JP2003278858A - リザーバ装置 - Google Patents

リザーバ装置

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JP2003278858A
JP2003278858A JP2002082523A JP2002082523A JP2003278858A JP 2003278858 A JP2003278858 A JP 2003278858A JP 2002082523 A JP2002082523 A JP 2002082523A JP 2002082523 A JP2002082523 A JP 2002082523A JP 2003278858 A JP2003278858 A JP 2003278858A
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JP
Japan
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cylinder
reservoir
piston
chamber
sliding
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Application number
JP2002082523A
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English (en)
Inventor
Koji Hotta
浩二 堀田
Hirohito Terajima
宏仁 寺島
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波数で微小範囲振動するように往復動す
るピストンによってシリンダの摺動面が摩耗しないよう
にアルマイト処理を行い、ピストンの高周波数に追従で
きる往復動を可能にするためにピストンとシリンダ間の
摺動抵抗を低く抑え、軽量化と摩耗耐久性と高周波数の
振動への追従性に優れるようにしたリザーバ装置を実現
する。 【解決手段】 リザーバシリンダ32のシール71との
摺動表面に陽極酸化皮膜処理を施し、陽極酸化皮膜処理
後の摺動表面の表面粗さをRz3.2ミクロン以下とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、アルミニウム
合金によって作製されたシリンダ内にシールを備えるピ
ストンで作動油を封入維持する構成のリザーバ装置に関
する。特に、ピストンがシリンダ内において高周波数で
微小振動する例えばエンジンのタイミングベルトに所定
の張力を維持するための油圧式ベルトテンショナ等に用
いられるリザーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 このようなのリザーバ装置を備える油
圧装置としては、例えば実開平5‐38442号公報に
記載された油圧式ベルトテンショナが知られている。こ
のような油圧式ベルトテンショナはベルトに張力を与え
るようにスプリング力を受け伸縮するロッドを備えてい
る。油圧式ベルトテンショナはロッドの伸縮によって作
動油が供給又は圧力室から排出される圧力室を有してい
る。また、油圧式ベルトテンショナには圧力室とバルブ
機構等を介して連通するリザーバ装置が設けられ、エン
ジンの回転数に伴って高周波数で変動するベルトの張力
に対応して伸縮するロッドに追従するように、リザーバ
装置と圧力室との間で作動油の出入を行なわれる構成と
なっている。
【0003】このようなリザーバ装置のシリンダを備
え、シリンダの一方端側にはピストンが配置されてい
る。ピストンは圧力室への作動油の出入に伴ってシリン
ダ内を高周波数で微小範囲の振動するように往復動す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すように、上
記のようにリザーバ装置を油圧式ベルトテンショナに適
用し、軽量に構成するためにシリンダをアルミ合金で作
製する場合を例に説明する。図4に示すように、このよ
うなリザーバ装置では、高周波数で微小範囲振動するよ
うに往復動するピストンによってシリンダの摺動面が摩
耗しないようにアルマイト処理、即ち陽極酸化皮膜を形
成する処理を行い硬化させる必要がある。さらに、ピス
トンの高周波数に追従できる往復動を可能にするため
に、ピストンとシリンダ間の摺動抵抗を低く抑える必用
がある。このために本発明は、軽量化を図り、かつ摩耗
耐久性と高周波数の振動への追従性に優れるピストンを
備えるリザーバ装置を実現することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明が講じた第1の技術手段は、作動油が充填さ
れるアルミニウム合金によるリザーバシリンダと、前記
リザーバシリンダ内の空間を作動油室と気体室とに分割
するピストンと、前記ピストンに装着され前記リザーバ
シリンダと摺動し前記作動油の前記気体室側への流通を
阻止するシールとを備えるリザーバ装置において、前記
リザーバシリンダの前記シールとの摺動表面に陽極酸化
皮膜処理を施し、前記陽極酸化皮膜処理後の前記摺動表
面の表面粗さをRz3.2ミクロン以下としたことであ
る。
【0006】この構成によれば、摺動抵抗と摩耗量を小
さくでき、摩耗耐久性と高周波数の振動への追従性に優
れるようになる。
【0007】また、上記の課題を解決するため、本発明
が講じた第2の技術手段は、上記第1の手段に加えて、
前記ピストンは前記作動油に圧力を加えるスプリングで
支持されているように構成したことである。
【0008】この構成によって、ピストンの往復動が早
くなって、より高周波数の振動への追従性が改善される
ようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図1乃至図4に基づいて、本
発明に関わるリザーバ装置7が一体的に組み込まれてい
る油圧式のベルトテンショナ10を例にして構成と作動
を説明する。
【0010】図1に示されるように、油圧式のベルトテ
ンショナ10はシリンダ3を備え、シリンダ3内部に
は、その中心軸に沿ってシリンダ室31とリザーバシリ
ンダ32が連るように形成されている。シリンダ室31
の径はリザーバシリンダ32の径より大きくシリンダ室
31とリザーバシリンダ32が連結する部分には肩部3
1aが形成されている。
【0011】シリンダ室31内に肩部31aに当接する
ように、油圧ブロック4が配置される。油圧ブロック4
は、シリンダ室31の内径と間隔を持ちシリンダ室31
の軸に沿って延びるスリーブ43を有している。スリー
ブ42の内部にはその中心軸上に沿って延びる円筒形状
のブロック内径部45を有している。ブロック内径部4
5はシリンダ室31と同じ方向の一方側が開放される形
状となっている。
【0012】さらに図1に示されるように、ブロック内
径部45には円柱形状のロッド2の一方端部が出入可能
に挿入され、ロッド2の端部とブロック内径部45とで
圧力室40を形成している。圧力室40にはリザーバシ
リンダ32から圧力室40へ作動油を導入するように作
用するチェックバルブ6が取付けられている。
【0013】ブロック内径部45に対するロッド2の摺
動部には、所定の間隙41が生じるように各径が決めら
れている。ロッド2の他方の端部は、シリンダ室31と
の間に設置されたロッドガイド46とシール36を貫通
してシリンダ室31の外側に延びている。またシリンダ
室31内にあって、ロッド2の概略中間部分には環状の
保持板21が止め輪22で支持されて取付けられてい
る。そして油圧ブロック4とシリンダ室31間の隙間内
にスリーブ42の外径を取り巻くようにスプリング51
が配置され、保持板21と油圧ブロック4によって支持
されている。スプリング51はロッド2に対して、シリ
ンダ室31の外に押し出すように作用力を付与する。
【0014】図1に示されるように、油圧式のベルトテ
ンショナ10のリザーバ装置7はリザーバシリンダ32
内を摺動するフリーピストン72を備えている。フリー
ピストン72にはシール71が取付けられ、リザーバシ
リンダ32をリザーバ室70側と空気室39側に分割し
ている。シール71には通常フッ素ゴム等が使用され
る。
【0015】空気室39の端部にはキャップ38が固定
して嵌め込まれている。そして、キャップ38とフリー
ピストン72の間にはフリーピストン72をリザーバ室
70側に押し付ける加圧スプリング52が取付けられて
いる。これよって、リザーバ室70側の作動油に圧力を
与えることができる構成となっている。
【0016】リザーバ室70と油圧ブロック4外側とは
油路42で連通している。以上の構成から明らかなよう
に、この油圧ベルトテンショナ10では作動油がリザー
バ室70と油圧ブロック4外側および圧力室40に充填
され、油圧ベルトテンショナ10内に密封されている、
いわゆる密封型となっている。
【0017】この構成で、圧力室40の圧力がリザーバ
室70の圧力より低くなったとき、チェックバルブ6の
作用でリザーバ室70から圧力室40に作動油を導入さ
れる。また圧力室40の圧力がリザーバ室70の圧力よ
り高くなると、圧力室40内の作動油は間隙41を通し
てリザーバ室70に還元される構成となっている。この
ように、ロッド2の圧力室40への出入に伴い、リザー
バ室70の作動油が増減しフリーピストン72はリザー
バシリンダ32内を往復動する。
【0018】本実施例ではフリーピストン72を加圧ス
プリング52で支持する構成を示しているが、油圧ベル
トテンショナ10の高周波数への追従性が低いものでは
必ずしも加圧スプリング52を備えることなく構成する
こともできる。
【0019】フリーピストン72はリザーバシリンダ3
2に対して所定の隙間を有し、フリーピストン72に装
着されたシール71がリザーバシリンダ32の内径壁と
定められた接触圧を持って接触し、油圧を封止してい
る。したがってフリーピストン72を高周波数に追従し
て往復動できるようにして、圧力室40への作動油の供
給、または圧力室40からの排出が行なわれるようにす
るために、シール71とリザーバシリンダ32の内径壁
との摺動抵抗は所定値以下でかつ安定するようにしなけ
ればならない。シール71の材料は、耐久性、耐熱性な
どを備ええるようにフッ素ゴム等が用いられる。このよ
うなシール71を用いたとき、リザーバシリンダ32の
内径壁表面粗さ(Rz)と摺動抵抗の関係を図2に示し
ている。この図から、許容範囲内の摺動抵抗を得るため
にはリザーバシリンダ32の内径壁表面粗さは3.2μ
m(以下ミクロンとする)以下にする必要があることが
分かる。そして、この範囲では表面粗さの変化に対して
摺動抵抗の変化が少なく安定している。尚、RzはJI
SB0601に規定される表面粗さの定義である。
【0020】更に、図3は油圧式のベルトテンショナ1
0の製品寿命に基づき規定される耐久テストを終了した
後、リザーバシリンダ32の内径壁の摩耗量と内径壁表
面粗さ(Rz)との関係を示す。この結果から摩耗量は
表面粗さ(Rz)が約3.8ミクロン以上では急激に増
加する傾向があり、3.2ミクロン以下では安定して低
い摩耗量を達成できることがわかる。尚、前述のように
リザーバシリンダ32の内径壁表面には所定の硬さを実
現するためにアルマイト処理(陽極酸化皮膜処理)を施
している。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明によればアルミ
ニウム合金によるリザーバシリンダを採用することで軽
量化を図り、かつリザーバシリンダの摺動面に対して表
面粗さ(Rz)3.2ミクロン以下のアルマイト処理
(陽極酸化皮膜処理)を施し、摩耗耐久性と高周波数の
振動への追従性に優れるリザーバ装置を実現できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリザーバ装置を備える油圧ベルト
テンショナを示す断面図
【図2】本発明に係るリザーバ装置のリザーバシリンダ
内径壁表面粗さ(Rz)と摺動抵抗との関係を示すグラ
フである。
【図3】本発明に係るリザーバ装置の耐久テストを終了
した後、リザーバシリンダ内径壁の摩耗量と内径壁表面
粗さ(Rz)との関係を示すグラフである。
【図4】本発明に係るリザーバ装置の耐久テストを終了
した後、リザーバシリンダ内径壁の摩耗量とアルマイト
処理有無との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 10 リザーバ装置 32 リザーバシリンダ 39 気体室 52 スプリング(加圧スプリン
グ) 70 油室 71 シール 72 ピストン(フリーピストン)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油が充填されるアルミニウム合金に
    よるリザーバシリンダと、 前記リザーバシリンダ内の空間を作動油室と気体室とに
    分割するピストンと、 前記ピストンに装着され前記リザーバシリンダと摺動し
    前記作動油の前記気体室側への流通を阻止するシールと
    を備えるリザーバ装置において、 前記リザーバシリンダの前記シールとの摺動表面に陽極
    酸化皮膜処理を施し、前記陽極酸化皮膜処理後の前記摺
    動表面の表面粗さをRz3.2ミクロン以下としたこと
    を特徴とするリザーバ装置。
  2. 【請求項2】前記ピストンは前記作動油に圧力を加える
    スプリングで支持されていることを特徴とする請求項1
    に記載のリザーバ装置。
JP2002082523A 2002-03-25 2002-03-25 リザーバ装置 Pending JP2003278858A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105806605A (zh) * 2016-03-21 2016-07-27 辽宁正时动力传动科技有限公司 正时链系统用液压张紧器动态性能检测实验台

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CN105806605A (zh) * 2016-03-21 2016-07-27 辽宁正时动力传动科技有限公司 正时链系统用液压张紧器动态性能检测实验台

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