JP2016184822A - 安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラム - Google Patents

安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016184822A
JP2016184822A JP2015063333A JP2015063333A JP2016184822A JP 2016184822 A JP2016184822 A JP 2016184822A JP 2015063333 A JP2015063333 A JP 2015063333A JP 2015063333 A JP2015063333 A JP 2015063333A JP 2016184822 A JP2016184822 A JP 2016184822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
safety
information acquisition
information
user
timer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015063333A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6588717B2 (ja
Inventor
昌志 高島
Masashi Takashima
昌志 高島
浩紹 森藤
Hirotsugu Morifuji
浩紹 森藤
尚徳 原
Hisanori Hara
尚徳 原
賢次 立石
Kenji Tateishi
賢次 立石
章浩 鶴田
Akihiro Tsuruta
章浩 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu FSAS Inc
Original Assignee
Fujitsu FSAS Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu FSAS Inc filed Critical Fujitsu FSAS Inc
Priority to JP2015063333A priority Critical patent/JP6588717B2/ja
Publication of JP2016184822A publication Critical patent/JP2016184822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6588717B2 publication Critical patent/JP6588717B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】災害発生から所定期間後の二次的な災害による利用者の被災状況を把握する。
【解決手段】安否確認システムは、サーバ20と、サーバとネットワークを介して接続される携帯端末10と、を備える。携帯端末は、安否情報取得処理部と、タイマ制御部と、位置情報取得部と、警報情報取得部と、二次取得制御部と、を備える。安否情報取得処理部は、災害発生信号を受信すると、携帯端末の利用者の安否情報を取得してサーバに送信する安否情報取得処理を実行する。タイマ制御部は、安否情報取得処理が完了すると、所定の期間を計時するタイマを起動させる。位置情報取得部は、タイマによる計時が完了すると、携帯端末の現在位置情報を算出する。警報情報取得部は、タイマによる計時が完了すると、警報発令中のエリア情報を取得する。二次取得制御部は、位置情報取得部が示す位置が、警報発令中のエリアに含まれる場合に、安否情報取得処理を実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラムに関する。
従来、公衆電話回線やインターネット網等を介して災害情報を配信する技術が知られている。たとえば、緊急地震速報を携帯電話が受信すると、携帯電話から当該携帯電話の利用者が入力した安否情報を当該利用者の識別情報等とともにサーバに送信する技術が知られている(特許文献1参照)。
また従来、利用者が所持する携帯端末の現在位置情報に基づいて利用者の安否状態を監視する監視センタ装置を備える安否確認システムが知られている(特許文献2参照)。たとえば従来の安否確認システムが備える携帯端末は、災害情報配信装置から災害情報を受信すると、監視センタ装置に災害受信信号を送信する。また、携帯端末は、入力部から安否状態が入力されると、監視センタ装置へ安否確認信号を送信する。監視センタ装置は、災害受信信号を受信してから所定時間経過までに携帯端末から安否確認信号を受信しない場合、携帯端末の現在位置情報を取得する。
特開2013−66158号公報 特許第5122413号公報
しかしながら、上記のような従来の技術では、携帯電話の利用者が自ら携帯電話を操作して安否情報を入力しなければならない。しかし、災害発生直後には、利用者が無事ではあっても携帯端末を操作することが困難なこともありうる。また、災害発生直後は利用者が無事であったため安否情報を入力したが、災害発生から数時間経過してから余震などによって利用者が怪我をする場合もある。
このように従来の技術では、災害発生から数時間経過後に生じる二次的な被災状況を把握することはできなかった。
1つの側面では、災害発生から所定期間後の二次的な災害による利用者の被災状況を把握することができる安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、安否確認システムは、サーバと、当該サーバとネットワークを介して接続される携帯端末と、を備える。携帯端末は、安否情報取得処理部と、タイマ制御部と、位置情報取得部と、警報情報取得部と、二次取得制御部と、を備える。安否情報取得処理部は、災害が発生したことを示す災害発生信号を受信すると、携帯端末の利用者の安否情報を取得してサーバに送信する安否情報取得処理を実行する。タイマ制御部は、安否情報取得処理が完了すると、所定の期間を計時するタイマを起動させる。位置情報取得部は、タイマによる計時が完了すると、携帯端末の現在位置を示す位置情報を算出する。警報情報取得部は、タイマによる計時が完了すると、警報が発令されているエリアの情報を取得する。二次取得制御部は、位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置が、警報情報取得部が取得した情報により特定されるエリアに含まれる場合に、安否情報取得処理部に安否情報取得処理を実行させる。
本発明の1実施形態によれば、災害発生から所定期間後の二次的な災害による利用者の被災状況を把握することができる。
図1は、第1の実施形態に係る安否確認システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る携帯端末の登録情報記憶部に記憶される情報の構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る携帯端末の位置情報記憶部に記憶される情報の構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るサーバの利用者情報記憶部に記憶される情報の構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るサーバの安否情報記憶部に記憶される情報の構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る安否確認システムにおける安否確認処理の概括的な流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る安否確認システムにおける安否情報取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る安否確認システムにおける災害発生直後の処理の一例を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係る安否確認システムにおける災害発生から数時間後の処理の一例を説明するための図である。 図10は、第1の実施形態に係る安否確認システムにおける安否情報照会処理の一例について説明するための図である。 図11は、第1の実施形態に係る安否確認システムにおいて携帯端末に表示される画面の例を説明するための図である。 図12は、変形例1に係る安否確認システムの構成の一例を示す図である。 図13は、第1の実施形態の変形例1に係るタイマ情報記憶部に記憶される情報の構成の一例を示す図である。 図14は、第1〜2の実施形態に係る安否確認プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、本願の開示する安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る安否確認システム1は、災害発生時に送信される災害発生信号の受信を契機として、携帯端末がサーバに対して自動で利用者の安否情報を送信する。携帯端末は、利用者の操作内容たとえば操作有無に応じて送信する情報を変える。また、第1の実施形態に係る安否確認システム1は、災害発生から所定時間が経過したのちに、再度利用者の安否情報をサーバに送信する。このため、利用者が自分で携帯端末に情報入力できない場合であっても、携帯端末側の処理によって利用者の状況を反映した安否情報をサーバに送信することができる。また、所定時間経過後に、携帯端末が自動的に再度安否情報をサーバに送信するため、二次的な被災状況を反映した安否情報をサーバに蓄積することができる。
図1は、第1の実施形態に係る安否確認システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、安否確認システム1は、携帯端末10と、サーバ20と、を備える。携帯端末10は、警報データベース30と通信可能に接続される。携帯端末10は、基地局(BS)40と通信する。また、携帯端末10は、GPS(Global Positioning System)衛星50から情報を受信する。携帯端末10は、ネットワーク60を介してサーバ20および警報データベース30と通信可能に接続される。
携帯端末10は、利用者が携帯する情報処理装置である。携帯端末10はたとえば、スマートフォン、携帯電話、ポータブルデジタルアシスタント(PDA)、タブレット端末、その他任意の情報処理装置である。
サーバ20は、安否確認システム1の利用者の安否情報を管理する管理サーバである。サーバ20は、物理的に一つのサーバによって構成されてもよく、クラウドコンピューティングにより仮想サーバとして構成されてもよい。
警報データベース30は、災害時に気象庁等によって警報が発令されている区域の情報と、発令されている警報の内容と、を記憶する記憶装置である。警報データベース30はたとえば、地震、津波、雪崩、火山噴火、土石流等、発令中の警報に関する情報を記憶する。また、警報データベース30は、警報に関する情報に対応付けて、当該警報の対象となっているエリアの情報を記憶する。警報データベース30は、携帯端末10からの要求に応じて、警戒エリア情報を携帯端末10に送信する。警戒エリア情報は、地震、津波、雪崩、火山噴火、土石流等により警報が発令されているエリアの情報と、発令されている警報の種別とを含む。警報データベース30はたとえば、気象庁から発令される警報の情報をリアルタイムに反映する。
基地局40は、携帯電話会社等が運用する無線通信網の基地局である。基地局40は、携帯電話会社等が提供する、災害の発生を通知する信号である災害発生信号を中継し、携帯端末10に送信する。基地局40はまた、無線通信網の中継局として機能する。
GPS衛星50は、携帯端末10にGPS信号を送信する。GPS信号は携帯端末10の位置情報を含む。携帯端末10は、受信したGPS信号に基づき自端末の現在位置を算出する。
ネットワーク60は、携帯端末10とサーバ20および警報データベース30とを接続する。ネットワーク60は、任意の通信路であってよい。ネットワーク60はたとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)、インターネット等であってよい。また、ネットワーク60は無線ネットワークであっても有線ネットワークであってもよく、両者の組み合わせであってもよい。なお、図1では、基地局40を介した通信経路とネットワーク60を介した通信経路を別個に図示している。しかし、図1の構成は例にすぎず、携帯端末10と他の構成要素とを接続する通信経路は任意の構成であってよい。
[携帯端末10の構成の一例]
図1を参照し、携帯端末10の構成についてさらに説明する。
携帯端末10は、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、入力部140と、出力部150と、を備える。通信部110は、携帯端末10と、サーバ20、警報データベース30、基地局40およびGPS衛星50との間で情報の送受信を実現する。通信部110は少なくとも無線通信機能を有する。
制御部120は、携帯端末10の各部の動作および機能を制御する。制御部120にはたとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部120に含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。
記憶部130は、携帯端末10の各部における処理に用いる情報および各部の処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部130には、半導体メモリ素子等を採用できる。例えば、半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。
入力部140は、携帯端末10の利用者による情報の入力を受け付ける。入力部140はたとえば、キーパッド、タッチパネル、プッシュボタン、マイクロフォン、バーコードリーダ等であり、外部からの利用者の操作による情報入力を受け付ける。
出力部150は、携帯端末10による処理によって生成される情報等を出力する。出力部150はたとえば、液晶モニタ、タッチパネル、スピーカ等である。出力部150は、情報を画像として出力しても音声として出力してもよい。利用者に認識可能な形態で情報を出力できるのであれば、出力部150による情報出力形態は特に限定されない。なお、タッチパネル等は入力部140および出力部150の双方として機能する。
[制御部120の構成の一例]
制御部120は、災害発生信号受信部121、位置情報取得部122、安否情報取得処理部123、タイマ制御部124、警報情報取得部125、エリア判定部126、二次取得制御部127および安否情報照会部128を備える。
災害発生信号受信部121は、通信部110を介して基地局40から受信した災害発生信号を受信する。災害発生信号は、携帯電話会社等が、災害発生時に携帯端末10に自動的に一斉発信して災害発生を通知する信号である。災害発生信号は、地震、津波、雪崩、土石流、火山噴火等の災害の種類を示す情報と、災害の発生時刻と、災害の発生場所と、その他災害に関する補足情報と、を含む。災害発生信号受信部121は、災害発生信号を受信すると、位置情報取得部122および安否情報取得処理部123に災害発生信号を受信した旨の受信通知を送る。
位置情報取得部122は、通信部110が受信したGPS信号を受信して、GPS信号に基づき携帯端末10の現在位置を示す位置情報を算出する。位置情報取得部122は、災害発生信号受信部121から災害発生信号の受信通知を受けた場合に、位置情報を算出する。また、位置情報取得部122は、安否情報取得処理部123(後述)から移動計測タイマ(後述)のタイムアップの通知を受けた場合に、位置情報を算出する。また、位置情報取得部122は、タイマ制御部124(後述)からエリア判定タイマ(後述)がタイムアップした旨の通知を受けた場合に、位置情報を算出する。算出した位置情報は、エリア判定部126(後述)に送信される。位置情報取得部122は、GPS衛星のほか、WiFiや基地局40を利用して現在位置を算出するよう構成してもよい。
安否情報取得処理部123は、災害発生信号の受信通知を受信すると、安否情報取得処理を開始する。安否情報取得処理とは、携帯端末10の利用者に対して位置情報をサーバ20に送信することの可否を問い合わせるとともに、安否情報の入力を促し、利用者の操作有無および操作内容に応じてサーバ20に安否情報を送信する処理である。また、安否情報取得処理において、利用者からの入力が所定時間中にない場合は、安否情報取得処理部123は、さらに所定時間中に携帯端末10が移動したか否かを判定する。そして移動したと判定した場合には、安否情報取得処理部123は、利用者が無事であると判定して、無事であることを示す情報をサーバ20に送信する。他方、利用者からの入力が所定時間中にあった場合は、安否情報取得処理部123は、利用者の入力に応じた情報をサーバ20に送信する。安否情報取得処理部123における安否情報取得処理の結果としてサーバ20に送信される情報は、サーバ20の記憶部(後述)に記憶される(図5参照)。安否情報取得処理部123は、安否情報取得処理を完了すると、タイマ制御部124に安否情報取得処理完了を通知する。安否情報取得処理の詳細については後述する。
タイマ制御部124は、携帯端末10における安否確認処理のため設定される各種タイマを制御する。安否確認処理のために設定されるタイマは、安否登録タイマ、移動計測タイマおよびエリア判定タイマの3種類である。
安否登録タイマは、安否情報取得処理部123が利用者による安否情報の入力を待つ待機時間をカウントするタイマである。安否情報取得処理部123は、所定時間待機しても利用者による入力がない場合、入力がないという状態に関する情報をサーバ20に送信する。これによって、サーバ20が安否情報を迅速に収集することができる。このため、第1の実施形態に係る安否確認システム1では、安否情報の入力を待つ待機時間を設定した安否登録タイマを設ける。安否登録タイマは、携帯端末10が災害発生信号を受信したとき、すなわち、安否情報取得処理部123が災害発生信号の受信通知を受けたときに、タイマ制御部124に通知することで起動される。また、安否登録タイマは、後述する二次取得制御部127から送信される再実行指示を安否情報取得処理部123が受信して、タイマ制御部124に再実行指示通知を送ったときに起動される。
移動計測タイマは、携帯端末10の移動距離を計測するために設けられるタイマである。すなわち、携帯端末10が移動している場合は、当該携帯端末10の利用者が当該携帯端末10を携帯して移動していると考えられる。しかし、移動距離が短い場合には、単に携帯端末10が余震で机から落ちて転がったような場合も含まれる可能性があり、携帯端末10の移動が利用者自身の移動であるとは判定しにくい。そこで、数百メートルから数キロメートル程度の移動距離を閾値として設定し、当該移動距離を人が移動するために必要な時間を移動計測タイマがカウントする時間として設定する。
移動計測タイマは、安否登録タイマがタイムアップした時点で利用者の入力がない場合に起動する。すなわち、安否情報取得処理部123が、タイマ制御部124に利用者入力なしの通知を送信したときに、タイマ制御部124により移動計測タイマが起動される。移動計測タイマの起動時の位置情報と、移動計測タイマのタイムアップ時の位置情報との比較により、携帯端末10の利用者の移動有無が判定される。
エリア判定タイマは、災害発生から所定時間経過後に、携帯端末10の利用者が二次被災していないかを判定するために設定されるタイマである。すなわち、地震等の災害の場合、地震自体では負傷しなかった利用者が、その後、地震によって発生した津波で負傷する、ということも考えられる。そこで、第1の実施形態の安否確認システム1では、災害発生直後に利用者の安否を確認する第1段階の安否情報取得処理と、災害発生から所定時間経過してから危険なエリアにいる利用者について再度安否を確認する第2段階の安否情報取得処理とを実行する。エリア判定タイマは、第2段階の安否情報取得処理を実行するタイミングを設定するために設けられる。エリア判定タイマは、第1段階の安否情報取得処理が完了した時点で、安否情報取得処理部123が安否情報取得処理の完了をタイマ制御部124に通知することで起動される。
タイマ制御部124は、安否情報取得処理部123から送られる災害発生信号の受信通知に応じて、安否登録タイマを起動する。また、タイマ制御部124は、安否情報取得処理部123からの再実行指示通知に応じて、安否登録タイマを起動する。また、タイマ制御部124は、安否情報取得処理部123からの利用者入力なしの通知に応じて、移動計測タイマを起動する。また、タイマ制御部124は、安否情報取得処理部123からの安否情報取得処理完了の通知に応じて、エリア判定タイマを起動する。タイマ制御部124は、各タイマのタイムアップを検知する。そして、タイマ制御部124は、安否登録タイマのタイムアップを検知すると、安否情報取得処理部123に通知する。また、タイマ制御部124は、移動計測タイマのタイムアップを検知すると、安否情報取得処理部123に通知する。また、タイマ制御部124は、エリア判定タイマのタイムアップを検知すると、位置情報取得部122および警報情報取得部125に通知する。
警報情報取得部125は、エリア判定タイマがタイムアップした旨の通知をタイマ制御部124から受信すると、警報データベース30に警戒エリア情報の送信を要求する。そして、警報情報取得部125は、警報データベース30から警戒エリア情報を取得する。警報情報取得部125が取得した警戒エリア情報は、エリア判定部126に送られる。警戒エリア情報は上述のとおり、警報が発令されているエリアの情報と、発令されている警報の種類とを含む。
エリア判定部126は、位置情報取得部122が取得する携帯端末10の現在位置と、警報情報取得部125が取得する警戒エリア情報によって特定されるエリアとを比較する。そして、エリア判定部126は、携帯端末10の現在位置が警戒エリア情報によって特定される、警報が発令されているエリア内であるか否かを判定する。エリア判定部126による判定の結果は、二次取得制御部127に送られる。
二次取得制御部127は、エリア判定部126の判定結果に基づき、安否情報取得処理を再実行するか否かを判定する。すなわち、二次取得制御部127は、エリア判定部126が携帯端末10の現在位置が警戒エリア情報によって特定されるエリア内であると判定した場合、安否情報取得処理を再実行すると判定する。そして、二次取得制御部127は、安否情報取得処理部123に安否情報取得処理の再実行の指示を送る。他方、エリア判定部126が携帯端末10の現在位置が警戒エリア情報によって特定されるエリア外であると判定した場合、二次取得制御部127は、安否情報取得処理を再実行しないと判定する。そして、二次取得制御部127は処理を終了する。安否情報取得処理部123は、二次取得制御部127から安否情報取得処理の再実行指示を受信すると、安否情報取得処理を開始する。
安否情報照会部128は、利用者がサーバ20に記憶された安否情報を閲覧するための機能部である。利用者が携帯端末10に照会要求を入力すると、安否情報照会部128はサーバ20にアクセスする。そして、利用者は、予め当該利用者が閲覧許可されている他の利用者の安否情報を閲覧する。利用者は、自分の安否情報を閲覧したり更新したりすることもできる。安否情報照会処理については後述する。
[記憶部130に記憶される情報の一例]
次に、記憶部130に記憶される情報について説明する。記憶部130は、登録情報記憶部131と、位置情報記憶部132とを備える。図2は、第1の実施形態に係る携帯端末10の登録情報記憶部131に記憶される情報の構成の一例を示す図である。図3は、第1の実施形態に係る携帯端末10の位置情報記憶部132に記憶される情報の構成の一例を示す図である。
図2に示す例において、登録情報記憶部131は、「利用システム」と、「ログインID」と、「パスワード」と、を記憶する。「利用システム」とは、当該登録情報を用いて利用するシステムを一意に識別するための情報である。たとえば、当該システムのアドレスやポート番号等である。「ログインID」は、利用者が当該システムに登録したときに付与される、システムを利用するための識別子である。また、「パスワード」は、利用者が当該システムに登録したときに付与される、システムを利用するためのパスワードである。携帯端末10は、安否確認システムを利用するため、登録時に付与されるログインIDおよびパスワードを登録情報記憶部131に記憶する。携帯端末10に登録情報を記憶しておくことで、災害時にいちいち手動でログインIDやパスワードを入力せずに、サーバ20との情報通信を実行することができる。また、利用者が負傷して携帯端末10の操作が困難な場合でも、携帯端末10とサーバ20との情報通信を実行することができる。
図3に示す例において、位置情報記憶部132は、各時点における携帯端末10の位置情報と、対応するタイマ情報とを記憶する。たとえば、図3の例では、位置情報記憶部132は、「情報取得時刻」、「位置情報」、「タイマ情報」を記憶する。「情報取得時刻」は、位置情報を位置情報取得部122が取得した時刻を示す。また、「位置情報」は、位置情報取得部122が取得した位置情報を示す。「タイマ情報」は、位置情報取得部122が位置情報を取得したときに起動したタイマや、タイムアップしたタイマの情報である。
[第1の実施形態に係るサーバ20の構成の一例]
図1に戻り、第1の実施形態に係るサーバ20の構成の一例について説明する。図1に示すようにサーバ20は、通信部210と、制御部220と、記憶部230と、を備える。通信部210は、サーバ20と携帯端末10他の装置との情報通信を実行する。
制御部220は、サーバ20の各部の動作および機能を制御する。制御部220にはたとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部220に含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。
記憶部230は、サーバ20の各部における処理に用いる情報および各部の処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部230には、半導体メモリ素子や記憶装置を採用できる。例えば、半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
制御部220は、安否情報受付部222と、照会処理部224とを備える。安否情報受付部222は、携帯端末10から送信される情報を受け付け、安否情報記憶部234(後述)に記憶する。なお、携帯端末10から送信され安否情報記憶部234に記憶される情報は、利用者識別情報、携帯番号、位置情報、現在時刻、緊急フラグ、安全フラグおよび安否情報を含む、利用者の安否に関連する情報である。
照会処理部224は、携帯端末10の安否情報照会部128から送信される照会要求に応じて、安否情報記憶部234から照会要求に対応する情報を抽出し、携帯端末10に送信する。安否情報照会処理については後述する。
記憶部230は、利用者情報記憶部232と、安否情報記憶部234とを備える。図4は、第1の実施形態に係るサーバ20の利用者情報記憶部232に記憶される情報の構成の一例を示す図である。図5は、第1の実施形態に係るサーバ20の安否情報記憶部234に記憶される情報の構成の一例を示す図である。
利用者情報記憶部232は、安否確認システム1の利用者に関する情報を記憶する。たたとえば図4に示すように、利用者情報記憶部232には、「利用者ID」、「ログインID」、「パスワード」、「閲覧許可」、「通知対象」、「通知方法」、「利用者個人情報」等が記憶される。「利用者ID」とは、安否確認システム1の利用者各々を一意に識別するための識別子(ID:Identifier)である。「ログインID」とは、利用者各々に一意に割り当てられる、安否確認システム1を利用するためのIDである。また、「パスワード」とは、利用者各々に割り当てられ、安否確認システム1を利用する際に要求されるパスワードである。「ログインID」や「パスワード」は利用者が安否確認システム1の利用者として登録されるときに、各利用者に割り当てられる。また、携帯端末10の登録情報記憶部131に記憶される。
「閲覧許可」とは、利用者が安否確認システム1への登録時または登録後に設定する、自分の安否情報の閲覧を許可する相手方の情報である。図4の例では、「閲覧許可」には利用者IDが記憶されているが、このほか携帯番号を記憶するように構成してもよい。
「通知対象」とは、利用者が安否確認システム1への登録時または登録後に設定する、自分の安否情報が登録されたことを通知する相手方の情報である。図4の例では、「通知対象」には利用者IDが記憶されているが、このほか携帯番号を記憶するように構成してもよい。
「通知方法」とは、「通知対象」として設定された相手方に安否情報が登録されたことを通知する方法を示す情報である。安否確認システム1においては、たとえば、SMS(Short Message Service)や、SNS(Social Networking Service)を利用して安否情報の登録を通知することができる。たとえば、SNSとしてはFacebook(登録商標)やLine(登録商標)等を利用できる。
「利用者個人情報」とは、当該利用者の個人情報、たとえば、氏名や携帯電話の番号、住所等の情報である。
図4の例では、「利用者ID、001」に対応付けて、「ログインID,2015FS」、「パスワード、So2000」が記憶されている。これは、利用者ID「001」で特定される利用者のログインIDは「2015FS」であり、パスワードは「So2000」であることを示す。また、「利用者ID、001」に対応付けて、「閲覧許可、002、003」、「通知対象、002、003」が記憶されている。これは、利用者ID「001」の利用者の安否情報を、利用者ID「002」「003」の利用者が閲覧できることを示す。また、利用者ID「001」の利用者の安否情報が登録された場合、利用者ID「002」「003」の利用者に通知されることを示す。さらに、「利用者ID,001」に対応付けて「通知方法、SMS、SMS」が記憶されている。これは、利用者ID「001」の利用者の安否情報の通知対象として設定されている利用者ID「002」の利用者および利用者ID「003」の利用者への通知方法はそれぞれSMSを利用することを示す。さらに、「利用者ID、001」に対応付けて「利用者個人情報、山田太郎、0XX−XXXX−1234」が記憶されている。これは、利用者ID「001」の利用者の氏名は「山田太郎」であり、電話番号は「0XX−XXXX−1234」であることを示す。
次に、図5を参照して、安否情報記憶部234に記憶される情報の一例について説明する。安否情報記憶部234は、携帯端末10の安否情報取得処理部123の処理の結果としてサーバ20に送信される情報を記憶する。たとえば図5の例では、安否情報記憶部234には、「利用者ID」に対応付けて、「携帯番号」、「位置情報」、「現在時刻」、「緊急フラグ」、「安全フラグ」、「安否情報」が記憶される。
「携帯番号」は、利用者IDで特定される利用者の携帯端末10から安否情報取得処理部123による処理の結果送信される電話番号である。「位置情報」とは、同様に、利用者IDで特定される利用者の携帯端末10から安否情報取得処理部123による処理の結果送信される、当該携帯端末10のその時点での位置を示す情報である。「現在時刻」とは、同様に、利用者IDで特定される利用者の携帯端末10から安否情報取得処理部123による処理の結果送信される、その時点での時刻を示す。「緊急フラグ」「安全フラグ」は当該利用者が、安全な状態にいると判定されたか、危険な状態にいると判定されたかを示す情報である。「緊急フラグ」がオンになっている場合、当該利用者は危険な状態にあると判定されたことを示す。「安全フラグ」がオンになっている場合、当該利用者は安全な状態にあると判定されたことを示す。ここでは、「緊急フラグ」および「安全フラグ」をまとめて「安否フラグ」とも呼ぶ。また、「安否情報」は、利用者が入力した安否に関する情報等である。安否フラグは、利用者が入力した安否情報に応じて、安否情報取得処理部123が設定してサーバ20に送信する。
たとえば図5の例では、「利用者ID、001」に対応付けて、「携帯番号、0XX−XXXX−1234」、「位置情報53°0‘N 0°0’E」、現在時刻「20150331, 03:50」が記憶されている。これは、利用者ID「001」で特定される利用者の携帯番号として「0XX−XXXX−1234」が通知されており、2015年3月31日の3時50分には当該利用者は北緯53度東経0度の地点にいたことを示す。また、利用者ID「001」に対応付けてさらに、「安全フラグ、ON」と「安否情報、無事」とが記憶されている。これは、利用者ID「001」で特定される利用者は、安否情報として「無事」であることを入力しており、その結果、安否情報取得処理部123が当該利用者は安全な状態であると判定して安全フラグをオンにしてサーバ20に通知したことを示す。
[安否確認処理の流れの一例]
次に、安否確認システム1における概括的な処理の流れを説明する。図6は、第1の実施形態に係る安否確認システム1における安否確認処理の概括的な流れの一例を示すフローチャートである。まず、災害発生信号受信部121は、基地局40から災害発生信号を受信する(ステップS401)。災害発生信号受信部121は、位置情報取得部122に災害発生信号の受信を通知する。位置情報取得部122は、災害発生信号の受信の通知に応じて、GPS衛星50からGPS信号を受信して、携帯端末10の現在位置を示す位置情報を算出する(ステップS402)。災害発生信号受信部121はまた、安否情報取得処理部123に、災害発生信号の受信を通知する。安否情報取得処理部123は、災害発生信号の受信の通知に応じて、安否情報取得処理を開始する(ステップS403)。安否情報取得処理部123における安否情報取得処理が完了すると、安否情報取得処理部123はタイマ制御部124に安否情報取得処理の完了を通知する。
タイマ制御部124は、エリア判定タイマを起動する(ステップS404)。エリア判定タイマに設定された時間が経過すると(ステップS405)、タイマ制御部124は、エリア判定タイマのタイムアップを位置情報取得部122に通知する。位置情報取得部122は、エリア判定タイマのタイムアップ通知に応じて、GPS衛星50からGPS信号を受信して携帯端末10の現在位置を示す位置情報を算出する(ステップS406)。タイマ制御部124はまた、エリア判定タイマのタイムアップを警報情報取得部125に通知する。警報情報取得部125は、エリア判定タイマのタイムアップ通知に応じて、警報データベース30に警戒エリア情報の送信要求を送信する。そして、警報情報取得部125は、警報データベース30から警戒エリア情報を取得する(ステップS407)。位置情報取得部122および警戒情報取得部125はそれぞれ位置情報および警戒エリア情報を取得すると、取得した情報をエリア判定部126に送る。エリア判定部126は、警戒エリア情報から警戒エリアの情報を抽出して、位置情報取得部122が算出した位置情報と比較する(ステップS408)。そして、位置情報が示す位置が警戒エリア内にあると判定すると(ステップS408、Yes)、エリア判定部126は、二次取得制御部127に、警戒エリア内である旨通知する。警戒エリア内である旨の通知に応じて、二次取得制御部127は、安否情報取得処理部123に安否情報取得処理を再実行するよう指示を送る。指示に応じて、安否情報取得処理部123は、安否情報取得処理を再実行する(ステップS409)。位置情報が示す位置が警戒エリア内にないと判定した場合は(ステップS408、No)、エリア判定部126は処理を終了する。
[安否情報取得処理の流れの一例]
図6のステップS403およびステップS409における安否情報取得処理部123による安否情報取得処理についてさらに説明する。図7は、第1の実施形態に係る安否確認システム1における安否情報取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。次に、図7を参照して、安否情報取得処理部123による安否情報取得処理の流れの一例について説明する。
まず、災害発生信号受信部121による災害発生信号の受信の通知を受けて、位置情報取得部122が位置情報を取得し、安否情報取得処理部123における処理が開始する。なお、位置情報取得部122による位置情報取得の処理と、安否情報取得処理部123による安否情報取得処理は並行して実行されてもよい。
安否情報取得処理部123は、出力部150を介して、利用者に安否情報をサーバ20に登録するか否かを問い合わせる(ステップS601)。たとえば、安否情報取得処理部123は、出力部150に、「位置情報を登録しますか?」「安否情報を入力してください」等の表示出力をさせる。また、安否情報取得処理部123は、出力部150を介してアラーム等の音声を出力させて利用者の注意を喚起するよう構成してもよい。図7の例では、安否情報取得処理部123はまず、位置情報の登録要否を問い合わせる画面を出力部150に表示させる。そして、利用者からの入力があれば、安否情報取得処理部123は次に、安否情報の入力を促す画面を出力部150に表示させる。このように位置情報の登録可否を利用者に問い合わせる構成とするのは、場合によっては利用者が自分の現在位置を知られたくないこともあると考えられるからである。ただし、位置情報の可否を問い合わせる画面は表示せずに直ちに安否情報の問い合わせ画面を表示する構成としてもよい。
安否情報取得処理部123は、安否情報の登録可否を問い合わせる画面を表示するとともに、タイマ制御部124に災害発生信号の受信通知を送る。通知を受けてタイマ制御部124は安否登録タイマを起動する(ステップS602)。安否情報の登録可否を問い合わせる画面を表示する処理と、タイマ制御部124への受信通知送信処理とは並行して実行すればよい。そして、安否情報取得処理部123は、安否登録タイマのタイムアップの通知を受信するまで、利用者からの安否情報の入力を待つ。タイムアップまでに利用者による入力がない場合(ステップS603、No)、安否情報取得処理部123は、サーバ20に、位置情報と、利用者の携帯番号と、現在時刻と、緊急フラグと、を送信する(ステップS604)。そして、安否情報取得処理部123は、タイマ制御部124に利用者応答なしの旨を通知する。なお、タイムアップまでに利用者による入力がない場合には、緊急フラグとは別の安否フラグを設けて送信してもよい。たとえば、安否が未確認であることを示す未確認フラグを送信するように構成してもよい。
利用者応答なしの旨の通知に応じて、タイマ制御部124は、移動計測タイマを起動する(ステップS605)。タイマ制御部124は、移動計測タイマがタイムアップすると、安否情報取得処理部123に通知する。安否情報取得処理部123は、タイムアップの通知を受けると、位置情報取得部122に現在位置を示す位置情報を算出させる。そして、安否情報取得処理部123は、移動計測タイマを起動した時点の位置情報と、移動計測タイマがタイムアップした時点の位置情報とを比較して、両者の間の距離を携帯端末10の移動距離として算出する。安否情報取得処理部123は、二つの位置情報から算出される移動距離が所定閾値よりも長い場合、携帯端末10が移動したと判定する(ステップS606、Yes)。また、安否情報取得処理部123は、二つの位置情報から算出される移動距離が所定閾値以下の場合、携帯端末10は移動していないと判定する(ステップS606、No)。
携帯端末10が移動していないと判定された場合には、携帯端末10の利用者は危険な状態にあると判定することができる。これは、災害後に所定期間にわたって移動していない場合、移動していない人は怪我や事故によって身動きがとれない状況にある可能性があるためである。そこで、携帯端末10が移動していないと判定した場合(ステップS606、No)、安否情報取得処理部123は、警察や消防に対して緊急通報を送信するとともに、利用者の携帯番号および位置情報を送信する(ステップS607)。そして、安否情報取得処理部123は安否情報取得処理を終了する。
他方、携帯端末10が移動したと判定された場合には、携帯端末10の利用者は無事であると判定することができる。これは携帯端末10が所定閾値より長い距離を移動していれば、その所有者はその距離を移動するだけの体力があると考えられるからである。そこで、携帯端末10が移動したと判定した場合(ステップS606、Yes)、安否情報取得処理部123は、その時点の位置情報と、携帯端末10の利用者を識別する情報と、現在時刻と、安全フラグとを、サーバ20に送信する(ステップS608)。ステップS604で携帯端末10がサーバに送信する情報と、ステップS608で送信する情報との違いは、緊急フラグが安全フラグになったことである。これはステップS604では利用者の入力がなかったため、利用者の状態が不明であったが、ステップS608では、利用者の移動が確認されているためである。そして、安否情報取得処理部123は、タイマ制御部124に、安否情報取得処理の完了を通知する。そして、処理はエリア判定タイマの起動(図6のステップS404)に進む(ステップS612)。
他方、安否登録タイマが起動してからタイムアップまでに利用者による操作があった場合(ステップS603、Yes)、安否情報取得処理部123は、利用者が位置情報を登録してよいと回答したか否かを判定する(ステップS609)。そして、利用者が位置情報を登録しないと回答したと判定した場合(ステップS609、No)、安否情報取得処理部123は、位置情報以外の情報すなわち携帯番号と、現在時刻と、安否情報と、安否フラグと、をサーバ20に送信する(ステップS610)。他方、利用者が位置情報を登録すると回答したと判定した場合(ステップS609、Yes)、安否情報取得処理部123は、位置情報と、携帯番号と、現在時刻と、安否情報と、安否フラグと、をサーバ20に送信する(ステップS611)。ステップS610、S611の終了後、安否情報取得処理部123はステップS612に進み、安否情報取得処理の完了をタイマ制御部124に通知する。
[災害発生直後の処理の流れの一例]
図8は、第1の実施形態に係る安否確認システム1における災害発生直後の処理の一例を説明するための図である。図8に示す処理は、図6のステップS401〜S403に概ね対応する。
図8に示すように、まず災害が発生すると、携帯電話会社等の基地局40から携帯端末10に対して一斉に災害発生信号が送信される(図8の(1))。図8の例では、携帯端末10には安否確認システム1のアプリケーションがダウンロードされている。携帯端末10では、安否確認システム1のアプリケーションのエージェントが常駐し、災害発生信号を受信すると、アプリケーションが立ち上がるように構成される。
災害発生信号を受信した携帯端末10では、安否確認システム1のアプリケーションが立ち上がり、位置情報取得部122が、GPS衛星50から受信したGPS信号から現在位置を示す位置情報を算出する(図8の(2))。携帯端末10では、安否情報取得処理部123が、位置情報の登録可否を問い合わせる表示画面を出力部150に表示させる(図8の(3))。そして、タイマ制御部124が安否登録タイマを起動する(図8の(4))。
安否登録タイマに設定された時間が経過する前に、携帯端末10への利用者による入力があった場合、利用者の入力に対応する情報が、携帯端末10からサーバ20へ送信される(図8の(5−1))。また、安否登録タイマに設定された時間が経過する前に、携帯端末10への利用者による入力がなく、移動計測タイマを起動して移動を検知した結果、携帯端末10の移動が検知された場合も、所定の情報がサーバ20へ送信される(図8の(5−2))。他方、安否登録タイマに設定された時間内に入力がなく、移動も検知されなかった場合は、携帯端末10から警察や消防等に緊急通報が行われる(図8の(5−3))。災害発生直後には、災害発生信号の受信を契機として、上記のように携帯端末10の利用者の安否を確認するための安否情報取得処理が実行される。
[災害発生から数時間後の処理の流れの一例]
図9は、第1の実施形態に係る安否確認システム1における災害発生から数時間後の処理の一例を説明するための図である。図9に示す処理は、図6のステップS405〜S408に概ね対応する。
図9の例は、災害が発生してから数時間後に、携帯端末10上でエリア判定タイマが動作している状態からの処理を示している。まず、エリア判定タイマがタイムアップする(図9の(1))。すると、タイマ制御部124が位置情報取得部122および警報情報取得部125にタイムアップを通知する。タイムアップの通知に応じて、警報情報取得部125は、警報データベース30に警戒エリア情報の送信要求を送信する。そして、警報データベース30は送信要求に応じて警戒エリア情報を警報情報取得部125に送信する(図9の(2−1))。他方、位置情報取得部122は、GPS衛星50から受信したGPS信号に基づき、現在の位置情報を算出する(図9の(2−2))。携帯端末10のエリア判定部126は、位置情報取得部122が取得した位置情報と、警戒エリア情報に含まれるエリアの情報とを比較して、位置情報が示す位置が警戒エリア内にあるか否かを判定する(図9の(3))。そして、エリア判定部126が現在位置は警戒エリア外であると判定した場合、二次取得制御部127は判定結果を受けてそのまま処理を終了する(図9の(4−1))。他方、エリア判定部126が現在位置は警戒エリア内であると判定した場合、二次取得制御部127は安否情報取得処理を再実行すると判定して安否情報取得処理部123に再実行を指示する(図9の(4−2))。
[安否情報照会処理の流れの一例]
図10は、第1の実施形態に係る安否確認システム1における安否情報照会処理の一例について説明するための図である。安否情報照会処理とは、安否確認システムの登録者が、サーバ20に記憶された安否情報を照会する処理である。
安否確認システム1の利用者は利用を開始する際にまず、安否確認システム1への利用者登録を行う。この際に、安否確認システム1は、各利用者に対して図2に示すようなログインIDとパスワードとを付与する。そして、安否確認システム1に利用者のアカウントが登録される(図10の(1)アカウント登録)。すなわち、サーバ20の利用者情報記憶部232に当該利用者の利用者ID等の図4に示す情報が記憶される。
利用者は携帯端末10A(図10参照)にログインIDとパスワードとを記憶させることによって、入力部140から都度ログインIDとパスワードを入力する必要なく、サーバ20にアクセスすることができる。
また、利用者はログインIDとパスワードとを記憶していない他の携帯端末10B(図10参照)からも、入力部140からログインIDとパスワードを入力して、サーバ20にアクセスすることができる。そして、利用者は携帯端末10A,10Bからサーバ20にアクセスして、予め利用者情報記憶部232において閲覧許可されている他の利用者の安否情報を閲覧することができる。たとえば、図4の例では、利用者ID「002」の利用者は、利用者ID「001」、「003」の利用者の安否情報を閲覧することができる。
安否情報照会処理は、携帯端末10の安否情報照会部128(図1参照)がサーバ20に対して安否照会要求を送信することで開始する。安否照会要求は、当該携帯端末10の利用者を特定する情報(ログインID等)と、照会対象利用者を特定する情報(利用者ID等)とを含む。安否照会要求を受信したサーバ20では、照会処理部224は、安否照会要求が含む利用者の情報と照会対象利用者の情報とが、利用者情報記憶部232に「利用者ID」と「閲覧許可」の欄に対応づけて記憶されているか否か判定する。記憶されている場合、照会処理部224は、閲覧許可ありと判定して、安否情報記憶部234に記憶された照会対象利用者の安否情報を携帯端末10に送信する。記憶されていない場合は、照会処理部224は、閲覧許可なしと判定して、携帯端末10に対して閲覧不可の通知を送信する。なお、安否確認システム1の利用者は自分の安否情報は随時更新したり編集したりできる。閲覧時の情報の提示手法は特に限定されない。たとえば、利用者の現在位置を表示部に表示した地図上にマッピングしてもよい。
[出力部150における表示画面の例]
図11は、第1の実施形態に係る安否確認システム1において携帯端末10に表示される画面の例を説明するための図である。図11を参照し、携帯端末10の出力部150により表示される画面の例について説明する。
図11の(1)はたとえば、図7のステップS601において携帯端末10に表示される画面の例である。ステップS601では、災害発生信号を受信した携帯端末10において安否情報取得処理が開始する。図11の(1)は、このとき、利用者に対して現在位置を登録するか否かを問い合わせる画面である。図示するように、「災害発生信号を受信しました。あなたの現在位置を登録しますか?」というメッセージが表示される。また、「はい」と「いいえ」を選択するボタンが表示される。図11の(1)の例では、安否登録タイマは3分15秒に設定されており、画面の下部分に「自動登録まであと3分15秒」と表示されている。
図11の(1)の画面が表示されているときに利用者が「はい」または「いいえ」を選択すると、図11の(2)に示す画面が表示される。図11の(2)に示す画面は、安否情報の入力を促す画面である。図11の(2)に示すように、「現在の状況を登録してください。」というメッセージとともに、「無事です」「怪我で動けません」「その他」という選択肢が表示され、利用者が容易に状況を登録できるようになっている。また、自由に記載できる「連絡事項」の欄が設けられている。利用者は、必要な情報を画面に入力すると、下部の「送信」ボタンを押して、情報をサーバ20に送信することができる。
図11の(3)は、第2段階目の安否情報取得処理において、携帯端末10が警戒エリア内にあると判定された後の処理である。図11の(1)と同様の画面だが、上部分に表示されるメッセージが異なる。すなわち、図11の(3)の画面では、携帯端末10が警戒エリア内にあるために第2段階目の安否情報取得処理が開始したことを示す「警報発令エリア」という文字が表示されている。その他の表示内容は、図11の(1)と同様である。
[第1の実施形態の効果]
このように、第1の実施形態に係る安否確認システムは、サーバと、当該サーバとネットワークを介して接続される携帯端末と、を備える。携帯端末は、安否情報取得処理部と、タイマ制御部と、位置情報取得部と、警報情報取得部と、二次取得制御部と、を備える。安否情報取得処理部は、災害が発生したことを示す災害発生信号を受信すると、携帯端末の利用者の安否情報を取得してサーバに送信する安否情報取得処理を実行する。タイマ制御部は、安否情報取得処理が完了すると、所定の期間を計時するタイマを起動させる。位置情報取得部は、タイマによる計時が完了すると、携帯端末の現在位置を示す位置情報を算出する。警報情報取得部は、タイマによる計時が完了すると、警報が発令されているエリアの情報を取得する。二次取得制御部は、位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置が、警報情報取得部が取得した情報により特定されるエリアに含まれる場合に、安否情報取得処理部に安否情報取得処理を実行させる。このため、災害発生から所定期間後の二次的な災害による利用者の被災状況を把握することができる。また、利用者の安否に関する情報が自動的にサーバに送信されるため、予め設定されている情報については自動的に収集することができる。このため、サーバに蓄積される安否情報の精度を上げることができる。
また、第1の実施形態に係る安否確認システムは、利用者の入力がない場合でも携帯端末の移動を検知することで、利用者の安否を推定してサーバに安否情報を送信する。このため、利用者の安否情報が全くサーバに記憶されていない、という状況が生じず、利用者の安否の確認が容易になる。また、携帯端末の移動有無に応じて、異なる安否情報をサーバに送信するため、利用者の状況をより正確に判定してサーバに安否情報を記憶させることができる。
[変形例1−エリア判定タイマの設定時間]
上述した第1の実施形態において、エリア判定タイマに設定する時間を、災害の種類に応じて変えるように構成してもよい。災害の種類に応じて、エリア判定タイマの設定時間を変更する例を、変形例1として説明する。
図12は、変形例1に係る安否確認システム1Aの構成の一例を示す図である。変形例1の安否確認システム1Aは、第1の実施形態に係る安否確認システム1と概ね同様の構成および機能を有する。以下、第1の実施形態と異なる構成および機能について説明する。
安否確認システム1Aが備える携帯端末10Aは、第1の実施形態の携帯端末10が備える制御部120、記憶部130に代えて、制御部120A、記憶部130Aを備える。制御部120Aにおいて、災害発生信号受信部121A、タイマ制御部124Aにおける処理が第1の実施形態と異なる。また、携帯端末10Aの記憶部130Aは、タイマ情報記憶部133を備える。
図13は、変形例1に係るタイマ情報記憶部133に記憶される情報の構成の一例を示す図である。図13に示すように、タイマ情報記憶部133は、「災害識別情報」、「位置情報種別」、「設定時間」を記憶する。「災害識別情報」とは、災害発生信号に含まれる災害種別の情報に対応する。たとえば、地震、津波、雪崩、土石流、火山噴火等の災害の種類を示す情報である。「位置情報種別」は、災害の影響の大きさが異なる位置を特定する情報である。たとえば、「都市部」「沿岸部」「河川近く」等の種別を設ける。「位置情報種別」の設定は任意とする。「設定時間」は、エリア判定タイマに設定する時間の長さを特定する情報である。
たとえば、図13の例では、「災害識別情報、地震」に対応付けて、「位置情報、都市部」、「設定時間、3時間」が記憶されている。これは、災害発生信号に含まれる災害種別が地震であり、位置情報取得部122が取得した位置情報が都市部を示している場合は、エリア判定タイマの計測時間を3時間に設定することを示す。
変形例1のタイマ制御部124Aは、災害発生信号受信部121Aから災害発生信号を受信する。また、タイマ制御部124Aは、位置情報取得部122から位置情報を取得する。そして、タイマ制御部124Aは、災害発生信号に含まれる災害種別を抽出する。またタイマ制御部124Aは、位置情報により特定される位置が「都市部」「沿岸部」「河川近く」「内陸」等の位置情報種別のいずれに該当するかを判定する。そして、タイマ制御部124Aは、適用する設定時間を、タイマ情報記憶部133を参照して決定する。タイマ制御部133は決定した設定時間を適用してエリア判定タイマを起動する。その他の点では、変形例1の安否確認システム1Aの動作および構成は、第1の実施形態の安否確認システム1と同様である。
変形例1のように、災害種別に応じてエリア判定タイマの設定時間を変更することで、災害の特徴を考慮して、第2段階目の安否情報取得処理の実行タイミングを設定することができる。たとえば、長時間経過してから二次的災害が生じやすい災害種別の場合には、エリア判定タイマの設定時間を長くする。また、一度災害が発生すれば、二次的な事故はほとんど発生しない災害種別の場合には、エリア判定タイマの設定時間を短くする等である。このため、災害の特徴を考慮して、利用者の安否の確認タイミングを設定でき、より災害の実情に即した安否確認を実現することができる。
[変形例2−安否情報取得処理の実行回数]
第1の実施形態では、エリア判定タイマは1回起動させて、災害発生から2段階で安否情報取得処理を実行するものとした。これに限られず、たとえば、エリア判定タイマの起動回数を予め設定しておき、災害発生から3回以上安否情報取得処理を実行するように構成してもよい。また、たとえば、タイマ情報記憶部に災害種別や位置情報種別に応じてエリア判定タイマの起動回数を変更するように設定しておいてもよい。そして、タイマ制御部がタイマ情報記憶部に記憶された情報に基づき、エリア判定タイマの起動回数を制御してもよい。
変形例2のように、エリア判定タイマの起動回数を設定することで、たとえば広い地域に影響を及ぼす災害が発生し、利用者がすぐには警戒エリアから出られないような場合でも、警戒エリアから出るまで安否情報を追跡したりすることが可能となる。また、タイマ情報記憶部に記憶する情報項目を工夫することでさらに、状況に即したきめ細かな安否確認を実現することができる。
[変形例3−利用者の要求に応じた安否情報取得処理]
上に説明した第1の実施形態においては、第2段階目の安否情報取得処理は、エリア判定タイマに設定された時間がタイムアップし、携帯端末10が警戒エリア内に存在すると判定された場合に実行するものとした。これに限らずたとえば、サーバ20が、予め登録された他の利用者からの安否確認通知を受信した場合には、エリア判定タイマの設定時間に関わらず、第2段階目の安否情報取得処理を実行するとしてもよい。たとえば、利用者情報記憶部232に、「閲覧許可」の対象として登録された利用者は、対応する利用者の安否を確認するため、サーバ20に安否確認通知を送信することができるように構成する。そして、サーバ20は安否確認通知に応じて、第2段階目の安否情報取得処理と同様の処理を携帯端末10に実行させることができるように構成する。
たとえば、図9の例において、サーバ20が他の利用者から、携帯端末10の利用者の利用者ID、携帯番号等を特定した安否確認通知を受信する。そして、サーバ20は、安否確認通知に応じて記憶部230に記憶される情報に基づき該当する携帯端末10を特定し、当該携帯端末10に安否確認通知を送信する。携帯端末10は、サーバ20からの安否確認通知を受信すると、図6のステップS406〜S409の処理を自動的に実行するように設定しておく。そして、エリア判定部126が警戒エリア外と判定した場合は、二次取得制御部127がサーバ20に対して警戒エリア外であることを通知する。他方エリア判定部126が警戒エリア内であると判定した場合は、安否情報取得処理部123による安否情報取得処理を再度実行する。そして、サーバ20の安否情報記憶部234に記憶される安否情報を更新する。安否照会をした利用者が、予め通知対象の利用者として登録しておけば、安否情報取得処理の結果、安否情報が更新された時点で、当該利用者はサーバ20から通知を受け取ることができる。
変形例3によれば、予め安否確認できる利用者として登録されていれば、携帯端末側で1段階目および2段階目の安否情報取得処理が終了していても、再び安否情報取得処理を実行させることができる。このため、災害から相当期間がたった後でも、利用者の安否を確認することができる。また、エリア判定タイマがタイムアップする前であっても利用者の安否を確認することができる。また、安否情報が更新されれば、自動的に問い合わせた利用者側に通知されるため、利用者の便宜である。
(第2の実施形態)
これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[分散および統合]
図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の付加や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[安否確認プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをたとえばサーバからコンピュータに配布して、サーバとコンピュータとが処理を協働して実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図14を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する安否確認プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図14は、第1〜2の実施形態に係る安否確認プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図14に示すように、コンピュータ1000は、操作部1100と、ディスプレイ1200と、通信部1300とを有する。さらに、このコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1400と、ROM(Read−Only Memory)1500と、RAM(Random Access Memory)1600と、HDD(Hard Disk Drive)1700とを有する。これら1100〜1700の各部はバス1800を介して接続される。
HDD1700には、図14に示すように、上記の第1の実施形態で示した各部と同様の機能を発揮するモジュールを実装することができる安否確認プログラム1700aが予め記憶される。この安否確認プログラム1700aについては、図1に示した各々の各構成要素と同様、適宜統合または分離してもよい。すなわち、HDD1700に記憶される各データは、常に全てのデータがHDD1700に記憶される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD1700に記憶されればよい。
そして、CPU1400が、安否確認プログラム1700aの各モジュールをHDD1700から読み出してRAM1600に展開する。これによって、図14に示すように、安否確認プログラム1700aは、安否確認プロセス1600aとして機能する。この安否確認プロセス1600aは、HDD1700から読み出した各種データを適宜RAM1600上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、安否確認プロセス1600aは、図1に示した各処理部にて実行される処理を含む。また、CPU1400上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU1400上で動作する必要はなく、必要な処理部のみが仮想的に実現されればよい。
なお、上記の安否確認プログラム1700aについては、必ずしも最初からHDD1700やROM1500に記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。または、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ1000がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN(Wide Area Network)などを介してコンピュータ1000に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておいてもよい。そして、コンピュータ1000がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
1 安否確認システム
10 携帯端末
110 通信部
120 制御部
121 災害発生信号受信部
122 位置情報取得部
123 安否情報取得処理部
124 タイマ制御部
125 警報情報取得部
126 エリア判定部
127 二次取得制御部
128 安否情報照会部
130 記憶部
131 登録情報記憶部
132 位置情報記憶部
140 入力部
150 出力部
20 サーバ
210 通信部
220 制御部
222 安否情報受付部
224 照会処理部
230 記憶部
232 利用者情報記憶部
234 安否情報記憶部
30 警報データベース
40 基地局
50 GPS衛星
60 ネットワーク

Claims (4)

  1. サーバと、当該サーバとネットワークを介して接続される携帯端末と、を備える安否確認システムであって、
    前記携帯端末は、
    災害が発生したことを示す災害発生信号を受信すると、当該携帯端末の利用者の安否情報を取得して前記サーバに送信する安否情報取得処理を実行する安否情報取得処理部と、
    前記安否情報取得処理が完了すると、所定の期間を計時するタイマを起動させるタイマ制御部と、
    前記タイマによる計時が完了すると、前記携帯端末の現在位置を示す位置情報を算出する位置情報取得部と、
    前記タイマによる計時が完了すると、警報が発令されているエリアの情報を取得する警報情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置が、前記警報情報取得部が取得した情報により特定されるエリアに含まれる場合に、前記安否情報取得処理部に前記安否情報取得処理を実行させる二次取得制御部と、
    を備えることを特徴とする安否確認システム。
  2. 前記タイマが計時する前記所定の期間は、災害発生信号に含まれる災害種別に応じて、異なる長さに設定されることを特徴とする請求項1に記載の安否確認システム。
  3. ネットワークを介してサーバに接続される携帯端末により、
    災害が発生したことを示す災害発生信号を受信すると、当該携帯端末の利用者の安否情報を取得して前記サーバに送信する安否情報取得処理を実行し、
    前記安否情報取得処理が完了すると、所定の期間を計時するタイマを起動させ、
    前記タイマによる計時が完了すると、前記携帯端末の現在位置を示す位置情報を算出し、
    前記タイマによる計時が完了すると、警報が発令されているエリアの情報を取得し、
    前記算出した位置情報が示す位置が、前記取得した情報により特定されるエリアに含まれる場合に、前記安否情報取得処理を実行する
    ことを特徴とする安否確認方法。
  4. ネットワークを介してサーバに接続される携帯端末により、
    災害が発生したことを示す災害発生信号を受信すると、当該携帯端末の利用者の安否情報を取得して前記サーバに送信する安否情報取得処理を実行し、
    前記安否情報取得処理が完了すると、所定の期間を計時するタイマを起動させ、
    前記タイマによる計時が完了すると、前記携帯端末の現在位置を示す位置情報を算出し、
    前記タイマによる計時が完了すると、警報が発令されているエリアの情報を取得し、
    前記算出した位置情報が示す位置が、前記取得した情報により特定されるエリアに含まれる場合に、前記安否情報取得処理を実行する
    各処理を実行させる安否確認プログラム。
JP2015063333A 2015-03-25 2015-03-25 安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラム Active JP6588717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015063333A JP6588717B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015063333A JP6588717B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016184822A true JP2016184822A (ja) 2016-10-20
JP6588717B2 JP6588717B2 (ja) 2019-10-09

Family

ID=57241937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015063333A Active JP6588717B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6588717B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020511707A (ja) * 2017-01-26 2020-04-16 チャン,クァンヨン タイマーを利用してユーザーの危険状態を共有する方法及びこのための装置
JP2020183906A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 矢崎エナジーシステム株式会社 車両誘導システム、車載器、及び、車両誘導プログラム
JP2022028816A (ja) * 2018-03-02 2022-02-16 株式会社ホタルクス 照明装置、生体移動検出システム、生体移動検出方法、プログラム、および記録媒体

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013152502A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 安否情報発信装置及び安否情報発信プログラム
JP2013187580A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Nec Saitama Ltd 安否確認システム、安否確認方法およびプログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013152502A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 安否情報発信装置及び安否情報発信プログラム
JP2013187580A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Nec Saitama Ltd 安否確認システム、安否確認方法およびプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020511707A (ja) * 2017-01-26 2020-04-16 チャン,クァンヨン タイマーを利用してユーザーの危険状態を共有する方法及びこのための装置
JP2022028816A (ja) * 2018-03-02 2022-02-16 株式会社ホタルクス 照明装置、生体移動検出システム、生体移動検出方法、プログラム、および記録媒体
JP7244130B2 (ja) 2018-03-02 2023-03-22 株式会社ホタルクス 照明装置、生体移動検出システム、生体移動検出方法、プログラム、および記録媒体
JP2020183906A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 矢崎エナジーシステム株式会社 車両誘導システム、車載器、及び、車両誘導プログラム
JP7299060B2 (ja) 2019-05-08 2023-06-27 矢崎エナジーシステム株式会社 車両誘導システム、車載器、及び、車両誘導プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6588717B2 (ja) 2019-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150009011A1 (en) Personal security system
CN107077774B (zh) 脱离监视区域的远程管理系统
TW201306620A (zh) 安否確認系統、使用於其之行動終端機及安否確認方法
KR20150006494A (ko) 위급상황(미아발생) 현장에 근접한 불특정 다수의 회원에게 도움을 요청하는 방법
JP6588717B2 (ja) 安否確認システム、安否確認方法および安否確認プログラム
JP2009230203A (ja) 状態情報管理システム、方法、および状態情報管理サーバ
JP2015084167A (ja) 安否確認システムおよび装置および方法
JPWO2015137332A1 (ja) サーバ装置及び情報処理システム
JP2017045218A (ja) 近距離無線通信可能な発信機器を用いた迷子防止システム
JP2013021435A (ja) 無線通信端末装置及び無線通信方法
JP2011091720A (ja) 災害安否確認システム及び方法
JP2013152502A (ja) 安否情報発信装置及び安否情報発信プログラム
US10659944B2 (en) Wireless device based auto check-in and information sourcing system for accountability management
JP2013190953A (ja) 安否確認装置および安否確認方法
KR20150041821A (ko) 위급상황에서 음성에 의한 스마트폰 제어 및 위치 알림서비스 방법
JP5122413B2 (ja) 安否確認システムおよび監視センタ装置
JP2010086156A (ja) 携帯端末
JP2017130209A (ja) 行動管理装置、情報端末、行動管理方法、情報処理方法、コンピュータプログラム
KR20150000603A (ko) NFC Tag 접촉을 통한 위급상황 위치 알림서비스 방법
JP2016099922A (ja) 装置、端末、システム、感染予防方法
JP2016170571A (ja) 通報ナビゲーション装置
JP2019029918A (ja) 緊急通報システム
JP2014192893A (ja) 被害推定装置及び被害推定方法
JP2017021750A (ja) 通報システム、管理サーバー、端末装置、および通報方法
JP2016057808A (ja) 危険管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6588717

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350