被加工体が載置された支持体の動きを
    制御することで前記相対振動を抑制することを特徴とす
    る請求項2に記載の加工方法。
  5. 【請求項5】アクティブ・ダンパにより前記相対振動を
    抑制することを特徴とする請求項2に記載の加工方法。
  6. 【請求項6】アクティブ・ダンパにより前記変位量を減
    少させることを特徴とする請求項3に記載の加工方法。
  7. 【請求項7】前記加工体は電子ビームであることを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の加工方法。
  8. 【請求項8】前記電子ビームの照射方向を制御して前記
    被加工体の加工を行うことを特徴とする請求項7に記載
    の加工方法。
  9. 【請求項9】被加工体を加工する加工体と、 前記加工体と前記被加工体との間の相対移動に伴って発
    生する前記加工体と前記被加工体との間の変動量を修正
    する変動量修正手段とを備えていることを特徴とする加
    工装置。
  10. 【請求項10】被加工体を加工する加工体と、 前記加工体と前記被加工体との間の相対移動に伴って発
    生する前記加工体と前記被加工体との間の相対振動を検
    出する相対振動検出手段と、 この相対振動検出手段によって検出された前記相対振動
    に基づいて前記相対振動を減少させる相対振動減少手段
    とを備えていることを特徴とする加工装置。
  11. 【請求項11】被加工体を保持する保持部と、 この保持部を床面上に支持する支持体と、 前記保持部に保持された前記被加工体を加工する加工部
    と、 前記保持部を前記加工部に対して位置決めする位置決め
    機構と、 前記被加工体の振動成分を検出する振動検出部と、 前記保持部を支持し前記振動検出部において検出された
    振動成分に基づいて前記振動成分が減少するように作動
    するアクティブ・ダンパとを備えていることを特徴とす
    る加工装置。
  12. 【請求項12】前記振動検出部は、前記被加工体の前記
    加工部に対する相対的な振動成分を検出するものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の加工装置。
  13. 【請求項13】前記振動検出部は、前記被加工体の前記
    支持体に対する相対的な振動成分を検出するものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の加工装置。
  14. 【請求項14】前記振動検出部は、前記被加工体の姿勢
    誤差に基づいて振動成分として検出するものであること
    を特徴とする請求項11に記載の加工装置。
  15. 【請求項15】架台と、 この架台に外部アクティブ・ダンパを介して載置された
    真空漕と、 この真空漕内に配置されたXYテーブルと、 このXYテーブルに内部アクティブ・ダンパを介して載
    置され被加工体を保持する試料台と、 この試料台に対向配置され、前記被加工体上に電子ビー
    ムを照射することで描画する電子ビーム描画部と、 この電子ビーム描画部に設けられ、前記被加工体の前記
    電子ビーム描画部に対する相対的な振動成分を検出する
    振動成分検出部と、 この振動成分検出部によって得られた振動成分に基づい
    て前記外部アクティブ・ダンパ及び前記内部アクティブ
    ・ダンパのうち少なくとも一方を作動させて前記振動成
    分を低減させるアクティブ・ダンパ制御部とを備えてい
    ることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  16. 【請求項16】前記振動成分検出部は、前記被加工体表
    面上に形成されたマークに照射された前記電子ビームの
    反射ビーム信号に基づいて振動成分を検出するものであ
    ることを特徴とする請求項15に記載の電子ビーム描画
    装置。
  17. 【請求項17】架台と、 この架台に外部アクティブ・ダンパを介して載置された
    真空漕と、 この真空漕内に配置されたXYテーブルと、 このXYテーブルに内部アクティブ・ダンパを介して載
    置され被加工体を保持する試料台と、 この試料台に対向配置され、前記被加工体上に電子ビー
    ムを照射することで描画する電子ビーム描画部と、 前記真空漕に取り付けられ、前記被加工体の前記真空漕
    に対する相対的な振動成分を検出する振動成分検出部
    と、 この振動成分検出部によって得られた振動成分に基づい
    て前記外部アクティブ・ダンパ及び前記内部アクティブ
    ・ダンパのうち少なくとも一方を作動させて前記振動成
    分を低減させるアクティブ・ダンパ制御部とを備えてい
    ることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  18. 【請求項18】前記振動成分検出部は、前記被加工体に
    光ビームを照射する照射部と、 この照射部により照射され前記被加工体に反射した光ビ
    ームを受光する受光部とを具備し、 前記受光部で得られた前記光ビームの位相変化に基づい
    て振動成分を検出することを特徴とする請求項17に記
    載の電子ビーム描画装置。
  19. 【請求項19】架台と、 この架台に外部アクティブ・ダンパを介して載置された
    真空漕と、 この真空漕内に配置されたXYテーブルと、 このXYテーブルに内部アクティブ・ダンパを介して載
    置され被加工体を保持する試料台と、 この試料台に対向配置され、前記被加工体上に電子ビー
    ムを照射することで描画する電子ビーム描画部と、 前記真空漕に取り付けられ、前記被加工体の姿勢誤差に
    基づいて振動成分として検出する振動成分検出部と、 この振動成分検出部によって得られた振動成分に基づい
    て前記外部アクティブ・ダンパ及び前記内部アクティブ
    ・ダンパのうち少なくとも一方を作動させて前記振動成
    分を低減させるアクティブ・ダンパ制御部とを備えてい
    ることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  20. 【請求項20】前記振動成分検出部は、前記XYテーブ
    ルの位置・姿勢を検出するものであることを特徴とする
    請求項19に記載の電子ビーム描画装置。
  21. 【請求項21】架台と、 この架台に外部アクティブ・ダンパを介して載置された
    真空漕と、 この真空漕内に配置されたXYテーブルと、 このXYテーブルに内部アクティブ・ダンパを介して載
    置され被加工体を保持する試料台と、 この試料台に対向配置され、前記被加工体上に電子ビー
    ムを照射することで描画する電子ビーム描画部と、 前記試料台に取り付けられ、前記試料台の振動成分を検
    出する振動成分検出部と、 この振動成分検出部によって得られた振動成分に基づい
    て前記外部アクティブ・ダンパ及び前記内部アクティブ
    ・ダンパのうち少なくとも一方を作動させて前記振動成
    分を低減させるアクティブ・ダンパ制御部とを備えてい
    ることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  22. 【請求項22】前記振動成分検出部は、前記試料台の加
    速度成分に基づいて前記振動成分を検出するものである
    ことを特徴とする請求項21に記載の電子ビーム描画装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1577929A2 (en) 2004-03-16 2005-09-21 Canon Kabushiki Kaisha Electron beam exposure apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1577929A2 (en) 2004-03-16 2005-09-21 Canon Kabushiki Kaisha Electron beam exposure apparatus
EP1577929A3 (en) * 2004-03-16 2006-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Electron beam exposure apparatus
US7230257B2 (en) 2004-03-16 2007-06-12 Canon Kabushiki Kaisha Electron beam exposure apparatus

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