JP2003279021A - 廃棄物熱分解炉の熱分解ガス搬送温度保持方法及び装置 - Google Patents
廃棄物熱分解炉の熱分解ガス搬送温度保持方法及び装置Info
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Abstract
熱分解ガスを効率よく加熱して、確実に搬送温度保持が
行われるようにする。 【解決手段】 熱分解炉1のガス出口4aに接続された
熱分解ガス搬送管6を、下流の燃焼炉5に接続する。熱
分解ガス搬送管6の上流側位置の内部に電気ヒータ8を
設置する。熱分解ガス搬送管6の上流側端部付近に温度
検出器10を設置する。熱分解ガス搬送管6の下流側端
部付近に温度指示調節計9を設置する。温度指示調節計
9で検出した熱分解ガス3aの温度が一定温度となるよ
うに、温度検出器10で検出した熱分解ガス3aの温度
を基に温度指示調節計9で電気ヒータ8の加熱熱量を制
御する。
Description
を熱分解することにより発生した熱分解ガスを一定温度
以上に保持して下流の燃料炉等のガス利用設備へ搬送さ
せるようにするための廃棄物熱分解装置の熱分解ガス搬
送温度保持方法及び装置に関するものである。
ている熱分解炉は、図2にキルン型の熱分解炉Iの一例
の概略を示す如く、横向きに配置した熱分解炉本体1の
長手方向一端の入口に、廃棄物3を供給するための給じ
ん機2を設けると共に、熱分解炉本体1の長手方向他端
の出口に、廃棄物3を熱分解した後の熱分解ガス3aと
熱分解残渣3bとを分離して取り出す分離室4を設け、
熱分解炉本体1を低速で回転させた状態において、熱分
解炉本体1内の廃棄物3を外熱により間接的に加熱し
て、熱分解させるようにしてある。
は高カロリーを有する可燃性ガスであって、下流に設置
されているガス利用設備としての燃焼炉や灰溶融炉等で
燃料として使用することができるため、上記ガス分離室
4の頂部のガス出口4aに接続された熱分解ガス搬送管
(ダクト)6を、たとえば、燃焼炉5に接続し、該熱分
解ガス搬送管6を通して搬送した熱分解ガス3aを燃焼
炉5へ導入するようにしている。
炉本体1内での反応により、通常、450℃程度の温度
としてガス出口4aから排出されて搬送されるが、搬送
温度が下がると、ガス中に含まれるタール分が析出して
チャーと一緒に熱分解ガス搬送管6の内面に付着してし
まう問題がある。そのため、従来では、熱分解ガス搬送
管6の外部全周、全長に亘りヒータ7を巻き付けて、熱
分解ガス3aの搬送温度を保持させるようにしている。
熱分解ガスの温度保持方式の場合、熱分解ガス3aを熱
分解ガス搬送管6の外部から加熱するようにしているの
で、放熱量が多くて熱損失が大であり、そのため、多数
のヒータ7が必要となることからコスト高になる問題が
あり、又、すべてのヒータ7ごとに制御を行う必要があ
ることから、制御が複雑になるという問題もある。
加熱して搬送温度を保持できるようにすると共に、1つ
の制御ループで容易に温度保持を行うことができるよう
にしようとするものである。
決するために、廃棄物熱分解炉のガス出口から排出され
た熱分解ガスを、熱分解ガス搬送管を通して下流のガス
利用設備へ搬送するとき、該ガス利用設備へ導入される
熱分解ガスの温度が一定温度となるように、上記熱分解
ガス搬送管の上流側内部で熱分解ガスを直接加熱して熱
分解ガスの搬送温度を保持させるようにする廃棄物熱分
解炉の熱分解ガス搬送温度保持方法とし、又、廃棄物熱
分解炉のガス出口から下流のガス利用設備へ熱分解ガス
を搬送して導入させるようにしてある熱分解ガス搬送管
の上流側位置の内部に、熱分解ガスを直接加熱できるよ
うに加熱ヒータを設置し、且つ上記熱分解ガス搬送管の
下流側端部付近に、温度指示調節計を設け、該熱分解ガ
ス搬送管の下流側端部付近の熱分解ガスの温度が一定温
度となるように上記加熱ヒータの加熱熱量を制御するよ
う該温度指示調節計と加熱ヒータを接続した構成を有す
る廃棄物熱分解炉の熱分解ガス搬送温度保持装置とす
る。
分解ガスを加熱すると、加熱による熱量全体が熱分解ガ
スに直接的に与えられるため、熱損失が少なく効率的に
加熱することができる。
に、熱分解炉のガス出口から排出された熱分解ガスの温
度を検出する温度検出器を設け、該温度検出器で検出し
た温度を温度指示調節計の設定値とするようにして、ガ
ス利用設備へ導入される熱分解ガスの温度を、廃棄物の
熱分解温度と同等もしくはそれ以上となるようにするこ
とにより、廃棄物の熱分解温度を設定値として熱分解ガ
スの温度保持を確実に行うことができる。
を参照して説明する。
で、図2に示したものと同様に、熱分解炉Iのガス出口
4aに接続された熱分解ガス搬送管6を、下流に設置さ
れたガス利用設備としての燃焼炉5に接続して、該燃焼
炉5に、上記熱分解ガス搬送管6を通して搬送した熱分
解ガス3aを燃料として導入できるようにしてある構成
において、上記熱分解ガス搬送管6の上流側位置に、加
熱ヒータとしての電気ヒータ8を、管内部に直接挿入し
て設置し、ガス出口4aから排出されて熱分解ガス搬送
管6内を搬送される熱分解ガス3aを上記電気ヒータ8
で直接加熱できるようにし、且つ該電気ヒータ8で加熱
した熱分解ガス3aが一定の温度以上で燃焼炉5へ導入
されるように、燃焼炉5のガス入口部となる熱分解ガス
搬送管6の下流側端部付近に温度指示調節計9を設置
し、設定値を基に熱分解ガス3aの温度が一定温度にな
るよう上記電気ヒータ8の加熱熱量を制御するようにす
る。又、上記熱分解ガス搬送管6の上流側端部付近に、
熱分解炉Iのガス出口4aから排出された直後の熱分解
ガス3aの温度を検出する温度検出器10を設け、該温
度検出器10で検出した熱分解ガス3aの温度を上記温
度指示調節計9の設定値として用いるようにする。な
お、11は熱分解ガス搬送管6の外周部に設けた保温材
を示す。その他の構成は図2に示すものと同じであり、
同一のものには同一符号が付してある。
より発生した熱分解ガス3aは、ガス出口4aに接続さ
れている熱分解ガス搬送管6を通り搬送されて燃焼炉5
に導入されるが、このとき、熱分解ガス搬送管6の上流
側端部付近に設置されている温度検出器10により熱分
解ガス3aの温度が検出され、該検出温度が熱分解ガス
搬送管6の下流側端部付近に設置されている温度指示調
節計9に送られる。一方、該温度指示調節計9は、搬送
されて来て燃焼炉5へ導入される前の熱分解ガス3aの
温度を検出し、該導入される前の熱分解ガス3aの温度
が熱分解炉Iから出た直後の熱分解ガス3aの温度と同
じかそれ以上の一定値となるように、上記温度検出器1
0の検出温度を設定値として、熱分解ガス搬送管6の上
流側位置に設置されている電気ヒータ8の加熱熱量を制
御する。この場合、熱分解炉Iのガス出口4aから排出
される熱分解ガス3aの温度は廃棄物3の熱分解温度
で、通常、450℃程度であるため、450℃かそれ以
上となるように電気ヒータ8の加熱熱量が制御される。
搬送管6の内部に挿入されているため、燃焼炉5へ搬送
される熱分解ガス3aを直接加熱することができる。し
たがって、図2に示したような外部から加熱する場合に
比してヒータの熱損失が少なくて効率の高い加熱を行う
ことができる。又、上記加熱ヒータ8は熱分解ガス搬送
管6の上流側位置に1個所だけ設置してあることから、
温度指示調節計9による熱量制御も簡単であり、且つこ
の際、ガス利用設備へ導入される熱分解ガス3aの温度
の設定値として、廃棄物3の熱分解温度が温度検出器1
0により検出されて用いられているので、熱分解ガス3
aの搬送温度を一定温度に確実に保持することができ
る。
されるものではなく、熱分解ガス搬送管6の長さが長く
て、1つの電気ヒータ8だけでは熱量不足が生じるよう
なときには、複数の電気ヒータ8を1個所に設置するよ
うにしてもよいこと、又、熱分解ガス3aの導入先が燃
焼炉5の場合を示したが、灰溶融炉等の他のガス利用設
備であっても同様に実施できること、更に、実施の形態
では、熱分解炉Iとしてキルン型のものを示したが、流
動床式等の他の型式のものであってもよいこと、その他
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
炉の熱分解ガス搬送温度保持方法及び装置によれば、次
の如き優れた効果を発揮する。(1)廃棄物熱分解炉のガ
ス出口から排出された熱分解ガスを、熱分解ガス搬送管
を通して下流のガス利用設備へ搬送するとき、該ガス利
用設備へ導入される熱分解ガスの温度が一定温度となる
ように、上記熱分解ガス搬送管の上流側内部で熱分解ガ
スを直接加熱して熱分解ガスの搬送温度を保持させるよ
うにし、又、廃棄物熱分解炉のガス出口から下流のガス
利用設備へ熱分解ガスを搬送して導入させるようにして
ある熱分解ガス搬送管の上流側位置の内部に、熱分解ガ
スを直接加熱できるように加熱ヒータを設置し、且つ上
記熱分解ガス搬送管の下流側端部付近に、温度指示調節
計を設け、該熱分解ガス搬送管の下流側端部付近の熱分
解ガスの温度が一定温度となるように上記加熱ヒータの
加熱熱量を制御するよう該温度指示調節計と加熱ヒータ
を接続した構成としてあるので、熱分解ガス搬送管の内
部で熱分解ガスを直接加熱することができ、これによ
り、加熱熱量全体を熱分解ガスに与えることができて、
熱損失の少ない状態で効率よく熱分解ガスを加熱して搬
送温度を保持することができ、又、熱分解ガスの加熱は
1個所で行うことから、コスト的にも有利である。(2)
熱分解ガス搬送管の上流側端部付近に、熱分解炉のガス
出口から排出される熱分解ガスの排出温度を検出する温
度検出器を設け、該温度検出器で検出した温度を温度指
示調節計の設定値とするようにして、ガス利用設備へ導
入される熱分解ガスの温度を、廃棄物の熱分解温度と同
等もしくはそれ以上となるようにすることにより、廃棄
物の熱分解温度を設定値として熱分解ガスの搬送温度を
制御することができ、簡単な制御ループで熱分解ガスの
搬送温度保持を確実に行うことができる。
保持装置の実施の一形態を示す概略図である。
温度保持方式の一例を示す概略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 廃棄物熱分解炉のガス出口から排出され
た熱分解ガスを、熱分解ガス搬送管を通して下流のガス
利用設備へ搬送するとき、該ガス利用設備へ導入される
熱分解ガスの温度が一定温度となるように、上記熱分解
ガス搬送管の上流側内部で熱分解ガスを直接加熱して熱
分解ガスの搬送温度を保持させるようにすることを特徴
とする廃棄物熱分解炉の熱分解ガス搬送温度保持方法。 - 【請求項2】 ガス利用設備へ導入される熱分解ガスの
温度を、廃棄物の熱分解温度と同等もしくはそれ以上と
なるようにする請求項1記載の廃棄物熱分解炉の熱分解
ガス搬送温度保持方法。 - 【請求項3】 廃棄物熱分解炉のガス出口から下流のガ
ス利用設備へ熱分解ガスを搬送して導入させるようにし
てある熱分解ガス搬送管の上流側位置の内部に、熱分解
ガスを直接加熱できるように加熱ヒータを設置し、且つ
上記熱分解ガス搬送管の下流側端部付近に、温度指示調
節計を設け、該熱分解ガス搬送管の下流側端部付近の熱
分解ガスの温度が一定温度となるように上記加熱ヒータ
の加熱熱量を制御するよう該温度指示調節計と加熱ヒー
タを接続した構成を有することを特徴とする廃棄物熱分
解炉の熱分解ガス搬送温度保持装置。 - 【請求項4】 熱分解ガス搬送管の上流側端部付近に、
熱分解炉のガス出口から排出された熱分解ガスの温度を
検出する温度検出器を設け、該温度検出器で検出した温
度を温度指示調節計の設定値とするようにした請求項3
記載の廃棄物熱分解炉の熱分解ガス搬送温度保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002086746A JP3969148B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 廃棄物熱分解炉の熱分解ガス搬送温度保持方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002086746A JP3969148B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 廃棄物熱分解炉の熱分解ガス搬送温度保持方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003279021A true JP2003279021A (ja) | 2003-10-02 |
JP3969148B2 JP3969148B2 (ja) | 2007-09-05 |
Family
ID=29233238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002086746A Expired - Lifetime JP3969148B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 廃棄物熱分解炉の熱分解ガス搬送温度保持方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3969148B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104990054A (zh) * | 2015-05-26 | 2015-10-21 | 安徽瀚洋节能科技有限公司 | 一种新型热管式余热回收装置 |
CN105090917A (zh) * | 2014-12-04 | 2015-11-25 | 芜湖三峰节能设备有限公司 | 一种新型热管式余热回收装置 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002086746A patent/JP3969148B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN104990054A (zh) * | 2015-05-26 | 2015-10-21 | 安徽瀚洋节能科技有限公司 | 一种新型热管式余热回收装置 |
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JP3969148B2 (ja) | 2007-09-05 |
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