JP2003276531A - 車両の衝撃吸収装置 - Google Patents

車両の衝撃吸収装置

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JP2003276531A
JP2003276531A JP2002078976A JP2002078976A JP2003276531A JP 2003276531 A JP2003276531 A JP 2003276531A JP 2002078976 A JP2002078976 A JP 2002078976A JP 2002078976 A JP2002078976 A JP 2002078976A JP 2003276531 A JP2003276531 A JP 2003276531A
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Hiroshi Naito
洋 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃力吸収部材の内部に生じる流体圧が所定
値以上の流体圧を検知することで、車両の電動駆動手段
を自動的に停止させ、かつ歩行者等に対する安全が良好
に確保でき、さらには衝撃エネルギの吸収特性を簡単に
調整でき、しかも安価な車両の衝撃力吸収装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 電動駆動手段Mにより走行する車両本体
1、該車両本体1に設けられ弾性変形可能な軟質合成樹
脂材で形成した中空形状の内部空間に流体を封入して衝
撃力を吸収する衝撃力吸収部材2、および衝撃力吸収部
材2の内部空間に連通されて流体圧を感知するように形
成した流体圧検知手段4を具備し、衝撃力吸収部材2に
衝撃力が作用したとき、流体圧検知手段4が所定値以上
の流体圧を検知することにより電動駆動手段Mを自動停
止させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動式カー
ト(以下「電動車椅子」ともいう)、構内運搬車といっ
た低速走行車両等に適用することで、車両衝突時の衝撃
力を円滑に吸収して車両の走行を自動停止させ、衝撃エ
ネルギ吸収量を簡易に調整しうるコスト安価な車両の衝
撃力吸収装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平5−75018号公
報所載の考案(以下「第1従来装置」という)という)
に示されるように、電動車椅子が障害物に衝突したと
き、衝突感知センサが作動して電動車椅子の走行を停止
させるものが公知である。すなわち、図7、図8に示す
ように、電動車椅子のバンパAに衝突感知センサBを取
り付け、さらにこの衝突感知センサBを外部から水にさ
らされないように覆って弾性帯状体Cを設ける。この帯
状体Cは、その内部中央部位に衝突感知センサBに対向
する突条Dを設け、突条Dの上下両隅部Eを弾性変形が
しやすいように薄肉に形成している。この第1従来装置
によれば、帯状体Cの隅部Eを薄肉に形成したので、障
害物がバンパ1に対して斜め上方、あるいは斜め下方か
ら当たっても、薄肉の隅部5が容易に変形し、衝突感知
センサBを確実に作動させるので、電動車椅子の走行時
に、歩行者や自転車等と接触事故を起こしても、突条D
が円滑かつ確実に衝突感知センサBを押圧して作動させ
ることができ、したがって電動車椅子を高齢者が運転操
作して衝突に気づかなかったり、あるいは急に停止操作
をすることができない場合であっても、衝突感知センサ
Bが作動することで車両が暴走しないようにして確実に
停止させることができる。また、図9,図10に示され
る実公平4−3883号公報所載の考案(以下「第2従
来装置」という)は、無人搬送車のバンパ装置として公
知である。この第2従来装置は、車体Fに断面U字形の
弾性板ばねG、および断面楕円形の中空円筒に成形した
ゴム製の弾性支持体Hを介してバンパAを取り付ける一
方、バンパAと車体Fとの間に、検知板Iと、この検知
板Iに形成した検知穴Jに垂下するスイッチ棒Kと、こ
のスイッチ棒Kの変位で動作可能なリミットスイッチL
とでなる衝突検知手段を有する。そして、バンパAの両
サイドに設けた上記弾性支持体Hの締め付けボルトの緩
めて、取り付け位置を再度調整して締め付けることによ
り、バンパAの反発力を適切に調整する構成である。こ
うして、所定値以下の衝撃力に対しては、弾性板ばねG
と、弾性支持体Hを弾性変形させることで衝撃エネルギ
を吸収し、それ以上の衝撃力が作用した場合には検知板
Iがスイッチ棒Kを移動させ、これによりリミットスイ
ッチLが作動して無人搬送車の走行を停止させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来装置では、衝突時、帯状体Cは押圧されて弾性変
形するが、その変形量には限界があり、特に電動車椅子
は低速走行するため、低速走行で衝突した場合、帯状体
Cの衝突エネルギの吸収量はそれほど大きくはなく、こ
のため人に対する保護が万全ではない問題がある。ま
た、衝突感知センサBの設ける位置は、一カ所ではな
く、数カ所に設置しなければ効果を発揮できので、それ
だけ衝突感知センサBを多く必要とし、そのため部品点
数が多くなり、それだけ製作コストが高くなる問題があ
る。さらに第1従来装置では衝撃エネルギ吸収を、ただ
単に帯状体3を弾性変形させるだけの構成に過ぎないた
め、衝撃エネルギの吸収特性を適宜のものに設置する場
合、帯状体Cを形成する肉厚を調整して形成するにして
も、設置された帯状体で肉厚調整を行うのが困難であ
り、また肉厚調整を施した複数個の帯状体を予め製作し
て準備しておくとすると、コストが高くなるという問題
がある。また、上記第2従来装置は、障害物との衝突に
よるエネルギを弾性板ばねGや弾性支持体Hの弾性変形
により吸収するものであり、大きな衝突力に対してはエ
ネルギを吸収するのに効果的ではあるが、例えば歩行者
等に接触するような小さな衝突に際しては歩行者を有効
に保護するのに限界があり、リミットスイッチLを有す
る衝突検知手段をバンパAの左右に一対設けなければな
らず、部品点数が増えるので、それだけ取り付け手間を
多く要し、また製品コストも嵩張る問題等があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みて工夫された
ものであり、例えば電動式カート、構内運搬車といった
低速で走行車両等に適用することで、車両に衝撃力が作
用したとき、衝撃力吸収部材の内部に生じる流体圧が所
定値以上の流体圧を検知することで、車両の電動駆動手
段を自動的に停止させ、かつ歩行者等に対する安全が良
好に確保でき、さらには衝撃エネルギの吸収特性を簡単
に調整でき、しかも安価な車両の衝撃力吸収装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の構成を有する。すなわち、請求項1
記載の発明に係る車両の衝撃力吸収装置は、電動駆動手
段により走行する車両本体、該車両本体に設けられ弾性
変形可能な軟質合成樹脂材で形成した中空形状の内部空
間に流体を封入して衝撃力を吸収する衝撃力吸収部材、
および前記衝撃力吸収部材の前記内部空間に連通されて
流体圧を感知するように形成した流体圧検知手段を具備
し、前記衝撃力吸収部材に衝撃力が作用したとき、前記
流体圧検知手段が所定値以上の流体圧を検知することに
より前記電動駆動手段を自動停止させるように構成した
ことを特徴とする。係る構成としたことで、車両衝突
時、車両本体に所定値以上の衝撃力が作用すると、衝撃
力吸収部材が衝撃力を吸収する一方で、衝撃力吸収部材
内部の流体に生じる流体圧が流体圧検知手段に作用し
て、その結果電動駆動手段により車両が停止する。ま
た、衝撃力吸収部材の内部空間に封入する流体の特性を
変えたり、衝撃力吸収部材の容量を変えることで容易に
エネルギ吸収量や衝撃荷重を制御する。また、請求項2
記載の発明は、請求項1記載の車両の衝撃力吸収装置に
係り、前記流体圧検知手段は、前記流体の給排出を許容
すると共にオリフィス部材を介して前記衝撃力吸収部材
の前記内部空間に連通されたことを特徴とする。係る構
成としているので、衝撃力吸収部材と流体圧検知手段と
の間に設けたオリフィスによる流体流通抵抗により、所
定値以下の衝撃力が作用した場合には、流体圧検知手段
は作動せず、もっぱらその衝撃力を衝撃力吸収部材が吸
収するだけとなり、人等に対して有効かつ円滑に衝撃力
を軽減ないしは吸収する。また、請求項3記載の発明
は、請求項1または2記載の車両の衝撃力吸収装置に係
り、前記流体圧検知手段は、前記流体圧作用時、自体内
蔵されるばね部材のばね力に抗して移動するピストンを
有するシリンダ装置と、前記移動するピストンにより押
圧されて前記電動駆動手段を停止させる電気スイッチ部
材とで構成したことを特徴とする。このような構成であ
るため、ピストンがばね部材で常時シリンダ装置内を最
縮状態の位置で待機しており、一旦シリンダ装置が所定
値以上の流体圧を検知して作動しても、リセット動作に
より自動復帰するので、流体圧検知手段を何度でも繰り
返して使用できる。請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれか一記載の車両の衝撃力吸収装置に係り、
前記衝撃力吸収部材は、帯状体に形成して前記車両本体
にバンパとして取り付けたことを特徴とする。この構成
とすることで、バンパのいづれの位置に障害物が衝突し
てもバンパ自体が衝撃エネルギを吸収すると共に、バン
パ内の流体圧が流体圧検知手段を作動させるので、確実
に電動駆動手段を停止する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態
に係り、車両に衝撃力吸収部材を取り付けた状態を示す
部分を平面図的に示した車両の衝撃力吸収装置のシステ
ム構成図、図2は衝撃力吸収部材と流体圧検知手段との
取り付け関係を示す概念構成図、図3は流体圧検知手段
の電気回路を示し、衝撃力が作用しない通常使用状態に
おける電気回路図、図4は流体圧検知手段のシリンダ装
置のピストンに流体圧が作用した状態を示すシリンダ装
置の断面図、図5は所定値以上の衝撃力が作用した状態
における電気回路図、図6は流体圧検知手段の電気回路
を手動で復帰させた状態を示す電気回路図である。以下
の実施形態においては、衝撃力吸収装置が適用される車
両を、電動車椅子とした場合を例に挙げて説明する。
【0007】図1に示されるように、車両の衝撃力吸収
装置の概略構成は、モータ等の電動駆動手段Mにより走
行する電動車椅子の車両本体1、この車両本体1に設け
られ内部を流体Fで満たした衝撃力吸収部材2,および
オリフィス部材3を介して流体的に導通するように設け
た流体圧検知手段4を備え、流体圧検知手段4からの出
力信号が、電動車椅子の走行制御を行う制御回路5に接
続される。制御回路5には電動駆動手段Mの駆動を停止
させる駆動停止回路Sが設けられ、上記流体検知手段4
から出力信号を受けると、駆動停止回路Sから電動駆動
手段Mへ駆動停止の信号が出力され、駆動停止手段Mは
停止するように構成される。また、制御回路5の入力側
は、電動車椅子のハンドル等に適宜設けた操作スイッチ
6を介してバッテリィ7に接続されていて、操作スイッ
チ6の操作信号に応じた走行制御が、制御回路5で行わ
れ、これにより電動駆動手段Mが制御される。
【0008】衝撃力吸収部材2は、電動車椅子本体1の
前部に設けられ、例えば弾性変形が可能な合成樹脂製の
円柱状をなし、バンパとしての機能を有する(以下適宜
「衝撃力吸収部材」を「バンパ」ともいう)。バンパ2
の内部空間には、例えば衝撃緩衝材としての水、油、あ
るいはシリコン油等の流体Fが充填して封入される。バ
ンパ2の一端側と流体圧検知手段4との間に設けられる
オリフィス部材3は、例えば耐圧性と柔軟性を有する合
成樹脂製のホース等で形成される。
【0009】次に図2に示される流体圧検知手段4を説
明する。この流体圧検知手段4は、ピストン8と、同ピ
ストン8を移動可能に設けたピストン室9と、復帰用の
ばね部材であるスプリング10を設けたスプリング室1
1と、電気スイッチ部材であるマイクロスイッチ12を
設けたスイッチ室13とでなる。スプリング10は、ピ
ストンロッド14の固定リテーナ15と、隔壁16との
間に縮むように設けられ、正常時ピストン8はスプリン
グ10のばね力でオリフィス部材3に一番近い位置で停
止した状態に保持するように形成される。そして、ピス
トン室9には、オリフィス部材3を介して流体Fの一部
が常に満たされる。また、ピストンロッド14の右端に
は係止部17が設けられ、これに対向する位置にマイク
ロスイッチ12を設ける。マイクロスイッチ12の可動
スイッチ端子12aは、上記した係止部17とでピスト
ンスイッチを形成し、係止部17がこの可動スイッチ端
子12aを押すことで後述する駆動停止回路Sを介して
電動駆動手段Mを停止させる信号を出力するように形成
される。そして、所定値以上の流体圧がオリフィス部材
3を介してピストン室9に作用したとき、ピストン8は
スプリング10のばね力に抗して右方へ強制的に移動
し、係止部17はマイクロスイッチ18の可動スイッチ
接点12aを押すように形成される。なお、18は、空
気の逃げ穴を示す。
【0010】次に、図3において、制御回路5の一部を
構成する駆動停止回路Sを説明する。この駆動停止回路
Sには、マイクロスイッチ12の可動スイッチ接点12
aと断接する固定接点12bと、ソレノイド21と、手
動によるリセットスイッチ22とを直列に組み込んだソ
レノイド作動回路23が設けられる。一方、ソレノイド
21の近傍には、このソレノイド21に励磁されること
で接点が開くように形成した第1の可動接点24と、第
2の可動接点25とが設けられる。そして、通常使用状
態においては、マイクロスイッチ12およびリセットス
イッチ22は共に開いた状態、つまりOFFの状態にあ
る。このとき、ソレノイド21は励磁されないので、各
第1、第2の各可動接点24,25は閉じた状態、つま
りONの状態を保持し、回路26,27は導通してい
る。したがって、第1、第2の各可動接点24,25
は、共にソレノイド21が励磁されるときのみ、各可動
接片24a,25aが同時に固定接点24b,25bか
ら離れて回路26,27の電気導通は遮断されてOFF
となり(図5参照)、電動駆動手段Mへの電気が優先的
に遮断され、停止するように形成される。
【0011】さて、本実施の形態の作動について説明す
る。まず、電動車椅子は搭乗者による操作スイッチ6の
操作をし、それに基づき制御回路5からの出力信号によ
り電動駆動手段Mが駆動され、前進走行、あるいは後退
走行等をする。バンパとしての機能部材である衝撃力吸
収部材2が障害物に当たって所定値以下の衝撃力Pが作
用するとき、衝撃力吸収部材2は図2の点線で示すよう
に変形する。流体Fはオリフィス部材3を介してピスト
ン室9に流入し、ピストン8をある程度右方に変位させ
るが、係止部17はマイクロスイッチ12の可動スイッ
チ接点12aを押すまでには至らず、したがって電動停
止回路Sも作動しないので、電動駆動手段Mは駆動状態
を続行する。一方、衝撃力吸収部材2に当たった人は、
衝撃力吸収部材2が柔らかく凹むように変形するので、
損傷を受けず、安全である。次に、衝撃力が所定値以上
である場合には、移動する流体Fがピストン8に大きく
作用し、図4に示すようにピストン8はスプリング10
のばね反力に抗してピストン室9を右方にストロークす
る。すると、図5のように係止部17は可動スイッチ接
点12aを押し、固定接点12bは閉じる。これによ
り、ソレノイド21にはマイクロスイッチ12,および
第1の可動接点24を通じて導通し、励磁される。励磁
された後、第1の可動接点24と第2の可動接点26は
共に開き(OFF)、電動駆動手段Mへの電流は遮断さ
れ、車両は停止する。これにより、衝撃力は衝撃力吸収
部材2により円滑に吸収できる共に、車両の暴走や衝突
時の安全を確実に確保できる。この場合、リセットスイ
ッチ22は、開状態(OFF)である限り、第1、第2
の各可動接点24,25は、図3に示す状態に復帰しな
い。次に、第1、第2の可動接点24,25を復帰操作
する場合は、図5に示す状態において、復帰スイッチ2
2を閉じる(ON)。すると、ソレノイド作動回路23
に電流が流れ、OFFの状態に開いていた第1、第2の
各可動接点24,25は図6に示すように同時に励磁さ
れるソレノイド21により再び閉じる(ON)。その
後、マイクロスイッチ12の可動スイッチ接点12aを
開くことでリセットすることができる。当然にピストン
8はスプリング10の復元力により図2に示す状態に復
帰する。このため、車両の衝撃力吸収装置を再使用する
ことができる。また、本実施の形態において、衝撃力吸
収装置2の容量、あるいは流体Fの特性を変えることに
より、衝撃力吸収装置2のエネルギ吸収量、衝撃力の大
きさ等を簡単に調整することができるだけでなく、部品
点数が少なく、構造簡単な構成であるのでコスト安価な
車両の衝撃力吸収装置を得ることができる。
【0012】本実施の形態に係る車両の衝撃力吸収装置
によれば、低速走行状態で車両が衝撃したとき、筒状の
衝撃力吸収装置2により衝撃時のエネルギを円滑に吸収
でき、また流体Fの移動によりマイクロスイッチ12を
作動させ車両を停止させるので総合的な安全性の向上を
図るサポートシステムを実現できる効果がある。
【0013】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成は本実施の形態に限られる
ものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、上記実施の
形態では、電動車椅子の前部に設けた場合を説明した
が、もちろん後部、側部等にも設けてもよく、また構内
搬送車等低速走行する車両であれば適宜適用することが
できるものである。また、流体圧検知手段4が、所定値
以上の衝撃力を感知した場合には、図1に示すように警
報音を発する警報手段30を制御回路5に設けることも
可能である。また、車両の衝撃力吸収装置を高速道路の
分岐点に設置して用いた場合には、警報を発することで
安全を図る上で有利となる効果がある。また上記では、
一個の流体圧検知手段4を設けた場合であったが、適宜
複数個設置してもよいことは言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明に係る車両用シート装置
によれば、電動駆動手段により走行する車両本体、該車
両本体に設けられ弾性変形可能な軟質合成樹脂材で形成
した中空形状の内部空間に流体を封入して衝撃力を吸収
する衝撃力吸収部材、および前記衝撃力吸収部材の前記
内部空間に連通されて流体圧を感知するように形成した
流体圧検知手段を具備し、前記衝撃力吸収部材に衝撃力
が作用したとき、前記流体圧検知手段が所定値以上の流
体圧を検知することにより前記電動駆動手段を自動停止
させる構成を有するので、車両衝突時、車両本体に所定
値以上の衝撃力が作用すると、衝撃力吸収部材が衝撃力
を吸収する一方で、衝撃力吸収部材内部の流体に生じる
流体圧が流体圧検知手段に作用して、その結果電動駆動
手段により車両が停止させることができ、安全な走行シ
ステムを実現でき、また、衝撃力吸収部材の内部空間に
封入する流体の特性を変えたり、衝撃力吸収部材の容量
を変えることで簡単かつ容易にエネルギ吸収量や衝撃荷
重を制御できる効果を奏する。また、請求項2記載の発
明は、流体圧検知手段を、流体の給排出を許容すると共
にオリフィス部材を介して衝撃力吸収部材の内部空間に
連通した構成にしているので、衝撃力吸収部材と流体圧
検知手段との間に設けたオリフィス部材による流体の流
通抵抗により、所定値以下の衝撃力が作用した場合に
は、流体圧検知手段は作動せず、もっぱらその衝撃力を
衝撃力吸収部材が吸収するだけとなり、人等に対して有
効かつ円滑に衝撃力を軽減ないしは吸収できる効果を奏
する。また、請求項3記載の発明は、流体圧検知手段
を、流体圧作用時、自体内蔵されるばね部材のばね力に
抗して移動するピストンを有するシリンダ装置と、前記
移動するピストンにより押圧されて前記電動駆動手段を
停止させる電気スイッチ部材とで構成したので、ピスト
ンがばね部材で常時シリンダ装置内を最縮状態の位置で
待機しており、一旦シリンダ装置が所定値以上の流体圧
を検知して作動しても、リセット動作により自動復帰す
るので、流体圧検知手段を何度でも繰り返して使用で
き、経済的となる効果を奏する。請求項4記載の発明
は、衝撃力吸収部材を、帯状体に形成して前記車両本体
にバンパとして取り付けた構成にしたため、バンパのい
づれの位置に障害物が衝突してもバンパ自体が衝撃エネ
ルギを吸収すると共に、バンパ内の流体圧が流体圧検知
手段を作動させるので、一個の流体圧検知手段を設ける
だけで簡単かつコスト安価で、確実に電動駆動手段を停
止させることができる車両の衝撃力吸収装置を得ること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係り、車両の衝撃力吸
収装置を取り付けた状態を示す部分を平面図的に示した
車両の衝撃力吸収装置のシステム構成図である。
【図2】 衝撃力吸収部材と流体圧検知手段との取り付
け関係を示す概念構成図である。
【図3】 流体圧検知手段の電気回路を示し、衝撃力が
作用しない通常使用状態における電気回路図である。
【図4】 流体圧検知手段のシリンダ装置のピストンに
流体圧が作用した状態を示すシリンダ装置の断面図であ
る。
【図5】 所定値以上の衝撃力が作用した状態における
電気回路図である。
【図6】 流体圧検知手段の電気回路を手動で復帰させ
た状態を示す電気回路図である。
【図7】 第1従来装置における概略側面図である。
【図8】 図7におけるバンパの取り付けを示す要部拡
大断面図である。
【図9】 第2従来装置におけるバンパ取り付け部を示
す平断面図である。
【図10】 図9のX−X線における矢視拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1…電動車椅子の車両本体、2…衝撃力吸収部材、3…
オリフィス部材、4…流体圧検知手段、5…制御回路、
6…操作スイッチ、8…ピストン、10…スプリング、
12…マイクロスイッチ、21…ソレノイド、F…流
体、M…電動駆動手段、S…駆動停止回路、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動駆動手段により走行する車両本体、
    該車両本体に設けられ弾性変形可能な軟質合成樹脂材で
    形成した中空形状の内部空間に流体を封入して衝撃力を
    吸収する衝撃力吸収部材、および前記衝撃力吸収部材の
    前記内部空間に連通されて流体圧を感知するように形成
    した流体圧検知手段を具備し、前記衝撃力吸収部材に衝
    撃力が作用したとき、前記流体圧検知手段が所定値以上
    の流体圧を検知することにより前記電動駆動手段を自動
    停止させるように構成したことを特徴とする車両の衝撃
    力吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記流体圧検知手段は、前記流体の給排
    出を許容すると共にオリフィス部材を介して前記衝撃力
    吸収部材の前記内部空間に連通されたことを特徴とする
    請求項1記載の車両の衝撃力吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記流体圧検知手段は、前記流体圧作用
    時、自体内蔵されるばね部材のばね力に抗して移動する
    ピストンを有するシリンダ装置と、前記移動するピスト
    ンにより押圧されて前記電動駆動手段を停止させる電気
    スイッチ部材とで構成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の車両の衝撃力吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記衝撃力吸収部材は、帯状体に形成し
    て前記車両本体にバンパとして取り付けたことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか一に記載の車両の衝撃力
    吸収装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007084005A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Suzuki Motor Corp 小型電動車両のカバー取付構造
US8075029B2 (en) 2005-09-06 2011-12-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicular front bumper structure
CN105395322A (zh) * 2015-12-22 2016-03-16 苏州凯道智能设备有限公司 一种带减震装置的电动轮椅用前叉
JP2020019461A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 トヨタ自動車株式会社 電源遮断装置

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