JP2003277526A - Ptp用ポリプロピレン系シート - Google Patents

Ptp用ポリプロピレン系シート

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JP2003277526A
JP2003277526A JP2002085191A JP2002085191A JP2003277526A JP 2003277526 A JP2003277526 A JP 2003277526A JP 2002085191 A JP2002085191 A JP 2002085191A JP 2002085191 A JP2002085191 A JP 2002085191A JP 2003277526 A JP2003277526 A JP 2003277526A
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butene
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polypropylene
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JP2002085191A
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Masaki Takeda
昌樹 武田
Masabumi Komine
正文 小峰
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性、成形性、透明性に優れるほか、他
のPTP特性についても充分で且つ安定した品質を有するP
TP用ポリプロピレン系シートを提供する。 【解決手段】 エチレン反復単位含有量が1重量%以下
であるエチレン/プロピレン共重合体および/またはブ
テン反復単位含有量が1重量%以下であるブテン/プロ
ピレン共重合体と、プロピレンランダム共重合体を含有
する樹脂組成物からなることを特徴とするPTP用ポリ
プロピレン系シートであり、エチレン/プロピレン共重
合体およびブテン/プロピレン共重合体100重量部に対
するポリプロピレンランダム共重合体の含有量が3〜30
重量部であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品包装の分野
で、固形剤包装用として一般に用いられているPTP
(プレス・スルー・パック)包装装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】医薬品包装の分野で、錠剤、カプセル剤
等の固形剤包装用として一般に用いられているPTP包
装は透明性、成形性、腰の強さ、コスト面から主に硬質
ポリ塩化ビニールからなるシートを底材として用い、該
底材をポケット形状に成形し、その中に固形剤(錠剤、
カプセル剤など)を充填し、アルミ箔からなる蓋材で密
封した包装体であり、1960年代前半に実用化され広
く普及してきた。
【0003】内容物となる錠剤、カプセル剤等は水分の
吸湿によって変質や変形を起こすものが大部分であり、
アルミ箔を含む複合フィルムによってピロー包装などの
2次包装を施たり、あるいは硬質塩化ビニールシートに
防湿性の優れたポリ塩化ビニリデン樹脂をコーティング
等によって複合化したシートを用いることで対応してき
たが、これらは高価なものとなりコスト面に問題があ
る。また廃棄処理の問題からポリ塩化ビニール樹脂が敬
遠される傾向が強まってきている。そこで、最近ではオ
レフィン系樹脂であるポリプロピレン樹脂からなるシー
トが、防湿性、低コスト性及び易処理性に注目されてP
TP包装用シートとして使用されるようになってきた。
【0004】ところがPTP用シートとしてポリプロピ
レンはポリ塩化ビニールに比較して耐衝撃性に劣り(特
に低温において悪い)、成形条件範囲が狭いという問題
や、製品がカールして外観上または自動包装ラインの集
積及びピロー包装でトラブルが発生し機械が停止するな
どの問題があった。 これらの問題点はポリプロピレン
が結晶性樹脂であることに起因するものであり、カール
を改良するためにポリプロピレンの結晶化度を高くする
試みがなされ、結晶核剤を用いたりシーティング時に徐
冷したり、さらにシートをアニールするなどの方法が行
われたが、成形性に関しては逆に著しく悪くなり実使用
に耐えるものではなかった。成形性を改良するためにポ
リプロピレンの単独重合体に石油樹脂を添加することに
より結晶化度を抑える方法がとられているが、この方法
では更に耐衝撃性が著しく損なわれるという欠点を有し
ていた。耐衝撃性を改良するために熱可塑性エラストマ
ー(TPE)を添加する方法がとられているがTPEの
添加量増大に伴い耐衝撃性が改良されるが、同時に剛
性、防湿性が低下するという問題があった。更に成形性
改良のためシーティング時に急冷し結晶化度を低く抑え
る試みもなされているが、この方法ではシートの腰が著
しく弱くなり実使用に耐えるものではなかった。このほ
か機械的強度、成形性、透明性、寸法安定性、防湿性に
優れた非晶性ポリオレフィンと耐衝撃性を補うため結晶
性ポリオレフィンとを積層し、複合シートにする方法が
試みられており、カール性にも成形性にも良好な結果を
得ているが非晶性ポリオレフィンの価格が高いためポリ
塩化ビニール代替品としてはコストの面で問題がある。
このように現在、PTP包装体の材料の面だけではポリ
塩化ビニール同等の優れた機械特性及び特性を引き出す
のは困難な状況にある。
【0005】そこで上述の問題のうちカール性に重点を
置きPTP包装装置の面から次のような改善策が行われ
ている。従来の加熱板はシートの前面あるいはその大部
分を加熱する様式の加熱板が使用されていた。この様式
では成形性は問題ないが、カール性においてPPのよう
な結晶性樹脂を底材シートに使用した場合、カールが大
きくなりPTP包装ラインにおいて搬送部、ピロー包装
部でトラブルの原因となる。そこで、その改善策として
行われているのが加熱板の加熱部を成形する個所のみと
するピンポイント加熱方式による方法、PTP包装の蓋
材であるアルミでシールされた後、エアブローなどで冷
却を行う方法などである。このうちピンポイントで加熱
する方式は特に効果的であり成形直後のカール性ばかり
でなく経時的にも良好である。ところがピンポイントで
加熱する方式では加熱面積が狭いことと、更に加熱する
回数が従来に比べ少ないことより成形性に問題がある。
そのためライン速度を抑えるなどの処置がとられている
が結果的に生産性を落とすこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
までの問題点において特に耐衝撃性、成形性、透明性に
優れるほか、他のPTP特性についても充分で且つ安定し
た品質を有するPTP用ポリプロピレン系シートを提供す
る事にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(1) MFR(メルトフローレート) 1.0-5.0(JIS K 6
921-2)、重量平均分子量(Mw)20万〜80万、数平
均分子量(Mn)5万〜60万、引張弾性率800-1500MPa
(JIS K 6921-2)、曲げ弾性率800-1500MPa(JIS K 692
1-2)、シャルピー衝撃強さ5-20KJ/m2(JIS K 6921-
2)、ロックウェル硬さ65-105HRR(JIS K 7202)のエチ
レン反復単位含有量が1重量%以下であるエチレン/プ
ロピレン共重合体および/またはブテン反復単位含有量
が1重量%以下であるブテン/プロピレン共重合体と、
MFR 1.0-5.0(JIS K 6921-2)、重量平均分子量(Mw)
20万〜80万、数平均分子量(Mn)5万〜60万、引
張弾性率400-800MPa(JIS K 6921-2)、曲げ弾性率500-
900MPa(JIS K 6921-2)、シャルピー衝撃強さ10-30KJ/
m2(JIS K 6921-2)、ロックウェル硬さ35-65HRR(JIS
K 7202)のプロピレンランダム共重合体を含有する樹脂
組成物からなることを特徴とするPTP用ポリプロピレ
ン系シート、(2) エチレン反復単位含有量が1重量
%以下であるエチレン/プロピレン共重合体およびブテ
ン反復単位含有量が1重量%以下であるブテン/プロピ
レン共重合体100重量部に対するポリプロピレンランダ
ム共重合体の含有量が3〜30重量部である(1)項記載
のPTP用ポリプロピレン系シート、(3) プロピレ
ンランダム共重合体がエチレン−プロピレンランダム共
重合体またはブテン−プロピレンランダム共重合体であ
る(1)または(2)項記載のPTP用ポリプロピレン
系シート、(4) エチレン−プロピレンランダム共重
合体またはブテン−プロピレンランダム共重合体のエチ
レンまたはブテン含有率が0.1〜20.0重量%であ
る(3)項記載のPTP用ポリプロピレン系シート、
(5) エチレン反復単位含有量が1重量%以下である
エチレン/プロピレン共重合体およびブテン反復単位含
有量が1重量%以下であるブテン/プロピレン共重合体
100重量部に対して石油樹脂1〜24重量部を含有する
(1)(2)(3)または(4)項に記載のPTP用ポ
リプロピレン系シート、(6) エチレン反復単位含有
量が1重量%以下であるエチレン/プロピレン共重合体
およびエチレン反復単位含有量が1重量%以下であるブ
テン/プロピレン共重合体100重量部に対して熱可塑性
エラストマー1〜20重量部を含有する(1)〜(5)項
のいずれか1項に記載のPTP用ポリプロピレン系シー
ト、(7) 熱可塑性エラストマーがスチレン含有率5
〜35重量%、分子量10000〜130000のスチレン系共重
合体である(6)項記載のPTP用ポリプロピレン系シ
ートである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるエチレン反復
単位含有量が1重量%以下であるエチレン/プロピレン
共重合体およびブテン反復単位含有量が1重量%以下で
あるブテン/プロピレン共重合体としては、いかなる重
合方法、例えば溶媒重合法、バルク重合法、気相重合法
等、いかなる触媒、例えば三塩化チタン型触媒、塩化マ
グネシウム担持型触媒、メタロセン系触媒等で製造され
たものでもよい。また基本的な性能を損なわない範囲で
結晶核剤、石油樹脂、帯電防止剤、紫外線吸収剤、滑
剤、酸化防止剤、光安定剤、アンチブロッキング剤、界
面活性剤、染料、顔料、難燃剤、可塑剤等の添加剤を添
加したものでもよい。
【0009】本発明に使用されるプロピレンランダム共
重合体はいかなる重合方法、例えば溶媒重合法、バルク
重合法、気相重合法等、いかなる触媒、例えば三塩化チ
タン型触媒、塩化マグネシウム担持型触媒、メタロセン
系触媒等で製造されたものでもよい。組成としてはプロ
ピレンとエチレンとのランダム、プロピレンとブテン、
ペンテン、ヘキセン、ヘプテンなどのα−オレフィンが
挙げられる。またランダム共重合体中のエチレン、ブテ
ン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテンなどのα−オレフィ
ンの含有率は0.1〜20.0重量%が良い。更にこの
ようなプロピレンランダム共重合体の代わりにプロピレ
ンとエチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン
などのα−オレフィンからなるブロック共重合体を用い
ても良い。また基本的な性能を損なわない範囲で結晶核
剤、石油樹脂、帯電防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、酸化
防止剤、光安定剤、アンチブロッキング剤、界面活性
剤、染料、顔料、難燃剤、可塑剤等の添加剤を添加した
ものでもよい。
【0010】また、このような2種類以上のポリプロピ
レンをドライブレンド、コンパウンディングなどの様々
な手法で組み合わせることで両者の特性を兼ね備えるこ
とが可能となり、その際の比率としてはエチレン反復単
位含有量が1重量%以下であるエチレン/プロピレン共
重合体およびブテン反復単位含有量が1重量%以下であ
るブテン/プロピレン共重合体100重量部に対して、ポ
リプロピレンランダム共重合体の含有量が3〜30重量部
である事が望ましい。ポリプロピレンランダム共重合体
の含有量が3重量部を下回ると耐衝撃性が劣り好ましく
ない。また、30重量部を上回るとシート剛性が下がりカ
ール性に劣り、更には防湿性にも劣り好ましくない。
【0011】また、エチレン反復単位含有量が1重量%
以下であるエチレン/プロピレン共重合体および/また
はブテン反復単位含有量が1重量%以下であるブテン/
プロピレン共重合体に石油樹脂を加える事でポリプロピ
レンランダム共重合体を加えるのと同様に低温域での成
形性が向上し、またカール性も良好になるのでポリプロ
ピレンランダム共重合体の代わりに添加しても良い。本
発明に用いられる石油樹脂は、シクロペンタジエン留分
を熱重合したジシクロペンタジエン系樹脂、C9芳香族
オレフィン類混合物をカチオン重合した芳香族系(C9
系)石油樹脂、C5の鎖状オレフィン類混合物をカチオ
ン重合した脂肪族系(C5系)石油樹脂、およびこれら
から選ばれる少なくとも2成分の共重合体又はブレンド
物、さらにこれらを水素添加した石油樹脂、および水素
添加した石油樹脂の中から選ばれる少なくとも2成分の
ブレンド物等が挙げられ、中でも色調、臭気、安定性が
優れた水素添加石油樹脂が好ましく、さらにジシクロペ
ンタジエン系水素添加石油樹脂が好ましい。
【0012】石油樹脂の添加量としてはエチレン反復単
位含有量が1重量%以下であるエチレン/プロピレン共
重合体および/またはブテン反復単位含有量が1重量%
以下であるブテン/プロピレン共重合体100重量部に対
して1〜24重量部の石油樹脂を含有することが望まし
い。更に望ましくはエチレン反復単位含有量が1重量%
以下であるエチレン/プロピレン共重合体および/また
はブテン反復単位含有量が1重量%以下であるブテン/
プロピレン共重合体100重量部に対して、1〜12重量部の
石油樹脂を含有することが望ましい。石油樹脂含有量が
1重量部を下回ると石油樹脂による低温域での成形性の
効果が期待できなくなり、12重量部を上回ると低温成形
性、防湿性とも向上するが厚生省告示第12号の溶出試験
に適合しなくなり、またブロー成形前の加熱の際に高温
で熱板に融着する傾向となる。しかし、これらの問題点
を解決するために多層に設計しても良い。要するに両外
層に熱板に融着しないように、また厚生省告示第12号の
溶出試験に適合する程度にポリプロピレンに添加する石
油樹脂の添加量を抑えれば可能となる。その際は石油樹
脂の添加量は3-8重量部が望ましい。
【0013】また、更に耐衝撃性、比較的高温域での成
形安定性(熱融着防止)を向上させる際には熱可塑性エ
ラストマーを添加すると良い。本発明に用いる熱可塑性
エラストマーは室内において弾性を示す天然及び合成の
重合物である。例えば、天然ゴム、ポリブタジエン、ポ
リイソプレン、ポリクロロブタジエン、エチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−ブテンゴム、スチレン−ブタジ
エン共重合体(ランダム共重合体、ブロック共重合体、
グラフト共重合体など全て含む)、スチレン−イソプレ
ン共重合体(ランダム共重合体、ブロック共重合体、グ
ラフト共重合体など全て含む)、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、イソプレン−イソブチレン共重合
体、イソブチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プ
ロピレン−ジエン三元共重合体、エチレン−プロピレン
−ブテン三元共重合体、チオロールゴム、多加硫ゴム、
ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム、エピクロルヒド
リンゴムなど及びこれらの熱可塑性エラストマーに水添
加した重合体、例えば、水添スチレン−ブタジエン共重
合体、水添スチレン−イソプレン共重合体が挙げられ
る。
【0014】本発明に用いる熱可塑性エラストマーはス
チレン含有率5〜35重量%、分子量10000〜130000の
スチレン系共重合体が望ましい。これはシート剛性と分
散不良によるによる耐衝撃性のバラツキのバランスを考
慮したものでありスチレン含有量が5重量%、分子量が1
0000を下回ればシート剛性が下がりカール性に劣る。ま
た、スチレン含有量が35重量%、分子量130000を上回れ
ばスチレン系共重合体の分散が悪くなり耐衝撃性がバラ
ツキ品質の安定性に問題が生じる。更にこのような熱可
塑性エラストマーの代わりにプロピレンとエチレン、ブ
テン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテンなどのα−オレフ
ィンからなるブロック共重合体を用いても良い。また基
本的な性能を損なわない範囲で結晶核剤、石油樹脂、帯
電防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、酸化防止剤、光安定
剤、アンチブロッキング剤、界面活性剤、染料、顔料、
難燃剤、可塑剤等の添加剤を添加したものでもよい。
【0015】本発明のポリプロピレン樹脂シートを構成
する樹脂組成物を調製する方法としては、ドライブレン
ド方式でも可能であるが、好ましくはバンバリーミキサ
ー、ニーダー、ロールなどのバッチ式混練機、単軸押出
機、2軸押出機、カレンダーロールなどの連続式混練機
を使用する方法を挙げることができる。とりわけ真空脱
気装置を備えた2軸混練機を用いるのが好ましい。得ら
れた樹脂組成物は、T−ダイ押出、カレンダー法などに
よりシート状に製膜される。またシートの厚みについて
は通常0.15〜0.6mmの範囲であり好ましくは
0.20〜0.35mmの範囲である。
【0016】
【実施例】以下実施例を上げて本発明を更に詳細に説明
するが、これらは単なる例示であり、本発明はこれらの
実施例に何ら限定されることはない。下記に示す原材料
を、単層押出ダイから溶融押出しし、厚み0.30mmの
単層シートを作製した。 エチレン・プロピレン共重合体:PP1 MFR=2.3、Tm(融点)=158〜164℃、重量平均分
子量(Mw)45万、数平均分子量(Mn)8万、引張弾性
率1150MPa(JIS K 6921-2)、曲げ弾性率1350MPa(JIS
K 6921-2)、シャルピー衝撃強さ6.0KJ/m2(JIS K 6921
-2)、ロックウェル硬さ85HRR(JIS K 7202) ・エチレン−プロピレンランダム共重合体:PP2 MFR=1.8、Tm=154〜164℃、重量平均分子量(M
w)43万、数平均分子量(Mn)8万、引張弾性率680MP
a(JIS K 6921-2)、曲げ弾性率780MPa(JIS K 6921-
2)、シャルピー衝撃強さ12KJ/m2(JIS K 6921-2)、ロ
ックウェル硬55HRR(JIS K 7202) 石油樹脂:シクロペンタジエン系水添石油樹脂 軟化温度125℃ ・熱可塑性エラストマー:SEBS MFR=4.5、スチレン含有量=18%、50000
【0017】(実施例1) PP1/PP2/石油樹脂=100/8/8 (実施例2) PP1/PP2/石油樹脂/SEBS=100/8/8/3 (比較例1) 住友ベークライト社製品:NS-3450(PP単層シート、シ
ート厚み0.30mm) (比較例2) 住友ベークライト社製品:NS-3451(PP単層シート、シ
ート厚み0.30mm)
【0018】評価方法は以下のとおりである。 PTP成形性:PTP成形機(シー・ケー・ディー株式
会社製 FBP−M2)において、ビオフェルミン用錠
剤型(直径10mmφ、深さ5mm)、ピンポイント加
熱板を用いて成形し、成形温度範囲は成形型への型追従
性とポケット天部の外観ムラ、天部、コーナー部、側面
部の厚みの総合評価で成形温度範囲を求めた。型追従性
と天部の外観ムラは目視による評価で天部、コーナー
部、側面部の厚みはダイヤルゲージによる測定により求
めた。成形ポケットの厚み分布の均一性はカッター刃に
より2分割し断面写真により判定した。打ち抜き後のカ
ールは上記の成形温度範囲の評価の中で最も良好な条件
で成形し、内容物を充填せずにアルミ箔と210℃でシ
ール、130℃でスリッターを入れた後、幅37mm、
長さ94mm、コーナー5mmRに打ち抜いた成形品を
フラットな面に置き、打ち抜き10分後の成形品のソリ
を測定した。10個の成形品について、各成形ポケット
角の4ヶ所を測定し平均値を求めて評価した。アルミ箔
は硬質アルミ箔20μmにマレイン化ポリプロピレン5
μmを塗布した物を使用した。 透明性:シートの全光線透過率、内部ヘイズをJIS−
K−7105に基づいて測定した。 曲げ剛性率:JIS−K−7106に基づいて測定し
た。 耐衝撃性:JIS−K−7211に準拠した方法で、2
3℃でのデュポン衝撃値を測定した。 防湿性:JIS−K−0208のカップ法に基づいて測
定した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明に従うと、耐衝撃性、成形性、透
明性に優れるほか、他のPTP特性についても充分で且つ
安定した品質を有するPTP用ポリプロピレン系シートを
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C08L 23/14 21:00) Fターム(参考) 3E067 AA17 AA30 AB81 AC04 BA33A BB16A BC04A CA07 CA11 CA24 CA30 EA06 EA29 EA34 EB01 EB22 EB29 EC08 FA01 FB04 FC01 GD07 4F071 AA10 AA20 AA20X AA22X AA74 AA75 AH04 BA01 BB04 BB06 BC01 4J002 AC002 AC012 AC032 AC062 AC072 BA012 BB141 BB152 BB182 BC042 BN062 BP012 BP022 CH012 CH042 CK022 CN022 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MFR(メルトフローレート) 1.0-5.0(J
    IS K 6921-2)、重量平均分子量(Mw)20万〜80
    万、数平均分子量(Mn)5万〜60万、引張弾性率800-
    1500MPa(JIS K 6921-2)、曲げ弾性率800-1500MPa(JI
    S K 6921-2)、シャルピー衝撃強さ5-20KJ/m2(JIS K 6
    921-2)、ロックウェル硬さ65-105HRR(JIS K 7202)の
    エチレン反復単位含有量が1重量%以下であるエチレン
    /プロピレン共重合体および/またはブテン反復単位含
    有量が1重量%以下であるブテン/プロピレン共重合体
    と、MFR 1.0-5.0(JIS K 6921-2)、重量平均分子量(M
    w)20万〜80万、数平均分子量(Mn)5万〜60
    万、引張弾性率400-800MPa(JIS K 6921-2)、曲げ弾性
    率500-900MPa(JIS K 6921-2)、シャルピー衝撃強さ10
    -30KJ/m2(JIS K 6921-2)、ロックウェル硬さ35-65HRR
    (JIS K 7202)のプロピレンランダム共重合体を含有す
    る樹脂組成物からなることを特徴とするPTP用ポリプ
    ロピレン系シート。
  2. 【請求項2】 エチレン反復単位含有量が1重量%以下
    であるエチレン/プロピレン共重合体およびブテン反復
    単位含有量が1重量%以下であるブテン/プロピレン共
    重合体100重量部に対するポリプロピレンランダム共重
    合体の含有量が3〜30重量部である請求項1記載のPT
    P用ポリプロピレン系シート。
  3. 【請求項3】 プロピレンランダム共重合体がエチレン
    −プロピレンランダム共重合体またはブテン−プロピレ
    ンランダム共重合体である請求項1または2記載のPT
    P用ポリプロピレン系シート。
  4. 【請求項4】 エチレン−プロピレンランダム共重合体
    またはブテン−プロピレンランダム共重合体のエチレン
    またはブテン含有率が0.1〜20.0重量%である請
    求項3記載のPTP用ポリプロピレン系シート。
  5. 【請求項5】 エチレン反復単位含有量が1重量%以下
    であるエチレン/プロピレン共重合体およびブテン反復
    単位含有量が1重量%以下であるブテン/プロピレン共
    重合体100重量部に対して石油樹脂1〜24重量部を含有す
    る請求項1、2,3または4に記載のPTP用ポリプロ
    ピレン系シート。
  6. 【請求項6】 エチレン反復単位含有量が1重量%以下
    であるエチレン/プロピレン共重合体およびエチレン反
    復単位含有量が1重量%以下であるブテン/プロピレン
    共重合体100重量部に対して熱可塑性エラストマー1〜20
    重量部を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    PTP用ポリプロピレン系シート。
  7. 【請求項7】 熱可塑性エラストマーがスチレン含有率
    5〜35重量%、分子量10000〜130000のスチレン系共
    重合体である請求項6記載のPTP用ポリプロピレン系
    シート。
JP2002085191A 2002-03-26 2002-03-26 Ptp用ポリプロピレン系シート Pending JP2003277526A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012046661A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Sumitomo Bakelite Co Ltd 熱可塑性樹脂シート
JP2016043964A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 三菱樹脂株式会社 包装体
JP7444761B2 (ja) 2020-11-24 2024-03-06 旭化成株式会社 Ptp用蓋材およびptp包装体

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