JP2003278255A - 汚物圧送装置 - Google Patents

汚物圧送装置

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JP2003278255A
JP2003278255A JP2002078760A JP2002078760A JP2003278255A JP 2003278255 A JP2003278255 A JP 2003278255A JP 2002078760 A JP2002078760 A JP 2002078760A JP 2002078760 A JP2002078760 A JP 2002078760A JP 2003278255 A JP2003278255 A JP 2003278255A
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Japan
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filth
receiver
suction pressure
pressure feeding
feeding chamber
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Application number
JP2002078760A
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English (en)
Inventor
Kazuya Kokubu
和也 國分
Shuho Miyahara
秀峰 宮原
Kenichiro Nakao
健一郎 中尾
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄水により汚物受けに落とされた汚物を圧
送するとともに、汚物受けの横に吸引圧送室を位置させ
た汚物圧送装置において、吸引圧送室内の水位不足に伴
う各種問題を解決すること。 【解決手段】 汚物を受け止めることができる汚物受け
と、この汚物受けに落とされた汚物を圧送し、前記汚物
受けを洗浄することができる洗浄水を前記汚物受けへ供
給する洗浄水供給部と、前記汚物受け底部から横方向に
延びる搬送路と、前記汚物受けの横に位置し、前記搬送
路及び下流側流路に連通する吸引圧送室と、この吸引圧
送室内に設けられた水中ポンプと、を有する汚物圧送装
置において水中ポンプに呼び水を行う制御部、を備える
ことにより、洗浄水供給後に吸引圧送室へ向けて流動す
る汚物受けの貯溜物が吸引圧送室に達する前に、水中ポ
ンプを駆動することができる。また、水中ポンプのエア
がみ、封水不良も防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚物圧送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の汚物圧送装置として、例えば、特
開2001−161597に示されるように、便器本体
11の横に破砕圧送ポンプ13を配置するものが知られ
ている。このような装置においては、特許第31043
92号に示されるように、水中ポンプ3を含む貯溜槽2
(吸引圧送室)内のフロートSW4b、4c等の検知出
力に応じて、水中ポンプ3を駆動開始、停止することが
一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な装置では、以下に示す問題があった。 貯溜槽2(吸引圧送室)内に汚水が達する前に、水中
ポンプ3を駆動開始できない。 貯溜槽2(吸引圧送室)内の水位が低い状態で水中ポ
ンプ3を駆動開始すると、水中ポンプ3のエアがみによ
り騒音の発生源となる。 貯溜槽2(吸引圧送室)内の溜水に排水経路中の封水
機能が求められる場合、水位が低すぎると封水不良とな
り、衛生上好ましくない。 本発明は、洗浄水により汚物受けに落とされた汚物を圧
送するとともに、汚物受けの横に吸引圧送室を位置させ
た汚物圧送装置において、吸引圧送室内の水位不足に伴
う各種問題を解決することを主な目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】請求項1
記載の発明は、汚物を受け止めることができる汚物受け
と、この汚物受けに落とされた汚物を圧送し、前記汚物
受けを洗浄することができる洗浄水を前記汚物受けへ供
給する洗浄水供給部と、前記汚物受け底部から横方向に
延びる搬送路と、前記汚物受けの横に位置し、前記搬送
路及び下流側流路に連通する吸引圧送室と、この吸引圧
送室内に設けられた水中ポンプと、を有する汚物圧送装
置において、前記水中ポンプに呼び水を行う制御部、を
備えることにより、洗浄水供給後に吸引圧送室へ向けて
流動する汚物受けの貯溜物が吸引圧送室に達する前に、
水中ポンプを駆動することができる。また、水中ポンプ
のエアがみ、封水不良も防止することができる。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の実施形態であり、前記制御部は、前記水中ポンプの
駆動終了後も前記吸引圧送室内に水を供給することによ
り、呼び水を行う。他の例としては、制御部は、比較的
少量の呼び水を行なった直後に、前記洗浄水及び汚物を
前記吸引圧送室に送り込むことができる。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明とは異なる形態の発明であって、汚物を受け止めるこ
とができる汚物受けと、この汚物受けに落とされた汚物
を圧送し、前記汚物受けを洗浄することができる洗浄水
を前記汚物受けへ供給する洗浄水供給部と、前記汚物受
け底部から横方向に延びる搬送路と、前記汚物受けの横
に位置し、前記搬送路及び下流側流路に連通する吸引圧
送室と、この吸引圧送室内に設けられた水中ポンプと、
を有する汚物圧送装置において、前記水中ポンプの駆動
終了時における前記吸引圧送室内の水位を、次回の前記
水中ポンプの駆動開始時に新たな水供給がなくても駆動
可能な水位以上に設定する制御部、を備えることによ
り、洗浄水供給後に吸引圧送室へ向けて流動する汚物受
けの貯溜物が吸引圧送室に達する前に、水中ポンプを駆
動することができる。また、水中ポンプのエアがみ、封
水不良も防止することができる。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の実施形態であり、前記水中ポンプは、前記吸引圧送
室内にポンプ吸い込み口を開口しており、前記制御部
は、前記水中ポンプの駆動終了時における前記吸引圧送
室内の水位を、前記ポンプ吸い込み口が水没する水位以
上に設定してなる。
【0008】請求項1〜4の何れか記載の発明の実施形
態として、搬送路はトラップを有していなくても良い。
請求項1〜4の何れか記載の発明の他の実施形態とし
て、吸引圧送室内または吸引圧送室と直列に汚物の破砕
室を設けても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態と
しての全体構成図であり、汚物圧送装置100は、便座
200、陶器又は樹脂製の汚物受け300(通称、ボー
ル部)、搬送路400、吸引圧送室500を備えてい
る。汚物圧送装置100はフレーム110を備え、汚物
受け300は洗浄水供給部302を備え、搬送路400
は開閉弁402を備え、吸引圧送室500はモータ50
2を備えている。モータ502には破砕カッター50
4、水中ポンプ506が同軸に接続されている。
【0010】図2は、第1の実施形態を別な視点から見
た図であり、汚物圧送装置100は上部に肘掛け102
を備え、便座200(図示は倒立状態)は着座センサー
202を備えており、吸引圧送室500には下流側流路
600が接続されている。Aは、汚物受け300内の溜
水位を示している。さらに、肘掛け102は、洗浄SW
104、制御部106を備えており、制御部106には
洗浄SW104と着座センサー202が電気的に接続さ
れている。なお、制御部106の位置は肘掛け102で
はなく、吸引圧送室500に付設されていても良い。
【0011】図3は、第1の実施形態をさらに別な視点
から見た模式図であり、洗浄水供給部302に連通する
給水管304が備えられるとともに、給水管304中途
には給水弁306が備えられている。給水弁306は、
開閉弁402とともに制御部106に電気的に接続され
ている。汚物圧送装置100は居室の床700上に設置
されており、給水管304と下流側流路600はともに
壁702を貫通し、下流側流路600は排水管602に
接続され、排水管602は地中に埋設された排水桝60
4に接続されている。なお、吸引圧送装置500内部は
簡略化して記載している。
【0012】図4は、第1の実施形態における搬送路4
00の拡大図であり、回動軸404は、図示しない駆動
機構を介して制御部106に接続されている。開閉弁4
02は回動軸404を中心に回転するようになってお
り、図4(a)は開閉弁402が閉じた状態、図4
(b)は開閉弁402が開いた状態を示している。
【0013】図5は、第1の実施形態における吸引圧送
室500の詳細図であり、吸引圧送室500には、搬送
路側開口510、連通路520、円筒状の破砕室53
0、モーター室540、ポンプ室550、下流側連通路
560が内蔵されている。破砕室530は、円筒部分に
複数の連通穴532を具備するとともに、図1で説明し
た破砕カッター504を内蔵している。モーター室54
0、ポンプ室550は、各々、図1で説明したモータ5
02、水中ポンプ506(共に図5には図示無し)を内
蔵している。モータ502は制御部106(図5には図
示無し)に電気的に接続されている。ポンプ室550の
底面と吸引圧送室500の内部底面との間には台座55
2が備えられており、ポンプ室550の底部にはポンプ
吸い込み口554が形成されている。また、下流側連通
路560はトラップ部562、逆止弁564を備え、ト
ラップ部562内に封水しているため、吸引圧送室50
0内は密閉されるようになっている。
【0014】以上のような吸引圧送室500内の汚物
(水とともに流されるもの)の流れを説明すると、まず
搬送路側開口510から流入した汚物は、連通路520
を経て破砕室530の内部に至る。次に、汚物は破砕カ
ッター504により破砕され、スラリー状となって複数
の連通穴532から一旦流出し、吸引圧送室500の内
部底面に至る。続いて、水中ポンプ506により、ポン
プ吸い込み口552を経てポンプ室550内に吸引され
た後、下流側連通路560へ圧送される。
【0015】図6は、第1の実施形態における制御タイ
ムチャートであり、使用者動作(入力)、制御(出
力)、(水位の)状態、に分けて示している。使用者動
作(入力)としては、着座センサー202、洗浄SW1
04からの入力信号を示しており、制御(出力)として
は、給水弁306、開閉弁402、水中ポンプ506へ
の出力信号を示している。また、(水位の)状態として
は、汚物受け300内の溜水位A、吸引圧送室500内
の溜水位Bを示している。なお、水中ポンプ506の駆
動はモータ502により行われるため、水中ポンプ50
6の駆動中には破砕カッター504も駆動される。
【0016】次にこれらの動作を説明する。 [初期状態]給水弁306、開閉弁402は閉じ、水中
ポンプ506は停止しており、溜水位Aは0mm、溜水
位Bは約30mm(水量約1L相当)である。溜水位B
はポンプ吸い込み口554の高さCよりも上方であり、
これは呼び水無しで水中ポンプ506が駆動可能である
ことを意味する。
【0017】[待機状態]使用者が便座200に着座す
ると、着座センサー202からのON信号に基づき、制
御部106は給水弁306を開き、所定時間後に給水弁
306を閉じる。給水弁306が開かれている間、溜水
位Aは約55mm(水量約0.7L相当)まで上昇す
る。図7(a)には溜水位Aの状態、図7(b)には溜
水位Bの状態が示されている。
【0018】[洗浄開始時]使用者が排泄すると、汚物
の量に応じて溜水位Aが上昇する。(図6では簡単のた
め、汚物による溜水位Aの上昇は図示していない。)続
いて、使用者(または介護者)が洗浄SW104を押す
と、その信号に基づき制御部106は再度給水弁306
を開く。給水弁306が開かれた後、溜水位Aは再上昇
する。図8にはこの状態が示されており、図8(a)に
は溜水位Aの状態、図8(b)には溜水位Bの状態が示
されている。洗浄水供給部302から供給される洗浄水
Dは、9〜16L/minが好ましい。この状態におい
て、重量汚物は汚物受け3の底部に沈んでおり、軽量汚
物は洗浄水Dの流れにより汚物受け3内を浮遊してい
る。
【0019】[圧送開始時]図6に戻って、給水弁30
6を開いてから所定時間後(溜水位Aが約80mmまで
上昇すると)、制御部106は開閉弁402を開くと同
時に、水中ポンプ506を駆動する。水中ポンプ506
の排水能力は30〜60L/minである。すると、汚
物受け300の底部に沈んでいる重量汚物は、溜水位A
の水頭圧と洗浄水Dの水圧によって、周囲の洗浄水(貯
溜水)とともに搬送路400へ移動を開始する(溜水位
Aが低下する)。ここで溜水位Aが低下するのと同時
に、溜水位Bも低下しているため、吸引圧送室500内
空気の圧縮が低減される。すなわち、洗浄水供給後に吸
引圧送室500へ向けて流動する汚物受け300の貯溜
物が吸引圧送室500に達する前に(吸引圧送室500
へ向けて搬送路400を流動開始するのと略同時に)吸
引圧送室500内の圧力を低下させることにより、圧縮
空気による重量汚物搬送の阻害が低減される。
【0020】好ましい変形例としては、制御部106は
開閉弁402を開く前に(汚物受け300の貯溜物(重
量汚物及び周囲の貯溜、洗浄水)が、吸引圧送室500
へ向けて搬送路400を流動する前に)水中ポンプ50
6を駆動することができる。この場合、開閉弁402を
開く際に吸引圧送室500内は負圧になっているため、
この負圧による吸引力を汚物搬送に供することができ
る。
【0021】別の変形例としては、制御部106は給水
弁306を開く前に(洗浄水供給部302により洗浄水
を供給する前に)水中ポンプ506を駆動することがで
きる。この場合、溜水位Bがポンプ吸い込み口554の
高さC未満にならないように留意する必要がある。
【0022】[圧送状態]図6の実施形態に戻って、溜
水位A、溜水位Bが共に低下した後、汚物受け300の
貯溜物が搬送路400を介して吸引圧送室500内に達
すると、溜水位Bは上昇に転じる。その後しばらく溜水
位Bは上昇するが、やがて約100mmをピークとして
低下に転じる。これを図9に示し、図9(a)には溜水
位Aの状態、図9(b)には溜水位Bの状態が示されて
いる。その後、溜水位Aが略ゼロになり、溜水位Bがポ
ンプ吸い込み口554の高さC未満になると、制御部1
06は水中ポンプ506の駆動を停止する。これにより
圧送状態は終了する。
【0023】[呼び水]制御部106は、水中ポンプ5
06の駆動停止後も給水弁306、開閉弁402の開状
態を継続し、所定時間経過してから給水弁306、開閉
弁402を閉じる(水中ポンプ506の駆動停止後も吸
引圧送室500内に水を供給している。)。これは、前
述した[初期状態]において、溜水位Bをポンプ吸い込
み口554の高さCより上の約30mmにするための呼
び水制御である。
【0024】この呼び水制御の変形例としては、以下の
ものがある。 水中ポンプ506の駆動停止と同時に、給水弁30
6、開閉弁402を閉じる。この時、溜水位Bはポンプ
吸い込み口554の高さC未満である。 次回の[圧送開始時]に、開閉弁402の全開と水中
ポンプ506の駆動開始を同時に行う前に、開閉弁40
2を半開状態で所定時間維持する。これにより、水中ポ
ンプ506の駆動開始前に、溜水位Bをポンプ吸い込み
口554の高さCより上である約30mmとする。
【0025】ここで、開閉弁402の全開とは、図4の
右図の状態を示すものとし、開閉弁402の半開とは、
図4の右図と左図の中間の状態を示すものとする。例え
ば図4の左図を基準位置として、回動軸404を中心と
して開閉弁402を10°回転させるのが半開状態、9
0°回転させるのが全開状態とすることができる。また
呼び水は、給水管304→洗浄水供給部302→汚物受
け300→搬送路400→吸引圧送室500の経路では
なく、例えば、給水管304→分岐管→吸引圧送室50
0、という経路を用いても良い。
【0026】[呼び水を行わない変形例] [圧送状
態]において、溜水位Bが約30mmまで低下した時点
で水中ポンプ506を停止し、同時に給水弁306、開
閉弁402を閉じることにより、[呼び水]制御は不要
となる。すなわち、水中ポンプ506の駆動終了時にお
ける吸引圧送室500内の水位を、ポンプ吸い込み口5
54が水没する水位以上に設定しているので、次回の水
中ポンプ506の駆動開始時に新たな水供給がなくて
も、水中ポンプ506は駆動可能なのである。ただし、
この場合、(破砕カッター50で破砕された)汚物が吸
引圧送室500内に残留しやすいという課題がある。
【0027】図10は、本発明の第2の実施形態におけ
る吸引圧送室500の詳細図であり、図5と異なるの
は、吸引圧送室500に減圧部570が備えられている
点である。減圧部570は制御部106(図10には図
示せず)と電気的に接続されている。このような減圧部
570を設けることにより、第1の実施形態の図6の
[圧送開始時]に代えて、以下に示す制御を行うことが
できる。その他は第1の実施形態と同様である。
【0028】給水弁306を開いてから所定時間後、制
御部106は開閉弁402を開くと同時に、減圧部57
0を駆動して吸引圧送室500内の圧力を低下させる。
そして所定時間後、または吸引圧送室500内に設けた
水位検知部の出力により、水中ポンプ506を駆動し、
同時に減圧部570を駆動停止する。すなわち、洗浄水
供給後に吸引圧送室500へ向けて流動する汚物受け3
00の貯溜物が吸引圧送室500に達する前に(吸引圧
送室500へ向けて搬送路400を流動開始するのと略
同時に)吸引圧送室500内の圧力を低下させることに
より、圧縮空気による重量汚物搬送の阻害が低減され
る。また、水中ポンプ506により吸引圧送室500内
の圧力を低下させるものではないため、[呼び水]制御
は不要である。
【0029】好ましい変形例としては、制御部106は
開閉弁402を開く前に(汚物受け300の貯溜物(重
量汚物及び周囲の貯溜、洗浄水)が、吸引圧送室500
へ向けて搬送路400を流動する前に)減圧部570を
駆動することができる。この場合、開閉弁402を開く
際に吸引圧送室500内は負圧になっているため、この
負圧による吸引力を汚物搬送に供することができる。
【0030】別の変形例としては、制御部106は給水
弁306を開く前に減圧部570を駆動することができ
る。この場合、第1の実施形態と異なり、溜水位Bがポ
ンプ吸い込み口554の高さC未満にならないように留
意する必要はない。
【0031】図11は本発明の第3の実施形態としての
全体構成図であり、図1と異なるのは、開閉弁402下
流の搬送路400に水流検知部406が備えられている
点である。水流検知部406は制御部106(図11に
は図示省略)と電気的に接続されており、制御部106
は、水流検知部406により搬送路400内の水流を検
知すると、水中ポンプ506を駆動する。すなわち、洗
浄水供給後に吸引圧送室500へ向けて流動する汚物受
け300の貯溜物が吸引圧送室500に達する前に(吸
引圧送室500へ向けて搬送路400を流動開始するの
と略同時に)吸引圧送室500内の圧力を低下させるこ
とにより、圧縮空気による重量汚物搬送の阻害が低減さ
れる。なお、水流検知部406とは流量検知部を含むも
のとする。この場合、制御部106は、流量検知部の検
知流量と所定流量を対比し、その対比結果に基づき検知
流量が所定流量を上回ると、水中ポンプ506を駆動す
る。その他の点については、第1の実施形態と同様であ
る。また、第2の実施形態と組み合わせて、減圧部57
0を制御するようにしても良い。
【0032】図12は、本発明の第4の実施形態におけ
る吸引圧送室500の詳細図であり、図5と異なるの
は、吸引圧送室500内に圧力検知部508が備えられ
ている点である。圧力検知部508は制御部106と電
気的に接続されており、制御部106は、圧力検知部5
08の検知圧力が所定圧力(大気圧または大気圧+αの
任意圧力)以上の場合、水中ポンプ506を駆動する。
その結果、吸引圧送室500内の圧力が低下し、圧縮空
気による重量汚物搬送の阻害が低減される。なお、圧力
検知部508としては圧力センサやダイヤフラムを用い
ることができる。その他の点については、第1の実施形
態と同様である。また、第2の実施形態と組み合わせ
て、減圧部570を制御するようにしても良い。また、
第3、第4の実施形態は、第1、第2の実施形態のよう
に開閉弁402と水中ポンプ506、減圧部570を関
連付けて制御する必要がないため、開閉弁402を有し
ていない汚物圧送装置100(搬送路中途にトラップを
設けたもの)でも用いることができる。
【0033】図13は、本発明の第5の実施形態を示す
図であり、図2と異なるのは、吸引圧送室500に大気
開放路580が備えられている点である。大気開放路5
80は、一端582を吸引圧送室500に連通し、他端
584を汚物受け300に連通しており、中途に大気開
放弁586を備えている。他端584は、洗浄水が大気
開放路580内に侵入しない位置に設けられる。または
大気開放路580中途に洗浄水の侵入を阻止する逆止弁
を設ける。このように制御部106に電気的に接続され
る大気開放弁586を設けることにより、第1の実施形
態の図6の[圧送開始時]に代えて、以下に示す制御を
行うことができる。その他は第1の実施形態と同様であ
る。
【0034】給水弁306を開いてから所定時間後、制
御部106は開閉弁402を開くと同時に、大気開放弁
586を駆動して吸引圧送室500内部を密閉状態から
大気開放状態へ切り替える。そして所定時間後、または
吸引圧送室500内に設けた水位検知部の出力により、
水中ポンプ506を駆動し、同時に大気開放弁586を
閉駆動して吸引圧送室500内部を密閉状態へ戻す。す
なわち、洗浄水供給後に吸引圧送室500へ向けて流動
する汚物受け300の貯溜物が吸引圧送室500に達す
る前に(吸引圧送室500に向けて搬送路400を流動
するのと略同時に)吸引圧送室500内部を密閉状態か
ら大気開放状態へ切り替えることにより、圧縮空気によ
る重量汚物搬送の阻害が低減される。また、水中ポンプ
506により吸引圧送室500内の圧力を低下させるも
のではないため、[呼び水]制御は不要である。さら
に、吸引圧送室500内の臭いの放散箇所は汚物受けに
限定されるばかりか、洗浄水供給が終了した後、または
洗浄水供給が終了する前に、大気開放弁586を駆動し
て吸引圧送室500内部を密閉状態に戻しているので、
洗浄水供給終了後に、吸引圧送室500内の臭いが放散
することを防止できる。
【0035】変形例としては、制御部106は開閉弁4
02を開く前に(汚物受け300の貯溜物(重量汚物及
び周囲の貯溜、洗浄水)が、吸引圧送室500へ向けて
搬送路400を流動する前に)大気開放弁586を駆動
することができる。別の変形例としては、制御部106
は給水弁306を開く前に(洗浄水供給部302により
洗浄水を供給する前に)大気開放弁586を駆動するこ
とができる。その他の点については、第1の実施形態と
同様である。また、第3、第4の実施形態と組み合わせ
て、水流検知部406、圧力検知部508の出力に基づ
き大気開放弁586を制御するようにしても良い。この
場合、第5の実施形態のように開閉弁402と大気開放
弁586を関連付けて制御する必要がないため、開閉弁
402を有していない汚物圧送装置100(搬送路中途
にトラップを設けたもの)でも用いることができる。
【0036】図14は、第5の実施形態の変形例として
の第6の実施形態を示す図であり、図3と異なるのは、
吸引圧送室500に大気開放路580が備えられている
点である。大気開放路580は、一端582が吸引圧送
室500に連通し、他端584が壁702を貫通した後
に室外に連通しており、中途に大気開放弁586を備え
ている。その他は第5の実施形態と全く同様であり、吸
引圧送室500内の臭いが汚物圧送装置100を設置し
た室内に放散されることを防止できる。
【0037】図15は、本発明における第7の実施形態
における吸引圧送室500の詳細図であり、図5と異な
るのは、吸引圧送室500にアキュームレーター590
が備えられている点である。本実施形態では、アキュー
ムレーター590により吸引圧送室500内部の圧力上
昇を抑制するので、吸引圧送室500内の圧縮空気によ
る汚物搬送の阻害が低減される。また、第1〜第6の実
施形態のように制御部106の働きがなくてもこれが実
現できる。すなわち、開閉弁402と関連付けた各種制
御が不要なため、開閉弁402を有していない汚物圧送
装置100(搬送路中途にトラップを設けたもの)でも
用いることができる。
【0038】図16は、本発明における第8の実施形態
を示す図であり、図14と異なるのは、大気開放路58
0の中途に大気開放弁586が備えられていない点であ
る。このような構成により、第1〜第6の実施形態のよ
うに制御部106の働きがなくても吸引圧送室500内
の圧縮空気による汚物搬送の阻害が低減される。すなわ
ち、開閉弁402と関連付けた各種制御が不要なため、
開閉弁402を有していない汚物圧送装置100(搬送
路中途にトラップを設けたもの)でも用いることができ
る。また、吸引圧送室500内の臭いが汚物圧送装置1
00を設置した室内に放散することを防止できる。
【0039】図17は、本発明における第9の実施形態
を示す図であり、今までの実施形態と異なるのは、搬送
路400の開閉弁402上流にトラップ408を設けた
点と、汚物圧送装置100がキャスター108を有する
可搬式である点である。このような実施形態において
も、第1〜第8の実施形態と同様のことを行うことがで
きる。搬送路400にトラップ408を備えた汚物圧送
装置100の場合、トラップ408を有しない汚物圧送
装置100に比べて、吸引圧送室500内の圧縮空気に
よる汚物搬送の阻害の程度は小さくなる。しかしなが
ら、図17のように、搬送路400が汚物受け300の
横方向に延び、吸引圧送室500が汚物受け300の横
に位置する構成である以上、重量汚物は横方向へ移動せ
ざるを得ず、多少なりとも吸引圧送室500内の圧縮空
気の影響を受けるため、第1〜第8の実施形態と同様の
ことを行うことは有効である。本発明において、”横”
とは真横のことを意味しない。”真下”以外は”横”の
概念に含めるものとする。なお、図17(a)が第1の
実施形態の[待機状態](溜水位Aがゼロになる状態は
無いため[初期状態]は無し。)、図17(b)が第1
の実施形態の[洗浄開始時]、図17(c)が第1の実
施形態の[圧送状態]に対応する。以上の第1〜第9の
実施形態では、破砕カッター504と水中ポンプ506
をモータ502と同軸に接続し、ともに吸引圧送室50
0内に収容していたが、破砕カッター504と水中ポン
プ506を別々のモーターにより駆動したり、破砕カッ
ター504を内蔵した破砕室530を吸引圧送室500
の外に設けたりしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態としての全体構成
図。
【図2】 第1の実施形態を別な視点から見た図。
【図3】 第1の実施形態をさらに別な視点から見た模
式図。
【図4】 第1の実施形態における搬送路400の拡大
図。
【図5】 第1の実施形態における吸引圧送室500の
詳細図。
【図6】 第1の実施形態における制御タイムチャー
ト。
【図7】 第1の実施形態の[待機状態]における溜水
位A、Bを示す図。
【図8】 第1の実施形態の[洗浄開始時]における溜
水位A、Bを示す図。
【図9】 第1の実施形態の[圧送状態]における溜水
位A、Bを示す図。
【図10】 本発明の第2の実施形態における吸引圧送
室500の詳細図。
【図11】 本発明の第3の実施形態としての全体構成
図。
【図12】 本発明の第4の実施形態における吸引圧送
室500の詳細図。
【図13】 本発明の第5の実施形態を示す図。
【図14】 第5の実施形態の変形例としての第6の実
施形態を示す図。
【図15】 本発明の第7の実施形態における吸引圧送
室500の詳細図。
【図16】 本発明の第8の実施形態を示す図。
【図17】 本発明における第9の実施形態を示す図。
【符号の説明】
100…汚物圧送装置 102…肘掛け 104…洗浄SW 106…制御部 108…キャスター 110…フレーム 200…便座 202…着座センサー 202…着座センサー 300…汚物受け 302…洗浄水供給部 304…給水管 306…給水弁 400…搬送路 402…開閉弁 404…回動軸 406…水流検知部 408…トラップ 500…吸引圧送室 502…モータ 504…破砕カッター 506…水中ポンプ 508…圧力検知部 510…搬送路側開口 520…連通路 530…破砕室 532…連通穴 540…モーター室 550…ポンプ室 552…台座 554…ポンプ吸い込み口 560…下流側連通路 562…トラップ部 564…逆止弁 570…減圧部 580…大気開放路 582…一端 584…他端 586…大気開放弁 590…アキュームレーター 600…下流側流路 602…排水管 604…排水桝 700…床 702…壁 A…汚物受け300内の溜水位 B…吸引圧送室500内の溜水位 C…ポンプ吸い込み口554の高さ D…洗浄水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 健一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 AA04 2D039 AA02 AD00 CC00 CD00 DB00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汚物を受け止めることができる汚物受け
    と、 この汚物受けに落とされた汚物を圧送し、前記汚物受け
    を洗浄することができる洗浄水を前記汚物受けへ供給す
    る洗浄水供給部と、 前記汚物受け底部から横方向に延びる搬送路と、 前記汚物受けの横に位置し、前記搬送路及び下流側流路
    に連通する吸引圧送室と、 この吸引圧送室内に設けられた水中ポンプと、を有する
    汚物圧送装置において、 前記水中ポンプに呼び水を行う制御部を備えてなる汚物
    圧送装置。
  2. 【請求項2】前記制御部は、前記水中ポンプの駆動終了
    後も前記吸引圧送室内に水を供給することにより、呼び
    水を行う請求項1記載の汚物圧送装置。
  3. 【請求項3】汚物を受け止めることができる汚物受け
    と、 この汚物受けに落とされた汚物を圧送し、前記汚物受け
    を洗浄することができる洗浄水を前記汚物受けへ供給す
    る洗浄水供給部と、 前記汚物受け底部から横方向に延びる搬送路と、 前記汚物受けの横に位置し、前記搬送路及び下流側流路
    に連通する吸引圧送室と、 この吸引圧送室内に設けられた水中ポンプと、を有する
    汚物圧送装置において、 前記水中ポンプの駆動終了時における前記吸引圧送室内
    の水位を、次回の前記水中ポンプの駆動開始時に新たな
    水供給がなくても駆動可能な水位以上に設定する制御部
    を備えてなる汚物圧送装置。
  4. 【請求項4】前記水中ポンプは、前記吸引圧送室内にポ
    ンプ吸い込み口を開口しており、 前記制御部は、前記水中ポンプの駆動終了時における前
    記吸引圧送室内の水位を、前記ポンプ吸い込み口が水没
    する水位以上に設定してなる請求項3記載の汚物圧送装
    置。
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