JP2003274534A - バリアフリー型配線保護カバー - Google Patents

バリアフリー型配線保護カバー

Info

Publication number
JP2003274534A
JP2003274534A JP2002071759A JP2002071759A JP2003274534A JP 2003274534 A JP2003274534 A JP 2003274534A JP 2002071759 A JP2002071759 A JP 2002071759A JP 2002071759 A JP2002071759 A JP 2002071759A JP 2003274534 A JP2003274534 A JP 2003274534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrier
cover
floor surface
protection cover
wiring protection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002071759A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Tanaka
啓之 田中
Fumiya Shindo
史也 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiwa Electric Mfg Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Electric Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiwa Electric Mfg Co Ltd filed Critical Seiwa Electric Mfg Co Ltd
Priority to JP2002071759A priority Critical patent/JP2003274534A/ja
Publication of JP2003274534A publication Critical patent/JP2003274534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線の変更を容易に行うことができ、かつ収
納可能な配線の量を多くする。 【構成】 床面の高さの差に基づく段差部に設置されて
段差を解消するバリアフリー型配線保護カバーであっ
て、低い側の床面F1と段差部の垂直部F3とに接して
取り付けられるベース部100Aと、このベース部10
0Aに取り付けられて、ベース部100Aとの間に配線
500が収納される空間400Aを形成するカバー部2
00Aとを備え、前記ベース部100Aは、低い側の床
面F1に接する床面部110Aと、この床面部110A
の一端から略垂直方向に延設されており、段差部の垂直
部F3に接する垂直壁部120Aとを有し、前記カバー
部200Aは、ベース部100Aに取り付けられると、
低い側の床面F1と高い側の床面F2との間にスロープ
面を形作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床面の高さの差に
基づく段差部に設置されて段差を解消するバリアフリー
型配線保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば洋室と和室とが隣接する場合に
は、少なくとも和室の方が畳の高さ分だけ高くなり、段
差部が生じる。かかる段差部は、車椅子を使用している
身障者のみならず、摺足で歩きがちな高齢者、障害者に
とっても行動を制限する要因となっている。かかる段差
を解消する従来のこの種のバリアフリー型配線保護カバ
ーとしては、図13に示すようなものがある。かかるバ
リアフリー型配線保護カバーは、断面略半蒲鉾型に形成
されており、底面から開口された凹溝600を有してい
る。この凹溝600の内部が配線500を収納する空間
610となるのである。かかるバリアフリー型配線保護
カバーは、ゴム、エラストマー等から構成されている。
なお、図面中620は、滑り止め溝である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のバリアフリー型配線保護カバーには以下のよう
な問題がある。まず、収納されている配線を変更しよう
とする場合には、バリアフリー型配線保護カバーの全体
を床面から取り外す必要がある。また、強度を確保する
ために、凹溝からなる空間をあまり大きくできないの
で、収納可能な配線の量が少ない。
【0004】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、配線の変更を容易に行うことができるととも
に、収納可能な配線の量を多くしたバリアフリー型配線
保護カバーを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る配線保護カ
バーは、床面の高さの差に基づく段差部に設置されて段
差を解消するバリアフリー型配線保護カバーであって、
低い側の床面と段差部の垂直部とに接して取り付けられ
るベース部と、このベース部に取り付けられて、ベース
部との間に配線が収納される空間を形成するカバー部と
を備えており、前記ベース部は、低い側の床面に接する
床面部と、この床面部の一端から略垂直方向に延設され
ており、段差部の垂直部に接する垂直壁部とを有してお
り、前記カバー部は、ベース部に取り付けられると、低
い側の床面と高い側の床面との間にスロープ面を形作る
ようになっている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係るバリアフリー型配線保護カバーの使用状態の概略
的断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係るバリ
アフリー型配線保護カバーのカバー部の概略的断面図、
図3は本発明の第1の実施の形態に係るバリアフリー型
配線保護カバーのベース部の概略的断面図、図4は本発
明の第1の実施の形態に係るバリアフリー型配線保護カ
バーの荷重が加わった場合の概略的断面図、図5は本発
明の第1の実施の形態に係るバリアフリー型配線保護カ
バーが優れている点を示す比較のためのバリアフリー型
配線保護カバーの概略的断面図、図6は本発明の第2の
実施の形態に係るバリアフリー型配線保護カバーの使用
状態の概略的断面図、図7は本発明の第2の実施の形態
に係るバリアフリー型配線保護カバーの使用状態の概略
的断面図、図8は本発明の第2の実施の形態に係るバリ
アフリー型配線保護カバーの概略的断面図、図9は本発
明の第2の実施の形態に係るバリアフリー型配線保護カ
バーが優れてい点を示す比較のためのバリアフリー型配
線保護カバーの概略的断面図、図10は本発明の第3の
実施の形態に係るバリアフリー型配線保護カバーの使用
状態の概略的断面図、図11は本発明の第3の実施の形
態の変形例に係るバリアフリー型配線保護カバーの概略
的平面図、図12は本発明の第4の実施の形態に係るバ
リアフリー型配線保護カバーの要部の概略的断面図であ
る。
【0007】本発明の第1の実施の形態に係るバリアフ
リー型配線保護カバーAは、床面の高さの差に基づく段
差部に設置されて段差を解消するバリアフリー型配線保
護カバーであって、低い側の床面F1と段差部の垂直部
F3とに接して取り付けられるベース部100Aと、こ
のベース部100Aに取り付けられて、ベース部100
Aとの間に配線500が収納される空間400Aを形成
するカバー部200Aとを備えており、前記ベース部1
00Aは、低い側の床面F1に接する床面部110A
と、この床面部110Aの一端から略垂直方向に延設さ
れており、段差部の垂直部F3に接する垂直壁部120
Aとを有しており、前記カバー部200Aは、ベース部
100Aに取り付けられると、低い側の床面F1と高い
側の床面F2との間にスロープ面を形作る。
【0008】かかるスロープ面の角度は、10〜20°
が望ましい。これ以上に急なスロープ面であると車椅子
等の通行に支障をきたすし、これより緩やかであるとス
ロープ面が場所を取り過ぎるので、廊下や部屋では他の
通行の支障にもなる。
【0009】例えば、段差部の垂直部F3の高さが20
mm、水平方向、すなわちベース部100Aの幅寸法が
80mmである場合、スロープ面の角度は約15°とな
る。ただし、実際には湾曲部210Aの先端が丸くなっ
ているため、ベース部100Aの実際の幅寸法は60m
mとなっている。
【0010】前記ベース部100Aは、硬質塩化ビニル
樹脂等の硬質樹脂を押出成形したものであって、低い側
の床面F1に接する床面部110Aと、この床面部11
0Aの一端から略垂直方向に延設されており、段差部の
垂直部F3に接する垂直壁部120Aとを有している。
垂直壁部120Aの上端には、内側に凹んだ凹部121
Aが設けられている。また、垂直壁部120Aとは反対
の側には、一段と盛り上がった盛上部111Aが形成さ
れている。この盛上部111Aの一端には、外側に突出
したオーバーハング部112Aが設けられている。ま
た、盛上部111Aと床面部110Aとの間には垂直な
柱部114Aが設けられている。
【0011】前記凹部121Aとオーバーハング部11
2Aとは、ベース部100Aにカバー部200Aを固定
するための取付部を構成する。
【0012】前記盛上部111Aの上面は垂直壁部12
0A側に向かって上り傾斜になったテーパ面となってい
る。かかる上面は、ベース部100Aにカバー部200
Aを取り付けた場合、カバー部200Aの裏面に接して
カバー部200Aを支持する支持部となっている。かか
る盛上部111Aの上面を延長すると、垂直壁部120
Aの上端と一致するようになっている。
【0013】垂直壁部120Aの高さ寸法は、低い側の
床面F1と高い側の床面F2との間の段差部の垂直部F
3の高さより若干、すなわちカバー部200Aの厚さ寸
法に相当する分だけ低く設定されている。
【0014】また、床面部110Aと垂直壁部120A
とは、直角に交わるのではなく、テーパ面130Aで連
結されている。例えば、低い側の床面F1と段差部の垂
直部F3との間にRがある場合に、ベース部100Aの
設置に干渉しないようにすることができる。
【0015】図1における盛上部111Aと床面部11
0Aとの間の柱部114Aを設ける位置は、収納される
べき配線500の直径等を考慮して決定する。例えば、
収納すべき配線500の直径が5mmの場合、空間40
0Aの高さが5mm以下の部分は配線500を収納する
ための空間400Aとしては無効で、収納時にカバー部
200Aによって挟み込まれる可能性がある。従って、
かかる場合には、空間400Aの高さは5mm以上でな
ければならない。バリアフリー型配線保護カバーAの全
体の強度の観点からは、柱部114Aの位置は垂直壁部
120Aに近い方が有利であるが、配線500を収納す
る空間400Aの有効利用や配線500の保護を考慮し
て、最も有利な位置に設けるようにする。
【0016】ベース部100Aの床面部110Aの裏面
には、図示しない両面粘着テープが取り付けられてい
る。この両面粘着テープによってベース部100A、ひ
いてはバリアフリー型配線保護カバーAが床面等に取り
付けられるのである。
【0017】一方、前記カバー部200Aも硬質塩化ビ
ニル樹脂等の硬質樹脂を押出成形したものである。かか
るカバー部200Aの両端部には、内向きの湾曲部21
0Aが形成されている。この湾曲部210Aは、前記ベ
ース部100Aの垂直壁部120Aの凹部121Aと、
オーバーハング部112Aとに嵌合して、カバー部20
0Aをベース部110Aに対して取り付ける部分であ
る。
【0018】図4に示すように、カバー部200Aの上
部に荷重がかかった場合、ベース部100Aの支えのな
い空間400の上側の部分が下向きに湾曲する。カバー
部200Aの湾曲部210Aが、ベース部100Aのオ
ーバーハング部112Aと凹部121Aとを外から抱い
たような形状で嵌合させる利点として、その際も嵌合す
る部分がカバー部200Aの中央に向かって引っ張ら
れ、より嵌合力が強くなり外れにくいという点がある。
また、図5に示すような嵌合構造が上記と逆に構成され
ている場合、カバー部200Aが湾曲するとカバー部2
00Aの直線距離が短くなり、嵌合が外れるおそれがあ
る。
【0019】かかるバリアフリー型配線保護カバーAで
あると、ベース部100Aの盛上部111Aと垂直壁部
120Aとの間に配線500を載せた状態で、カバー部
200Aをベース部100Aに取り付けると、ベース部
100Aとカバー部200Aとの間の空間400Aに配
線500が収納されることになる。
【0020】また、低い床面F1と高い床面F2との間
の段差部には、バリアフリー型配線保護カバーAが設置
されることにより、両床面F1、F2の間は、バリアフ
リー型配線保護カバーAのカバー部200Aによるスロ
ープ面が形成されたことになる。
【0021】配線500を変更する場合には、カバー部
200Aをベース部100Aから取り外すことによって
行う。すなわち、低い側の床面F1に取り付けられたベ
ース部100Aを取り外す必要はないのである。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態に係るバ
リアフリー型配線保護カバーBについて図6及び図7を
参照しつつ説明する。第1の実施の形態に係るバリアフ
リー型配線保護カバーAではベース部100Aとカバー
部200Aとはまったく別体であったが、第2の実施の
形態に係るバリアフリー型配線保護カバーBでは、ベー
ス部100Bとカバー部200Bとは一体として形成さ
れている点で相違する。
【0023】すなわち、本発明の第2の実施の形態に係
るバリアフリー型配線保護カバーBは、床面の高さの差
に基づく段差部に設置されて段差を解消するバリアフリ
ー型配線保護カバーであって、低い側の床面F1と段差
部の垂直部F3とに接して取り付けられるベース部10
0Bと、このベース部100Bに取り付けられて、ベー
ス部100Bとの間に配線が収納される空間400Bを
形成するカバー部200Bとを備えており、前記ベース
部100Bは、低い側の床面F1に接する床面部110
Bと、この床面部110Bの一端から略垂直方向に延設
されており、段差部の垂直部F3に接する垂直壁部12
0Bとを有しており、前記カバー部200Bは、ベース
部100Bに取り付けられると、低い側の床面F1と高
い側の床面F2との間にスロープ面を形作り、前記ベー
ス部100Bとカバー部200Bとの間にはヒンジ部2
20Bが形成されている。
【0024】かかるヒンジ部220Bを設けることによ
り、配線500の交換の際にカバー部200Bをベース
部100Bから完全に離脱させる必要がない。
【0025】また、ヒンジ部を盛上部111Bの近傍、
すなわちベース部100Bの垂直壁部120Bとは反対
の側、すなわち図6における左側に設けた理由は、車椅
子の車輪(一点鎖線で示している)や歩行の際足の裏が
当たりにくく、磨耗しにくいためである(図8参照)。
ヒンジ部220Bは肉厚が薄く、破損の原因となるた
め、磨耗しにくくすることによってヒンジ部220Bの
破損のおそれを低減することができる。逆に、ヒンジ部
220Bを反対側、すなわち図6における右側に設けた
場合は、そのヒンジ部220Bに車椅子の車輪等が確実
に当たるため、磨耗による破損のおそれが高くなるとい
う問題がある。
【0026】また、ヒンジ部220Bを図6に示すよう
な位置に設けた場合と、図9に示すように逆の位置に設
けた場合とを比較すると、カバー部200Bを同じ角度
だけ開いた場合、図6及び図7に示す方がカバー部20
0Bの開口部が空間400Bに近く、図9に示す方が盛
上部111Bがあるため、カバー部200Bの開口部が
空間400Bに遠くなるため、図6及び図7に示す方が
配線500を押し込みやすいという利点もある。
【0027】なお、その他の点はバリアフリー型配線保
護カバーAと同様である。
【0028】次に、本発明の第3の実施の形態に係るバ
リアフリー型配線保護カバーCについて図10を参照し
つつ説明する。本発明の第3の実施の形態に係るバリア
フリー型配線保護カバーCは、カバー部200Cの一部
に蓄光顔料が混練された透光性樹脂300Cが埋設され
ている。
【0029】すなわち、このバリアフリー型配線保護カ
バーCは、第1の実施の形態に係るバリアフリー型配線
保護カバーAと略同様になっているが、相違する点とし
ては、カバー部200Cの一部に蓄光顔料が混練された
透光性樹脂300Cが埋設されている点が挙げられる。
【0030】かかるバリアフリー型配線保護カバーCの
カバー部200Cの縁部、しかもオーバーハング部11
2Cの先端付近に相当する箇所には、1本の凹溝220
Cが形成されており、この凹溝220Cには蓄光顔料が
混練された透光性樹脂300Cが埋設されている。凹溝
220Cが形成される部分の裏側は、床に接触してお
り、この凹溝220Cが形成される部分は、上からの荷
重が直接床へ伝わり、応力を受けにくい。
【0031】さらに、前記凹溝220Cの深さ寸法は、
開口幅寸法と同等或いはより大きく設定されている。こ
れは、蓄光顔料を混練した透光性樹脂300Cが浅く埋
設されている場合と深く埋設されている場合とでは、後
者の方が発光時間が長いためである。すなわち、蓄光顔
料と透光性樹脂300Cとの配合比を同じにしたものを
同じ量だけ埋設したとしても、浅く広く埋設すると深く
狭く埋設したものより発光時間が短くなるため、これを
回避するためである。
【0032】前記蓄光顔料としては、例えばアルミン酸
化合物を主成分に希土類元素の賦活剤を添加焼成してな
る根元特殊化学株式会社の『ルミノーバ』(登録商標)
が挙げられる。このルミノーバは、エポキシ樹脂等に混
練が容易で暗闇でも長時間の発光が可能となっている。
【0033】また、蓄光顔料が混練された透光性樹脂3
00Cの部分に押圧力が加わると、透光性樹脂300C
はカバー部200を構成する硬質樹脂より脆いため、透
光性樹脂300Cのみが割れて欠落するおそれがある
が、透光性樹脂300Cの埋設された真下の部分の垂下
部113Cや低い側の床面F1によって支持されている
ため、透光性樹脂300Cの変形が少なくなり、透光性
樹脂300Cの割れの問題が発生するおそれが少なくな
る。
【0034】逆に、透光性樹脂300Cが柔軟性を持つ
場合、カバー部200Cの上部を通過する人や台車の荷
重を受け、形状が維持できず内部の配線500を保護す
ることができなくなる。この場合も透光性樹脂300C
の埋設された真下の部分の垂下部113Cによって支持
されているため、透光性樹脂300Cの変形が少なくな
り、カバー部200Cの強度低下を補うことができる。
【0035】なお、この蓄光顔料が混練された透光性樹
脂300Cを埋設するバリアフリー型配線保護カバーと
しては、第2の実施の形態に係るバリアフリー型配線保
護カバーBのようにカバー部200Bとベース部100
Bとがヒンジ部で繋がっているものであってもよいこと
は勿論である。
【0036】さらに、上述した第3の実施の形態では、
蓄光顔料が混練された透光性樹脂300Cは、カバー部
100の片端縁近傍に1本のみ埋設したが、1本であっ
ても3本以上であってもよいし、またその位置は垂下部
113Cの近傍には限定されない。
【0037】また、透光性樹脂300Cの強度が確保で
きるのであれば、カバー部200Cの全体を蓄光顔料が
混練された透光性樹脂300Cで構成することも可能で
ある。
【0038】また、図11に示すように、蓄光顔料が混
練された透光性樹脂300Cを所定の間隔を空けてカバ
ー部200Cの長手方向に沿って埋設することも可能で
ある。このような構成のものは、カバー部200Cの押
出成形の際に、蓄光顔料が混練された透光性樹脂300
Cを間欠的に押し出すことによって形成される。
【0039】さらに、バリアフリー型配線保護カバーA
〜Cのカバー部200A〜200Cの表面に滑り止め溝
としての1本又は複数本の凹溝を形成することも可能で
ある。
【0040】また、滑り止めとしては、凹溝のみなら
ず、図12(B)に示すような突脈230Dも可能であ
る。蓄光顔料が混練された透光性樹脂300Dによって
突脈230Dを設ける場合には、カバー部200Dとの
密着性を向上させるため、透光性樹脂300Dを少しだ
けカバー部200Dに埋設することが有効である。ま
た、蓄光顔料が混練された透光性樹脂300Dを用いな
い場合には、図12(A)に示すように、カバー部20
0Dの表面を盛り上げることで突脈230Dを構成す
る。上述したように、凹溝を形成するということは、カ
バー部の厚さ寸法を損なうことになるので、突脈230
Dを形成する方が強度の確保の点から望ましい。
【0041】
【発明の効果】本発明に係るバリアフリー型配線保護カ
バーは、床面の高さの差に基づく段差部に設置されて段
差を解消するバリアフリー型配線保護カバーであって、
低い側の床面と段差部の垂直部とに接して取り付けられ
るベース部と、このベース部に取り付けられて、ベース
部との間に配線が収納される空間を形成するカバー部と
を備えており、前記ベース部は、低い側の床面に接する
床面部と、この床面部の一端から略垂直方向に延設され
ており、段差部の垂直部に接する垂直壁部とを有してお
り、前記カバー部は、ベース部に取り付けられると、低
い側の床面と高い側の床面との間にスロープ面を形作る
ようになっている。
【0042】かかるバリアフリー型配線保護カバーであ
ると、段差を解消することができるとともに、従来のよ
うに全体を床面から取り外すことなく、配線の変更が可
能になる。また、従来のものよりも配線の収納量が格段
に多くなっている。
【0043】また、前記ベース部にカバー部の裏面を支
持する支持部が形成されていると、車椅子等が乗り上げ
たとしても、カバー部が撓んでベース部から外れるとい
うおそれが少なくなる。
【0044】さらに、前記ベース部とカバー部との間に
はヒンジ部が形成されていると、カバー部をベース部か
ら完全に離脱させなくても、配線の交換が可能になる。
ひいては、配線の交換作業時に誤ってカバー部を紛失す
るというおそれが皆無になる。
【0045】一方、前記カバー部の一部には、蓄光顔料
が混練された透光性樹脂が埋設されている。
【0046】かかるバリアフリー型配線保護カバーであ
ると、カバー部の透光性樹脂に混練された蓄光顔料が暗
闇の中で発光するので、バリアフリー型配線保護カバー
を視認することができるので安全性が高い。特に、摺足
で歩きがちな障害者、高齢者等にとってはバリアフリー
型配線保護カバーの存在を暗闇の中でも視認することが
できるので安全性が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーの使用状態の概略的断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーのカバー部の概略的断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーのベース部の概略的断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーの荷重が加わった場合の概略的断面図
である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーが優れている点を示す比較のためのバ
リアフリー型配線保護カバーの概略的断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーの使用状態の概略的断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーの使用状態の概略的断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーの概略的断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るバリアフリー
型配線保護カバーが優れてい点を示す比較のためのバリ
アフリー型配線保護カバーの概略的断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るバリアフリ
ー型配線保護カバーの使用状態の概略的断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の変形例に係るバ
リアフリー型配線保護カバーの概略的平面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係るバリアフリ
ー型配線保護カバーの要部の概略的断面図である。
【図13】従来のこの種のバリアフリー型配線保護カバ
ーの概略的断面図である。
【符号の説明】
A バリアフリー型配線保護カバー 100A ベース部 110A 床面部 120A 垂直壁部 200A カバー部 400A 空間 500 配線 F1 低い側の床面 F2 高い側の床面 F3 垂直部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面の高さの差に基づく段差部に設置さ
    れて段差を解消するバリアフリー型配線保護カバーであ
    って、低い側の床面と段差部の垂直部とに接して取り付
    けられるベース部と、このベース部に取り付けられて、
    ベース部との間に配線が収納される空間を形成するカバ
    ー部とを具備しており、前記ベース部は、低い側の床面
    に接する床面部と、この床面部の一端から略垂直方向に
    延設されており、段差部の垂直部に接する垂直壁部とを
    有しており、前記カバー部は、ベース部に取り付けられ
    ると、低い側の床面と高い側の床面との間にスロープ面
    を形作ることを特徴とするバリアフリー型配線保護カバ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記ベース部には、カバー部の裏面を支
    持する支持部が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載のバリアフリー型配線保護カバー。
  3. 【請求項3】 前記ベース部とカバー部との間にはヒン
    ジ部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載のバリアフリー型配線保護カバー。
  4. 【請求項4】 前記カバー部の一部には、蓄光顔料が混
    練された透光性樹脂が埋設されていることを特徴とする
    請求項1〜3記載のバリアフリー型配線保護カバー。
JP2002071759A 2002-03-15 2002-03-15 バリアフリー型配線保護カバー Pending JP2003274534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002071759A JP2003274534A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 バリアフリー型配線保護カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002071759A JP2003274534A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 バリアフリー型配線保護カバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003274534A true JP2003274534A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29201955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002071759A Pending JP2003274534A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 バリアフリー型配線保護カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003274534A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300810A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Matsushita Electric Works Ltd 発光装置
WO2017130891A1 (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 株式会社オートネットワーク技術研究所 プロテクタ付電線及びプロテクタ付電線の配設構造

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09247820A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Hikari Moole:Kk コーナ用配線カバー
JP3041713U (ja) * 1997-03-24 1997-10-03 ダイワ設備工業株式会社 段差低減用スロープ
JPH1098824A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 受金物用蛍光キヤツプ
JPH11178153A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Mirai Ind Co Ltd 配線用保護カバー

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09247820A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Hikari Moole:Kk コーナ用配線カバー
JPH1098824A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 受金物用蛍光キヤツプ
JP3041713U (ja) * 1997-03-24 1997-10-03 ダイワ設備工業株式会社 段差低減用スロープ
JPH11178153A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Mirai Ind Co Ltd 配線用保護カバー

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300810A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Matsushita Electric Works Ltd 発光装置
JP4696465B2 (ja) * 2004-04-09 2011-06-08 パナソニック電工株式会社 段差部注意喚起灯システム
WO2017130891A1 (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 株式会社オートネットワーク技術研究所 プロテクタ付電線及びプロテクタ付電線の配設構造
JP2017135862A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 株式会社オートネットワーク技術研究所 プロテクタ付電線及びプロテクタ付電線の配設構造
US10819094B2 (en) 2016-01-28 2020-10-27 Autonetworks Technologies, Ltd. Protector-equipped electric wire and protector-equipped wire arrangement structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10125460B2 (en) Pedestrian tile, replaceable tile section and/or resilient dome structure
JP4053332B2 (ja) 発光手摺り構造及び発光幅木構造
JP2003274534A (ja) バリアフリー型配線保護カバー
KR100668055B1 (ko) 공동주택용 계단의 논슬립구조
KR100585981B1 (ko) 건축물 계단 개선 구조
CA2536705C (en) Lens arrangement for integration into a wall, wall-integrated device with a connection housing and the lens arrangement, method of installing the device, and transportation installation with the device
KR200434179Y1 (ko) 마모 및 미끄럼 방지용 목재패널
JP4702258B2 (ja) 照明付階段
JP2003301598A (ja) 巾木および巾木構造
KR200437845Y1 (ko) 점자를 겸한 유도용 블록
JPH11293879A (ja) 手すり装置
CN216628176U (zh) 一种楼梯用可照明地垫
JP3003701U (ja) 歩行誘導用マーカー
JP2003259530A (ja) 配線保護カバー
JP2009144437A (ja) 階段支持具
JP3109900U (ja) 手摺取付構造
KR200315822Y1 (ko) 정전시 비상용 계단 미끄럼 방지 턱
KR102572855B1 (ko) 엘리베이터 홀 플로어 커버
JP4221442B1 (ja) 滑り止めマット、マットの補強部材及び昇降具
JP3565369B2 (ja) スライド式シャワーハンガー
KR200250233Y1 (ko) 계단 난간용 수직파이프 고정부재
KR200340233Y1 (ko) 계단용 논슬립
KR200397336Y1 (ko) 발광기능을 갖는 안전구
KR100813103B1 (ko) 공동주택용 세대현관의 안전 바닥 패널
JP3111356U (ja) 蓄光体管状保護材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041124