JP2003278722A - 枠体の製造方法 - Google Patents

枠体の製造方法

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JP2003278722A
JP2003278722A JP2002087835A JP2002087835A JP2003278722A JP 2003278722 A JP2003278722 A JP 2003278722A JP 2002087835 A JP2002087835 A JP 2002087835A JP 2002087835 A JP2002087835 A JP 2002087835A JP 2003278722 A JP2003278722 A JP 2003278722A
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edge
groove
frame body
manufacturing
bending
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JP2002087835A
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Akira Tanimoto
明良 谷本
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HYOGO BOEKI KK
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HYOGO BOEKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Vカット工程と折り曲げ接合工程を有する枠
体の製造方法において、矩形枠体の外周長さが限定され
ることなく、面板に可撓性のない材料を用いることがで
きるなど、家具などのデザイン上の制約を取り払うこと
が可能な枠体の製造方法。 【解決手段】 予め外周面となる面板側から溝加工を行
いここに可撓性材料のエッジ材を埋めこみ接着しておく
か、あるいはVカット位置で基材を可撓性材料のエッジ
材にて接合することにより、Vカットや折り曲げ部位に
のみ可撓性を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家具やキッチン
カウンターの箱体等を形成するのに用いる矩形枠体の製
造法の改良に係り、矩形枠体の外周側のコーナーエッジ
部を直角にかつ美観よく形成できる枠体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】家具やキッチンカウンターの本体部を形
成する箱体を、効率よく量産する方法として、予め長尺
の基材より一体型の矩形枠体を作製して、これに背板や
扉を取り付ける方法が多用されている。
【0003】この箱体等を形成するのに用いる矩形枠体
を製造する方法を説明すると、まず、図1に示すごとき
矩形枠体1の天板2部、右側板3部、地板4部、左側板
5部の各部に相当する長さを有する図2Aに示す長尺の
基材10を準備する。基材10には化粧用の面板が表面
に貼着されている。
【0004】次に、図2B、図2Cに示すごとく、矩形
枠体1の外周面を形成する面板11を残すようにして基
材10の所要箇所に3本のV溝12と、このV溝の半分
に相当する傾斜面13を基材10両端部に形成する(V
カット工程)。
【0005】さらに図2Dに示すごとく、基材10の前
記V溝12と傾斜面13に接着材14付けを行い、基材
10を内側へ折り曲げて接合することにより、図2Eに
示すように矩形枠体1を得ることができる(折り曲げ接
合工程)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の製造方法に用い
る基材10は、木質材、無機質材、樹脂材、複合材のい
ずれも利用できるが、矩形枠体1の外周面を形成する面
板11には、コーナーエッジ部を形成するために可撓性
のある樹脂板、フィルムあるいは可撓性を付与した突き
板を使用する必要がある。
【0007】また、基材10の長さは、用いる材料や製
造上の制約から、例えば日本では2700mmに限定さ
れ、矩形枠体1の外周長さも2700mmに限定され
る。
【0008】この全長長さ内で天板(地板)長さと側板
長さが任意に設定され、所要幅と高さを有する矩形枠体
が製造されることになる。矩形枠体の製造に際して、需
要者により矩形枠体の幅と高さが適宜選定されるため、
コーナーエッジ部の位置は特定できないことになり、面
板11には常に可撓性のある材料を用いることになる。
【0009】従って、矩形枠体の外周長さが限定される
こと、また面板には可撓性材料を用いる必要があるとい
う制約によって、最終製品のデザインの選択の自由が大
きく疎外されていた。
【0010】この発明は、従来のVカット工程と折り曲
げ接合工程を有する枠体の製造方法において、矩形枠体
の外周長さが限定されることなく、面板に可撓性のない
材料を用いることができるなど、家具などのデザイン上
の制約を取り払うことが可能な枠体の製造方法の提供を
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者は、基材長さにか
かわらず枠体の製造が可能であり、また面板に可撓性の
ない材料を用いることができる枠体の構成について種々
検討し、Vカットや折り曲げ部位にのみ可撓性を付与す
る方法に着目し、さらに鋭意検討した結果、Vカットや
折り曲げ部位を設定した後に、予め外周面となる面板側
から溝加工を行いここに可撓性材料のエッジ材を埋めこ
み接着しておくか、あるいはVカット位置で基材を可撓
性材料のエッジ材にて接合することにより、目的が達成
できることを知見し、この発明を完成した。
【0012】すなわち、この発明は、折り曲げ用のV溝
部を形成するVカット工程と、前記V溝部で折り曲げて
接合する折り曲げ接合工程を有する枠体の製造方法にお
いて、V溝部形成後にコーナーエッジとなる予定位置に
エッジ溝加工を行う溝加工工程と、前記エッジ溝内に可
撓性を有するエッジ形成材を埋め込み固着する埋め込み
工程とを有することを特徴とする枠体の製造方法であ
る。
【0013】又、この発明は、折り曲げ用のV溝部を形
成するVカット工程と、前記V溝部で折り曲げて接合す
る折り曲げ接合工程を有する枠体の製造方法において、
V溝部形成後にコーナーエッジとなる予定位置にエッジ
溝加工を行う溝加工工程と、前記エッジ溝加工位置が基
材端であり当該端面を接合する接合工程と、前記エッジ
溝内に可撓性を有するエッジ形成材を埋め込み固着する
埋め込み工程とを有することを特徴とする枠体の製造方
法である。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明による枠体の製造工程を
図面に基づいて説明する。この発明の特徴は、V溝部形
成して折り曲げ後にコーナーエッジとなる予定位置にエ
ッジ溝加工を行い、この溝に可撓性を有するエッジ形成
材を埋め込み固着することにある。
【0015】図3Aに示すごとく、V溝を設ける予定位
置にある基材10の面板11側、すなわちコーナーエッ
ジとなる予定位置にエッジ溝20を形成する溝加工を行
う。次に図3Bに示すごとく、エッジ溝20内に可撓性
を有するエッジ形成材21を埋め込み接着固定する。
【0016】その後、図2に示す枠体の製造工程を施す
ことができ、図3Bに破線で示すごとく、V溝12を形
成するVカット工程を経て、さらに形成したV溝部で折
り曲げて接合する折り曲げ接合工程を施すことで、矩形
枠体を得ることができる。
【0017】この発明による矩形枠体は、コーナーエッ
ジとなる予定位置に可撓性を有するエッジ形成材21を
用いるため、基材10の面板11には可撓性を有する材
料を用いる必要がなく、可撓性がない所望のあらゆる材
料より自由に選定できる。また、エッジ形成材21の材
質等を選定することで、面板を使用しない枠体を製造す
ることも可能である。
【0018】また、この発明による工程において、図4
Aに示すごとく、個別の二枚の基材10,10の各端面
同士を突き合わせて、この突き合わせ面をV溝のセンタ
ーと想定して前述のエッジ溝を形成する溝加工を行う
か、あるいは各基材10毎にエッジ溝20の半分の幅の
エッジ溝22,22を形成し、図4Bに示すように、形
成されたエッジ溝20内に可撓性を有するエッジ形成材
21を埋め込み接着固定する。
【0019】二枚の基材10,10の各端面同士を突き
合わせることから、基材長さにとらわれることなく基材
の任意の位置にV溝を形成するVカット工程を実施で
き、基材長さで枠体の外周長さが決定されることなく、
任意の外周長さを有する枠体を製造することが可能とな
る。逆に長さの短い基材を2枚用いて従来の製造ライン
で最長の基材と同様のハンドリングで枠体を製造でき
る。
【0020】また、従来のように基材の面材が同一であ
る必要がなく、枠体の部位により異なる面材を採用でき
るため、面材を省略したり種々異なる材質を選定するな
ど、枠体の機能並びに用途を拡大できるほか、より経済
的に安価な枠体を提供することも可能となる。
【0021】この発明において、エッジ溝20の溝断面
形状は、ここに埋め込み固着するエッジ形成材21の断
面形状と相似形にすることを基本とするが、異なる形状
であってもよい。形状としては、図3、図4に示す薄板
状の他、図5A,Bに示すごとき断面逆T字型のエッジ
形成材23、図6A,Bに示すごとき断面略M字型のエ
ッジ形成材24など、コーナーエッジ6の補強性や接着
性等の機能を考慮した形状を適宜選定できる。
【0022】この発明において、エッジ形成材の材料に
は、可撓性を有する公知のいずれの材料も選定でき、一
般的な樹脂フィルム、樹脂材のほか、天然材、アルミニ
ウム等の金属材料等が適宜選定利用できる。
【0023】
【実施例】実施例1 この発明による家具用の矩形枠体を製造する方法の基本
工程は、図2Aの材料を得るためにリップカット工程及
び平行度を出すためにテノーナーによる幅切り工程が施
された後、溝付け機による図3Aのエッジ溝形成工程、
のり付け機及びシート貼り装置による図3Bのエッジ形
成材の埋め込み工程、棚穴等の穴明け工程、図2B,C
に示すV溝付け機によるVカット工程、のり付け装置に
よるのり付け工程とプレス機による折り曲げ組立て工程
である。
【0024】従って、従来の枠体製造装置に、エッジ溝
形成工程とエッジ形成材の埋め込み工程用の装置を付加
することにより容易に実施できた。エッジ形成材に樹脂
フィルム材を用いることで、基材の表面化粧材にデザイ
ン性と耐久性にすぐれかつ入手が容易な硬質材料を採用
した家具用の枠体を製造できた。
【0025】実施例2 硬質化粧材を施し、基材長さが1800mmと900m
mの2枚の基材を用いて、実施例1の装置並びに工程を
採用し、図3Aのエッジ溝形成工程時に、図2Bの左か
ら三番目のV溝予定位置に短い基材端が位置するように
して、この発明の工程を実施したところ、高さ900m
m、幅450mmの枠体を製造することができた。
【0026】
【発明の効果】この発明は、実施例に示すごとく、Vカ
ット工程と折り曲げ接合工程を有する従来の枠体の製造
工程と装置を採用し、エッジ溝形成工程とエッジ形成材
の埋め込み工程用の装置を付加することにより、使用す
る基材長さに基づいて矩形枠体の外周長さが限定される
ことがなくなり、又化粧材の面板に可撓性のない材料を
用いることができるなど、寸法や材料の選定が自由にな
り、従来の家具などのデザイン上の制約を取り払うこと
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】枠体の斜視説明図である。
【図2】A〜Eは従来の枠体の製造工程を示す基材の説
明図である。
【図3】AとBはこの発明による枠体の製造工程を示す
基材の説明図である。
【図4】AとBはこの発明による他の枠体の製造工程を
示す基材の説明図である。
【図5】AとBはこの発明によるエッジ溝形成工程とエ
ッジ形成材の埋め込み工程を示す基材の説明図である。
【図6】AとBはこの発明によるエッジ溝形成工程とエ
ッジ形成材の埋め込み工程を示す基材の説明図である。
【符号の説明】
1 矩形枠体 2 天板 3 右側板 4 地板 5 左側板 6 コーナーエッジ 10 基材 11 面板 12 V溝 13 傾斜面 14 接着材 20,22 エッジ溝 21,23,24 エッジ形成材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り曲げ用のV溝部を形成するVカット
    工程と、前記V溝部で折り曲げて接合する折り曲げ接合
    工程を有する枠体の製造方法において、V溝部形成後に
    コーナーエッジとなる予定位置にエッジ溝加工を行う溝
    加工工程と、前記エッジ溝内に可撓性を有するエッジ形
    成材を埋め込み固着する埋め込み工程とを有する枠体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 折り曲げ用のV溝部を形成するVカット
    工程と、前記V溝部で折り曲げて接合する折り曲げ接合
    工程を有する枠体の製造方法において、V溝部形成後に
    コーナーエッジとなる予定位置にエッジ溝加工を行う溝
    加工工程と、前記エッジ溝加工位置が基材端であり当該
    端面を接合する接合工程と、前記エッジ溝内に可撓性を
    有するエッジ形成材を埋め込み固着する埋め込み工程と
    を有する枠体の製造方法。
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