JP2003278820A - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JP2003278820A
JP2003278820A JP2002087773A JP2002087773A JP2003278820A JP 2003278820 A JP2003278820 A JP 2003278820A JP 2002087773 A JP2002087773 A JP 2002087773A JP 2002087773 A JP2002087773 A JP 2002087773A JP 2003278820 A JP2003278820 A JP 2003278820A
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cylinder
piston
oil passage
damper
damping force
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JP2002087773A
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Kazuaki Shibahara
和晶 柴原
Masaaki Uchiyama
正明 内山
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変位依存型ダンパにおいて、伸び側と縮み側
とで共通の減衰力発生機構を使用して、部品点数を削減
する。 【解決手段】 ピストン15の変位に応じてシリンダ室
12a,12bの油液の排出と遮断を行うシリンダ油路
25、28をシリンダ12に設けることでピストン15
の変位に応じて減衰力特性が変化するようにするととも
に、ピストン15にシリンダ室12bからシリンダ室1
2aへの油液の流通のみ許容する逆止弁21を設け、シ
リンダ室12bに面するベースバルブ14にリザーバ1
3からシリンダ室12bへの油液の流通のみ許容する逆
止弁19を設け、シリンダ室12aに面するロッドガイ
ド16に、シリンダ室12aからリザーバ13への油液
の油液の流通のみ許容する減衰弁23およびオリフィス
24を設ける。これにより、シリンダ室12a内の油液
は、ダンパ10の伸び・縮みいずれの行程でも共通の減
衰弁23およびオリフィス24を流通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧を用いて減衰
力を発生させるダンパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば鉄道車両においては、図12に示
すように、軸ばね4,4を介して車輪5が装着された台
車3に対して、車体1をまくらばね2によって左右方向
に弾性的に浮動支持し、この台車3と車体1との間に水
平方向に左右動ダンパ6(ダンパ)を装着して、軌道の
振れに追従する台車3の振れをまくらばね2および左右
動ダンパ6によって吸収することにより、車体1の横揺
れを抑制して乗り心地を向上させるようにしたものがあ
る。
【0003】ここで用いられている左右動ダンパとして
は、ある特定の減衰力特性に固定されているパッシブダ
ンパや、センサとコントローラとアクチュエータを用い
て減衰力特性を可変としたセミアクティブダンパ等が知
られている。
【0004】しかし、前記パッシブダンパでは、減衰力
特性が固定されているため、高速での直線走行時の車体
変位を抑制するために減衰力を高く設定すると、曲線走
行時の台車3側の振動が車体1に伝わってしまうため乗
り心地が悪くなり、逆に曲線走行時の乗り心地を重視し
て減衰力を低く設定すると、高速での直線走行時に車体
1がふらついてしまう。このため、前記パッシブダンパ
を鉄道車両に用いる場合、減衰力特性は図13に示すよ
うな高い側と低い側の中間に設定するのが一般的であっ
た。しかし、このように設定すると、高速での直線走行
時の車体変位抑制、曲線走行時の乗り心地、ともに満足
できるレベルには設定できないという問題があった。
【0005】また、減衰力特性が可変であるセミアクテ
ィブダンパを用いれば前記のような問題は解決できるも
のの、センサ、コントローラ、アクチュエータ等を用い
るため左右動ダンパに対して電力を供給する必要があ
り、また、セミアクティブダンパは部品点数が多いため
にコストが増加するという問題があった。
【0006】これらの問題を解決するため、本出願人
は、公開特許公報2000−18308号に記載のダン
パを発明した。これは、ピストンが嵌装されたシリンダ
の内壁に、部分的に溝を設け、シリンダ内でのピストン
の位置によって前記溝が複数のシリンダ室同士を連通・
遮断することにより、ピストンのシリンダ内での変位に
応じて減衰力特性を可変とすることができるダンパ(変
位依存型ダンパ)である。この変位依存型ダンパによれ
ば、高速での直線走行時の車体変位抑制、曲線走行時の
乗り心地、ともに満足できるレベルに設定でき、かつ、
機械的な手段のみで減衰力特性を可変にできるので、セ
ミアクティブダンパのように電気を供給する必要はな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の変位依存型ダンパでは、複数のシリンダ室同士
をピストンで区画し、一方のシリンダ室から他方のシリ
ンダ室への油液の流れを制限することにより減衰力を発
生させるようになっているため、減衰力を発生させる減
衰弁(減衰力発生機構)をピストンロッドの伸び側と縮
み側で別個に設ける必要があり、コスト増加の要因とな
っていた。
【0008】また、前述した従来の変位依存型ダンパで
は、ピストンロッドが伸縮する際、ダンパがピストンロ
ッドを有する側のシリンダ室とピストンロッドを有さな
い側のシリンダ室との間で油液の流通が行われるため、
同じストローク量でも、伸び行程と縮み行程とでは、ピ
ストンロッドの体積の分だけ、減衰力発生機構を流通す
る油液の量が異なる。そしてこの減衰力発生機構を流通
する油液の量の違いによって、伸び行程と縮み行程とで
減衰力特性を同一にするための設計や製造が困難なもの
となっていた。
【0009】本発明は前記の事情に鑑みて為されたもの
であり、その目的は、変位依存型ダンパにおいて、伸び
側と縮み側の減衰力発生機構を共用することにより、部
品点数を削減しコストダウン可能なダンパを提供するこ
とである。
【0010】また、本発明の他の目的は、変位依存型ダ
ンパにおいて、伸び行程の減衰力特性と縮み行程の減衰
力特性が同一なダンパを供給することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の本発明は、油液が封入されたシ
リンダと、油液が貯留されるリザーバと、前記シリンダ
内に摺動可能に嵌装されて前記シリンダ内を複数のシリ
ンダ室に画成するピストンと、一端が前記ピストンに連
結され他端が前記複数のシリンダ室のうちの一室から前
記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記
ピストンの前記シリンダ内での位置が所定範囲内にある
ときは流路面積が小さくなり、前記ピストンが前記所定
範囲を越えて摺動したときは流路面積が大きくなるシリ
ンダ油路とを備え、前記ピストンが前記所定範囲内にあ
って摺動するときには前記ピストンが前記所定範囲を越
えて摺動するときよりも大きな減衰力を発生するダンパ
において、更に、前記複数のシリンダ室のうち他室から
前記一室への油液の流通のみを許容する油路と、前記ピ
ストンロッドの伸び・縮みいずれに対しても前記一室か
ら前記リザーバへ排出される油液の流れを制限すること
により減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備えたこ
とを特徴とする。
【0012】このように構成したことにより、シリンダ
内でのピストン位置に応じて発生する減衰力を可変とす
ることができる変位依存型ダンパであって、伸び側と縮
み側の減衰力発生機構を同一とすることができる。
【0013】また、このように構成したことにより、シ
リンダ内でピストンの位置が所定範囲内にある場合には
減衰力が高く、ピストンの位置が所定範囲から外れる場
合には減衰力が低くなる特性を実現できる。
【0014】また、請求項2に記載の本発明は、前記ピ
ストンの前記シリンダ内での位置が所定範囲内にあると
きは前記シリンダ油路は遮断されることを特徴とする。
【0015】このように構成したことにより、シリンダ
内でピストンの位置が所定範囲内にあるときの減衰力
を、より大きくすることができる。
【0016】また、請求項3に記載の本発明は、前記ピ
ストンの前記ピストンロッドが連結された側の受圧面積
と、前記ピストンロッドの径方向断面積とが等しいこと
を特徴とする。
【0017】このように構成したことにより、減衰力発
生機構を流通する油液の量は、同じストローク量におけ
る伸び行程と縮み行程とで同じ量となり、伸び行程の減
衰力特性と縮み行程の減衰力特性を同一とすることがで
きる。
【0018】また、請求項4に記載の本発明は、前記ダ
ンパが、前記ピストンが前記シリンダ内を摺動する摺動
範囲の中央寄りに前記所定範囲を有し、該所定範囲を越
えた前記摺動範囲内に第2の所定範囲を有し、前記ピス
トンの前記シリンダ内での位置が前記第2の所定範囲内
にあるときは流路面積が大きく、前記ピストンが前記第
2の所定範囲を越えて摺動したときは流路面積が小さく
なる更なるシリンダ油路を備えたことを特徴とする。
【0019】このように構成したことにより、前記第2
の所定範囲内では減衰力が低く、それを越えると減衰力
が再度高くなる特性を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て、図1ないし図3を参照して説明する。
【0021】図1において、10は本実施の形態のダン
パを示す。ダンパ10は有底円筒状の外筒11内にシリ
ンダ12を挿入した二重筒構造になっており、シリンダ
12と外筒11との間にリザーバ13が形成されてい
る。シリンダ12の底部には、シリンダ12の内部とリ
ザーバ13とを区画するベースバルブ14が設けられて
いる。そして、シリンダ12内には油液が封入され、リ
ザーバ13内には油液とガスとが封入されている。
【0022】シリンダ12内には、ピストン15が摺動
可能に嵌装され、このピストン15によってシリンダ1
2内がベースバルブ14側のシリンダ室12bと、ピス
トン15を挟んでベースバルブ14側のシリンダ室12
bと隣り合うシリンダ室12aの2室に画成されてい
る。ピストン15には、ピストンロッド17の一端が連
結されており、ピストンロッド17の他端はシリンダ室
12a内を通ってシリンダ12および外筒11の端部に
装着されたロッドガイド16に液密にかつ摺動可能に挿
通されて外部に延出されている。
【0023】ダンパ10は、図12に示す左右動ダンパ
6と同様に、そのピストンロッド17の他端に設けられ
た取付部10aとシリンダ12の底部側の端に設けられ
た取付部10bのうち一方が図9に示す車体1に固定さ
れ、他方が台車3に固定されることにより、鉄道車両に
水平方向に取り付けられるものである。
【0024】ベースバルブ14には、シリンダ室12b
とリザーバ13とを連通させるベースバルブ油路18が
設けられ、そのベースバルブ油路18には、油路18の
リザーバ13側からシリンダ室12b側への油液の流通
のみを許容する逆止弁19が設けられている。
【0025】ピストン15には、シリンダ室12bとシ
リンダ室12aとを連通させるピストン油路(油路)2
0が設けられ、そのピストン油路20には、シリンダ室
12bからシリンダ室12aへの油液の流通のみを許容
する逆止弁21が設けられている。
【0026】ロッドガイド16には、シリンダ室12a
とリザーバ13とを連通させるロッドガイド油路22が
設けられ、そのロッドガイド油路22には、シリンダ室
12aからリザーバ13への油液の流通のみを許容しつ
つその流通を制限して減衰力を発生させる減衰弁23
と、シリンダ室12aとリザーバ13との間の油液の流
通を許容しつつ制限して減衰力を発生させるオリフィス
24とが、並列に設けられている。ロッドガイド油路2
2、減衰弁23およびオリフィス24により、減衰力発
生機構が構成されている。
【0027】シリンダ12には、第1シリンダ油路(シ
リンダ油路)25が設けられ、その一端25aはロッド
ガイド16側の端近傍のシリンダ12内に開口し、他端
25bはシリンダ12内のピストン15の摺動範囲の略
中央に開口している。その第1シリンダ油路25には、
前記一端25a側から前記他端25b側への油液の流通
のみを許容しつつその流通を制限して減衰力を発生させ
る減衰弁26と、前記一端25a側と前記他端25b側
との油液の流通を許容しつつ制限して減衰力を発生させ
るオリフィス27とが、並列に設けられている。
【0028】また、シリンダ12には、第2シリンダ油
路(シリンダ油路)28が設けられ、その一端28aは
シリンダ12内のピストン15の摺動範囲の略中央に開
口し、他端はリザーバ13に開口している。その第2シ
リンダ油路28には、前記一端28a側から前記他端側
への油液の流通のみを許容しつつその流通を制限して減
衰力を発生させる減衰弁29と、前記一端側と前記他端
側との油液の流通を許容しつつ制限して減衰力を発生さ
せるオリフィス30とが、並列に設けられている。
【0029】ピストン15は、軸方向に厚さLを有し、
ダンパ10が鉄道車両に取り付けられ、鉄道車両が静止
し横方向の外力を受けない状態(図1に示す状態であっ
て、以下、初期状態という)においてはピストン15の
軸方向の厚さLの略中央がシリンダ12内のピストン1
5の摺動範囲の略中央に位置するようになっている。す
なわち、初期状態においては、ピストン15の軸方向の
厚さLの略中央と第1シリンダ油路25の他端25bと
第2シリンダ油路28の一端28aとは、シリンダ12
の軸方向において略同じ位置にある。言いかえれば、初
期状態においては、第1シリンダ油路25の他端25b
と第2シリンダ油路28の一端28aとは、ピストン1
5の外周面により閉塞されている。
【0030】そして、初期状態からピストンロッド17
が伸縮する際、ピストン15の摺動量がL/2以下であ
る場合は、ピストン15は第1シリンダ油路25の他端
25bと第2シリンダ油路28の一端28aとを閉塞し
続けるが、ピストン15の摺動量がL/2を越えると、
ピストン15による第1シリンダ油路25の他端25b
と第2シリンダ油路28の一端28aの閉塞は解消され
るようになっている。
【0031】ここで、ピストン15のシリンダ室12a
に面する受圧面積と、ピストンロッド17の径方向断面
積とは、等しくなるように設定されている。
【0032】次に、以上のように構成した第1の実施の
形態の作用について説明する。
【0033】図1に示す初期状態からピストンロッド1
7が伸びる伸び行程の場合、すなわちピストン15が図
1の左方向に向かって摺動する場合には、シリンダ室1
2aの容積の減少により、シリンダ室12a内の油液は
排出される必要がある。ピストン15の摺動量がL/2
以下であるときは、シリンダ室12a内の油液はロッド
ガイド油路22を通ってリザーバ13へ排出される。こ
のとき、ロッドガイド油路22内の油液の通過は減衰弁
23とオリフィス24とにより制限されるため、ダンパ
10は、図2および図3にaで示す高い減衰力を発生
する。
【0034】そして、ピストン15が更に図1の左方向
に摺動してその摺動量がL/2を越えると、第1シリン
ダ油路25の他端25bがシリンダ室12bに対して開
放され、シリンダ室12a内の油液の一部は、減衰弁2
6とオリフィス27とによって制限されつつ、第1シリ
ンダ油路25を通って、シリンダ室12bへも排出され
るようになる。このため、ピストン15の摺動量がL/
2以下の場合に比して、シリンダ室12aから油液が排
出されやすくなり、ダンパ10が発生する減衰力は、図
2および図3にaで示すように低いものとなる。
【0035】ここで、ピストンロッド17の伸び行程に
おいてシリンダ室12a内から排出される油液の量は、
次の数式で表せる。 ピストン15の摺動量×ピストン15のシリンダ室12
aに面する受圧面積 そして、上記の数式で表される量の油液が、ピストン1
5の摺動量がL/2以下すなわちピストン15が第1シ
リンダ油路25の他端25bを閉塞している間はロッド
ガイド油路22(すなわち減衰弁23とオリフィス2
4)のみを通って排出される。また、ピストン15の摺
動量がL/2を越え、第1シリンダ油路25の他端25
bがシリンダ12内に向かって開放された場合は、上記
の数式で表される量の油液が、ロッドガイド油路22と
第1シリンダ油路25(すなわち減衰弁23,26とオ
リフィス24,27)を通って排出される。
【0036】なお、ピストンロッド17の伸び行程にお
いては、ピストンロッド17がシリンダ12内から退出
した体積と同量の油液がベースバルブ油路18を通って
リザーバ13からシリンダ12内に供給される。
【0037】次に、ピストン15が初期状態からピスト
ンロッド17の伸び方向にL/2を越えて摺動した位置
から、ピストンロッド17の縮み方向に摺動する縮み行
程の場合、すなわち図1の右方向へ摺動する場合につい
て述べる。この場合では、ピストン15の摺動によって
シリンダ室12bの容積が減少するものの、シリンダ室
12b内の油液は、ピストン油路20を介してシリンダ
室12a内に自由に流入するため、シリンダ室12bは
シリンダ室12aと同圧に保たれる。一方、シリンダ室
12aはピストン15の摺動によってその容積は増大す
るものの、この増大分より大きいシリンダ室12bの容
積が減少した分の油液が流入する。その差は、シリンダ
室12a内にピストンロッド17が進入した分に相当す
るため、進入したピストンロッド17と同体積の油液が
シリンダ12内から排出される必要が生じる。
【0038】ピストン15が摺動して第2シリンダ油路
28の一端28aに到達するまでは、ピストン15は該
一端28aをシリンダ内に向かって開放しているので、
シリンダ12内の油液は、ロッドガイド油路22(すな
わち減衰弁23とオリフィス24)と第2シリンダ油路
28(すなわち減衰弁29とオリフィス30)とを通っ
て、リザーバ13へ排出される。このとき、減衰弁2
3,29とオリフィス24,30により、ダンパ10は
図2および図3のbに示される低い減衰力を発生す
る。なお、このときシリンダ室12aとシリンダ室12
bとは同圧に保たれているため、第1シリンダ油路25
を介しての油液の流通は行われない。
【0039】そして、ピストン15が更に摺動して初期
状態の位置付近に到達し第2シリンダ油路28の一端2
8aを閉塞すると、シリンダ12内の油液はロッドガイ
ド油路22(すなわち減衰弁23とオリフィス24)の
みを通ってリザーバ13に排出されるようになる。この
とき、減衰弁23とオリフィス24により、ダンパ10
は図2および図3のbに示される高い減衰力を発生す
る。そしてこの状態は、ピストン15が第2シリンダ油
路28の一端28aを閉塞し続けつつ図1の右方向に摺
動している間、継続する。
【0040】そして、ピストン15が更に図1の右方向
に摺動し、第2シリンダ油路28の一端28aが再びシ
リンダ12内に向かって開放されると、シリンダ12内
の油液は、ロッドガイド油路22(すなわち減衰弁23
とオリフィス24)と第2シリンダ油路28(すなわち
減衰弁29とオリフィス30)とを通って、リザーバ1
3へ排出されるようになる。このとき、減衰弁23,2
9とオリフィス24,30により、ダンパ10は図2お
よび図3のcに示される低い減衰力を発生する。
【0041】ここで、ピストンロッド17の縮み行程に
おいてシリンダ12内から排出される油液の量は、次の
数式で表せる。 ピストン15の摺動量×ピストンロッド17の径方向断
面積 そして、上記の数式で表される量の油液が、ピストン1
5が第2シリンダ油路28の一端28aを閉塞している
場合はロッドガイド油路22(すなわち減衰弁23とオ
リフィス24)を通って排出される。また、第2シリン
ダ油路28の一端28aがシリンダ12内に向かって開
放されている場合は、上記の数式で表される量の油液
が、ロッドガイド油路22と第2シリンダ油路28(す
なわち減衰弁23,29とオリフィス24,30)を通
って排出される。
【0042】次に、ピストン15が初期状態の位置から
ピストンロッド17の縮み方向にL/2を越えて摺動し
た位置すなわちピストン15が第2シリンダ油路28の
一端28aを閉塞せず該一端28aがシリンダ室12a
に向かって開放されている状態の位置から、ピストンロ
ッド17の伸び方向に摺動する伸び行程の場合、すなわ
ち図1の左方向へ摺動する場合について述べる。この場
合は、シリンダ室12aの容積の減少により、シリンダ
室12a内の油液は排出される必要がある。そして、ピ
ストン15が第2シリンダ油路28の一端28aを閉塞
するまでは、シリンダ室12a内の油液はロッドガイド
油路22(すなわち減衰弁23とオリフィス24)およ
び第2シリンダ油路28(すなわち減衰弁29とオリフ
ィス30)とを通ってリザーバ13へ排出される。この
ため、ダンパ10は、図2および図3にdで示す低い
減衰力を発生する。
【0043】そして、ピストン15が更に摺動して初期
状態の位置付近に到達し第2シリンダ油路28の一端2
8aを閉塞すると、シリンダ12内の油液はロッドガイ
ド油路22(すなわち減衰弁23とオリフィス24)の
みを通ってリザーバ13に排出されるようになる。この
とき、減衰弁23とオリフィス24により、ダンパ10
は図2および図3のaに示される高い減衰力を発生す
る。
【0044】ここで、このピストンロッド17の伸び行
程においてシリンダ室12a内から排出される油液の量
は、前述したように、次の数式で表せる。 ピストン15の摺動量×ピストン15のシリンダ室12
aに面する受圧面積 そして、ピストン15が第2シリンダ油路28の一端2
8aを閉塞するまでの間は、上記の数式で表される量の
油液が、ロッドガイド油路22と第2シリンダ油路28
(すなわち減衰弁23,29とオリフィス24,30)
を通って排出される。また、ピストン15が第2シリン
ダ油路28の一端28aを閉塞すると、上記の数式で表
される量の油液が、ロッドガイド油路22(すなわち減
衰弁23とオリフィス24)のみを通って排出される。
【0045】ここで、前述したように、ピストン15の
シリンダ室12aに面する受圧面積とピストンロッド1
7の径方向断面積とは等しくなるように設定されている
ため、本実施の形態のダンパ10においては、ピストン
ロッド17の伸縮の方向に関わりなく、同一のストロー
ク量であれば同量の油液が流通される。そして、伸び行
程、縮み行程いずれの場合であっても減衰弁23とオリ
フィス24には油液の流通が行われるため、減衰弁26
とオリフィス27とにより生じる減衰力と、減衰弁28
とオリフィス30とにより発生される減衰力が等しくな
るようにすることで、伸び行程の減衰力特性と縮み行程
の減衰力特性を同一とすることができる。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図4および図5を用いて説明する。なお、第1の実
施の形態と実質的に同一の部分については同一の符号を
付し、その説明は省略する。図4において、40は本実
施の形態のダンパを示す。本実施の形態のダンパ40と
第1の実施の形態のダンパ10とは、主にロッドガイド
油路およびシリンダ油路が異なる。
【0047】第1の実施の形態においては、ロッドガイ
ド16に設けられたロッドガイド油路22内に減衰弁2
3とオリフィス24とが並列に設けられていたが、本実
施の形態ではロッドガイド46にはロッドガイド油路5
2が設けられ、該ロッドガイド油路52には、シリンダ
室12aからリザーバ13への油液の流通のみを許容し
つつ制限して減衰力を発生させる減衰弁53が設けられ
ている。しかし、第1の実施の形態と異なり、ロッドガ
イド油路52にオリフィスは設けられてはいない。
【0048】また、第1の実施の形態においてはシリン
ダ12に第1シリンダ油路25が設けられ、該第1シリ
ンダ油路25には減衰弁26とオリフィス27とが並列
に設けられていたが、本実施の形態においては第1シリ
ンダ油路55(シリンダ油路)が設けられ、その一端5
5aはシリンダ46のロッドガイド46側の端近傍の内
周面に開口し、他端55bはシリンダ42内のピストン
15の摺動範囲の略中央に開口している。ダンパ40の
初期状態においては、該他端55bはピストン15によ
り閉塞されている。
【0049】前記第1シリンダ油路55内には、その一
端55aと他端55bとの間にオリフィス57が設けら
れている。しかし、第1の実施の形態と異なり、減衰弁
は設けられていない。前記オリフィス57と前記一端5
5aとの間には、第1シリンダ油路55とリザーバ13
とを連通させる連通路56の一端が設けられ、該連通路
56の他端はリザーバ13に開口しており、該連通路5
6内にはオリフィス56aが設けられている。
【0050】すなわち、シリンダ室12aとリザーバ1
3とは、オリフィス56aを介して常時連通している。
そして、ロッドガイド油路52、減衰弁53、連通路5
6、オリフィス56aにより、本実施の形態における減
衰力発生機構が構成されている。
【0051】第1の実施の形態においては、一端28a
がシリンダ12内のピストン15の摺動範囲の略中央に
開口する第2シリンダ油路28(シリンダ油路)が設け
られ、該第2シリンダ油路28内には、減衰弁29とオ
リフィス30とが並列に設けられていたが、本実施の形
態においても、シリンダ42内の同様の位置に第2シリ
ンダ油路58が設けられ、その一端28aはシリンダ4
2内のピストン15の摺動範囲の略中央に開口し、他端
はリザーバ13に開口している。しかし、本実施の形態
においては、第2シリンダ油路58にはオリフィス60
のみが設けられており、減衰弁は省略されている。な
お、ダンパ40の初期状態においては、第2シリンダ油
路58の一端58aはピストン15により閉塞されてい
る。
【0052】次に、以上のように構成した第2の実施の
形態の作用について説明する。
【0053】本実施の形態のダンパ40の初期状態から
ピストンロッド17が伸びる伸び行程においては、ピス
トン15が第1シリンダ油路55の他端55bを閉塞し
ている間はシリンダ室12a内の油液は減衰弁53とオ
リフィス56aとに制限されつつリザーバ13に排出さ
れるため、ダンパ40は図5にで示すように高い減衰
力を発生する。そして、その後、ピストン15の摺動に
より第1シリンダ油路55の他端55bがシリンダ室1
2bに対して開放されると、シリンダ室12a内から排
出される油液の一部はオリフィス57を通ってシリンダ
室12bにも排出されるようになるため、ダンパ40が
発生する減衰力は図5にで示すように低いものにな
る。
【0054】次に、ピストンロッド17が大きく伸びた
状態から初期状態を越えて縮む行程について述べる。ピ
ストンロッド17が大きく伸びた状態においては、第2
シリンダ油路58の一端58aはシリンダ12内に開放
されているため、ピストンロッド17のシリンダ室12
a内への進入によるシリンダ12内からの油液の排出
は、減衰弁53、オリフィス56a、第2シリンダ油路
58のオリフィス60により行われ、ダンパ40が発生
する減衰力は図5にで示すように低いものになる。そ
して、ピストン15が摺動して第2シリンダ油路58の
一端58aを閉塞すると、オリフィス60による油液の
排出は行われなくなり、シリンダ12内からの油液の排
出は減衰弁53とオリフィス56aのみにより行われ、
ダンパ40が発生する減衰力は図5にで示すように高
いものになる。そして、ピストン15が更に摺動して第
2シリンダ油路58の一端58aがシリンダ12内に再
び開放されると、ピストンロッド17のシリンダ室12
a内への進入によるシリンダ12内からの油液の排出
は、再び、減衰弁53、オリフィス56a、第2シリン
ダ油路58のオリフィス60により行われ、ダンパ40
が発生する減衰力は図5にで示すように低いものにな
る。
【0055】次に、ピストンロッド17が大きく縮んだ
状態から伸びる行程について述べる。ピストンロッド1
7が大きく縮んだ状態においては、第2シリンダ油路5
8の一端58aはシリンダ室12a内に開放されている
ため、ピストン15の摺動によるシリンダ室12aの体
積の減少によるシリンダ室12a内からの油液の排出
は、減衰弁53、オリフィス56a、第2シリンダ油路
58のオリフィス60により行われ、ダンパ40が発生
する減衰力は図5にで示すように低いものになる。そ
して、ピストン15が摺動して第2シリンダ油路58の
一端58aを閉塞すると、オリフィス60による油液の
排出は行われなくなり、シリンダ12内からの油液の排
出は減衰弁53とオリフィス56aのみにより行われ、
ダンパ40が発生する減衰力は図5にで示すように高
いものになる。
【0056】なお、本実施の形態においても、第1の実
施の形態と同様に、ピストン15のシリンダ室12aに
面する受圧面積とピストンロッド17の径方向断面積と
は、等しくなるように設定されているため、ピストンロ
ッド17の伸縮の方向にかかわらず、同一のストローク
量であれば同量の油液が流通することになるため、オリ
フィス57とオリフィス60の流路面積を同一にすれ
ば、伸び行程と縮み行程の減衰力特性を同一にすること
ができる。
【0057】また、本実施の形態においては、第1の実
施の形態に比べて、第1シリンダ油路と第2シリンダ油
路の減衰弁を省略しているため、コストを低減させるこ
とができる。
【0058】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、図6ないし図8を用いて説明する。なお、第1の実
施の形態と実質的に同一の部分については同一の符号を
付し、その説明は省略する。図6において、70は本実
施の形態のダンパを示す。本実施の形態のダンパ70と
第1の実施の形態のダンパ10とは、主にロッドガイド
油路およびシリンダ油路が異なる。
【0059】ロッドガイド76には、シリンダ室12a
とリザーバ13とを連通させるロッドガイド油路82が
設けられ、そのロッドガイド油路82には、シリンダ室
12aからリザーバ13への油液の流通のみを許容しつ
つその流通を制限して減衰力を発生させる減衰弁83が
設けられている。ロッドガイド油路82と減衰弁83と
により、減衰力発生機構が構成されている。
【0060】シリンダ72には、第1シリンダ油路(シ
リンダ油路)85が設けられ、その一端85aはダンパ
70の初期状態におけるピストン15とロッドガイド7
6との中間位置付近のシリンダ72内に開口し、他端8
5bはシリンダ72内のピストン15の摺動範囲の略中
央に開口している。その第1シリンダ油路85には、前
記一端85a側と前記他端85b側との油液の流通を許
容しつつ制限して減衰力を発生させるオリフィス86が
設けられている。
【0061】また、シリンダ72には、第2シリンダ油
路(シリンダ油路)88が設けられ、その一端88aは
シリンダ72内のピストン15の摺動範囲の略中央に開
口し、他端はリザーバ13に開口している。その第2シ
リンダ油路88には、前記一端88a側と前記他端側と
の油液の流通を許容しつつ制限して減衰力を発生させる
オリフィス90が設けられている。
【0062】更に、シリンダ72には、第3シリンダ油
路91が設けられ、その一端91aは、シリンダ72の
軸方向において前述した第1シリンダ油路85の一端8
5aよりもロッドガイド72側のシリンダ72内に開口
している。また、前記第3シリンダ油路91の他端91
bは、シリンダ72の軸方向において前記第1シリンダ
油路85の一端85aよりもピストン15の厚さL分だ
けベースバルブ14側に離れた位置においてシリンダ7
2内に開口している。その第3シリンダ油路91には、
前記一端91a側と前記他端91b側との油液の流通を
許容しつつ制限して減衰力を発生させるオリフィス92
が設けられている。
【0063】更に、シリンダ72には、第4シリンダ油
路93が設けられ、その一端93aはロッドガイド76
側の端近傍のシリンダ72内に開口し、また、その他端
93bはベースバルブ14側の端近傍のシリンダ72内
に開口している。そして、その第4シリンダ油路93内
には、前記一端93a側と前記他端93b側との油液の
流通を許容しつつ制限して減衰力を発生させるオリフィ
ス94が設けられている。
【0064】更に、シリンダ72内には、第5シリンダ
油路(更なるシリンダ油路)95が設けられ、その一端
95aはシリンダ72の軸方向において前述した第3シ
リンダ油路91の一端91aと重なる位置に開口し、ま
たその他端は前述した第4シリンダ油路93のオリフィ
ス94よりも他端93b側において第4シリンダ油路9
3に接続されている。そして、その第5シリンダ油路9
5内には、前記一端95a側と前記他端側との油液の流
通を許容しつつ制限して減衰力を発生させるオリフィス
96が設けられている。
【0065】更に、シリンダ72内には、第6シリンダ
油路97が設けられ、その一端97aはベースバルブ1
4側の端近傍のシリンダ72内に開口しており、また、
その他端はリザーバ13内に開口している。第6シリン
ダ油路97内には、前記一端97a側と前記他端側との
油液の流通を許容しつつ制限して減衰力を発生させるオ
リフィス98が設けられている。
【0066】ピストン15は、ダンパ70の初期状態に
おいてはピストン15の軸方向の厚さLの略中央がシリ
ンダ72内のピストン15の摺動範囲の略中央に位置す
るようになっている。すなわち、初期状態においては、
ピストン15の軸方向の厚さLの略中央と第1シリンダ
油路85の他端85bと第2シリンダ油路88の一端8
8aとは、シリンダ72の軸方向において略同じ位置に
ある。言いかえれば、初期状態においては、第1シリン
ダ油路85の他端85bと第2シリンダ油路88の一端
88aとは、ピストン15の外周面により閉塞されてい
る。
【0067】そして、初期状態からピストンロッド17
が伸縮する際、ピストン15の摺動量がL/2以下であ
る場合は、ピストン15は第1シリンダ油路85の他端
85bと第2シリンダ油路88の一端88aとを閉塞し
続けるが、ピストン15の摺動量がL/2を越えると、
ピストン15による第1シリンダ油路85の他端85b
と第2シリンダ油路88の一端88aの閉塞は解消され
るようになっている。
【0068】また、ピストンロッド17が初期状態から
伸びる行程においては、ピストン15が図6の左側に摺
動する摺動量に応じて、 (1)第1シリンダ油路85の遮断と第2シリンダ油路
88の遮断(初期状態) (2)第1シリンダ油路85の連通と第2シリンダ油路
88の連通 (3)第3シリンダ油路91の遮断 (4)第3シリンダ油路91の連通と第1シリンダ油路
85の遮断 (5)第3シリンダ油路91の遮断と第5シリンダ油路
95の遮断 が、順次行われることとなる。
【0069】ここで、ピストン15のシリンダ室12a
に面する受圧面積と、ピストンロッド17の径方向断面
積とは、等しくなるように設定されている。このため、
ピストンロッド17の伸縮の方向にかかわらず、同一の
ストローク量であれば同量の油液が流通することにな
る。
【0070】なお、第1シリンダ油路85のオリフィス
86と第3シリンダ油路91のオリフィス92とは、そ
の流路面積において、 オリフィス86>オリフィス92 となるよう調整されており、また、第4シリンダ油路9
3のオリフィス94と第5シリンダ油路95のオリフィ
ス96と第6シリンダ油路97のオリフィス98とは、
その流路面積において、 オリフィス94+オリフィス96=オリフィス98 となるよう調整されている。また、第1シリンダ油路8
5のオリフィス86と第2シリンダ油路88のオリフィ
ス90とは、その流路面積において、 オリフィス86=オリフィス90 となるよう調整されている。
【0071】次に、以上のように構成した第3の実施の
形態の作用について説明する。
【0072】本実施の形態のダンパ70の初期状態から
ピストンロッド17が伸びる伸び行程においては、ピス
トン15が第1シリンダ油路85の他端85bを閉塞し
ている間はシリンダ室12a内の油液は減衰弁83に制
限されつつリザーバ13に排出され、また、オリフィス
94とオリフィス96とに制限されつつシリンダ室12
b内に排出されるため、ダンパ70は図7、図8にa
で示すように高い減衰力を発生する。
【0073】そして、その後、ピストン15の摺動によ
り第1シリンダ油路85の他端85bがシリンダ室12
bに対して開放されると、シリンダ室12a内から排出
される油液のうち一部はオリフィス86を通ってシリン
ダ室12bに排出されるようになるため、ダンパ70が
発生する減衰力は図7、図8にaで示すように低いも
のになる。
【0074】ピストン15が更に摺動すると、第1シリ
ンダ油路85の一端85aがピストン15により閉塞さ
れるとともに、第3シリンダ油路91の他端91bがシ
リンダ室12bに対して開放される。これにより、オリ
フィス86を介してのシリンダ室12aからシリンダ室
12bへの油液の流通は遮断され、代わりにオリフィス
92を介してのシリンダ室12aからシリンダ室12b
への油液の流通が行われるようになる。ここで、前述し
たように、オリフィス92の流路面積はオリフィス86
の流路面積よりも小さくなっているので、ダンパ70が
発生する減衰力は、図7、図8にで示すように、前述
したaよりもやや高く、aよりもやや低いものにな
る。
【0075】ピストン15が更に摺動すると、第3シリ
ンダ油路91の一端91aと第5シリンダ油路95の一
端95aが、ピストン15により閉塞される。これによ
り、シリンダ室12aからの油液は、減衰弁83とオリ
フィス94とを介してのみ排出されるようになり、ダン
パ70が発生する減衰力は、図7、図8にで示すよう
になり、aよりも高いものとなる。
【0076】次に、ピストンロッド17が大きく伸びた
状態(ピストン15が第3シリンダ油路91の一端91
aと第5シリンダ油路95の一端95aを閉塞した状
態)から初期状態を越えて縮む行程について述べる。こ
の場合では、ピストン15の摺動によってシリンダ室1
2bの容積が減少するものの、シリンダ室12b内の油
液は、ピストン油路20を介してシリンダ室12a内に
自由に流入するため、シリンダ室12bはシリンダ室1
2aと同圧に保たれる。一方、シリンダ室12aはピス
トン15の摺動によってその容積は増大するものの、こ
の増大分より大きいシリンダ室12bの容積が減少した
分の油液が流入する。その差は、シリンダ室12a内に
ピストンロッド17が進入した分に相当するため、進入
したピストンロッド17と同体積の油液がシリンダ12
内から排出される必要が生じる。
【0077】この、ピストンロッド17が大きく伸びた
状態においては、第2シリンダ油路88の一端88aは
シリンダ72内に開放されているため、シリンダ72内
からの油液の排出は、減衰弁83、第2シリンダ油路8
8のオリフィス90、第6シリンダ油路97のオリフィ
ス98により行われるため、ダンパ70が発生する減衰
力は図7、図8にbで示すように低いものになる。こ
こで、前述したように、オリフィス90の流路面積はオ
リフィス86の流路面積と等しく、またオリフィス98
の流路面積はオリフィス94とオリフィス96の合計流
路面積と等しいため、前述した伸び行程でのaで表さ
れる低い減衰力と、この縮み行程におけるbの減衰力
とは、伸縮の行程は異なるものの、同じ大きさの減衰力
となる。
【0078】そして、ピストン15が摺動して第2シリ
ンダ油路88の一端88aを閉塞すると、オリフィス9
0による油液の排出は行われなくなり、シリンダ72内
からの油液の排出は減衰弁83とオリフィス98のみに
より行われ、ダンパ70が発生する減衰力は図7、図8
にbで示すように高いものになる。ここで、オリフィ
ス98の流路面積とオリフィス94とオリフィス96の
合計流路面積とは等しいため、前述した伸び行程での
aで表される高い減衰力と、この縮み行程におけるb
の減衰力とは、伸縮の行程は異なるものの、同じ大きさ
の減衰力となる。
【0079】そして、ピストン15が更に摺動して第2
シリンダ油路88の一端88aがシリンダ72内に再び
開放されると、シリンダ72内からの油液の排出は、再
び、減衰弁83、第2シリンダ油路88のオリフィス9
0、第6シリンダ油路97のオリフィス98により行わ
れ、ダンパ70が発生する減衰力は図7、図8にcで
示すように低いものになる。そして、減衰力の大きさは
c=bであるため、縮み行程でのcの減衰力の大
きさは伸び行程でのaの減衰力と同じとなる。
【0080】次に、ピストンロッド17が大きく縮んだ
状態から伸びる行程について述べる。ピストンロッド1
7が大きく縮んだ状態においては、第2シリンダ油路8
8の一端88aはシリンダ室12a内に開放されている
ため、ピストン15の摺動によるシリンダ室12aの体
積減少によるシリンダ室12a内からの油液の排出は、
減衰弁83、第2シリンダ油路88のオリフィス90、
第4シリンダ油路93のオリフィス94、第5シリンダ
油路95のオリフィス96により行われ、ダンパ70が
発生する減衰力は図7、図8にdで示すように低いも
のになる。ここで、オリフィス94とオリフィス96の
合計流路面積とオリフィス98の流路面積は等しく、ま
た、オリフィス86の流路面積とオリフィス90の流路
面積とは等しいので、dの減衰力の大きさとcの減
衰力の大きさとは等しくなり、また、dの減衰力の大
きさとaの減衰力の大きさとは等しくなり、すなわ
ち、減衰力の大きさはa=b=c=dとなる。
【0081】そして、ピストン15が摺動して第2シリ
ンダ油路88の一端88aを閉塞すると、オリフィス9
0による油液の排出は行われなくなり、シリンダ室12
aからの油液の排出は減衰弁83とオリフィス94とオ
リフィス96とにより行われ、ダンパ70が発生する減
衰力は図7、図8にaで示すように高いものになる。
ここで、前述したようにaで示される減衰力はbと
同じ大きさの減衰力である。
【0082】そして、本実施の形態においては、伸び行
程において、高い減衰力aの状態から一旦aに示す
ように減衰力が低くなった後、更に伸び方向にピストン
15が摺動すると、で示すように再び減衰力が高くな
り、更に摺動するとで示すように更に減衰力が高くな
るので、本実施の形態のダンパ70を鉄道車両に用いた
場合、ダンパがストロークエンドまで伸び切り車体と台
車との一定以上の変位を制限するストッパ機構が働いて
車体に衝撃が加わること(いわゆるストッパ当たり)を
防止することができる。
【0083】次に、本発明の第4の実施の形態につい
て、図9ないし図11を用いて説明する。
【0084】本実施の形態のダンパ100は、図9に示
すように、そのシリンダ101が第3の実施の形態のシ
リンダ72と異なる。具体的には、第3の実施の形態に
おいてはシリンダ72に設けられた第3シリンダ油路9
1および該第3シリンダ油路91内に設けられたオリフ
ィス92が省略されている。本実施の形態において、他
の部分は第3の実施の形態と同様である。よって、他の
部分については同一の符号を付し、その説明は省略す
る。
【0085】次に、以上のように構成した第4の実施の
形態の作用について説明する。
【0086】本実施の形態のダンパ100の初期状態か
らピストンロッド17が伸びる伸び行程においては、ピ
ストン15が第1シリンダ油路85の他端85bを閉塞
している間はシリンダ室12a内の油液は減衰弁83に
制限されつつリザーバ13に排出され、また、オリフィ
ス94とオリフィス96とに制限されつつシリンダ室1
2b内に排出されるため、ダンパ100は図10、図1
1にaで示すように高い減衰力を発生する。
【0087】そして、その後、ピストン15の摺動によ
り第1シリンダ油路85の他端85bがシリンダ室12
bに対して開放されると、シリンダ室12a内から排出
される油液のうち一部はオリフィス86を通ってシリン
ダ室12bに排出されるようになるため、ダンパ100
が発生する減衰力は図10、図11にaで示すように
低いものになる。
【0088】ピストン15が更に摺動すると、第1シリ
ンダ油路85の一端85aがピストン15により閉塞さ
れ、シリンダ室12aからの油液の排出は再び減衰弁8
3、オリフィス94、オリフィス96のみによって行わ
れる。このため、ダンパ100は図10、図11にで
示すように高い減衰力を発生する。本実施の形態におい
ては、aととは、同一の減衰弁83、同一のオリフ
ィス94、96によるものなので、減衰力の大きさは同
じである。
【0089】ピストン15が更に摺動すると、第5シリ
ンダ油路95の一端95aが、ピストン15により閉塞
される。これにより、シリンダ室12aからの油液は、
減衰弁83とオリフィス94とを介してのみ排出される
ようになり、ダンパ100が発生する減衰力は、図1
0、図11にで示すようになり、a、よりも高い
ものとなる。
【0090】なお、ピストンロッド17が大きく伸びた
状態(ピストン15が第5シリンダ油路95の一端95
aを閉塞した状態)から初期状態を越えて縮む行程、お
よびピストンロッド17が大きく縮んだ状態から伸びる
行程については、前述した第3の実施の形態と同一であ
るので、その説明は省略する。
【0091】本実施の形態においては、前述した第3の
実施の形態と同様、伸び行程において、高い減衰力a
の状態から一旦aに示すように減衰力が低くなった
後、更に伸び方向にピストン15が摺動すると、で示
すように再び減衰力が高くなり、更に摺動するとで示
すように更に減衰力が高くなるので、本実施の形態のダ
ンパ70を鉄道車両に用いた場合、ダンパがストローク
エンドまで伸び切り車体と台車との一定以上の変位を制
限するストッパ機構が働いて車体に衝撃が加わること
(いわゆるストッパ当たり)を防止することができる。
【0092】また、本実施の形態のダンパ100におい
ては、第3の実施の形態と比べて、第3シリンダ油路9
1とその内部に形成されたオリフィス92を省略できる
ので、第3の実施の形態のダンパ70よりも製造コスト
を抑えることができる。
【0093】なお、第1の実施の形態から第4の実施の
形態まで、シリンダ油路はすべてシリンダを穿孔して設
けているが、これに限るものではなく、例えばシリンダ
室12a、12b間を連通させるシリンダ油路について
は、シリンダ内周面に溝を設けることで設けてもよく、
また、シリンダ内にメータリングピンを設け、ピストン
またはピストンロッドに前記メータリングピンと協働し
て流路面積を変化させるシリンダ油路を設けてもよい。
【0094】また、第1の実施の形態から第4の実施の
形態まで、ピストン15が所定範囲内にあるときはシリ
ンダ油路は閉塞されてその連通が遮断されるようになっ
ているが、これに限るものではなく、例えば前述したよ
うにシリンダ内周面に設けた溝を調整する等して、ピス
トン15が所定範囲内にあるときはシリンダ油路はその
流路面積が小さくされ、ピストン15が所定範囲を越え
るとその流路面積は大きくなるようにしてもよい。
【0095】また、第1の実施の形態から第4の実施の
形態まで、ピストン15のシリンダ室12aに面する受
圧面積と、ピストンロッド17の径方向断面積とは、等
しくなるように設定されている。しかし、例えば製造上
の公差程度のほぼ等しいといえる程度の違いであれば、
ピストンロッド17の伸び行程で発生する減衰力と縮み
行程で発生する減衰力とはほぼ等しくなるため、ピスト
ン15のシリンダ室12aに面する受圧面積と、ピスト
ンロッド17の径方向断面積とは、厳密に同一でなくと
もよい。なお、必要に応じて、ピストンロッド17の伸
び行程で発生する減衰力と縮み行程で発生する減衰力と
を違えるように設定する場合には、ピストン15のシリ
ンダ室12aに面する受圧面積と、ピストンロッド17
の径方向断面積とを異なるように設計することもでき
る。
【0096】また、第1の実施の形態から第4の実施の
形態まで、鉄道車両に用いる左右動ダンパを例に説明し
ているが、これに限るものではなく、例えば振り子型鉄
道車両の振り子梁と台車との間に撮り付けられる変位依
存型の振り子梁ダンパに本発明を用いてもよく、また、
自動車の懸架装置に用いてもよく、また、産業用のダン
パに用いてもよい。
【0097】また、第3の実施の形態および第4の実施
の形態においては、第6シリンダ油路97の一端97a
はシリンダ12内のベースバルブ14側の端近傍の位置
に開口しているが、当該位置よりもややピストン15の
摺動範囲の中央寄りに設ければ、ピストンロッド17の
縮み行程において、ピストン15が該一端97aを閉塞
することにより、図8および図11にcで示される低
い減衰力を高く変化させることができる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
かかるダンパによれば、シリンダ内でピストンの位置が
所定範囲内にある場合には減衰力が高く、ピストンの位
置が所定範囲から外れる場合には減衰力が低くなる特性
を有する変位依存型のダンパにおいて、伸び側と縮み側
の減衰力発生機構を同一としているので、部品点数を削
減できコストダウンを実現できる。
【0099】また、請求項2の発明にかかるダンパによ
れば、ピストンが所定範囲内にあるときはシリンダ油路
が遮断されるよう構成したことにより、ピストンの位置
が所定範囲内にあるときの減衰力を、効果的に高くする
ことができる。
【0100】また、請求項3の発明にかかるダンパによ
れば、ピストンのピストンロッドが連結された側の受圧
面積と、ピストンロッドの径方向断面積とが等しいの
で、減衰力発生機構を流通する油液の量は、通常ストロ
ーク範囲内での同じストローク量における伸び行程の減
衰力特性と縮み行程の減衰力特性が同一なダンパを容易
に実現できる。
【0101】また、請求項4の発明にかかるダンパによ
れば、ピストンの位置が摺動範囲の中央寄りの所定範囲
内にある場合には減衰力が高く、ピストンの位置が所定
範囲から外れる場合には減衰力が低くなる特性を維持し
つつ、摺動範囲の前記所定範囲を越えた位置に設けられ
た第2の所定範囲においてふたたび減衰力が高くなる減
衰力特性を実現することができ、これにより、車体と台
車との変位が非常に大きくなった際に起こるいわゆるス
トッパ当りを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のダンパの縦断面図で
ある。
【図2】図1のダンパのピストン速度と減衰力との関係
を示す図である。
【図3】図1のダンパのピストン速度を一定とした場合
のストローク(ピストン位置)と発生する減衰力との関
係(減衰力特性)を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のダンパの縦断面図で
ある。
【図5】図4のダンパのピストン速度と減衰力との関係
を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態のダンパの縦断面図で
ある。
【図7】図6のダンパのピストン速度と減衰力との関係
を示す図である。
【図8】図6のダンパのピストン速度を一定とした場合
のストローク(ピストン位置)と発生する減衰力との関
係(減衰力特性)を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態のダンパの縦断面図で
ある。
【図10】図9のダンパのピストン速度と減衰力との関
係を示す図である。
【図11】図9のダンパのピストン速度を一定とした場
合のストローク(ピストン位置)と発生する減衰力との
関係(減衰力特性)を示す図である。
【図12】従来のダンパを鉄道車両に用いた様子を示す
模式図である。
【図13】従来のダンパのピストン速度と減衰力との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 車体 2 まくらばね 3 台車 4 軸ばね 5 車輪 6 左右動ダンパ 10 ダンパ 10a 取付部 10b 取付部 11 外筒 12 シリンダ 12a シリンダ室 12b シリンダ室 13 リザーバ 14 ベースバルブ 15 ピストン 16 ロッドガイド 17 ピストンロッド 18 ベースバルブ油路 19 逆止弁 20 ピストン油路(油路) 21 逆止弁 22 ロッドガイド油路 23 減衰弁 24 オリフィス 25 第1シリンダ油路(シリンダ油路) 25a 一端 25b 他端 26 減衰弁 27 オリフィス 28 第2シリンダ油路(シリンダ油路) 28a 一端 29 減衰弁 30 オリフィス 40 ダンパ 42 シリンダ 46 ロッドガイド 52 ロッドガイド油路 53 減衰弁 55 第1シリンダ油路(シリンダ油路) 55a 一端 55b 他端 56 連通路 56a オリフィス 57 オリフィス 58 第2シリンダ油路(シリンダ油路) 58a 一端 60 オリフィス 70 ダンパ 72 シリンダ 76 ロッドガイド 82 ロッドガイド油路 83 減衰弁 85 第1シリンダ油路(シリンダ油路) 85a 一端 85b 他端 86 オリフィス 88 第2シリンダ油路(シリンダ油路) 88a 一端 90 オリフィス 91 第3シリンダ油路 91a 一端 91b 他端 92 オリフィス 93 第4シリンダ油路 93a 一端 93b 他端 94 オリフィス 95 第5シリンダ油路 95a 一端 96 オリフィス 97 第5シリンダ油路 97a 一端 98 オリフィス 100 ダンパ 101 シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J069 AA54 CC09 CC10 CC13 CC15 EE02 EE10 EE51

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、油液が貯
    留されるリザーバと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装
    されて前記シリンダ内を複数のシリンダ室に画成するピ
    ストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記複
    数のシリンダ室のうちの一室から前記シリンダの外部に
    延出されたピストンロッドと、前記ピストンの前記シリ
    ンダ内での位置が所定範囲内にあるときは流路面積が小
    さくなり、前記ピストンが前記所定範囲を越えて摺動し
    たときは流路面積が大きくなるシリンダ油路とを備え、
    前記ピストンが前記所定範囲内にあって摺動するときに
    は前記ピストンが前記所定範囲を越えて摺動するときよ
    りも大きな減衰力を発生するダンパにおいて、更に、前
    記複数のシリンダ室のうち他室から前記一室への油液の
    流通のみを許容する油路と、前記ピストンロッドの伸び
    ・縮みいずれに対しても前記一室から前記リザーバへ排
    出される油液の流れを制限することにより減衰力を発生
    させる減衰力発生機構とを備えたことを特徴とするダン
    パ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンの前記シリンダ内での位置
    が所定範囲内にあるときは前記シリンダ油路は遮断され
    ることを特徴とする、請求項1に記載のダンパ。
  3. 【請求項3】 前記ピストンの前記ピストンロッドが連
    結された側の受圧面積と、前記ピストンロッドの径方向
    断面積とが等しいことを特徴とする、請求項1または2
    に記載のダンパ。
  4. 【請求項4】更に、前記ダンパは、前記ピストンが前記
    シリンダ内を摺動する摺動範囲の中央寄りに前記所定範
    囲を有し、該所定範囲を越えた前記摺動範囲内に第2の
    所定範囲を有し、前記ピストンの前記シリンダ内での位
    置が前記第2の所定範囲内にあるときは流路面積が大き
    く、前記ピストンが前記第2の所定範囲を越えて摺動し
    たときは流路面積が小さくなる更なるシリンダ油路を備
    えたことを特徴とする、請求項1ないし3に記載のダン
    パ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012180861A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Hitachi Automotive Systems Ltd 流体圧緩衝器
CN103292027A (zh) * 2013-01-29 2013-09-11 河海大学常州校区 阀门缓冲器
CN103292026A (zh) * 2013-01-29 2013-09-11 河海大学常州校区 阀门缓冲器
JP2015203452A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 清水建設株式会社 振動低減装置及び免震構造物
CN106402244A (zh) * 2015-07-31 2017-02-15 张宏如 内控型变阻尼油气悬挂缸

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