JP2006311709A - スリーブ、スリーブユニットおよびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】流体動圧を利用した軸受機構が設けられる電動式のモータにおいて、スリーブの真円度の低下に起因する振動と極数または相数に起因する振動との共振を抑制する。
【解決手段】モータに設けられた潤滑油の流体動圧を利用する軸受機構では、スリーブ221のスリーブ外側面2212に中心軸J1に平行な直線状の5本の溝2213が周方向に関して等間隔に形成されており、複数の溝2213とスリーブハウジングの内側面とにより潤滑油の循環用の流路が形成される。モータでは、スリーブ221の溝2213の数が、モータの駆動電流の相数(3相)および界磁用磁石34の極数(8極)のそれぞれに対して互いに素とされることにより、スリーブ221の真円度の低下に起因する振動とモータの極数または駆動電流の相数に起因する振動との共振を抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動式のモータおよびモータに設けられる流体動圧を利用した軸受機構のスリーブユニットに関し、特に、スリーブユニットのスリーブに関する。
従来より、ハードディスク装置等の記録ディスク駆動装置は、記録ディスクを回転駆動するスピンドルモータ(以下、「モータ」という。)を備えており、モータの軸受機構の1つとして、流体動圧を利用する軸受機構が近年採用されている。このような、流体動圧を利用する軸受機構では、シャフト(およびシャフトに接続された部位)とシャフトが挿入されるスリーブとの間等にスラスト軸受部およびラジアル軸受部が構成される。
特許文献1のモータでは、ハウジングおよびハウジングの内周面に固定された軸受スリーブ(以下、2つをまとめて「スリーブユニット」という。)、スリーブユニットに挿入される軸部材、並びに、スリーブユニットの下側の開口を塞ぐスラスト部材により動圧軸受装置が構成されており、軸受スリーブの外周には3本の軸方向溝が円周方向に等間隔に形成されている。特許文献1の動圧軸受装置では、ハウジングの内部空間においてこれらの軸方向溝を介して潤滑油を流動循環させることにより、ハウジング内の潤滑油の圧力が局部的に負圧になる現象を防止し、潤滑油内における気泡の発生や潤滑油の漏れ、振動の発生等を防止する技術が開示されている。
また、特許文献2のモータでは、動圧型軸受の外周に2本の溝が軸方向に沿って形成されており、これらの溝は、動圧型軸受をハウジングに挿入して組み込む際に、動圧型軸受とハウジングの下側の開口を塞ぐ底板とに囲まれる空間と外部との空気の出入りを確保する通気路となる。
特開2004−176816号公報 特開2004−308921号公報
ところで、モータでは通常、界磁用磁石の極数とステータのスロット数との最小公倍数(例えば、12pole−9slotの場合は36次)がスイッチングの次数となり、このスイッチングの次数がモータの固有値(例えば、1stロッキングモード、2ndロッキングモード、パラレルモード(または、トランスレーショナルモード))と等しい場合、共振によりRRO(Repeatable Run Out:モータの動作時におけるロータ部の同期成分の振れ)やPuretone(ステータとロータとの共振等による異音)が大きくなってしまい、記録ディスクに対する情報の読み書きに影響を与えることがある。また、スイッチングの次数の約数がモータの固有値と等しい場合にも共振が発生する。
一方、特許文献1および特許文献2に開示されているように、スリーブの外側面に溝が形成された軸受機構を備えるモータでは、溝の影響によりスリーブの真円度が低下して(すなわち、スリーブの外縁の形状が真円からずれて)RRO等が発生することがある。このとき、真円度の成分(すなわち、溝の本数)の倍数または約数と等しい次数においてモータの振動は大きくなる傾向にあり、溝の本数の約数が、スイッチングの次数の約数、または、モータの固有値と等しい場合には、共振が発生してRRO等が大きくなってしまう。
近年、記録ディスク駆動装置は携帯音楽プレーヤ等にも搭載されており、大容量かつ小型および薄型の記録ディスク駆動装置が求められているため、記録ディスク駆動装置の駆動源であるモータについても同様に、更なる小型化および薄型化が要求されている。そして、モータの小型化に伴ってスリーブの肉厚が薄くなることにより、外側面に形成された溝の影響によるスリーブの真円度の低下が相対的に大きくなり、スリーブの真円度の低下に起因する振動が発生しやすくなっている。
したがって、仮にスリーブに形成された溝の本数の約数とスイッチングの次数の約数(すなわち、界磁用磁石の極数の約数、または、ステータのスロット数の約数(換言すれば、モータの駆動電流の相数の倍数または約数))とが等しいとすると、スリーブの真円度の低下に起因する振動とスイッチングに起因する振動とが共振してしまい、RRO等が大きくなってしまうことになる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、流体動圧を利用した軸受機構が設けられる電動式のモータにおいて、スリーブの真円度の低下に起因する振動と極数または相数に起因する振動との共振を抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電動式のモータにおいて流体動圧を利用した軸受機構に用いられる略円筒状のスリーブであって、シャフトが挿入される所定の中心軸を中心とする略円筒面状の内側面と、前記中心軸を中心とする略円筒面状の外側面とを備え、前記外側面が、前記中心軸に平行な直線状の複数の溝を、前記中心軸を中心とする周方向に関して等間隔に備え、前記複数の溝の数が、前記モータの駆動電流の相数および界磁用磁石の極数のそれぞれに対して互いに素である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスリーブであって、前記相数が3であり、前記複数の溝の数が5または7である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のスリーブであって、原材料を加圧成形した後に焼結することにより形成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のスリーブであって、前記中心軸を中心とする径方向の肉厚が0.9mm以下である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のスリーブであって、前記中心軸を中心とする径方向において、前記複数の溝のそれぞれの深さが肉厚の10%以上である。
請求項6に記載の発明は、電動式のモータに設けられる流体動圧を利用した軸受機構のスリーブユニットであって、略有底円筒状のスリーブハウジングと、前記スリーブハウジングの内側面に固定された請求項1ないし5のいずれかに記載のスリーブとを備える。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のスリーブユニットであって、前記スリーブの前記複数の溝と前記スリーブハウジングの前記内側面とにより形成される複数の流路が、軸受機構における作動流体の循環に利用される。
請求項8に記載の発明は、電動式のモータであって、シャフトの周囲に配置された界磁用磁石を有するロータ部と、前記界磁用磁石との間で前記シャフトを中心とするトルクを発生する電機子を有するとともに前記ロータ部を前記シャフトを中心に回転可能に支持するステータ部とを備え、前記ロータ部および前記ステータ部の一方が、請求項6または7に記載のスリーブユニットを備え、前記ロータ部および前記ステータ部の他方が、作動流体を介して前記スリーブユニットに挿入される前記シャフトを備える。
本発明では、スリーブの真円度の低下に起因する振動と極数または相数に起因する振動との共振を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電動式のスピンドルモータ1(以下、「モータ1」という。)を備える記録ディスク駆動装置60の内部構成を示す図である。記録ディスク駆動装置60はハードディスク装置であり、情報を記録する円板状の2枚の記録ディスク62、記録ディスク62に対する情報の書き込みおよび(または)読み出しを行うアクセス部63、記録ディスク62を保持して回転する電動式のモータ1、並びに、記録ディスク62、アクセス部63およびモータ1を内部空間110に収容するハウジング61を備える。
図1に示すように、ハウジング61は、上部に開口を有するとともにモータ1およびアクセス部63が内側の底面に取り付けられる無蓋箱状の第1ハウジング部材611、並びに、第1ハウジング部材611の開口を覆うことにより内部空間110を形成する板状の第2ハウジング部材612を備える。記録ディスク駆動装置60では、第1ハウジング部材611に第2ハウジング部材612が接合されてハウジング61が形成され、内部空間110は塵や埃が極度に少ない清浄な空間とされる。
2枚の記録ディスク62は、モータ1の上側に載置されてクランパ621によりモータ1に固定される。アクセス部63は、記録ディスク62に近接して情報の読み出しおよび書き込みを磁気的に行うヘッド631、ヘッド631を支持するアーム632、並びに、アーム632を移動させることによりヘッド631を記録ディスク62およびモータ1に対して相対的に移動するヘッド移動機構633を有する。これらの構成により、ヘッド631は回転する記録ディスク62に近接した状態で記録ディスク62の所要の位置にアクセスし、情報の書き込みおよび読み出しを行う。
図2は、記録ディスク62(図1参照)の回転に使用されるモータ1の構成を示す縦断面図である。モータ1は、3相の交流電流により駆動される。図2に示すように、モータ1はアウターロータ型のモータであり、固定組立体であるステータ部2、および、回転組立体であるロータ部3を備える。ロータ部3は、作動流体である潤滑油による流体動圧を利用した軸受機構を介して、モータ1の中心軸J1(後述のシャフト311の中心軸でもある。)を中心にステータ部2に対して回転可能に支持される。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってロータ部3側を上側、ステータ部2側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。
ロータ部3は、ロータ部3の各部を保持するロータハブ31、および、ロータハブ31に取り付けられて中心軸J1の周囲に配置される界磁用磁石34を備える。ロータハブ31は、ステンレス等により形成されており、中心軸J1を中心とする略円筒状であって下側(すなわち、ステータ部2側)に突出するシャフト311、シャフト311の上端部から中心軸J1に対して垂直に広がる略円板状の円板部312、および、円板部312から下側に突出する略円筒状の円筒部313を備える。界磁用磁石34は、ロータハブ31の円板部312の外縁近傍に設けられるとともに多極着磁された円環状の磁石であり、その極数(磁極の数)は2の倍数(本実施の形態では8極)である。
ステータ部2は、ステータ部2の各部を保持するベース部であるベースプレート21、ロータ部3のシャフト311が潤滑油を介して挿入されるとともにロータ部3を回転可能に支持する軸受機構の一部である略有底円筒状のスリーブユニット22、スリーブユニット22の周囲にてベースプレート21に取り付けられる電機子24、および、界磁用磁石34の下側に配置される略円環状のスラストヨーク25を備える。
ベースプレート21は、第1ハウジング部材611(図1参照)の一部であり、アルミニウム、アルミニウム合金、または、磁性もしくは非磁性の鉄系金属の板状部材をプレス加工することにより第1ハウジング部材611の他の部位と一体的に形成される。スラストヨーク25は、中心軸J1を中心としてベースプレート21に固定されており、界磁用磁石34との間の磁気的引力によりロータ部3をベースプレート21側に引き付ける強磁性体である。電機子24は、シャフト311の周囲に配置された界磁用磁石34との間でシャフト311(すなわち、中心軸J1)を中心とする回転力(トルク)を発生する。
電機子24は、圧入または接着によりベースプレート21に上側から取り付けられており、薄板状の珪素鋼板により形成された複数(本実施の形態では6枚)のコアプレートを積層してなるコア241を備え、コア241は、中心軸J1を中心に放射状に配置された複数(本実施の形態では12個)のティース243、および、複数のティース243を内側から支持する(すなわち、各ティース243の中心軸J1側の端部を連結して支持する)リング状のコアバックを備える。コア241を形成するコアプレートのそれぞれの厚さは0.1〜0.35mmとされ、好ましくは、0.2mmとされる。各コアプレートでは、複数のティース243およびコアバックのそれぞれに対応する部位が一体的に形成されているため、複数のティース243およびコアバックは磁気的に接続されている。
電機子24は、コア241の複数のティース243のそれぞれに直径0.05〜0.3mm(より好ましくは0.1mm)の導線が多層に巻回されることにより形成される複数のコイル242をさらに備える。
スリーブユニット22は、中心軸J1を中心とする略円筒状のスリーブ221、および、スリーブ221の外周に取り付けられる略有底円筒状のスリーブハウジング222を備え、ベースプレート21の略中央部に形成された開口に取り付けられる。スリーブ221は、スリーブハウジング222の内側面(以下、「ハウジング内側面」という。)2221との間に僅かな隙間をあけて挿入されており(すなわち、すきまばめされており)、接着剤を介してハウジング内側面2221に固定されている。
図3は、モータ1の一部(図2における左半分)を拡大して示す縦断面図であり、図4は、スリーブ221を拡大して示す平面図である。図3および図4に示すように、スリーブ221は、中心軸J1を中心とする略円筒面状であってシャフト311が挿入されるスリーブ内側面2211、および、中心軸J1を中心とする円筒面状のスリーブ外側面2212を備える。本実施の形態では、スリーブ221の外径および内径はそれぞれ4mmおよび3mmとされ、中心軸J1を中心とする径方向の肉厚(すなわち、径方向におけるスリーブ内側面2211とスリーブ外側面2212との間の距離)は0.5mmとされる。
スリーブ221では、スリーブ外側面2212に、中心軸J1方向に伸びる5本の溝2213が、中心軸J1を中心とする周方向に関して等間隔に形成されている。換言すれば、スリーブ外側面2212は、中心軸J1に平行な直線状の5本の溝2213を備える。本実施の形態では、各溝2213の平面視における形状は略半円形とされ、溝2213の中心軸J1を中心とする径方向における深さは約70μm(すなわち、スリーブ221の肉厚の約14%)とされる。溝2213の大きさ(深さや幅)は、スリーブ221のスリーブハウジング222への取り付け時に、毛細管現象により接着剤が溝2213に入り込んでしまわないように下限が定められている。
スリーブ221は多孔質部材であり、粉末状の原材料を型に入れて押し固めることにより加圧成形した後に焼結し、焼結された部材を再度型に入れて圧縮することにより形成される。原材料としては、様々な種類の金属粉末や金属化合物粉末、非金属粉末等(例えば、鉄(Fe)および銅(Cu)の混合粉末、銅およびスズ(Sn)の混合粉末、銅、スズおよび鉛(Pb)の混合粉末、鉄および炭素(C)の混合粉末)が利用される。スリーブ外側面2212の溝2213は、スリーブ221の上記形成工程(例えば、加圧成形工程や焼結後の圧縮行程)において同時に容易に形成される。
スリーブハウジング222の上部には、スリーブユニット22の外周に沿って中心軸J1に対して外側に突出する突起部であるフランジ部224が一体的に形成されている。フランジ部224の上端部は、円筒部313の上端部よりも上側で円筒部313の付け根部と中心軸J1方向において対向している。これにより、ロータ部3がステータ部2から離れて上側に抜けてしまうことが防止される。換言すれば、ロータハブ31の円筒部313およびスリーブハウジング222のフランジ部224は、ロータ部3の抜け止めとなっている。
次に、モータ1のロータ部3をステータ部2に回転可能に支持する流体動圧を利用した軸受機構について説明する。図3に示すように、モータ1では、ロータハブ31の円板部312の下面とスリーブハウジング222の上側の端面との間、スリーブ内側面2211とシャフト311の外側面との間、シャフト311の下側の端面とスリーブハウジング222の内底面との間、および、スリーブハウジング222のフランジ部224の外側面とロータハブ31の円筒部313の内側面との間に微小な間隙が設けられる。以下、これらの間隙をそれぞれ、「上部間隙41」、「側部間隙42」、「下部間隙43」、「外側間隙44」という。
スリーブユニット22では、スリーブ外側面2212に形成された複数の溝2213とハウジング内側面2221とにより、スリーブ221の上部と下部とを連通する(すなわち、上部間隙41と下部間隙43とを連通する)複数の流路が形成される。また、スリーブ221の下側の端面には、複数の溝2213(により形成される流路)と下部間隙43とを連通する水平溝2214(図2参照)が形成されている。モータ1では、上記複数の流路および上記複数の間隙に潤滑油が連続して充填され、いわゆるフルフィル構造の軸受機構が構成される。
スリーブハウジング222のフランジ部224の外側面は、その外径が下側に向かって漸次減少する傾斜面とされ、フランジ部224の外側面に対向するロータハブ31の円筒部313の内側面も、その内径が下側に向かって漸次減少する傾斜面とされる。円筒部313の内側面の中心軸J1に対する傾きは、フランジ部224の外側面の傾きよりも小さくされるため、外側間隙44の幅(すなわち、フランジ部224の外側面と円筒部313の内側面との間の距離)は下側に向かって漸次増加する。これにより、外側間隙44における潤滑油の界面は、毛管現象および表面張力によりメニスカス状となってテーパシールが形成され、外側間隙44がオイルバッファとしての役割を果たして潤滑油の流出が防止される。
スリーブハウジング222の上側の端面には、ロータ部3の回転時に潤滑油に対して中心軸J1側に向かう圧力を発生させるための溝(例えば、スパイラル状の溝)が形成されており、上部間隙41によりスラスト動圧軸受部が構成される。また、側部間隙42の互いに対向する面には、潤滑油に流体動圧を発生させるための溝(例えば、中心軸J1の向く方向に関して、スリーブ221の内側面の上下に設けられたヘリングボーン溝等)が形成されており、側部間隙42によりラジアル動圧軸受部が構成される。
このように、モータ1では、スリーブユニット22(すなわち、スリーブ221およびスリーブハウジング222)とロータハブ31との間に形成される間隙(すなわち、上部間隙41、側部間隙42、下部間隙43および外側間隙44)、並びに、スリーブ221の溝2213とハウジング内側面2221とにより形成される複数の流路に、作動流体である潤滑油が充填されており、ロータ部3の回転時には、潤滑油による流体動圧を利用してロータ部3が支持される。そして、ロータ部3が中心軸J1を中心としてステータ部2に対して回転されることより、ロータ部3に取り付けられる記録ディスク62(図1参照)が回転される。
モータ1では、流体動圧を利用する軸受機構によりロータ部3を潤滑油を介して非接触にて支持することにより、ロータ部3を高精度、かつ、低騒音にて回転することができる。特に、フルフィル構造の軸受機構では、軸受内部に空気が介在しないため、潤滑油内に発生した気泡に起因するシャフト311とスリーブ221との異常接触や、軸受機構内部の空気が膨張することによる潤滑油の漏れ等が抑制される。また、モータ1では、スリーブ221が粉末状の原材料を加圧成形した多孔質部材とされるため、軸受機構において高い保持力にて潤滑油を保持することができるとともに潤滑油中のパーティクル等の不純物を吸着して潤滑油を清浄に保つことができる。
モータ1では、上部間隙41において中心軸J1側に押し込まれた潤滑油が、側部間隙42、下部間隙43、水平溝2214および複数の溝2213を介して上部間隙41へと戻される。換言すれば、複数の溝2213により形成されるとともに上部間隙41と下部間隙43とを連通する複数の流路は、モータ1の軸受機構における潤滑油の循環に利用される。これにより、ロータ部3の回転時に上部間隙41および下部間隙43における潤滑油の圧力がほぼ等しくされるため、下部間隙43において潤滑油の圧力が過剰に高くなることが防止され、ロータ部3が過剰に浮き上がってしまうことが防止される。また、軸受機構内の潤滑油の圧力が局部的に負圧になることが防止され、潤滑油内における気泡の発生や潤滑油の漏れ等が防止される。
上述のように、モータ1では、スリーブ外側面2212に複数の溝2213が形成されており、溝2213が形成されない場合に比べてスリーブ221の真円度が低下しているため(すなわち、スリーブ221の平面視における外周縁の形状の真円からのずれが大きくなっているため)、ロータ部3の回転時にスリーブ221が歪んでRRO等の振動が発生する可能性があり、また、このような真円度の低下(すなわち、真円からのずれ)に起因する振動が他の要因により発生する振動と共振して大きくなる可能性もある。そこで、モータ1では、スリーブ221の複数の溝2213の数(5本)を、モータ1の駆動電流の相数(3相)および界磁用磁石34の極数(8極)のそれぞれに対して互いに素とすることにより、スリーブ221の真円度の低下に起因する振動とモータ1の(界磁用磁石34の)極数または駆動電流の相数に起因する振動との共振を抑制することができる。その結果、記録ディスク駆動装置60(図1参照)では、モータ1のRRO等の振動が共振により増大することが防止され、記録ディスク62に対する情報の読み書きを適切に行うことができる。
また、モータ1では、5本の溝2213が中心軸J1を中心とする周方向に関して等間隔に形成されているため、スリーブ221の真円度の低下に起因してロータ部3の回転時にスリーブ221が歪んでロータ部3に振動が発生する場合であっても、スリーブ221が周方向において不均等に歪むことが防止され、ロータ部3が周方向に不均等に振動することが防止される。
このように、モータ1では、ロータ部3の回転時において、スリーブ221の真円度の低下に起因する振動が、モータ1の極数または駆動電流の相数に起因する振動と共振することが抑制されるため、スリーブ221の構造は、溝2213が真円度に影響を与える可能性がある加圧成形により形成されたスリーブに特に適している。
スリーブユニット22およびモータ1の構造は、スリーブの肉厚が薄く、外側面に形成される溝が微細なものであってもスリーブの真円度に対する影響が大きい場合、例えば、中心軸を中心とする径方向の肉厚が0.5mm以下であるスリーブを有するスリーブユニットおよびモータに特に適している。また、スリーブの肉厚に対して比較的溝の深さが深い場合、例えば、径方向の溝の深さがスリーブの肉厚の10%以上であるスリーブを有するスリーブユニットおよびモータにも特に適している。
本実施の形態では、肉厚が0.5mmのスリーブ221について説明したが、肉厚等が異なるスリーブに上記構造を適用した場合について以下に説明する。例えば、外径が4.2mm、内径が2.5mm、肉厚が0.85mmのスリーブでは、外側面に形成される溝がスリーブの真円度に与える影響が比較的大きく、真円度の低下に起因する振動が発生する。一方、外径が3.9mm、内径が2.0mm、肉厚が0.95mmのスリーブでは、溝の影響による真円度の低下に起因する振動はほとんど発生しない。これらの実験結果から、スリーブ221の構造は、中心軸を中心とする径方向の肉厚が0.9mm以下であるスリーブに特に適しているといえる。
モータ1の軸受機構では、仮にスリーブ外側面2212に形成される溝2213の数が過剰に多いとすると、軸受機構内に充填される潤滑油の量が多くなってしまい、温度が上昇した際の潤滑油の膨張量が大きくなって外側間隙44におけるテーパーシールの温度マージン(すなわち、外側間隙44のオイルバッファとしての機能)が相対的に低下してしまう。また、上部間隙41において中心軸J1側に押し込んだ潤滑油の循環が速くなってしまい、下部間隙43における潤滑油の圧力が低くなって動圧不足になってしまう。したがって、3相駆動であるモータ1の溝2213の数としては5本が適切であるといえる。
なお、モータ1のスリーブユニット22では、スリーブ外側面2212に複数の溝2213が形成されたスリーブ221が、スリーブハウジング222のハウジング内側面2221に固定されることにより、軸受機構における潤滑油の循環用の流路を容易に形成することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るモータ1aについて説明する。図5は、モータ1aを示す縦断面図である。図5に示すように、モータ1aでは、流体動圧を利用した軸受機構の構成および形状を除いて他の構成は図2に示すモータ1とほぼ同様であり、以下の説明において同符号を付す。
モータ1aは、第1の実施の形態と同様に、記録ディスク駆動装置の記録ディスクの回転に使用される電動式のモータであり、3相の交流電流により駆動される。図5に示すように、モータ1aは、第1の実施の形態と同様に、アウターロータ型のモータであり、固定組立体であるステータ部2、および、回転組立体であるロータ部3を備える。ロータ部3は、潤滑油による流体動圧を利用した軸受機構を介して、モータ1aの中心軸J1を中心にステータ部2に対して回転可能に支持される。
図5に示すように、モータ1aでは、第1の実施の形態とは異なり、シャフト311がステータ部2のベースプレート21の略中央部に形成された開口に取り付けられており、スリーブユニット22aがロータ部3のロータハブ31の略中央部に形成された開口に取り付けられている。ステータ部2に設けられたシャフト311は、その上端部(すなわち、中心軸J1方向におけるロータ部3側の端部)に中心軸J1に対して外側に広がる円板状のスラストプレート314を備える。
また、ロータ部3に設けられたスリーブユニット22aは、中心軸J1を中心とする略円筒状のスリーブ221a、および、スリーブ221aの外周に取り付けられる略有底円筒状のスリーブハウジング222aを備える。スリーブハウジング222aは、スリーブ221aの外周に取り付けられる略円筒状の側壁部2222、および、側壁部2222の上側の開口を塞ぐ底部2223を備える。スリーブユニット22aでは、スリーブ221aが、スリーブハウジング222aのハウジング内側面2221に接着剤を介して固定されている。
図6は、スリーブ221aを示す平面図である。図6に示すように、スリーブ221aは、第1の実施の形態と同様に、中心軸J1を中心とする略円筒面状であってシャフト311が挿入されるスリーブ内側面2211、および、中心軸J1を中心とする円筒面状のスリーブ外側面2212を備える。スリーブ外側面2212は、中心軸J1に平行な直線状の7本の溝2213を中心軸J1を中心とする周方向に関して等間隔に備える。本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、スリーブ221aの外径および内径はそれぞれ4mmおよび3mmとされ、中心軸J1を中心とする径方向の肉厚は0.5mmとされる。また、各溝2213の平面視における形状は略半円形とされ、溝2213の中心軸J1を中心とする径方向における深さは約70μm(すなわち、スリーブ221aの肉厚の約14%)とされる。
第1の実施の形態と同様に、スリーブ221aは多孔質部材であり、粉末状の原材料を型に入れて押し固めることにより加圧成形した後に焼結し、焼結された部材を再度型に入れて圧縮することにより形成され、スリーブ外側面2212の溝2213は、スリーブ221aの上記形成工程(例えば、加圧成形工程や焼結後の圧縮行程)において同時に容易に形成される。
次に、モータ1aのロータ部3をステータ部2に回転可能に支持する流体動圧を利用した軸受機構について説明する。図5に示すように、モータ1aでは、スリーブハウジング222aの底部2223の下面とシャフト311のスラストプレート314の上面との間、スリーブ221aの上側の端面とスラストプレート314の下面との間、スリーブ内側面2211とシャフト311の外側面との間、および、スリーブハウジング222aの下端部から中心軸J1側に突出する略円環状のフランジ部224aの内側面とシャフト311の外側面との間に微小な間隙が設けられる。以下、これらの間隙をそれぞれ、「第1上部間隙41a」、「第2上部間隙41b」、「側部間隙42a」、「下部間隙43a」という。
また、スリーブユニット22aでは、スリーブ外側面2212に形成された複数の溝2213とハウジング内側面2221とにより、第1上部間隙41aおよび第2上部間隙41bと下部間隙43aとを連通する複数の流路が容易に形成される。モータ1aでは、上記複数の流路および上記複数の間隙に潤滑油が連続して充填され、いわゆるフルフィル構造の軸受機構が構成される。
シャフト311の外周面のうち、スリーブハウジング222aのフランジ部224aと対向する部位は、その外径が下側に向かって漸次減少する傾斜面とされ、当該傾斜面と対向するスリーブハウジング222aのフランジ部224aの内周面の内径は一定とされる。これにより、フランジ部224aとシャフト311との間の間隙(すなわち、下部間隙43a)における潤滑油の界面は、毛管現象および表面張力によりメニスカス状となってテーパシールが形成され、下部間隙43aがオイルバッファとしての役割を果たして潤滑油の流出が防止される。
スラストプレート314の上面、および、スリーブ221aの上側の端面には、ロータ部3の回転時に潤滑油に対して中心軸J1側に向かう圧力を発生させるための溝(例えば、スパイラル状の溝)が形成されており、第1上部間隙41aおよび第2上部間隙41bによりスラスト動圧軸受部が構成される。また、側部間隙42aの互いに対向する面には、潤滑油に流体動圧を発生させるための溝(例えば、中心軸J1の向く方向に関して、スリーブ221の内側面の上下に設けられたヘリングボーン溝等)が形成されており、側部間隙42aによりラジアル動圧軸受部が構成される。
複数の溝2213により形成される複数の流路は、第1上部間隙41a、第2上部間隙41bおよび下部間隙43aを連通し、モータ1aの軸受機構における潤滑油の循環に利用される。
モータ1aでは、スリーブユニット22aとシャフト311との間に形成される間隙(すなわち、第1上部間隙41a、第2上部間隙41b、側部間隙42aおよび下部間隙43a)、並びに、スリーブ221aの溝2213とハウジング内側面2221とにより形成される複数の流路に充填される潤滑油による流体動圧を利用して、非接触にてロータ部3が支持される。これにより、ロータ部3を高精度、かつ、低騒音にて回転することができる。
モータ1aでは、第1の実施の形態と同様に、軸受機構がフルフィル構造とされるため、潤滑油内に発生した気泡に起因するシャフト311とスリーブ221aとの異常接触や、軸受機構内部の空気が膨張することによる潤滑油の漏れ等が抑制される。また、スリーブ221aが多孔質部材とされるため、軸受機構において高い保持力にて潤滑油を保持することができるとともに潤滑油中のパーティクル等の不純物を吸着して潤滑油を清浄に保つことができる。
モータ1aの軸受機構では、複数の溝2213とスリーブハウジング222aのハウジング内側面2221とにより形成される流路により、第1上部間隙41a、第2上部間隙41bおよび下部間隙43aにおける潤滑油の圧力がほぼ等しくされる。このため、第1の実施の形態と同様に、ロータ部3の回転時にロータ部3が過剰に浮き上がることが防止されるとともに潤滑油内における局部的な負圧による気泡の発生や潤滑油の漏れ等が防止される。
モータ1aでは、特に、スリーブ221aの溝2213の数を7本とすることにより、スリーブ221aの溝2213の数が、モータ1aの駆動電流の相数(3相)および界磁用磁石34の極数(8極)のそれぞれに対して互いに素とされるため、スリーブ221aの真円度の低下に起因する振動とモータ1aの極数または駆動電流の相数に起因する振動との共振を抑制することができる。その結果、モータ1aが取り付けられる記録ディスク駆動装置において、モータ1aのRRO等の振動が共振により増大することが防止され、記録ディスクに対する情報の読み書きを適切に行うことができる。また、モータ1aでは、7本の溝2213が中心軸J1を中心とする周方向に関して等間隔に形成されているため、ロータ部3の回転時にロータ部3が周方向に不均等に振動することが防止される。
スリーブ221aの構造は、第1の実施の形態と同様に、溝2213が真円度に影響を与える可能性がある加圧成形により形成されたスリーブに特に適している。また、スリーブユニット22aおよびモータ1aの構造も、中心軸を中心とする径方向の肉厚が0.9mm以下(より好ましくは、0.5mm以下)であるスリーブを有するスリーブユニットおよびモータ、並びに、径方向の溝の深さがスリーブの肉厚の10%以上であるスリーブを有するスリーブユニットおよびモータに特に適している。
また、下部間隙43aにおけるテーパーシールの温度マージンの確保、並びに、第1上部間隙41aおよび第2上部間隙41bにおける動圧の確保の観点からは、溝2213の数が過剰に多いことは好ましくないため、3相駆動であるモータ1aの溝2213の数としては7本(第1の実施の形態と同様に、5本であってもよい。)が適切であるといえる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、第1の実施の形態に係るモータ1では、第2の実施の形態と同様に、シャフト311の先端(下端)に円板状のスラストプレートが設けられてもよい。この場合、スリーブユニット22では、スリーブ221の下側の端面とスリーブハウジング222の内底面との間に下部間隙43よりも大きな隙間が設けられ、当該隙間にスラストプレートの外縁部が配置される。そして、スリーブ221の下側の端面に流体動圧発生用の溝が形成され、スラストプレートの上面とスリーブ221の下側の端面との間の隙間によりスラスト動圧軸受部が形成される。また、スリーブハウジング222は、必ずしも一体的に形成される必要はなく、円筒状の側壁部と側壁部の下側の開口を塞ぐ円板状の底部とにより形成されてもよい。
モータの軸受機構において潤滑油の循環用の流路を形成する複数の溝2213の数は、必ずしも5本または7本に限定される必要はなく、モータの駆動電流の相数および界磁用磁石34の極数に対して互いに素となる範囲内で変更されてよい。例えば、2相駆動のモータでは、3本の溝2213がスリーブ外側面2212に形成されてもよい。また、5相駆動のモータでは、3本または7本の溝2213が設けられてよい。
複数の溝2213は、必ずしも潤滑油の循環用の流路として利用される必要はなく、例えば、スリーブをスリーブハウジングに取り付ける際に、スリーブハウジング内の空間と外部との空気の出入りを確保する通気路として利用されてもよい。
上記実施の形態に係るスリーブは、必ずしも原材料を加圧成形した後に焼結して形成される多孔質部材である必要はなく、例えば、無垢材により形成されてもよい。上記実施の形態に係るモータの軸受機構は、例えば、空気を作動流体とした、いわゆるエア動圧軸受を用いてもよい。
上記実施の形態に係るモータは、必ずしも界磁用磁石34が電機子24の外側に配置された、いわゆる、アウターロータ型である必要はなく、界磁用磁石34が電機子24の中心軸J1側に配置されたインナーロータ型であってもよい。また、モータは、ハードディスク装置以外の他の記録ディスク駆動装置(例えば、リムーバブルディスク装置)の駆動源として利用されてよく、また、記録ディスク駆動装置の駆動源以外の他の産業用モータとして利用されてもよい。
第1の実施の形態に係る記録ディスク駆動装置の内部構成を示す図である。 モータの構成を示す縦断面図である。 モータの一部を拡大して示す縦断面図である。 スリーブを示す平面図である。 第2の実施の形態に係るモータを示す縦断面図である。 スリーブを示す平面図である。
符号の説明
1,1a モータ
2 ステータ部
3 ロータ部
22,22a スリーブユニット
24 電機子
31 ロータハブ
34 界磁用磁石
221,221a スリーブ
222,222a スリーブハウジング
311 シャフト
2211 スリーブ内側面
2212 スリーブ外側面
2213 溝
2221 ハウジング内側面
J1 中心軸

Claims (8)

  1. 電動式のモータにおいて流体動圧を利用した軸受機構に用いられる略円筒状のスリーブであって、
    シャフトが挿入される所定の中心軸を中心とする略円筒面状の内側面と、
    前記中心軸を中心とする略円筒面状の外側面と、
    を備え、
    前記外側面が、前記中心軸に平行な直線状の複数の溝を、前記中心軸を中心とする周方向に関して等間隔に備え、
    前記複数の溝の数が、前記モータの駆動電流の相数および界磁用磁石の極数のそれぞれに対して互いに素であることを特徴とするスリーブ。
  2. 請求項1に記載のスリーブであって、
    前記相数が3であり、前記複数の溝の数が5または7であることを特徴とするスリーブ。
  3. 請求項1または2に記載のスリーブであって、
    原材料を加圧成形した後に焼結することにより形成されることを特徴とするスリーブ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のスリーブであって、
    前記中心軸を中心とする径方向の肉厚が0.9mm以下であることを特徴とするスリーブ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のスリーブであって、
    前記中心軸を中心とする径方向において、前記複数の溝のそれぞれの深さが肉厚の10%以上であることを特徴とするスリーブ。
  6. 電動式のモータに設けられる流体動圧を利用した軸受機構のスリーブユニットであって、
    略有底円筒状のスリーブハウジングと、
    前記スリーブハウジングの内側面に固定された請求項1ないし5のいずれかに記載のスリーブと、
    を備えることを特徴とするスリーブユニット。
  7. 請求項6に記載のスリーブユニットであって、
    前記スリーブの前記複数の溝と前記スリーブハウジングの前記内側面とにより形成される複数の流路が、軸受機構における作動流体の循環に利用されることを特徴とするスリーブユニット。
  8. 電動式のモータであって、
    シャフトの周囲に配置された界磁用磁石を有するロータ部と、
    前記界磁用磁石との間で前記シャフトを中心とするトルクを発生する電機子を有するとともに前記ロータ部を前記シャフトを中心に回転可能に支持するステータ部と、
    を備え、
    前記ロータ部および前記ステータ部の一方が、請求項6または7に記載のスリーブユニットを備え、
    前記ロータ部および前記ステータ部の他方が、作動流体を介して前記スリーブユニットに挿入される前記シャフトを備えることを特徴とするモータ。
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