JP2003279861A - 顕微鏡の照明装置 - Google Patents

顕微鏡の照明装置

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JP2003279861A
JP2003279861A JP2002087780A JP2002087780A JP2003279861A JP 2003279861 A JP2003279861 A JP 2003279861A JP 2002087780 A JP2002087780 A JP 2002087780A JP 2002087780 A JP2002087780 A JP 2002087780A JP 2003279861 A JP2003279861 A JP 2003279861A
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dichroic mirror
microscope
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illumination
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Kunio Toshimitsu
邦夫 利光
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構で対物レンズに対する照明光の入
射位置を調整することができる顕微鏡の照明装置を提供
する。 【解決手段】 複数のフィルタカセットを保持する保持
部材を備えている顕微鏡の照明装置において、複数のフ
ィルタカセットの少なくとも1つのフィルタカセット5
0に照明光を反射するダイクロイックミラー66を設け
るとともに、対物レンズに対するダイクロイックミラー
66の角度をフィルタカセット50に備えたカム機構に
よって変化させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は顕微鏡の照明装置
に関し、特に顕微鏡の落射照明装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】蛍光顕微鏡の落射蛍光照明装置には、種
類の異なる複数個のフィルタカセットが照明光路に切替
可能に配置されており、試料の観察条件を変更するため
に、顕微鏡の操作者はフィルタカセットを適宜切り替え
て試料の観察を行なう。
【0003】このフィルタカセットには励起光を反射し
て蛍光を透過するダイクロイックミラーが設けられてい
る。このダイクロイックミラーは一般に光軸に対して4
5°傾斜するように所定の精度でフィルタカセットに固
定され、対物レンズに対する入射位置を調整することが
できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ミラーやプ
リズムの反射面を直線的に移動させることによって対物
レンズに対する照明光の入射位置を調整し、落射照明と
全反射照明とを切り換える方法が知られている(特許第
3093145号公報参照)。
【0005】全反射照明を行なうとき、瞳位置の位置決
め精度は次のようになる。
【0006】全反射照明の条件を満たすには、一般に開
口数(NA)1.33以上の位置で照明しなければなら
ない。対物レンズの倍率、焦点距離f及びNAがそれぞ
れ100×、2mm及び1.45の場合、瞳の半径は
2.9mm(半径=f×NA)である。また、NA=
1.33の場合、瞳の半径は2.66mmである。
【0007】したがって、全反射照明を行なえる範囲は
両瞳の半径の差、すなわち2.9mm−2.66mm=
0.24mmとなる。この0.24mmの範囲で例えば
直径0.01mmのレーザスポットの照射位置を調整す
るためには、0.12mm程度の位置決め精度を有する
移動機構が必要である。
【0008】この移動機構は顕微鏡に付属しフィルタカ
セット内に収容されるが、ミラーやプリズムを操作者の
手元で移動させることができるようにするには、マイク
ロねじを用いた移動機構やガイド機構が必要であるた
め、機構が複雑化するという問題がある。
【0009】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は簡単な機構で対物レンズに対する
照明光の入射位置を調整することができる顕微鏡の照明
装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明は、複数のフィルタカセットを保
持する保持部材を備えている顕微鏡の照明装置におい
て、前記複数のフィルタカセットの少なくとも1つのフ
ィルタカセットは、照明光を反射するダイクロイックミ
ラーと、対物レンズに対する前記ダイクロイックミラー
の角度を変化させる角度可変手段とを備えていることを
特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の顕
微鏡の照明装置において、前記保持部材は前記フィルタ
カセットを所定の間隔で配置したターレットであり、前
記角度可変手段を操作する操作部が、前記ターレットを
回転させて前記ダイクロイックミラーを照明光路中に配
置したとき、観察者から見て顕微鏡本体の左側及び右側
の少なくとも一方の側面にあることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の顕微鏡の照明装置において、前記角度可変手段はカ
ム機構を有することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の顕
微鏡の照明装置において、前記カム機構は、前記フィル
タカセットのダイクロイックミラー取付面に形成され、
前記ダイクロイックミラー取付面上の仮想三角形の1つ
の頂点に配置された球体と、他の2つの頂点に配置さ
れ、前記球体を支点として前記ダイクロイックミラーを
互いに異なる方向へ移動可能な偏心カムとを備えている
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1はこの発明の一実施形態に係る照明装
置を備えた倒立顕微鏡を側方から見た概念図である。
【0016】この倒立顕微鏡は、顕微鏡本体10と、鏡
筒20と、ステージ25と、電動レボルバ30と、透過
照明系40と、落射照明系60,70とを備える。
【0017】顕微鏡本体10の一端には双眼部21を有
する鏡筒20が設けられている。
【0018】双眼部21内には接眼レンズ22が設けら
れている。
【0019】ステージ25には試料5が載置される。
【0020】電動レボルバ30には異なる種類の複数の
対物レンズ31が装着されている。
【0021】顕微鏡本体10の側面に設けられた上下動
ハンドル11を操作することによってレボルバ30を対
物レンズ31の光軸方向へ移動させることができる。し
たがって、対物レンズ31の高さを変え、試料5に焦点
を合わせることができる。
【0022】顕微鏡本体10の他端に設けられた照明支
柱12には、ハロゲンランプ等が収容されたランプハウ
ス41とコンデンサレンズ42とで構成される透過照明
系40が設けられている。
【0023】落射照明系60,70は電動レボルバ30
の下方に設けられている。
【0024】落射照明系70は標本5の全体を落射照明
するためのランプハウス71とダイクロイックミラー7
6とを有している。ランプハウス71にはハロゲンラン
プ等が収容されている。ダイクロイックミラー76はフ
ィルタカセット(図示せず)に設けられている。
【0025】落射照明系60は落射照明系70の下方の
顕微鏡本体10に設けられている。この落射照明系60
は、レーザ光源61と、ビームエクスパンダ62と、ミ
ラー63,64と、集光レンズ65と、ダイクロイック
ミラー66とを有する。ダイクロイックミラー66はフ
ィルタカセット(図示せず)に設けられている。
【0026】落射照明による観察時、レーザ光源61か
らの光はビームエクスパンダ62、ミラー63,64、
集光レンズ65、ダイクロイックミラー66及び対物レ
ンズ31を通じて試料5へ入射し、試料5で反射された
光は対物レンズ31及びダイクロイックミラー66を通
じて顕微鏡本体10内に設けられた図示しない結像レン
ズやミラーを介して鏡筒20に導かれ、双眼部21で試
料像が結像する。
【0027】結像した像は接眼レンズ22によって拡大
され、観察される。
【0028】図2はカセットホルダと顕微鏡本体との関
係を説明する図である。
【0029】図2において、右側が顕微鏡本体10(図
1参照)の後側であり、上下が顕微鏡本体10の左側及
び右側である。
【0030】カセットホルダ71は顕微鏡本体10のカ
セットホルダ支持部72に固定されている。
【0031】カセットホルダ71の平面形状ほぼ円形で
ある。カセットホルダ71には落射照明光を導入する落
射照明光導入部74を差し込むための開口部73が形成
されている。
【0032】カセットホルダ71内にはターレット(保
持部材)75が収容されている。ターレット75は円板
部75aとこの円板部75aの中心部に設けられた円筒
部75bとからなり、カセットホルダ71の中心軸(図
示せず)に回転可能に取り付けられている。
【0033】ターレット75には同一円周上に90°の
間隔をおいて4つのフィルタカセット50,77,7
8,79が配置されている。
【0034】ターレットをモータ(図示せず)によって
正逆方向へ回転させることによってフィルタカセット5
0,77,78,79のうちの任意のフィルタカセット
を光軸L1上に配置することができる。
【0035】フィルタカセット50の一方の側面に2つ
のノブ53A,53Bが設けられている。ノブ53A,
53Bによって対物レンズに対するダイクロイックミラ
ー66の角度を変化させる(図3参照)。
【0036】フィルタカセット77の両方の側面にそれ
ぞれノブを設けられている。それらのノブによって対物
レンズに対するダイクロイックミラー66の角度を変化
させる。
【0037】フィルタカセット78,79にはダイクロ
イックミラーが固定されている。
【0038】ターレット75を回転させて、例えばフィ
ルタカセット50のダイクロイックミラー66を照明光
路中に配置し、落射照明光を標本5に照射した状態で観
察しながらカセットホルダ71の側面(顕微鏡本体10
の右側)からノブ53A,53Bを操作し、対物レンズ
31に対するダイクロイックミラー66の角度を変え
る。
【0039】図3(a)はフィルタカセットの平面図、
図3(b)はその側面図、図3(c)は図3(b)のD
−D線に沿う断面図である。
【0040】フィルタカセット50の断面はほぼ二等辺
三角形であり、その傾斜したダイクロイックミラー取付
面50Aにミラー支持部81がばね82,83,84に
よって押し付けられている。
【0041】ミラー支持部81は額縁状であり、その上
面にダイクロイックミラー66が接着されている。
【0042】フィルタカセット50の内側の回転駒用空
間51aには樹脂環54と回転駒(偏心カム)85とが
収容されている。回転駒85は回転軸52の一端にセッ
トビス85aによって固定されている。
【0043】フィルタカセット50の外側の側面51c
にはウエーブワッシャ57を挟んで設けられた2つの樹
脂環55,56が当接し、樹脂環56に固定環58が隣
接している。固定環58は回転軸52の中間部にセット
ビス58aによって固定されている。
【0044】このウエーブワッシャ57は固定環58に
よって圧縮されているため、回転軸52にはフィルタカ
セット50の側面51cから離れる方向へ力が作用す
る。この力は回転駒85にも作用し、回転駒85が樹脂
環54とともに接触面51bに押し付けられる。
【0045】したがって、回転駒85を回転させてミラ
ー支持部81を押し上げたとき、ウエーブワッシャ57
と樹脂環55,56との間の摩擦力によって回転駒85
の回転が阻止される。
【0046】また、回転軸52の他端にはセットビス5
9によってノブ53Aが固定されている。
【0047】回転軸52とノブ53Aとによって回転駒
85を回転させる操作部が構成される。
【0048】なお、回転軸52Bとノブ53Bによって
構成される他の操作部も同様の構成であるので、その説
明を省略する。
【0049】図4(a)はミラー支持部の部分平面図、
図4(b)は図4(a)のA−A線に沿う断面図、図4
(c)は図4(a)のB−B線に沿う断面図、図4
(d)は図4(a)のC−C線に沿う断面図である。
【0050】ミラー支持部81の上部は回転駒85によ
って支持され、下部は回転駒86とボール(球体)87
とによって支持されている。ボール87、回転駒85及
び回転駒86はダイクロイックミラー取付面50A上に
形成される仮想三角形の頂点にそれぞれ位置する。ボー
ル87、回転駒85,86及びばね82,83,84に
よってカム機構を有する角度可変手段が構成される。
【0051】なお、板ばね82とミラー支持部81との
接触位置はダイクロイックミラー取付面50Aと直交す
るとともに、回転駒85の中心を通る仮想線上にある。
また、板ばね84とミラー支持部81との接触位置はダ
イクロイックミラー取付面50Aと直交するとともに、
回転駒86の中心を通る仮想線上にある。更に、板ばね
83とミラー支持部81との接触位置はダイクロイック
ミラー取付面50Aと直交するとともに、ボール87の
中心を通る仮想線上にある。
【0052】ボール87はフィルタカセット50のダイ
クロイックミラー取付面50Aに形成された凹部50a
及びミラー支持部81の下面に形成された凹部81aに
係合されている。したがって、ミラー支持部81はボー
ル87を中心として互いに異なる方向へ回転することが
できる。
【0053】回転駒85,86の断面はほぼ円形である
が、その回転中心85a,86aは円の中心からずれて
いる。
【0054】この回転中心85aには前述した回転軸5
2とノブ53Aとから構成される操作部が取り付けられ
る。
【0055】また、回転中心86aには前述した回転軸
52Bとノブ53Bとから構成される操作部が取り付け
られる。
【0056】ノブ53Aを回転させたとき、ばね82に
抗してミラー支持部81の上部がボール87を中心とし
て持ち上げられる。
【0057】また、ノブ53Bを回転させたとき、ばね
84に抗してミラー支持部81の下部がボール87を中
心として持ち上げられる。
【0058】そのため、対物レンズ31に対するダイク
ロイックミラー66の角度を異なる方向へ変化させるこ
とができる。
【0059】図5は他のフィルタカセットの断面図であ
り、図4と共通する部分には同一符号を付してその説明
を省略する。
【0060】フィルタカセット150の断面はほぼ二等
辺三角形であり、その傾斜したダイクロイックミラー取
付面150Aにミラー支持部181がばね182,18
3によって押し付けられている。
【0061】ミラー支持部181は額縁状であり、その
上面にダイクロイックミラー66が接着されている。
【0062】板ばね182はミラー支持部181の上部
をダイクロイックミラー取付面150Aに押し付け、板
ばね183はミラー支持部181の下部をダイクロイッ
クミラー取付面150Aに押し付けている。
【0063】ミラー支持部181の上部は円筒187に
よって支持され、下部は回転駒(偏心カム)185によ
って支持されている。円筒187、回転駒185及び板
ばね182,183によって角度可変手段が構成され
る。
【0064】なお、板ばね182とミラー支持部181
との接触位置はダイクロイックミラー取付面150Aと
直交するとともに、円筒187の中心を通る仮想線上に
ある。また、板ばね183とミラー支持部181との接
触位置はダイクロイックミラー取付面150Aと直交す
るとともに、回転駒185の中心を通る仮想線上にあ
る。
【0065】円筒187はフィルタカセット150のダ
イクロイックミラー取付面150Aに形成された溝15
0a及びミラー支持部181の下面に形成された溝18
1aに係合されている。したがって、ミラー支持部18
1を円筒187を中心として回転することができる。
【0066】回転駒185の断面はほぼ円形であるが、
その回転中心185aは円の中心からずれている。この
回転中心185aには図3に示した回転軸52とノブ5
3Aと同じ構成の回転軸とノブとが取り付けられる。
【0067】ノブを回転させたとき、ばね183に抗し
てミラー支持部181の下部が円筒187を中心として
持ち上げられる。
【0068】そのため、対物レンズ31に対するダイク
ロイックミラー66の角度が変化される。
【0069】次に、このフィルタカセット150を用い
て対物レンズ31の像面及び瞳面における焦点位置及び
瞳位置の移動を説明する。
【0070】図6(a)は対物レンズの像面における焦
点位置を説明する図、図6(b)は対物レンズの像面に
おける焦点位置の移動を説明する図である。
【0071】対物レンズ31の焦点位置の移動距離、対
物レンズ31の焦点距離及びダイクロイックミラー66
の回転角度をそれぞれδ、f及びθとしたとき、移動距
離δは式(1)によって求めることができる。
【0072】 δ=f×tan(2×θ) (1)
【0073】細胞の大きさは10μm程度であるため、
集光位置の位置決め精度として数μm程度が必要であ
る。ここで、δ=0.002mm、f=2mm(100
×の対物レンズの場合)としたとき、ダイクロイックミ
ラー66の回転角度θは式(1)からθ=1.7分とな
る。
【0074】円筒187と回転駒185との中心点間距
離を例えば50mmとしたとき、回転駒185の回転に
よるミラー支持部181の移動量は、 50×tan(1.7分)=0.025mm となる。
【0075】回転駒185の偏心量を0.3mmとした
とき、回転角度約15°で0.025mm移動する。例
えば、回転駒185を回転させるノブの直径を30mm
としたとき、回転駒185を約15°回転させるにはノ
ブを円周上の距離として約4mm回転させればよい。
【0076】図7(a)は対物レンズの瞳面における瞳
位置を説明する図、図7(b)は対物レンズの瞳面にお
ける瞳位置の移動を説明する図である。
【0077】対物レンズ31の瞳位置の移動距離、瞳と
反射点間の距離及びダイクロイックミラーの回転角度を
それぞれδ、L及びθとしたとき、移動距離δは式
(2)によって求めることができる。
【0078】 δ=L×tan(2×θ) (2)
【0079】前述したように、NA1.33からNA
1.45の間で全反射となる範囲は0.24mmであ
り、この0.24mmの範囲で位置決めするためには、
0.12mm程度の位置決め精度が必要である。
【0080】ここで、δ=0.24、L=100とした
とき、ダイクロイックミラー66の回転角度θは式(2)
からθ=2.1分となる。
【0081】円筒187と回転駒185との中心点間距
離を、例えば50mmとしたとき、回転駒185の回転
によるミラー支持部181の移動量は、 50×tan(2.1分)=0.031mm となる。
【0082】回転駒185の偏心量を0.3mmとした
とき、回転角度約19°で0.025mm移動する。例
えば、回転駒185を回転させるノブの直径を30mm
としたとき、回転駒185を約19°回転させるにはノ
ブを円周上の距離として約5mm回転させればよい。
【0083】この実施形態によれば、図3及び図4に示
すように、カム機構と操作部とだけで構成される簡単な
機構で対物レンズ31に対する照明光の入射位置を調整
することができる。また、図3及び図4に示すように、
カム機構と操作部とがフィルタカセットに組み込まれる
ため、対物レンズ31に対する照明光の入射位置を手元
で調整することができる。
【0084】なお、上記実施形態ではカム機構を用いて
対物レンズ31に対するダイクロイックミラー66の角
度を変えたが、カム機構に限るものではなく、例えばく
さび、ねじ、てこ等を用いてもよい。
【0085】また、対物レンズ31として無限遠補正光
学系対物レンズ(以下無限遠系対物レンズという)を用
いた場合には、ビームエクスパンダ62からの平行光が
対物レンズ31の焦点面に集光されるため、集光レンズ
65を不要とすることができる。
【0086】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明の顕微鏡
の照明装置によれば、簡単な機構で対物レンズに対する
照明光の入射位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る照明装置を
備えた倒立顕微鏡を側方から見た概念図である。
【図2】図2はカセットホルダと顕微鏡本体との関係を
説明する図である。
【図3】図3(a)はフィルタカセットの平面図、図3
(b)はその側面図、図3(c)は図3(b)のD−D
線に沿う断面図である。
【図4】図4(a)はミラー支持部の部分平面図、図4
(b)は図4(a)のA−A線に沿う断面図、図4
(c)は図4(a)のB−B線に沿う断面図、図4
(d)は図4(a)のC−C線に沿う断面図である。
【図5】図5は他のフィルタカセットの断面図である。
【図6】図6(a)は対物レンズの像面における焦点位
置を説明する図、図6(b)は対物レンズの像面におけ
る焦点位置の移動を説明する図である。
【図7】図7(a)は対物レンズの瞳面における瞳位置
を説明する図、図7(b)は対物レンズの瞳面における
瞳位置の移動を説明する図である。
【符号の説明】
10 顕微鏡本体 31 対物レンズ 50,77,78,79 フィルタカセット 150A ダイクロイックミラー取付面 52,52B 回転軸 66 ダイクロイックミラー 75 ターレット(保持部材) 85,86,185 回転駒(偏心カム) 87 ボール(球体) 187 円筒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィルタカセットを保持する保持
    部材を備えている顕微鏡の照明装置において、 前記複数のフィルタカセットの少なくとも1つのフィル
    タカセットは、照明光を反射するダイクロイックミラー
    と、対物レンズに対する前記ダイクロイックミラーの角
    度を変化させる角度可変手段とを備えていることを特徴
    とする顕微鏡の照明装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は前記フィルタカセットを
    所定の間隔で配置したターレットであり、前記角度可変
    手段を操作する操作部が、前記ターレットを回転させて
    前記ダイクロイックミラーを照明光路中に配置したと
    き、観察者から見て顕微鏡本体の左側及び右側の少なく
    とも一方の側面にあることを特徴とする請求項1記載の
    顕微鏡の照明装置。
  3. 【請求項3】 前記角度可変手段はカム機構を有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡の照明装
    置。
  4. 【請求項4】 前記カム機構は、前記フィルタカセット
    のダイクロイックミラー取付面に形成され、前記ダイク
    ロイックミラー取付面上の仮想三角形の1つの頂点に配
    置された球体と、他の2つの頂点に配置され、前記球体
    を支点として前記ダイクロイックミラーを互いに異なる
    方向へ移動可能な偏心カムとを備えていることを特徴と
    する請求項3記載の顕微鏡の照明装置。
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