JP2003278825A - 除振装置及び除振装置の制御方法並びに観察システム及び観察システムの制御方法 - Google Patents

除振装置及び除振装置の制御方法並びに観察システム及び観察システムの制御方法

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JP2003278825A
JP2003278825A JP2002085839A JP2002085839A JP2003278825A JP 2003278825 A JP2003278825 A JP 2003278825A JP 2002085839 A JP2002085839 A JP 2002085839A JP 2002085839 A JP2002085839 A JP 2002085839A JP 2003278825 A JP2003278825 A JP 2003278825A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察装置の観察像の振動を略完全に無くすこ
と。 【解決手段】 電子ビームEBによるビームスポットが
照射された試料12からの被検出電子を検出器13によ
り検出し、検出器13からの検出データをコントラスト
データとして演算処理部23に送る。演算処理部23
は、コントラストデータのコントラスト振動を検出する
とともに、当該コントラスト振動の周波数成分を検出す
る。最大振幅周波数検出部24は、当該周波数成分のう
ちの最大振幅周波数を検出する。周波数比較部26は、
当該最大振幅周波数と周波数閾値とを比較する。駆動条
件設定部34は、当該比較結果に基いてアクチュエータ
3の駆動条件を設定する。駆動制御回路28は、当該駆
動条件に基いてアクチュエータ3を駆動する。これによ
り、アクチュエータ3の最適な駆動条件が設定され、観
察装置の観察像の振動を略完全に無くすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、電子顕微鏡等の観察装
置に用いられる除振装置及び当該除振装置の制御方法に
関する。
【0002】また、本発明は、当該除振装置を備える観
察システム及び当該観察システムの制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】電子顕微鏡等の観察装置においては、当
該観察装置が設置される床面の振動を受けて当該観察装
置が微妙に振動することがある。このような場合には、
観察時において、観察装置内部の試料の観察像も振動し
てしまい、観察装置の所定の分解能等の性能が損なわれ
ることがある。
【0004】よって、このような問題を解決するため
に、床面上に配置された基台の上にパッシブ除振器やア
クティブ除振器等の除振器を介在させてベースプレート
を配置し、このベースプレートの上に観察装置を載置す
ることが行われている。このような場合、特にアクティ
ブ除振器を設けた場合においては、当該アクティブ除振
器の制御機構として、載置される観察装置による観察像
の画像データから得られるずれ量を検出し、画像データ
から検出されたずれ量に基いてアクティブ除振器を駆動
制御する制御機構が検討されている。そして、このよう
な制御機構を用いて、観察装置の設置時におけるアクテ
ィブ除振器の駆動設定を行ったり、観察装置の設置後に
おける経時変化によるアクティブ除振器の駆動設定条件
の更新を行うことが考えられている。
【0005】このようなアクティブ除振器の制御機構の
一例として、特開平8−321274号公報(以下、公
報という)に示された制御機構がある。以下、この公報
について説明する。
【0006】当該公報の実施例においては、床上に設置
された架台(基台)の上にパッシブ除振部材(パッシブ
除振器)とアクチュエータ部材(アクティブ除振器)と
を設け、これらパッシブ除振部材とアクチュエータ部材
により定盤(ベースプレート)を支持する。そして、観
察装置である電子顕微鏡の本体が定盤上に搭載される。
【0007】そして、振動を検出するための振動検出器
を定盤上に設け、また電子顕微鏡の電磁レンズホルダ内
に走査画像検出器を設ける。この走査画像検出器は、取
り込んだ画像データから水平方向成分のずれ量を検出す
るものである。
【0008】振動検出器からの振動データはローパスフ
ィルタ及びA/D変換器を介してDSP部材に入力さ
れ、また、走査画像検出器からの水平方向成分のずれ量
はA/D変換器及び画像処理装置を介してDSP部材に
入力される。そして、DSP部材にはアクチュエータ部
材を制御する実行プログラムが書き込まれており、DS
P部材はこれによりアクチュエータ部材を制御する。こ
のとき、上記水平方向成分のずれ量とアクチュエータ部
材のパワーのそれぞれの2乗値等を評価関数とし、この
評価関数が最小となるようにDSP部材はアクチュエー
タ部材を制御する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の例において
は、電子顕微鏡の画像データから水平方向成分のずれ量
を検出し、検出された水平方向成分のずれ量とアクティ
ブ除振器(アクチュエータ部材)のパワーのそれぞれの
2乗等からなる評価関数が最小となるようにアクティブ
除振器を制御し、これにより水平方向成分のずれ量を少
なくするものであるが、当該水平方向のずれ量の振動
(像振動)に関する周波数成分にまで考慮したものでは
なかった。
【0010】すなわち、観察像の像振動には、周波数の
異なる複数の振動成分(周波数成分)が含まれており、
当該公報に記載された例のごとく水平方向成分のずれ量
(X方向変位及びY方向変位)のみに着目してアクティ
ブ除振器を制御しても、観察像の像振動を略完全に無く
すことはできない。
【0011】また、上記公報の例も含めて、企業の研究
所等の現地に観察装置が設置されるとき、もしくは観察
装置が当該現地に設置された後に、アクティブ除振器の
駆動設定もしくは駆動設定条件の更新を行うためには、
当該観察装置の供給メーカのメンテナンスエンジニアが
当該現地に出向いて調整作業を行う必要があり、人件費
等のコストがかかるという問題があった。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、観察像のずれ量の振動である像振動を略完全
になくすことのできる除振装置及び除振装置の制御方法
を提供することを目的とする。
【0013】さらに、本発明は、当該除振装置を有する
観察システム及び当該除振装置の制御方法を含む観察シ
ステムの制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】 本発明に基く除振装置
は、観察装置の振動を抑制するためのアクチュエータを
備える除振装置であって、前記観察装置により検出され
たコントラストデータのコントラスト振動の周波数成分
を検出する第1の検出手段と、検出された周波数成分の
うちの最大振幅となる最大振幅周波数を検出する第2の
検出手段と、検出された最大振幅周波数と所定の設定周
波数とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較
結果に基いて前記アクチュエータの駆動条件を設定する
駆動条件設定手段と、前記駆動条件設定手段により設定
された駆動条件により前記アクチュエータを駆動制御す
る駆動制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明に基く除振装置の制御方法
は、観察装置の振動を抑制するためのアクチュエータを
備える除振装置の制御方法であって、前記観察装置によ
り検出されたコントラストデータのコントラスト振動の
周波数成分を検出する第1の検出工程と、検出された周
波数成分のうちの最大振幅となる最大振幅周波数を検出
する第2の検出工程と、検出された最大振幅周波数と所
定の設定周波数とを比較する比較工程と、前記比較工程
による比較結果に基いて前記アクチュエータの駆動条件
を設定する駆動条件設定工程と、前記駆動条件設定工程
にて設定された駆動条件により前記アクチュエータを駆
動制御する駆動制御工程とを有することを特徴とする。
さらに、本発明に基く観察システムは、内部に試料が配
置される試料室と、前記試料室の振動を抑制するための
アクチュエータと、前記試料室内の試料のコントラスト
データを検出する第1の検出手段と、前記コントラスト
データのコントラスト振動を検出する第2の検出手段
と、検出された前記コントラスト振動の周波数成分を検
出する第3の検出手段と、検出された前記周波数成分の
うちの最大振幅となる最大振幅周波数を検出する第4の
検出手段と、検出された前記最大振幅周波数と所定の設
定周波数とを比較する比較手段と、前記比較手段による
比較結果に基いて前記アクチュエータの駆動条件を設定
する駆動条件設定手段と、前記駆動条件設定手段により
設定された駆動条件により前記アクチュエータを駆動制
御する駆動制御手段とを有することを特徴とする。
【0016】そして、本発明に基く他の観察システム
は、内部に試料が配置される試料室と、前記試料室の振
動を抑制するためのアクチュエータと、前記アクチュエ
ータの駆動条件を設定する駆動条件設定手段と、前記駆
動条件設定手段により設定された駆動条件により前記ア
クチュエータを駆動制御する駆動制御手段と、前記試料
室内の試料のコントラストデータを検出する第1の検出
手段とを有する観察ユニットと、前記コントラストデー
タのコントラスト振動を検出する第2の検出手段と、検
出された前記コントラスト振動の周波数成分を検出する
第3の検出手段と、検出された前記周波数成分のうちの
最大振幅となる最大振幅周波数を検出する第4の検出手
段と、検出された前記最大振幅周波数と所定の設定周波
数とを比較する比較手段とを有する演算ユニットと、前
記観察ユニットと前記演算ユニットとを接続する通信回
線とを備え、前記比較手段による比較結果に基いて前記
アクチュエータの駆動条件を設定することを特徴とす
る。
【0017】さらに、本発明に基く観察システムの制御
方法は、内部に試料が配置される試料室と、前記試料室
の振動を抑制するためのアクチュエータとを備える観察
システムの制御方法であって、前記試料のコントラスト
データを検出する第1の検出工程と、検出されたコント
ラストデータのコントラスト振動を検出する第2の検出
工程と、検出されたコントラスト振動の周波数成分を検
出する第3の検出工程と、検出された周波数成分のうち
の最大振幅となる最大振幅周波数を検出する第4の検出
工程と、検出された最大振幅周波数と所定の設定周波数
とを比較する比較工程と、前記比較工程による比較結果
に基いて前記アクチュエータの駆動条件を設定する駆動
条件設定工程と、前記駆動条件設定工程にて設定された
駆動条件により前記アクチュエータを駆動制御する駆動
制御工程とを有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明における除振装置を備える
観察システムを示す概略構成図であり、図中100は観
察システムである。同図において、床1の上面には基台
2が配置されており、当該基台2の上面にはアクチュエ
ータ(アクティブ除振器)3及びパッシブ除振器4が配
置されている。ここで、パッシブ除振器4は、固定マウ
ント4aと当該固定マウント4a上に配置された弾性部
材4bとから構成される。
【0020】アクチュエータ3及びパッシブ除振器4の
上にはベースプレート5が配置される。これにより当該
ベースプレート5はアクチュエータ3及びパッシブ除振
器4を介して基台2の上に載置される。そして、ベース
プレート5の上面には、本発明の観察システムを構成す
る試料室6が載置される。当該試料室6の内部は、図示
しない真空ポンプにより所定の真空度に真空引き可能と
され、その上端部には電子ビームEBを発生するための
電子銃7が配置される。当該電子銃7で発生して加速さ
れた電子ビームEBは集束レンズ8、対物レンズ10に
よって、試料室6内の載置台11に載置された試料12
上に集束されて照射される。このとき、偏向器9の作用
により、電子ビームEBが偏向されて試料12上を走査
する。なお、集束レンズ8、偏向器9、及び対物レンズ
10は、おのおの対応する駆動制御回路16,17,及
び18によって駆動制御され、これら駆動制御回路1
6,17,及び18はバスライン15に接続されてい
る。
【0021】電子ビームEBが照射された試料12から
は、2次電子や反射電子等の被検出電子が発生し、当該
被検出電子は検出器13により検出される。当該検出器
13にて検出された被検出電子の検出データは増幅器1
4にて増幅され、当該増幅器14で増幅された検出デー
タはバスライン15に送られる。
【0022】このバスライン15には、観察モード条件
記憶部19及び調整モード条件記憶部20が接続されて
おり、試料を観察する際の通常の観察モードとアクチュ
エータ3の駆動制御の調整を行う際の調整モードとの2
つのモードに対応する電子ビーム照射条件がおのおの格
納されるようになっており、当該2つのモードは選択可
能とされている。
【0023】さらに、このバスライン15には、画像処
理部21、画像表示部22、演算処理部23、最大振幅
周波数検出部24、周波数閾値記憶部25、周波数比較
部26、及び入力部27が接続されている。
【0024】また、基台2上のアクチュエータ3には、
当該アクチュエータ3を駆動制御するための駆動制御回
路28が接続されており、当該駆動制御回路28は別の
バスライン29に接続されている。さらに、基台2上に
は振動センサ30が配置されており、当該振動センサ3
0は増幅器31を介してバスライン29に接続されてい
る。そして、ベースプレート5上にも振動センサ32が
配置されており、当該振動センサ32は増幅器33を介
してバスライン29に接続されている。
【0025】さらに、このバスライン29には、駆動条
件設定部34及び駆動条件記憶部35が接続されてい
る。そして、上記バスライン15及びバスライン29の
双方にはシステムコントローラ36が接続されている。
当該システムコントローラ36は、上述の各構成要素を
適宜制御するとともに、当該制御において必要とされる
演算を行う。なお、上記除振器(アクティブ除振器,パ
ッシブ除振器)3,4及びバスライン15,29に接続
された特定の構成要素により除振装置が構成される。
【0026】次に、上述の観察モード及び調整モードに
おける実行動作について説明する。
【0027】まず、観察モードを実行する際には、観察
モード条件記憶部19に格納されている電子ビーム照射
条件を読み出し、読み出された電子ビーム照射条件に基
いて電子銃7、集束レンズ8、偏向器9、及び対物レン
ズ10を駆動制御し、これにより載置台11に載置され
た試料12上に電子ビームEBが照射される。電子ビー
ムEBが照射された試料12からは被検出電子が発生
し、当該被検出電子は検出器13にて検出され、検出器
13による検出データは上述のごとく増幅器14にて増
幅されてバスライン15に送られ、このバスライン15
を介して画像処理部21に送られる。画像処理部21は
受けた検出データを画像処理して画像データを作成し、
当該画像データはバスライン15を介して画像表示部2
2に送られる。画像表示部22は受けた画像データに基
いて表示画像を観察像として表示する。そして、オペレ
ータ(操作者)は、当該観察像(表示画像)を目視にて
観察する。
【0028】このとき、アクチュエータ3は、駆動条件
記憶部35に記憶されている駆動条件に基いて、駆動制
御回路28により駆動制御されている。ここで、駆動条
件記憶部35に記憶されている駆動条件は、観察システ
ム100の設置時における駆動条件(更新前の駆動条
件)、もしくは後述の調整モードの実行による更新後の
駆動条件となっている。
【0029】次いで、調整モードの実行について図2も
参照して説明する。ここで、図2は調整モードの実行を
示すフローチャートである。
【0030】調整モードを実行する際には、メンテナン
スエンジニアの操作により、調整モード条件記憶部20
に格納されている電子ビーム照射条件を読み出し、読み
出された電子ビーム照射条件に基いて電子銃7、集束レ
ンズ8、偏向器9、及び対物レンズ10を駆動制御し、
これにより載置台11に載置された試料12上に電子ビ
ームEBが照射される。ここでの試料12としては調整
モード専用の試料が用いられる。当該試料12の表面に
は、図3に示すように、明暗のコントラスト検出用のパ
ターン12aが形成されており、検出時には当該パター
ン12aの輪郭部12bを境としてパターン内が
「明」、パターン外が「暗」として、それに対応した検
出データ(コントラストデータ)が検出される。そし
て、このときの電子ビーム照射条件はビームスポット照
射を行う条件とされ、これにより試料12上で固定され
る所定のスポット径を有したビームスポットが、試料1
2のパターン12aの輪郭部12b上に走査が止められ
た状態で照射される。また、アクチュエータ3は、駆動
条件記憶部35に予め格納されている更新前の駆動条件
にて駆動制御回路28によって駆動制御されている(ス
テップS1)。
【0031】電子ビームEBが照射された試料12から
は被検出電子が発生し、当該被検出電子は検出器13に
て連続的に検出され、これにより試料12上のパターン
12aの輪郭部12bの振動に応じたコントラストデー
タ(明暗度データ)が検出される。検出器13による検
出データは増幅器14にて増幅されてバスライン15に
送られ、このバスライン15を介して演算処理部23に
送られる。ここで、パターン12aの輪郭部12bの振
動は、観察時での観察像の像振動に対応する。そして、
観察システム100の振動に起因する試料12の振動
は、当該試料12上のパターン12aの輪郭部12bに
上記ビームスポットを照射して得られる検出データであ
るコントラストデータの振動に対応する。
【0032】すなわち、試料12が電子ビームEBに対
して相対的に変化し、図3に示す電子ビームEB1のよ
うにパターン12a内を照射しているときは「明」のコ
ントラストデータが検出され、また同図に示すEB2の
ようにパターン12a外を照射しているときは「暗」の
コントラストデータが検出される(ステップS2)。
【0033】演算処理部23は、コントラストデータを
受けて、当該コントラストデータの時間経過に対する振
動(コントラスト振動)を検出し、この検出結果に基い
てコントラスト振動データを作成する。ここで、このコ
ントラスト振動データの一例を図4に示す(ステップS
3)。
【0034】これに引き続いて、演算処理部23は、作
成したコントラスト振動データをフーリエ変換してコン
トラスト振動の周波数成分を検出する。ここでの周波数
成分は、周波数の異なる複数の振動成分のことをいう。
そして、当該周波数成分全体に基いて周波数成分データ
を作成する。ここで、この周波数成分データの一例を図
5に示す(ステップS4)。
【0035】演算処理部23で作成された周波数成分デ
ータは、バスライン15を介して最大振幅周波数検出部
24に送られる。当該最大振幅周波数検出部24では、
受けた周波数成分データに基いて、当該データ中での最
も振幅の大きい周波数成分を検出する。そして、検出し
た周波数成分に基いて最大振幅周波数データを作成する
(ステップS5)。
【0036】最大振幅周波数検出部24で作成された最
大振幅周波数データは、バスライン15を介して周波数
比較部26に送られる。当該周波数比較部26では、受
けた最大振幅周波数データにある最大振幅周波数と予め
設定されている周波数閾値(設定周波数)とを比較し、
当該最大振幅周波数が当該周波数閾値より高いか又は低
いかを判断する。なお、この周波数閾値は、キーボード
等からなる入力部27の操作により設定入力され、周波
数閾値記憶部25に予め格納されている。そして、当該
周波数閾値記憶部25から周波数閾値を読み出すことに
より、周波数比較部26での上述の比較が行われる。そ
して、上述した比較判断に基いて比較データが作成され
る(ステップS6)。
【0037】周波数比較部26で作成された比較データ
はバスライン15を介してシステムコントローラ36に
送られ、当該システムコントローラ36は、受けた比較
データに基き、バスライン29を介して駆動条件設定部
34を制御する。そして、これにより駆動条件設定部3
4によってアクチュエータ3の駆動条件が設定される。
【0038】具体的には、上記比較データの内容が「最
大振幅周波数が周波数閾値より高い」という場合では、
システムコントローラ36はこれを受けて、現時点にて
アクチュエータ3を駆動している更新前の駆動条件に対
して駆動量(駆動ゲイン)を減少するように駆動条件設
定部34を制御し、当該駆動条件設定部34はこれに応
じて更新後の駆動条件を設定する。また、上記比較デー
タの内容が「最大振幅周波数が周波数閾値より低い」と
いう場合では、システムコントローラ36はこれを受け
て、現時点にてアクチュエータ3を駆動している更新前
の駆動条件に対して駆動量を増加するように駆動条件設
定部34を制御し、当該駆動条件設定部34はこれに応
じて更新後の駆動条件を設定する。この結果、床1の振
動を打ち消す逆位相の動作をアクチュエータ3が行うよ
うな駆動条件が設定される。なお、この周波数閾値の具
体的な数値としては、例えば10Hzが考えられる(ス
テップS7)。
【0039】駆動条件設定部34にて設定された更新後
の駆動条件は駆動制御回路28に送られ、当該駆動制御
回路28は新たに受けた当該駆動条件にてアクチュエー
タ3を駆動制御する(ステップS8)。
【0040】更新後の駆動条件にてアクチュエータ3が
駆動制御されている状態で、今度は観察モード条件記憶
部19に格納されている電子ビーム照射条件を読み出
し、読み出された電子ビーム照射条件に基いて試料12
上に電子ビームEBを照射する。そして、上述の観察モ
ードの実行時と同様に、検出器13により被検出電子を
検出し、検出データを増幅後、画像処理部21にて画像
処理して画像データを作成することにより、試料12の
パターン12aの観察像を検出する(ステップS9)。
【0041】画像処理部21にて作成された画像データ
は画像表示部22送られ、当該画像表示部22は当該画
像データに基いて表示画像を観察像として表示する。画
像表示部22により表示された観察像(表示画像)は、
上記メンテナンスエンジニアにより目視にて確認され、
当該観察像が良好であるか否かを判断される。このと
き、必要に応じて振動センサ30,32の検出結果を確
認し、基台2及びベースプレート5の振動条件を確認し
てもよい。(ステップS10)。
【0042】当該観察像が良好である(ステップS10
にて「YES」の)場合には、メンテナンスエンジニア
の操作により、上記更新後の駆動条件が駆動記憶部35
に更新されて記憶される(ステップS11)。
【0043】また、当該観察像がまだ良好ではないと判
断された(ステップS10にて「NO」の)場合には、
上述のステップS3に戻り、コントラスト振動の検出を
再度行い、その後ステップS4以降を繰り返し実行す
る。
【0044】ステップS10にて観察像が良好と判断さ
れた更新後の駆動条件は、ステップS11にて駆動条件
記憶部35に記憶されるので、これ以降、通常の動作で
ある観察モードの実行の際には、適宜この駆動条件記憶
部35から更新後の駆動条件を読み出され、当該更新後
の駆動条件にてアクチュエータ3が駆動される。これに
より、観察モードの実行時には、検出される観察像が良
好な状態で試料の観察を行うことができる。
【0045】次に、図6を用いて、本発明の実施の形態
の変形例を説明する。なお、図6において、上述の実施
の形態と同じ構成要素には同じ参照番号が付されてい
る。
【0046】図6は、本発明の変形例における除振装置
を備える観察システムを示す概略構成図である。同図に
おいて、当該観察システムは、観察ユニット101、演
算ユニット102、及び当該観察ユニット101と当該
演算ユニット102とを接続するインターネット等の通
信回線103から構成される。
【0047】観察ユニット101は、上述の実施の形態
の観察システムの基本構成を有したものであり、上述の
観察システム100(図1参照)の構成から演算処理部
23、最大振幅周波数検出部24、周波数閾値記憶部2
5、周波数比較部26、入力部27、及びシステムコン
トローラ36が取り除かれた構成とされている。そし
て、当該観察ユニット101は、図3に示すように、上
記システムコントローラ36の代わりにバスライン1
5,29に個別に接続されたコントローラ36a,36
bを備えるとともに、バスライン15,29の双方に接
続された通信制御部41を備える。上記コントローラ3
6a,36bは、おのおの対応するバスライン15,2
9に接続された各構成要素の制御を行う。
【0048】また、本変形例においては、演算ユニット
102が付加されており、当該演算ユニット102は、
バスライン44と当該バスライン44に接続された演算
処理部23a、最大振幅周波数検出部24a、周波数閾
値記憶部25a、周波数比較部26a、及び入力部27
aが接続されている。ここで、これら演算処理部23
a、最大振幅周波数検出部24a、周波数閾値記憶部2
5a、周波数比較部26a、及び入力部27aは、それ
ぞれ図1における演算処理部23、最大振幅周波数検出
部24、周波数閾値記憶部25、周波数比較部26、及
び入力部27に対応する機能を有する。
【0049】さらにバスライン44には、画像表示部4
5及びデータベース46が接続されている。当該画像表
示部45は、観察ユニット101の画像表示部21にて
画像処理されて作成された画像データを受けて、必要に
応じて当該画像データに基いた表示画像を表示するため
のものである。また、データベース46は、演算ユニッ
ト102の演算制御の対象となっている観察ユニット1
01の演算制御履歴データを格納するためのものであ
る。さらに、バスライン44には通信制御部42及びコ
ントローラ36cが接続されており、当該コントローラ
36cはバスライン44に接続されている上記各構成要
素の制御を行う。
【0050】そして、観察ユニット101の通信制御部
41と演算ユニット102の通信制御部42とは、上述
したようにインターネット等からなる通信回線103に
より接続されている。
【0051】次に、当該変形例の観察システムにおける
観察モード及び調整モードにおける実行動作について説
明する。
【0052】観察モードの実行の動作については、上述
の実施の形態の場合と基本的に同一である。すなわち、
観察モード条件記憶部19に格納されている電子ビーム
照射条件を読み出し、読み出された電子ビーム照射条件
に基いて電子銃7、集束レンズ8、偏向器9、及び対物
レンズ10を駆動制御し、これにより載置台11に載置
された試料12上に電子ビームEBが照射される。電子
ビームEBが照射された試料12からは被検出電子が発
生し、当該被検出電子は検出器13にて検出され、検出
器13による検出データは増幅器14にて増幅されてバ
スライン15に送られ、このバスラインを介して画像処
理部21に送られる。画像処理部21は受けた検出デー
タを画像処理して画像データを作成し、当該画像データ
はバスライン15を介して画像表示部22に送られる。
画像表示部22は受けた画像データに基いて表示画像を
観察像として表示する。そして、オペレータは、当該観
察像(表示画像)を目視にて観察する。
【0053】このとき、アクチュエータ3は、駆動条件
記憶部35に記憶されている駆動条件に基いて、駆動制
御回路28により駆動制御されている。ここで、駆動条
件記憶部35に記憶されている駆動条件は、観察ユニッ
ト101の設置時における駆動条件(更新前の駆動条
件)、もしくは後述の調整モードの実行による更新後の
駆動条件となっている。
【0054】次いで、当該変形例における調整モードの
実行について、図4も参照して説明する。ここで、図7
は、当該変形例における調整モードの実行を示すフロー
チャートである。
【0055】調整モードを実行する際には、まず、演算
ユニット102の入力部27a等を介してメンテナンス
エンジニアが調整モード指令をコントローラ36cに送
信することにより、当該コントローラ36cからバスラ
イン44を介して調整モード指令信号が通信制御部42
に送られる。通信制御部42は、調整モード指令信号を
受けて、当該調整モード指令信号を通信回線103を介
して観察ユニット101の通信制御部41に転送する。
このとき、通信回線103を介した信号の転送は、イン
ターネットで使用されるTCP/IP等の通信プロトコ
ルが用いられ、以下同様に通信回線103を介した信号
及びデータの転送は当該通信プロトコルが用いられる。
【0056】観察ユニット101の通信制御部41は、
受けた調整モード指令信号をコントローラ36aに送
る。観察ユニット101のコントローラ36aは、当該
調整モード指令信号を受けて、上述の実施の形態におけ
る調整モードの実行時と同様に、調整モード条件記憶部
20に格納されている電子ビーム照射条件を読み出し、
読み出された電子ビーム照射条件に基いて電子銃7、集
束レンズ8、偏向器9、及び対物レンズ10を駆動制御
し、これにより載置台11に載置された試料12上に電
子ビームEBが照射される。ここでの試料12としても
調整モード専用の試料が用いられる。すなわち、当該試
料12の表面には、図3に示すように、明暗のコントラ
スト検出用のパターン12aが形成されており、検出時
には当該パターン12aの輪郭部12bを境としてパタ
ーン内が「明」、パターン「外」が暗として、それに応
じた検出データ(コントラストデータ)が検出される。
そして、このときの電子ビーム照射条件はビームスポッ
ト照射を行う条件とされ、これにより試料12上で固定
される所定のスポット径を有したビームスポットが、試
料12のパターン12aの輪郭部12b上に走査が止め
られた状態で照射される。また、アクチュエータ3は、
駆動条件記憶部35に予め格納されている更新前の駆動
条件にて駆動制御回路28によって駆動制御されている
(ステップS21)。
【0057】電子ビームEBが照射された試料12から
は被検出電子が発生し、当該被検出電子は検出器13に
て連続的に検出され、これにより試料12上のパターン
12aの輪郭部12bの振動に応じたコントラストデー
タ(明暗度データ)が検出される。検出器13による検
出データは増幅器14にて増幅されてバスライン15に
送られる。ここで、パターン12aの輪郭部12bの振
動は、観察時での観察像の像振動に対応する。そして、
観察ユニット101の振動に起因する試料12の振動
は、試料12上のパターン12aの輪郭部12bに上記
ビームスポットを照射して得られる検出データであるコ
ントラストデータの振動に対応する。すなわち、試料1
2が電子ビームEBに対して相対的に変位し、図3に示
す電子ビームEB1のようにパターン12a内を照射し
ているときは「明」のコントラストデータが検出され、
また同図に示す電子ビームEB2のようにパターン外を
照射しているときは「暗」のコントラストデータが検出
される(ステップS22)。
【0058】当該コントラストデータはバスライン15
を介して通信制御部41に送られ、当該通信制御部41
から通信回線103を介して演算ユニット102の通信
制御部42に転送される(ステップS23)。
【0059】通信制御部42は、通信回線103を介し
て受けたコントラストデータをバスライン44を介して
演算処理部23aに送る。演算処理部23aは、コント
ラストデータを受けて、当該コントラストデータの時間
経過に対する振動(コントラスト振動)を検出し、この
検出結果に基いてコントラスト振動データを作成する。
このコントラスト振動データは、上述の図4に示された
一例に対応する(ステップS24)。
【0060】これに引き続いて、演算処理部23aは、
作成したコントラスト振動データをフーリエ変換してコ
ントラスト振動の周波数成分を検出する。ここでの周波
数成分は、周波数の異なる複数の振動成分のことをい
う。そして、当該周波数成分全体に基いて周波数成分デ
ータを作成する。この周波数成分データは、上述の図5
に示された一例に対応する(ステップS25)。
【0061】演算処理部23aで作成された周波数成分
データは、バスライン44を介して最大振幅周波数検出
部24aに送られる。当該最大振幅周波数検出部24a
では、受けた周波数成分データに基いて、当該データ中
での最も振幅の大きい周波数成分を検出する。そして、
検出した周波数成分に基いて最大振幅周波数データを作
成する(ステップS26)。
【0062】最大振幅周波数検出部24aで作成された
最大振幅周波数データは、バスライン44を介して周波
数比較部26aに送られる。当該周波数比較部26aで
は、受けた最大振幅周波数データにある最大振幅周波数
と予め設定されている周波数閾値とを比較し、当該最大
振幅周波数が当該周波数閾値より高いか又は低いかを判
断する。なお、この周波数閾値は、キーボード等からな
る入力部27aの操作により設定入力され、周波数閾値
記憶部25aに予め格納されている。そして、当該周波
数閾値記憶部25aから周波数閾値を読み出すことによ
り、周波数比較部26aでの上述の比較が行われる。そ
して、上述した比較判断に基いて比較データが作成され
る(ステップS27)。
【0063】周波数比較部26aで作成された比較デー
タはバスライン44を介して通信制御部42に送られ
る。通信制御部42は、比較データを受けて、当該比較
データを通信回線103を介して観察ユニット101の
通信制御部41に転送する(ステップS28)。
【0064】観察ユニット101の通信制御部41は、
通信回線103を介して比較データを受けて、当該比較
データをバスライン29を介してコントローラ36bに
送る。当該コントローラ36bは、受けた比較データに
基き、バスライン29を介して駆動条件設定部34を制
御する。そして、これにより駆動条件設定部34によっ
てアクチュエータ3の駆動条件が設定される。
【0065】具体的には、上述の実施の形態と同様に、
上記比較データの内容が「最大振幅周波数が周波数閾値
より高い」という場合では、コントローラ36bはこれ
を受けて、現時点にてアクチュエータ3を駆動している
更新前の駆動条件に対して駆動量(駆動ゲイン)を減少
するように駆動条件設定部34を制御し、当該駆動条件
設定部34はこれに応じて更新後の駆動条件を設定す
る。また、上記比較データの内容が「最大振幅周波数が
周波数閾値より低い」という場合では、コントローラ3
6bはこれを受けて、現時点にてアクチュエータ3を駆
動している更新前の駆動条件に対して駆動量を増加する
ように駆動条件設定部34を制御し、当該駆動条件設定
部34はこれに応じて更新後の駆動条件を設定する。こ
の結果、床1の振動を打ち消す逆位相の動作をアクチュ
エータが行うような駆動条件が設定される。なお、この
周波数閾値の具体的な数値としては、例えば10Hzが
考えられる(ステップS29)。
【0066】駆動条件設定部34にて設定された更新後
の駆動条件は駆動制御回路28に送られ、当該駆動制御
回路28は新たに受けた当該駆動条件にてアクチュエー
タ3を駆動制御する(ステップS30)。
【0067】更新後の駆動条件にてアクチュエータ3が
駆動制御されている状態で、今度は観察モード条件記憶
部19に格納されている電子ビーム照射条件を読み出
し、読み出された電子ビーム照射条件に基いて試料12
上に電子ビームEBを照射する。そして、上述の観察モ
ードの実行時と同様に、検出器13により被検出電子を
検出し、検出データを増幅後、画像処理部21にて画像
処理して画像データを作成することにより、試料12の
パターン12aの観察像を検出する(ステップS3
1)。
【0068】画像処理部21にて作成された画像データ
はバスライン15を介して通信制御部41に送られ、当
該通信制御部41から通信回線103を介して演算ユニ
ット102の通信制御部42に転送される(ステップS
32)。
【0069】演算ユニット102の通信制御部42は、
通信回線103を介して受けた画像データをバスライン
44を介して画像表示部45に送る。当該画像表示部4
5は当該画像データに基いて表示画像を観察像として表
示する。画像表示部45により表示された観察像(表示
画像)は、上記メンテナンスエンジニアにより目視にて
確認され、当該観察像が良好であるか否かを判断され
る。このとき、必要に応じて振動センサ30,32の検
出結果を通信回線103を介して受けて確認し、基台2
及びベースプレート5の振動状態を確認してもよい(ス
テップS33)。
【0070】当該観察像が良好である(ステップS33
にて「YES」の)場合には、メンテナンスエンジニア
が入力部27a等を介してその旨を入力し、当該入力信
号はコントローラ36cに送られる。コントローラ36
cは、当該入力信号を受けて、「YES」の旨の判断デ
ータをバスライン44を介して通信制御部42に送る。
通信制御部42は、当該判断データを通信回線103を
介して観察ユニット101の通信制御部41に転送する
(ステップS34)。
【0071】観察ユニット101の通信制御部41は、
通信回線103を介して受けた判断データをバスライン
29を介してコントローラ36bに送る。コントローラ
36bは、当該判断データを受けて、上記更新後の駆動
条件を駆動記憶部35に格納する。これにより駆動条件
が当該駆動記憶部35に更新されて記憶される(ステッ
プS35)。
【0072】ここで、当該観察像がまだ良好ではないと
判断された(ステップS33にて「NO」の)場合に
は、上述のステップS24に戻り、コントラスト振動の
検出を再度行い、その後ステップS25以降を繰り返し
実行する。
【0073】ステップS33にて観察像が良好と判断さ
れた更新後の駆動条件は、ステップS35にて駆動条件
記憶部35に記憶されるので、これ以降、通常の動作で
ある観察モードの実行の際には、適宜この駆動条件記憶
部35から更新後の駆動条件を読み出され、当該更新後
の駆動条件にてアクチュエータ3が駆動される。これに
より、観察モードの実行時には、検出される観察像が良
好な状態で試料の観察を行うことができる。
【0074】上述の本発明の変形例においては、例え
ば、図6における観察ユニット101が企業の研究所等
の現地に設置され、また演算ユニット102が観察装置
(観察ユニット101)の供給メーカの事業所に設置さ
れ、当該観察ユニット101と当該演算ユニット102
とがインターネット等からなる通信回線103によって
接続されることとなる。
【0075】よって、当該現地に観察ユニット101が
設置されるとき、もしくは観察ユニット101が当該現
地に設置された後に、観察ユニット101のアクティブ
除振器(アクチュエータ3)の駆動設定もしくは駆動設
定条件の更新を行う際には、上記供給メーカの事業所内
のメンテナンスエンジニアが演算ユニット102を操作
し、これにより通信回線103を介して現地の観察ユニ
ット101を遠隔操作すればよいので、メンテナンスエ
ンジニアが現地に出向いて調整作業を行う必要がなく、
人件費等のコストを低減することができる。
【0076】なお、上述の変形例において、複数の観察
ユニット101が設置場所を異にして設置されたとき
に、当該複数の観察ユニット101に対して通信回線1
03を介して一つの演算ユニット102を対応させるこ
ともできる。この場合、演算ユニット102のデータベ
ース46は、当該複数の観察ユニット101の演算制御
履歴を格納できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における観察システムを
示す概略構成図である。
【図2】 上記実施の形態における調整モードの実行を
示すフローチャートである。
【図3】 電子ビームが照射される試料の要部拡大図で
ある。
【図4】 コントラスト振動データの一例を示す図であ
る。
【図5】 周波数成分データの一例を示す図である。
【図6】 本発明の変形例における観察システムを示す
概略構成図である。
【図7】 上記変形例における調整モードの実行を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
3…アクチュエータ(アクティブ除振器), 6…試料
室, 12…試料室,21…画像処理部, 22…画像
表示部, 23…演算処理部,24…最大振幅周波数検
出部, 25…周波数閾値記憶部,26…周波数比較
部, 27…入力部, 28…駆動制御回路,34…駆
動条件設定部, 35…駆動条件記憶部,36…システ
ムコントローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察装置の振動を抑制するためのアクチ
    ュエータを備える除振装置において、前記観察装置によ
    り検出されたコントラストデータのコントラスト振動の
    周波数成分を検出する第1の検出手段と、検出された周
    波数成分のうちの最大振幅となる最大振幅周波数を検出
    する第2の検出手段と、検出された最大振幅周波数と所
    定の設定周波数とを比較する比較手段と、前記比較手段
    による比較結果に基いて前記アクチュエータの駆動条件
    を設定する駆動条件設定手段と、前記駆動条件設定手段
    により設定された駆動条件により前記アクチュエータを
    駆動制御する駆動制御手段とを有することを特徴とする
    除振装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出手段は、前記コントラス
    ト振動に対応するコントラスト振動データをフーリエ変
    換することにより周波数成分を検出することを特徴とす
    る請求項1記載の除振装置。
  3. 【請求項3】 観察装置の振動を抑制するためのアクチ
    ュエータを備える除振装置の制御方法において、前記観
    察装置により検出されたコントラストデータのコントラ
    スト振動の周波数成分を検出する第1の検出工程と、検
    出された周波数成分のうちの最大振幅となる最大振幅周
    波数を検出する第2の検出工程と、検出された最大振幅
    周波数と所定の設定周波数とを比較する比較工程と、前
    記比較工程による比較結果に基いて前記アクチュエータ
    の駆動条件を設定する駆動条件設定工程と、前記駆動条
    件設定工程にて設定された駆動条件により前記アクチュ
    エータを駆動制御する駆動制御工程とを有することを特
    徴とする除振装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の検出工程では、前記コントラ
    スト振動に対応するコントラスト振動データをフーリエ
    変換することにより周波数成分を検出することを特徴と
    する請求項3記載の除振装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の検出工程は前記コントラスト
    データを通信回線を介して受けてなされるとともに、前
    記駆動条件設定工程は前記比較工程による比較結果のデ
    ータを通信回線を介して受けることによりなされること
    を特徴とする請求項3若しくは4記載の除振装置の制御
    方法。
  6. 【請求項6】 内部に試料が配置される試料室と、前記
    試料室の振動を抑制するためのアクチュエータと、前記
    試料室内の試料のコントラストデータを検出する第1の
    検出手段と、前記コントラストデータのコントラスト振
    動を検出する第2の検出手段と、検出された前記コント
    ラスト振動の周波数成分を検出する第3の検出手段と、
    検出された前記周波数成分のうちの最大振幅となる最大
    振幅周波数を検出する第4の検出手段と、検出された前
    記最大振幅周波数と所定の設定周波数とを比較する比較
    手段と、前記比較手段による比較結果に基いて前記アク
    チュエータの駆動条件を設定する駆動条件設定手段と、
    前記駆動条件設定手段により設定された駆動条件により
    前記アクチュエータを駆動制御する駆動制御手段とを有
    する観察システム。
  7. 【請求項7】 内部に試料が配置される試料室と、前記
    試料室の振動を抑制するためのアクチュエータと、前記
    アクチュエータの駆動条件を設定する駆動条件設定手段
    と、前記駆動条件設定手段により設定された駆動条件に
    より前記アクチュエータを駆動制御する駆動制御手段
    と、前記試料室内の試料のコントラストデータを検出す
    る第1の検出手段とを有する観察ユニットと、前記コン
    トラストデータのコントラスト振動を検出する第2の検
    出手段と、検出された前記コントラスト振動の周波数成
    分を検出する第3の検出手段と、検出された前記周波数
    成分のうちの最大振幅となる最大振幅周波数を検出する
    第4の検出手段と、検出された前記最大振幅周波数と所
    定の設定周波数とを比較する比較手段とを有する演算ユ
    ニットと、前記観察ユニットと前記演算ユニットとを接
    続する通信回線とを備え、前記比較手段による比較結果
    に基いて前記アクチュエータの駆動条件を設定すること
    を特徴とする観察システム。
  8. 【請求項8】 前記第3の検査手段は、前記コントラス
    ト振動に対応するコントラスト振動データをフーリエ変
    換することにより周波数成分を検出することを特徴とす
    る請求項6若しくは7記載の除振装置。
  9. 【請求項9】 内部に試料が配置される試料室と、前記
    試料室の振動を抑制するためのアクチュエータとを備え
    る観察システムの制御方法において、前記試料のコント
    ラストデータを検出する第1の検出工程と、検出された
    コントラストデータのコントラスト振動を検出する第2
    の検出工程と、検出されたコントラスト振動の周波数成
    分を検出する第3の検出工程と、検出された周波数成分
    のうちの最大振幅となる最大振幅周波数を検出する第4
    の検出工程と、検出された最大振幅周波数と所定の設定
    周波数とを比較する比較工程と、前記比較工程による比
    較結果に基いて前記アクチュエータの駆動条件を設定す
    る駆動条件設定工程と、前記駆動条件設定工程にて設定
    された駆動条件により前記アクチュエータを駆動制御す
    る駆動制御工程とを有することを特徴とする観察システ
    ムの制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第3の検出工程では、前記コント
    ラスト振動に対応するコントラスト振動データをフーリ
    エ変換することにより周波数成分を検出することを特徴
    とする請求項9記載の観察システムの制御方法。
  11. 【請求項11】 前記第2の検出工程は前記第1の検出
    工程で検出されたコントラストデータを通信回線を介し
    て受けてなされるとともに、前記駆動条件設定工程は前
    記比較工程による比較結果のデータを通信回線を介して
    受けることによりなされることを特徴とする請求項9若
    しくは10記載の観察システムの制御方法。
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