JP2003278176A - ローダ作業機 - Google Patents

ローダ作業機

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JP2003278176A
JP2003278176A JP2002087362A JP2002087362A JP2003278176A JP 2003278176 A JP2003278176 A JP 2003278176A JP 2002087362 A JP2002087362 A JP 2002087362A JP 2002087362 A JP2002087362 A JP 2002087362A JP 2003278176 A JP2003278176 A JP 2003278176A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブームを支持するフレームの強度を確保した
うえで構造を簡素にする。 【解決手段】 車体4に対して左右方向の内端部が固定
された支持台15と、この支持台15の左右方向外端部
側に立設されたブーム支持体17と、このブーム支持体
17の上部側に一端が枢支され他端側に作業具14が設
けられたブーム13と、前記ブーム支持体17とブーム
13との間に設けられ該ブーム13を揺動動作するブー
ムシリンダ33とを備え、前記ブーム支持体17に、該
ブーム支持体17と車体4とを繋ぐ連結フレーム18が
取り付けられる取付具36を外方突出状に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】トラクタ等の走行車両にフロ
ントローダ等の作業装置を装着してなるローダ作業機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のローダ作業機として、トラクタ
の前部にフロントローダを装着してなるものがあり、こ
のフロントローダは、トラクタの車体前部に、該車体か
ら左右方向外方突出状に支持台を設け、この支持台に上
方突出状にブーム支持体を設け、このブーム支持体に先
端側にバケットを備えたブームの基端側を枢支し、該ブ
ームとブーム支持体との間にブームシリンダを介装し、
エンジンから前方に突出する前車軸フレームと、ブーム
支持体の上部側との間にブレースを架設したものであっ
た。
【0003】しかし、このローダ作業機では、ブレース
がトラクタのボンネットの側方に位置していたので、ボ
ンネット内等のメンテナンス性を阻害し、運転者の前方
視界の妨げたり外観を損ねる原因になっていた。そこ
で、本願出願人は、特願平11−120015号(特開
2000−309940号公報)において、上記の問題
点を解消するべくブレースを省略し、且つブームの支持
フレームの強度を確保したローダ作業機を提案してい
る。このローダ作業機は、走行車両の車体に、該車体か
ら左右方向外方突出状に支持台を設け、この支持台に上
方突出状にブーム支持体を設け、このブーム支持体に、
先端側に作業具を備えたブームの基端側を支持し、ブー
ム支持体とブームとの間にブームを揺動させるブームシ
リンダを設け、車体の側方に、支持台及び車体に固定さ
れたサブフレームを配置し、このサブフレームとブーム
支持体とに亘って補強部材を固定したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のローダ作業
機は、支持台と車体とをサブフレームにて連結するとと
もに、サブフレームとブーム支持体とに亘って補強部材
が固定されているので、ブレースが無くとも強度を確保
でき、それなりに有用であった。しかしながら、サブフ
レームとブーム支持体との間に前記補強部材が必要で、
他の部分にも数々の補強部材が取り付けられていたた
め、部品点数がかなり多くなっていた。また、これら多
数の補強部材を溶接により接合しているので、製造工数
が増大してコストも高騰化し、補強部材が複数箇所から
突出しているために外観上雑然として落ち着きが無く、
デザイン性にも劣っていた。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
ので、ブームを支持するフレームを簡素な構造として強
度も確保できるようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明にかかるローダ作業機は、車体に対して左右
方向の内端部が固定された支持台と、この支持台の左右
方向外端部側に立設されたブーム支持体と、このブーム
支持体の上部側に一端が枢支され他端側に作業具を設け
たブームと、前記ブーム支持体とブームとの間に設けら
れ該ブームを揺動動作するブームシリンダとを備え、前
記ブーム支持体に、該ブーム支持体と車体とを繋ぐ連結
フレームが取り付けられる取付具を外方突出状に備えて
いることを特徴としている。
【0007】かかる構成によれば、ブームを支持するブ
ーム支持体と車体とを連結フレームにより直接連結する
ので、ブームからの負荷に十分耐えうる構造となり、こ
の連結フレームの取付具をブーム支持体に対して備える
ことにより構造も簡素にできる。前記取付具はブーム支
持体から下方に突出されていることが好ましい。これに
より、ブーム支持体の上部側に連結されたブームからの
負荷に対して、ブーム支持体の下部側に連結される連結
フレームが好適に補強として機能するようになる。
【0008】また、前記ブーム支持体は左右一対の側壁
を有し、前記取付具が、少なくとも一方の側壁を下方に
延設することにより構成されていることが推奨される。
これによって、取付具を溶接等により接合する必要もな
く、製造が容易になり、コストの低減も図られるように
なる。前記支持台がパイプ部材により形成され、この支
持台の肉厚がブーム支持体を構成する板材の肉厚よりも
厚く形成されていることが好ましい。このようにするこ
とで、支持台の強度が格段に向上し、補強部材も不要と
なって構造を簡素化することができる。
【0009】前記支持台は、ブーム支持体を貫通して該
ブーム支持体の外側面から突出されていることが好まし
い。これによって、ブーム支持体からの負荷を支持台の
外面部にて受けることが可能となり、耐荷重性が向上す
る。また、支持体の突出した部分をブーム支持体に対し
て溶接等により接合すれば、ブーム支持体の外側での作
業となるため接合が容易になる。本発明にかかるローダ
作業機は、車体に対して左右方向の内端部が固定された
支持台と、この支持台の左右方向外端部側に立設された
ブーム支持体と、このブーム支持体の上部側に一端が枢
支され他端側に作業具が設けられたブームと、ブーム支
持体とブームとの間に設けられ当該ブームを揺動動作す
るブームシリンダとを備え、前記支持台が、ブーム支持
体を貫通し、該ブーム支持体の外側面から突出している
ことを特徴としている。
【0010】これによって、ブーム支持体からの負荷を
支持台の外面部にて受けることが可能となり、耐荷重性
が向上する。また、支持体の突出した部分をブーム支持
体に対して溶接等により接合すれば、ブーム支持体の外
側での作業となるため容易に接合が行える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、1は、トラクタ
(走行車両)2の前部にフロントローダ3を装着してな
るローダ作業機である。前記トラクタ2の車体4は、エ
ンジン、クラッチハウジング、ミッションケースを前後
方向に連結し、エンジンの下側に前車軸フレーム5を固
定し、前車軸フレーム5に前車軸ケース6等を支持し、
ミッションケースの後部に後車軸ケース7等を固定する
ことにより構成されている。前車軸ケース6には前車軸
を介して操向輪となる左右一対の前輪8が取り付けら
れ、後車軸ケース7には後車軸を介して駆動輪となる左
右一対の後輪9が取り付けられている。
【0012】エンジンは前部のボンネット10内に収納
され、車体4の後部上方には運転席11Aが設けられ、
運転席11Aの前方には操縦ハンドル11Bが設けられ
ている。フロントローダ3は、図2及び図3にも示すよ
うに、フレーム12と、ブーム13と、バケット(作業
具)14とを備えて主構成されている。フレーム12
は、車体4の前部側方に、該車体4から左右方向外方突
出状に配置された支持台15と、この支持台15を車体
4に取付固定する取付ブラケット16と、前記支持台1
5に立設されたブーム支持体17と、車体4の側方に前
後方向に配置されていて前端側がブーム支持体17に連
結され、後端側が車体4後部に連結された連結フレーム
18とを左右一対備えて主構成されている。
【0013】支持台15は、本実施の形態では、左右方
向の軸心を有する円筒状のパイプ材からなり、この支持
台15の左右方向内端部に前記取付ブラケット16が溶
接等によって固定されている。この取付ブラケット16
は板材等から構成されていて前車軸フレーム5等の車体
4にボルトにより取付固定されている。なお、支持台1
5は角筒状に形成してもよい。左右の取付ブラケット1
6は、図示しない連結枠により相互に連結してもよく、
この連結枠は車体4の下面に取付固定すればよい。
【0014】前記ブーム支持体17は、図4に示すよう
に、支持台15の左右方向外端側に固定されたメインフ
レーム19と、このメインフレーム19に着脱自在に取
り付けられるサブフレーム20とから主構成されてい
る。メインフレーム19は、図5〜図7にも示すよう
に、板材を屈曲することによって左右の側壁19a、1
9bと背面壁19cとを有する平面視コ字形に形成さ
れ、上下方向中途部の前部側に、左右の側壁19a、1
9bに架設された左右方向の支軸21を備え、上部には
左右の側壁19a、19bを貫通する挿通孔22を備え
ている。
【0015】図7に示すように、左右の側壁19a,1
9bの下部には、前記支持台15の左右方向外側部が貫
通しており、この支持台15の外端部15aは外側の側
壁19aから突出している。そして、支持台15は、そ
の外周面が左右側壁19a,19bの外面(左右の側壁
19a,19bの対向面と反対の面)に対して溶接Yに
て接合されており、これによって支持台15とメインフ
レーム19との接合強度が高められている。また、側壁
19a,19bは、その対向内側の狭い空間でなく外面
で支持台15に溶接にて接合されるので、この接合作業
が容易に行えるようになっている。特に、左右外側の側
壁19aから支持台15の外端部15aが突出している
ので、当該部分の接合を、メインフレーム19の左右外
側から容易に行える。
【0016】支持台15はメインフレーム19を貫通し
ているので、ブーム13からメインフレーム19にかか
る負荷を支持台15の外面(外周面)で受けることがで
き、耐荷重性が高められるようになっている。支持台1
5は、取付ブラケット16に対しても左右方向に貫通
し、その左右方向の内端部15bが取付ブラケット16
から突出しており、支持台15の外周面が取付ブラケッ
ト16の表裏両面に溶接Yにて接合されている。前記支
持台15を構成するパイプ材の肉厚tは、メインフレー
ム19よりも厚肉とされ、ここに支持台15自体の強度
が高められ、各種の補強部材を不要なものとしている。
また、取付ブラケット16についても支持台15と略同
様の厚肉の板材が採用されている。
【0017】図4に示すように、サブフレーム20は、
左右の側壁と、背面壁とから平断面前方に開放状のコ字
形に形成されており、左右の側壁間に亘って補強板2
4,25が設けられると共に、左右の側壁間下端前部側
には嵌合部材26が設けられ、この嵌合部材26には、
下方に向けて開放状の円弧状凹部26aが左右の側壁間
に亘って設けられている。サブフレーム20の上部及び
上下方向中途部の前後には、それぞれ左右の側壁を貫通
する挿通孔27,28,29が形成されている。
【0018】そして、サブフレーム20の凹部26aが
メインフレーム19の支軸21に上方から嵌合した状態
で、サブフレーム20の上下方向中途部後部側の挿通孔
27がメインフレーム19の挿通孔22に一致するよう
になっており、これら挿通孔22,27に亘って連結ピ
ン30を挿通することにより、サブフレーム20がメイ
ンフレーム19に対して固定されるようになっている。
また、上記の逆の操作によってメインフレーム19から
サブフレーム20を取り外すことができ、これによって
トラクタ2に対してフロントローダ3が着脱自在に構成
されている。
【0019】なお、メインフレーム19の左右の側壁1
9aの内面側上部には、サブフレーム20の外面側の、
挿通孔27の縁に設けたボスが嵌合するボスガイド31
が設けられている。また、上記ブーム支持体17のメイ
ンフレーム19とサブフレーム20とを一体的に構成し
て、トラクタ2に対してフロントローダ3を着脱不能に
固定した形式としてもよい。前記連結フレーム18は、
長尺の板材によって形成され、車体4の下部側方に、前
部から後部に亘るように前後方向に配置されている。
【0020】この連結フレーム18の前部は、メインフ
レーム19の左右内側(車体4側)の側壁19bを下方
に延設することによって形成された取付具36にボルト
固定され、連結フレーム18の後部は、後車軸ケース7
に対してブラケット37(図1参照)等を介してボルト
により固定されることで車体4に連結されている。した
がって、ブーム13側からブーム支持体17へと付与さ
れた負荷を、このブーム支持体17に直接連結された連
結フレーム18へ好適に分散でき、ブーム支持体17と
支持台15との接合部の応力を小さくすることができ
る。また、支持台15そのものの肉厚が厚くなっている
ので、ブーム13からの負荷による曲げやねじれにも好
適に耐え得る構造となっている。
【0021】さらに、支持台15よりも上側でブーム支
持体17の上部にブーム13が連結されているのに対し
て、支持台15よりも下側でブーム支持体17の下部に
連結フレーム18が連結されているので、特に、ブーム
13から後方への負荷が付与された場合に連結フレーム
18が引張り荷重を受け、支持台15に対するねじれを
抑制できるようになっている。上記のような構造によ
り、従来のようなブレイスがなくても強度を確保できる
とともに、構造も簡素にすることができる。
【0022】取付具36は、ブーム支持体17の側壁1
9bを下方に延設することにより一体に形成されている
ので、これを他の部材で形成して溶接等により接合する
場合に比べて、部品点数減が図れ、製造も容易となる。
なお、連結フレーム18の後端側は、直接車体4に固定
してもよく、また、車体4側に取付固定される他の部材
に固定してもよい。また、トラクタ2の後部にバックホ
ーを装着できるタイプのものでは、後車軸ケース7に取
付固定されるバックホー取付枠に、連結フレーム18の
後端側を連結固定するようにしてもよい。
【0023】取付具36は、メインフレーム19の左右
外側の側壁19aを下方に延設することによって形成し
てもよく、左右両方の側壁19a、19bを両方に取付
具36を形成し、これらに2股、又は2つの連結フレー
ム18を連結する構造としてもよい。また、メインフレ
ーム19の背面壁19cに取付具36を後方突出状に設
けることも可能である。ブーム支持体17の下部に連結
フレーム18を直接取り付けた構成、支持台15の肉厚
を厚くした構成、支持台15をブーム支持体17に貫通
し突出させた構成等によりフレーム12の強度が高めら
れており、特にブーム支持体17のメインフレーム19
には上記に説明した構成以外の補強部材は設けられてお
らず、非常に簡素な構造となっている。
【0024】図1〜図3に示すように、前記ブーム13
は左右一対設けられ、基端側(後端側)がサブフレーム
20の挿通孔28に挿通されるピンによって、サブフレ
ーム20に左右方向の軸心回りに回動自在に枢着されて
おり、ブーム13の先端側には、バケット14が左右方
向の軸心回りに回動自在に枢着されている。また、左右
のブーム13の前部側は連結パイプ32によって相互に
連結されている。ブーム支持体17とブーム13との間
にはブームシリンダ33が介装されている。このブーム
シリンダ33の後端は、サブフレーム20の挿通孔29
にピンを介して枢支され、ブームシリンダ33の前端
は、ブーム13の中途部にピンを介して枢支され、この
ブームシリンダ33の伸縮によりブーム13が揺動動作
される。
【0025】各ブーム13の前部上側にはバケットシリ
ンダ34が配置され、このバケットシリンダ34の基端
側はブーム13の中途部に枢着され、バケットシリンダ
34の先端側には一対のリンクを介してバケット14が
連結され、このバケットシリンダ34の伸縮によりバケ
ット14がスクイ・ダンプ動作されるように構成されて
いる。なお、ブーム支持体17のメインフレーム19に
は、ブームシリンダ33及びバケットシリンダ34を制
御するコントロールバルブ49とこれを操作する操作レ
バー50が設けられている。また、上記バケット14に
代えて他の作業具(ロールグラブやフォーク等)をブー
ム13に装着してもよい。
【0026】ブーム13は、図8及び図9に示すよう
に、前部構成体40と、後部構成体41と、これらを繋
ぐ中間構成体42とを備えている。前部構成体40及び
後部構成体41は、左右一対の側壁部43aと、この一
対の側壁部43aの上部間に設けられた上壁部43b
と、一対の側壁部43aの下部間に設けられた下壁部4
3cとによって断面矩形状の箱形を呈している。左右側
壁部43a,43a及び上壁部43bは、板材をコ字形
に屈曲することによって一体に成形され、下壁部43c
は、左右側壁部43aの下部間に架け渡されて溶接にて
接合された板材により構成されている。
【0027】中間構成体42は、前部構成体40及び後
部構成体41の上壁部43b、43b同士を繋ぐ上連結
板44aと、側壁部43a,43a同士を繋ぐ横連結板
44bとを有し、前後の下壁部43c,43c同士は互
いに突き合わされて溶接にて接合されている。左右の横
連結板44b,44bの前部側は、前部構成体40の上
壁部43bよりも上方に突出しており、この突出部分
に、バケットシリンダ34の基部を枢支する枢支部44
cを形成している。一方、後部構成体41の左右側壁部
43a,43aの前部側は、下壁部43cよりも下方に
突出し、この突出部分に、ブームシリンダ33の基部を
枢支する枢支部43dを形成している。
【0028】従来のブームでは、上記上連結板44aを
後部構成体41の上壁部43b上面で後方に延伸し、前
部構成体40の上壁部43b上面には他の補強板を貼着
した構造となっていたが、本実施形態では、上連結板4
4aの前後部が前後の上壁部43b、43bとわずかに
オーバーラップし、他の補強板も省略したものとなって
おり、構造が簡素化されている。また、連結パイプ32
の周囲で前部構成体40の内側面には、側面視楕円状の
側板45が固着されている。
【0029】従来のブームでは、前部構成体40の上壁
部43bと連結パイプ32の上面との間に補強板を架設
した構造となっており、部品点数が多く構造も複雑であ
ったが、本実施形態では、かかる補強板をも省略し、上
記側板45を設けることで連結パイプ32と側壁部43
aとの接続部を厚肉として強度を高め、構造を簡素なも
のとしている。図10及び図11には、ブーム支持体1
7に対するブーム13の枢支部(後端部)の構造が示さ
れており、左右の側壁部(第1の壁部)43a,43a
と上壁部(第2の壁部)43bとが板材を屈曲すること
によって一体的なコ字形に形成され、下壁部(第2の壁
部)43cがこれとは別体とされて溶接にて接合されて
いる。
【0030】また、左右の側壁部43a、43aの間に
は、ブーム支持体17との連結軸が挿通される筒形のボ
ス部46が架設されている。上壁部43bの後端部に
は、該上壁部43bとボス部46とを連結する補強片4
7が設けられている。この補強片47は、後部構成体4
1の上側を展開して示す図12の如く、上壁部43bと
一体に形成されており、破線で屈曲することによって、
補強片47の下端がボス部46上面に突き合わされ、溶
接にて接合されるようになっている。
【0031】したがって、かかる補強片47を別体とし
て構成し、これを上壁部43bとボス部46との双方に
溶接にて接合する場合に比べて、部品点数減、製造工数
減が図れ、コストの削減に繋がる。なお、47aは、補
強片47と側壁部43a及び上壁部43bとの間に形成
された孔であり、補強片47や側壁部43aを屈曲した
ときの割れやこれらの境界部の応力集中を防止するもの
となっている。下壁部43cの後端部にも、該下壁部4
3cとボス部46とを連結する補強片48が設けられて
おり、この補強片48は下壁部43cと一体に形成され
るとともに、屈曲することによりボス部46の下面に突
き合わされ、溶接にて接合されている。
【0032】したがって、この補強片48も下壁部43
cと別体で構成する場合に比べて、部品点数減、製造工
数減、コストダウンが図られる。なお、上記において、
一方の補強片47,48のみを上壁部43b又は下壁部
43cと一体に形成した構成(他方は上壁部43b,下
壁部43cと別体として溶接にて接合)としてもよく、
4面の壁部43a,43b,43cを一枚の板材を屈曲
することにより形成したものであってもよい。また、ブ
ーム13の断面形状は、四角形の角部を傾斜状の平面と
した八角形状とすることもできる。
【0033】図1及び図2に示すように、トラクタ2の
フロントグリルの前側には、トラクタ2の前面を保護す
るフロントガード51が設けられている。このフロント
ガード51は、図13及び図14に詳細を示すように、
上下方向に長い左右一対の側枠材52と、この左右側枠
材52の間に架設された横枠材53と、この側枠材52
を前車軸フレーム5に取り付けるための取付板54とを
有している。側枠材52は、上下方向に延びる主部52
aと、この主部52aの下端から後方へ延伸する後方延
伸部52bとを有し、この後方延伸部52bの後端部に
取付板54が固着されている。
【0034】側枠材52は、正面視において上下中途部
が左右外方に膨出(折曲)されており、側面視におい
て、後方延伸部52bが主部52aに比べて広幅となっ
ている。横枠材53は複数(図例では3本)設けられ、
主部52aに対してほぼ等間隔で配置されている。トラ
クタ2の後部に他の作業機を装着した場合、前後のバラ
ンスを図るためにトラクタ2前部にウエイトを装着する
ことがあるが、本実施形態のフロントガード51には、
このウエイトWの装着部55を一体に備えたものとなっ
ている。
【0035】したがって、フロントガード51をトラク
タ2から取り外してウエイト装着用のブラケットに付け
替えなくとも、フロントガード51を残したままウエイ
トWを取り付けることができるようになっている。上記
装着部55は、左右の側枠材52の下部間に架設された
前後の連結板56,57を有し、前側の連結板56は、
側枠材52の前端部に縦向きに配設されてウエイトWの
係止部とされ、後側の連結板57は、取付板54の前面
に突き合わされるように横向きに配設されてウエイトW
の後部を上側から受ける受部とされている。
【0036】このように装着部55を左右側枠材52に
架設された連結板56,57により構成することで、か
かる装着部55にフロントガード51の補強としての機
能を持たせることができ、逆に言えば、フロントガード
51の補強としての連結板56,57を用いてウエイト
の装着部55を構成することが可能となるので、部品点
数の増大を抑え、軽量化やコストダウンが図れるように
なっている。特に、後側の連結板57を取付板54に突
き合わせて溶接にて接合し、両者で略T字状を形成して
いることによって、前車軸フレーム5に対するフロント
ガード51の取付基部の構造が強化されている。
【0037】連結板56,57は、側枠材52の側面範
囲内に配設されていて該側枠材52から前方に突出しな
いため、また、横枠材53よりも後側に配設されている
ため、これに装着したウエイトWがフロントガード51
から大きく突出し過ぎないようにその突出量が抑制され
ている。なお、上記横枠材53の数は上記(3本)に限
ることなく変更可能であり、左右側枠材52,52の上
端のみに1つの横枠材53を備えた構成としてもよい。
この場合、横枠材53と側枠材52とを板材を屈曲する
ことにより一体に構成してもよい。
【0038】本発明は、上記実施形態に限定されること
なく適宜設計変更可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ブームを支持するフレ
ームを簡素な構造にして強度も確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローダ作業機の側面図である。
【図2】ブーム支持構造の正面図である。
【図3】フロントローダの平面図である。
【図4】ブームを支持するフレームの側面図である。
【図5】左側の支持台、取付ブラケット、ブーム支持体
(メインフレーム)の側面図である。
【図6】左側の支持台、取付ブラケット、ブーム支持体
(メインフレーム)の平面図である。
【図7】左側の支持台、取付ブラケット、ブーム支持体
(メインフレーム)の正面図である。
【図8】ブームの全体側面図である。
【図9】(a)は左側のブームの前部側平面図、(b)
は図8のA−A矢示図、(c)は図8のB−B矢示図、
(d)は図8のC−C矢示図である。
【図10】ブームの後端部の側面断面図である。
【図11】ブーム後端部の背面図である。
【図12】ブーム後端部の左右側壁部、上壁部を展開し
て示す図である。
【図13】フロントガードの側面断面図である。
【図14】フロントガードの正面図である。
【符号の説明】
4 車体 15 支持台 17 ブーム支持体 18 連結フレーム 19a 側壁 19b 側壁 33 ブームシリンダ 36 取付具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(4)に対して左右方向の内端部が
    固定された支持台(15)と、この支持台(15)の左
    右方向外端部側に立設されたブーム支持体(17)と、
    このブーム支持体(17)の上部側に一端が枢支され他
    端側に作業具(14)が設けられたブーム(13)と、
    前記ブーム支持体(17)とブーム(13)との間に設
    けられ該ブーム(13)を揺動動作するブームシリンダ
    (33)とを備え、前記ブーム支持体(17)に、該ブ
    ーム支持体(17)と車体(4)とを繋ぐ連結フレーム
    (18)が取り付けられる取付具(36)を外方突出状
    に備えていることを特徴とするローダ作業機。
  2. 【請求項2】 前記取付具(36)が、ブーム支持体
    (17)から下方に突出されていることを特徴とする請
    求項1記載のローダ作業機。
  3. 【請求項3】 前記ブーム支持体(17)は左右一対の
    側壁(19a,19b)を有し、前記取付具(36)
    が、少なくとも一方の側壁(19a)を下方に延設する
    ことにより構成されていることを特徴とする請求項2記
    載のローダ作業機。
  4. 【請求項4】 前記支持台(15)がパイプ部材により
    形成され、この支持台(15)の肉厚がブーム支持体
    (17)を構成する板材の肉厚よりも厚く形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロ
    ーダ作業機。
  5. 【請求項5】 前記支持台(15)がブーム支持体(1
    7)を貫通し、該ブーム支持体(17)の外側面から突
    出されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のローダ作業機。
  6. 【請求項6】 車体(4)に対して左右方向の内端部が
    固定された支持台(15)と、この支持台(15)の左
    右方向外端部側に立設されたブーム支持体(17)と、
    このブーム支持体(17)の上部側に一端が枢支され他
    端側に作業具(14)が設けられたブーム(13)と、
    ブーム支持体(17)とブーム(13)との間に設けら
    れ該ブーム(13)を揺動動作するブームシリンダ(3
    3)とを備え、前記支持台(15)が、ブーム支持体
    (17)を貫通し、該ブーム支持体(17)の外側面か
    ら突出していることを特徴とするローダ作業機。
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