JP7082553B2 - 防災情報システム及び防災情報提供方法 - Google Patents
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Description
すなわち、自治体が管理する防災情報サーバと自治体の住民が所持する端末とを備えた防災情報システムにおいて、前記端末は、災害のフェーズ別に策定された、該端末の使用者個人の防災行動計画である個人タイムラインを保持しており、前記防災情報サーバは、災害のフェーズを示すフェーズ情報を配信し、前記端末は、前記防災情報サーバからフェーズ情報を受信したことに応じて、該フェーズ情報に対応する個人タイムラインを表示することを特徴とする。
図1には、本発明の一実施形態に係る防災情報システムの構成例を示してある。本例の防災情報システムは、自治体が運用している防災情報サーバ1と、自治体の住民が所持している情報端末3とを連動させることで、個々の住民が自身で策定した防災行動計画である個人タイムラインの実行を支援する。
情報端末3の操作者12は、タイムライン表示用のアプリケーションのインストール時に、操作者12の年齢や配慮情報を含む属性情報の登録と、個人タイムラインの登録とを行う(ステップS11)。これらの情報は、情報端末3の記憶部7に保存される(ステップS12)。また、情報端末3は、自身のアドレス情報を防災情報サーバ1に送信して、情報端末3を防災情報の配信先として登録させる(ステップS13)。これらの設定はアプリケーションのインストール時に行うことが望ましいが、インストール後の任意のタイミングで設定しても構わない。
このような処理により、自治体の住民のそれぞれが所持する情報端末3に対し、一括してタイムラインを通知することができる。また、情報端末3の操作者12は、自身がどのような行動を取るべきかを、情報端末3に表示されたタイムラインを確認して把握することができる。
情報端末3は、防災情報サーバ1から災害のフェーズ情報及び自治体タイムラインを受信すると(ステップS31)、表示情報処理部6において以下の処理を行う。
そして、取得した属性情報に基づいて、使用者の年齢が所定の設定値以上か(すなわち、老人であるか)を判定し(ステップS33)、該当する場合には、自治体タイムラインに含まれる住民の属性毎のタイムラインから「高齢者へのタイムライン」を取得してメモリに記憶する(ステップS34)。
また、取得した属性情報に基づいて、使用者が要配慮者であるかを判定し(ステップS35)、該当する場合には、自治体タイムラインに含まれる住民の属性毎のタイムラインから「要配慮者へのタイムライン」を取得してメモリに記憶する(ステップS36)。
また、取得した属性情報に基づいて、使用者の年齢が所定の設定値以下、かつ、使用者が要配慮者でないかを判定し(ステップS37)、該当する場合には、自治体タイムラインに含まれる住民の属性毎のタイムラインから「高齢者・要配慮者以外の方へのタイムライン情報」を取得してメモリに記憶する(ステップS38)。
そして、取得した位置情報に基づいて、情報端末3が河川の近くかを判定し(ステップS40)、該当する場合には、自治体タイムラインに含まれる住民の所在エリア毎のタイムラインから「河川付近のタイムライン」を取得してメモリに記憶する(ステップS41)。
また、取得した位置情報に基づいて、情報端末3が土砂災害警戒区域内かを判定し(ステップS42)、該当する場合には、自治体タイムラインに含まれる住民の所在エリア毎のタイムラインから「土砂災害に関するタイムライン」を取得してメモリに記憶する(ステップS43)。
そして、これまでの処理で取得・記憶した個人タイムライン及び自治体タイムラインを表示部8に表示させ(ステップS45)、プッシュ通知を行う(ステップS46)。
以上の処理により、情報端末3の使用者に通知すべき各種のタイムラインを適切に選択して表示することが可能となる。
さらに、現在のフェーズのタイムラインの表示領域21には、自治体のタイムラインであって個人の属性に応じたタイムライン「△△市が決めたタイムライン」と、個人が設定したタイムライン「あなたが決めたタイムライン」と、位置情報に基づくタイムライン「あなたの状態に基づくタイムライン」がすべて表示される。これにより、使用者は自分が取るべき行動を漏れなく知ることができ、災害時に適切な行動を支援できる。ここで、3つのタイムラインすべてを情報端末3に表示する態様としては、図4のように一画面にすべて表示させる例だけでなく、スクロールや画面切り替えで表示させる態様も含むことは言うまでもない。
また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法や方式、そのような方法や方式を実現するためのプログラム、そのプログラムを記憶する記憶媒体などとして提供することも可能である。
Claims (6)
- 自治体が管理する防災情報サーバと自治体の住民が所持する端末とを備えた防災情報システムにおいて、
前記端末は、災害のフェーズ別に策定された、該端末の使用者個人の防災行動計画である個人タイムラインを保持しており、
前記防災情報サーバは、災害のフェーズを示すフェーズ情報を配信し、
前記端末は、前記防災情報サーバからフェーズ情報を受信したことに応じて、該フェーズ情報に対応する個人タイムラインを表示することを特徴とする防災情報システム。 - 請求項1に記載の防災情報システムにおいて、
前記防災情報サーバは、自治体の住民に宛てた防災行動計画である自治体タイムラインを更に配信し、
前記端末は、前記個人タイムラインの表示に加えて、前記防災情報サーバから受信した自治体タイムラインの表示を行うことを特徴とする防災情報システム。 - 請求項2に記載の防災情報システムにおいて、
前記端末は、使用者の属性情報を保持しており、
前記防災情報サーバから配信される自治体タイムラインには、住民の属性毎のタイムラインが含まれており、
前記端末は、前記個人タイムラインの表示に加えて、前記属性毎のタイムラインのうちの該端末の使用者の属性情報に対応したタイムラインの表示を行うことを特徴とする防災情報システム。 - 請求項2に記載の防災情報システムにおいて、
前記端末は、位置情報を取得する機能を有しており、
前記防災情報サーバから配信される自治体タイムラインには、住民の所在エリア毎のタイムラインが含まれており、
前記端末は、前記個人タイムラインの表示に加えて、前記所在エリア毎のタイムラインのうちの該端末の位置情報に対応したタイムラインの表示を行うことを特徴とする防災情報システム。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の防災情報システムにおいて、
前記端末は、表示したタイムラインの実行状況の入力を使用者から受け付けて、前記防災情報サーバに送信することを特徴とする防災情報システム。 - 自治体が管理する防災情報サーバと自治体の住民が所持する端末とを用いて実施される防災情報提供方法において、
前記端末は、災害のフェーズ別に策定された、該端末の使用者個人の防災行動計画である個人タイムラインを保持しており、
前記防災情報サーバが、前記防災情報として、災害のフェーズを示すフェーズ情報を配信し、
前記端末が、前記防災情報サーバからフェーズ情報を受信したことに応じて、該フェーズ情報に対応する個人タイムラインを表示することを特徴とする防災情報提供方法。
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国土交通省 関東地方整備局 ほか,みんなでタイムラインプロジェクトを始動,[online],2016年10月24日,[令和4年4月27日検索], インターネット<URL:http://www.city.joso.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/50/mytimeline.pdf> |
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