JP2003278835A - ラジエータサポート - Google Patents

ラジエータサポート

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JP2003278835A JP2002086477A JP2002086477A JP2003278835A JP 2003278835 A JP2003278835 A JP 2003278835A JP 2002086477 A JP2002086477 A JP 2002086477A JP 2002086477 A JP2002086477 A JP 2002086477A JP 2003278835 A JP2003278835 A JP 2003278835A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラジエータの取付孔に嵌挿されて取付けられる
ラジエータサポートであって、取付作業を容易に行うこ
とができ、製造コストの低減化を図ることが可能なラジ
エータサポートを提供する。 【解決手段】第1ゴム部材11及び第1金属部材15か
らなる第1分割部品1と、第2金属部材21及び第2ゴ
ム部材25からなる第2分割部品2とで構成する。リン
グ板状に形成された第1金属部材15は、第1ゴム部材
11の第1フランジ部13に設けられた凹部13a内に
収納され3個の保持部13bにより保持されて非接着で
第1ゴム部材11に組付けられている。リング板状に形
成された第2ゴム部材25は、第2筒状基部22の外周
に嵌合保持されて非接着で第2金属部材に組付けられて
いる。ゴム部材と金属部材とを加硫接着等の接着手段を
用いずに組付けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
るラジエータの取付けに用いられるラジエータサポート
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ラジエータを自動車に搭載す
る場合、ラジエータの上下両端部を弾性支持するラジエ
ータサポートを介して取付けることにより、ラジエータ
がダイナミックダンパの質量体として機能するように
し、これにより車体に伝達される振動を低減するように
している。このようなラジエータサポートとして、例え
ば特開平7−186738号公報や特開平8−1833
51号公報、特開平10−109551号公報等に開示
されているように、ゴム弾性体を主体としてリング状に
形成された種々のものが知られている。
【0003】このラジエータサポートは、その軸方向が
縦向きとなるようにして車体側の取付部に固定するとと
もに、ラジエータの上下両端にそれぞれ縦方向に突設さ
れた支持ピンをラジエータサポートの内孔に嵌合固定す
ることにより取付けられる。これにより、ラジエータ
は、その上下両端部を適数個のラジエータサポートによ
り弾性支持された状態で車体上に搭載される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラジエータ
が搭載される自動車のエンジンルームには、ラジエータ
の他にもエンジンユニット等の非常に多数の機器類が収
納配置されていることから、ラジエータの取付けスペー
スや取付け方法において設計上の制約を受け易い。その
ため、上記のようにラジエータサポートを縦向きにして
取付けることができない場合がある。
【0005】そこで、例えば、ラジエータの取付部に横
向きの取付孔を設けておき、その取付孔に横向きに嵌挿
したラジエータサポートによりラジエータの取付部を両
側から狭持する状態でラジエータを車体に固定する取付
方法が考えられる。このようにした場合、ラジエータサ
ポートは、取付孔に嵌挿される筒状部と、筒状部の両端
に設けられるフランジ部とを有する構造となる。
【0006】しかし、このような構造においては、両フ
ランジ部をラジエータの取付孔よりも大きくしなければ
ならないことから、筒状部を取付孔に嵌挿できるように
するためにはラジエータサポートを少なくとも二つに分
割形成しなければならず、部品数の増大を招いて取付作
業を煩雑化させるという難点がある。
【0007】また、特に筒状部と両フランジ部との連結
部には、ラジエータの荷重や振動による大きな負荷が掛
かることから、ラジエータサポートをゴム弾性体のみで
形成することは強度不足となるためできず、補強用の金
属部材が必要となる。この場合、ゴム弾性体と金属部材
は、通常行われる加硫接着により容易に一体化すること
ができるが、加硫接着を行うと、接着剤の塗布やゴム弾
性体の金属部材との一体成形等、製作に手間がかかり高
コストとなる。しかも、ラジエータサポートには、雨水
や泥等が付着し易いことから金属部材の防錆処理が必要
となるが、ゴム弾性体と一体となった金属部材には、例
えばカチオン塗装やメッキ等の安価な防錆処理を施すこ
とができず、加硫接着後に高価な防錆塗装を施さなけれ
ばならないため、やはり高コストとなる。
【0008】本発明は上記実状に鑑みてなされたもので
あり、ラジエータの取付孔に嵌挿されて取付けられるラ
ジエータサポートであって、取付作業を容易に行うこと
ができ、製造コストの低減化を図ることが可能なラジエ
ータサポートを提供することを解決すべき課題とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段、発明の作用及び効果】上
記課題を解決する請求項1記載の発明に係るラジエータ
サポートは、ラジエータの取付孔に嵌挿される第1筒状
基部と該第1筒状基部の一端から径方向外方に延出しそ
の外側端面に開口する凹部をもつリング状の第1フラン
ジ部とを有する第1ゴム部材と、前記第1フランジ部の
前記凹部に収納保持されたリング板状の第1金属部材と
からなる第1分割部品と、前記第1筒状基部の内孔に嵌
挿される第2筒状基部と該第2筒状基部の前記第1フラ
ンジ部と反対側の端部から径方向外方に延出するリング
状の第2フランジ部とを有する第2金属部材と、前記第
2筒状基部の外周に嵌合保持されて前記第2フランジ部
と前記第1筒状基部との間に配置されるリング板状の第
2ゴム部材とからなる第2分割部品と、から構成されて
いるという手段を採用している。
【0010】本発明のラジエータサポートは、第1分割
部品と第2分割部品の二つの部品に分割形成されている
ことから、部品数の増大が最小限に抑えられている。そ
して、第1分割部品の第1筒状基部の内孔に第2分割部
品の第2筒状基部を嵌挿して組付けることにより、ラジ
エータサポートの取付けを行うことができるので、その
取付作業を容易に行うことが可能となる。
【0011】また、本発明のラジエータサポートは、第
1分割部品の第1ゴム部材と第1金属部材、及び第2分
割部品の第2ゴム部材と第2金属部材が、いずれの場合
にも接着剤等を用いることなく非接着状態で一体的に組
付けられている。そのため、加硫接着等の製作に手間が
かかり高コストとなる手法を採用する必要がないので、
製造コストの低減化が可能となる。さらに、第1金属部
材及び第2金属部材は、第1ゴム部材及び第2ゴム部材
と別体に形成されているので、それらと組付けられる前
に、例えばカチオン塗装やメッキ等の安価な防錆処理を
施すことができるため、より一層製造コストの低減化を
図ることが可能となる。
【0012】したがって、本発明のラジエータサポート
によれば、その取付作業を容易に行うことができ、製造
コストの大幅な低減化を図ることができる。
【0013】そして、請求項2記載の発明に係るラジエ
ータサポートは、請求項1記載の発明において、前記第
1フランジ部の前記凹部の外周部には、径方向内方へ張
り出して前記凹部に収納された前記第1金属部材の外周
端部を保持する複数の保持部が周方向に距離を隔てて設
けられているという手段を採用している。
【0014】この手段によれば、第1フランジ部の凹部
に収納された第1金属部材を、接着手段を用いることな
く確実に凹部に保持することができる。また、隣り合う
二つの保持部の間には、径方向外方に広がった凹部の開
口部が形成されているので、その大きく広がった開口部
より第1金属部材を凹部へ容易に収納することができ
る。
【0015】なお、この保持部の形状や大きさは、凹部
や第1金属部材との関係において適宜設定することがで
きる。また、保持部の厚みは、1〜3mm程度にするの
が好ましい。保持部の厚みが1mm未満であると、加硫
成形時にゴムが廻り難くなるため、保持部の形成が困難
になる。逆に、保持部の厚みが3mmを上回ると、保持
部の剛性が高くなるため、手作業で第1金属部材を凹部
へ収納する場合に、その作業が困難になる。この保持部
は、周方向に距離を隔てて複数のものを設けることがで
きるが、保持部の保持力が周方向において均等になるよ
うにするためには等間隔に配置するのが好ましい。ま
た、隣り合う二つの保持部の間の部分、即ち、径方向外
方に広がった凹部の開口部が軸対称となる位置或いはそ
れに近い位置にあるように保持部を配置するのが好まし
い。このようにすれば、第1金属部材を凹部へ挿入する
際の凹部の挿入口を大きくすることができるので、第1
金属部材を凹部に容易に挿入することができる。
【0016】また、請求項3記載の発明に係るラジエー
タサポートは、請求項2記載の発明において、前記第1
金属部材は、一つの前記保持部を弾性変形させて前記凹
部の開口が径方向に開く状態にし、その径方向に開いた
前記凹部の開口部より径方向に挿入されて前記凹部に収
納されているという手段を採用している。
【0017】この手段によれば、特別な治具等を用いる
ことなく手作業で、第1金属部材を凹部に容易に収納す
ることができる。これにより、製造コストのより一層の
低減化が可能となる。
【0018】また、請求項4記載の発明に係るラジエー
タサポートは、請求項1〜3記載の発明において、前記
第1金属部材には、前記第1金属部材には、前記第2筒
状基部の内孔に挿通される取付ボルトと螺合するナット
が固着されているという手段を採用している。
【0019】この手段によれば、ラジエータサポートを
取付ける際に用いられる締結部材としてのナットが第1
金属部材に予め固着されているため、取付ボルトの締結
時にナットの位置合わせ等が不要になり、ラジエータサ
ポートの取付作業が一段と容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0021】図1は本実施形態に係るラジエータサポー
トの軸方向に沿う断面図であり、図2はそのラジエータ
サポートの第1分割部品の断面図であり、図3はその第
1分割部品の正面図であり、図4はそのラジエータサポ
ートの第2分割部品の断面図であり、図5はその第2分
割部品の正面図である。
【0022】本実施形態のラジエータサポートは、後に
詳述する図6に示すラジエータの取付けに用いられるも
のであって、図1に示すように、第1ゴム部材11及び
第1金属部材15からなる第1分割部品1と、第2金属
部材21及び第2ゴム部材25からなる第2分割部品2
とで構成されている。
【0023】第1分割部品1は、図2及び図3に示すよ
うに、ゴム弾性体により略円筒状に形成された第1ゴム
部材11と、鉄系金属により円盤状に形成された第1金
属部材15とからなる。第1ゴム部材11は、厚肉の円
筒状に形成された第1筒状基部12と、第1筒状基部1
2の一端から径方向外方に延出するリング状の第1フラ
ンジ部13とを有する。第1筒状基部12の外周面の略
中央には、周方向に延びる凹溝12aが設けられてい
る。また、第1筒状基部12の内周面は、中央部から両
端に向かって次第に大径となるようにテーパ状に形成さ
れている。
【0024】第1フランジ部13の外側端面には、その
外側端面に開口し第1金属部材15が収納される凹部1
3aが設けられている。この凹部13aは、第1金属部
材15の金属板15aの形状と符合する大きさの薄いリ
ング板形状に形成されている。そして、第1フランジ部
13の凹部13aの外周部には、周方向において等距離
を隔てた3箇所に径方向内方へ張り出すようにして形成
された3個の保持部13b、…が設けられている。各保
持部13b、…は、凹部13aの外周長の1/6強とな
る長さに形成されており、隣り合う二つの保持部13
b、13bの間には、凹部13aの外周長の1/6弱の
幅で径方向外方に広がった凹部13aの開口部が形成さ
れている。この場合、3箇所に形成される径方向外方に
広がった凹部13aの開口部の内の隣り合う2箇所の開
口部が軸対称位置に近い位置にあるようになっている。
各保持部13b、…の厚みは1.8mmとされている。
【0025】第1金属部材15は、薄いリング板状に形
成された金属板15aと、金属板15aの一方面に同軸
状に固着されたナット15bとからなる。金属板15a
は、第1筒状基部12の内径よりも少し小さく、ナット
15bのねじ穴と略同じ大きさの内径を有する。この第
1金属部材15は、金属板15aの全体が第1フランジ
部13の凹部13aに収納されており、凹部13aの外
周部に設けられた3個の保持部13b、…で金属板15
aの外周端部が係合保持されている。
【0026】なお、第1金属部材15の金属板15aの
凹部13aへの収納は、簡単な手作業で行うことができ
る。即ち、一つの保持部13bを手で起こすように弾性
変形させて凹部13aの開口が径方向に開く状態にし、
その弾性変形させた保持部13bの両側の保持部13
b、13bとの間に形成される径方向に開いた開口部よ
り第1金属部材15の金属板15aを径方向にスライド
させて凹部13aに挿入した後、手を保持部13bから
離せばよい。これにより、その保持部13bが弾性復帰
して、凹部13aに収納された金属板15aの外周端部
に係合し、凹部13aに収納された金属板15aが凹部
13aから離脱しないように保持部13b、…により保
持される。
【0027】このようにして凹部13aに金属板15a
が収納された第1金属部材15は、加硫接着の手法や接
着剤等を採用することなく非接着状態で第1ゴム部材1
1に組付けられている。なお、この第1金属部材15
は、第1ゴム部材11と一体化される前に、例えばカチ
オン塗装やメッキ等の安価な防錆処理が施されている。
【0028】一方、第2分割部品2は、図4及び図5に
示すように、鉄系金属により形成された第2金属部材2
1と、ゴム弾性体によりリング板状に形成された第2ゴ
ム部材25とからなる。第2金属部材21は、第1筒状
基部12の内孔に嵌挿される第2筒状基部22と、第2
筒状基部22の第1フランジ部13と反対側の端部から
径方向外方に延出するリング状の第2フランジ部23と
を有する。第2筒状基部22は、略一定の内外径を有す
る円筒状に形成されており、その外径は第1筒状基部1
2の最小内径と略同じである。
【0029】第2フランジ部23は、第2筒状基部22
と同じ金属材料にプレス加工を施して一体成形すること
により形成されている。この第2フランジ部23は、第
1金属部材15の金属板15aの外径と略同じ外径を有
する。この第2フランジ部23の外周部の一部分には、
弓形状の切欠き部が形成されており、その切欠き部の中
央には、径方向外方に延出した後、軸方向外方に屈曲し
更に径方向内方に屈曲して断面コの字形状に形成された
係止部23aが設けられている。
【0030】なお、この第2金属部材21は、第2ゴム
部材25と一体化される前に、例えばカチオン塗装やメ
ッキ等の安価な防錆処理が施されている。
【0031】第2ゴム部材25は、第1ゴム部材11と
同じゴム弾性体によりリング板状に形成されている。こ
の第2ゴム部材25は、第2筒状基部22の外径と略同
じ内径を有し、第1ゴム部材11の第1フランジ部13
の外径よりも少し小さい外径を有する。この第2ゴム部
材25は、第2筒状基部22の外周面の第2フランジ部
23側端部に非接着状態で嵌合保持されている。これに
より、第2ゴム部材25は、第2フランジ部23と第1
筒状基部12との間に両者と接触する状態に配置される
(図1参照)。
【0032】以上のように構成された本実施形態のラジ
エータサポートは、図6に示すような四角板状のラジエ
ータ3を車体フレームに取付ける際に用いられる。この
ラジエータ3の上下両端のそれぞれ2箇所には、上下方
向にそれぞれ突出する合計4個の取付部31、…が設け
られており、各取付部31、…には、厚さ方向(横方
向)に貫通する取付孔32、…が設けられている。この
ラジエータ3は、図7に示すように、上記ラジエータサ
ポート及び取付ボルト41を用いて車体フレーム4に取
付けられる。
【0033】この場合、先ず、ラジエータ3の取付孔3
2に第1筒状基部12を嵌挿して第1分割部品1をラジ
エータ3に仮止めする。次に、車体フレーム4の取付部
の所定部位に第2フランジ部23に設けられた係止部2
3aを係止して、第2分割部品2を車体フレーム4に仮
止めする。このとき、車体フレーム4に設けられた挿通
孔4aと第2筒状基部22の内孔が一致するように位置
合わせしておく。
【0034】次に、車体フレーム4に仮止めされた第2
分割部品2の第2筒状基部22に、ラジエータ3に仮止
めされた第1分割部品1の第1筒状基部12の内孔を嵌
合して、第1分割部品1と第2分割部品2とを組付け
る。これにより、ラジエータ3の取付部31は、第1ゴ
ム部材11の第1フランジ部13と第2ゴム部材25と
により挟まれた状態となる。この状態で、車体フレーム
4の挿通孔4aから第2筒状基部22の内孔に取付ボル
ト41を挿通し、取付ボルト41の先端部を第1金属部
材15のナット15bと螺合させて締結する。これによ
り、図7に示すように、ラジエータ3が車体フレーム4
にラジエータサポートで弾性支持された状態に取付けら
れ、取付作業が終了する。
【0035】以上のように、本実施形態のラジエータサ
ポートは、第1分割部品1の第1ゴム部材11と第1金
属部材15、及び第2分割部品2の第2金属部材21と
第2ゴム部材25が、いずれの場合にも接着剤等を用い
ることなく非接着状態で一体的に組付けられている。そ
のため、加硫接着等の製作に手間がかかり高コストとな
る手法を採用する必要がないので、製造コストを低減化
することができる。
【0036】また、本実施形態のラジエータサポート
は、第1金属部材15及び第2金属部材21が、第1ゴ
ム部材11又は第2ゴム部材25と接着されずに別体に
形成されているため、それらと組付けられる前に、カチ
オン塗装やメッキ等の安価な防錆処理を施すことができ
るため、より一層製造コストの低減化を図ることができ
る。
【0037】さらに、第1分割部品1においては、第1
フランジ部13の凹部13aの外周部に3個の保持部1
3b、…が等間隔に設けられているため、凹部13aに
収納された第1金属部材15を、接着手段を用いること
なく確実に保持することができる。
【0038】また、3個の保持部13b、…は、周方向
に等距離を隔てて設けられていることから、隣り合う二
つの保持部13b、13bの間には、径方向外方に広が
った凹部13aの開口部が形成されているので、その径
方向外方に広がった開口部より第1金属部材15を凹部
13aへ容易に収納することができる。
【0039】本実施形態の場合には、保持部13b、…
が3箇所に設けられていることから、一つの保持部13
bを手で弾性変形させて凹部13aの開口が径方向に開
く状態にし、その径方向に開いた開口部より第1金属部
材15を径方向にスライドさせて挿入するようにしてい
るため、特別な治具等を用いることなく手作業で、第1
金属部材15を凹部13aに容易に収納することができ
る。
【0040】なお、保持部13bを4箇所以上に設けた
場合には、二つ以上の保持部13bを弾性変形させなけ
ればならないので作業が煩雑になる。また、保持部13
bを2箇所に設けた場合には、凹部13aに収納された
第1金属部材15を確実に保持できなくなる可能性があ
る。よって、本実施形態のように、3個の保持部13
b、…を3箇所に設けるのが最適と考えられる。
【0041】また、第1金属部材15には、ラジエータ
サポートを取付ける際に、第2筒状基部22の内孔に挿
通される取付ボルト41と螺合するナット15bが固着
されているので、取付ボルト41の締結時にナット15
bの位置合わせ等が不要になるため、ラジエータサポー
トの取付作業が一段と容易になる。
【0042】なお、図8及び図9に示すように、第1ゴ
ム部材11において、第1フランジ部13の凹部13a
の外周部に設けられる保持部13b、…の形状や大きさ
等を適宜変更することができる。この保持部13b、…
は、周方向に延びる幅広の円弧形状に形成されており、
3個のものが周方向に等距離を隔てて3箇所に設けられ
ている。この保持部13bは、上記実施形態のものより
大きく形成されていることにより、凹部13aに収納さ
れる第1金属部材(図示せず)の保持力を高めるように
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るラジエータサポート
の軸方向に沿う断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るラジエータサポートの
第1分割部品の断面図であって図3のII−II線矢視断面
図である。
【図3】本発明の実施形態に係るラジエータサポートの
第1分割部品の正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るラジエータサポートの
第2分割部品の断面図であって図5のIV−IV線矢視断面
図である。
【図5】本発明の実施形態に係るラジエータサポートの
第2分割部品の正面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るラジエータサポートが
取付けられるラジエータの斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係るラジエータサポートの
取付状態を示す断面図である。
【図8】本発明の変形例に係るラジエータサポートの第
1ゴム部材の断面図であって図9のVIII−VIII線矢視断
面図である。
【図9】本発明の変形例に係るラジエータサポートの第
1ゴム部材の正面図である。
【符号の説明】
1…第1分割部品 2…第2分割部品 11…
第1ゴム部材 12…第1筒状基部 12a…凹溝 13…第
1フランジ部 13a…凹部 13b…保持部 15…第1金
属部材 15a…金属板 15b…ナット 21…第2
金属部材 22…第2筒状基部 23…第2フランジ部
23a…係止部 25…第2ゴム部材 3…ラジエータ 31…
取付部 32…取付孔 4…車体フレーム 4a…挿通
孔 41…取付ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータの取付孔に嵌挿される第1筒
    状基部と該第1筒状基部の一端から径方向外方に延出し
    その外側端面に開口する凹部をもつリング状の第1フラ
    ンジ部とを有する第1ゴム部材と、前記第1フランジ部
    の前記凹部に収納保持されたリング板状の第1金属部材
    とからなる第1分割部品と、 前記第1筒状基部の内孔に嵌挿される第2筒状基部と該
    第2筒状基部の前記第1フランジ部と反対側の端部から
    径方向外方に延出するリング状の第2フランジ部とを有
    する第2金属部材と、前記第2筒状基部の外周に嵌合保
    持されて前記第2フランジ部と前記第1筒状基部との間
    に配置されるリング板状の第2ゴム部材とからなる第2
    分割部品と、 から構成されていることを特徴とするラジエータサポー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記第1フランジ部の前記凹部の外周部
    には、径方向内方へ張り出して前記凹部に収納された前
    記第1金属部材の外周端部を保持する複数の保持部が周
    方向に距離を隔てて設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のラジエータサポート。
  3. 【請求項3】 前記第1金属部材は、一つの前記保持部
    を弾性変形させて前記凹部の開口が径方向に開く状態に
    し、その径方向に開いた前記凹部の開口部より径方向に
    挿入されて前記凹部に収納されていることを特徴とする
    請求項2記載のラジエータサポート。
  4. 【請求項4】 前記第1金属部材には、前記第2筒状基
    部の内孔に挿通される取付ボルトと螺合するナットが固
    着されていることを特徴とする請求項1〜3記載のラジ
    エータサポート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007516395A (ja) * 2003-12-16 2007-06-21 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 熱交換器、特に冷却モジュールを自動車内で固着するための装置
CN103453066A (zh) * 2012-05-31 2013-12-18 海洋王照明科技股份有限公司 一种隔振器及具有该隔振器的照明系统
JP2014219164A (ja) * 2013-05-09 2014-11-20 株式会社ティラド 熱交換器のサポート材の取付構造
CN114688192A (zh) * 2022-03-28 2022-07-01 中国重汽集团济南动力有限公司 一种重型汽车用金属橡胶支座减振器

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