JP2003278758A - 動圧軸受装置の製造方法並びに動圧軸受装置及びそれを用いたモータ、ディスク装置 - Google Patents

動圧軸受装置の製造方法並びに動圧軸受装置及びそれを用いたモータ、ディスク装置

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JP2003278758A
JP2003278758A JP2002077525A JP2002077525A JP2003278758A JP 2003278758 A JP2003278758 A JP 2003278758A JP 2002077525 A JP2002077525 A JP 2002077525A JP 2002077525 A JP2002077525 A JP 2002077525A JP 2003278758 A JP2003278758 A JP 2003278758A
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shaft
sleeve member
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JP2002077525A
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Hironori Itsuzaki
博紀 逸崎
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Nidec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動圧軸受装置の製造方法において、必要な部
品点数を少なくし、且つ製造工程を簡略化する。 【解決手段】 有底円筒状のハウジング部材11に破砕可
能な球状粒子12を入れる工程と、軸部131とスラストプ
レート部132とを有する軸部材13を、スラストプレート
部132が球状粒子12で支持されるようにハウジング部材1
1内に装入する工程と、中心軸方向に貫通孔143を有する
円柱状のスリーブ部材14を、その貫通孔143に軸部131を
挿通させながら、スリーブ部材14の下端面がスラストプ
レート部132の上面に当接するまでハウジング部材11に
填め込む工程と、スリーブ部材14の外周面及びハウジン
グ部材11の内周面の少なくとも一方に塗布した接着剤で
スリーブ部材14をハウジング部材11の内周面に固着する
工程と、軸部131に軸方向下方に外圧を加えスラストプ
レート部132で球状粒子12を破砕する工程とを含むとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動圧軸受装置の製造
方法並びに動圧軸受装置及びそれを用いたモータ、ディ
スク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでの動圧軸受装置の多くは、例え
ば図7に示すように、中心軸方向に貫通孔143を有す
る円柱状のスリーブ部材14をハウジング部材11の内
周面に接着剤によって固着し、このスリーブ部材14の
貫通孔143に軸部材13の軸部131を挿通して動圧
軸受を構成すると共に、ハウジング部材11の上端開口
をシール部材15で、下端開口をスラストブッシュ部材
16でそれぞれ封止していた。
【0003】このような構造の動圧軸受装置は、例えば
図8に示す製造工程により製造されていた。内径よりも
大径に形成された嵌合溝部111が下端に形成され中空
円筒状のハウジング部材11’に、中心軸方向に貫通孔
143を有するスリーブ部材14を填め込む(同図
(a))。なお、スリーブ部材14の内周面には接着剤
(不図示)が塗布されている。次に、軸部131と、こ
の軸部131の下端から半径方向外方に突出するスラス
トプレート部132とを有する軸部材13を、軸部13
1が貫通孔143を挿通するようにスリーブ部材14の
下方から差し入れる。そして、段部Sが上面に形成され
た円板状の治具Mをハウジング部材下端の嵌合溝部11
1に填め込み、ハウジング部材11’内のスリーブ部材
14の固着位置を決める(同図(b))。なお、段部S
の高さdは、スリーブ部材14の下端面とスラストプレ
ート132上面、及びスラストプレート132の下面と
スラストブッシュ部材16の上面との間の間隙に相当す
る高さにしている。
【0004】この状態で装置全体を加熱して、接着剤を
硬化させてハウジング部材11’にスリーブ部材14を
固着する(同図(c))。次に、ハウジング部材11’
から治具Mを取り外し、替わりにプレス加工によって成
形したスラストブッシュ部材16をハウジング部材1
1’の嵌合溝部111にカシメによって装着し、ハウジ
ング部材11’とスラストブッシュ部材16とで囲まれ
た内部を潤滑流体(不図示)で充填する(同図
(d))。すなわち、スリーブ部材14と軸部13との
間およびスラストプレート部132とスラストブッシュ
部材16との間の微小間隙を潤滑流体で充填する。そし
て、ハウジング部材11’の上側開口に、軸部131に
嵌通させた環状のシール部材15を、その上面とハウジ
ング部材11’の上端面とが同一面となるように装着す
る(同図(e))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の製造方法では、製造工程数および部品点数が
多く、さらなる低コスト化への市場の要求に応えること
が困難であった。
【0006】本発明はこのような従来の問題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは必要な部品
点数が少なく、また製造工程を簡略化できる動圧軸受装
置及びその製造方法を提供することにある。
【0007】また本発明の目的は、低コスト化が図れる
モータ及びディスク装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の製造方法では、有底円筒状のハウジング部材に
破砕可能な球状粒子を入れる工程と、軸部とこの軸部の
下端から半径方向外方に突出するスラストプレート部と
を有する軸部材を、前記スラストプレート部が前記球状
粒子で支持されるように前記ハウジング部材内に装入す
る工程と、中心軸方向に貫通孔を有する円柱状のスリー
ブ部材を、その貫通孔に前記軸部を挿通させながら、前
記スリーブ部材の下端面が前記スラストプレート部の上
面に当接するまでハウジング部材に填め込む工程と、前
記スリーブ部材の外周面及び前記ハウジング部材の内周
面の少なくとも一方に塗布した接着剤で前記スリーブ部
材を前記ハウジング部材の内周面に固着する工程と、前
記軸部に軸方向下方に外圧を加え前記スラストプレート
部で前記球状粒子を破砕する工程とを含む構成とした。
【0009】ここで破砕の容易性や軸受部の耐摩耗性向
上の観点から、使用する球状粒子としては黒鉛及び二硫
化モリブデン、二硫化タングステンの少なくとも1つで
あるのが好ましい。
【0010】また本発明の動圧軸受装置では、有底円筒
状のハウジング部材と、このハウジング部材内に装入さ
れた、軸部と該軸部の下端から半径方向外方に突出する
スラストプレート部とを有する軸部材と、中心軸方向に
貫通孔を有し、前記軸部材の前記軸部がこの貫通孔に挿
通するように前記ハウジング部材内に填め込まれ固着さ
れた円柱状のスリーブ部材と、このスリーブ部材と前記
軸部材との間の微小間隙及び前記ハウジング部材と前記
軸部材との間の微小間隙に充填された潤滑流体とを備え
る動圧軸受装置であって、前記ハウジング部材内の前記
スリーブ部材の固着位置は、前記ハウジング部材の内底
面と前記スラストプレート部との間に破砕可能な球状粒
子を存在させることにより決められ、前記球状粒子は、
前記スリーブ部材が前記ハウジング部材に固着された
後、前記軸部に対して軸方向下方に外圧が加えられてス
ラストプレート部で破砕される構成とした。
【0011】また本発明のモータでは前記記載の動圧軸
受装置を備えたことを特徴とする構成とした。
【0012】さらに本発明のディスク装置では、情報を
記録できる円板状記録媒体が装着され、筐体と、該筐体
内部に固定され前記記録媒体を回転させるスピンドルモ
ータと、前記記録媒体の所望の位置に情報を書き込み又
は読み出すための情報アクセス手段とを有し、前記スピ
ンドルモータが前記記載のモータであることを特徴とす
る構成とした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の動圧
軸受装置とその製造方法について詳述する。図1は本発
明に係る動圧軸受装置の製造方法の一例を示す工程図で
ある。なお、図8で示した従来の製造工程図と同じ部材
及び部分は同じ符号を付している。まず、有底円筒状の
ハウジング部材11内に球状粒子12を入れる(同図
(a))。ここで用いる球状粒子12はシャープな粒度
分布を有するのが望ましく、またその粒径は動圧軸受装
置における所期の軸方向間隙から適宜決定される。例え
ば、動圧軸受動作時におけるスラストプレート部とハウ
ジング部材の内底面との微小間隙が9μm、そしてスリ
ーブ部材の下端面とスラストプレート部の上面との微小
間隙が同じく9μmにしたい場合には、球状粒子の粒径
は18μm程度とする。加えて、後述するようにこの球
状粒子は最終的には破砕されるものであるから、破砕が
容易であるとともに、破砕後はハウジング部材の内底面
に留まりハウジング部材の耐摩耗性を向上させるものが
好ましい。このような球状粒子としては従来公知のもの
が使用でき、中でも自己潤滑性を有することから黒鉛や
二硫化モリブデン、二硫化タングステンなどが特に好ま
しい。ハウジング部材内に入れる球状粒子の量として
は、ハウジング部材の内底面に対してスラストプレート
部を平行に維持でき、且つ軸部材の重さにより破砕しな
い範囲であれば特に限定はない。
【0014】ここで使用するハウジング部材11として
は、金属薄板をプレス成形により有底円筒状に成形した
ものが推奨される。もちろん両面開口の円筒状部材に、
底面となる円板状部材を取り付けてハウジング部材とし
ても構わないが、製造工程を簡略化する観点からハウジ
ング部材11は一体成形したものが望ましい。
【0015】次に、ハウジング部材11の底面に存在す
る球状粒子12でスラストプレート部132が支持され
るように、軸部材13をハウジング部材11に装入した
後、貫通孔143に軸部131が挿通するように、外周
面に接着剤(不図示)を塗布したスリーブ部材14をハ
ウジング部材11に填め込む(同図(b))。ここで重
要なことなスリーブ部材14の下端面がスラストプレー
ト部132の上面に当接するまでスリーブ部材14をハ
ウジング部材11に押し入れることである。これによ
り、ハウジング部材11内のスリーブ部材14の固着位
置が決まる。
【0016】ここで使用するスリーブ部材に特に限定は
なく、例えばステンレス鋼や銅などの金属材料あるいは
多孔質焼結体など挙げられるが、自己潤滑性が高く摩耗
が少なく、また焼結時に動圧発生溝を形成でき生産コス
トが安くなることから多孔質焼結体が好適である。多孔
質焼結体の材質に特に限定はなく、各種金属粉末や金属
化合物粉末、非金属粉末を原料として成形、焼結したも
のが使用できる。原料としてはFe−CuやCu−S
n、Cu−Sn−Pb、Fe−Cなどが挙げられる。多
孔質焼結体からなるスリーブ部材に動圧発生溝を形成す
る場合には、従来公知の方法を用いることができ、例え
ば動圧発生溝と反対の凹凸を表面に形成した型に焼結材
を充填して圧縮成形した後焼結することによって作製で
きる。スリーブ部材の表面開口率は一般に15%以下が
好ましく、潤滑流体の流動を考慮すると5〜10%の範
囲がより好ましい。また動圧発生溝を形成した部分は、
潤滑流体を流動させて動圧を発生させる必要があるため
その表面開口率は5%以下が望ましい。表面開口率を部
分的に小さくするには例えば封孔処理を行えばよい。な
お、ここでいう表面開口率とは単位面積当たりの開口面
積の割合を意味する。
【0017】次に、装置全体を加熱して接着剤(不図
示)を硬化させてハウジング部材11内の所定位置にス
リーブ部材14を固着する(同図(c))。加熱温度お
よび加熱時間は使用する接着剤の種類や塗布量などから
適宜決定すればよい。またここで用いている接着剤は加
熱硬化型のものであるが、これに限定されるものではな
く従来公知のものが使用できる。
【0018】ハウジング部材11の内周面所定位置にス
リーブ部材14を固着した後、ハウジング部材11の上
面から突出している軸部131の上端面に軸方向下方に
外圧を加え、スラストプレート部132を押し下げて球
状粒子12を破砕する(同図(d))。これにより動圧
軸受動作時において、スラストプレート部132とハウ
ジング部材11の内底面と間、及びスリーブ部材14の
下端面とスラストプレート部132の上面との間に微小
間隙が形成されるようになる。この微小間隙には後工程
において潤滑流体が充填される。軸部131の上端面に
加える外圧は、球状粒子12の材質などによって決まる
が、ハウジング部材11の強度などを考慮すれば、通常
は作業者の手による押圧、強くてもハンマーによる軽い
叩打程度にするのが望ましい。
【0019】一方、破砕した球状粒子12はハウジング
部材11の内底面に堆積あるいは付着する。ここで球状
粒子12が前記例示した黒鉛や二硫化モリブデン、二硫
化タングステンなどの自己潤滑性を有するものである
と、軸受作用の開始および終了時にスラストプレート部
132とハウジング部材11の内底面とが直接接触する
のを回避できると同時に摩擦抵抗を抑えることができ
る。また、破砕した球状粒子12の比重が潤滑流体より
も小さいと、球状粒子の破砕片が浮力によってハウジン
グ部材の内底面から剥離し潤滑流体中を浮遊するおそれ
があるが、前記例示した黒鉛や二硫化モリブデン、二硫
化タングステンなどは潤滑流体よりも比重がはるかに大
きく破砕片が流体中を浮遊するおそれはないから、この
点でもこれらの球状粒子が好適である。
【0020】そして最後に、ハウジング部材11内に潤
滑流体(不図示)を充填し、環状のシール部材15をそ
の上面とハウジング部材11の上端面とが同一面となる
ようにハウジング部材11の上端内周面に固着する。
【0021】前記の製造方法で製造された動圧軸受装置
は従来の動圧軸受装置と同様の作用効果を奏する。簡単
に説明しておくと、図2において、貫通孔143を有す
る多孔質焼結体からなるスリーブ部材14の内周面に
は、2つのラジアル動圧発生溝141a,141bが上
下方向に離隔して形成されている。この2つのラジアル
動圧発生溝141a,141bでそれぞれ動圧を発生さ
せて軸部材13の半径方向に非接触支持する。図3にラ
ジアル動圧発生溝の具体例を示す。図3はスリーブ部材
14の縦断面図である。スリーブ部材14の内周面に形
成された2つのラジアル動圧発生溝141a,141b
はどちらもヘリングボーン溝であるが、下側のラジアル
動圧発生溝141bはスリーブ部材14の軸方向に溝部
分が平衡に形成されたヘリングボーン溝であるのに対
し、上側のラジアル動圧発生溝141aは、上側(スリ
ーブ部材14の開口端側)の溝部分が下側の溝部分より
も長く形成されたヘリングボーン溝である。これによ
り、上側のラジアル動圧発生溝141aでは軸受作用に
加えて、潤滑流体を軸方向下方に流動させる作用が生
じ、テーパシール部の作用と相まって潤滑流体の漏出を
有効に防止している。
【0022】一方、スリーブ部材14の下端面(スラス
トプレート部132の上側面と軸方向に対向する面)及
びスラストプレート部132の下面にはスラスト動圧発
生溝141c,132aが形成されている。この2つの
スラスト動圧発生溝でそれぞれ動圧を発生させて軸部材
13を軸方向に非接触支持する。この2つのスラスト動
圧発生溝141c,132aは実質的に同一形状であっ
て、図4にこれらのスラスト動圧発生溝の一例を示す。
図4はスラストプレート部132の底面図であって、ス
ラストプレート部132と同軸の2つの同心円で囲まれ
た帯状領域にスパイラル溝132aが形成されている。
【0023】次に、本発明に係るモータについて説明す
る。本発明のモータの大きな特徴は前記説明した動圧軸
受装置を搭載した点にある。以下、図に基づいて本発明
のモータを詳述する。
【0024】図5は前記説明した本発明の動圧軸受装置
1を搭載したHDDスピンドルモータの縦断面図であ
る。ブラケット2は中心部に設けられた基部21と、こ
の基部21の外周方向に設けられた周壁22と、この周
壁22からさらに外方向に延設された鍔部23とからな
り、これらが一体且つ同軸的に形成されている。
【0025】基部21の中心部には環状突部24が形成
され、そこに図1に示した動圧軸受装置1が嵌合固定さ
れている。そして動圧軸受装置1の軸部材13の上端
は、略円筒状のロータハブ3の上面中央部に形成された
孔部31に嵌合固定されている。ロータハブ3の内周面
には、周方向に多極着磁されたロータマグネット32が
全周にわたり配設されている。またロータマグネット3
2の半径方向内方には、ロータマグネット32に対向し
てステータ4がブラケット2の基部22に形成された環
状突部24に配設されている。ステータ4と環状突部2
4との固定は、圧入による嵌合固定の他、接着剤による
固定でもよい。
【0026】ロータハブ3の外周下側には鍔部33が形
成され、ここにハードディスク(不図示)が装着され
る。具体的にはロータハブ3の外周部34により位置決
めされて、鍔部33の上に複数のハードディスクが装着
された後、クランプ部材(不図示)などにより孔部35
にネジ止めされて、ハードディスクはロータハブ3に対
して保持固定される。
【0027】本発明のディスク装置について以下説明す
る。図6に、一般的なディスク装置50の内部構成を模
式図として示す。ハウジング(筐体)51の内部は塵・
埃などが極端に少ないクリーンな空間を形成しており、
その内部に情報を記憶する円板状のディスク板(記録媒
体)53が装着されたモータ52が設置されている。加
えてハウジング51の内部には、ディスク板53に対し
て情報を読み書きするヘッド移動機構(情報アクセス手
段)が配置され、このヘッド移動機構はディスク板53
上の情報を読み書きするヘッド56、このヘッド56を
支えるアーム55,およびヘッド56並びにアーム55
をディスク板53上の所要位置に移動させるアクチュエ
ータ部54により構成される。
【0028】
【発明の効果】本発明の動圧軸受装置の製造方法及び動
圧軸受装置では、ハウジング部材として有底円筒状のも
のを用いるので、従来はハウジング部材の底部を閉塞す
るために必要であったスラストブッシュ部材が不要とな
り、部品点数を少なくできると同時にスラストブッシュ
部材の取付工程を省ける。これにより製造コストを下げ
ることができる。また破砕可能な球状粒子を用いてハウ
ジング部材内のスリーブ部材の固着位置を決めるので、
従来はスリーブ部材の接着位置を決めるために必要であ
った特殊な治具が不要となり位置決め作業が簡単とな
る。これによりさらに製造コストを下げることができ
る。
【0029】また使用する球状粒子として黒鉛及び二硫
化モリブデン、二硫化タングステンの少なくとも1つを
選択すれば、破砕が容易になることから作業効率が高く
なる。またこれらの球状粒子は自己潤滑性を備えるの
で、破砕後その破砕片がハウジング部材の内底面に付着
・堆積することにより軸受部の耐摩耗性が向上する。
【0030】また、本発明のモータ及びディスク装置で
は前記動圧軸受装置を用いるので前記と同様の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る動圧軸受装置の製造方法の一例
を示す工程図である。
【図2】 本発明に係る動圧軸受装置の一例を示す縦断
面図である。
【図3】 図2の動圧軸受装置のスリーブ部材内周面に
形成されたラジアル動圧発生溝の一例を示す図である。
【図4】 図2の動圧軸受装置のスラストプレート部材
下面に形成されたスラスト動圧発生溝の一例を示す平面
図である。
【図5】 本発明に係るモータの一例を示す縦断面図で
ある。
【図6】 本発明に係るディスク装置の一例を示す縦断
面図である。
【図7】 従来の動圧軸受装置を示す縦断面図である。
【図8】 従来の動圧軸受装置の製造方法の一例を示す
工程図である。
【符号の説明】
1 動圧軸受装置 2 ブラケット 3 ロータハブ 4 ステータ 11 ハウジング部材 12 球状粒子 13 軸部材 14 スリーブ部材 15 シール部材 51 ハウジング(筐体) 52 モータ 53 ディスク板(記録媒体) 131 軸部 132 スラストプレート部 141a,141b ラジアル動圧発生溝 141c,132a スラスト動圧発生溝 143 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/16 H02K 5/16 Z 5H615 7/08 7/08 A 15/14 15/14 A Fターム(参考) 3J011 BA06 BA08 CA02 DA02 JA02 KA02 KA03 SE04 SE06 SE07 3J017 AA01 BA00 DA01 DB09 HA01 5D109 BB12 BB18 BB21 BB22 BB31 BB40 5H605 AA07 AA08 BB05 BB19 CC04 DD05 DD09 EB03 EB06 EB13 GG01 GG11 5H607 BB01 BB14 BB17 CC01 DD02 DD03 DD16 GG03 GG09 GG12 5H615 AA01 BB01 BB14 PP24 PP25 SS03 SS10 SS18 SS24 TT12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状のハウジング部材に破砕可能
    な球状粒子を入れる工程と、軸部とこの軸部の下端から
    半径方向外方に突出するスラストプレート部とを有する
    軸部材を、前記スラストプレート部が前記球状粒子で支
    持されるように前記ハウジング部材内に装入する工程
    と、中心軸方向に貫通孔を有する円柱状のスリーブ部材
    を、その貫通孔に前記軸部を挿通させながら、前記スリ
    ーブ部材の下端面が前記スラストプレート部の上面に当
    接するまでハウジング部材に填め込む工程と、前記スリ
    ーブ部材の外周面及び前記ハウジング部材の内周面の少
    なくとも一方に塗布した接着剤で前記スリーブ部材を前
    記ハウジング部材の内周面に固着する工程と、前記軸部
    に軸方向下方に外圧を加え前記スラストプレート部で前
    記球状粒子を破砕する工程とを含むことを特徴とする動
    圧軸受装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記球状粒子が黒鉛及び二硫化モリブデ
    ン、二硫化タングステンの少なくとも1つである請求項
    1記載の動圧軸受装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 有底円筒状のハウジング部材と、 このハウジング部材内に装入された、軸部と該軸部の下
    端から半径方向外方に突出するスラストプレート部とを
    有する軸部材と、 中心軸方向に貫通孔を有し、前記軸部材の前記軸部がこ
    の貫通孔に挿通するように前記ハウジング部材内に填め
    込まれ固着された円柱状のスリーブ部材と、 このスリーブ部材と前記軸部材との間の微小間隙及び前
    記ハウジング部材と前記軸部材との間の微小間隙に充填
    された潤滑流体とを備えた動圧軸受装置であって、 前記ハウジング部材内の前記スリーブ部材の固着位置
    は、前記ハウジング部材の内底面と前記スラストプレー
    ト部との間に破砕可能な球状粒子を存在させることによ
    り決められ、前記球状粒子は、前記スリーブ部材が前記
    ハウジング部材に固着された後、前記軸部に対して軸方
    向下方に外圧が加えられスラストプレート部で破砕され
    たことを特徴とする動圧軸受装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の動圧軸受装置を備えたこ
    とを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 情報を記録できる円板状記録媒体が装着
    されるディスク装置において、筐体と、該筐体内部に固
    定され前記記録媒体を回転させるスピンドルモータと、
    前記記録媒体の所望の位置に情報を書き込み又は読み出
    すための情報アクセス手段とを有するディスク装置であ
    って、前記スピンドルモータが請求項4記載のモータで
    あることを特徴とするディスク装置。
JP2002077525A 2002-03-20 2002-03-20 動圧軸受装置の製造方法並びに動圧軸受装置及びそれを用いたモータ、ディスク装置 Withdrawn JP2003278758A (ja)

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