JP2003282248A - 有機el装置の製造方法及び製造装置、有機el装置及び電子機器 - Google Patents

有機el装置の製造方法及び製造装置、有機el装置及び電子機器

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JP2003282248A
JP2003282248A JP2002079527A JP2002079527A JP2003282248A JP 2003282248 A JP2003282248 A JP 2003282248A JP 2002079527 A JP2002079527 A JP 2002079527A JP 2002079527 A JP2002079527 A JP 2002079527A JP 2003282248 A JP2003282248 A JP 2003282248A
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JP
Japan
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organic
light emitting
manufacturing
substrate
heating
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JP2002079527A
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Inventor
Takashi Ishii
隆司 石井
Shunichi Seki
関  俊一
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光層を構成する有機薄膜の平滑性や、有機
薄膜を積層する場合における膜どうしの密着性を向上さ
せるとともに残留溶媒を低減し、長寿命化や、発光輝度
の安定化などの発光特性に優れた有機EL装置の製造方
法を提供する。 【解決手段】 有機EL装置の製造方法において、発光
層を形成する際、基板上、又は基板上に形成された正孔
注入/輸送層上に、有機発光材料と所定の溶媒とを含む
有機EL装置用インク組成物を吐出し、真空中で加熱処
理することにより、長寿命化や、発光輝度の安定化など
の発光特性に優れた有機EL装置を製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネッセンス装置(以下、有機EL装置という)の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機EL装置は、蛍光性有機化合物を含
む有機薄膜の両面に、陰極と陽極とを取り付けた構成を
有している。この電極間に電圧を印加すると、陰極より
電子が、陽極より正孔(ホール)が有機薄膜に注入さ
れ、これらは印加された電場により有機薄膜中を移動し
再結合する。この再結合に際し放出されたエネルギーに
より、エキシトン(励起子)が生成し、このエキシトン
が基底状態に戻る際に、蛍光やリン光という光の形で、
エネルギーを放出する現象をEL発光という。このEL
発光を利用したものが有機EL装置である。
【0003】有機薄膜を形成する有機分子は、低分子系
と高分子系に大別される。その有機分子が低分子系の場
合は、主に真空蒸着法により有機薄膜を形成し、高分子
系の場合は、主に溶媒に溶解あるいは分散させてから、
スピンコート法やインクジェット法により有機薄膜を形
成する。
【0004】ところで、用いられる有機分子の種類に関
わらず、有機EL装置としての特性に大きな影響を与え
る因子として、形成された有機薄膜表面の平滑性や、積
層時の膜どうしの密着性がある。これらの因子は、発光
の均一性、電極や他の有機薄膜との接触具合に影響を与
え、有機EL装置の劣化に相関が深い。そのため、有機
EL装置の特性や寿命を改善する上で、有機薄膜の成膜
技術は重要な課題であり、様々な検討がなされている。
【0005】特開平5−182764号公報には、有機
化合物を真空蒸着することで形成した発光層を50℃以
上、その有機化合物の融点以下の温度で加熱処理をし
て、微結晶凝集構造を生じさせることで、有機EL装置
の寿命劣化や、駆動時に発生する熱による特性の変化を
抑制する、有機電解発光素子の製造方法に関する技術が
開示されている。また、特開平11−40352号公報
には、真空蒸着法を用いて、低分子色素からなる有機層
の成膜後に、この有機層の構成材料中の最も低いガラス
転移温度から−20〜+20℃の温度範囲で加熱処理す
ることで、有機EL装置の長寿命化を可能とした有機E
L装置の製造方法に関する技術が開示されている。
【0006】また、特開平11−40358号公報に
は、インクジェット法により、共役系高分子有機化合物
の前駆体を含む有機EL装置用インク組成物を吐出し、
それを加熱処理して高分子化させて発光層を形成するこ
とを特徴とする有機EL装置を製造する方法に関する技
術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット法を用いて作製する有機薄膜は、膜質の制御が
困難であり、とりわけ、発光素子の特性に影響を与える
界面での膜表面の平滑性や、有機薄膜を積層する場合に
おける膜の密着性が良くないため、有機EL装置の長寿
命化に問題があった。また、インクジェット法では、高
分子系の有機分子を溶媒によりインク化してから有機薄
膜を形成するため、有機薄膜中に溶媒が残存している
と、素子の劣化、発光効率の低下、発光色の変化等とい
ったように、素子特性や寿命特性に影響を及ぼすという
問題があった。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、発光層を構成する有機薄膜の平滑性や、有機薄
膜を積層する場合における膜どうしの密着性を向上させ
るとともに、残留溶媒を十分に低減することにより、長
寿命化、発光輝度の安定化などの発光特性に優れた有機
EL装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の有機EL装置の製造方法は、基板と、電極
間に発光層を有する発光素子とを有する有機EL装置の
製造方法において、有機発光材料と溶媒とを含む液体材
料を設ける材料設置工程と、前記液体材料が設けられた
前記基板を真空中で加熱処理する第1加熱工程と、前記
真空中で加熱された前記基板をほぼ大気圧で加熱処理す
る第2加熱工程とを有することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、有機発光材料を含む液体
材料を基板上に設けた後、真空中で加熱処理することに
より、液体材料からなる有機薄膜中に含まれる溶媒を十
分に取り除くことができる。そして、真空中で加熱処理
した後、ほぼ大気圧で加熱処理することにより、有機薄
膜の表面を滑らかにすることができ、発光特性に優れ、
長寿命化を可能とした有機EL装置を製造できる。
【0011】この場合において、前記第1加熱工程の圧
力を、大気圧以下、133.3Pa(1Torr)以上
に設定することが好ましい。圧力が低すぎると、液体材
料からなる有機薄膜中に含まれる溶媒が突沸するおそれ
があるので好ましくない。
【0012】本発明の有機EL装置の製造方法におい
て、前記第2加熱工程において、前記有機発光材料のガ
ラス転移温度から−15℃〜+40℃、且つ前記溶媒の
沸点以下で加熱処理する構成が採用される。溶媒の沸点
以下で加熱することにより、第1加熱工程で除去しきれ
なかった溶媒が有機薄膜中に残存していても、この残存
した溶媒の突沸を防ぐことができるので、有機薄膜の表
面を荒らすことがない。そして、好ましくは、ガラス転
移温度付近で加熱処理することにより、有機薄膜を略流
動化し、表面を滑らかにするなど膜質制御を行うことが
できる。更に、隣接する材料層との密着性も向上され
る。ここで、加熱温度として、有機発光材料の融点以下
であることが好ましい。こうすることにより、有機発光
材料が融解して移動することを防止できる。
【0013】本発明の有機EL装置の製造方法におい
て、前記第2加熱工程の加熱温度を、前記第1加熱工程
の加熱温度以上に設定する工程が採用される。すなわ
ち、第1加熱工程は真空中なので沸点が低下するが、第
2加熱工程の加熱温度より低くすることにより、溶媒の
突沸を最小限に抑えることができる。そして、第2加熱
工程の加熱温度を第1加熱工程の加熱温度より高く設定
することにより、有機薄膜の残留溶媒を十分に除去する
ことができるとともに、有機EL装置の駆動状態の膜構
造に近づけることができ、有機EL装置駆動の際に生じ
る熱によっても、歪み等の膜構造の変化が最小限に抑え
られるため、素子特性に悪影響を及ぼさない。また、第
1加熱工程の加熱温度を低くし、第1加熱工程終了後に
おいて有機薄膜中に溶媒を残存させておき、この状態で
第2加熱工程を行うことにより、表面を滑らかにできる
など膜質制御を行うことができる。なお、第1加熱工程
の加熱温度と第2加熱工程の加熱温度とはほぼ等しいこ
とが好ましい。
【0014】本発明の有機EL装置の製造方法におい
て、前記第2加熱工程は、不活性ガス雰囲気下で加熱処
理する構成が採用される。すなわち、有機発光材料に対
して不活性なガス雰囲気下で加熱処理することにより、
材料特性の変化を防ぎ、良好な発光特性を得ることがで
きる。
【0015】本発明の有機EL装置の製造方法におい
て、前記材料設置工程を、液滴吐出装置を用いて行う構
成が採用される。これにより、簡易な構成で、基板上に
液体材料を所望のパターンで設けることができる。
【0016】ここで、液滴吐出装置は、インクジェット
ヘッドを備えたインクジェット装置を含む。インクジェ
ット方式としては、圧電体素子の体積変化により流動体
を吐出させるピエゾジェット方式であっても、エネルギ
ー発生素子として電気熱変換体を用いた方式であっても
よい。パターンを形成する液滴吐出装置としてインクジ
ェット方式を採用することにより、安価な設備で基板の
任意の場所に任意の厚さで液体材料を設けることができ
る。なお、液滴吐出装置としてはディスペンサー装置で
もよい。
【0017】液体材料(流動体)とは、液滴吐出装置の
液滴吐出ヘッドのノズルから吐出可能な粘度を備えた媒
体をいう。水性であると油性であるとを問わない。ノズ
ル等から吐出可能な流動性(粘度)を備えていれば十分
で、固体物質が混入していても全体として流動体であれ
ばよい。また、液体材料に含まれる固体物質は融点以上
に加熱されて溶解されたものでも、溶媒中に微粒子とし
て分散させたものでもよく、溶媒の他に染料や顔料その
他の機能性材料を添加したものであってもよい。また、
パターン形成領域とは、フラット基板の表面を指す他、
曲面状の基板であってもよい。さらにパターン形成面の
硬度が硬い必要はなく、フィルム、紙、ゴム等可撓性を
有するものの表面であってもよい。
【0018】本発明の有機EL装置の製造装置は、基板
と、電極間に発光層を有する発光素子とを有する有機E
L装置の製造装置において、有機発光材料と溶媒とを含
む液体材料を塗布するための塗布装置と、前記液体材料
が設けられた基板を真空中で加熱処理する第1加熱装置
と、前記基板を大気圧で加熱処理する第2加熱装置とを
有することを特徴とする。
【0019】本発明によれば、有機発光材料を含む液体
材料を基板上に塗布装置を用いて塗布した後、第1加熱
装置により真空中で加熱処理することにより、液体材料
からなる有機薄膜中に含まれる溶媒を十分に取り除くこ
とができる。そして、真空中で加熱処理した後、第2加
熱装置によりほぼ大気圧で加熱処理することにより、有
機薄膜の表面を滑らかにすることができ、発光特性に優
れ、長寿命化を可能とした有機EL装置を製造できる。
【0020】本発明の有機EL装置は、上記記載の有機
EL装置の製造装置で製造されたことを特徴とする。本
発明によれば、発光特性に優れ、長寿命化を可能とした
有機EL装置が提供される。
【0021】本発明の電子機器は、上記記載の有機EL
装置を搭載したことを特徴とする。本発明によれば、優
れた表示特性を有し薄型の電子機器が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の有機EL装置の製
造方法について説明する。まず、本実施形態の有機EL
装置の製造方法で用いられるインク組成物(液体材料)
について説明する。本実施形態におけるインク組成物は
有機EL装置のうち発光層を形成するものであり、有機
発光材料と、沸点が200℃以上である高沸点溶媒とを
含有している。
【0023】上記有機発光材料としては、[化1]〜
[化5]に示すポリフルオレン系誘導体、ポリフェニレ
ン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘
導体、またはこれら高分子材料に、ペリレン色素、クマ
リン色素、ローダミン色素、例えば、ルブレン、ペリレ
ン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニ
ルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリド
ン等をドープすることにより用いることができる。そし
て、これらの有機発光材料は0.5〜1.5重量部の濃
度で含有されていることが好ましい。
【0024】
【化1】
【0025】
【化2】
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】上記高沸点溶媒は、その沸点が大気圧下で
200〜400℃であり、それを単独、若しくは混合物
として使用することができる。高沸点溶媒の具体例とし
ては、ドデシルベンゼン(沸点331℃)、シクロヘキ
シルベンゼン(沸点240℃)、1,2,3,4−テト
ラメチルベンゼン(沸点203℃)、3−イソプロピル
ビフェニル(沸点290℃)、3−メチルビフェニル
(沸点272℃)、4−メチルビフェニル(沸点267
℃)、p−アニシルアルコール(沸点259℃)、1−
メチルナフタレン(沸点240〜243℃)、1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン(沸点207℃)、あ
るいはこれらの誘導体等が挙げられる。このような高沸
点溶媒を含有することにより、インク組成物をインクジ
ェット装置等で吐出した際、溶媒はすぐに完全に蒸発せ
ず、有機薄膜中に残っており、それを加熱処理すること
によって、表面の平滑性や、膜どうしの密着性に優れた
有機薄膜を得ることができる。
【0030】上記有機発光材料と、少なくとも1種類の
高沸点溶媒を含有する有機EL装置用インク組成物は、
その粘度が1〜20mPa・sであることが好ましい。
粘度が1mPa・s未満の場合は、有機発光材料の濃度
が薄すぎるため、所定の厚さの発光層を形成することが
困難になり、粘度が20mPa・sを超えると、インク
ジェット装置による有機EL装置用インク組成物の吐出
の際に、吐出ノズルが詰まってしまうため好ましくな
い。
【0031】上述したインク組成物によれば、平滑性
や、有機薄膜を積層する場合における膜どうしの密着性
を向上させて、長寿命化や、発光輝度の安定化などの発
光特性に優れた有機EL装置を得ることができる。
【0032】次に、有機EL装置の製造方法の一実施形
態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の製造方法が適用される有機EL装置の一形態を示す
平面模式図、及び断面図である。図1(a)及び(b)
に示すように、有機EL装置は、基板2と、マトリクス
状に配置された発光素子を具備して基板2上に形成され
た発光素子部11とを具備している。上記基板2は、例
えばガラス等の透明基板であり、基板2の中央に位置す
る有効表示領域2aと、基板2の周縁に位置して有効表
示領域2aの外側に形成された非表示領域2bとに区画
されている。上記有効表示領域2aは、マトリックス状
に配置された発光素子によって形成される領域であり、
有効表示領域2aの外側に形成された非表示領域2bに
は、有効表示領域2aに隣接するダミー表示領域2cが
形成されている。
【0033】また、図1(a)に示すように、発光素子
部11上には封止部3が備えられている。この封止部3
は、第2電極12上に塗布された熱硬化樹脂あるいは紫
外線硬化樹脂等からなる封止樹脂3aと、封止樹脂3a
上に配置された封止基板3bとからなる。なお、封止樹
脂3aとしては、硬化時にガス、溶媒等が発生しないも
のが好ましい。この封止部3は、少なくとも第2電極1
2をほぼ覆うように形成されており、第2電極12及び
発光層に対する水又は酸素の侵入を防いで、第2電極1
2または発光層の酸化を防止する。尚、封止基板3b
は、封止樹脂3aに接合されて封止樹脂3aを保護する
ものであり、ガラス板、金属板若しくは樹脂板のいずれ
かであることが好ましい。また、カン封止タイプのもの
も好ましく、凹んだ部分にゲッター材を配置し、ゲッタ
ー材により酸素の吸着を行い封止した内部の酸化を防止
するようにしてもよい。
【0034】図2は、有効表示領域の部分断面構造を拡
大した図である。図2に示すように、基板2上に、TF
Tなどの回路等が形成された回路素子部14、機能層1
10が形成された発光素子部11が順次積層されて構成
されている。この表示装置1においては、機能層110
から基板2側に発した光が、回路素子部14及び基板2
を透過して、基板2の下側(観測者側)に射出するとと
もに、機能層110から基板2の反対側に発した光が第
2電極12により反射して、回路素子部14、及び基板
2を透過して基板2の下側(観測者側)に射出するよう
になっている。ここで、上記機能層110とは、第1電
極111上に積層された正孔注入/輸送層110aと、
正孔注入/輸送層110a上に隣接して形成された発光
層110bとから構成されているものである。
【0035】上記発光素子部11は、複数の第1電極
(画素電極)111…上の各々に積層された機能層11
0と、各第1電極111及び機能層110の間に備えら
れて各機能層110を区画する隔壁112とから概略構
成されている。また、上記機能層110上には第2電極
12が配置されている。これら第1電極111、機能層
110、及び第2電極12によって発光素子が構成され
ている。ここで、第1電極111は、例えばITOによ
り形成されてなり、平面視略矩形にパターニングされて
形成されている。この第1電極111の厚さは、50〜
200nmの範囲が好ましく、特に150nm程度がよ
い。この各第1電極111…の間に隔壁112が備えら
れている。図中符号80a、80b、80cはドット
(領域)を示し、基板2には、複数のドットによって構
成される画素80が複数形成されており、各ドットは隔
壁112で隔てられている。
【0036】隔壁112は、図2に示すように、基板2
側に位置する無機物隔壁層112a(第1バンク層)と
基板2から離れて位置する有機物隔壁層112b(第2
バンク層)とが積層されて構成されている。無機物隔壁
層、有機物隔壁層(112a、112b)は、第1電極
111の周縁部上に乗上げるように形成されている。平
面的には、第1電極111の周囲と無機物隔壁層112
aとが平面的に重なるように配置された構造となってい
る。また、有機物隔壁層112bも同様であり、第1電
極111の一部と平面的に重なるように配置されてい
る。また、無機物隔壁層112aは、有機物隔壁層11
2bよりも第1電極111の中央側に更に形成されてい
る。このようにして、無機物隔壁層112aの各第1積
層部112eが、第1電極111の内側に形成されるこ
とにより、第1電極111の形成位置に対応する下部開
口部112cが設けられている。
【0037】有機物隔壁層112bには、上部開口部1
12dが形成されている。この上部開口部112dは、
第1電極111の形成位置及び下部開口部112cに対
応するように設けられている。上部開口部112dは、
図2に示すように、下部開口部112cより広く、第1
電極111より狭く形成されている。また、上部開口部
112dの上部の位置と、第1電極111の端部とがほ
ぼ同じ位置になるように形成される場合もある。この場
合は、図2に示すように、有機隔壁層112bの上部開
口部112dの断面が傾斜する形状となる。そして隔壁
112には、下部開口部112c及び上部開口部112
dが連通することにより、無機物隔壁層112a及び有
機物隔壁層112bを貫通する開口部112gが形成さ
れている。
【0038】図2に示すように、機能層110は、第1
電極111上に積層された正孔注入/輸送層110a
と、正孔注入/輸送層110a上に隣接して形成された
発光層110bとから構成されている。上記正孔注入/
輸送層110aを形成する方法としては、例えば、上述
した構造を有する基板2上に、インクジェット装置を用
いて、正孔注入/輸送層110aを形成する組成物を吐
出し、加熱、乾燥して、正孔注入/輸送層110aを形
成することができる。この際、使用される正孔注入/輸
送層形成材料としては、ポリエチレンジオキシチオフェ
ン等のポリチオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸
等の混合物を用いることができる。
【0039】本実施形態では、第1電極を有する基板2
上、又は第1電極を有する基板2上に形成された正孔注
入/輸送層110a上に、上記有機EL装置用インク組
成物を吐出して加熱処理する工程を有する。発光層11
0bは、図2に示すように、正孔注入/輸送層110a
の平坦部110a1に渡って形成され、平坦部112a1
上での厚さが50〜80nmの範囲とされている。ま
た、発光層110bは、赤色(R)に発光する赤色発光
層110b1、緑色(G)に発光する緑色発光層110
b2、及び青色(B)に発光する青色発光層110b3
の3種類を有し、各発光層110b1〜110b3がス
トライプ配置されている。
【0040】上記有機EL装置用インク組成物を吐出す
る手段としては、特に制限されず、例えば、インクジェ
ット法(液滴吐出法)により、有機EL装置用インク組
成物を吐出して発光層110bを形成することができ
る。また、有機EL装置用インク組成物の吐出の際に
は、前工程である成膜工程によりTFTなどの回路素子
を備えた回路素子部分14を成形して、無機物隔壁層1
12a、有機物隔壁層112b、正孔注入/輸送層11
0aまで形成したものに対して、以下に説明するような
有機EL装置用インク組成物の吐出を行う。
【0041】インクジェット装置(塗布装置)は、イン
クジェットヘッドH5と基板2とを相対的に移動し、下
部開口部112c、上部開口部112d内に位置する正
孔注入/輸送層110aに、インクジェットヘッドH5
に形成された吐出ノズルH6を対向して、各色有機発光
材料を含有する有機EL装置用インク組成物を吐出す
る。図3は、インクジェット装置による、青色(B)有
機発光材料を含む有機EL装置用インク組成物の吐出後
の状態を示している。また、吐出ノズルH6から吐出さ
れる液量は1滴当たりの液量が制御されている。このよ
うに液量が制御された液滴(有機EL装置用インク組成
物滴110e)が吐出ノズルH6から吐出され、この有
機EL装置用インク組成物滴110eを正孔注入/輸送
層110a上に吐出する。吐出された有機EL装置用イ
ンク組成物滴110eは、正孔注入/輸送層110a上
に広がって下部、上部開口部112c、112d内に満
たされる(材料設置工程)。
【0042】各正孔注入/輸送層110a上に吐出され
る有機EL装置用インク組成物量は、下部、上部開口部
112c、112dの大きさ、形成しようとする発光層
110bの厚さ、有機EL装置用インク組成物中の発光
層形成材料の濃度等により決定される。また、有機EL
装置用インク組成物の吐出は、1回のみならず数回に分
けて同一の正孔注入/輸送層110a上に吐出しても良
い。この場合、各回における有機EL装置用インク組成
物滴110eの量は同一でも良く、各回毎に有機EL装
置用インク組成物滴110eの液量を変えても良い。更
に正孔注入/輸送層110aの同一箇所のみならず、各
回毎に正孔注入/輸送層110a内の異なる箇所に有機
EL装置用インク組成物を吐出配置しても良い。
【0043】次に、有機EL装置用インク組成物を所定
の位置に吐出し終わった後、吐出後の有機EL装置用イ
ンク組成物滴110eからなる有機薄膜を、真空中で加
熱処理する(第1加熱工程)。
【0044】真空中で加熱処理する第1加熱工程におい
て、有機EL装置用インク組成物滴110eからなる有
機薄膜を有する基板2は、図7(a)に示すように、第
1加熱装置としてのチャンバ200内に収容される。チ
ャンバ200内には、ホットプレート等の加熱装置20
1が設けられており、基板2は加熱装置201上に設置
される。なお、このときは加熱装置201による加熱処
理は行われていない。
【0045】チャンバ200には、第1加熱装置を構成
する真空ポンプからなる減圧装置202が設けられてお
り、減圧装置202は、基板2を収容しているチャンバ
200内のガス(エア)をひいてチャンバ200内を減
圧し、ほぼ真空状態とする。ここで、減圧装置202に
よりチャンバ200内は、133.3Pa(1Tor
r)程度に設定される。圧力が低すぎると、有機薄膜中
に含まれる溶媒が突沸するおそれがあるので好ましくな
い。
【0046】次いで、チャンバ200内がほぼ真空にな
ったら、第1加熱装置としての加熱装置201が駆動
し、基板2を加熱する。ここで、第1加熱工程における
加熱温度は、有機EL装置用インク組成物に含まれる溶
媒の沸点以下が好ましく、より好ましくは、有機発光材
料のガラス転移温度から−15〜+40℃で、かつ溶媒
の沸点以下である。また、更に好ましくは、有機発光材
料のガラス転移温度から40℃高い範囲内で、かつ溶媒
の沸点以下である。加熱温度が、溶媒の沸点を超えてし
まうと、有機薄膜中に含まれている溶媒がすぐに蒸発し
てしまい、膜質の制御が困難になるため好ましくない。
また、温度を室温以上にすると、溶媒の蒸発速度が高ま
り、発光層形成材料が上部開口部112d壁面に多く付
着してしまうので好ましくない。また、加熱時間として
は、5〜10分間が好ましい。
【0047】第1加熱工程を1Torr程度の圧力条件
下で加熱処理することにより、有機薄膜中に含まれる溶
媒を十分に取り除くことができる。なお、ここでは、チ
ャンバ200内を真空にしてから加熱装置201が駆動
する構成であるが、減圧装置202による減圧動作と加
熱装置201による加熱動作とを並行して行ってもよ
い。
【0048】次いで、図7(b)に示すように、チャン
バ200内に、第2加熱装置を構成する不活性ガス供給
装置203より、有機発光材料に対して不活性なガス、
例えば窒素ガスやアルゴンガスが供給される。不活性ガ
ス供給装置203はチャンバ200内に不活性ガスを供
給し、このチャンバ200内をほぼ大気圧にする。
【0049】第2加熱装置としての加熱装置201は、
基板2を不活性ガス雰囲気下で加熱処理する(第2加熱
工程)。不活性ガス雰囲気下で加熱処理することによ
り、有機発光材料の材料特性の変化を防ぎ、良好な発光
特性を得ることができる。
【0050】第2加熱工程における加熱温度は、溶媒の
沸点以下が好ましく、より好ましくは、有機発光材料の
ガラス転移温度から−15〜+40℃で、かつ溶媒の沸
点以下である。また、更に好ましくは、有機発光材料の
ガラス転移温度から40℃高い範囲内で、かつ溶媒の沸
点以下である。また、加熱時間としては、5〜60分間
が好ましく、より好ましくは20〜40分間である。ま
た、加熱処理は、ホットプレート以外にオーブン等を用
いて行うこともできる。
【0051】すなわち、本実施形態において、第1加熱
工程における加熱温度と第2加熱工程における加熱温度
とはほぼ同じ値に設定される。そして、溶媒の沸点以下
で加熱することにより、第1加熱工程で除去しきれなか
った溶媒が有機薄膜中に残留していても、この残留した
溶媒の突沸を防ぐことができるので、有機薄膜の表面を
荒らすことがない。そして、第2加熱工程において、ガ
ラス転移温度付近で加熱処理することにより、有機薄膜
は略流動化し、表面が滑らかになる。更に、発光層11
0bは隣接する正孔注入/輸送層110aとの密着性を
向上される。また、加熱温度として、有機発光材料の融
点以下であることが好ましい。こうすることにより、有
機発光材料が融解して移動することを防止できる。
【0052】なお、ここでは、第1加熱工程の加熱温度
と第2加熱工程の加熱温度とをほぼ同じ値に設定してい
るが、第2加熱工程の加熱温度は、少なくとも第1加熱
工程の加熱温度以上に設定される。これにより、真空状
態で沸点が低下している第1加熱工程において加熱温度
を低くすることにより、溶媒の突沸を最小限に抑えるこ
とができる。そして、第2加熱工程の加熱温度を第1加
熱工程より高くすることにより、有機薄膜の残留溶媒を
十分に除去することができるとともに、有機EL装置の
駆動状態の膜構造に近づけることができ、有機EL装置
駆動の際に生じる熱によっても、歪み等の膜構造の変化
が最小限に抑えられるため、素子特性に悪影響を及ぼさ
ない。
【0053】ここで、本実施形態では、有機薄膜中に溶
媒が残っている状態で第2加熱工程が行われる。このよ
うに、有機EL装置用組成物滴110eからなる有機薄
膜中に、溶媒が残っている状態で加熱することにより、
表面が滑らかな有機薄膜になる。
【0054】第1加熱工程及び第2加熱工程により、吐
出された有機EL装置用インク組成物滴110eから発
光層110bが形成される。第1加熱工程及び第2加熱
工程により溶媒が完全に除去され、、図4に示すような
青色(B)発光層110b3が形成される。
【0055】なお、図4においては、青色(B)発光層
110b3が1つのみ図示されているが、本来、有機E
L装置はマトリクス状に形成されたものであり、図示し
ない多数の青色(B)発光層110b3が形成されてい
る。
【0056】続けて、図5に示すように、前述した青色
(B)発光層110b3の場合と同様の工程を用い、赤
色(R)発光層110b1を形成し、最後に緑色(G)
発光層110b2を形成する。
【0057】なお、発光層110bの形成順序は、前述
の順序に限られるものではなく、どのような順番で形成
しても良い。例えば、発光層形成材料に応じて、形成す
る順番を決めることも可能である。なお、発光層110
bに隣接してその他の機能を有する他の機能層を更に形
成しても良い。例えば、電子輸送層を形成することも可
能である。
【0058】上記のようにして形成された発光層110
b及び隔壁112の全面に、スパッタ法などの公知の方
法で、図6に示すように、第2電極12(対向電極)を
形成して、有機EL装置を製造することができる。な
お、第2電極12は複数の材料を積層して形成しても良
い。
【0059】以上説明したように、本発明の有機EL装
置の製造方法によれば、発光層110bを構成する有機
薄膜の平滑性や、有機薄膜を積層する場合における膜ど
うしの密着性を向上できるとともに、残留溶媒を十分に
低減でき、長寿命化や、発光輝度の安定化などの発光特
性に優れた有機EL装置を製造することができる。
【0060】なお、上記実施形態では、青色(B)有機
発光材料を含むインク組成物を吐出した後、第1,第2
加熱工程を行い、次に、赤色(R)有機発光材料を含む
インク組成物を吐出した後、第1,第2加熱工程を行
い、次に、緑色(G)有機発光材料を含むインク組成物
を吐出した後、第1,第2加熱工程を行う構成である。
すなわち、各色の有機発光材料を含むインク組成物を吐
出毎に、第1,第2加熱工程を行う構成であるが、青色
(B)有機発光材料を含むインク組成物、赤色(R)有
機発光材料を含むインク組成物、緑色(G)有機発光材
料を含むインク組成物を順次吐出した後、第1,第2加
熱工程を一括して行う構成としてもよい。
【0061】上記有機EL装置を備えた電子機器の例に
ついて説明する。図8は、携帯電話の一例を示した斜視
図である。図8において、符号1000は携帯電話本体
を示し、符号1001は上記の有機EL表示装置を用い
た表示部を示している。
【0062】図9は、腕時計型電子機器の一例を示した
斜視図である。図9において、符号1100は時計本体
を示し、符号1101は上記の有機EL表示装置を用い
た表示部を示している。
【0063】図10は、ワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図10に
おいて、符号1200は情報処理装置、符号1202は
キーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置
本体、符号1206は上記の有機EL表示装置を用いた
表示部を示している。
【0064】図8〜図10に示す電子機器は、上記実施
の形態の有機EL表示装置を備えているので、表示品位
に優れ、明るい画面の有機EL表示部を備えた電子機器
を実現することができる。
【0065】
【実施例】(実施例1)インクジェット法での画素のパ
ターニング用に隔壁が設けられている、ITO透明電極
(第1電極)の付いた基板上に、インクジェット装置を
用いてインクを吐出し、乾燥処理することにより正孔注
入/輸送層を形成した。次に、上記正孔注入/輸送層上
に、不活性ガス雰囲気下で、発光層形成用材料を含む有
機EL装置用インク組成物をインクジェット装置より吐
出して発光層を形成した後、第2電極を蒸着し、発光素
子を作成し、この素子の発光寿命を測定した。素子の発
光寿命は、所定の初期輝度での定電流下で素子の駆動を
行い、発光輝度が半減するまでの時間とした。(比較例
1)正孔注入/輸送層を形成後、この正孔注入/輸送層
上に、大気中で、発光層形成用材料を含む有機EL装置
用インク組成物をインクジェット装置より吐出して発光
層を形成した後、第2電極を蒸着し、発光素子を作成
し、この素子の発光寿命を測定した。
【0066】不活性ガス雰囲気下で吐出動作を行った実
施例1における素子の発光寿命は、大気中で吐出動作を
行った比較例1における素子の発光寿命の1.3倍であ
った。すなわち、不活性ガス雰囲気下で吐出動作を行う
ことにより、発光寿命を延ばすことができる。
【0067】(実施例2)正孔注入/輸送層上に、不活
性ガス雰囲気下で、発光層形成用材料を含む有機EL装
置用インク組成物をインクジェット装置より吐出し、次
いで、真空中で加熱する加熱処理(第1加熱工程)を行
い、次いで、第1加熱処理より加熱温度を上げて不活性
ガス雰囲気下で30分間、加熱処理(第2加熱工程)を
行い、発光層を形成した後、第2電極を蒸着し、発光素
子を作成し、この素子の発光寿命を測定した。(比較例
2)正孔注入/輸送層上に、不活性ガス雰囲気下で、発
光層形成用材料を含む有機EL装置用インク組成物をイ
ンクジェット装置より吐出し、加熱処理を行わずに、発
光層に第2電極を蒸着して発光素子を作成し、この素子
の発光寿命を測定した。
【0068】本発明に係る第1、第2加熱工程を行った
実施例2における素子の発光寿命は、加熱工程を行わな
かった比較例2における素子の発光寿命の2.1倍であ
った。すなわち、真空中での加熱処理と、不活性ガス雰
囲気下での加熱処理との双方を行うことにより、発光寿
命を長くすることができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
有機発光材料を含む液体材料を基板上に設けた後、真空
中で加熱処理することにより、液体材料からなる有機薄
膜中に含まれる溶媒を十分に取り除くことができる。し
たがって、発光特性に優れ、長寿命化を可能とした有機
EL装置を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法が適用される有機EL装置の
一形態を示し、(a)は平面模式図、(b)は断面図断
面模式図である。
【図2】本発明の有機EL装置の要部を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の有機EL装置の製造方法を説明する断
面図である。
【図4】本発明の有機EL装置の製造方法を説明する断
面図である。
【図5】本発明の有機EL装置の製造方法を説明する断
面図である。
【図6】本発明の有機EL装置の製造方法を説明する断
面図である。
【図7】第1、第2加熱工程を説明するための模式図で
ある。
【図8】有機EL装置が搭載された電子機器を示す図で
ある。
【図9】有機EL装置が搭載された電子機器を示す図で
ある。
【図10】有機EL装置が搭載された電子機器を示す図
である。
【符号の説明】 1 有機EL装置 2 基板 12 第2電極 110a 正孔注入/輸送層 110b 発光層 111 第1電極 112 隔壁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、電極間に発光層を有する発光素
    子とを有する有機EL装置の製造方法において、 有機発光材料と溶媒とを含む液体材料を設ける材料設置
    工程と、 前記液体材料が設けられた前記基板を真空中で加熱処理
    する第1加熱工程と、 前記真空中で加熱された前記基板をほぼ大気圧で加熱処
    理する第2加熱工程とを有することを特徴とする有機E
    L装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2加熱工程において、前記有機発
    光材料のガラス転移温度から−15℃〜+40℃、且つ
    前記溶媒の沸点以下で加熱処理することを特徴とする請
    求項1記載の有機EL装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2加熱工程の加熱温度を、前記第
    1加熱工程の加熱温度以上に設定することを特徴とする
    請求項1又は2記載の有機EL装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2加熱工程は、不活性ガス雰囲気
    下で加熱処理することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか一項記載の有機EL装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記材料設置工程を、液滴吐出装置を用
    いて行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項
    記載の有機EL装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板と、電極間に発光層を有する発光素
    子とを有する有機EL装置の製造装置において、 有機発光材料と溶媒とを含む液体材料を塗布するための
    塗布装置と、 前記液体材料が設けられた基板を真空中で加熱処理する
    第1加熱装置と、 前記基板を大気圧で加熱処理する第2加熱装置とを有す
    ることを特徴とする有機EL装置の製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の有機EL装置の製造装置
    で製造されたことを特徴とする有機EL装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の有機EL装置を搭載した
    ことを特徴とする電子機器。
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