JP2003276913A - カセット - Google Patents

カセット

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JP2003276913A JP2002089527A JP2002089527A JP2003276913A JP 2003276913 A JP2003276913 A JP 2003276913A JP 2002089527 A JP2002089527 A JP 2002089527A JP 2002089527 A JP2002089527 A JP 2002089527A JP 2003276913 A JP2003276913 A JP 2003276913A
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誉史 堀内
Sadahito Nonomura
禎人 野々村
Tsutomu Kato
努 加藤
寿生 ▲高▼橋
Hisao Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ状の被記録媒体を詰め替えて再使用で
きるカセットであって本体フレーム2とカバーフレーム
3との間に配置される送りローラ22を回転可能にしな
がら、係脱も簡単にできるようにする。 【解決手段】 本体フレーム2の底板2aと、カバーフ
レーム3の天板3aとに、それぞれ軸支孔50、51を
穿設し、各軸支孔50、51には、独立的に弾性変形可
能な係止片52、53を、半径内方向に突出させる。送
りローラ22の外周上下部位には、環状溝55、55を
形成し、この各環状溝55、55に上下の係止片52、
53の爪部55を係止すると、送りローラ22は回転可
能且つ脱落不能に支持できる。上下の係止片52、53
を半径外方向に撓ませると、送りローラ22が簡単に外
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド等
の印字部と、テープ搬送手段とを備えたテープ印字装置
に対して着脱自在に装着できるカセットであって、該カ
セット内には少なくともテープ状の被記録媒体としての
印字用のテープが格納されており、カセットの排出口か
ら出たテープに前記印字部にて印字するものであり、こ
の印字用のテープ等が消耗された場合に、新たに巻回さ
れたテープ等をカセットに詰め替えて再度利用できるよ
うにする構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特開平7−68814
号公報、特開平8−25753号公報等において、ラベ
ル表示等のために、印字テープ作成装置やそれに使用す
る印字用のテープを格納したカセットを提案した。この
印字テープ作成装置は、被記録媒体である印字用のテー
プとインクリボンとを格納したカセットを、印字テープ
作成装置におけるカセット収納部に着脱自在に装着でき
るように構成し、該カセット収納部には、サーマルヘッ
ドを備えた印字部と、該印字部に対して接離するローラ
状のプラテンと、前記インクリボンの巻取り手段等を備
え、印字テープ作成装置に予め入力したデータに基づい
てカセットからテープを適宜速度で引き出される途中に
おいて、当該テープに文字列等の画像を印字するもので
あり、印字済のテープを所定の長さに切断するためのテ
ープ切断装置を備えていた。
【0003】ところで、テープに印字することより、カ
セット内のテープが消耗された場合に、従来ではその合
成樹脂製のカセットがゴミとして廃棄され、焼却される
と地球環境の破壊につながるとして、スクラップをチッ
プ化して資源のリサイクルに役立てていた。近年では、
このリサイクルをさらに一歩前進させ、不用になったカ
セットを回収して、新たなテープ等を詰め替えて再度そ
のまま使用するという、いわゆるリユース(部品の再使
用)が社会的要請となっている。そこで、本出願人が提
案した特開平8−90877号公報や特開平8−216
461号公報では、予めテープを巻回したテープケース
を上面開放型のカセット本体に対して交換可能に構成す
ることにより、前記テープが消耗されたときに、ユーザ
ー自身が前記テープケースのみ交換できることを提案し
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記空
になったテープケースは、ユーザ自身がゴミとして廃棄
する可能性があるので、地球環境負荷の低減の観点から
好ましくない。また、前記カセット本体は上面開放状の
ままであるため、塵やゴミが、前記テープケース上のテ
ープの表面に付着したり、インクテープに付着するなど
のために印字性能が悪化するという問題があった。
【0005】そこで、本出願人は、本体フレームとカバ
ーフレームとの組立体であって密閉状のカセットを再使
用できる構成を考えた。その場合、前記カセットには、
送りローラ等の構成部品が本体フレームとカバーフレー
ムとの間に介在しており、送りローラの場合は、印字テ
ープ作成装置における駆動軸を前記送りローラの内径部
に挿入して駆動できるように構成するとともに、該送り
ローラと印字テープ作成装置におけるピンチローラとの
間に、前記印字部にて印字された印字用のテープを挟持
して装置外に搬送する(引き出す)ように構成すると、
再使用のためのカセットの分解時に、前記送りローラの
箇所も分離可能にしなければならない。他方、特開平6
−22703号公報、特開平7−68814号公報、特
開平8−25753号公報等に開示されているような従
来品との共通性から、前記カセット内の一方の片隅に送
りローラを配置することが好ましい。しかしながら、当
該送りローラの近傍位置にて、本体フレームとカバーフ
レームとを分解可能且つ係合できるフック等の係合部を
配置する余裕空間がなかったため、前記送りローラの配
置箇所では、本体フレームとカバーフレームとが分離さ
れたままとなり、前記送りローラも位置決めできなくな
るという問題があった。
【0006】このような問題は、前記送りローラばかり
でなく、前記印字用のテープやインクテープのスプール
の部分等においても同様であった。
【0007】本願発明は、前記の問題を解決すべくなさ
れたものであって、カセットをリユース(部品の再使
用)のために分解可能に構成するものであって、且つ組
立体の間に介在させた送りローラや構成部品を介して本
体フレームとカバーフレームとを離れ不能にできるよう
にしたカセットを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のカセットは、テープ状の被
記録媒体が収納された開放状の本体フレームと、該本体
フレームの開放部に対して着脱可能なカバーフレームと
からなり、前記本体フレーム及びカバーフレームの組立
体から前記被記録媒体が排出されるように構成してなる
カセットであって、前記被記録媒体を搬送するための送
りローラを、前記本体フレームとカバーフレームとの間
に配置し、前記本体フレームとカバーフレームとの少な
くとも一方には、前記送りローラと着脱自在且つ送りロ
ーラを回転自在に係止する係止片を設けたものである。
【0009】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のカセットにおいて、前記係止片は、前記送り
ローラの回転方向に沿って配置された複数の係止部から
構成されているものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のカセットにおいて、前記係止片は、前記本体
フレーム、カバーフレームと一体的に設けられているも
のでる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載のカセットにおいて、前記係止片は弾
性材により構成されているものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載のカセットにおいて、前記本体フレー
ムとカバーフレームとの少なくとも一方に、前記送りロ
ーラの回転軸を移動不能に保持する回転軸移動規制部を
さらに設けたものである。
【0013】請求項6に記載の発明のカセットは、テー
プ状の被記録媒体が収納された開放状の本体フレーム
と、該本体フレームの開放部に対して着脱可能なカバー
フレームとからなり、前記本体フレーム及びカバーフレ
ームの組立体から前記被記録媒体が排出されるように構
成してなるカセットであって、前記被記録媒体を搬送す
るための送りローラは、前記本体フレームとカバーフレ
ームとの間に配置され、前記本体フレーム及びカバーフ
レームの少なくとも一方には、前記送りローラを回転可
能に支持するための軸支孔を設け、該軸支孔の近傍に
は、前記送りローラの外周に設けた係合部に対して着脱
自在に係止でき、且つ送りローラをその軸線方向に移動
不能で回転可能に支持する係止片を設けたことを特徴と
するものである。
【0014】そして、請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載のカセットにおいて、前記送りローラの外周に
おける係合部は、環状溝であり、前記係止片は、前記軸
支孔の外方から半径内方向に向けて突出し、且つ前記環
状溝に対して係脱するように弾性変形可能に構成されて
いるものである。
【0015】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
に記載のカセットにおいて、前記送りローラの外周にお
ける係合部は、環状の突条であり、前記係止片は前記軸
支孔の外方から半径内方向に向けて突出し、且つ前記突
条部に対して係脱するように弾性変形可能に構成されて
いるものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載のカセットにおいて、前記係止片は前記軸支孔
の円周方向に複数に分割されており、各係止片が独立的
に弾性変形可能に構成されているものである。
【0017】他方、請求項10に記載の発明は、テープ
状の被記録媒体が収納された開放状の本体フレームと、
該本体フレームの開放部に対して着脱可能なカバーフレ
ームとからなり、前記本体フレーム及びカバーフレーム
の組立体から前記被記録媒体が排出されるように構成し
てなるカセットであって、前記組立体の内部に配置され
た構成部品に設けられた係合部に対して、前記本体フレ
ームとカバーフレームとの少なくとも一方に設けられた
係止片を係脱可能に係止するように構成したものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施の
形態について説明する。図1は印字用テープを収納する
ためのカセットの本体フレーム及びカバーフレームの斜
視図、図2(a)は印字用テープ、インクテープ及び両
面粘着テープを収納したカセットの本体フレームの平面
図、図2(b)はカバーフレームの内面を示す図、図3
は本体フレームの外面を示す下面図、図4はカバーフレ
ームの外面を示す平面図、図11は送りローラの箇所の
本体フレームとカバーフレームとの装着形態の第1実施
形態を示す拡大断面図、図12は第2実施形態の拡大断
面図である。
【0019】本発明に係るカセット1は、図1に示すよ
うに、上面開放状の本体フレーム2と、下面開放状のカ
バーフレーム3とがそれぞれ合成樹脂材の射出成形等に
て形成されている。図2(a)の平面図で示すように本
体フレーム1内には、スプール4aに巻回された被記録
媒体としての印字用テープ4と、同じくスプール5aに
巻回されたインクテープ5と、スプール6aに巻回さ
れ、且つ片面(巻回の半径外側)に図示しない離型テー
プを仮り接着して添設した両面接着テープ6とが着脱可
能に装着されている。
【0020】本体フレーム2の底板2aの周囲には、側
壁2bが一体的に形成されている。前記底板2aには、
嵌合軸7、8、9が立設され、嵌合軸7には前記印字用
テープ4のスプール4aが着脱可能且つ回転自在に支持
されている。同様に、嵌合軸9には前記インクテープ5
のスプール5aが着脱可能且つ回転自在に支持され、ま
た、嵌合軸8には前記両面接着テープ6のスプール6a
が、着脱可能且つ回転自在に支持されている。なお、本
実施形態では透明な印字用テープ4の片面に鏡像印字
し、この印字面に前記両面接着テープ6を貼着するラミ
ネートタイプである。
【0021】前記インクテープ5の使用済み部分を巻き
取るための巻取りスプール10の上下両端は、前記底板
2a及びカバーフレーム3の天板3aにそれぞれ穿設さ
れた軸受孔10a,10bに回転自在に支持されてお
り、図示しないテープ印字装置におけるインクテープ巻
き取り機構により回転駆動する巻取り駆動軸(図示せ
ず)が前記巻取りスプール10の内径部に嵌合できるよ
うに構成されている。
【0022】本体フレーム2の底板2aには、前記スプ
ール4aに巻回された印字用テープ4の収納部として区
画する区画壁11と、スプール6aに巻回された両面接
着テープ6の収納部として区画する区画壁12とが設け
られている。また、前記区画壁11に隣接して印字用テ
ープ4の通過(有無)を検知するための光通過式のセン
サ(図示せず)を配置するための一対の位置決め用ガイ
ド枠13a、13bが設けられている。本体フレーム2
の長辺のうち一方の一側には、印字機構におけるサーマ
ルヘッド14(図2(a)参照)が嵌まり得る空所15
を挟んで、中空状のノーズ部16が側壁2bに囲まれる
ようにして設けられている。
【0023】前記印字用テープ4は、前記一対の位置決
め用ガイド枠13a、13b間の隙間を通過した後、底
板2aから立設する複数の円筒ガイド17の周面に擦接
しながら前記ノーズ部16内の仕切り壁19の前側を通
り、当該ノーズ部16の先端のスリット状の排出口18
からカセット1の外に出るように構成されている。さら
に、スプール5aからのインクテープ5は前記ノーズ部
16内の仕切り壁19の後側を通過して前記排出口18
からテープ4と近接して平行状に出るように構成されて
いる。
【0024】本体フレーム2の長辺のうち一方の一側に
は、前記ノーズ部16と対峙した位置に、前記インクテ
ープ5の取り入れ口20を備えたリブ部21を有する。
この取り入れ口20に入ったインクテープ5は、前記空
所15を挟んで前記ノーズ部16と反対側の本体フレー
ム2内をUターン状に折り返し、巻取りスプール10に
て巻き取られるように構成されている。
【0025】本体フレーム2の前記リブ部21の近傍に
は、本体フレーム2とカバーフレーム3との間に回転可
能に支持されるように送りローラ22が配置されている
(図1参照)。
【0026】なお、図示しないテープ印字装置は、特開
平6−227073号公報に開示されたものと同様にし
て平板状のフレームから、前記巻取りスプール10の内
径部にスプライン嵌合できる巻取り駆動軸及び前記送り
ローラ22の内径部にスプライン嵌合できる搬送駆動軸
(ともに図示せず)を上向きに突出させてあり、印字時
には、カセット1を本体フレーム2が下向きになるよう
にセットする。印字動作時には、テープ印字装置におけ
るプラテンローラ23と前記サーマルヘッド14の発熱
素子部との間に前記印字用テープ4とインクテープ5と
を挟み付け、印字データに基づいてテープ4に鏡像印刷
する。また、離型テープが送りローラ22の外周面に当
接するようにした両面接着テープ6と前記印字済みのテ
ープ4とを前記送りローラ22とピンチローラ24とで
挟持することにより(図2(a)参照)、両テープ4、
6が接着された状態で、テープ印字装置の外に搬送され
るように構成されている。
【0027】次に、前記送りローラ22の着脱可能な構
成について詳述すると、カバーフレーム3の天板3a及
び本体フレーム2の底板2aには、前記送りローラ22
の外周上下端部位を回転可能に軸支し、且つ送りローラ
22の回転軸が振れないようにするための回転軸移動規
制部としての軸支孔50、51が穿設されている。そし
て、各軸支孔50、51には、図1、図2(b)、図
3、図4及び図11に示すごとく、各軸支孔の外方向か
ら半径内方向に向けて突出するように、係止片52、5
3を各軸支孔の円周方向に沿って適宜離間させて一体形
成する。すなわち、各係止片52、53は各軸支孔5
0、51の円周方向に分割されて配置される。各係止片
52、53には後述する係合部54に嵌まる爪部55を
有する。他方、送りローラ22の外周上下端部位には係
合部としての環状凹溝54、54を設ける(図11参
照)。
【0028】この構成により、後に詳述するようにカバ
ーフレーム3と本体フレーム2とを組み立てるときに、
送りローラ22の外周部を軸支孔50、51に押しつけ
ると、各係止片52、53はそれ自体の弾性力にて各軸
支孔50、51の半径外方向に広がるように独立的に弾
性変形し、各係止片52、53における爪部55が送り
ローラ22の環状凹溝54、54内に嵌まる。従って、
本体フレーム2とカバーフレーム3との組立体において
は、送りローラ22は、その筒軸線方向に脱落せず、且
つ前記各軸支孔50、51の箇所で送りローラ22の外
周を回転可能に支持されることになるから、送りローラ
22はその回転軸線が振れないようになる。また、前記
爪部55が環状凹溝54、54内に嵌まることによっ
て、組立状態のカバーフレーム3の天板3aと、本体フ
レーム2の底板2aとの間隔が広がるのを確実に防止で
きるのである。
【0029】他方、後述するように、本体フレーム2と
カバーフレーム3とに組立体を分解するに際しては、カ
バーフレーム3の天板3a及び本体フレーム2の底板2
aの外側から図示しない治具を軸支孔50、51から差
し込んで、前記各係止片52、53を半径外方向に押し
広げて、爪部55が環状凹溝54から離れると、送りロ
ーラ22が簡単に両フレーム2、3と分離できるのであ
る。
【0030】図12は、前記送りローラ22を、本体フ
レーム2とカバーフレーム3とに回転可能且つ脱落不能
に支持させ、且つ分解時に離脱可能に装着する構成の第
2実施形態を示し、送りローラ22の外周上下端部位に
は係合部としての環状突条56、56を設ける。他方、
カバーフレーム3の天板3a及び本体フレーム2の底板
2aには、前記第1実施形態と同様に、前記送りローラ
22の外周上下端部位を回転可能に軸支するための軸支
孔50、51が穿設されている。そして、各軸支孔5
0、51には、その外方向から半径内方向に向けて突出
する係止片52、53を各軸支孔の円周方向に沿って適
宜離間させて一体形成し、各係止片52、53には爪部
55を備える。この複数の係止片52、53にて前記突
条56を支持して、送りローラ22が回転可能で且つカ
セット1から脱落しないよう構成されている。この実施
形態の作用・効果は第1実施形態と同じであるので、説
明は省略する。
【0031】図13に示す第3実施形態では、送りロー
ラ57の内径孔57aに対して、鍔付58付きの軸体5
9を挿入してあり、送りローラ57はその軸線方向に移
動不能で、且つ回転自在に軸支持される。前記軸体59
の先端には、送りローラ57の回転方向に沿って複数に
分割して配置された弾性体からなる係止片60を、送り
ローラ57の端面より突出させてあり、各係止片60の
先端部には爪部61が設けられており、各係止片60自
体の弾性変形により、本体フレーム2の底板2aの孔6
2に対して係脱できる構成である。また、送りローラ5
7の外周部には、係合部としての環状溝63が設けら
れ、カバーフレーム3の天板3aから突出する複数の第
2係止片64が前記環状溝63に対して係脱自在に係止
し、送りローラ57を回転自在に支持するように構成さ
れている。
【0032】この第3実施形態における前記軸体59
は、送りローラ57の回転軸を振れないようにする回転
規制部材としての機能を有する。この実施形態では、カ
セット1を分解するとき、まず前記軸体59における係
止片60の先端側を、それ自体の弾性力に抗して本体フ
レーム2の孔62の内径側に撓ませて、爪部61を孔6
2から係止解除する。これにより、本体フレーム2を外
すことができる。次いで、送りローラ57の外周の環状
溝63に係止している第2係止片64の係止を外すせ
ば、送りローラ57とカバーフレーム3とを分離できる
のである。組立ての作業時は前記と逆の順序で装着す
る。なお、本体フレーム2の底板2aに前記第2係止片
64を備える一方、カバーフレーム3の天板3aに孔6
2を設けた構成にすることもできる。
【0033】図14に示す第4実施形態では、本体フレ
ーム2の底板2aから軸体65を一体的に突出させてあ
り、該軸体65は送りローラ57の内径に嵌まって、当
該送りローラ57を回転自在に軸支持させる。従って、
この軸体65も送りローラ57の回転軸を振れないよう
にする回転規制部材としての機能を有する。前記軸体6
5の先端部には、送りローラ57の回転方向に沿って複
数に分割して配置された係止片66を、送りローラ57
の端面より突出させてあり、各係止片66の先端部には
爪部67が設けられており、各係止片66自体の弾性変
形により、送りローラ57の端面に対して爪部67が係
脱できる構成である。
【0034】カバーフレーム3aの内面には、同じく送
りローラ57の回転方向に沿って複数に分割して配置さ
れた弾性体からなる第2係止片68を設け、この第2係
止片68が送りローラ65の外周に設けられた係合部と
しての環状溝69に着脱自在に係止し、且つ送りローラ
57を回転自在に支持するように構成されている。
【0035】この構成では、カバーフレーム3aと本体
フレーム2との間隔を広げるように無理に引き離すと、
第2係止片68自体の弾性力に抗してその先端側(爪部
側)が送りローラ57の外周まで広がって、環状溝69
から外れる。
【0036】本体フレーム2から送りローラ57を外す
には、前記係止片66の先端側を送りローラ57の内径
より窄ませて、爪部67を送りローラ57の端面から外
せば良い。
【0037】前記の構成から理解できるように、送りロ
ーラ57の長さと軸体59とを所定の関係に設定すれ
ば、第3実施形態における軸体59における鍔58と爪
部61付きの係止片60と、第4実施形態における前記
爪部67付きの係止片66とは、送りローラ57をその
軸線方向に移動するのを規制する機能を有する。
【0038】図15に示す第5実施形態では、送りロー
ラ70の内径部70aの上下部位に係合部としての環状
溝71、72を形成しておき、本体フレーム2の底板2
a及びカバーフレーム3の天板3aからそれぞれ、弾性
体製の複数(2〜4個)の係止片73、74を送りロー
ラ70の回転方向に沿って複数に分割して配置されるよ
うに立設し、この各係止片73、74の先端に外向きに
爪部75を設ける。前記両係止片73、74を、送りロ
ーラ70の端面側から内径部70aに対して弾性力に抗
して差し込むと、各爪部75が各環状溝71、72に摺
接するように係止でき、これにより、送りローラ70は
回転可能に支持され、且つ軸線方向に沿って移動不能と
なり、さらに、送りローラ70の回転軸線も振れないよ
うにするものである。この実施形態でも、カバーフレー
ム3aと本体フレーム2との間隔を広げるように無理に
引き離すと、各係止片73、74自体の弾性力に抗して
その先端側(爪部側)が送りローラ70の内径部70a
まで狭まり、環状溝71、72から外れる。
【0039】前記第3〜第5実施形態における送りロー
ラ57、70はそれ自体駆動しないものであるが、回転
駆動するように構成したピンチローラ24との間で印字
用テープ4及び両面接着テープ6とを挟んで、搬送する
ことができる。
【0040】本体フレーム2の片隅には、これに搭載さ
れるインクテープ6のインクの色、印字用テープ4の種
類(テープの表面に正像印字するレセプタタイプと鏡像
印字するラミネートタイプとがある)や当該テープ4の
幅寸法等により予め位置設定された複数個(4個)の被
検出部25を備え、前記テープ印字装置に設けた検出部
(図示せず)にて検出できるよう構成されている。な
お、レセプタタイプのテープでは、インクテープと対面
する表面に印字され、テープの裏面側には接着剤層が予
め塗布され、この接着剤層に離型(剥離)テープを仮接
着している。
【0041】また、テープ印字装置(テーププリンタと
もいう)それ自体にキーボードや液晶表示等のディスプ
レイ部分等からなるデータ作成部分を備えているが、テ
ープ印字装置は、印字するためのキャラクタデータを作
成するためのパーソナルコンピュータ等の外部装置と接
続コードや赤外線などの無線通信ラインを介して接続す
ることにより、外部装置で作成または記憶させた文字、
記号、図形等をテープ印字装置側に伝送するように構成
しても良い。
【0042】次に、本体フレーム2とカバーフレーム3
とを着脱可能に構成し、且つ、新たなテープ4、インク
テープ5及び両面接着テープ6を詰め替えて再度使用す
るリユースできる構成について説明すると、本体フレー
ム2の底板2aや側壁2bの適宜箇所に互いに適宜隔て
て設けた複数の取付けボス部30a,30b,30c,
30d,30e,30fに対して、カバーフレーム3の
外面側からビスねじ31a,31b,31c,31d,
31e,31fにて螺着させる(図4参照)。
【0043】さらに、本体フレーム2の側壁2bのう
ち、前記ノーズ部16と空所15を介して対峙する内壁
2cの箇所を除く3周の側壁2bには、適宜間隔にて複
数箇所(実施形態では4カ所)に正面視で矩形状等の第
1の係止孔34(個別には34a,34b,34c,3
4dで示す、図2(a)、図2(b)及び図5(a)参
照)が穿設されており、この各係止孔34a〜34dに
対して着脱可能に係合する係合爪36付きのアーム部3
5(個別には、35a,35b,35c,35dで示
す、図2(a)、図2(b)及び図5(a)参照)がカ
バーフレーム3の天板3aの側縁から一体的に下向きに
突出されている。細長い板状のアーム部35はそれ自体
の弾性を呈するように、側壁3bとは分離されている。
【0044】また、前記ノーズ部16の側壁及び内壁2
cの箇所にも第2の係止孔37が穿設されており、その
係止孔37と対峙して底板2aから補助係止部39のた
めの補助片としての門型フレーム40が上向きに突設さ
れている(図7及び図8参照)。そして、前記第2の係
止孔37または補助係止部39に係合するための断面矢
印状のフック部41が先端に備えられた突出アーム42
がカバーフレーム3側から下向きに突設されている。
【0045】本体フレーム2とカバーフレーム3とを嵌
合させた時、突出アーム42は内壁2cと門型フレーム
40との間に挿入され、矢印状のフック部41の一方の
爪部41aは前記第2の係止孔37に係止される。
【0046】また、門型フレーム40は係止孔37と対
向する部分を係止孔として形成するために底板2aから
立設された一対の支柱部とその上端とをつなぐ連結梁と
を有し、その連結梁の下面が前記フック部41の他方の
爪部41bを係止するのである。
【0047】そして、前記各アーム部35には、各係止
孔34に係合爪36が係止した状態で当該係止孔34の
開口面を覆うための被覆部43を設ける。その第1実施
形態では、図5(a)、図5(c)、図5(d)及び図
6に示すように、板状のアーム部35と一体的であって
係合爪36の周囲に形成するもので、例えば、係止孔3
4の開口部が縦横L1の寸法であるとき、被覆部43の
縦寸法L2(>L1)、横寸法がL3(>L1)となる
ように設定されている(図5(a)及び図6参照)。な
お、側壁2bに形成されて底板2aの方向に連通する幅
寸法L1の溝44は、射出成形にて本体フレーム2を作
成するときに前記係止孔34を同時に形成するための抜
き型(可動型)(図示せず)が配置された箇所に該当す
る。従って、アーム部35の下端被覆部43aは、前記
係止孔34の下端縁側と溝44の上端部位との間の隙間
(空間)を覆うように段付き状に形成されている。
【0048】上記の構成によれば、本体フレーム2の開
放面を覆うようにカバーフレーム3を装着したとき、カ
バーフレーム3側のアーム部35は本体フレーム2の側
壁2bの内面に沿って配置され、その各アーム部35の
自由端における係合爪36が係止孔34に係合する。係
止孔34の開口面の面積は一般的に係合爪36の面積よ
り大きいが、本発明における被覆部43は、前記係止孔
34の開口面の面積より大きく、且つ係合爪36の周囲
に形成されているので、カセット1外からのごみや塵が
前記係止孔34を介してカセット1の内部に侵入するこ
とを効果的に阻止できるのである。
【0049】また、アーム部35は本体フレーム2の側
壁の内面にそって配置されているので、作業者の手指に
より係合爪36と係止孔34その係止を容易に解除する
ことが難しくなっている。係止孔34が手指よりも小さ
いからである。ここでアーム部35はカバーフレーム側
に設けてもよいし、本体フレーム側に設けてもよい。本
体フレーム側に設ける場合には、係止孔34はカバーフ
レーム側に設ければよい。更にアーム部35はカバーフ
レーム又は本体フレームの側壁の内面にそって配置され
ているが、外面にそって配置することもできる。
【0050】なお、本体フレーム2の側壁2bの内面に
は、前記係止孔34を挟んで左右両側にガイド部として
の一対の突条45、45が一体的に設けられ、装着時に
前記縦長のアーム部35を円滑に案内して係止孔34に
係合爪36が係止し易いようにしている。
【0051】図9(a)、図9(b)及び図9(c)に
示す第2実施形態では、アーム部35の幅寸法L2を係
止孔34の開口部の横寸法L1と略等しく形成し、アー
ム部35における係合爪36より下方に被覆部43が一
体的に形成されている。この実施形態によっても、当該
被覆部43により、係止孔34の開口面を覆うことがで
きて、カセット1外からのごみや塵が前記係止孔34を
介してカセット1の内部に侵入することを効果的に阻止
できるのである。なお、その他の構成は、第1実施形態
と同じであるので、同じ符号を付して詳細な説明は省略
する。
【0052】カセット1における印字用テープ4、イン
クテープ5、両面接着テープ6が消費つくされたときに
は、ユーザが所定の販売店に前記使用不可となったカセ
ット1を持ち込む。そして、適当な費用を支払って、前
記カセット1に新たなテープ4、5、6の詰め替えを依
頼する。リユースの製作所では、前記使用不可となった
カセット1を図10に示す治具台100上の複数の位置
決め片101にて移動不能に囲まれるように載置する。
【0053】前記治具台100の4周側の設置凹所10
2には、前記カセット1の係止孔34、第2の係止孔3
7に対応する箇所に、補助台103を着脱可能に装着
し、該補助台103に水平移動可能に配置した横押圧片
104の先端を前記係止孔34に係合されている係合爪
36に押し当てて、アーム部35自身の弾性に抗して当
該アーム部35を弾性変形させて、係合爪36を係止孔
34から外す。また、断面矢印状のフック部41の箇所
を外すには、上向きにフォーク状に突出した治具105
を治具台100に上下方向に貫通させた孔106を介し
て上昇させると、本体フレーム2の底板2aに穿設され
た貫通孔46を通して治具105が門型フレーム40の
一対の支持部の側面にはり出し形成された傾斜面47に
当接し、さらに治具105を押し上げると、前記傾斜面
47を押し、門型フレーム40はその自由端側が第2の
係止孔37を有する側壁2b、内壁2cから大きく離れ
るように弾性的に撓み、フック部41の他方の爪部41
bが門型フレーム40の補助係止部39に係止すること
なく、第2の係止部37から外れるのである。フック部
41の一方の爪部41aは、フック部41を係止孔37
を介して押圧することによりアーム部42をたわませて
係止孔37への係止は解除される。前記ビスねじ31a
〜31fを外して、カバーフレーム3を本体フレーム2
から除去し、新たなテープ4、5、6の詰め替え作業を
実行した後、再度カバーフレーム3で密閉すれは良い。
【0054】なお、前記実施形態では、本体フレーム2
とカバーフレーム3との間に配置される構成部品とし
て、送りローラ22について説明したが、他の構成部品
として図1及び図2(a)に示すように印字用テープ4
のスプール4aの内径部に嵌まる嵌合軸7の上端部や、
両面接着テープ6のスプール6aの内径部に嵌まる嵌合
軸8の上端部に、前記実施形態と同様に係合部としての
環状凹溝(図示せず)を形成し、カバーフレーム3の天
板3aには、前記嵌合軸7(8)の環状凹溝に対して係
脱できる係止片(図示せず)を設けておけば、本体フレ
ーム2とカバーフレーム3との組立体において、前記嵌
合軸7(8)の箇所の天板3aと底板2aとの間隔を保
持できるように連結できる一方、本体フレーム2とカバ
ーフレーム3との分解も可能となる。前記嵌合軸7
(8)がカバーフレーム3の天板3aから突出している
場合には、本体フレーム2の底板2a側に軸支孔及び係
止片を備えれば良い。
【0055】なお、カセットの再使用の形態として、前
記ビスねじ31a〜31fを使用せずに、前記複数箇所
の係止孔34と、係合爪36付きアーム部35とで、本
体フレーム2とカバーフレーム3とが着脱可能となる構
成であっても良い。本発明は、印字用の透明なテープ4
の表面に正像印字し、別途両面接着テープを使用しない
レセプタタイプにも適用でき、さらに、テープ自体が感
熱紙であって、インクテープ5を使用しないタイプにも
適用できることはいうまでもない。
【0056】
【発明の作用・効果】以上に説明したように、請求項1
に記載の発明のカセットは、テープ状の被記録媒体が収
納された開放状の本体フレームと、該本体フレームの開
放部に対して着脱可能なカバーフレームとからなり、前
記本体フレーム及びカバーフレームの組立体から前記被
記録媒体が排出されるように構成してなるカセットであ
って、前記被記録媒体を搬送するための送りローラを、
前記本体フレームとカバーフレームとの間に配置し、前
記本体フレームとカバーフレームとの少なくとも一方に
は、前記送りローラと着脱自在且つ送りローラを回転自
在に係止する係止片を設けたものである。
【0057】この構成により、本体フレームとカバーフ
レームとの間に送りローラを配置してから、前記いずれ
か一方のフレームからの係止片を送りローラに係止する
だけで、送りローラは回転可能に支持できる一方、その
係止を外すと、本体フレームとカバーフレームとを分離
できることになり、リユースに際してのカセットの組立
て及び分解作業が至極簡単にできるという効果を奏す
る。
【0058】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のカセットにおいて、前記係止片は、前記送り
ローラの回転方向に沿って配置された複数の係止部から
構成されているものであるから、回転時の送りローラが
係止片から外れることがない。
【0059】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のカセットにおいて、前記係止片を、前記本体
フレーム、カバーフレームと一体的に設けると、合成樹
脂材等による本体フレーム、カバーフレームの製作時に
一挙に係止片も成形できるという効果を奏する。
【0060】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載のカセットにおいて、前記係止片は弾
性材により構成されているものであるから、リユースに
際してのカセットの組立て及び分解作業時に係止片を、
その弾性力に抗して弾性変形させて送りローラに装着す
ることが簡単にできるという効果を奏する。
【0061】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載のカセットにおいて、前記本体フレー
ムと前記カバーフレームとの少なくとも一方に、前記送
りローラの回転軸を移動不能に保持する回転軸移動規制
部をさらに設けたものである。このように構成すれば、
送りローラをカセットに装着した状態で、その回転軸が
振れず、被記録媒体の搬送を円滑に行えるという効果を
奏する。
【0062】請求項6に記載の発明のカセットは、テー
プ状の被記録媒体が収納された開放状の本体フレーム
と、該本体フレームの開放部に対して着脱可能なカバー
フレームとからなり、前記本体フレーム及びカバーフレ
ームの組立体から前記被記録媒体が排出されるように構
成してなるカセットであって、前記被記録媒体を搬送す
るための送りローラは、前記本体フレームとカバーフレ
ームとの間に配置され、前記本体フレーム及びカバーフ
レームの少なくとも一方には、前記送りローラを回転可
能に支持するための軸支孔を設け、該軸支孔の近傍に
は、前記送りローラの外周に設けた係合部に対して着脱
自在に係止でき、且つ送りローラをその軸線方向に移動
不能で回転可能に支持する係止片を設けたことを特徴と
するものであるから、本体フレームとカバーフレームと
を組み立てた状態では、送りローラはその軸線方向に脱
落しないものでありながら回転でき、且つ本体フレーム
とカバーフレームとの間隔も一定に保持できる。
【0063】他方、本体フレームとカバーフレームとを
分離するように分解するときには、前記送りローラの外
周の係合部と、本体フレーム及び/またはカバーフレー
ムにおける係止部との係止を解除させるだけで簡単に分
解できる。従って、本体フレームとカバーフレームと、
送りローラとをカセットとして再使用することが簡単に
できるという効果を奏する。
【0064】そして、請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載のカセットにおいて、前記送りローラの外周に
おける係合部は、環状溝であり、前記係止片は、前記軸
支孔の外方から半径内方向に向けて突出し、且つ前記環
状溝に対して係脱するように弾性変形可能に構成されて
いるものである。従って、送りローラの外周の環状溝に
係止片が係止している状態では送りローラは組立体から
外れずに回転でき、送りローラを外す場合には、係止片
をその弾性力に抗して撓ませるだけで良い。
【0065】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
に記載のカセットにおいて、前記送りローラの外周にお
ける係合部は、環状の突条であり、前記係止片は前記軸
支孔の外方から半径内方向に向けて突出し、且つ前記突
条部に対して係脱するように弾性変形可能に構成されて
いるものである。この構成の場合も、送りローラの外周
の環状の突条に対して係止片が係止している状態では送
りローラは組立体から外れずに回転でき、外す場合に
は、係止片をその弾性力に抗して撓ませるだけで良い。
【0066】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載のカセットにおいて、前記係止片は前記軸支孔
の円周方向に複数に分割されており、各係止片が独立的
に弾性変形可能に構成されているものであるから、すべ
ての係止片を個別的に弾性変形させることが可能とな
る。
【0067】他方、請求項10に記載の発明は、テープ
状の被記録媒体が収納された開放状の本体フレームと、
該本体フレームの開放部に対して着脱可能なカバーフレ
ームとからなり、前記本体フレーム及びカバーフレーム
の組立体から前記被記録媒体が排出されるように構成し
てなるカセットであって、前記組立体の内部に配置され
た構成部品に設けられた係合部に対して、前記本体フレ
ームとカバーフレームの少なくとも一方に設けられた係
止片を係脱可能に係止するように構成したものである。
これにより、構成部品と前記本体フレームとカバーフレ
ームとの三者を、下係合部と係止部との箇所で離れ不能
に連結したり、構成部品と本体フレームまたはカバーフ
レームとの二者を離れ不能に連結することができるし、
また、三者または二者に分解可能とすることができるか
ら、この本体フレームとカバーフレームとをカセットと
して再使用することが簡単にできるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカセットの本体フレームとカバーフ
レームとを分離した状態の斜視図である。
【図2】(a)はカバーフレームを外し、テープを装着
した状態の本体フレームの平面図、(b)はカバーフレ
ームの内面図である。
【図3】 本体フレームの下面図である。
【図4】 カバーフレームの上面図である。
【図5】(a)は図2(a)のVa−Va線矢視で示す本体
フレーム及びカバーフレームの離間状態を示す側面図、
(b)本体フレームにカバーフレームを装着した状態の
側面図、(c)は図5(b)のVc−Vc線矢視拡大断面
図、(d)は図5(c)のVd−Vd線矢視断面図である。
【図6】 係止孔とアーム部との関係を示す斜視図であ
る。
【図7】(a)は門型フレームの正面図、(b)は図7
(a)のVIIb−VIIb線矢視断面図である。
【図8】 門型フレームの箇所の斜視図である。
【図9】 (a)は本体フレームとカバーフレームとを
離間した状態の正面図、(b)は本体フレームとカバー
フレームとの装着状態の拡大断面図、(c)は図9
(b)のIXc −IXc 線矢視断面図である。
【図10】 本体フレームからカバーフレームを外すた
めの手段(治具)の斜視図である。
【図11】 送りローラと本体フレーム及びカバーフレ
ームとの装着部の第1実施形態の拡大断面部である。
【図12】 送りローラと本体フレーム及びカバーフレ
ームとの装着部の第2実施形態の拡大断面部である。
【図13】 送りローラと本体フレーム及びカバーフレ
ームとの装着部の第3実施形態の拡大断面部である。
【図14】 送りローラと本体フレーム及びカバーフレ
ームとの装着部の第4実施形態の拡大断面部である。
【図15】 送りローラと本体フレーム及びカバーフレ
ームとの装着部の第5実施形態の拡大断面部である。
【符号の説明】
2 本体フレーム 2a 底板 2b 側壁 3 カバーフレーム 3a 天板 22、57、70 送りローラ 50、51 軸支孔 52、53、60、66、73、74 係止片 54、63、71、72 係合部としての環状溝 55、61、67、75 爪部 56 係合部としての突条 59、65 軸体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 努 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 ▲高▼橋 寿生 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C065 AB01 AD02 AF01 CZ05 CZ06 3F064 AA04 EB02 FA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状の被記録媒体が収納された開放
    状の本体フレームと、該本体フレームの開放部に対して
    着脱可能なカバーフレームとからなり、前記本体フレー
    ム及びカバーフレームの組立体から前記被記録媒体が排
    出されるように構成してなるカセットであって、 前記被記録媒体を搬送するための送りローラを、前記本
    体フレームとカバーフレームとの間に配置し、 前記本体フレームとカバーフレームとの少なくとも一方
    には、前記送りローラと着脱自在且つ送りローラを回転
    自在に係止する係止片を設けたことを特徴とするカセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記係止片は、前記送りローラの回転方
    向に沿って配置された複数の係止部から構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のカセット。
  3. 【請求項3】 前記係止片は、前記本体フレーム、カバ
    ーフレームと一体的に設けられていることを特徴とする
    請求項1または2に記載のカセット。
  4. 【請求項4】 前記係止片は弾性材により構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    カセット。
  5. 【請求項5】 前記本体フレームと前記カバーフレーム
    との少なくとも一方に、前記送りローラの回転軸を移動
    不能に保持する回転軸移動規制部をさらに設けたことを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカセッ
    ト。
  6. 【請求項6】 テープ状の被記録媒体が収納された開放
    状の本体フレームと、該本体フレームの開放部に対して
    着脱可能なカバーフレームとからなり、前記本体フレー
    ム及びカバーフレームの組立体から前記被記録媒体が排
    出されるように構成してなるカセットであって、 前記被記録媒体を搬送するための送りローラは、前記本
    体フレームとカバーフレームとの間に配置され、 前記本体フレーム及びカバーフレームの少なくとも一方
    には、前記送りローラを回転可能に支持するための軸支
    孔を設け、 該軸支孔の近傍には、前記送りローラの外周に設けた係
    合部に対して着脱自在に係止でき、且つ送りローラをそ
    の軸線方向に移動不能で回転可能に支持する係止片を設
    けたことを特徴とするカセット。
  7. 【請求項7】 前記送りローラの外周における係合部
    は、環状溝であり、前記係止片は、前記軸支孔の外方か
    ら半径内方向に向けて突出し、且つ前記環状溝に対して
    係脱するように弾性変形可能に構成されていることを特
    徴とする請求項6に記載のカセット。
  8. 【請求項8】 前記送りローラの外周における係合部
    は、環状の突条であり、前記係止片は前記軸支孔の外方
    から半径内方向に向けて突出し、且つ前記突条部に対し
    て係脱するように弾性変形可能に構成されていることを
    特徴とする請求項6に記載のカセット。
  9. 【請求項9】 前記係止片は前記軸支孔の円周方向に複
    数に分割されており、各係止片が独立的に弾性変形可能
    に構成されていることを特徴とする請求項7または8に
    記載のカセット。
  10. 【請求項10】 テープ状の被記録媒体が収納された開
    放状の本体フレームと、該本体フレームの開放部に対し
    て着脱可能なカバーフレームとからなり、前記本体フレ
    ーム及びカバーフレームの組立体から前記被記録媒体が
    排出される途次に記録されるように構成してなるカセッ
    トであって、 前記組立体の内部に配置された構成部品に設けられた係
    合部に対して、前記本体フレームとカバーフレームとの
    少なくとも一方に設けられた係止片を係脱可能に係止す
    るように構成したことを特徴とするカセット。
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