JP2003281324A - 災害対応支援装置 - Google Patents

災害対応支援装置

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JP2003281324A
JP2003281324A JP2002081858A JP2002081858A JP2003281324A JP 2003281324 A JP2003281324 A JP 2003281324A JP 2002081858 A JP2002081858 A JP 2002081858A JP 2002081858 A JP2002081858 A JP 2002081858A JP 2003281324 A JP2003281324 A JP 2003281324A
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disaster
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damage
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JP2002081858A
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Takeshi Nakamura
毅 中村
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害発生時において、初動体制の指針を示
し、初動対応を迅速に行わせることができる災害対応支
援装置を提供する。 【解決手段】 災害が発生した場合における被害状況の
予測結果である予測データを受信し、受信した予測デー
タに基づいて、災害の復旧に必要となる救助要員と救援
物資とのうち一方または両方を含む防災資源に関して需
要量を計算し、需要量を満たす量の防災資源を、防災資
源が確保されている場所と量に関する情報である資源デ
ータから選択して割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発生した災害に
対応するために必要となる救助要員の人数や救援物資の
量を計算する災害対応支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、災害発生時における被害状況
の迅速な把握が、情報空白期すなわち発災直後の初動期
における生存者援助に非常に重要な役割を果たすこと
は、多くの防災関係者に認識されつつある。現在の都道
府県レベルでの防災情報システムでは、まず被害予測シ
ミュレーションによって、例えば、地震や台風が発生し
た場合に、どれくらいの被害が発生し得るか大まかに予
測し、重点地域対策を特定するための指針とする場合が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術によれば、シミュレーションの予測値だけで
は、被害に応じた体制を取る指針とするには情報が必ず
しも十分ではなく、実際の被害に対して何が必要か、何
をすべきか、また、何ができるのか、については、実際
の被害状況の報告を受けるまで、あるいは調査の結果を
待たなければ判断ができなかった。
【0004】また、災害発生時の混乱と対応する人員の
不足により、何をすべきかわからない、どこへどれくら
いの要員を派遣したらよいのかわからない、という事態
も発生する場合が考えられる。従って、上述した2つの
要因によって、災害発生時に最も重要である初動体制が
混乱して対応が遅れてしまうということを防ぐことが望
まれている。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、災害発生時において、初動体制
の指針を示し、初動対応を迅速に行わせることができる
災害対応支援装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、災害が発生した場合における被害状況の
予測結果である予測データを受信する被害予測シミュレ
ーション結果受信部と、前記被害予測シミュレーション
結果受信部が受信する予測データに基づいて、前記災害
の復旧に必要となる救助要員と救援物資とのうち一方ま
たは両方を含む防災資源に関して需要量を計算する需給
推計計算処理部と、前記需給推計計算処理部が計算した
需要量を出力する需給推計計算結果表示制御部と、を有
することを特徴とする。
【0007】また、本発明は、上述の災害対応支援装置
において、前記需給推計計算処理部が計算する防災資源
が確保されている場所と量に関する情報である資源デー
タを記憶する防災資源データベースを有し、前記需給推
計計算処理部は、前記災害の発生場所に基づいて、前記
需要量を満たす量の防災資源を、確保された防災資源の
中から選択して割り当てることを特徴とする。
【0008】また、本発明は、上述の災害対応支援装置
において、前記災害の被害に関する情報である実被害情
報を受信する実被害報告受信部を有し、前記需給推計計
算処理部は、前記実被害報告受信部が受信した実被害情
報と前記予測データとに基づいて、再度需要量を計算す
ることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、上述の災害対応支援装置
において、前記災害の被害に関する情報である実被害情
報を受信する実被害報告受信部を有し、前記実被害報告
受信部が受信した実被害情報と前記被害予測シミュレー
ション結果受信部が受信した予測データとを比較し、前
記実被害情報が前記予測データ以上である場合に、再度
需給推計計算を促すためのアラームを報知するアラーム
部とを有することを特徴とする。
【0010】また、本発明は、上述の災害対応支援装置
において、災害が発生した場合における被害状況の予測
結果である予測データを受信するステップと、前記被害
予測シミュレーション結果受信部が受信する予測データ
に基づいて、前記災害の復旧に必要となる救助要員と救
援物資とのうち一方または両方を含む防災資源に関して
需要量を計算するステップと、前記需要量を満たす量の
防災資源を、前記防災資源が確保されている場所と量に
関する情報である資源データから選択して割り当てるス
テップとをコンピュータに実行させることを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
災害対応支援装置を図面を参照して説明する。図1は、
この発明の一実施形態による災害対応支援装置1を適用
した災害対応支援システムの構成を示す概略ブロック図
である。この図において、災害対応支援システムは、災
害対応支援装置1と、防災情報システム2と、端末表示
部3とによって構成される。
【0012】防災情報システム2は、地震や台風等の災
害が発生した場合における被害状況の予測結果となる予
測データを算出する。この予測データの算出は、地震で
あれば震度、震源地等、台風であれば台風の中心気圧、
最大風速、進路、進行速度等の情報と、その災害の発生
場所の人口、地形、建築物などの災害が発生した地域に
関する情報とに基づいて行われる。端末表示部3は、災
害対応支援装置1の演算結果を出力する。この端末表示
部3は、例えば、CRT(Cathode Ray T
ube)や液晶表示装置、スピーカなどによって構成さ
れる。
【0013】次に、災害対応支援装置1の構成について
図1を用いてさらに説明する。この図において、被害予
測シミュレーション結果受信部11は、防災情報システ
ム2から送信される、災害が発生した場合における被害
状況の予測結果である予測データを受信する。実被害報
告入力部12は、例えば、キーボードやマウスなどの入
力装置であり、災害対応支援装置1の管理者によって入
力される実被害情報を実被害報告受信部13に出力す
る。この実被害情報は、市町村、警察、消防、マスコミ
等から通知・報道される、死傷者の人数、建物の崩壊状
況等の災害の被害に関する情報である。
【0014】実被害報告受信部13は、実被害報告入力
部12から出力される実被害情報を受信して比較表示・
切替制御部14に出力する。また、実被害報告受信部1
3は、実被害報告受信部13からの出力以外に、実被害
情報を市町村、警察、消防、マスコミ、ヘリテレなどか
ら等の通信装置から無線やネットワークを介して受信し
て比較表示・切替制御部14に出力することも可能であ
る。ここでいうヘリテレとは、ヘリコプターなどを利用
して災害地域の被害状況を上空から撮影し、撮影結果に
基づいて実被害情報を生成するものである。
【0015】比較表示・切替制御部14は、被害予測シ
ミュレーション結果受信部11から送信される予測デー
タと実被害報告受信部13から出力される実被害情報と
を需給推計計算処理部18に出力するとともに、予測デ
ータと実被害情報とを外部からの指示に応じて切り替え
て端末表示部3の画面上に表示させる。
【0016】防災資源データベース15は、例えば図2
に示すように、防災資源が確保されている場所と量とに
関する情報である資源データを記憶する。ここでいう防
災資源とは、被災地において救助するための人員や物
資、救助器具・設備のことである。この資源データに
は、例えば、被災地に出向いて救助作業を行うことがで
きる要員の人数を示す救助要員数や、被災地に出向いて
火災の消火作業を行う消火隊数、負傷者の処置を行う救
助隊数、被災地において必要となる食料、衣類、毛布な
どの物資の備蓄量、などの情報が含まれる。なお、必要
に応じて、消防車、救急車の待機場所と台数、瓦礫等を
撤去・運搬するための重機の待機場所と台数、負傷者の
手当を行う救護要員の待機場所と待機人数等について資
源データとして防災資源データベース15に記憶するよ
うにしてもよい。また、防災資源データベース15は、
少なくとも需給推計計算処理部18が計算する防災資源
の項目に関する資源データを記憶していればよい。ま
た、待機場所は、要員が実際に待機場所に待機している
必要ななく、待機場所から連絡員が各要員に連絡をと
り、出動してもらうようにしてもよい。
【0017】条件データベース16は、例えば、図3に
示すように、被災地における救助を行う場合における各
種条件に関するデータである条件データを記憶する。デ
ータベース処理部17は、需給推計計算処理部18から
の指示に応じて、防災資源データベース15に記憶され
ている資源データと条件データベース16に記憶されて
いる条件データを需給推計計算処理部18に出力する。
また、データベース処理部17は、需給推計計算処理部
18から出力される需給推計結果を対応履歴データベー
ス21に記憶する。
【0018】需給推計計算処理部18は、比較表示・切
替制御部14を介して入力される被害予測シミュレーシ
ョン結果受信部11が受信する予測データに基づいて、
災害の復旧に必要となる救助要員と救援物資とを含む防
災資源についての需要量を計算する。また、需給推計計
算処理部18は、災害の発生場所に基づいて、需要量を
満たす量の防災資源を、確保された防災資源の中から選
択して割り当てる。この割り当ては、例えば、被災地に
近い場所に保管された防災資源から順に被災地に割り当
てられる。なお、災害発生場所の情報については、防災
情報システム2から取得することが可能である。また、
需給推計計算処理部18は、実被害報告入力部12が受
信した実被害情報と需要量とに基づいて、再度需要量の
計算を行い、実被害状況に応じた防災資源の投入量を更
新する。
【0019】需給推計計算結果表示制御部19は、需給
推計計算処理部18が計算した需要量を端末表示部3に
出力し、端末表示部3の画面上に表示させる。
【0020】アラーム部20は、需給推計計算処理部1
8を介して入力される、実被害報告受信部13が受信し
た実被害情報と被害予測シミュレーション結果受信部1
1が受信した予測データとを比較し、実被害情報が予測
データ以上である場合に、再度需給推計計算を促すため
のアラームを報知する。このアラームは、アラーム音を
放音してもよく、端末表示部3にアラーム表示を行うよ
うにしてもよい。このアラーム表示には、改善が必要な
項目の文字色や背景色を変えたり、点滅を行わせたりし
てもよい。ここで、実被害情報と予測データとの比較
は、例えば、実被害情報に含まれる、災害によって実際
に被害を受けた被災者数と予測データによって予測され
た被災者数との比較が行われる。
【0021】対応履歴データベース21は、需給推計計
算処理部18によって計算された需給推計結果を記憶す
る。
【0022】次に、上述した構成における災害対応支援
装置1の動作について図4から図6を用いて説明する。
ここでは、地震が発生した場合に、人命救助の対策を行
う場合について説明する。まず、地震が発生すると(図
4ステップS11)、防災情報システム2は、地震の観
測所などから送信される震度計の出力と震源地の情報を
受信し、受信した震源地、震度計の出力に基づいて、建
物倒壊被災者数、鉄道災害被災者数、道路災害被災者数
についての被害の予測データを生成し、被害予測シミュ
レーション結果受信部11に出力する。災害対応支援装
置1の被害予測シミュレーション結果受信部11は、防
災情報システム2から出力される予測データを受信し
(図4ステップS12)、受信した予測データを比較表
示・切替制御部14に出力する。
【0023】比較表示・切替制御部14は、被害予測シ
ミュレーション結果受信部11から出力された予測デー
タを需給推計計算処理部18に出力するとともに、端末
表示部3の画面上に出力する。ここでは、実被害情報を
受信していないので、実被害情報は表示されず、予測デ
ータが表示されるとともに、地震が発生したことが表示
される。
【0024】需給推計計算処理部18は、予測データが
比較表示・切替制御部14から出力されると、予測デー
タを自身に設けられている所定のメモリ領域内に一時保
持するとともに、予測データに含まれる、発災場所につ
いての需給推計を行うための条件データをデータベース
処理部17を介して条件データベース16から読み出
す。そして、予測データを条件データによって補正する
処理を行い(図4ステップS13)、救助対象者の数を
算出する(図4ステップS14)。ここでは、建物倒壊
被災者数、鉄道災害被災者数、道路災害被災者数と条件
データの救助対象者率、自力脱出困難者率、重傷者率と
によって救助対象者の数が算出される。
【0025】需給推計計算処理部18は、救助対象者数
が算出されると、この救助対象者数に応じた救助要員必
要数の算出を行い(図4ステップS15)、データベー
ス処理部17を介して防災資源データベース15から救
助要員数とその待機場所と人数の情報を読み出し、被災
地の地域内に待機している救助要員を被災地に派遣する
救助要員として割り当てる計算を行う(図4ステップS
16)。ここで割り当てられる救助要員は、例えば、被
災地市内における消防署員や警察署員等の救助要員であ
る。
【0026】需給推計計算処理部18は、救助要員の割
り当てを行った後、被災地市内における救助要員数が救
助要員必要数を満たしているか否かを検出する(図4ス
テップS17)。そして、救助要員必要数を満たしてい
る場合、需給推計計算処理部18は、この割り当てをお
こなった救助要員数を投入量として決定し(図4ステッ
プS18)、需給推計結果を確定し(図4ステップS1
9)、投入数の実績及び活動を履歴としてデータベース
処理部17を介して対応履歴データベース21に記憶す
るとともに、需給推計結果を需給推計計算結果表示制御
部19に出力し、実被害情報の受信を待機する対応状況
管理を行う(図4ステップS20)。
【0027】需給推計計算結果表示制御部19は、予測
データの他に需給推計結果を端末表示部3の表示画面上
に表示する。この端末表示部3に出力された需給推計結
果に基づいて、救助要員の派遣の手配を行うことによ
り、被害状況が把握できていない段階においても、被害
状況を予測し、この予測結果に応じて救助要員を派遣す
ることができ、これにより、被害状況に対する救助要員
の過不足を低減させて初動活動を円滑に開始することが
できる。
【0028】一方、需給推計計算処理部18は、被災地
市内に待機している救助要員数が救助要員必要数に達し
ていない場合、被災地市内の救助要員の他に、被災地の
県内の救助要員数をデータベース処理部17を介して防
災資源データベース15から読み出す。次いで、需給推
計計算処理部18は、被災地県内の救助要員を救助要員
として割り当てる計算を行う(図4ステップS21)。
ここで割り当てられるのは、例えば、県内消防救助要
員、県内警察救助要員、県内自衛隊救助要員である。
【0029】そして、需給推計計算処理部18は、県内
の各救助要員の割り当てを行った後、県内救助要員数が
救助要員必要数を満たしているか否かを検出する(図4
ステップS22)。そして、救助要員必要数を満たして
いる場合、図4ステップS18に移行し、投入量の決定
をする。
【0030】一方、県内救助要員数が救助要員必要数を
満たしていない場合、需給推計計算処理部18は、デー
タベース処理部17を介して県外救助要員数を防災資源
データベース15から読み出し、被災地県外の救助要員
を救助要員として割り当てる計算を行う(図4ステップ
S23)。ここで割り当てられるのは、例えば、被災地
の県外消防救助要員、県外警察救助要員、県外自衛隊救
助要員であり、救助要員必要数に達するまで被災地県外
の各県の救助要員が割り当てられる。そして、図4ステ
ップS18に移行する。
【0031】このように、被災地に近い場所に待機して
いる救助要員から順に実際に被災地に出向いて救助活動
を行う救助要員として割り当てるようにしたので、救助
要員の移動時間による救助活動の遅延を低減させること
ができる。
【0032】次に、災害対応支援装置1は、対応状況管
理中に、実被害報告が実被害情報として送信されると、
実被害報告受信部13によって受信し(図5ステップS
31)、比較表示・切替制御部14に出力する。ここで
受信する実被害情報は、市町村、警察、消防などの通信
装置から送信される、実際に災害によって被害を受けた
建物倒壊被災者数、鉄道災害被災者数、道路災害被災者
数である。
【0033】比較表示・切替制御部14は、キーボード
やマウスから入力される指示に応じて、端末表示部3の
画面に出力されている予測データを実被害情報に換えて
端末表示部3の画面に表示するとともに、実被害情報を
需給推計計算処理部18に出力する。
【0034】需給推計計算処理部18は、比較表示・切
替制御部14から実被害情報が出力されると、比較表示
・切替制御部14から出力された実被害情報を自身に設
けられたメモリの所定のメモリ領域内に一時記憶し、予
測データと実被害情報とをアラーム部20に出力する。
アラーム部20は、この予測データと実被害情報とを比
較し、実被害情報が予測データ以上であるか否かを検出
する(図5ステップS32)。実被害情報が予測データ
以上である場合、アラーム部20はアラームを行い(図
5ステップS33)、実被害情報が予測データ未満であ
る場合、アラームを行わない。
【0035】次に、需給推計計算処理部18は、データ
ベース処理部17を介して条件データベース16から条
件データを読み出し、読み出した条件データを利用して
一時保持された実被害情報と予測データとを条件データ
によって補正する処理を行う(図5ステップS34)。
次いで、需給推計計算処理部18は、補正された実被害
情報および予測データとに基づいて、救助対象者数を算
出する(図5ステップS35)。
【0036】次に、需給推計計算処理部18は、救助対
象者数に基づいて救助要員必要数を算出し(図5ステッ
プS36)、データベース処理部17を介して防災資源
データベース15から資源データを読み出し、被災地の
市内の消防署員と警察署員等の救助要員を、算出した救
助要員必要数に割り当てる処理を行い、投入数の計算を
行う(図5ステップS37)。そして、需給推計計算処
理部18は、被災地市内の救助要員数によって救助要員
必要数が満たされたか否かを検出し(図5ステップS3
8)、救助要員必要数を満たしていれば、投入量を決定
し(図5ステップS39)、需給推計結果を確定し(図
5ステップS40)、需給推計結果をデータベース処理
部17を介して対応履歴データベース21に記憶すると
ともに、需給推計結果を需給推計計算結果表示制御部1
9に出力し、対応状況管理を行う(図5ステップS4
1)。そして、実被害情報を受信した場合は、図5ステ
ップS31に移行する。
【0037】一方、被災地市内に待機している救助要員
数が救助要員必要数に達していない場合、需給推計計算
処理部18は、被災地市内の救助要員の他に、被災地の
県内の救助要員を救助要員として割り当てる計算を行い
(図5ステップS42)、救助要員必要数が満たされれ
ば、投入量として決定する(図5ステップS39)。
【0038】一方、県内救助要員数が救助要員必要数を
満たしていない場合、需給推計計算処理部18は、県外
救助要員を救助要員として割り当てる計算を行い(図5
ステップS44)。投入量の決定をする(図5ステップ
S39)。
【0039】なお、上述の実施形態においては、災害対
応支援装置を人命救助対策に利用する場合について説明
したが、人命救助対策以外に災害対応支援装置を利用す
るようにしてもよい。この場合における対策と活動内容
と資源データベース15に記憶しておくべき資源データ
の一例を図6に示す。例えば、火災消火対策を行う場
合、資源データベース15に予め消火隊の待機場所と待
機人数とを記憶しておき、火災が発生した場合に、火災
発生場所と火災の予測データとに基づいて、消火隊の確
保をする計算を行う。また、資源データとして記憶され
る情報は、災害の復旧に参加する人に関する情報だけで
はなく、食料、水、毛布などの救援物資の保管場所とそ
の保管量に関する情報を資源データベース15に予め記
憶するようにしてもよい。この場合、災害が発生した場
合に、被災者に対する救援物資をどこから被災地に運搬
し、被災者にどのように割り当てればよいかを把握する
ことができる。
【0040】また、上述した実施形態によれば、実際に
災害が発生した場合に用いる場合について説明したが、
災害が発生した場合を想定してシミュレーションを行う
場合に用いるようにしてもよい。このシミュレーション
を行うことにより、災害の発生場所や規模に応じて、ど
の程度の防災資源が必要になるかを災害が発生する前に
把握し、準備しておくことが可能となり、実際に災害が
発生した場合においても、救助活動を円滑に行うことが
でき、被害を低減させることが可能となる。
【0041】なお、上述した実施形態における図5ステ
ップS35において、需給推計計算処理部18は、補正
された実被害情報および予測データとに基づいて、救助
要員必要数を算出するようにしたが、この場合の予測デ
ータは、図4ステップS12において受信した予測デー
タに限らず、更新された予測データを新たに受信して演
算に利用するようにしてもよい。
【0042】また、図1における被害予測シミュレーシ
ョン結果受信部11、実被害報告受信部13、比較表示
・切替制御部14、データベース処理部17、需給推計
計算処理部18、需給推計計算結果表示制御部19、ア
ラーム部20の機能を実現するためのプログラムをコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録
媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに
読み込ませ、実行することにより災害対応支援処理を行
ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステ
ム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むもの
とする。
【0043】また、「コンピュータシステム」は、WW
Wシステムを利用している場合であれば、ホームページ
提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。ま
た、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フ
レキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−
ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵され
るハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インタ
ーネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介
してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時
間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合の
サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部
の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持し
ているものも含むものとする。また上記プログラムは、
前述した機能の一部を実現するためのものであっても良
く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすで
に記録されているプログラムとの組み合わせで実現でき
るものであっても良い。
【0044】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、災害が発生した場合における被害状況の予測結果で
ある予測データを受信し、受信した予測データに基づい
て、災害の復旧に必要となる救助要員と救援物資とのう
ち一方または両方を含む防災資源に関して需要量を計算
するようにしたので、災害発生時において、救助要員や
救援物資等を被災地にどのように割り当てればよいかを
把握することができ、これにより、初動体制の指針を示
し、初動対応を迅速に行わせることが可能となる。
【0046】また、本発明は、災害の発生場所に基づい
て、需要量を満たす量の防災資源を、確保された防災資
源の中から選択して割り当てるようにしたので、被災地
に対して防災資源の過不足が発生してしまうことを低減
させて割り当てを行うことができる効果が得られる。
【0047】また、本発明によれば、実被害情報を受信
し、この実被害情報と予測データとに基づいて、再度需
要量を計算するようにしたので、実際の被害の状況に合
わせた防災資源を割り当てるようにしたので、実際の被
害状況に合わせてさらに過不足を低減させた防災資源の
割り当てを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による災害対応支援装
置1を適用した災害対応支援システムの構成を示す概略
ブロック図である。
【図2】 防災資源データベース15に記憶される資源
データの一例を示す図面である。
【図3】 条件データベース16に記憶される条件デー
タの一例を示す図面である。
【図4】 災害対応支援装置1の動作について説明する
ためのフローチャートである。
【図5】 災害対応支援装置1の動作について説明する
ためのフローチャートである。
【図6】 人命救助対策以外に災害対応支援装置を利用
する場合における防災資源データベース15に記憶され
る情報の一例を示す図面である。
【符号の説明】
1 災害対応支援装置 2 防災情報システム 3 端末表示部 11 被害予測シミュ
レーション結果受信部 12 実被害報告入力部 13 実被害報告受信
部 14 比較表示・切替制御部 15 防災資源データ
ベース 16 条件データベース 17 データベース処
理部 18 需給推計計算処理部 19 需給推計計算結
果表示制御部 20 アラーム部 21 対応履歴データ
ベース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 災害が発生した場合における被害状況の
    予測結果である予測データを受信する被害予測シミュレ
    ーション結果受信部と、 前記被害予測シミュレーション結果受信部が受信する予
    測データに基づいて、前記災害の復旧に必要となる救助
    要員と救援物資とのうち一方または両方を含む防災資源
    に関して需要量を計算する需給推計計算処理部と、 前記需給推計計算処理部が計算した需要量を出力する需
    給推計計算結果表示制御部と、 を有することを特徴とする災害対応支援装置。
  2. 【請求項2】 前記需給推計計算処理部が計算する防災
    資源が確保されている場所と量に関する情報である資源
    データを記憶する防災資源データベースを有し、 前記需給推計計算処理部は、前記災害の発生場所に基づ
    いて、前記需要量を満たす量の防災資源を、確保された
    防災資源の中から選択して割り当てることを特徴とする
    請求項1記載の災害対応支援装置。
  3. 【請求項3】 前記災害の被害に関する情報である実被
    害情報を受信する実被害報告受信部を有し、 前記需給推計計算処理部は、前記実被害報告受信部が受
    信した実被害情報と前記予測データとに基づいて、再度
    需要量を計算することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の災害対応支援装置。
  4. 【請求項4】 前記災害の被害に関する情報である実被
    害情報を受信する実被害報告受信部を有し、 前記実被害報告受信部が受信した実被害情報と前記被害
    予測シミュレーション結果受信部が受信した予測データ
    とを比較し、前記実被害情報が前記予測データ以上であ
    る場合に、再度需給推計計算を促すためのアラームを報
    知するアラーム部とを有することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の災害対応支援装置。
  5. 【請求項5】 災害が発生した場合における被害状況の
    予測結果である予測データを受信するステップと、 前記被害予測シミュレーション結果受信部が受信する予
    測データに基づいて、前記災害の復旧に必要となる救助
    要員と救援物資とのうち一方または両方を含む防災資源
    に関して需要量を計算するステップと、 前記需要量を満たす量の防災資源を、前記防災資源が確
    保されている場所と量に関する情報である資源データか
    ら選択して割り当てるステップとをコンピュータに実行
    させるための災害対応支援プログラム。
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