JP2003281591A - 入金データ管理システムと入金データ管理システムの入金データ管理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、入金データを管理する複数のサ
ーバと、これらのサーバとネットワークを介して接続さ
れ、サーバからの種々の金種の現金を計数する現金処理
機とにより構成されている入金データ管理システムにお
いて、サーバ側から現金処理機側に現金を運搬する係員
に取引の金額が知られないようにできる。 【解決手段】 この発明は、サーバ側で取引する入金デ
ータをＩＤ番号に基づいて登録し、サーバから現金処理
機へ現金を運搬する際には、ＩＤ番号に対応するバーコ
ードを印刷した用紙を添付し、現金処理機で受取った現
金の処理結果を用紙から読取ったＩＤ番号を付与してサ
ーバ側にネットワークを介して送信し、この送信により
サーバ側で送信された現金の処理結果と送信されたＩＤ
番号に基づいて読出された入金データとの照合を行うよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、入金データを管
理する複数のサーバと、これらのサーバとネットワーク
を介して接続され、上記サーバからの種々の金種の現金
を計数する現金処理機とにより構成されている入金デー
タ管理システムと入金データ管理システムの入金データ
管理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、店舗等の集金を行うシステムとし
て、入金データを管理するホスト（サーバ）と、このホ
ストと離れた位置に設けられ、複数のサーバからの種々
の金種の現金を計数する現金処理機とにより構成されて
いる。このシステムでは、サーバ側から現金処理機側に
係員が現金と伝票を運搬するようになっている。

【０００３】しかし、このようなシステムでは、現金を
運搬する係員に、運搬する現金と伝票の金額に誤りがあ
った際に、たとえば伝票に記載されていない余分な金額
があった際に、それを係員が知ることになり、問題が生
じる場合があった。そこで、現金を運搬する係員に取引
の金額が知られないシステムの構築が要望されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、入金デー
タを管理する複数のサーバと、これらのサーバとネット
ワークを介して接続され、上記サーバからの種々の金種
の現金を計数する現金処理機とにより構成されている入
金データ管理システムにおいて、サーバ側から現金処理
機側に現金を運搬する係員に取引の金額が知られないよ
うにできる入金データ管理システムと入金データ管理シ
ステムの入金データ管理方法を提供することを目的とし
ている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の入金データ管
理システムは、入金データを管理する複数のサーバと、
これらのサーバとネットワークを介して接続され、上記
サーバからの種々の金種の現金を計数する現金処理機と
により構成されているものにおいて、上記サーバが、取
引する入金データをＩＤ番号に基づいて登録する登録手
段と、ＩＤ番号に対応するバーコードを印刷した用紙を
発行する発行手段と、上記現金処理機から供給されるＩ
Ｄ番号に基づく紙幣の計数結果と手入力金額と上記登録
手段に上記ＩＤ番号に対応して記憶されている入力デー
タにより照合する照合手段と、この照合手段による照合
結果を送信する第１の送信手段とを有し、上記現金処理
機が、取引する紙幣を計数する計数手段と、手入力金額
を入力する入力手段と、紙幣に添付されている用紙のバ
ーコードを読取る読取手段と、この読取手段により読取
ったバーコードによるＩＤ番号とともに、上記紙幣の計
数結果と手入力金額とを上記サーバへ送信する第２の送
信手段とを有する。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態の入金データ管理システムを説明する。この入
金データ管理システムは、図１に示すように、入金デー
タを管理する複数のサーバ３０１、…と、これらのサー
バ３０１、…とネットワーク３０２を介して接続され、
上記サーバ３０１からの種々の金種の現金を計数する現
金処理機３０３とにより構成されている。

【０００７】上記サーバ３０１は、パソコン等により構
成され、キーボードやマウス等の操作入力部２０３と、
表示部２０４と、制御部２０５と、データベース２０６
と、バーコードをプリントするプリント部２０７により
構成されている。現金処理機３０３は、紙幣分類整理機
１０１と、組み込んだ管理装置１０２から構成されてい
る。

【０００８】管理装置１０２は、パソコン等により構成
され、キーボードやマウス等の操作入力部１０３と、表
示部１０４と、制御部１０５、記録用のハードディスク
装置１０６、バーコードリーダ１０７により構成されて
いる。

【０００９】図２を用いて、紙幣分類整理機１０１の内
部構成を説明する。図２において、１は筐体で、この筐
体１の一側中央部にはテーブル部１Ａが設けられ、この
テーブル部１Ａには紙幣供給部２が設けられている。こ
の紙幣供給部２には、紙葉類としての紙幣Ｐが立位状態
で複数枚収容されている。この紙幣Ｐは、ばね３で付勢
される押込手段としてのバックアップ板４によって送出
ローラとしてのピックアップローラ５に押し付けられて
いる。これにより、紙幣Ｐは、ピックアップローラ５の
回転により下方に向かって送り出される。ピックアップ
ローラ５の下方部には、後で詳述する紙葉類取出装置を
構成する分離部３２および搬送部３７（図３に示す）が
配設されている。

【００１０】搬送部３７から搬出される紙幣Ｐは、ベル
ト６ａとローラ６ｂとにより構成されるクランプ式の搬
送手段７により搬送される。この搬送手段７には、取出
された紙幣Ｐのシフトとスキューを自動補正する姿勢補
正装置８が設けられている。搬送手段７の紙幣搬送方向
下流側には、判別手段としての判別部９が設けられてい
る。この判別部９は、ローラ対１０で搬送される紙幣Ｐ
の面から各種情報を読取り、それを論理演算などするこ
とにより、基準になる情報と比較することによって、２
枚取りや、汚れ、破損の有無、金額、天地および表裏の
４方向をそれぞれ判別するものである。

【００１１】判別部９の紙幣搬送方向下流側には、切換
手段としての第１の分岐装置１１が設けられている。第
１の分岐装置１１は、判別部９の判定によって２枚取り
や、一定以上の大スキューの紙幣など、正紙幣Ｐと判定
されなかったものをリジェクト箱１２に導き、正紙幣Ｐ
と判定されたものを切換手段としての第２の分岐装置１
３に導くものである。

【００１２】第２の分岐装置１３は、紙幣Ｐの搬送方向
を第１および第２の方向に分けるものである。第１の方
向には左右反転パス１４が設けられ、この左右反転パス
１４は紙幣Ｐを左右１８０度反転するひねりベルト１５
を有している。第２の方向には単なるベルト搬送部１６
が設けられ、紙幣Ｐをそのままの状態で搬送する。第１
および第２の方向に分岐されて搬送された紙幣は合流部
１７で合流する。この合流部１７までの経路長は等しく
され、紙幣合流後の間隔がずれないようになっている。

【００１３】合流部１７の紙幣搬送方向下流側には、切
換手段としての第３の分岐装置１８が設けられ、この第
３の分岐装置１８により紙幣Ｐの搬送方向が第３および
第４の方向に分岐される。第３の方向には、スイッチバ
ックパス部１９が設けられている。スイッチバックパス
部１９には、紙幣Ｐを導入させる反転箱２０、この反転
箱２０に導かれた紙幣Ｐの後端を反転ローラ２１ａに押
し付ける叩き車２１が設けられている。紙幣Ｐは、反転
箱２０から送り出されることにより、その天地が反転さ
れて搬送される。

【００１４】第４の方向には単なるベルト搬送部２２が
設けられ、紙幣Ｐはそのままの姿勢を維持して搬送され
る。第３および第４の方向に分岐されて搬送された紙幣
は合流部２３で合流する。この合流部２３までの分岐パ
スの経路長は等しくされ、合流後の間隔がずれないよう
になっている。

【００１５】合流部２３の紙幣搬送方向下流側には、水
平搬送路２４が設けられ、この水平搬送路２４には区分
すべき部分の数より１つ少ない数の分岐装置２５ａ〜２
５ｄが配設されている。これら分岐装置２５ａ〜２５ｄ
の下方部には、集積部として第１乃至第４の種類別ポケ
ット部２６ａ〜２６が配設され、これら種類別ポケット
部２６ａ〜２６に紙幣Ｐが水平状態に積み重ねて集積さ
れるようになっている。

【００１６】第１の分岐装置２５ａの下方部には、１０
０枚施封装置２７が設けられている。１００枚施封装置
２７は、紙幣Ｐを１００枚ずつ集積して区分する集積部
２８、この集積部２８から紙幣Ｐを搬送する搬送部２８
ａ、および、この搬送部２８ａにより搬送されてくる紙
幣Ｐを紙帯２９ａで結束する帯巻部２９を有している。

【００１７】上記紙幣分類整理機１０１には、図３に示
すように、全体を制御する制御部１１０が設けられてい
る。この制御部１１０には、取出し制御部１１１、搬送
制御部１１２、ゲート制御部１１３、施封制御部１１
４、姿勢補正制御部１１５、インターフェース１１６、
上記判別部９が接続されている。

【００１８】取出し制御部１１１は、制御部１１０の制
御により取出ローラ３０と逆転ローラ３１とドライブロ
ーラ３４とピンチローラ３５を回転するものであり、上
記コントローラ８５、ドライバー８１，８２，８３、８
９ａ、８９ｂ、駆動アンプ９０により構成されている。
搬送制御部１１２は、制御部１１０の制御により搬送手
段７等による搬送ローラを回転するものである。

【００１９】ゲート制御部１１３は、制御部１１０の制
御により上記ゲート１１、１３、２５ａ、２５ｄの駆動
を行うものである。施封制御部１１４は、制御部１１０
の制御により施封処理を行うものである。姿勢補正制御
部１１５は、姿勢補正装置８を制御するものである。イ
ンターフェース１１６は、上記管理装置１０２とデータ
のやり取りを行うものである。

【００２０】次に、上記構成において、図４、図５に示
すフローチャートを参照しつつ動作を説明する。まず、
上記サーバ３０１側において、操作入力部２０３により
ユーザ番号と入金明細を入力する（ＳＴ１）。すると、
制御部２０５は、この入金明細に対するＩＤ番号を発番
し（ＳＴ２）、データベース２０６にＩＤ番号に対して
ユーザ番号と入金明細を登録する（ＳＴ３）。さらに、
制御部２０５は上記ＩＤ番号に対するＢＣＲフォーマッ
トのバーコードを生成し、プリント部２０７でこのバー
コードを用紙に印刷する（ＳＴ４）。この後、上記入金
明細に対する取引紙幣と小切手等とバーコードが印刷さ
れた用紙とを係員が現金処理機３０３側に運搬する。

【００２１】そして、現金処理機３０３側の管理装置１
０２からのＩＤ番号に対応する機械計数と手入力の計数
データを受信した際（ＳＴ５）、制御部２０５はこの受
信したＩＤ番号に基づいてデータベース２０６に登録さ
れている入金明細と受信した計数データとを表示部２０
４により表示して確認し（ＳＴ６）、現金処理機３側の
管理装置１０２へＯＫかＮＧかを返信する（ＳＴ７）。

【００２２】また、上記係員により運搬されてきた取引
紙幣と小切手等とバーコードが印刷された用紙とを現金
処理機３０３側で受取った際に、取引紙幣を紙幣分類整
理機１０１にセットし（ＳＴ１１）、バーコードが印刷
された用紙をバーコードリーダ１０７にセットし（ＳＴ
１２）、小切手等に対する手入力の金額を操作入力部１
０３により入力する（ＳＴ１３）。

【００２３】これにより、紙幣分類整理機１０１はセッ
トされた取引紙幣を取込み、計数処理と分類整理とを実
行する（ＳＴ１４）。この計数内容は管理装置１０２へ
出力される（ＳＴ１５）。また、バーコードリーダ１０
７は、セットされた用紙からバーコード読取り（ＳＴ１
６）、ＩＤ番号として管理装置１０２へ出力される（Ｓ
Ｔ１７）。

【００２４】そして、紙幣分類整理機１０１による処理
が終了した際、管理装置１０２は紙幣分類整理機１０１
による計数処理結果と手入力の金額を上記ＩＤ番号とと
もにサーバ１へ送信する（ＳＴ１８）。この送信の結
果、サーバ３０１からＯＫの照合結果が返信された際
（ＳＴ１９）、管理装置１０２は、処理を終了する。ま
た、サーバ３０１からＮＧの照合結果が返信された際
（ＳＴ１９）、管理装置１０２は、管理者による計数補
正を案内し（ＳＴ２０）、処理を終了する。

【００２５】上記したように、サーバ側で取引する入金
データをＩＤ番号に基づいて登録し、サーバから現金処
理機へ現金を運搬する際には、ＩＤ番号に対応するバー
コードを印刷した用紙を添付し、現金処理機で受取った
現金の処理結果を用紙から読取ったＩＤ番号を付与して
サーバ側にネットワークを介して送信し、この送信によ
りサーバ側で送信された現金の処理結果と送信されたＩ
Ｄ番号に基づいて読出された入金データとの照合を行う
ようにしたものである。

【００２６】これにより、入金データを管理する複数の
サーバと、これらのサーバとネットワークを介して接続
され、上記サーバからの種々の金種の現金を計数する現
金処理機とサーバにより構成されている入金データ管理
システムにおいて、サーバ側から現金処理機側に現金を
運搬する係員に取引の金額が知られないようにできる

【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、入金データを管理する複数のサーバと、これらのサ
ーバとネットワークを介して接続され、上記サーバから
の種々の金種の現金を計数する現金処理機とにより構成
されている入金データ管理システムにおいて、サーバ側
から現金処理機側に現金を運搬する係員に取引の金額が
知られないようにできる入金データ管理システムと入金
データ管理システムの入金データ管理方法を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態を説明するための入金デー
タ管理システムの概略構成を示す図。

【図２】紙幣分類整理機の内部構成を説明するための
図。

【図３】紙幣分類整理機の内部構成を説明するためのブ
ロック図。

【図４】入金データ管理処理を説明するためのフローチ
ャート。

【図５】入金データ管理処理を説明するためのフローチ
ャート。

【符号の説明】

１０７…バーコードリーダ、２０７…プリント部、３０
１…サーバ、３０２…ネットワーク、３０３…現金処理
機。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入金データを管理する複数のサーバと、
   これらのサーバとネットワークを介して接続され、上記
   サーバからの種々の金種の現金を計数する現金処理機と
   により構成されている入金データ管理システムにおい
   て、 上記サーバが、 取引する入金データをＩＤ番号に基づいて登録する登録
   手段と、 ＩＤ番号に対応するバーコードを印刷した用紙を発行す
   る発行手段と、 上記現金処理機から供給されるＩＤ番号に基づく紙幣の
   計数結果と手入力金額と上記登録手段に上記ＩＤ番号に
   対応して記憶されている入力データにより照合する照合
   手段と、 この照合手段による照合結果を送信する第１の送信手段
   とを有し、 上記現金処理機が、 取引する紙幣を計数する計数手段と、 手入力金額を入力する入力手段と、 紙幣に添付されている用紙のバーコードを読取る読取手
   段と、 この読取手段により読取ったバーコードによるＩＤ番号
   とともに、上記紙幣の計数結果と手入力金額とを上記サ
   ーバへ送信する第２の送信手段とを有する、 ことを特徴とする入金データ管理システム。
2. 【請求項２】 入金データを管理する複数のサーバと、
   これらのサーバとネットワークを介して接続され、上記
   サーバからの種々の金種の現金を計数する現金処理機と
   により構成されている入金データ管理システムにおい
   て、 上記サーバが、 取引する入金データをＩＤ番号に基づいて登録する登録
   手段と、 ＩＤ番号に対応するバーコードを印刷した用紙を発行す
   る発行手段と、 上記現金処理機から供給されるＩＤ番号に基づく紙幣の
   計数結果と手入力金額と上記登録手段に上記ＩＤ番号に
   対応して記憶されている入力データにより照合する照合
   手段と、 この照合手段による照合結果を送信する第１の送信手段
   とを有し、 上記現金処理機が、 取引する紙幣を計数する計数手段と、 手入力金額を入力する入力手段と、 紙幣に添付されている用紙のバーコードを読取る読取手
   段と、 この読取手段により読取ったバーコードによるＩＤ番号
   とともに、上記紙幣の計数結果と手入力金額とを上記サ
   ーバへ送信する第２の送信手段と、 この第２の送信手段に応答して上記サーバから供給され
   た照合結果に応じた処理を行う処理手段とを有する、こ
   とを特徴とする入金データ管理システム。
3. 【請求項３】 入金データを管理する複数のサーバと、
   これらのサーバとネットワークを介して接続され、上記
   サーバからの種々の金種の現金を計数する現金処理機と
   により構成されている入金データ管理システムの入金デ
   ータ管理方法において、 上記サーバにより取引する入金データをＩＤ番号に基づ
   いて登録する登録工程と、 上記サーバによるＩＤ番号に対応するバーコードを印刷
   した用紙を発行する発行工程と、 上記現金処理機が、取引する紙幣を計数し、手入力金額
   を入力し、紙幣に添付されている用紙のバーコードを読
   取る工程と、 この読取ったバーコードによるＩＤ番号とともに、上記
   紙幣の計数結果と手入力金額とを、上記現金処理機から
   上記サーバへ送信する送信工程と、 上記サーバが上記現金処理機から供給されるＩＤ番号に
   基づく紙幣の計数結果と手入力金額と上記登録工程によ
   り上記ＩＤ番号に対応して記憶されている入力データと
   を照合する照合工程とを有することを特徴とする入金デ
   ータ管理システムの入金データ管理方法。