JP3814599B2 - 小便器装置 - Google Patents

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Description

本発明は、小便等の汚水を受ける便器に洗浄液を流すとともに、流された洗浄液を回収して再利用する小便器装置に関する。
従来、この種の小便器装置としては、例えば、特許文献1(特開平7−216958号公報)に記載されたものが知られている。
図14に示すように、この小便器装置Saは、小便等の汚水を受けるとともに洗浄水が流される便器Bを備えており、この便器B内に入った汚水及び洗浄水は便器Bの下部に設けられた排出口1から排出される。この排出口1には、一方側2a,他方側2bの開閉を選択して切替え可能な3方向切替弁2が接続されている。切替弁2の一方側2aには汚水タンク3が、他方側2bには洗浄水タンク4が接続されている。
また、この小便器装置Saには、便器Bに洗浄水を流入させるポンプ4aと、便器Bの使用者を検知する検知センサ6と、この検知センサ6の検知に基づいて切替弁2及びポンプ4aの動作を制御する制御手段7とを備えている。
この制御手段7は、常時は、切替弁2に一方側2a及び他方側2bの両方を閉塞させて待機させる。そして、検知センサ6が便器Bの使用者を検知すると、制御手段7は、切替弁2に他方側2bのみを閉塞させ一方側2aを開放させて排出口1と汚水タンク3とを連通させ、便器Bに注がれる汚水を汚水タンク3に流入させる。
次に、この使用者が立ち去って検知センサ6が使用者を検知しなくなると、制御手段7は、ポンプ4aを作動させて洗浄水タンク4の洗浄水を2000cc便器Bに流させる。この際、洗浄水は便器Bに残った汚水と混じり汚水の濃度が濃い洗浄水は汚水タンク3に流入していく。そして、制御手段7は、ポンプ4aが作動してから洗浄水が200cc(流す洗浄水の10%)汚水タンク3に流入すると、切替弁2に一方側2aのみを閉塞させ他方側2bを開放させて排出口1と洗浄水タンク4とを連通させる。この際、残りの1800ccの洗浄水は、便器Bに残った僅かな汚水と混じり、汚水の濃度が薄い洗浄水が洗浄水タンク4に流入していく。そして、制御手段7は、ポンプ4aが2000ccの洗浄水を流し終えると、再び切替弁2に一方側2a及び他方側2bの両方を閉塞させて次の便器Bの使用者が来るまで待機させる。この状態では、一方側2a及び他方側2bの両方が閉塞しているので汚水タンク3からの臭気は遮られる。
尚、洗浄水タンク4には、洗浄水が減った分は、洗浄水供給部(図示せず)から供給される。また、洗浄水タンク4には、活性炭などを有した浄化装置が内蔵されている。
特開平7−216958号公報
ところで、このような上記従来の小便器装置Saにあっては、洗浄初期の汚染された10%程度の洗浄水は使用毎に汚水として汚水タンク3に捨てられるので、その分、洗浄水が無駄になるとともに、この、洗浄水の分だけ汚水の排出量が多くなってしまうという問題があった。
また、この汚水タンク3に流入して消費された洗浄水の分を、洗浄水タンク4に補充するが、上記のように汚水タンク3に捨てられる洗浄水の量は10%程度と極めて多いので、それだけ補充頻度が多くなり、補充のための装置を別途設ける等、装置が複雑になったり、管理が煩雑になる等の問題もあった。
更に、非使用時には、切替弁2を閉塞して臭気止を行なっているが、切替弁2では密閉性に劣るので、臭気止が不完全になり易いという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、簡単な構造で、洗浄液を汚水から分離回収して汚水に洗浄液がほとんど混入できないようにし、全体の排出量を少なくするとともに洗浄液の補充頻度を大幅に低減し、しかも、排出口から出てくる臭気を確実に遮断できるようにした小便器装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の小便器装置は、小便等の汚水を受けるとともに洗浄液が流される便器を備え、該便器内に入った汚水及び洗浄液を該便器の下部に設けた排出口から排出するとともに、排出された洗浄液を回収して再利用する小便器装置において、上記洗浄液を汚水よりも比重が小さく相分離可能な流体で構成し、上記便器の排出口に連通される入口を上部に有した容器と、該容器内に設けられ一端が閉塞されて他端に開放口を有し該一端が上記容器の上部側に位置し該他端が上記容器の下部側に位置する筒状体と、上記筒状体の内部に上開口が位置し該容器外部に下開口が位置するように該容器の下部を貫通して設けられ上記容器内の上記筒状体の外側から該筒状体の開放口を通って該筒状体内に流入した汚水を上記上開口に流入させて上記下開口から流出させる排出管路部と、上記容器内の上記筒状体の外側に溜まり上記汚水から分離して浮上した洗浄液を吸引して回収するポンプと、該ポンプで回収した洗浄液を上記便器に流す送給部とを備えている。
これによれば、便器に汚水が流されると、汚水は、排出口から排出されて、容器の入口から容器内に流入していく。容器内においては、洗浄液は汚水よりも比重が小さいので、容器に流入した汚水は、洗浄液の下側に入り込んで行き、筒状体の外側に溜まるとともに、筒状体の外側から筒状体の開放口を通って筒状体内に流入していく。これにより、筒状体の外側の洗浄液の液面及び筒状体の内側の汚水の液面が上昇させられ、筒状体の内側においては、排出管路部の上開口から、汚水が排出されていく。
この排出過程前後あるいは排出過程中に、ポンプを作動させると洗浄液が吸引され、送給部を介して洗浄液が便器に流されると、洗浄液の流下の勢いで便器が洗浄され、便器の排出口から排出されて、容器の入口から容器内に流入していく。容器内においては、洗浄液は汚水よりも比重が小さいので、容器に流入した洗浄液は汚水に対して相分離して浮上する。
この場合、洗浄液は汚水よりも比重が小さく相分離可能なので、容器内で洗浄液と汚水とがよく分離し、そのため、汚水に洗浄液がほとんど混入できないようになり、それだけ、従来に比較して、全体の排出量を少なくすることができる。また、この洗浄においては、洗浄液は、僅かには汚水に混ざって消費されるが、洗浄液の消費量は極めて少ないので、洗浄液の補充頻度は、従来に比較して大幅に低減し、管理効率が向上させられる。また、従来のように切替弁を逐一作動させることもなく、洗浄液を逐一補充する特別の機構もなくてもよいので、構造が簡単になり、汎用性が向上させられる。更にまた、洗浄液が汚水上にあるので、汚水の臭気がこの洗浄液に止められ、そのため、確実に臭気止が行なわれる。
また、必要に応じ、上記容器,筒状体及び排出管路部を円筒状に形成し、該容器,筒状体及び排出管路部をこれらの各軸線を同軸にして配置している。汚水や洗浄液の流入の片寄りが防止され、確実に汚水の排出を行なうことができる。
更に、必要に応じ、上記容器の側壁に上記筒状体の外側に溜まり上記汚水から分離して浮上した洗浄液が該洗浄液の液面の上昇により流出可能な流出口を形成し、上記容器の流出口からの洗浄液が貯留される洗浄液貯留槽を設け、該洗浄液貯留槽の洗浄液を上記ポンプで吸引して回収する構成としている。
これによれば、筒状体の外側に溜まった容器内の洗浄液は、流出口から流出して洗浄液貯留槽に溜められていく。ポンプを作動させると洗浄液貯留槽の洗浄液が吸引される。この場合、容器内では、流出口の位置に洗浄液の液位が位置するので液位が一定になり、容器内から直接ポンプで吸引する場合と比較して、容器内で洗浄液に対する汚水の混入状態を安定化させることができ、汚水のみの排出を確実に行なわせることができる。また、容器内で汚水と洗浄液の分離を確実に行なわせることができ、洗浄液が汚水に混入して排出させられるロスを防止することができる。
更にまた、必要に応じ、上記上開口を上記容器の外周に沿って複数列設している。
一時的に汚水が多く流入しても滞りなく排出させることができる。
また、必要に応じ、上記容器,筒状体,排出管路部及び洗浄液貯留槽を円筒状に形成し、該容器,筒状体,排出管路部及び洗浄液貯留槽をこれらの各軸線を同軸にして配置した構成としている。汚水や洗浄液の流入の片寄りが防止され、確実に汚水の排出を行なうことができる。
また、必要に応じ、上記排出管路部の上開口を上記排出管路部の外周に沿って複数列設している。流出口からの洗浄液の流出が、十分に行なわれる。
そしてまた、上記容器内に、上記排出口からの汚水及び洗浄液の流れをガイドし、上記容器の内壁から上記筒状体側に向けて収束するロート状のガイド体を設けている。
ガイド体により洗浄液及び汚水が筒状体の表面に沿って流れるようになるので、洗浄液及び汚水が入口から容器内の洗浄液層に激しく落下して攪拌される事態が防止され、そのため、洗浄液と汚水の分離を確実に行なうことができる。また、洗浄液が汚水に混入して排出させられるロスを防止することができる。
更に、必要に応じ、上記排出管路部は、一端側に上記上開口を備えた排出パイプと、上記容器に突設され上記排出パイプの他端が嵌合する管状体とから構成されている。
容器内の掃除の際に、排出パイプを取り外すだけで容器内の洗浄水及び汚水を排出でき、掃除を容易に行なうことができる。
また、必要に応じ、上記容器の下方に上記下開口から排出される汚水が貯留される貯留槽を設けている。下水道の設置されていない場所でも使用できる。
更にまた、必要に応じ、上記送給部を、上記ポンプが回収した洗浄液を上記便器に直接流す送給管で構成している。ポンプを作動させるだけの簡単な構造で洗浄液を便器に流すことができる。
また、必要に応じ、上記送給部を、上記ポンプが回収した洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、該洗浄液タンク内の洗浄液を上記便器に流す送給管とを備えて構成している。洗浄液タンクに一度溜めてから流すので、一度に多くの洗浄液を流すことができ、洗浄液の流れが強くなり、それだけ、便器に残った汚水を流しやすくなる。
更にまた、必要に応じ、上記洗浄液を、オイルで構成している。望ましくは、上記洗浄液を、シリコーンオイルで構成している。シリコーンオイルは、汚水との相分離性に優れ、この点でも、汚水に洗浄液がほとんど混入できないようになり、汚水の排出量を少なくすることができる。
本発明の小便器装置によれば、洗浄液をポンプで回収して循環させることができ、簡単な構造にすることができるとともに、洗浄液を汚水よりも比重が小さく相分離可能な流体で構成したので、容器内で洗浄液と汚水とを分離でき、汚水に洗浄液がほとんど混入できないようにでき、汚水の排出量が少なくできる。また、汚水に洗浄液がほとんど混じらないようにして汚水と洗浄液とを分離できるので、洗浄液の補充頻度を低減することができ、補充分の洗浄液を多く貯えなくてもよくなり、管理効率を向上させることができる。また、洗浄液を逐一補充する特別の機構もなくてもよいので、構造が簡単になり、汎用性を向上させることができる。更に、洗浄液の層が汚水の層に浮んで臭気が洗浄液層に止められるので、臭気止を確実に行なうことができ、排出口から出てくる臭気を遮断することができる等、種々の効果を奏する。
以下、添付図面に基づいて、本発明を実施するための最良の形態に係る小便器装置について詳細に説明する。
図1乃至図4には、本発明の実施の形態に係る小便器装置Sを示している。この小便器装置Sは、小便等の汚水Fを受けるとともに洗浄液Lが流される便器Bを備え、この便器B内に入った汚水F及び洗浄液Lを便器Bの下部に設けた排出口10から排出するとともに、排出された洗浄液Lを回収して再利用するものである。
詳しくは、この小便器装置Sにおいて、洗浄液Lは、水や汚水Fよりも比重が小さく相分離可能な流体で構成されている。具体的には、水や汚水Fよりも比重の小さい非親水性(非親和性)の流体であるオイルで構成されている。実施の形態では、シリコーンオイルで構成されている。シリコーンオイルは、汚水Fとの相分離性に優れ、コストも比較的安価である。
また、この小便器装置Sは、図1乃至図4に示すように、軸線X1を有した円筒状の容器20と、容器20内に設けられ軸線X2を有した筒状体25と、軸線X3を有した円筒形の排出管路部30とを備えている。また、容器20,筒状体25及び排出管路部30は、容器20の軸線X1,筒状体25の軸線X2及び排出管路部30の軸線X3を同軸にして配置されている。
容器20は、例えば、合成樹脂で形成されるとともに、便器Bの下方に設けられ、便器Bの排出口10に連通される入口21を上部に有している。本発明の実施の形態においては、容器20の上側の開口が便器Bの排出口10に連通される入口21として形成され、他方の開口は底面22により閉塞されている。
筒状体25は、例えば、容器20と同様の合成樹脂で形成され、一端26が閉塞されて他端27に開放口28を有し、一端26が容器20の上部側に位置し他端27が容器20の下部側に位置して構成されている。
排出管路部30は、筒状体25の内部に上開口31が位置し容器20外部に下開口32が位置するように容器20の下部を貫通して設けられている。
詳しくは、この排出管路部30は、上開口31を備えた排出パイプ33と、容器20に突設され排出パイプ33が嵌合する管状体34とを備えて構成されている。
排出パイプ33は、排出パイプ33の上端が筒状体25の一端26で閉塞され、上開口31が排出パイプ33の外周に沿って複数列設されている。上開口31は、楕円形状に形成されている。
管状体34は、容器20の底面22から下方に突設され、排出パイプ33と同軸の管路を形成するように排出パイプ33が着脱可能に嵌合される嵌合部34aを備えている。また、管状体34の嵌合部34aには、排出パイプ33との間をシールして、容器20内に溜まる汚水Fが漏れないようにパッキングするOリング51が備えられている。
これにより、この排出管路部30は、容器20内の筒状体25の外側から筒状体25の開放口28を通って筒状体25内に流入した汚水Fを上開口31に流入させて下開口32から流出させるように構成されている。
また、この小便器装置Sには、容器20内に、排出口10からの汚水F及び洗浄液Lの流れをガイドし、容器20の内壁から筒状体25側に向けて収束するロート状のガイド体50が設けられている。このガイド体50は、排出口10からの汚水F及び洗浄液Lをその流れが筒状体25の表面を沿うように流れるようにガイドしている。
更に、この小便器装置Sにおいて、容器20の側壁には、容器20内の筒状体25の外側に溜まり汚水Fから分離して浮上した洗浄液Lが当該洗浄液Lの液面の上昇により流出可能な流出口56が形成されている。そして、容器20の流出口56から流出した洗浄液Lが貯留される洗浄液貯留槽55が設けられている。
洗浄液貯留槽55は、軸線X4を有した円筒形状に形成され、軸線X4が容器20,筒状体25及び排出管路部30の各軸線X1,X2,X3と同軸になるように配置されている。
流出口56は、容器20の外周に沿って複数列設されるとともに、排出管路部30の上開口31よりも高い位置に位置している。
また、洗浄液貯留槽55の底部には容器20の管状体34が挿通される挿通口57が設けられている。この挿通口57には、管状体34と挿通口57をシールして、洗浄液貯留槽55に溜まる洗浄液Lが挿通口57から漏れないようにするOリング52が設けられている。
そして、容器20の内部には、便器Bから流れて容器20に流入した汚水Fにより形成される汚水層Wと、この汚水層Wから相分離して浮上した洗浄液Lで形成される洗浄液層Pとが形成される。
汚水層Wは、筒状体25の内側であって排出管路部30の上開口31付近に形成される液面と、筒状体25の外側に洗浄液層Pと接する液面とを有している。また、洗浄液層Pは、便器Bの入口21から容器20内に流入した洗浄液Lが汚水Fと分離して浮上し、洗浄液Lの比重が小さい分、筒状体25の外側の汚水層Wの上に筒状体25の内部の汚水層Wの液面よりも高い液面を有している。汚水層Wの液面は、容器20の流出口56付近に形成され、また、ガイド体50の収束側の端が洗浄液層Pの内部に位置している。
また、この小便器装置Sには、容器20内の筒状体25の外側に溜まり汚水Fから分離して浮上した洗浄液Lを吸引して回収するポンプ35と、このポンプ35で回収した洗浄液Lを便器Bに流す送給部40とを備えている。
このポンプ35は、容器20の流出口56から流出し、洗浄液貯留槽55に溜まった洗浄液Lを、洗浄液貯留槽55の底部に設けられる回収管36を介して吸引して回収している。
送給部40は、ポンプ35と便器Bの上部とを連通する送給管41を備えて構成され、ポンプ35が回収した洗浄液Lを便器Bに直接流すように構成されている。
更に、この小便器装置Sは、図1に示すように、汚水Fを貯留する貯留槽37を備えている。
貯留槽37は、容器20の下方に設けられ、排出管路部30の下開口32から排出される汚水Fが貯留される。
更にまた、この小便器装置Sには、便器Bの使用者の存在の有無を検知する検知センサ46と、この検知センサ46の検知に基づいてポンプ35を作動させる制御手段45とが備えられている。小便器装置Sは、この制御手段45により以下で説明する制御を行なう。
尚、図1乃至図4中53は、筒状体25が洗浄液L及び汚水Fの浮力に対して浮かないようにするためのウェイト、54は、便器Bを流れてくるゴミ等の異物を受けるための網目状のメッシュである。
このように構成される小便器装置Sの使用に際しては、まず、予め、容器20の内部に洗浄液層Pと汚水層Wとを形成しておく。詳しくは、図3(1)に示すように、便器Bの排出口10から空の容器20に、汚水Fの代わりに水を注いで、容器20の内部に汚水層Wを形成する。汚水Fとしての水が注がれると、図3(2)に示すように、容器20に溜まって汚水F(水)の液面は上がっていき、排出管路部30の上開口31に至り、この上開口31から汚水F(水)が排出され、上開口31の下縁付近に汚水Fの液面が形成される。それから、図3(3)に示すように、洗浄液Lを所定量便器Bに注ぐ。
この際、洗浄液Lは水及び汚水Fよりも比重が小さく非親水性なので、洗浄液Lが汚水層Wから相分離し、汚水層Wの上に浮かんで洗浄液層Pを形成するとともに筒状体25の外側の汚水F(水)の液面を押していき、押された汚水F(水)は順次、開放口28から流入して筒状体25の内側に入り込んで、この筒状体25の内側に流入した分の汚水F(水)が排出管路部30の上開口31から排出され、容器20の内部に洗浄液層Pと汚水層Wとが形成される一方、筒状体25の外側の汚水層Wの上に浮かんでその液面が上昇していく。
そして、液面が上昇して流出口56に至ると、この流出口56から洗浄液Lが流出して洗浄液貯留槽55に貯留されていく。洗浄液貯留槽55には、所要量の洗浄液Lが貯留される。
次に、本発明の実施の形態にかかる小便器装置Sを使用する場合について説明する。図4(1)に示すように、小便器装置Sにおいては、常時は、筒状体25の外側の洗浄液層Pの液面が、筒状体25の内側の汚水層Wの液面に対して高く、流出口56付近に位置している。
制御手段45の制御に基づいて説明すると、図5に示すフローチャートを参照し、先ず、制御手段45は、小便器装置Sの電源が入れられて作動する(1−1)。この状態で、検知センサ46を確認し(1−2)、使用者有を検知するまで検知センサ46を確認し続けてそのままの状態で待機する(1−3N)。次に、検知センサ46が使用者有を検知すると(1−3Y)、ポンプ35をONにして回収管36から容器20内の洗浄液Lを汲み揚げさせて、送給管41を介して便器Bの上部からこの汲み揚げた洗浄液Lを流させる(1−4)。
検知センサ46が使用者が便器Bの前に立っているそのままの状態を検知し続けている場合(1−5)は、ポンプ35をONの状態にしておく(1−6Y)。
便器Bに洗浄液Lが流されると、図4(2)に示すように、洗浄液貯留槽55の洗浄液Lが減る一方、便器Bから洗浄液Lが流下して、排出口10から容器20内に流入してくる。そのため、汚水Fが便器Bに流されても、便器Bは洗浄液Lが流下されてその表面が洗浄液Lでコーティングされているので、汚水Fが付着しにくくなる。容器20に流入した洗浄液Lは、ガイド体50によりその流れが筒状体25の表面に沿って流れる。
そして、洗浄液Lは非親水性で汚水Fよりも比重が小さいので、容器20に流入した洗浄液Lは洗浄液層Pに混ざり、洗浄液層Pの液面が上昇する。液面が上昇すると容器20の流出口56から洗浄液Lが流出して、洗浄液貯留槽55に溜まっていく。
この際、流出口56が複数列設されているので、流出口56からの洗浄液Lの流出が、十分に行なわれる。
次に、便器Bに汚水Fが流されると、図4(3)に示すように、汚水Fは、排出口10から排出されて、入口21から洗浄液Lとともに容器20に流入していく。汚水Fは、洗浄液Lよりも比重が大きいので、洗浄液層Pを通過していき、筒状体25の外側の汚水層Wに至って、この汚水層Wと混ざる一方、洗浄液Lは上記した洗浄液Lのみが容器20に流入する場合と同様に、洗浄液層Pに混ざっていく。そのため、筒状体25の外側の洗浄液Lの液面及び筒状体25の内側の汚水Fの液面が上昇させられ、筒状体25の内側の排出管路部30の上開口31から、汚水Fが貯留槽37に排出されていく。
この場合、排出管路部30の上開口31が、排出パイプ33の外周に沿って複数列設されているので、一時的に汚水Fが多く流入しても滞りなく排出させることができる。
この場合、洗浄液Lは非親水性で汚水Fよりも比重が小さいので、容器20内で洗浄液Lと汚水Fとがよく分離し、そのため、汚水Fに洗浄液Lがほとんど混入できないようになり、それだけ、従来に比較して、汚水Fの排出量を少なくすることができる。また、洗浄液Lは、シリコーンオイルなので、汚水Fとの相分離性に優れ、この点でも、汚水Fに洗浄液Lがほとんど混入できないようになり、汚水Fの排出量を少なくすることができる。
また、筒状体25の外側に溜まった容器20内の洗浄液Lは、流出口56から流出して洗浄液貯留槽55に溜められていく。そして、ポンプ35の作動により、洗浄液貯留槽55の洗浄液Lが吸引されて循環させられる。この場合、容器20内では、流出口56の位置に洗浄液Lの液位が位置するので液位が一定になり、容器20内から直接ポンプで吸引する場合と比較して、容器20内で洗浄液Lに対する汚水Fの混入状態を安定化させることができ、汚水Fのみの排出を確実に行なわせることができ、容器20内で汚水Fと洗浄液Lの分離を確実に行なわせることができ、洗浄液Lが汚水Fに混入して排出させられるロスを防止することができる。
更にまた、ガイド体50により洗浄液L及び汚水Fが筒状体25の表面に沿って流れるので、洗浄液L及び汚水Fが入口21から容器20内の洗浄液層Pに落下して容器20内を攪拌する事態を防止でき、洗浄液Lと汚水Fの分離を確実に行なうことができる。また、落下した洗浄液L及び汚水Fにより、流出口56に汚水Fが流入する事態を防ぐことができる。
使用者が立ち去って検知センサ46が使用者の存在を検知しなくなると(1−5,1−6N)、所定時間経過後(1−7Y)に、ポンプ35を停止させる(1−8)。一方、所定時間経過前においては、検知センサ46を確認し(1−9)、便器の使用者があればそのままポンプをONのままにする(1−10Y,1−4)。
ポンプ35が停止して、洗浄液Lが流れなくなると、図4(1)に示すように、再び、筒状体25の内側の汚水Fの液面は排出管路部30の上開口31付近まで戻り、筒状体25の外側の洗浄液Lの液面は流出口56付近まで戻った状態になる。
この後、次の使用者が来るまで待機する(1−2,1−3N)。待機状態においては、洗浄液層Pが汚水層W上にあるので、汚水Fの臭気がこの洗浄液層Pに止められ、そのため、確実に臭気止が行なわれ、便器Bの周囲に排気口から臭気が漏れ出して周囲の環境を汚染することを防ぐことができる。
このようにして、洗浄液Lによる洗浄が行なわれる。この洗浄においては、洗浄液Lは、僅かには汚水Fに混ざって消費されるが、消費分については適宜補充すればよい。補充の際には、便器Bから洗浄液Lを入れればよい。この場合、洗浄液Lの消費量は極めて少ないので、洗浄液Lの補充頻度は、従来に比較して大幅に低減し、管理効率が向上させられる。
また、従来のように切替弁を逐一作動させることもなく、洗浄液Lを逐一補充する特別の機構もなくてもよいので、構造が簡単になり、汎用性が向上させられる。
次に、この小便器装置Sの掃除について説明する。掃除は、洗浄液Lが劣化した際に洗浄液Lを取り替えたり、容器20内に臭気の発生源でもある尿結石が生じないように定期的に掃除を行なう。
この際は、メッシュ54を取り外すとともに、ウェイト53及び筒状体25を容器20内から取り出す。そして、排出パイプ33を管状体34の嵌合部34aから取り外す。この際、容器20内の汚水F及び洗浄液Lは管状体34から貯留槽37に流出していく。そのため、容器20内の汚水F及び洗浄液Lを汲み出したりしなくてもよくなり、容易に容器20内の掃除を行なうことができる。
また、洗浄液貯留槽55の掃除の際には、容器20を取り外す。この際、洗浄液貯留槽55内の洗浄液Lは貯留槽37に流出する。このため、洗浄液貯留槽55内の洗浄液を汲み出したりしなくてもよくなり、容易に洗浄液貯留槽55を掃除することができる。洗浄後は、再び、図3に示す操作を行なえばよい。
図6乃至図8には、本発明の別の実施の形態に係る小便器装置を示している。この小便器装置は、上記と同様に、小便等の汚水を受けるとともに洗浄液が流される便器を備え、この便器内に入った汚水及び洗浄液を便器の下部に設けた排出口から排出するとともに、排出された洗浄液を回収して再利用するものである。
洗浄液は、上記と同様に、水や汚水よりも比重が小さく相分離可能な流体であるシリコーンオイルを用いている。
この小便器装置Sには、図6乃至図8に示すように、軸線X1を有し両方の開口が閉塞された円筒状に形成された容器20と、容器20内に設けられ軸線X2を有した筒状体25と、軸線X3を有した円筒形の排出管路部30とが備えられている。軸線X1,軸線X2及び軸線X3は同軸である。
この小便器装置Sにおいては、上記実施の形態と異なり、排出管路部30が排出パイプ33aで構成されている。排出パイプ33aは、容器20の底壁を貫通するとともに筒状体25の内部に位置する上開口31と、容器20の外部に位置する下開口32とを備えている。上開口31は、排出パイプ33aの上側開口で形成され、排出管路部30の軸線X3に対して傾斜形成されている。
更に、上記実施の形態と異なり、この小便器装置Sは、洗浄液貯留槽が無く、ポンプ35は、容器20の側壁に設けられる回収管36を介して洗浄液層Pの洗浄液Lを吸引して回収している。
更にまた、この小便器装置Sには、便器Bの使用者の存在の有無を検知する検知センサ46と、上記と制御内容は異なるがこの検知センサ46の検知に基づいてポンプ35を作動させる制御手段45とが備えられている。制御手段45には、ポンプ35を所定時間動作させるためのタイマ(図示せず)が備えられている。小便器装置Sは、この制御手段45により以下で説明する制御を行なう。
これ以外は、上記実施の形態と略同様の構成となっている。
このように構成される小便器装置Sの使用に際しては、上記実施の形態と同様に、まず、予め、容器20の内部に洗浄液層Pと汚水層Wとを形成しておく。詳しくは、図7(1)に示すように、便器Bの排出口10から空の容器20に、汚水Fの代わりに水を注いで、容器20の内部に汚水層Wを形成する。汚水Fとしての水が注がれると、図7(2)に示すように、容器20に溜まって汚水F(水)の液面は上がっていき、排出管路部30の上開口31に至り、この上開口31から汚水F(水)が排出され、上開口31の開口縁に汚水Fの液面が形成される。それから、図7(3)に示すように、洗浄液Lを便器Bに注ぐ。
この際、洗浄液Lは水及び汚水Fよりも比重が小さく非親水性なので、洗浄液Lが汚水層Wから相分離し、汚水層Wの上に浮かんで洗浄液層Pを形成するとともに筒状体25の外側の汚水F(水)の液面を押していき、押された汚水F(水)は順次、開放口28から流入して筒状体25の内側に入り込んで、この筒状体25の内側に流入した分の汚水F(水)が排出管路部30の上開口31から排出され、容器20の内部に洗浄液層Pと汚水層Wとが形成される。
次に、本発明の実施の形態に係る小便器装置Sを使用する場合について説明する。図8(1)に示すように、小便器装置Sにおいては、常時は、洗浄液Lが汚水Fよりも比重が小さい分、筒状体25の外側の洗浄液層Pの液面が、筒状体25の内側の汚水層Wの液面よりも高い状態になっている。
制御手段45の制御に基づいて説明すると、図9に示すフローチャートを参照し、先ず、制御手段45は、小便器装置Sの電源が入れられて作動する(2−1)。この状態で、検知センサ46を確認し(2−2)、使用者有を検知するまで検知センサ46を確認し続けてそのままの状態で待機する(2−3N)。次に、検知センサ46が使用者有を検知すると(2−3Y)、更に、検知センサ46を確認し(2−4)、使用者が小便をしている場合はそのままの状態で検知センサ46を確認し続けて待機する(2−5Y)。
便器Bに汚水Fが流されると、図8(2)に示すように、汚水Fは、排出口10から排出されて、入口21から容器20に流入していく。容器20中の洗浄液Lは非親水性で汚水Fよりも比重が小さいので、容器20に流入した汚水Fは、洗浄液層Pを通過していき、筒状体25の外側の汚水層Wに至って、この汚水層Wと混ざる。
これにより、筒状体25の外側の洗浄液Lの液面及び筒状体25の内側の汚水Fの液面が上昇させられ、筒状体25の内側の排出管路部30の上開口31から、汚水F(水も含む)が貯留槽37に排出されていく。この場合、排出管路部30の上開口31が、排出管路部30の軸線に対して傾斜形成されているので、開口面積を広くすることができ、一時的に汚水Fが多く流入しても安定して排出させることができる。
使用者が立ち去って検知センサ46が使用者の存在を検知しなくなると(2−5N)、タイマをリセットし(2−6)、タイマをスタートし(2−7)、ポンプ35をONにする(2−8)とともに、検知センサ46を確認しつづける(2−2)。この間、タイマが所定時間経過するまで、ポンプ35を作動させ(2−9)、回収管36から容器20内の洗浄液Lを汲み揚げさせて、便器Bの上部からこの汲み揚げた洗浄液Lを流させる。
ポンプ35が作動すると、図8(3)に示すように、容器20内の洗浄液層Pの液面が下がり、便器Bには洗浄液Lが流下していく。
次に、タイマが所定時間計時すると(2−10)、ポンプ35を停止させ(2−11)、排出が終わる。この場合、図8(1)に示すように、再び、排出管路部30の上開口31の開口縁まで液面が戻った状態になる。この後、次の使用者が来て汚水Fを流すまで、待機する。
これ以外の作用,効果は上記実施の形態と同様である。
図10には、本発明の更に別の実施の形態に係る小便器装置Sを示している。この小便器装置Sは、上記の実施の形態のものと略同様の構成を有しているが、上記のものと異なり、送給部40を、ポンプ35が回収した洗浄液Lを貯留する洗浄液タンク42と、洗浄液タンク42内の洗浄液Lを便器Bに流す送給管41とを備えて構成している。
詳しくは、洗浄液タンク42は、便器Bの上方に設けられ、開閉可能な弁(図示せず)を有している。
送給管41は、洗浄液タンク42の弁に接続され、便器Bの上部に接続されている。
ポンプ35が回収管36から回収した洗浄液Lは、送出管38を介してこの洗浄液タンク42に貯留される。
また、制御手段45aには、洗浄液タンク42の弁を間欠制御して便器Bに洗浄液Lを流すためのタイマ(図示せず)が備えられている。
制御手段45aは、例えば、図11に示すように、小便器装置Sの電源が入れられると(3−1)、タイマをリセットし(3−2)、タイマをスタートさせ(3−3)、所定時間を計測する(3−4N)。所定時間経過すると(3−4Y)、洗浄液タンク42の弁を開にする(3−5)とともに、ポンプ35を作動させ(3−6)、タイマをリセット(3−2)して再び所定時間を計測する(3−4)。洗浄液タンク42の弁を開にした後(3−5)、洗浄液タンク42の中の洗浄液Lがある程度流されると、洗浄液タンク42の弁を閉じる(3−7)。
この後、洗浄液タンク42がいっぱいになると(3−8)、ポンプ35をOFFにする(3−9)。
この実施の形態に係る小便器装置Sによれば、一度、洗浄液タンク42に洗浄液Lを溜めて、一気に洗浄液Lを流すので、洗浄液Lが勢いよく流れて、便器Bに残った汚水Fを押し流しやすくなる。
これ以外の作用効果は、上記のものと同様である。
図12には、便器Bとの接続部の変形例を示す。これは、排出口10を設けた便器Bの底部11に、排出管路部30の排出パイプ33の上端開口に連通する連通口12を形成し、この連通口12に着脱可能で連通口12及び上端開口を塞ぐ蓋13を設けたものである。
これによれば、便器Bの掃除の際、蓋13を外せば便器Bからの排水を直接、排出管路部30を通して排出させることができるので、掃除が容易になる。
図13には、本発明の更にまた別の実施の形態に係る小便器装置Sを示している。この小便器装置Sは、上記のものと異なり、便器Bを複数有し、各便器Bの排出口10に排水管14を介して接続される上記実施の形態と同様の容器20と、ポンプ35と、送給部40とを備えたものである。
送給部40は、洗浄液タンク42と、この洗浄液タンク42内から各便器Bの上部に接続される送給管41と、この送給管41上に設けられ、送給管41を開閉するバルブ43とを備えている。
そして、容器20で分離された洗浄液Lは、ポンプ35により洗浄液タンク42に汲み揚げられている。
この便器Bからの汚水F及び洗浄液Lは、排水管14を介して容器20の中に流れ込む。そして、上記のものと同様に、汚水Fと洗浄液Lとに分離され、分離された汚水Fは貯留槽や下水道に流される一方、分離された洗浄液Lはポンプ35により汲み揚げられ洗浄液タンク42に溜められる。
従って、これによれば、一つの装置で複数の便器Bの洗浄をまかなうことができるので、効率がよい。
尚また、上記実施の形態において、本発明の検知センサ46の検知に基づいて制御手段45がポンプ35を作動させるようにしたが、便器Bの使用者にボタンを押釦させて、このボタンの押釦により制御手段45がポンプ35を作動させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、貯留槽37を設けてこれに汚水Fを溜めるようにしているがこれに限定されるものでなく、貯留槽37を設けることなく、汚水Fを直接下水道等に流すように構成してもよく、適宜変更して差し支えない。
この小便器装置は、例えば、上下水道設備の整っていない、学校や公園等の公共トイレ,行楽地,キャンプ地,ゴルフ場,海水浴場,山小屋,長期の工事現場,災害用等に使用される常設トイレ,仮設トイレ,非常用トイレや、給水排出が困難な長距離バス,鉄道車両等の乗り物のトイレ等で利用される。また、住宅やビルのトイレ施設に利用してもよいことは勿論である。
本発明の実施の形態に係る小便器装置を示す図である。 本発明の実施の形態に係る小便器装置の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る小便器装置の容器及び洗浄液貯留槽において、初期の洗浄液の充填工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る小便器装置の容器及び洗浄液貯留槽において、使用時の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るフローチャートを示す図である。 本発明の別の実施の形態に係る小便器装置を示す図である。 本発明の別の実施の形態に係る小便器装置の容器において、初期の洗浄液の充填工程を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る小便器装置の容器において、使用時の状態を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る小便器装置の制御手段のフローチャートを示す図である。 本発明のまた別の実施の形態に係る小便器装置を示す図である。 本発明のまた別の実施の形態に係る小便器装置の制御手段のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態に係る小便器装置の便器との接続部の変形例を示す図である。 本発明のまた別の実施の形態に係る小便器装置の制御手段のフローチャートを示す図である。 従来の小便器装置の一例を示す図である。
符号の説明
S 小便器装置
B 便器
W 汚水層
F 汚水
P 洗浄液層
L 洗浄液
X1,X2,X3,X4 軸線
10 排出口
11 底部
12 連通口
13 蓋
14 排水管
20 容器
21 入口
25 筒状体
26 一端
27 他端
28 開放口
30 排出管路部
31 上開口
32 下開口
33 排出パイプ
33a 排出パイプ
34 管状体
34a 嵌合部
35 ポンプ
36 回収管
37 貯留槽
38 送出管
40 送給部
41 送給管
42 洗浄液タンク
45 制御手段
46 検知センサ
50 ガイド体
55 洗浄液貯留槽
56 流出口
57 挿通口

Claims (13)

  1. 小便等の汚水を受けるとともに洗浄液が流される便器を備え、該便器内に入った汚水及び洗浄液を該便器の下部に設けた排出口から排出するとともに、排出された洗浄液を回収して再利用する小便器装置において、
    上記洗浄液を汚水よりも比重が小さく相分離可能な流体で構成し、
    上記便器の排出口に連通される入口を上部に有した容器と、該容器内に設けられ一端が閉塞されて他端に開放口を有し該一端が上記容器の上部側に位置し該他端が上記容器の下部側に位置する筒状体と、上記筒状体の内部に上開口が位置し該容器外部に下開口が位置するように該容器の下部を貫通して設けられ上記容器内の上記筒状体の外側から該筒状体の開放口を通って該筒状体内に流入した汚水を上記上開口に流入させて上記下開口から流出させる排出管路部と、上記容器内の上記筒状体の外側に溜まり上記汚水から分離して浮上した洗浄液を吸引して回収するポンプと、該ポンプで回収した洗浄液を上記便器に流す送給部とを備えたことを特徴とする小便器装置。
  2. 上記容器,筒状体及び排出管路部を円筒状に形成し、該容器,筒状体及び排出管路部をこれらの各軸線を同軸にして配置したことを特徴とする請求項1記載の小便器装置。
  3. 上記容器の側壁に上記筒状体の外側に溜まり上記汚水から分離して浮上した洗浄液が該洗浄液の液面の上昇により流出可能な流出口を形成し、上記容器の流出口からの洗浄液が貯留される洗浄液貯留槽を設け、該洗浄液貯留槽の洗浄液を上記ポンプで吸引して回収することを特徴とする請求項1または2記載の小便器装置。
  4. 上記流出口を上記容器の外周に沿って複数列設したことを特徴とする請求項3記載の小便器装置。
  5. 上記容器,筒状体,排出管路部及び洗浄液貯留槽を円筒状に形成し、該容器,筒状体,排出管路部及び洗浄液貯留槽をこれらの各軸線を同軸にして配置したことを特徴とする請求項3または4記載の小便器装置。
  6. 上記排出管路部の上開口を上記排出管路部の外周に沿って複数列設したことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の小便器装置。
  7. 上記容器内に、上記排出口からの汚水及び洗浄液の流れをガイドし、上記容器の内壁から上記筒状体側に向けて収束するロート状のガイド体を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の小便器装置。
  8. 上記排出管路部は、一端側に上記上開口を備えた排出パイプと、上記容器に突設され上記排出パイプの他端が嵌合する管状体とから構成されることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の小便器装置。
  9. 上記容器の下方に上記下開口から排出される汚水が貯留される貯留槽を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の小便器装置。
  10. 上記送給部を、上記ポンプが回収した洗浄液を上記便器に直接流す送給管で構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載の小便器装置。
  11. 上記送給部を、上記ポンプが回収した洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、該洗浄液タンク内の洗浄液を上記便器に流す送給管とを備えて構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載の小便器装置。
  12. 上記洗浄液を、オイルで構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または11記載の小便器装置。
  13. 上記洗浄液を、シリコーンオイルで構成したことを特徴とする請求項12記載の小便器装置。
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