JP2003273620A - 携帯型電子機器 - Google Patents
携帯型電子機器Info
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- JP2003273620A JP2003273620A JP2002076614A JP2002076614A JP2003273620A JP 2003273620 A JP2003273620 A JP 2003273620A JP 2002076614 A JP2002076614 A JP 2002076614A JP 2002076614 A JP2002076614 A JP 2002076614A JP 2003273620 A JP2003273620 A JP 2003273620A
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- portable electronic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 携帯型電子機器の小型化を図ることができる
と共に、励振周波数の周波数ズレやVSWR特性の劣化
を防ぐことができる携帯型電子機器を提供すること。 【解決手段】 電波の送信と電波の受信を行なうための
アンテナ14と、アンテナ14を搭載していて、アンテ
ナ14の長手方向に配置されている回路基板50と、回
路基板50に設けられており、アンテナ14の長手方向
の回路基板50のグランドに流れるλ/4のイメージ電
流の線路長を確保するためのリアクタンス成分装荷部6
0と、を備えている。
と共に、励振周波数の周波数ズレやVSWR特性の劣化
を防ぐことができる携帯型電子機器を提供すること。 【解決手段】 電波の送信と電波の受信を行なうための
アンテナ14と、アンテナ14を搭載していて、アンテ
ナ14の長手方向に配置されている回路基板50と、回
路基板50に設けられており、アンテナ14の長手方向
の回路基板50のグランドに流れるλ/4のイメージ電
流の線路長を確保するためのリアクタンス成分装荷部6
0と、を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波の送信と電波
の受信を行なうためのアンテナを備える携帯型電子機器
の改良に関するものである。
の受信を行なうためのアンテナを備える携帯型電子機器
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯型電子機器の一例として、例えば携
帯電話(携帯電話端末とも呼ぶ)を例に挙げる。携帯電
話は、例えば図12に示す理想状態では基板1000に
対して電波の送信及び電波の受信を行なうためのアンテ
ナ1003を備えている。この基板1000は、グラン
ド(GND)1004を有する基板である。この種の携
帯電話用のアンテナ1003は、例えばホイップアンテ
ナを使用するが、この種のホイップアンテナ1003を
用いる場合には、λ/4(1/4波長)のエレメント長
を有するアンテナを採用するのが良いと言われている。
この動作モードがλ/4の長さがL1のアンテナ特性を
確保するためには、グランド1004を有する基板10
00は、λ/4のグランド基板長L2を確保する必要が
ある。つまり図12に示す携帯電話の基板1000のグ
ランド基板長L2はλ/4に設定されているので、いわ
ゆる送信受信の理想状態を確保できる。
帯電話(携帯電話端末とも呼ぶ)を例に挙げる。携帯電
話は、例えば図12に示す理想状態では基板1000に
対して電波の送信及び電波の受信を行なうためのアンテ
ナ1003を備えている。この基板1000は、グラン
ド(GND)1004を有する基板である。この種の携
帯電話用のアンテナ1003は、例えばホイップアンテ
ナを使用するが、この種のホイップアンテナ1003を
用いる場合には、λ/4(1/4波長)のエレメント長
を有するアンテナを採用するのが良いと言われている。
この動作モードがλ/4の長さがL1のアンテナ特性を
確保するためには、グランド1004を有する基板10
00は、λ/4のグランド基板長L2を確保する必要が
ある。つまり図12に示す携帯電話の基板1000のグ
ランド基板長L2はλ/4に設定されているので、いわ
ゆる送信受信の理想状態を確保できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、携帯
電話の小型化の要求により、図13に示すように基板1
010のグランド1014のグランド基板長L4は図1
2のグランド基板長L2に比べて短く設定されており、
λ/4のグランド基板長L3を確保することができず
に、λ/4の線路長が不足してしまっている。このため
に、アンテナの励振周波数の周波数ズレやVSWR(電
圧定在波比)特性の劣化の原因となってしまっている。
このようなアンテナの励振周波数の周波数ズレやVSW
R特性の劣化の様子は、図11に示している。VSWR
特性の最低値が所望の周波数Fに存在するのではなく
て、所望の周波数Fからずれたある周波数F1の辺りに
存在してしまうのである。
電話の小型化の要求により、図13に示すように基板1
010のグランド1014のグランド基板長L4は図1
2のグランド基板長L2に比べて短く設定されており、
λ/4のグランド基板長L3を確保することができず
に、λ/4の線路長が不足してしまっている。このため
に、アンテナの励振周波数の周波数ズレやVSWR(電
圧定在波比)特性の劣化の原因となってしまっている。
このようなアンテナの励振周波数の周波数ズレやVSW
R特性の劣化の様子は、図11に示している。VSWR
特性の最低値が所望の周波数Fに存在するのではなく
て、所望の周波数Fからずれたある周波数F1の辺りに
存在してしまうのである。
【0004】また、グランド基板長の不足による周波数
ズレへの対策として、アンテナの給電部に対してチップ
素子を追加して、このチップ素子による整合回路により
励振周波数を調整することはあるが、VSWR特性の劣
化は避けられず、コストアップにもつながっている。そ
こで本発明は上記課題を解消し、携帯型電子機器の小型
化を図ることができると共に、励振周波数の周波数ズレ
やVSWR特性の劣化を防ぐことができる携帯型電子機
器を提供することを目的としている。
ズレへの対策として、アンテナの給電部に対してチップ
素子を追加して、このチップ素子による整合回路により
励振周波数を調整することはあるが、VSWR特性の劣
化は避けられず、コストアップにもつながっている。そ
こで本発明は上記課題を解消し、携帯型電子機器の小型
化を図ることができると共に、励振周波数の周波数ズレ
やVSWR特性の劣化を防ぐことができる携帯型電子機
器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電波
の送信と電波の受信を行なうためのアンテナと、前記ア
ンテナを搭載していて、前記アンテナの長手方向に配置
されている回路基板と、前記回路基板に設けられてお
り、前記アンテナの長手方向の前記回路基板のグランド
に流れるλ/4のイメージ電流の線路長を確保するため
のリアクタンス成分装荷部と、を備えていることを特徴
とする携帯型電子機器である。
の送信と電波の受信を行なうためのアンテナと、前記ア
ンテナを搭載していて、前記アンテナの長手方向に配置
されている回路基板と、前記回路基板に設けられてお
り、前記アンテナの長手方向の前記回路基板のグランド
に流れるλ/4のイメージ電流の線路長を確保するため
のリアクタンス成分装荷部と、を備えていることを特徴
とする携帯型電子機器である。
【0006】請求項1では、アンテナは電波の送信と電
波の受信を行なう。回路基板は、アンテナを搭載してい
る。リアクタンス成分装荷部は、回路基板に設けられて
いる。このリアクタンス成分装荷部は、回路基板が小型
化されていてもアンテナの長手方向の回路基板のグラン
ドに流れるλ/4のイメージ電流の線路長を確保するた
めのものである。これにより、携帯型電子機器の小型化
の要請により、回路基板のアンテナの長手方向に関して
短くなっていたとしても、その回路基板の長さが短い分
だけ、リアクタンス成分装荷部が補完して、アンテナの
長手方向の回路基板のグランドに流れるλ/4のイメー
ジ電流の線路長を十分に確保することができる。
波の受信を行なう。回路基板は、アンテナを搭載してい
る。リアクタンス成分装荷部は、回路基板に設けられて
いる。このリアクタンス成分装荷部は、回路基板が小型
化されていてもアンテナの長手方向の回路基板のグラン
ドに流れるλ/4のイメージ電流の線路長を確保するた
めのものである。これにより、携帯型電子機器の小型化
の要請により、回路基板のアンテナの長手方向に関して
短くなっていたとしても、その回路基板の長さが短い分
だけ、リアクタンス成分装荷部が補完して、アンテナの
長手方向の回路基板のグランドに流れるλ/4のイメー
ジ電流の線路長を十分に確保することができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯
型電子機器において、前記リアクタンス成分装荷部は、
前記回路基板上に平面パターン形成により形成されたス
リットである。
型電子機器において、前記リアクタンス成分装荷部は、
前記回路基板上に平面パターン形成により形成されたス
リットである。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載の携帯
型電子機器において、前記リアクタンス成分装荷部は、
前記回路基板上に平面パターン形成により形成されたメ
アンダラインである。
型電子機器において、前記リアクタンス成分装荷部は、
前記回路基板上に平面パターン形成により形成されたメ
アンダラインである。
【0009】請求項4の発明は、請求項1に記載の携帯
型電子機器において、前記リアクタンス成分装荷部は、
前記回路基板に追加して外付けで形成されている。
型電子機器において、前記リアクタンス成分装荷部は、
前記回路基板に追加して外付けで形成されている。
【0010】請求項5の発明は、請求項1に記載の携帯
型電子機器において、前記回路基板は多層回路基板であ
り、前記リアクタンス成分装荷部は、前記多層回路基板
に形成されている。
型電子機器において、前記回路基板は多層回路基板であ
り、前記リアクタンス成分装荷部は、前記多層回路基板
に形成されている。
【0011】請求項6の発明は、請求項1に記載の携帯
型電子機器において、前記携帯型電子機器は、携帯電話
である。
型電子機器において、前記携帯型電子機器は、携帯電話
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0013】図1と図2は、携帯型電子機器の一例とし
て携帯電話を示しており、この例では携帯電話10には
1つの電池100が着脱自在に装着されている。携帯電
話10は、筐体12と1つの電池100、表示部16、
アンテナ14、スピーカ22、マイク20、操作部18
等を有している。電池100は携帯電話10に対して電
源を供給するためのバッテリである。筐体12は、フロ
ント部24とリヤ部26を有している。図2に示すよう
にリヤ部26の下部であってフロント部24の裏面には
電池100が着脱可能に取り付けられている。表示部1
6は、各種情報を表示する部分であり、たとえば液晶表
示装置を用いることができる。スピーカ22は音声を聞
くためのものであり、マイク20は操作者の声を入力す
る部分である。操作部18は、テンキー18C、電話を
掛けるためのボタン18Aおよび電話を切るためのボタ
ン18B等を有している。
て携帯電話を示しており、この例では携帯電話10には
1つの電池100が着脱自在に装着されている。携帯電
話10は、筐体12と1つの電池100、表示部16、
アンテナ14、スピーカ22、マイク20、操作部18
等を有している。電池100は携帯電話10に対して電
源を供給するためのバッテリである。筐体12は、フロ
ント部24とリヤ部26を有している。図2に示すよう
にリヤ部26の下部であってフロント部24の裏面には
電池100が着脱可能に取り付けられている。表示部1
6は、各種情報を表示する部分であり、たとえば液晶表
示装置を用いることができる。スピーカ22は音声を聞
くためのものであり、マイク20は操作者の声を入力す
る部分である。操作部18は、テンキー18C、電話を
掛けるためのボタン18Aおよび電話を切るためのボタ
ン18B等を有している。
【0014】図3は、図1と図2に示す携帯電話10の
回路基板とアンテナ14の構成例を示している。携帯電
話10の例えばプラスチック製の筐体12の中には、回
路基板50が収容されている。この回路基板50は回路
部54を有している。回路基板50はグランド(GN
D)55を有しているいわゆるグランド回路基板であ
る。この回路基板50には、アンテナ14が搭載もしく
は実装されている。アンテナ14は例えばホイップアン
テナであり、アンテナ14の端部14Aが回路基板50
のグランド55に電気的に接続されている。
回路基板とアンテナ14の構成例を示している。携帯電
話10の例えばプラスチック製の筐体12の中には、回
路基板50が収容されている。この回路基板50は回路
部54を有している。回路基板50はグランド(GN
D)55を有しているいわゆるグランド回路基板であ
る。この回路基板50には、アンテナ14が搭載もしく
は実装されている。アンテナ14は例えばホイップアン
テナであり、アンテナ14の端部14Aが回路基板50
のグランド55に電気的に接続されている。
【0015】この回路基板50は、図4に示すような回
路部54を有している。回路部54は、送受共用器12
0、送信部122、受信部121、シンセサイザ12
3、ロジック部124を有している。データ送信する場
合には、ロジック部124からデータが送信部122に
送られ、送受共用器120がアンテナ44を介してデー
タを送信する。データ受信する場合には、アンテナ44
で受信した入力信号を受信部121で変換してロジック
部124にデータを送る。ロジック部124はCPU
(中央処理装置)125を有している。
路部54を有している。回路部54は、送受共用器12
0、送信部122、受信部121、シンセサイザ12
3、ロジック部124を有している。データ送信する場
合には、ロジック部124からデータが送信部122に
送られ、送受共用器120がアンテナ44を介してデー
タを送信する。データ受信する場合には、アンテナ44
で受信した入力信号を受信部121で変換してロジック
部124にデータを送る。ロジック部124はCPU
(中央処理装置)125を有している。
【0016】図3と図4に示すように、回路基板50の
グランド55には、スリット60が設けられている。こ
のスリット60は、いわゆるリアクタンス成分装荷部で
ある。回路基板50のグランド55は、アンテナ14の
長手方向Zに沿った方向に対してグランド基板長L4を
有している。このグランド基板長L4は、携帯電話の小
型化の要請のために、Z方向について理想的なグランド
基板長L2(図12を参照)に比べて短くなっている。
このようにグランド基板長L4が短く設定されているの
を補うために、リアクタンス成分装荷部としてスリット
60がグランド55に設けられている。このスリット6
0は、グランド55において平面のパターン形成により
形成することができる。このスリット60を設けること
により、グランド基板長L4を効果的にλ/4の線路長
になるように調整を行ない、グランド基板長L4があた
かも理想的なグランド基板長L2に相当するように設定
する。これによって、アンテナ14の周波数のズレやV
SWR特性の劣化を防ぐことができる。
グランド55には、スリット60が設けられている。こ
のスリット60は、いわゆるリアクタンス成分装荷部で
ある。回路基板50のグランド55は、アンテナ14の
長手方向Zに沿った方向に対してグランド基板長L4を
有している。このグランド基板長L4は、携帯電話の小
型化の要請のために、Z方向について理想的なグランド
基板長L2(図12を参照)に比べて短くなっている。
このようにグランド基板長L4が短く設定されているの
を補うために、リアクタンス成分装荷部としてスリット
60がグランド55に設けられている。このスリット6
0は、グランド55において平面のパターン形成により
形成することができる。このスリット60を設けること
により、グランド基板長L4を効果的にλ/4の線路長
になるように調整を行ない、グランド基板長L4があた
かも理想的なグランド基板長L2に相当するように設定
する。これによって、アンテナ14の周波数のズレやV
SWR特性の劣化を防ぐことができる。
【0017】図8は、アンテナの周波数ズレやVSWR
特性の劣化を防いで理想的な動作モードλ/4のアンテ
ナの特性を確保した状態を示している。図8の縦軸には
VSWRをとり、横軸には周波数をとっている。図8で
は所望の周波数Fにおいては、VSWRが最も小さい値
になっている。このようにすることで、アンテナ14の
励振周波数の周波数ズレやVSWR特性の改善を行なう
ことができる。従って、図3のスリット60は、アンテ
ナ14の軸方向(長手方向)の回路基板(グランド基板
ともいう)50の方向に流れるλ/4のイメージ電流の
流れようとする線路長を確保することができる。
特性の劣化を防いで理想的な動作モードλ/4のアンテ
ナの特性を確保した状態を示している。図8の縦軸には
VSWRをとり、横軸には周波数をとっている。図8で
は所望の周波数Fにおいては、VSWRが最も小さい値
になっている。このようにすることで、アンテナ14の
励振周波数の周波数ズレやVSWR特性の改善を行なう
ことができる。従って、図3のスリット60は、アンテ
ナ14の軸方向(長手方向)の回路基板(グランド基板
ともいう)50の方向に流れるλ/4のイメージ電流の
流れようとする線路長を確保することができる。
【0018】図5は、本発明の別の実施の形態を示して
いる。図5の実施の形態が図3の実施の形態と異なるの
は、図3に示すリアクタンス成分装荷部としてのスリッ
ト60を設けるのに代えて、リアクタンス成分装荷部と
してのメアンダライン160を採用していることであ
る。このメアンダライン160は、例えば回路基板50
の端部に形成されている。メアンダラインとは曲がりく
ねったうねり路の意味を持っており、メアンダライン1
60は導体をクランク状に蛇行させて線路長を長くする
ことができる。
いる。図5の実施の形態が図3の実施の形態と異なるの
は、図3に示すリアクタンス成分装荷部としてのスリッ
ト60を設けるのに代えて、リアクタンス成分装荷部と
してのメアンダライン160を採用していることであ
る。このメアンダライン160は、例えば回路基板50
の端部に形成されている。メアンダラインとは曲がりく
ねったうねり路の意味を持っており、メアンダライン1
60は導体をクランク状に蛇行させて線路長を長くする
ことができる。
【0019】回路基板50のグランド55においてメア
ンダライン160をリアクタンス成分装荷部として設け
ることにより、アンテナ14の軸方向(長手方向)の回
路基板50に流れるλ/4のイメージ電流の流れようと
する線路長を確保することができる。従って、アンテナ
14の励振周波数の周波数ズレやVSWR特性の劣化を
防ぐことができる。また図3と図5に示す実施の形態で
は、スリット60やメアンダライン160を用いてリア
クタンス成分の装荷を行なうことにより、広帯域な周波
数特性を得ることができる。
ンダライン160をリアクタンス成分装荷部として設け
ることにより、アンテナ14の軸方向(長手方向)の回
路基板50に流れるλ/4のイメージ電流の流れようと
する線路長を確保することができる。従って、アンテナ
14の励振周波数の周波数ズレやVSWR特性の劣化を
防ぐことができる。また図3と図5に示す実施の形態で
は、スリット60やメアンダライン160を用いてリア
クタンス成分の装荷を行なうことにより、広帯域な周波
数特性を得ることができる。
【0020】次に、図6を参照して本発明のさらに別の
実施の形態について説明する。図6の実施の形態が図3
と図5の実施の形態と異なるのは次の点である。すなわ
ち、回路基板50のグランド55に対して、突出するよ
うにして外付けにリアクタンス素子260が設けられて
いる。このリアクタンス素子260は、リアクタンス成
分装荷部に相当し、図3と図5の実施の形態においてス
リット60とメアンダライン160を平面パターン形成
によりリアクタンス装荷したのとは異なり、別プロセス
で形成したものである。つまりリアクタンス素子260
は別プロセスにより回路基板50のグランド55に外付
け状態で接続されている。
実施の形態について説明する。図6の実施の形態が図3
と図5の実施の形態と異なるのは次の点である。すなわ
ち、回路基板50のグランド55に対して、突出するよ
うにして外付けにリアクタンス素子260が設けられて
いる。このリアクタンス素子260は、リアクタンス成
分装荷部に相当し、図3と図5の実施の形態においてス
リット60とメアンダライン160を平面パターン形成
によりリアクタンス装荷したのとは異なり、別プロセス
で形成したものである。つまりリアクタンス素子260
は別プロセスにより回路基板50のグランド55に外付
け状態で接続されている。
【0021】図7の実施の形態では、別のリアクタンス
素子360がリアクタンス成分装荷部として回路基板5
0のグランド55に設けられている。このリアクタンス
素子360も、リアクタンス素子260と同様に、別プ
ロセスで形成されてグランド55に外付け状態で装荷さ
れている。図6に示すリアクタンス素子260は、主に
アンテナ14の軸方向(長手方向)であるZ方向に沿っ
て形成されているが、図7のリアクタンス素子360
は、Z方向とは直交するX方向に沿って主に形成されて
いる。
素子360がリアクタンス成分装荷部として回路基板5
0のグランド55に設けられている。このリアクタンス
素子360も、リアクタンス素子260と同様に、別プ
ロセスで形成されてグランド55に外付け状態で装荷さ
れている。図6に示すリアクタンス素子260は、主に
アンテナ14の軸方向(長手方向)であるZ方向に沿っ
て形成されているが、図7のリアクタンス素子360
は、Z方向とは直交するX方向に沿って主に形成されて
いる。
【0022】図9と図10は本発明のさらに別の実施の
形態を示している。図9では、回路基板50のグランド
55に対してリアクタンス成分装荷部としての延長線路
部分400が形成されている。図10の別の実施の形態
では、回路基板50のグランド55に対して例えばU字
型のような延長線路部分450が形成されている。これ
らの図9と図10のリアクタンス成分装荷部としての延
長線路部分400,450は、図3と図5に示す実施の
形態におけるリアクタンス成分装荷部が回路基板上に平
面パターン形成により形成されているのとは異なり、多
層基板における多層基板間の電気的な接続により形成さ
れている。
形態を示している。図9では、回路基板50のグランド
55に対してリアクタンス成分装荷部としての延長線路
部分400が形成されている。図10の別の実施の形態
では、回路基板50のグランド55に対して例えばU字
型のような延長線路部分450が形成されている。これ
らの図9と図10のリアクタンス成分装荷部としての延
長線路部分400,450は、図3と図5に示す実施の
形態におけるリアクタンス成分装荷部が回路基板上に平
面パターン形成により形成されているのとは異なり、多
層基板における多層基板間の電気的な接続により形成さ
れている。
【0023】本発明の各実施の形態では、図8に示すよ
うなVSWRの特性向上やグランド基板長の不足による
周波数ズレを補うことができる。この回路基板50には
容量成分の装荷により、広帯域な周波数特性が得られ
る。携帯電話(携帯電話端末ともいう)のグランド基板
としての回路基板50の端部もしくは中央部にリアクタ
ンス成分の装荷を行なうことにより、グランド基板(回
路基板)50の線路長を等価的に理想的なグランド基板
長まで長くすることができる。このような線路形成によ
り、上述したようにVSWR特性の向上やグランド基板
長の不足による周波数ズレを完全に補うことができる。
うなVSWRの特性向上やグランド基板長の不足による
周波数ズレを補うことができる。この回路基板50には
容量成分の装荷により、広帯域な周波数特性が得られ
る。携帯電話(携帯電話端末ともいう)のグランド基板
としての回路基板50の端部もしくは中央部にリアクタ
ンス成分の装荷を行なうことにより、グランド基板(回
路基板)50の線路長を等価的に理想的なグランド基板
長まで長くすることができる。このような線路形成によ
り、上述したようにVSWR特性の向上やグランド基板
長の不足による周波数ズレを完全に補うことができる。
【0024】また本発明の実施の形態では、従来のよう
にチップ素子をアンテナに追加して整合回路を形成する
必要が無く、アンテナの周波数ズレを改善することがで
きる。この結果、チップ素子による損失を解消し、VS
WR特性の改善ができると共に、低コスト化が図れる。
上述した実施の形態では、携帯型電子機器の一例として
携帯電話を挙げているが、これに限らない。例えば電波
の送信および受信を行なうアンテナを有する携帯型電子
機器であれば、一例として携帯情報端末やテレビジョン
受像機あるいはその他の携帯型の電子機器であっても本
発明は適用することができる。
にチップ素子をアンテナに追加して整合回路を形成する
必要が無く、アンテナの周波数ズレを改善することがで
きる。この結果、チップ素子による損失を解消し、VS
WR特性の改善ができると共に、低コスト化が図れる。
上述した実施の形態では、携帯型電子機器の一例として
携帯電話を挙げているが、これに限らない。例えば電波
の送信および受信を行なうアンテナを有する携帯型電子
機器であれば、一例として携帯情報端末やテレビジョン
受像機あるいはその他の携帯型の電子機器であっても本
発明は適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
携帯型電子機器の小型化を図ることができると共に、励
振周波数の周波数ズレやVSWR特性の劣化を防ぐこと
ができる。
携帯型電子機器の小型化を図ることができると共に、励
振周波数の周波数ズレやVSWR特性の劣化を防ぐこと
ができる。
【図1】本発明の携帯型電子機器の一例として携帯電話
を示す正面図。
を示す正面図。
【図2】図1の携帯電話の背面図。
【図3】図1と図2の携帯電話の構成を示す図。
【図4】図3の携帯電話の構成をより詳しく示す図。
【図5】本発明の別の実施の形態を示す図。
【図6】本発明のさらに別の実施の形態を示す図。
【図7】本発明のさらに別の実施の形態を示す図。
【図8】本発明の実施の形態におけるVSWR特性の改
善例を示す図。
善例を示す図。
【図9】本発明のさらに別の実施の形態を示す図。
【図10】本発明のさらに別の実施の形態を示す図。
【図11】従来の携帯電話においてVSWR特性の劣化
を示す図。
を示す図。
【図12】従来における理想的な携帯電話の例を示す
図。
図。
【図13】従来において小型化された携帯電話を示す
図。
図。
10・・・携帯電話(携帯型電子機器の一例)、12・
・・筐体、14・・・アンテナ、50・・・回路基板、
54・・・回路部、60・・・スリット(リアクタンス
成分装荷部)、L4・・・グランド基板長、Z・・・ア
ンテナの軸方向(長手方向)
・・筐体、14・・・アンテナ、50・・・回路基板、
54・・・回路部、60・・・スリット(リアクタンス
成分装荷部)、L4・・・グランド基板長、Z・・・ア
ンテナの軸方向(長手方向)
Claims (6)
- 【請求項1】 電波の送信と電波の受信を行なうための
アンテナと、 前記アンテナを搭載していて、前記アンテナの長手方向
に配置されている回路基板と、 前記回路基板に設けられており、前記アンテナの長手方
向の前記回路基板のグランドに流れるλ/4のイメージ
電流の線路長を確保するためのリアクタンス成分装荷部
と、を備えていることを特徴とする携帯型電子機器。 - 【請求項2】 前記リアクタンス成分装荷部は、前記回
路基板上に平面パターン形成により形成されたスリット
である請求項1に記載の携帯型電子機器。 - 【請求項3】 前記リアクタンス成分装荷部は、前記回
路基板上に平面パターン形成により形成されたメアンダ
ラインである請求項1に記載の携帯型電子機器。 - 【請求項4】 前記リアクタンス成分装荷部は、前記回
路基板に追加して外付けで形成されている請求項1に記
載の携帯型電子機器。 - 【請求項5】 前記回路基板は多層回路基板であり、前
記リアクタンス成分装荷部は、前記多層回路基板に形成
されている請求項1に記載の携帯型電子機器。 - 【請求項6】 前記携帯型電子機器は、携帯電話である
請求項1に記載の携帯型電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002076614A JP2003273620A (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 携帯型電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002076614A JP2003273620A (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 携帯型電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003273620A true JP2003273620A (ja) | 2003-09-26 |
Family
ID=29205329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002076614A Withdrawn JP2003273620A (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 携帯型電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003273620A (ja) |
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- 2002-03-19 JP JP2002076614A patent/JP2003273620A/ja not_active Withdrawn
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