JP4224920B2 - 熱分解ガス加熱方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は都市ごみ等の廃棄物を熱分解炉で熱分解処理して熱分解残渣と分離されて取り出される熱分解ガスを、熱分解ガス配管を通して次工程へ送る途中で、熱分解ガス中に含まれる常温タール成分が熱分解ガス配管内で凝縮することがない温度に加熱するための熱分解ガス加熱方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
都市ごみ等の廃棄物の処理設備として、廃棄物を熱分解炉内にて酸素欠乏状態の雰囲気下で加熱して熱分解(乾留・ガス化)し、生成された可燃性の熱分解ガスと熱分解残渣とを、熱分解炉より分離させて取り出し、それぞれを次工程に送って処理するようにしてある廃棄物の熱分解処理設備がある。
【0003】
従来の廃棄物熱分解処理設備としては、図6に一例を示す如き外熱キルン式熱分解処理設備がある。
【0004】
従来の外熱キルン式熱分解処理設備は、横向きに配置したロータリー型のキルン炉本体1を、二重構造として加熱流炉10を外周に形成し、且つ長手方向一端側の入口2に給じん機5を備えて、投入ホッパ3からの廃棄物4をキルン炉本体1内に供給できるようにすると共に、キルン炉本体1の長手方向他端側の出口6に、熱分解ガス7と熱分解残渣8とに分離する分離室9を備えて、低速で回転するキルン炉本体1内に入口2より供給された廃棄物4を、外周部の加熱流路10内を流通する熱風炉11からの高温ガス(熱風)12による外熱により間接加熱して熱分解させるようにしてある外熱キルン式熱分解炉Iを設け、該熱分解炉Iのキルン炉本体1内での熱分解により発生した熱分解ガス7は、分離室9の上部に接続した熱分解ガス配管13、熱分解ガスファン14を経て下流側の熱分解ガス処理装置15で処理させるようにすると共に、一部を上記熱分解ガス配管13より分岐させた分岐管13aを通して熱風炉11に燃料として供給して、高温ガス12の熱源として利用することができるようにしてある。一方、熱分解残渣8は分離室9の下端より取り出されて、図示しない処理施設へ送られるようにしてある。なお、16は熱風炉11への燃料ライン、17は助燃用の外部燃料、18は熱風炉11への燃焼用空気ライン、19は燃焼用空気、20は希釈ガス、21は熱風炉11からの高温ガス12をキルン炉本体1の加熱流路10に出口6側位置より導入させるための高温ガス導入配管、22は高温ガス12の排出用のファン、23は上記燃料ライン16上に設けた流量調整バルブ、24は燃焼用空気ライン18上に設けた燃焼用空気流量調整ダンパ、25は熱分解ガス配管の分岐管13a上に設けた流量調整バルブ、26は高温ガス導入配管21上に設けた高温ガス温度調節計であり、該高温ガス温度調節計26の検出値に基づいて上記各流量調整バルブ23及び25と燃焼用空気流量調整ダンパ24とをそれぞれ調整することにより、熱風炉11に供給する外部燃料17と熱分解ガス7と燃焼用空気19との比率を変化させて高温ガス12の温度が廃棄物4の熱分解温度を上回る所定温度となるように調整できるようにしてある。
【0005】
上記した廃棄物の熱分解処理設備においては、廃棄物4の熱分解により生成される熱分解ガス7が、熱分解ガス配管13を通して搬送されるうちに冷やされて廃棄物4を熱分解したときの温度よりも低温になると、該熱分解ガス7中に含まれる常温タール成分が凝縮して液化すると共に、同伴していたダスト分を含んで熱分解ガス配管13内で堆積して、該熱分解ガス配管13の閉塞等を引き起こす虞があることから、従来では、熱分解ガス配管13の外部に、電気ヒータ(図示せず)を巻き付けて熱分解ガス7を加熱するようにする熱分解ガス加熱装置を構成し、該熱分解加熱装置の電気ヒータで熱分解ガス配管13を常時加熱することにより、該熱分解ガス配管13内を流通する熱分解ガス7の温度を、廃棄物4の熱分解時の温度以上に保持させるようにして、常温タール成分の凝縮を防止するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の廃棄物熱分解処理設備における熱分解ガス加熱装置は、電気ヒータを用いていることから、ランニングコストが嵩むという問題があり、又、電気ヒータが断線等によりトリップした場合は、運転中は復旧、交換等の作業をすることができないため、プラント全体を停止させて、加熱部分が冷えてから作業するか、又は、熱分解ガス配管13と並列させた予備のラインを設置することで対応するようにしなければならず、加熱部分が冷えてから作業を行うようにする場合には復旧に長時間を要するという問題があり、一方、熱分解ガス配管13に予備ラインを設ける場合にはイニシャルコストが嵩むという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、電気ヒータを用いることなく廃棄物の熱分解ガスの加熱を行って、熱分解ガス配管内でのタール成分の凝縮を防ぐことができる熱分解ガス加熱方法及び装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、廃棄物を熱分解する熱分解炉から取り出される熱分解ガスを、熱分解ガス配管を通して熱分解ガス処理装置に導くようにしてある廃棄物熱分解処理設備における上記熱分解ガス配管の上流側を流通する熱分解ガスに、該熱分解ガス配管を通して熱分解ガス処理装置に導かれる熱分解ガスの一部を熱風炉で燃焼させて発生させた低酸素濃度の高温ガスの一部を所要量吹き込み供給させ、該熱分解ガスを低酸素濃度の高温ガスで加熱して、熱分解ガス配管内の熱分解ガス温度を、廃棄物の熱分解温度と同程度もしくはそれ以上の温度に保持させるようにする熱分解ガス加熱方法及び装置とする。
【0009】
廃棄物を熱分解炉で熱分解して熱分解ガス配管を通して取り出される熱分解ガスは、熱分解ガス配管の上流側において吹き込まれる高温ガスにより加熱され、熱分解ガス配管内において廃棄物の熱分解温度と同程度かそれ以上に保持されることから、熱分解ガス中の常温タール成分が配管内で凝縮することは防止されるようになる。この際、熱分解ガスに吹き込む上記高温ガス中の酸素濃度は低く抑えてあることから、可燃性の熱分解ガスが燃焼することはない。
【0010】
又、熱分解ガスに吹き込む低酸素濃度の高温ガスとして、熱分解炉より取り出される廃棄物の熱分解ガスを熱風炉で燃焼させて発生させたガスを用いるようにしてあるので、熱分解ガスに吹き込む低酸素濃度の高温ガスを得るための熱源として、廃棄物を熱分解して得られる熱分解ガスを用いることができることから、ランニングコストを削減することができる。
【0011】
更に、廃棄物を熱分解する熱分解炉より取り出される熱分解ガスを、熱分解ガス配管を通して溶融炉へ導き該溶融炉で発生する高温の溶融炉排ガスを溶融炉排ガス配管を通して排ガス処理装置に導くようにしてある廃棄物熱分解処理設備における上記熱分解ガス配管の上流側を流通する熱分解ガスに、上記溶融炉で発生する低酸素濃度で且つ高温の溶融炉排ガスの一部を所要量吹き込ませ、該熱分解ガスを低酸素濃度で且つ高温の溶融炉排ガスで加熱して、熱分解ガス配管内の熱分解ガス温度を、廃棄物の熱分解温度と同程度もしくはそれ以上の温度に保持させるようにする熱分解ガス加熱方法及び装置とすることにより、廃棄物を熱分解炉で熱分解して熱分解ガス配管を通して取り出される熱分解ガスは、熱分解ガス配管の上流側において吹き込まれる溶融炉排ガスにより加熱され、熱分解ガス配管内において廃棄物の熱分解温度と同程度かそれ以上に保持されることから、熱分解ガス中の常温タール成分が配管内で凝縮することは防止されるようになると共に、溶融炉排ガスは溶融炉で熱分解ガスを燃焼させることにより得られるものであることから、ランニングコストを削減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の熱分解ガス加熱方法及び装置の実施の一形態を示すもので、図6に示したものと同様の構成としてある外熱キルン式廃棄物熱分解処理設備において、熱風炉11より外熱キルン式熱分解炉Iに高温ガス12を導くための高温ガス導入配管21の中間部に分岐管21aを設けて、該分岐管21aを、熱分解ガス配管13の最上流側となる上記熱分解炉Iの直後位置の熱分解ガス配管13に接続して、熱風炉11で発生させた高温ガス12の一部を高温ガス導入配管21から分岐管21aを通して熱分解ガス配管13内に吹き込み供給させることにより、分離室9から熱分解ガス配管13へ取り出される熱分解ガス7に高温ガス12を混入させて熱分解ガス7を所要温度まで加熱できるようにし、且つ上記分岐管21aに流量調整ダンパ27を設けて、熱分解ガス配管13の下流側となる熱分解ガス処理装置15の直前位置の熱分解ガス配管13に設けた熱分解ガス温度調節計28からの信号により、上記流量調整ダンパ27の開度を調整して熱分解ガス7への高温ガス12の吹込量を調整させることにより、熱分解ガス温度調節計28により検出される熱分解ガス7の温度が、常に廃棄物4の熱分解温度と同程度かそれ以上の一定温度となるようにする。
【0014】
又、熱風炉11に燃焼用空気19を導くための燃焼用空気ライン18上に、従来と同様に高温ガス12の温度調整を行うための燃焼用空気流量調整ダンパ24と並列させて別の燃焼用空気流量調整ダンパ29を設け、且つ熱風炉11の下流側の高温ガス導入配管21に酸素濃度計30を設けて、該酸素濃度計30の検出値に基づいて図示しない制御器により上記燃焼用空気流量調整ダンパ29の開度を調整して熱風炉11への燃焼用空気19の供給量を調整させることにより、上記酸素濃度計30で検出される高温ガス12中の酸素濃度が3%以下となるようにする。
【0015】
なお、上記において、高温ガス12中の酸素濃度を3%以下としたのは、可燃性の熱分解ガス7に高温ガス12を吹き込んでも熱分解ガス7が燃焼しないようにするためである。その他、図6に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
【0016】
廃棄物4を外熱キルン式熱分解炉Iで熱分解して、熱分解残渣8と分離された熱分解ガス7は、熱分解炉Iより熱分解ガス配管13を通して取り出されるが、上記熱分解炉I直後の熱分解ガス配管13の上流側位置で、高温ガス12の混入により加熱されるので、熱分解ガス7の温度は、熱分解ガス配管13の上流側から下流側までの全長及び分岐管13aの全長に亘って廃棄物4の熱分解温度と同程度かそれ以上に保持されることになり、熱分解ガス配管13及び分岐管13aの内側で熱分解ガス7中の常温タール成分が凝縮することを防止することができ、このため、従来要していた如き電気ヒータを不要とすることができる。又、熱分解ガス7に吹き込んで加熱するための高温ガス12は、熱分解炉Iへ外熱用に導入するための高温ガス12の一部を用いるようにしてあり、更に、該高温ガス12は、廃棄物4の熱分解ガス7を熱風炉11で燃焼させることにより発生させるようにしていることから、熱分解ガス7加熱用の熱源を別途要することがなく、従来の如き電気ヒータを用いる熱分解ガス加熱装置に比してランニングコストを大幅に削減することができる。
【0017】
次に、図2は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1に示したものと同様な構成としてある熱分解ガス加熱方法及び装置において、熱分解ガス温度調節計28を、熱分解ガス配管13の下流側となる熱分解ガス処理装置15の直前位置に設けることに代えて、熱分解ガス温度調節計28を、熱分解ガス配管13への分岐管21aの接続部の直後位置に設置して、該熱分解ガス温度調節計28からの信号により分岐管21a途中の流量調整ダンパ27の開度を調整して熱分解ガス7への高温ガス12の吹込量を調整させることにより、熱分解ガス配管13内の熱分解ガス温度が、廃棄物4の熱分解温度と同程度かそれ以上に保持されるように熱分解ガス配管13の上流側で熱分解ガス7の温度を高めるようにしたものである。その他は図1に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0018】
本実施の形態においても、熱分解ガス配管13の上流側位置で熱分解ガス7を加熱して熱分解ガス配管13の下流側を流通する熱分解ガス7の温度も廃棄物4の熱分解温度かそれ以上に保持されるようにしてあるので、上記実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0019】
上記において、熱分解ガス7中に吹き込む高温ガス12が比較的高温で、この高温ガス12の混入により熱分解ガス7がクラッキングされて低分子量化される場合には、熱分解ガス配管13の下流側における熱分解ガス7の温度が廃棄物4の熱分解温度より低温であってもよい。
【0020】
次いで、図3は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、本発明の熱分解ガス加熱方法及び装置を、外熱キルン式熱分解炉Iを用いたガス化溶融形式の廃棄物熱分解処理設備に適用したものである。
【0021】
すなわち、図1に示すものと同様の構成としてある外熱キルン式熱分解炉Iの分離室9の上部より熱分解ガス7を取り出す熱分解ガス配管31を、溶融炉32に接続し、又、上記分離室9の下端より熱分解残渣8を取り出す熱分解残渣搬送装置33を溶融炉32に接続して、熱分解炉Iにて廃棄物4を熱分解して生成された熱分解ガス7と熱分解残渣8とを取り出して溶融炉32に導き、該溶融炉32内に空気流量調整ダンパ35を備えた空気供給ライン34を通して導かれた空気36により燃焼させるようにし、この燃焼により発生する高温の溶融炉排ガス37を、溶融炉排ガス配管38を通して排ガス処理装置39に導いて処理させるようにしてある廃棄物熱分解処理設備において、上記溶融炉排ガス配管38を、途中位置で分岐させて、該分岐管38aを、熱分解ガス配管31の上流側位置となる熱分解炉Iの直後の位置に接続して、該熱分解ガス配管31内を流通する熱分解ガス7に、溶融炉32より排出される高温の溶融炉排ガス37の一部を分岐管38aを通して吹き込むことにより上記熱分解ガス7を加熱できるようにし、且つ上記分岐管38aに流量調整ダンパ40を設けると共に、熱分解ガス配管31の下流側となる溶融炉32の直前位置に、熱分解ガス温度調節計41を設けて、該熱分解ガス温度調節計41の信号により上記流量調整ダンパ40の開度を調整し、熱分解ガス7への溶融炉排ガス37の吹込量を調整させることにより、熱分解ガス配管31内の熱分解ガス7の温度が、常に廃棄物4の熱分解温度と同程度かそれ以上の一定温度となるようにする。
【0022】
更に、上記溶融炉排ガス配管の分岐管38aに酸素濃度計42を設け、該酸素濃度計42の検出値に基づいて図示しない制御器により空気供給ライン34上の空気流量調整ダンパ35の開度を調整して溶融炉32への空気36の供給量を調整することにより、上記酸素濃度計42で検出される溶融炉排ガス37中の酸素濃度が3%以下となるようにする。
【0023】
なお、図1に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
【0024】
本実施の形態によれば、熱分解炉Iより熱分解ガス配管31に送出される熱分解ガス7を、溶融炉32で発生する高温の溶融炉排ガス37により加熱することができることから、図1に示した実施の形態と同様に熱分解ガス配管31内で常温タール成分が凝縮することを防止することができ、又、熱分解ガス7を加熱するための高温のガスとして、溶融炉32で発生する溶融炉排ガス37を用いていることから、ランニングコストを削減することができる。
【0025】
更に、図4は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、本発明の熱分解ガス加熱方法及び装置を、流動床式廃棄物熱分解処理設備に適用したものである。
【0026】
すなわち、図示しない給じん装置より竪型の炉体43内に投入された廃棄物4を、炉体43の下部に接続したガス吹込ノズル44より吹き込まれる酸素欠乏状態の高温ガス45を接触させて流動化させながら、廃棄物4を高温ガス45により直接加熱させるようにした流動床式熱分解炉IIの炉体の頂部より取り出される熱分解ガス7を、熱分解ガス配管31を通して図3に示したものと同様の溶融炉32へ導入するようにしてある流動床式廃棄物分解処理設備において、図3の場合と同様に溶融炉排ガス配管38より分岐させた分岐管38aを、熱分解ガス配管31の上流側位置に接続して、熱分解ガス7を溶融炉排ガス37により加熱したものであり、図3に示したものと熱分解炉を除いて同じ構成としてある。
【0027】
本実施の形態によっても、図3に示した実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0028】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、図1及び図2では、本発明の熱分解ガス加熱装置を、外熱キルン式熱分解炉Iで発生させた熱分解ガス7の一部を、熱風炉11で燃焼させて高温ガス12とし、該高温ガス12を熱分解炉Iの加熱流路10に導入させるようにしてある形式の廃棄物熱分解処理設備に適用したものとして示したが、図5(イ)(ロ)にそれぞれ応用例を示す如く、熱分解炉Iで発生させた熱分解ガス7の全量を、別の熱分解ガス処理装置15へ送るようにした形式の熱分解ガス化設備に適用して、熱風炉11から熱分解炉Iの加熱流路へ導入される高温ガス12の一部により熱分解ガス7を加熱するようにしてもよく、又、外熱キルン式熱分解炉Iや流動床式熱分解炉II以外の形式の熱分解炉を採用した廃棄物熱分解処理設備に適用してもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の熱分解ガス加熱方法及び装置によれば、廃棄物を熱分解する熱分解炉から取り出される熱分解ガスを、熱分解ガス配管を通して熱分解ガス処理装置に導くようにしてある廃棄物熱分解処理設備における上記熱分解ガス配管の上流側を流通する熱分解ガスに、該熱分解ガス配管を通して熱分解ガス処理装置に導かれる熱分解ガスの一部を熱風炉で燃焼させて発生させた低酸素濃度の高温ガスの一部を所要量吹き込み供給させ、該熱分解ガスを低酸素濃度の高温ガスで加熱して、熱分解ガス配管内の熱分解ガス温度を、廃棄物の熱分解温度と同程度もしくはそれ以上の温度に保持させるようにする方法及び装置としてあるので、廃棄物を熱分解炉で熱分解して熱分解ガス配管を通して取り出される熱分解ガスは、熱分解ガス配管の上流側において吹き込まれる高温ガスにより加熱され、熱分解ガス配管内において廃棄物の熱分解温度と同程度かそれ以上に保持されることから、熱分解ガス中の常温タール成分が配管内で凝縮することを防止することができて、従来の熱分解ガス加熱装置の如き電気ヒータを不要にすることができ、この際、熱分解ガスに吹き込む上記高温ガス中の酸素濃度は低く抑えてあることから、可燃性の熱分解ガスが燃焼することはなく、又、熱分解ガスに吹き込む低酸素濃度の高温ガスとして、熱分解炉より取り出される廃棄物の熱分解ガスを燃焼させたガスを用いるようにしてあるので、熱分解ガスに吹き込む低酸素濃度の高温ガスを得るための熱源として、廃棄物を熱分解して得られる熱分解ガスを用いることができることから、ランニングコストを削減することができるという優れた効果を発揮し、更に、廃棄物を熱分解する熱分解炉より取り出される熱分解ガスを、熱分解ガス配管を通して溶融炉へ導き該溶融炉で発生する高温の溶融炉排ガスを溶融炉排ガス配管を通して排ガス処理装置に導くようにしてある廃棄物熱分解処理設備における上記熱分解ガス配管の上流側を流通する熱分解ガスに、上記溶融炉で発生する低酸素濃度で且つ高温の溶融炉排ガスの一部を所要量吹き込ませ、該熱分解ガスを低酸素濃度で且つ高温の溶融炉排ガスで加熱して、熱分解ガス配管内の熱分解ガス温度を、廃棄物の熱分解温度と同程度もしくはそれ以上の温度に保持させるようにする方法及び装置とすることにより、廃棄物を熱分解炉で熱分解して熱分解ガス配管を通して取り出される熱分解ガスは、熱分解ガス配管の上流側において吹き込まれる溶融炉排ガスにより加熱され、熱分解ガス配管内において廃棄物の熱分解温度と同程度かそれ以上に保持されることから、熱分解ガス中の常温タール成分が配管内で凝縮することを防止することができると共に、ランニングコストを削減することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱分解ガス加熱方法及び装置の実施の一形態を示す概要図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す概要図である。
【図3】本発明の実施の更に他の形態を示す概要図である。
【図4】本発明の実施の更に他の形態を示す概要図である。
【図5】本発明の実施の形態の応用例を示すもので、(イ)は図1に示した実施の形態において熱分解ガスの全量を熱分解ガス処理装置に送るようにしたものを、(ロ)は図2に示した実施の形態において熱分解ガスの全量を熱分解ガス処理装置に送るようにしたものを、それぞれ示す概要図である。
【図6】従来の廃棄物熱分解処理設備の一例を示す概要図である。
【符号の説明】
I 該熱キルン式熱分解炉
II 流動床式熱分解炉
4 廃棄物
7 熱分解ガス
8 熱分解残渣
11 熱風炉
12 高温ガス
13 熱分解ガス配管
13a 分岐管
15 熱分解ガス処理装置
21 高温ガス導入配管
21a 分岐管
27 流量調整ダンパ
28 熱分解ガス温度調節計
31 熱分解ガス配管
32 溶融炉
37 溶融炉排ガス
38 溶融炉排ガス配管
38a 分岐管
40 流量調整ダンパ
41 熱分解ガス温度調節計

Claims (4)

  1. 廃棄物を熱分解する熱分解炉から取り出される熱分解ガスを、熱分解ガス配管を通して熱分解ガス処理装置に導くようにしてある廃棄物熱分解処理設備における上記熱分解ガス配管の上流側を流通する熱分解ガスに、該熱分解ガス配管を通して熱分解ガス処理装置に導かれる熱分解ガスの一部を熱風炉で燃焼させて発生させた低酸素濃度の高温ガスの一部を所要量吹き込み供給させ、該熱分解ガスを低酸素濃度の高温ガスで加熱して、熱分解ガス配管内の熱分解ガス温度を、廃棄物の熱分解温度と同程度もしくはそれ以上の温度に保持させるようにすることを特徴とする熱分解ガス加熱方法。
  2. 廃棄物を熱分解する熱分解炉より取り出される熱分解ガスを、熱分解ガス配管を通して溶融炉へ導き該溶融炉で発生する高温の溶融炉排ガスを溶融炉排ガス配管を通して排ガス処理装置に導くようにしてある廃棄物熱分解処理設備における上記熱分解ガス配管の上流側を流通する熱分解ガスに、上記溶融炉で発生する低酸素濃度で且つ高温の溶融炉排ガスの一部を所要量吹き込ませ、該熱分解ガスを低酸素濃度で且つ高温の溶融炉排ガスで加熱して、熱分解ガス配管内の熱分解ガス温度を、廃棄物の熱分解温度と同程度もしくはそれ以上の温度に保持させるようにすることを特徴とする熱分解ガス加熱方法。
  3. 廃棄物を熱分解して熱分解残渣より分離された熱分解ガスを、外熱キルン式熱分解炉より熱分解ガス配管を通して取り出して熱分解ガス処理装置ヘ送るようにし、熱風炉からの低酸素濃度の高温ガスを高温ガス配管を通して上記熱分解炉へ外熱用に供給できるようにしてある廃棄物熱分解処理設備における上記熱分解炉より熱分解ガスを取り出す熱分解ガス配管に分岐管を設け、該分岐管を上記熱風炉に接続して、熱分解ガスの一部を熱風炉に供給して燃焼できるようにすると共に、上記熱風炉の下流側の上記高温ガス配管の途中より分岐させた分岐管を上記熱分解ガス配管の上流側位置に接続して熱風炉で発生させた低酸素濃度の高温ガスの一部を熱分解ガス配管内に供給できるようにし、且つ上記高温ガスの一部を熱分解ガス配管内に供給する分岐管の途中に流量調整ダンパを備え、熱分解ガス配管の下流側位置又は上流側の分岐管接続部の下流位置に設けた熱分解ガス温度調節計からの検出値に基づいて上記流量調整ダンパを調整できるようにし、熱分解ガス温度調節計で検出される熱分解ガス配管内の熱分解ガスの温度を廃棄物の熱分解温度と同程度もしくはそれ以上とさせるようにした構成を有することを特徴とする熱分解ガス加熱装置。
  4. 廃棄物を熱分解して熱分解残渣より分離された熱分解ガスを、熱分解炉より熱分解ガス配管を通して取り出して溶融炉へ導き、該溶融炉で発生する高温の溶融炉排ガスを溶融炉排ガス配管を通して排ガス処理装置に導くようにしてある廃棄物熱分解処理設備における上記溶融炉排ガス配管分岐させ、該分岐管を、上記熱分解ガス配管の上流側位置に接続して、上記溶融炉より排出される低酸素濃度で且つ高温の溶融炉排ガスの一部を熱分解ガス配管内に供給して熱分解ガスを加熱できるようにし、且つ上記熱分解ガス配管内への溶融炉排ガスの一部の供給量を調整できる流量調整ダンパを、上記分岐管の途中に備えて、該流量調整ダンパを、熱分解ガス配管の下流側位置に設けた熱分解ガス温度調節計からの検出値に基づいて調整できるようにし、熱分解ガス温度調節計で検出される熱分解ガス配管内の熱分解ガスの温度を廃棄物の熱分解温度と同程度もしくはそれ以上とさせるようにした構成を有することを特徴とする熱分解ガス加熱装置。
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