JP2003276824A - ドラムフィーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ドラム内に貯留されたねじ等の頭付き部
品を簡単に取り除くとともに、内部を簡単に清掃するこ
とができるドラムフィーダを提供する。 【解決手段】 回転シャフト５の一部を内包して内部に
貯留されたねじを回転シャフト５上に落下させる回転ド
ラム６を備え、この回転ドラム６の外周面を締め金具で
開閉自在な開閉蓋７で覆うように構成しているため、ね
じを別の種類のものに入れ替える際には、回転ドラム６
の周面を完全に開放でき、内部にねじが残存することが
なく、完全にねじを排出でき、新たに別のねじを投入し
ても異種混入は皆無となるばかりか、回転ドラム内部を
間単に清掃することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ねじ、ボルト等の
頭付き部品を整列供給して、１個または複数個毎にねじ
締め機等の締付け作業機に供給するドラムフィーダに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、頭付き部品の一例のねじを整列供
給する装置としては、ホッパブレード式フィーダ、回転
ドラム式フィーダがあるが、軽薄短小のねじが普及する
にともない、回転ドラム式フィーダが多用されるように
なっている。この種の回転ドラム式フィーダは、図３に
示すように振動部２０を介してわずかに傾斜してほぼ水
平姿勢に保持されたシュートレールで構成される整送路
２１を有し、この整送路２１の一端を囲むように回転ド
ラム２６が配置されている。この回転ドラム２６は、整
送路２１が通過する円筒部２６ａを有しており、その内
部にはその軸線に沿って中央部が切除された放射状の羽
根２６ｂが固定されている。この回転ドラム２６は、内
部にねじ（図示せず）を貯留できるように傾斜して、し
かもモータ（図示せず）の回転を受けて回転するように
構成されており、モータの回転にともなって内部の羽根
２６ｂにより掻き上げられたねじが前記整送路２１上に
落下して、整送路２１上で整列するように構成されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この回転ドラム式フィ
ーダでは、回転ドラム２６内に貯留されたねじをねじ部
長さの異なるようなねじ、あるいは頭径がわずかに異な
るようなねじに入れ替える場合には、回転ドラム２６内
のねじを完全に取り除いたり、ねじに付着した溶剤等に
より汚れた回転ドラム内部を清掃しなければならない。
しかしながら、回転ドラム２６は円筒部２６ａの内部に
羽根２６ｂが一体に取り付けられた構造をしており、ま
たねじが投入される空隙も小さいことから、ねじを取り
除いたり、内部を清掃したりするのが大変困難な作業と
なっている。

【０００４】本発明は、上記問題の解消を目的とするも
ので、回転ドラム内に貯留されたねじ等の頭付き部品を
簡単に取り除くと共に、回転ドラムの内部を簡単に清掃
することができるドラムフィーダを提供しようとするも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】基台に対して一定姿勢に
保持された整送路を配置し、この整送路の一方側をモー
タの回転を受けて回転する回転ドラム内に位置させ、回
転ドラム内に貯留された頭付き部品を回転ドラムの回転
にともない整送路上に落下させて頭付き部品を整送路の
他方側に送って排出するように構成したドラムフィーダ
において、回転ドラムの全周面は、開閉自在な開閉蓋で
覆われており、回転ドラムから離脱可能となるように構
成されている。

【０００６】前記開閉蓋は回転ドラムの円筒を２分した
形状を持つものであってもよい。

【０００７】また、前記整送路を、モータの回転を受け
て回転する回転シャフトとしてもよい。

【０００８】さらに、前記整送路は、振動部を備えたシ
ュートレールであってもよい。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図１において、１は頭付き部品の一
例のねじを供給するドラムフィーダであり、基台２には
固定具２ａを介してわずかに傾斜したほぼ水平姿勢の固
定ロッド３を有している。この固定ロッド３の一端に
は、後記する分離ユニット４のユニット本体４ａが固定
されており、ユニット本体４ａには平行に位置して回転
自在に保持された２本のリード軸４ｂが設けられてい
る。このリード軸４ｂと固定ロッド３の他端に設けられ
た支持具３ａとの間には固定ロッド３と平行に延びかつ
ねじ（図示せず）の脚部が通過する間隙を持ってお互い
平行に延びる２本の回転シャフト５が回転自在に配置さ
れている。この回転シャフト５の支持具３ａ側にはそれ
ぞれギア５ａが固定されており、これらギア５ａはお互
い歯合しており、一方の回転シャフト５に設けられた被
動プーリ５ｂと後記する回転ドラム６の外蓋部６ａに取
り付けられた駆動プーリ６ｂと両プーリ５ｂ、６ｂに巻
回された丸ベルト６ｃとにより回転ドラム６の回転が２
本の回転シャフト５に伝達されるように構成されてい
る。

【００１０】前記分離ユニット４のリード軸４ｂはユニ
ット本体４ａに固定されたモータ（図示せず）の回転を
受けると、回転シャフト５に対して回転できるように構
成されており、リード軸４ｂと回転シャフト５とが同時
に回転しても支障のないように構成されている。また、
前記ユニット本体４ａにはリード軸４ｂの末端側の両軸
間に位置して下方に延びる排出穴４ｃが設けられてお
り、ねじが１個毎排出穴４ｃから排出され、ねじ締め機
（図示せず）の締め付け位置までエア給送されるように
構成されている。

【００１１】前記回転ドラム６は、取付具２ｂに回転自
在に固定された内蓋部６ｄと、投入口６ｅを閉止するね
じ投入蓋６ｆを備えた外蓋部６ａと、両蓋部に等間隔を
おいて放射状に固定された羽根６ｇとを有している。こ
の羽根６ｇの外方側は仮想円筒に内接する位置に固定さ
れており、しかもこの羽根６ｇは仮想円筒の軸線に沿っ
て中央部がくりぬかれてこの位置に前記回転シャフト５
が位置するように構成されている。また、前記回転ドラ
ム６は両蓋部と羽根６ｇとに当接して、かつ仮想円筒の
円筒形状を２分した形状を持つ開閉蓋７を有しており、
この開閉蓋７が回転ドラム６の円周面を構成するように
構成されている。前記開閉蓋７は図２に示すようにその
下方で蝶番で連結されており、その一方にはフック７ａ
を持つバックル７ｂが固定されて、他方には前記フック
７ａが係止される係止具７ｃが固定され、開閉蓋７が開
閉可能となっている。

【００１２】前記内蓋部６ｄは、回転シャフト５の一端
が通過する空隙を有しており、回転ドラム６内に貯留さ
れるねじが回転ドラム６から溢れ出ないように構成され
ている。また、この内蓋部６ｄには基台２の内部に配置
されたモータ２ｃの回転を受けるプーリ部６ｈが固定さ
れており、モータ２ｃの回転にともなって内蓋部６ｄ、
羽根６ｇ、外蓋部６ａおよび開閉蓋７でなる回転ドラム
６が回転シャフト５の一端を内包して回転するように構
成されている。

【００１３】なお、開閉蓋７は１枚の揉構造の板材であ
ってもよいし、開閉蓋７の閉止に際して他の締め金具を
使用してもよい。また、整送路として振動部を備えたシ
ュートレール（図示せず）を用いてもよい。さらに、回
転ドラム６の外蓋部６ａを羽根６ｇと別体に構成して、
内蓋部６ｄと羽根６ｇと羽根６ｇを保持する保持枠（図
示せず）と開閉蓋７とにより回転ドラム６を構成しても
よい。さらにまた、羽根６ｇを半径方向から所定角度傾
斜させて配置してもよい。

【００１４】上記ドラムフィーダでは、ねじ投入蓋６ｆ
を開放して投入口６ｅからねじを投入し、所定のねじ供
給作業を完了した後、次の作業に備えるため、ねじの脚
部長さが異なるねじ、あるいは頭部径がわずかに異なる
ねじを投入することがあるが、ねじの異種混入を防止す
るため、回転ドラム６内のねじをすべて排除したり、ま
た回転ドラム６内の汚れをきれいに清掃する必要があ
る。この時、開閉蓋７を閉じるバックル７ｂを開放し
て、係止具７ｃからフック７ａを離脱させると、開閉蓋
７が開放され、内蓋部６ｄ、外蓋部６ａおよびこれらに
固定された羽根６ｇから離脱する。そのため、回転ドラ
ム６の周面が開放されることとなり、内部のすべてのね
じが自然落下で排除され、両蓋部と羽根６ｇとの間にね
じが残ることも皆無となるばかりか、内蓋部６ｄと羽根
６ｇとの清掃をそれぞれ別個にすることができる。。

【００１５】その後、開閉蓋７を元の位置に取り付け、
外蓋部６ａのねじ投入蓋６ｆを開いて、新たなねじを投
入しても、異種混入は生じない。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は整送路の
一部を内包して内部に貯留された頭付き部品を整送路上
に落下させる回転ドラムを設け、この回転ドラムの外周
面を締め金具で開放自在な開閉蓋で覆うように構成して
いるため、頭付き部品を別の種類のものに入れ替える際
には、回転ドラムの周面を完全に開放でき、内部に頭付
き部品が残存することがなく、完全に頭付き部品を排出
でき、新たに別の頭付き部品を投入しても異種混入は皆
無となる等ばかりか、回転ドラム内部の清掃も簡単にで
きる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るドラムフィーダの一部を切り欠い
た断面図である。

【図２】本発明に係る開閉蓋の開放した状態を示す外観
図である。

【図３】従来例の一例を示す回転ドラム式フィーダの全
体図である。

【符号の説明】

１ ドラムフィーダ ２ 基台 ２ａ 固定具 ２ｂ 取付具 ２ｃ モータ ３ 固定ロッド ３ａ 支持具 ４ 分離ユニット ４ａ ユニット本体 ４ｂ リード軸 ４ｃ 排出穴 ５ 回転シャフト ５ａ ギア ５ｂ 被動プーリ ６ 回転ドラム ６ａ 外蓋部 ６ｂ 駆動プーリ ６ｃ 丸ベルト ６ｄ 内蓋部 ６ｅ 投入口 ６ｆ ねじ投入蓋 ６ｇ 羽根 ６ｈ プーリ部 ７ 開閉蓋 ７ａ フック ７ｂ バックル ７ｃ 係止具 ２０ 振動部 ２１ 整送路 ２６ 回転ドラム ２６ａ 円筒部 ２６ｂ 羽根

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台に対して一定姿勢に保持された整送
   路を配置し、この整送路の一方側をモータの回転を受け
   て回転する回転ドラム内に位置させ、回転ドラム内に貯
   留された頭付き部品を回転ドラムの回転にともない整送
   路上に落下させて頭付き部品を整送路の他方側に送って
   排出するように構成したドラムフィーダにおいて、 回転ドラムの全周面は、開閉自在な開閉蓋で覆われてお
   り、回転ドラムから離脱可能であることを特徴とするド
   ラムフィーダ。
2. 【請求項２】 開閉蓋は回転ドラムの円筒を２分した形
   状でなることを特徴とする請求項１に記載のドラムフィ
   ーダ。
3. 【請求項３】 整送路は、モータの回転を受けて回転す
   ることを特徴とする請求項１または２に記載のドラムフ
   ィーダ。
4. 【請求項４】 整送路は振動部を備えたシュートレール
   であることを特徴とする請求項１または２に記載のドラ
   ムフィーダ。