JP4701956B2 - 簡易トイレ装置 - Google Patents

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この発明は、可搬型の簡易トイレ装置に関する。詳しくは、便器本体の溜まり部に滞留した排泄物などの汚物を、圧縮空気と粉砕手段を用いて粉砕処理するか、または圧縮空気と水圧さらに粉砕手段を用いて粉砕処理して排出することで、粉砕処理を簡略化すると共に、汚物の詰まりや滞留を解消できるようにした簡易トイレ装置に関する。
介護を必要とする老人や、身体が不自由で家屋内の既設トイレ装置(洋式トイレなど)まで出向くことが困難な人のために、室内で使用できる可搬型の簡易トイレ装置が開発されている(例えば特許文献1)。
この可搬型簡易トイレ装置は、洋式トイレをベースとして構成されたもので、容易に居室内に設置できるように椅子型に構成され、椅子に座って用を足すことができる。簡易トイレ装置もトラップ水を溜める溜まり部を有する便器本体が使用され、使用後はトラップ水と共に排泄物等の汚物を排出できるように構成されている。
特開2000−8442号公報
ところで、上述したように洗浄水を使用する簡易トイレ装置では、トラップ水は水道管から供給されると共に、高圧空気源からの高圧空気を送りながら汚物を排出するようにしている。そのため、水道管からの配管が必要になる他、排泄物などの汚物を粉砕するための粉砕手段として溜まり部の底部に攪拌機構が設けられている。攪拌機構は、攪拌羽根やそれを駆動する駆動手段などで構成されている。
攪拌機構は、溜まり部の底部に設置されるものであり、特に攪拌羽根などはトラップ水の中に埋没させて使用した方が、攪拌効果が高くなるものと思われるので、溜まり部自体ある程度の深さと幅を持たせる必要があり、便器本体の小型化の妨げとなっている。また、攪拌機構自体の振動を防止するための防振対策を施したり、便器本体に対して水密的に組み立てる必要があり、構成が複雑化する嫌いがある。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、特に便器本体を大型化することなく、しかも攪拌羽根などを使用した粉砕手段を使用することなく、簡略化された処理機構によって処理できるようにすると共に、溜まり部に滞留した汚物を粉砕圧送処理して排出できる簡易トイレ装置を提案するものである。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係る簡易トイレ装置は、底部に溜まり部を有する便器本体と、溜まり部の上方に配設され、この溜まり部を密閉する開閉蓋と、この開閉蓋によって密閉された密閉空間を加圧して、溜まり部内にトラップされた汚物の粉砕物を圧送する圧送手段とを備えた可搬型の簡易トイレ装置であって、トラップ水が貯留される溜まり部の内周壁に設けられた複数の突起で構成され、溜まり部内にトラップされた汚物を粉砕する粉砕手段と、溜まり部内に洗浄水および空気を噴射する注水タンクを備え、圧送手段の一方の噴出口は密閉空間内に臨むように配され、他方の噴出口は注水タンクに接続され、溜まり部内にトラップされた汚物を、圧送手段からの噴出流によって攪拌しつつ粉砕手段に衝突させることで粉砕処理するようにし、汚物の粉砕時、一方の噴出口から密閉空間内に圧縮空気を噴射すると共に、他方の噴出口から注水タンクへ圧縮空気を供給し、注水タンクから密閉空間内へ洗浄水を圧縮空気と共に放出することを特徴とする。
この発明は、既設トイレ装置を使用して、既設トイレ装置側から洗浄水を供給し、簡易トイレ装置側の汚物を既設トイレ装置側に排出できるようなトイレシステムに適用できる。
開閉蓋によって閉塞された溜まり部の上部の密閉空間に対して、圧送手段を用いて圧縮空気を送り込む。圧縮空気を溜まり部のトラップ水の内部と密閉空間のそれぞれに送り込む。溜まり部内への圧縮空気の送給と、トラップ水内への圧縮空気の送給によって、トラップ水の回流が妨げられるため、このときに汚物に加わる力が粉砕力となって働く。これで汚物を破砕できる。
汚物に対する粉砕力を高めるため、便器本体の底部に排泄物などの汚物に対する溜まり部内に汚物の粉砕手段を備えることができる。粉砕手段は複数の突起で構成することができる。複数の突起を溜まり部のトラップ水内に突出させる圧縮空気の送給によって、上述した粉砕力が働く。これに加えて、トラップ水の回流によるトラップ水の水流が加速された状態で汚物が複数の突起に衝突し、衝突を繰り返しながら汚物が溜まり部内を回流する。この突起への衝突を繰り返すことで汚物の形が次第に崩れて汚物が細かく粉砕される。
汚物の粉砕処理の後、若しくは粉砕処理とほぼ同時に洗浄処理を行う。洗浄水は既設トイレ装置側から供給される。洗浄処理によって溜まり部に連通する排出口が解放される。この解放操作によって、粉砕された汚物の排出処理が行われる。汚物の排出は既設トイレ装置の便器に対して行われる。
粉砕処理時は排出口が閉じられているので、溜まり部の上部の密閉空間の圧力が高まる。上部の密閉空間内がある程度の圧力となってから、排出口の解放が行われる。これによって、粉砕された汚物は既設トイレ装置側に圧送される。したがって、排出ホース内に粉砕された汚物が滞留したり、汚物によって排出ホースが詰まったりすることはない。
汚物の粉砕は、圧縮空気のみで行う場合の他に、圧縮空気と水圧によって行うことが考えられる。溜まり部のトラップ水に対して強制的に水圧を加えることで、トラップ水の攪拌が加速されるから、圧縮空気と相俟ってトラップ水の攪拌によって汚物の突起への衝突が強くなり、汚物に対する粉砕が一層促進される。
圧縮空気を送給するか、この圧縮空気と共に水圧を加えることによって汚物を粉砕処理したので、粉砕処理するための機構が極めて単純化される。つまり、小型のコンプレッサや小型の注水タンクを用意し、圧縮空気などを便器本体に導く構造とするだけで済むからである。
この発明では、圧縮空気を送給するか、この圧縮空気と共に水圧を加えることによって汚物を粉砕処理するようにしたものである。
これによれば、小型のコンプレッサを用意し、圧縮空気を便器本体に導く構造とするだけで済むから、便器本体に施す粉砕処理のための機構が極めて単純化されるという特徴を有する。また、粉砕された汚物は圧送されるので、排出ホース内に汚物が滞留したり、汚物によって排出ホースが詰まったりするおそれがない。
続いて、この発明に係る簡易トイレ装置の好ましい実施例を図面を参照して詳細に説明する。
以下に示す実施例は、この発明に係るトイレ装置を居室内で使用することを前提とした簡易洋式トイレに適用した場合である。居室内で使用する場合であっても、固定式の洋式トイレと同様に、お尻洗浄機能の付いた、いわゆる温水洗浄便座の設備が付いた洋式トイレが好ましい。ただし、以下の説明ではこの温水洗浄便座の設備についての説明は省いてある。
図10はこの発明の適用例である。この例は家屋1の廊下2に面して既設トイレ装置(固定式の洋式トイレ装置)3が設置された例である。既設トイレ装置3内には便器4と洗浄用注水タンク5が設置されている。廊下2に沿ってこの例では寝室6が位置し、寝室6内には例えばベッド7が置かれている。
簡易トイレ装置10には給水手段と排出手段が設けられ、給水手段は既設トイレ装置まで付設されている上水道に連結され、排出手段は既設トイレ装置の便器に連結される。この例では給水ホース(給水手段)12を使用して洗浄水が供給され、排出ホース(排出手段)14によって簡易トイレ装置10の汚物が既設便器4内に排出される。
図1はこの発明に係る簡易トイレ装置10を簡易洋式トイレに適用したときの一例を示す要部断面図である。簡易トイレ装置10は便器本体20を有する。便器本体20は通常の水洗式トイレ(洋式トイレ)とほぼ同じ漏斗状の断面形状をなすが、その全体形状は箱型として構成される。近年はインテリア要素も要望され必ずしも箱形だけではなく、例えば肘掛けのある椅子型のものも利用されている。
便器本体20を軽量化するため、この例では便器本体20はプラスチックによる成型品であるが、陶器等の他の素材を使用して成形してもよい。便器本体20の上部開口部側には便座21が位置すると共に、この便座21および上部開口部を閉塞するような便蓋23が設けられている。
便器本体20の底部がトラップ水(溜まり水)や排泄物等の溜まり部18となる。溜まり部18に連通して断面がほぼ「へ」の字状をなすS字トラップ部(排出部)22が設けられ、その末端の排出口27に排出ホース14が連結される。便器本体20の背面部20bであって排出口27の末端部には排出ホース14に対する連結部26が設けられると共に、連結部26に近接した位置に開閉弁として機能する電磁弁24が設けられている。溜まり部18に連通するS字トラップ部22のほぼ「へ」の字状の形状は、図示の形状の他にP型、U型、椀型などが考えられる。これらの形状であっても同様な作用効果が得られる。
電磁弁24は、溜まり部18内のトラップ水(排泄物を含んだ水)を便器外に排出するときだけ開くように制御され、トイレを使用していないときは閉じられている。主として漏水を防止するために設けられている。
便器本体20の上部近辺で、S字トラップ部22側の壁面18aには洗浄水用の給水口28が設けられている。本体背面部20bに設けられた連結部34とこの給水口28との間には連結管30が配される。連結管30の一部には洗浄水を制御するための電磁弁32が取り付けられている。連結部34に連結される給水ホース12からの給水をこの電磁弁32によって制御できるようにするためである。給水口28と壁面18aとの間にはゴム状の漏水防止管29が介挿され、外部への漏水を防止している。
図1に示すように、底面板20cの内側(上面側)にはCPUなどで構成された制御部50が配される。上述した排出用電磁弁24、給水用電磁弁32などに対する付勢制御が、制御部50からの制御信号によって所定のタイミングで所定の時間だけ制御される。制御部50用の電源スイッチ52は本体背面部20bに設けられ、本体上面部であって、便蓋23の下面には、便蓋23の開閉を検知するための開閉検知スイッチ55が設けられると共に、便蓋23の後部には洗浄ボタン56が設けられている。洗浄ボタン56は排便後に洗浄処理(粉砕、洗浄、圧送および排出処理)するための操作スイッチである。
図1に示した簡易トイレ装置10にはさらに以下の機構が採用されている。図1に示すように、便器本体20における溜まり部18の上部であって、給水口28よりも下側の所定位置には、溜まり部18に所定の圧縮空気を送給するための圧送手段(粉砕物圧送手段)57が設けられる。
粉砕物圧送手段57は、圧縮空気を送給するためのもので、小型のエアコンプレッサを使用することができる。粉砕物圧送手段57は便器本体20の内部所定位置に取り付け固定される。
粉砕物圧送手段57には送給パイプ58が連結され、その噴出口58aは溜まり部18のトラップ水よりも上面に位置した場所であって、溜まり部18側に露出するように固定される。噴出口58aはトラップ水の水面側に向くように、多少傾斜して取り付け固定される。
送給パイプ58は分岐管が使用され、分岐された分岐パイプ59の噴出口59aは、溜まり部18の底部側に露出するように配置されている。噴出口59aは、溜まり部18の真上を向くのではなく、溜まり部18の壁面側を向くように多少傾斜して取り付け固定されている。これは、噴出口59aから噴出された圧縮空気によって汚物が溜まり部18の壁面に衝突し易くするためである。
圧縮空気の送給による汚物の粉砕力をさらに高めるため、図1に示す例では、トラップ水が溜まっている溜まり部18の側壁に、汚物の粉砕手段(破砕手段)100が設けられる。粉砕手段100は、多数の突起101によって構成され、この例では、これら多数の突起101が規則的に、数条に亘り設けられて構成される。これらの突起101に汚物が衝突したとき、汚物が粉砕(破砕)され易くするための突起101としては、鋭角をなす先とう形状が好ましい。粉砕手段100を構成する突起101の数、長さ、太さ、設置条数などは何れも任意である。その材質も任意であるが、樹脂による成型品が好適である。成型品であれば、粉砕手段100が安価になると共に、溜まり部18の壁面への取り付けも、接着剤などを利用して取り付けることができるため施工が容易になるからである。
便器本体20の内壁面であって、溜まり部18の上部所定位置には縮径部75が設けられている。縮径部75は環状フランジ部として構成され、溜まり部18の内面に向かうように所定長だけ突出している。上述した送給パイプ58の噴出口58aはトラップ水の水面と縮径部75との間に設けられることになる。
この縮径部75を閉塞して、溜まり部18内を密閉できるように、縮径部75の下面には開閉蓋機構70が設けられる。開閉蓋機構70としては、回動式とスライド式が考えられる。図1の例は回動式である。
回動式であるため、開閉蓋機構70は蓋本体71を有する。蓋本体71の一端、図の例では右端部が回動軸部72となされ、この回動軸部72が縮径部75の下面縁部(フランジ下面)77に位置するように、便器本体20に対して回動自在に軸支される。
蓋本体71は、その周面が縮径部75の下面縁部77と当接した状態となるように付勢される。蓋本体71は下面縁部77に沿った形状をなすと共に、通常はこの下面縁部77に接触して溜まり部18内を密閉できるように、回動軸部72と下面部76の壁面との間には付勢用のバネ73が巻き付けられている。
縮径部75はS字トラップ部22側に多少傾斜するように形成される。これによって開閉蓋機構70を構成する蓋本体71自体も、S字トラップ部22側に傾いて取り付けられる。
このように蓋本体71を傾けて取り付けると、付勢バネ73の付勢力を適切に調整しておけば、図2に示すように蓋本体71の上面に落下した排泄物等(破線図示)を残らず、溜まり部18内に落とし込むことができる。
便器本体20に粉砕物圧送手段であるエアコンプレッサ57を備えるのではなく、簡易トイレ装置本体の外部より圧縮空気を取り入れるような機構であってもよい。
このように構成された便器本体20には給水ホース12と排出ホース14とが連結されると共に、それらは既設トイレ装置3に導かれる。図3は既設トイレ装置3の概要を示す。
図3は温水洗浄便座80を備えた既設便器4を例示する。この場合には水道管(上水道管)82に分岐管84が連結され、この分岐管84のうち水道管82側に第1の分岐口86が設けられ、ここに温水洗浄便座用のホース87が連結される。第1の分岐口86より末端に近い方に第2の分岐口88が設けられ、ここに洗浄水用のホース89が連結される。
この例では、このような分岐構成の分岐管84が使用されると共に、第1と第2の分岐口86,88との間に逆止弁90が設置されると共に、分岐管84の末端部に給水ホース12に対する連結部92が設けられる。この連結部92に給水ホース12の先端に設けられた連結部60Aが連結される。逆止弁90はその機能が判る程度に略して図示されている。
このように新たな分岐管84を設け、ここに給水ホース12を取り付けることによって簡易トイレ装置10に洗浄水を供給できる。なお、第1と第2の分岐口86,88との間に逆止弁90を設置したのは、万が一ホース89や給水ホース12側からの水が逆流して温水洗浄便座側に供給する水と混じり合わないようにするためである。
分岐管84の末端部分にはさらに消毒液用の連結部に消毒液を満たしたタンク96が挿着される。消毒液を使用することで、既設トイレ装置3はもちろんのこと簡易トイレ装置10の衛生状態を改善できる。さらに排出ホース14も同時に洗浄できるものである。なお、タンク96は必ずしも常備する必要はなく、必要に応じて適宜設けられる。このように既存のトイレの配水系を流用すれば、分岐管84を付設するだけの簡単な増設工事で簡易トイレ装置10を使用することができる。
排出ホース14は、排出管例えば既設トイレ装置3内の排出管に直接排出できるように配管してもよいが、構造を簡略化するには例えば排出ホース14を既設便器4内まで導き、汚水などを既設便器4内に直接流し込むような排出連結機構を採用すればよい。
図3に示す実施例は、この簡便な排出連結機構を採用した場合であり、既設便器4の便座と便蓋との間を排出ホース14が挿通できるようなリング状の挿通固定手段(図示はしない)によって排出連結機構が構成される。既設便器4に排出用の排出口を設け、ここに排出ホース14を連結して既設便器4内に排出するように構成することもできる。
なお、図示はしないが、既設便器4の溜まり部の上部を閉塞する閉塞蓋を設け、簡易トイレ装置10の排出処理に関連してこの閉塞蓋を閉じるように構成することもできる。排出された粉砕物の飛散を防止するためである。その場合には、この閉塞蓋は電動式による閉塞操作が好ましい。
このように既設トイレ装置3を利用して給水と排出を行うときには図4以下の給排出ホースが使用される。図4は給水ホース12の一例を、図5は排出ホース14の一例を示す。給水ホース12の一端部12aを上水道管側に接続される端部とし、他端部12bを簡易トイレ装置10に接続される端部としたとき、一端部12a及び他端部12bに各々逆止弁付きの連結部60A,60Bが取り付けられている。
排出ホース14にも同様に一端部14a及び他端部14bに逆止弁付きの連結部62A,62Bが設けられている。この場合の一端部14aは簡易トイレ装置10側に連結される端部であり、他端部14bは下水道管側などに接続される端部である。
給水ホース12は洗浄水用であるので、小径のビニルホースなどを使用できる。排出ホース14はその管内を汚物などを粉砕した流状物が流れるものであるから、図示するように給水ホース12よりも僅かに大径のビニルホースなどが使用される。図4および図5に示すように、目印となる名称例えば「給水ホース」や「排出ホース」という名称をホースの表面に印すことで、誤連結を確実に防止できる。
逆止弁付きの連結部60(62)は、例えば図6のように本体63の中空内部に断面矩形状の弁作動室64が設けられ、ここに弁作用をなす球体65とそれに対する押圧バネ66とが設けられ、圧力が矢印a方向に作用することで弁が開くようになっている。
したがって、上水道管に給水ホース12の連結部60Aを取り付け、便器本体20側に連結部60Bを取り付けた状態で、連結部60Aを取り外しても管内部の水は流れ出ず、他方の連結部60Bを外しても管内部の水が流れ出すことはない。同じように使用状態の排出ホース14を外しても、管内部の汚水が外部に流れ出るようなことはない。
図7は簡易トイレ装置10に設けられた制御部50における制御例を示す。上述した便器本体20には電源スイッチ52、開閉検知センサとしての開閉スイッチ55および洗浄ボタン56がそれぞれ設けられ、それらのオンオフ信号が制御部50に供給される。
電源スイッチ52は簡易トイレ装置10を設置するときに操作される。開閉スイッチ55は便座21の上部を閉蓋するための便蓋23の開閉に関連してオンオフするスイッチである。したがって、図1に示すようにこの例では便蓋23と対向するように便蓋23の下面に開閉スイッチ55が取り付けられる。
CPUで構成されたこの制御部50からの制御信号によって上述した排出用電磁弁24、給水用電磁弁32および粉砕物圧送手段であるエアコンプレッサ57の各駆動状態が制御される。
図8はその制御タイミング例を示す。簡易トイレ装置10は便蓋23を開けて使用する。便蓋23の開操作は開閉スイッチ55によって検出される(図8A,B)。便蓋23を開けているうちに用を足す。排泄物等の汚物が蓋本体71に落下すると、その自重によって蓋本体71が開いて、汚物は溜まり部18のトラップ水内に落下する(図2参照)。汚物が落下すると、蓋本体71は自動的に閉じる。これは蓋本体71が常時縮径部75側に付勢されているからである。
開閉スイッチ55は、次に説明する洗浄ボタン56との関連で設けられている。便蓋23を開ける前に洗浄ボタン56が操作されても、洗浄処理を行わないようにするためである。したがって、この開閉検知処理は必要に応じて設けることができる。
排便が済んだら便蓋23が閉じられ、その後に洗浄ボタン56が押される(図8C)。この洗浄操作が検知されると、粉砕物圧送手段であるコンプレッサ57が作動して、圧縮空気が溜まり部18側に送給されて、粉砕処理の開始となる(図8D)。
圧縮空気は溜まり部18の上部空間と、トラップ水の内部にそれぞれ同時に供給される。まず、上部空間内に送給された圧縮空気によってトラップ水の上面に露出した汚物が風圧によってトラップ水内に沈み込みながら、複数の突起101に圧接される。そして、トラップ水内に送給された圧縮空気によって水流が生まれ、トラップ水が溜まり部18内を回流するようになる。
圧縮空気は溜まり部18の壁面側に噴出するようにその噴出方向が設定されているので、圧縮空気による水流によって汚物は溜まり部18の内壁に衝突する。その内壁には複数の突起101が存在するので、汚物が突起101に衝突する。トラップ水は回流するので、汚物は突起101への衝突を繰り返しながら回流する。この回流によって、汚物が細かく粉砕される。汚物はトラップ水の水分を含んでいるので、崩れやすくなっている。
そのため、図8のように粉砕開始時点t1より所定時間Taに亘り圧縮空気を溜まり部18内に送給することで、汚物を細かく粉砕できる。この粉砕処理時間Taとしては、汚物を粉砕するに充分な時間に設定され、30秒〜1分以内の時間に設定すれば、汚物の粉砕は充分可能である。
溜まり部18内の上部の密閉空間は開閉蓋71によってほぼ閉塞された状態となっており、粉砕処理期間中は図8Fに示すように排出口27側の電磁弁24は閉じた状態(時点t1〜t2)にあるので、溜まり部18内に圧縮空気を送給し続けることで、その内部圧力が高まった状態となっている。
制御部50では洗浄ボタン56が操作された時点t1からの時間がカウントされているので、粉砕処理時間Taが経過すると(時点t2)、今度は洗浄処理に自動的に遷移する(図8E)。洗浄水を供給することで洗浄処理が行われるから、この場合には制御部50からの制御信号によって電磁弁32が解放される。この洗浄処理と同時に電磁弁24が制御されて排出口27が解放される。
排出口27が解放されると、溜まり部18の内部圧力によって粉砕された汚物(粉砕物)は、既にトラップされているトラップ水および給水口28側より新たに供給された洗浄水と共に一気に排出ホース14側に排出される(図8F)。したがって洗浄処理と排出処理が同時進行する。
洗浄処理は時点t2より所定時間Tb(時点t4)までであるのに対し、排出処理はこの所定時間TbよりもTdだけ短かな時間Tcが宛われる(図8F)。したがって時点t4よりTdだけ前の時点t3で排出処理を終了すべく、排出口27側の電磁弁24が閉じられる。電磁弁24が閉じられても洗浄処理は終了していないので、洗浄水は溜まり部18が供給され続ける。そして、時点t4に至って始めて電磁弁32が閉じられ、洗浄水の供給が停止する。したがってこの期間Tdが溜まり部18に対する洗浄水のトラップ処理となる。このトラップ処理が終了することで、便器が再利用可能な状態となる。
図8に示す実施例は、圧縮空気を送給する粉砕処理モードが終了してから、洗浄排出処理を行う洗浄排出処理モードに遷移するようにしたが、例えば図9D〜Fに示すように粉砕処理モードと洗浄排出処理モードとをほぼ同時に進行させることもできる。
この例の場合では、洗浄排出処理モードよりも若干先行して粉砕処理モードが開始される。このように粉砕処理モードを先行させたのは、圧縮空気を先に送給しておいた方が汚物に対する粉砕(破砕)効果が高まるからである。
図1において、分岐管59の噴出口59aは溜まり部18の底部に設けたが、例えば噴出口58aの下面側であって、トラップ水に水没した位置に、対向突起101を向くように設けることもできる。
図11はこの発明の他の実施例を示す。図11はこの発明に係る簡易トイレ装置の他の例であって、汚物を破砕する手段として、圧縮空気の他に水流および水圧を積極的に利用した例である。
そのため、図11のように便器本体20の内部に基台108が設置され、この基台108の上に注水タンク110が据え付けられる。注水タンク110には電磁弁112を介して給水ホース12からの洗浄水が供給されると共に、粉砕物圧送手段としてのコンプレッサ57から分岐した分岐管59が導かれる。注水タンク110に連結された連結管114の噴出口114aは溜まり部18の底部から溜まり部18の側壁を向くように取り付けられる。その他の構成は実施例1(図1)の場合と同様である。
このように注水タンク110を新たに設け、溜まり部18の底部から洗浄水を圧縮空気と共にトラップ水内に放出すれば、トラップ水が高速水流となって溜まり部18の側壁に衝突する。溜まり部18の側壁には粉砕手段100が設けられているので、この粉砕手段100に汚物が衝突することになり、圧縮空気の吹きつけ、トラップ水の水流、水圧と相俟って、汚物は突起101に衝突しながらトラップ水共々溜まり部18内を回流するので、汚物を短い時間で効果的に粉砕できる。
図11の粉砕および排出処理は図8に準拠している。この例では圧縮空気は粉砕処理と共にトラップ水内に送給し、洗浄水は電磁弁112によって洗浄・排出処理モードのときのみ送給するように制御されている。もちろん、粉砕処理と洗浄・排出処理をほぼ同時に行う場合には電磁弁32と112は共用できる。
この発明は、介護施設や在宅介護などの介護補助装置としての簡易トイレ装置に使用することができる。
この発明に係る簡易トイレ装置の一例を示す要部の断面図である。 その使用状態の断面図である。 既設トイレ装置の概要を示す平面構成図である。 給水ホースの一例を示す図である。 排出ホースの一例を示す図である。 逆止弁の一例を示す断面図である。 粉砕・排出処理を実行するための制御系のブロック図である。 その動作状態を示すタイミングチャートである(その1)。 他の動作状態を示すタイミングチャートである(その1)。 簡易トイレ装置と既設トイレ装置とを使用した簡易トイレシステムの一例を示す概念図である。 この発明に係る簡易トイレ装置の他の例を示す図1と同様な断面図である。
符号の説明
10・・・簡易トイレ装置
18・・・溜まり部
20・・・便器本体
24,32、112・・・電磁弁
27・・・排出口
57・・・粉砕物圧送手段
70・・・開閉蓋機構
110・・・注水タンク

Claims (2)

  1. 底部に溜まり部を有する便器本体と、
    上記溜まり部の上方に配設され、この溜まり部を密閉する開閉蓋と、
    この開閉蓋によって密閉された密閉空間を加圧して、上記溜まり部内にトラップされた汚物の粉砕物を圧送する圧送手段と、
    を備えた可搬型の簡易トイレ装置であって、
    トラップ水が貯留される上記溜まり部の内周壁に設けられた複数の突起で構成され、上記溜まり部内にトラップされた汚物を粉砕する粉砕手段と、
    上記溜まり部内に洗浄水および空気を噴射する注水タンクを備え、
    上記圧送手段の一方の噴出口は上記密閉空間内に臨むように配され、他方の噴出口は上記注水タンクに接続され、
    上記溜まり部内にトラップされた汚物を、上記圧送手段からの噴出流によって攪拌しつつ上記粉砕手段に衝突させることで粉砕処理するようにし
    上記汚物の粉砕時、上記一方の噴出口から上記密閉空間内に圧縮空気を噴射すると共に、上記他方の噴出口から上記注水タンクへ圧縮空気を供給し、上記注水タンクから上記密閉空間内へ洗浄水を圧縮空気と共に放出する
    ことを特徴とする簡易トイレ装置。
  2. 上記圧送手段を構成する一方の上記噴出口は、上記密閉空間内に配されるか、上記密閉空間内と上記溜まり部内に配される
    ことを特徴とする請求項1記載の簡易トイレ装置。
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