JP2003273075A - プラズマ処理装置 - Google Patents
プラズマ処理装置Info
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- JP2003273075A JP2003273075A JP2002072514A JP2002072514A JP2003273075A JP 2003273075 A JP2003273075 A JP 2003273075A JP 2002072514 A JP2002072514 A JP 2002072514A JP 2002072514 A JP2002072514 A JP 2002072514A JP 2003273075 A JP2003273075 A JP 2003273075A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】半導体ウエハをプラズマ処理する際、ウエハの
温度の面内均一性を高めること。 【解決手段】 載置台4上に載置されたウエハをプラズ
マにより処理するにあたり、前記載置台4を、載置台本
体41と、載置台本体41表面に配列された多数のペル
チェ素子5とにより構成する。ペルチェ素子5の一面側
には平面状のプローブ62を設け、この上にウエハWを
載置し、前記素子5の他面側は載置台本体41表面と接
触させる。プラズマを発生させると、プラズマの電子が
プローブ62に捕獲され、これによりペルチェ素子5の
一面側が吸熱してウエハが冷却される。プラズマ密度が
大きいところではペルチェ素子5に捕獲される電子量が
多く、冷却効果が大きくなり、逆にプラズマ密度が小さ
いところでは冷却効果が小さくなるので、ウエハの面内
温度の均一性を高めることができる。
温度の面内均一性を高めること。 【解決手段】 載置台4上に載置されたウエハをプラズ
マにより処理するにあたり、前記載置台4を、載置台本
体41と、載置台本体41表面に配列された多数のペル
チェ素子5とにより構成する。ペルチェ素子5の一面側
には平面状のプローブ62を設け、この上にウエハWを
載置し、前記素子5の他面側は載置台本体41表面と接
触させる。プラズマを発生させると、プラズマの電子が
プローブ62に捕獲され、これによりペルチェ素子5の
一面側が吸熱してウエハが冷却される。プラズマ密度が
大きいところではペルチェ素子5に捕獲される電子量が
多く、冷却効果が大きくなり、逆にプラズマ密度が小さ
いところでは冷却効果が小さくなるので、ウエハの面内
温度の均一性を高めることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハ等の基板に対してプラズマにより例えばエッチングを
行う装置に関する。
ハ等の基板に対してプラズマにより例えばエッチングを
行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおいては、
例えばキャパシタや素子の分離、あるいはコンタクトホ
ールの形成等のために、ドライエッチングが行われてい
る。この処理を行う装置の一つに平行平板型プラズマ処
理装置がある。この装置は図6に示すように、例えば気
密なチャンバ1内に、下部電極を兼用する載置台11が
配設されると共に、載置台11の上方にこれと対向して
ガス供給部を兼用する上部電極12が配設されている。
13は排気管である。
例えばキャパシタや素子の分離、あるいはコンタクトホ
ールの形成等のために、ドライエッチングが行われてい
る。この処理を行う装置の一つに平行平板型プラズマ処
理装置がある。この装置は図6に示すように、例えば気
密なチャンバ1内に、下部電極を兼用する載置台11が
配設されると共に、載置台11の上方にこれと対向して
ガス供給部を兼用する上部電極12が配設されている。
13は排気管である。
【0003】このようなプラズマ処理装置では、先ず載
置台11上にウエハWを載置し、ガス供給部12からエ
ッチングガスを導入すると共に、電極11,12間に高
周波電源部E1から高周波電力を印加してプラズマを発
生させ、このプラズマ中の反応性イオンにより半導体ウ
エハ(以下「ウエハ」という)Wのエッチングが行われ
る。なおこのとき下部電極11には高周波電源部E2に
よりバイアスが印加される。
置台11上にウエハWを載置し、ガス供給部12からエ
ッチングガスを導入すると共に、電極11,12間に高
周波電源部E1から高周波電力を印加してプラズマを発
生させ、このプラズマ中の反応性イオンにより半導体ウ
エハ(以下「ウエハ」という)Wのエッチングが行われ
る。なおこのとき下部電極11には高周波電源部E2に
よりバイアスが印加される。
【0004】この際前記載置台11の表面近傍領域に
は、例えば図7に示すような冷媒流路14が配列されて
おり、ここに供給路15、排出路16を介して温度調整
された冷媒を循環通流させることにより、載置台11表
面の温度が均一に維持されるようになっている。
は、例えば図7に示すような冷媒流路14が配列されて
おり、ここに供給路15、排出路16を介して温度調整
された冷媒を循環通流させることにより、載置台11表
面の温度が均一に維持されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでエッチング時
のウエハ温度が、ウエハ面内において異なると、エッチ
ング処理の反応速度は温度に依存することから、エッチ
ング処理の面内均一性が悪化する。このためエッチング
処理時には、ウエハ温度の面内均一性が要求されるが、
ウエハ温度は載置台11表面の温度やプラズマの密度に
より決定される。つまりプラズマ密度の大きい領域は小
さい領域に比べてウエハの温度が上昇するので、載置台
11の表面温度の面内均一性と共に、発生するプラズマ
の密度の面内均一性が高いことが求められる。
のウエハ温度が、ウエハ面内において異なると、エッチ
ング処理の反応速度は温度に依存することから、エッチ
ング処理の面内均一性が悪化する。このためエッチング
処理時には、ウエハ温度の面内均一性が要求されるが、
ウエハ温度は載置台11表面の温度やプラズマの密度に
より決定される。つまりプラズマ密度の大きい領域は小
さい領域に比べてウエハの温度が上昇するので、載置台
11の表面温度の面内均一性と共に、発生するプラズマ
の密度の面内均一性が高いことが求められる。
【0006】しかしながらプラズマ密度を、エッチング
処理毎にウエハ面内において均一に維持することは困難
であり、プラズマ密度の差によって載置台11表面に生
じた温度差を、載置台11側の温度制御により補償する
必要がある。しかしながら従来の温度調整された冷媒の
通流といった制御方法では、冷媒流路14が設けられて
いる領域と設けられていない領域とがあり、また同じ温
度に調整された冷媒を通流させているので、載置台11
の面内の細かい温度調整は困難である。
処理毎にウエハ面内において均一に維持することは困難
であり、プラズマ密度の差によって載置台11表面に生
じた温度差を、載置台11側の温度制御により補償する
必要がある。しかしながら従来の温度調整された冷媒の
通流といった制御方法では、冷媒流路14が設けられて
いる領域と設けられていない領域とがあり、また同じ温
度に調整された冷媒を通流させているので、載置台11
の面内の細かい温度調整は困難である。
【0007】これを解決するために、載置台11面内に
おけるきめの細かい温度制御を行おうとすると、載置台
11表面を細かいブロックに分割して夫々に冷媒流路を
設け、各ブロックの温度をモニターし、各ブロック毎に
制御ループを設けなくてはならないので、コスト高を招
き、現実的には極めて困難である。
おけるきめの細かい温度制御を行おうとすると、載置台
11表面を細かいブロックに分割して夫々に冷媒流路を
設け、各ブロックの温度をモニターし、各ブロック毎に
制御ループを設けなくてはならないので、コスト高を招
き、現実的には極めて困難である。
【0008】本発明は、このような事情のもとになされ
たものであり、高い被処理基板の面内温度均一性を確保
した状態でプラズマ処理を行うことができるプラズマ処
理装置を提供することにある。
たものであり、高い被処理基板の面内温度均一性を確保
した状態でプラズマ処理を行うことができるプラズマ処
理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性の処理
容器の内部にて、載置台上に載置された被処理基板をプ
ラズマにより処理するプラズマ処理装置において、前記
載置台は、載置台本体と、この載置台本体表面に、一面
側が被処理基板側に向き、他面側が前記載置台本体と接
触するように平面的に配列され、前記処理容器の内部に
て発生したプラズマの電子を捕獲して、前記一面側が吸
熱する熱電効果を生じる多数の熱電交換素子と、を備
え、前記プラズマにより前記熱電効果を発生させて前記
被処理基板の熱を吸熱し、当該被処理基板の温度を制御
することを特徴とする。
容器の内部にて、載置台上に載置された被処理基板をプ
ラズマにより処理するプラズマ処理装置において、前記
載置台は、載置台本体と、この載置台本体表面に、一面
側が被処理基板側に向き、他面側が前記載置台本体と接
触するように平面的に配列され、前記処理容器の内部に
て発生したプラズマの電子を捕獲して、前記一面側が吸
熱する熱電効果を生じる多数の熱電交換素子と、を備
え、前記プラズマにより前記熱電効果を発生させて前記
被処理基板の熱を吸熱し、当該被処理基板の温度を制御
することを特徴とする。
【0010】このような構成では、プラズマ密度が高
く、被処理基板の温度上昇が大きい領域では、熱電交換
素子に捕獲される電子の量が多いので、熱電交換素子の
吸熱による被処理基板の冷却効果が大きく、一方プラズ
マ密度が低く、被処理基板の温度上昇が小さい領域で
は、熱電交換素子に捕獲される電子の量が少ないので、
熱電交換素子による被処理基板の冷却効果が小さい。こ
のようにプラズマ密度に応じて熱電交換素子の冷却効果
を制御できるので、温度測定を行い、この結果に基づい
て制御を行うといった面倒な制御ループを用いずに、プ
ラズマ処理時の被処理基板の温度の高い面内均一性を確
保することができる。
く、被処理基板の温度上昇が大きい領域では、熱電交換
素子に捕獲される電子の量が多いので、熱電交換素子の
吸熱による被処理基板の冷却効果が大きく、一方プラズ
マ密度が低く、被処理基板の温度上昇が小さい領域で
は、熱電交換素子に捕獲される電子の量が少ないので、
熱電交換素子による被処理基板の冷却効果が小さい。こ
のようにプラズマ密度に応じて熱電交換素子の冷却効果
を制御できるので、温度測定を行い、この結果に基づい
て制御を行うといった面倒な制御ループを用いずに、プ
ラズマ処理時の被処理基板の温度の高い面内均一性を確
保することができる。
【0011】ここで前記熱電交換素子は、前記プラズマ
の電子を捕獲するための導電性の平面状の電極を備える
ようにしてもよいし、前記熱電交換素子としてはペルチ
ェ素子を用いることができる。また前記被処理基板の裏
面側が前記熱電素子の一面側と接触するように、当該被
処理基板の外端縁近傍領域を押圧する保持部材を備える
ようにしてもよい。さらにプラズマによる処理は、例え
ば表面にレジストマスクが形成された被処理基板に対す
るエッチングが挙げられる。この発明は、例えば載置台
は下部電極を兼用し、前記載置台の上方には、当該載置
台上の被処理基板の略全面に対向するガス供給領域が形
成されたガスシャワーヘッドを兼用する上部電極が設け
られ、この上部電極及び下部電極間に電圧を印加して前
記上部電極から供給された処理ガスをプラズマ化する装
置に適用することができる。
の電子を捕獲するための導電性の平面状の電極を備える
ようにしてもよいし、前記熱電交換素子としてはペルチ
ェ素子を用いることができる。また前記被処理基板の裏
面側が前記熱電素子の一面側と接触するように、当該被
処理基板の外端縁近傍領域を押圧する保持部材を備える
ようにしてもよい。さらにプラズマによる処理は、例え
ば表面にレジストマスクが形成された被処理基板に対す
るエッチングが挙げられる。この発明は、例えば載置台
は下部電極を兼用し、前記載置台の上方には、当該載置
台上の被処理基板の略全面に対向するガス供給領域が形
成されたガスシャワーヘッドを兼用する上部電極が設け
られ、この上部電極及び下部電極間に電圧を印加して前
記上部電極から供給された処理ガスをプラズマ化する装
置に適用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るプラズマ処理
装置の実施の形態について図面を参照して説明する。図
1は本発明の一実施の形態に係るプラズマ処理装置を示
す概略断面図である。図中2は導電性の処理容器、例え
ばアルミニウムにより円筒状に形成された処理容器であ
り、接地されている。この処理容器2内には、ガス供給
部であるガスシャワーヘッドを兼用した上部電極3と、
被処理基板であるウエハWの載置台4とが互いに対向し
て設けられている。
装置の実施の形態について図面を参照して説明する。図
1は本発明の一実施の形態に係るプラズマ処理装置を示
す概略断面図である。図中2は導電性の処理容器、例え
ばアルミニウムにより円筒状に形成された処理容器であ
り、接地されている。この処理容器2内には、ガス供給
部であるガスシャワーヘッドを兼用した上部電極3と、
被処理基板であるウエハWの載置台4とが互いに対向し
て設けられている。
【0013】前記上部電極(ガスシャワーヘッド)3
は、上部側にガス供給管31が接続されると共にウエハ
Wの略全面に対向する領域に亘って多数のガス噴射孔3
2が形成されており、ガス供給管31から供給された処
理ガスをガス拡散板33により拡散してガス噴射孔32
を介して処理雰囲気内に均一に供給するように構成され
ている。
は、上部側にガス供給管31が接続されると共にウエハ
Wの略全面に対向する領域に亘って多数のガス噴射孔3
2が形成されており、ガス供給管31から供給された処
理ガスをガス拡散板33により拡散してガス噴射孔32
を介して処理雰囲気内に均一に供給するように構成され
ている。
【0014】この上部電極3には後述のバイアス用の高
周波成分の侵入を阻止するためのローパスフィルタ34
を介して、例えば60MHzの周波数を有する電力を供
給するための高周波電源部35に接続されている。上部
電極3の周囲には、環状の石英により構成されたシール
ドリング36が上部電極3の外周部に嵌め込まれるよう
に設けられている。
周波成分の侵入を阻止するためのローパスフィルタ34
を介して、例えば60MHzの周波数を有する電力を供
給するための高周波電源部35に接続されている。上部
電極3の周囲には、環状の石英により構成されたシール
ドリング36が上部電極3の外周部に嵌め込まれるよう
に設けられている。
【0015】前記処理容器2の側壁部には被処理基板例
えば半導体ウエハW(以下「ウエハW」という)を搬入
及び搬出するために開口部21,22が形成されてお
り、これら開口部21,22の外側には、前記開口部2
1,22を開閉するためのゲートバルブ23,24が夫
々設けられている。
えば半導体ウエハW(以下「ウエハW」という)を搬入
及び搬出するために開口部21,22が形成されてお
り、これら開口部21,22の外側には、前記開口部2
1,22を開閉するためのゲートバルブ23,24が夫
々設けられている。
【0016】前記載置台4は、例えばアルミニウムから
なる円柱状の載置台本体41と、この載置台本体41の
上面に設けられた多数の熱電交換素子をなすペルチェ素
子5と、を備えており、処理容器2の下部に設けられた
昇降機構42により昇降自在に構成されている。前記昇
降機構42の周囲と処理容器2の底部の内壁との間には
ベローズ体43が設けられ、これにより処理容器2内に
発生したプラズマが載置台4の下に入り込まないように
なっている。
なる円柱状の載置台本体41と、この載置台本体41の
上面に設けられた多数の熱電交換素子をなすペルチェ素
子5と、を備えており、処理容器2の下部に設けられた
昇降機構42により昇降自在に構成されている。前記昇
降機構42の周囲と処理容器2の底部の内壁との間には
ベローズ体43が設けられ、これにより処理容器2内に
発生したプラズマが載置台4の下に入り込まないように
なっている。
【0017】前記ペルチェ素子5は、例えば図2に示す
ように、多数の素子5を平面的に散在するかまたは隣接
するように配列され(この例ではペルチェ素子5が互い
に隣接して設けられている)、これらペルチェ素子5
は、後述するように一面側が載置台4に載置されるウエ
ハ側を向き、他面側が前記載置台本体41の表面に接触
するように設けられている。ペルチェ素子5同士の間
は、例えば隣接するペルチェ素子5との間の電子の移動
を抑えるために薄い絶縁体61により区画されており、
ペルチェ素子5の上下両側には、例えば図4に示すよう
に、例えば窒化アルミニウム(AlN)等の高熱伝導の
セラミック等よりなる絶縁板63,64が設けられてい
る。さらにペルチェ素子5の上面側に設けられた絶縁板
63の上面側には、金属もしくは炭素(C)、導電性プ
ラスチック等の導電性の箔材よりなり平面状の電極をな
すプローブ62が設けられていて、これによりペルチェ
素子5にプラズマ中の電子がトラップされるようになっ
ている。このプローブ62は図示の便宜上平板状に表し
ているが、各ペルチェ素子5毎に設けられるものであ
り、各ペルチェ素子5と接続されている。
ように、多数の素子5を平面的に散在するかまたは隣接
するように配列され(この例ではペルチェ素子5が互い
に隣接して設けられている)、これらペルチェ素子5
は、後述するように一面側が載置台4に載置されるウエ
ハ側を向き、他面側が前記載置台本体41の表面に接触
するように設けられている。ペルチェ素子5同士の間
は、例えば隣接するペルチェ素子5との間の電子の移動
を抑えるために薄い絶縁体61により区画されており、
ペルチェ素子5の上下両側には、例えば図4に示すよう
に、例えば窒化アルミニウム(AlN)等の高熱伝導の
セラミック等よりなる絶縁板63,64が設けられてい
る。さらにペルチェ素子5の上面側に設けられた絶縁板
63の上面側には、金属もしくは炭素(C)、導電性プ
ラスチック等の導電性の箔材よりなり平面状の電極をな
すプローブ62が設けられていて、これによりペルチェ
素子5にプラズマ中の電子がトラップされるようになっ
ている。このプローブ62は図示の便宜上平板状に表し
ているが、各ペルチェ素子5毎に設けられるものであ
り、各ペルチェ素子5と接続されている。
【0018】ここでペルチェ素子5について簡単に説明
すると、この素子は熱電モジュールの一種であり、素子
の両面に温度差が生じ、低温側で吸熱、高温側で発熱が
おこる半導体素子をいい、例えば図3に示すように、N
型半導体51とP型半導体52との一面側を導体53に
て接合し、この対を直列に接続した構造である。
すると、この素子は熱電モジュールの一種であり、素子
の両面に温度差が生じ、低温側で吸熱、高温側で発熱が
おこる半導体素子をいい、例えば図3に示すように、N
型半導体51とP型半導体52との一面側を導体53に
て接合し、この対を直列に接続した構造である。
【0019】このペルチェ素子5による熱の授受につい
て簡単に説明する。素子5の一面側例えば導体53側を
温度調整の対象物に接触させ、N型半導体51とP型半
導体52の両者に所定の電圧を印加すると、電子がN型
半導体51内に移動する際は外部よりエネルギーを奪
い、出ていく際にはエネルギーを放出する。これにより
N型半導体51からP型半導体52に向けて電子が移動
するときには、前記素子の一面側(導体53側)では吸
熱が行われ、他面側(例えば導体53が設けられていな
い側)からは(吸熱された熱量+ジュール熱)に相当す
る熱量が発熱されることになり、反対にP型半導体52
からN型半導体51に向けて電子が移動するときには、
前記素子の一面側では発熱され、他面側では吸熱され
る。従って発熱側の熱を効率よく放散させると、熱は吸
熱側(低温側)から発熱側(高温側)へ連続的に移動し
ていく。またこの際移動する電子の量に応じて、吸熱
(発熱)される熱量が変化する。
て簡単に説明する。素子5の一面側例えば導体53側を
温度調整の対象物に接触させ、N型半導体51とP型半
導体52の両者に所定の電圧を印加すると、電子がN型
半導体51内に移動する際は外部よりエネルギーを奪
い、出ていく際にはエネルギーを放出する。これにより
N型半導体51からP型半導体52に向けて電子が移動
するときには、前記素子の一面側(導体53側)では吸
熱が行われ、他面側(例えば導体53が設けられていな
い側)からは(吸熱された熱量+ジュール熱)に相当す
る熱量が発熱されることになり、反対にP型半導体52
からN型半導体51に向けて電子が移動するときには、
前記素子の一面側では発熱され、他面側では吸熱され
る。従って発熱側の熱を効率よく放散させると、熱は吸
熱側(低温側)から発熱側(高温側)へ連続的に移動し
ていく。またこの際移動する電子の量に応じて、吸熱
(発熱)される熱量が変化する。
【0020】この例では、例えばペルチェ素子5を、図
4に示すように、導体53の上面に絶縁板63とプロー
ブ62とがこの順に設けられて、プローブ62の上面に
ウエハWが載置され、絶縁板64が載置台本体41表面
に接触するように配設し、前記プローブ62とペルチェ
素子のN型半導体51とが、図3に示すように、コンデ
ンサと抵抗よりなるハイパスフィルタ65を介して電気
的に接続され、P型半導体52は電源部66を介して接
地され、前記ハイパスフィルタ65は例えば2MHzの
周波数を有するバイアス用の電圧を供給する高周波電源
部67に接続されるように回路が形成されている。なお
P型半導体52は接地するようにしてもよいし、N型半
導体51とP型半導体52の配列に応じて電源部66の
接続が適宜選択される。
4に示すように、導体53の上面に絶縁板63とプロー
ブ62とがこの順に設けられて、プローブ62の上面に
ウエハWが載置され、絶縁板64が載置台本体41表面
に接触するように配設し、前記プローブ62とペルチェ
素子のN型半導体51とが、図3に示すように、コンデ
ンサと抵抗よりなるハイパスフィルタ65を介して電気
的に接続され、P型半導体52は電源部66を介して接
地され、前記ハイパスフィルタ65は例えば2MHzの
周波数を有するバイアス用の電圧を供給する高周波電源
部67に接続されるように回路が形成されている。なお
P型半導体52は接地するようにしてもよいし、N型半
導体51とP型半導体52の配列に応じて電源部66の
接続が適宜選択される。
【0021】このように前記プローブ62は下部電極の
役割をなすものであり、これにより載置台4は下部電極
を兼用することとなる。そしてこの載置台4では電子が
プローブ62によりトラップされてN型半導体51から
P型半導体52に向けて移動していくと前記回路が形成
され、プローブ62と接触する絶縁板63側(一面側)
が吸熱され、載置台本体41と接触する絶縁板64側
(他面側)が発熱する。
役割をなすものであり、これにより載置台4は下部電極
を兼用することとなる。そしてこの載置台4では電子が
プローブ62によりトラップされてN型半導体51から
P型半導体52に向けて移動していくと前記回路が形成
され、プローブ62と接触する絶縁板63側(一面側)
が吸熱され、載置台本体41と接触する絶縁板64側
(他面側)が発熱する。
【0022】またペルチェ素子5とプローブ62の間に
ハイパスフィルタ65を介在させることにより、プラズ
マの高周波成分によりペルチェ素子5が破壊されないよ
うに、前記高周波成分のペルチェ素子5への侵入を抑
え、またこのハイパスフィルタ65により上部電極3へ
の高周波成分の侵入も抑えている。
ハイパスフィルタ65を介在させることにより、プラズ
マの高周波成分によりペルチェ素子5が破壊されないよ
うに、前記高周波成分のペルチェ素子5への侵入を抑
え、またこのハイパスフィルタ65により上部電極3へ
の高周波成分の侵入も抑えている。
【0023】さらにペルチェ素子5は絶縁体61により
区画されているので、隣接するペルチェ素子5への電子
の移動が抑えられ、各ペルチェ素子5毎に精密な温度制
御を行うことができる。この際絶縁体61は薄く、熱容
量が小さいので、熱容量が大きい載置台本体41側から
見ると、載置台本体41との間の熱の授受は載置台本体
41表面面内においてほぼ均一とみなされる。なおペル
チェ素子5の大きさや数、配列パターンや、絶縁体61
の厚さ等は、適宜選択されるものであり、例えば予め所
定の温度分布を得るための実験を行うことにより設定さ
れる。
区画されているので、隣接するペルチェ素子5への電子
の移動が抑えられ、各ペルチェ素子5毎に精密な温度制
御を行うことができる。この際絶縁体61は薄く、熱容
量が小さいので、熱容量が大きい載置台本体41側から
見ると、載置台本体41との間の熱の授受は載置台本体
41表面面内においてほぼ均一とみなされる。なおペル
チェ素子5の大きさや数、配列パターンや、絶縁体61
の厚さ等は、適宜選択されるものであり、例えば予め所
定の温度分布を得るための実験を行うことにより設定さ
れる。
【0024】前記プローブ62の上面には半導体ウエハ
(以下「ウエハ」という)Wが載置されるようになって
おり、載置台4の周囲には、前記プローブ62上面に載
置されたウエハWの外端縁近傍領域を押圧して当該ウエ
ハWを前記プローブ62に接触させた状態で保持するた
めの、昇降機構71により昇降自在に構成された保持機
構7が設けられている。
(以下「ウエハ」という)Wが載置されるようになって
おり、載置台4の周囲には、前記プローブ62上面に載
置されたウエハWの外端縁近傍領域を押圧して当該ウエ
ハWを前記プローブ62に接触させた状態で保持するた
めの、昇降機構71により昇降自在に構成された保持機
構7が設けられている。
【0025】さらに前記載置台本体41には、例えば載
置台本体41表面近傍領域に図示しない冷媒流路が形成
されており、この冷媒流路には冷媒の供給路44及び冷
媒の排出路45を介して温度調整された冷媒が循環供給
され、これにより前記載置台本体41表面が所定の温度
に維持されるようになっている。
置台本体41表面近傍領域に図示しない冷媒流路が形成
されており、この冷媒流路には冷媒の供給路44及び冷
媒の排出路45を介して温度調整された冷媒が循環供給
され、これにより前記載置台本体41表面が所定の温度
に維持されるようになっている。
【0026】前記処理容器2の例えば底壁のベローズ体
43の外側には、排気管25を介して真空排気手段であ
る真空ポンプ26が接続されており、処理容器2内の処
理ガスは載置台4の周囲から排気されるようになってい
る。
43の外側には、排気管25を介して真空排気手段であ
る真空ポンプ26が接続されており、処理容器2内の処
理ガスは載置台4の周囲から排気されるようになってい
る。
【0027】次に前記プラズマ処理装置の作用について
説明する。先ず例えばゲートバルブ23を開放し、図示
しないロードロック室からウエハWを処理容器2内に搬
入して、載置台4のプローブ62上に載置し、ゲートバ
ルブ23を閉じる。このときウエハWの受け渡しは、図
示しないアームと載置台4側に設けられた図示しない昇
降ピンとの協同作用により行われ、予め昇降機構71に
より受け渡し位置よりも上方側に位置させていて保持機
構7を、ウエハが載置台4上に載置されてから下降させ
ることにより当該保持機構7によりウエハの外端縁近傍
領域を押圧して、ウエハW裏面側をプロ−ブ62表面に
接触させた状態で保持する。この際搬入されるウエハW
は、例えば表面のレジスト膜に所定のパターンが形成さ
れたレジストマスクが形成されたものであり、エッチン
グされる膜は例えばシリコン酸化膜である。そして昇降
機構42により載置台4を上昇させて上部電極2に接近
させる。
説明する。先ず例えばゲートバルブ23を開放し、図示
しないロードロック室からウエハWを処理容器2内に搬
入して、載置台4のプローブ62上に載置し、ゲートバ
ルブ23を閉じる。このときウエハWの受け渡しは、図
示しないアームと載置台4側に設けられた図示しない昇
降ピンとの協同作用により行われ、予め昇降機構71に
より受け渡し位置よりも上方側に位置させていて保持機
構7を、ウエハが載置台4上に載置されてから下降させ
ることにより当該保持機構7によりウエハの外端縁近傍
領域を押圧して、ウエハW裏面側をプロ−ブ62表面に
接触させた状態で保持する。この際搬入されるウエハW
は、例えば表面のレジスト膜に所定のパターンが形成さ
れたレジストマスクが形成されたものであり、エッチン
グされる膜は例えばシリコン酸化膜である。そして昇降
機構42により載置台4を上昇させて上部電極2に接近
させる。
【0028】次いで排気管25を介して真空ポンプ26
により処理容器2内を所定の真空雰囲気に排気する一
方、ガス供給管31により処理ガスであるエッチングガ
ス例えばC5H8ガス、Arガス及びO2ガスの混合ガス
を所定の流量で導入し、このエッチングガスを上部電極
3のガス噴射孔32を介して均一に拡散させる。
により処理容器2内を所定の真空雰囲気に排気する一
方、ガス供給管31により処理ガスであるエッチングガ
ス例えばC5H8ガス、Arガス及びO2ガスの混合ガス
を所定の流量で導入し、このエッチングガスを上部電極
3のガス噴射孔32を介して均一に拡散させる。
【0029】こうして処理容器2内を例えば数十mTo
rrの真空度に維持すると共に、上部電極3及び載置台
4の間に高周波電源部33から例えば60MHzの高周
波電圧を与え、これによりエッチングガスをプラズマ化
する。更に例えばこの時点から1秒以下のタイミングを
あけて、載置台4に高周波電源67から例えば2MHz
のバイアス用の高周波電圧を印加する。
rrの真空度に維持すると共に、上部電極3及び載置台
4の間に高周波電源部33から例えば60MHzの高周
波電圧を与え、これによりエッチングガスをプラズマ化
する。更に例えばこの時点から1秒以下のタイミングを
あけて、載置台4に高周波電源67から例えば2MHz
のバイアス用の高周波電圧を印加する。
【0030】一方発生したプラズマ中の反応性イオン
は、高周波バイアスのかかっているウエハW表面に高い
垂直性をもって入射し、これによりウエハ表面に形成さ
れたレジストマスク及びその下のシリコン酸化膜が所定
の選択比でエッチングされる。この際プラズマ中の電子
は、ウエハを介してプローブ62にトラップされ、これ
により上述の回路が形成される。こうしてペルチェ素子
5では、N型半導体51からP型半導体52に向けて電
子が移動し、図5に示すように、ペルチェ素子5の一面
側(絶縁体63側)では吸熱が起こり、絶縁体63及び
プローブ62を介してウエハWが吸熱により冷却され、
他面側(絶縁体64側)では発熱する。
は、高周波バイアスのかかっているウエハW表面に高い
垂直性をもって入射し、これによりウエハ表面に形成さ
れたレジストマスク及びその下のシリコン酸化膜が所定
の選択比でエッチングされる。この際プラズマ中の電子
は、ウエハを介してプローブ62にトラップされ、これ
により上述の回路が形成される。こうしてペルチェ素子
5では、N型半導体51からP型半導体52に向けて電
子が移動し、図5に示すように、ペルチェ素子5の一面
側(絶縁体63側)では吸熱が起こり、絶縁体63及び
プローブ62を介してウエハWが吸熱により冷却され、
他面側(絶縁体64側)では発熱する。
【0031】ところで載置台4の載置台本体41は、予
め所定温度に調整された冷媒が循環供給されて載置台本
体表面が例えば−10℃〜200℃程度の温度になるよ
うに制御されている。一方処理容器2内では、プラズマ
によって発生する熱により載置台4表面が載置台本体4
1表面よりも温度が高い状態であるので、前記ペルチェ
素子5では前記他面側の熱が載置台本体41に向けて移
動していき、これにより前記一面側を介してウエハWが
冷却される。
め所定温度に調整された冷媒が循環供給されて載置台本
体表面が例えば−10℃〜200℃程度の温度になるよ
うに制御されている。一方処理容器2内では、プラズマ
によって発生する熱により載置台4表面が載置台本体4
1表面よりも温度が高い状態であるので、前記ペルチェ
素子5では前記他面側の熱が載置台本体41に向けて移
動していき、これにより前記一面側を介してウエハWが
冷却される。
【0032】ここでウエハWの温度は、プラズマの密度
に依存し、プラズマ密度が高い領域ではイオンボンバー
ドの影響などで温度が高く、プラズマ密度が低い領域で
は温度が低い。一方ペルチェ素子5にトラップされる電
子は、プラズマの密度に依存し、プラズマ密度が高い領
域ではトラップされる電子が多く、プラズマ密度が低い
領域ではトラップされる電子が少ない。また上述のペル
チェ素子5では、トラップされる電子が多い領域ほど、
電流が大きくなってペルチェ効果による冷却効果が大き
いので温度が低くなり、トラップされる電子が少ない領
域ほど、電流が小さくなってペルチェ効果による冷却効
果が小さいので温度が高い。
に依存し、プラズマ密度が高い領域ではイオンボンバー
ドの影響などで温度が高く、プラズマ密度が低い領域で
は温度が低い。一方ペルチェ素子5にトラップされる電
子は、プラズマの密度に依存し、プラズマ密度が高い領
域ではトラップされる電子が多く、プラズマ密度が低い
領域ではトラップされる電子が少ない。また上述のペル
チェ素子5では、トラップされる電子が多い領域ほど、
電流が大きくなってペルチェ効果による冷却効果が大き
いので温度が低くなり、トラップされる電子が少ない領
域ほど、電流が小さくなってペルチェ効果による冷却効
果が小さいので温度が高い。
【0033】従って上述のペルチェ素子5を用いること
により、プラズマ密度が高く、プラズマによるウエハの
温度上昇が大きい領域では、ペルチェ効果によるウエハ
の温度低下を大きくし、プラズマ密度が低く、プラズマ
によるウエハの温度上昇が小さい領域では、ペルチェ効
果によるウエハの温度低下を小さくすることができ、結
果としてウエハの面内温度の均一性を高めることができ
る。
により、プラズマ密度が高く、プラズマによるウエハの
温度上昇が大きい領域では、ペルチェ効果によるウエハ
の温度低下を大きくし、プラズマ密度が低く、プラズマ
によるウエハの温度上昇が小さい領域では、ペルチェ効
果によるウエハの温度低下を小さくすることができ、結
果としてウエハの面内温度の均一性を高めることができ
る。
【0034】従って載置台4面内を細かいゾーンに分割
して、夫々の領域の温度を検出し、この検出値に基づい
てフィードバックして各領域毎に制御ループを設けて温
度制御を行わなくても、ペルチェ素子5の各素子ではプ
ラズマからプローブ62に入射される電子量に応じて自
動的に温度制御動作を行うので、制御領域を多数設けた
きめ細かい制御を行うことができ、温度測定を行ない、
これをフィードバックしてウエハ温度を制御するといっ
た面倒な制御ループを用いることなく、ウエハ面内温度
を自動追従的に制御することができる。
して、夫々の領域の温度を検出し、この検出値に基づい
てフィードバックして各領域毎に制御ループを設けて温
度制御を行わなくても、ペルチェ素子5の各素子ではプ
ラズマからプローブ62に入射される電子量に応じて自
動的に温度制御動作を行うので、制御領域を多数設けた
きめ細かい制御を行うことができ、温度測定を行ない、
これをフィードバックしてウエハ温度を制御するといっ
た面倒な制御ループを用いることなく、ウエハ面内温度
を自動追従的に制御することができる。
【0035】このように本実施の形態ではプラズマ密度
に応じてペルチェ素子の冷却能力がが変化するため、プ
ラズマによる不均一なウエハ面内温度がペルチェ素子の
冷却温度によって補償され、プラズマ密度が不均一であ
ってもウエハの面内温度を均一にすることができる。
に応じてペルチェ素子の冷却能力がが変化するため、プ
ラズマによる不均一なウエハ面内温度がペルチェ素子の
冷却温度によって補償され、プラズマ密度が不均一であ
ってもウエハの面内温度を均一にすることができる。
【0036】この際、厳密にはペルチェ素子5を設けた
領域と設けない領域との間で、載置台本体41とウエハ
Wとの間の熱の流れ方に差異が生じることも考えられる
が、ペルチェ素子5を設けることにより、プラズマ密度
の面内不均一により生じるウエハ面内温度分布のバラツ
キが緩和され、結果的にウエハの面内温度均一性を向上
させることができる。
領域と設けない領域との間で、載置台本体41とウエハ
Wとの間の熱の流れ方に差異が生じることも考えられる
が、ペルチェ素子5を設けることにより、プラズマ密度
の面内不均一により生じるウエハ面内温度分布のバラツ
キが緩和され、結果的にウエハの面内温度均一性を向上
させることができる。
【0037】以上において本発明は、載置台にペルチェ
素子に設け、このペルチェ素子に電子をトラップしてウ
エハの温度制御を行う構成であれば、上述の実施の形態
に限らず、例えばプローブ62を全てのペルチェ素子5
の共通のプローブとして機能するものとして設けてもよ
いし、例えばウエハを載置台に保持する機構としては、
例えばウエハを静電吸着力により保持する静電チャック
などの機構を用いるようにしてもよく、この場合にはペ
ルチェ素子の一面側に静電チャックが設けられる。また
ペルチェ素子5の大きさや配列パターンは適宜選択され
るものであり、例えばペルチェ素子5を設けた領域と設
けない領域との間で発生する載置台本体41とウエハW
との間の熱の流れ方に差異を抑えるように決定される。
素子に設け、このペルチェ素子に電子をトラップしてウ
エハの温度制御を行う構成であれば、上述の実施の形態
に限らず、例えばプローブ62を全てのペルチェ素子5
の共通のプローブとして機能するものとして設けてもよ
いし、例えばウエハを載置台に保持する機構としては、
例えばウエハを静電吸着力により保持する静電チャック
などの機構を用いるようにしてもよく、この場合にはペ
ルチェ素子の一面側に静電チャックが設けられる。また
ペルチェ素子5の大きさや配列パターンは適宜選択され
るものであり、例えばペルチェ素子5を設けた領域と設
けない領域との間で発生する載置台本体41とウエハW
との間の熱の流れ方に差異を抑えるように決定される。
【0038】さらに本発明ではプラズマ処理としてエッ
チング処理を例に挙げて説明したが、例えばレジストを
灰化するアッシング処理にも適用することができる。ま
たプラズマの発生手法としては本発明の構成に限らず、
コイル型の高周波アンテナにより高周波電力を印加する
ことによりプラズマを発生させるものであってもよい。
チング処理を例に挙げて説明したが、例えばレジストを
灰化するアッシング処理にも適用することができる。ま
たプラズマの発生手法としては本発明の構成に限らず、
コイル型の高周波アンテナにより高周波電力を印加する
ことによりプラズマを発生させるものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、被処理基板の面内温度
の高い均一性を確保した状態でプラズマ処理を行うこと
ができる。
の高い均一性を確保した状態でプラズマ処理を行うこと
ができる。
【図1】本発明に係るプラズマ処理装置の一実施の形態
における全体構造を示す概略断面図である。
における全体構造を示す概略断面図である。
【図2】前記プラズマ処理装置の載置台に設けられたペ
ルチェ素子を配列例を示す平面図である。
ルチェ素子を配列例を示す平面図である。
【図3】前記ペルチェ素子の配線例を示す説明図であ
る。
る。
【図4】前記ペルチェ素子が設けられた載置台の要部を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】前記ペルチェ素子の作用を説明するための説明
図である。
図である。
【図6】従来のプラズマ処理装置を説明するための断面
図である。
図である。
【図7】従来のプラズマ処理装置の下部電極に設けられ
た冷媒流路の一例を示す平面図である。
た冷媒流路の一例を示す平面図である。
2 処理容器
26 真空ポンプ
3 上部電極
31 ガス供給管
35 高周波電源部
4 載置台
41 載置台本体
5 ペルチェ素子
51 N型半導体
52 P型半導体
61 絶縁体
62 プローブ
63 ハイパスフィルタ
Claims (6)
- 【請求項1】 導電性の処理容器の内部にて、載置台上
に載置された被処理基板をプラズマにより処理するプラ
ズマ処理装置において、 前記載置台は、載置台本体と、この載置台本体表面に、
一面側が被処理基板側に向き、他面側が前記載置台本体
と接触するように平面的に配列され、前記処理容器の内
部にて発生したプラズマの電子を捕獲して、前記一面側
が吸熱する熱電効果を生じる多数の熱電交換素子と、を
備え、 前記プラズマにより前記熱電効果を発生させて前記被処
理基板の熱を吸熱し、当該被処理基板の温度を制御する
ことを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 前記熱電交換素子は、前記プラズマの電
子を捕獲するための導電性の平面状の電極を備えること
を特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項3】 前記熱電効果はペルチェ効果であり、前
記熱電交換素子はペルチェ素子であることを特徴とする
請求項1又は2記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項4】 前記被処理基板の裏面側が前記熱電素子
の一面側と接触するように、当該被処理基板の外端縁近
傍領域を押圧する保持部材を備えることを特徴とする請
求項1ないし3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項5】 プラズマによる処理は表面にレジストマ
スクが形成された被処理基板に対するエッチングである
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
プラズマ処理装置。 - 【請求項6】 載置台は下部電極を兼用し、前記載置台
の上方には、当該載置台上の被処理基板の略全面に対向
するガス供給領域が形成されたガスシャワーヘッドを兼
用する上部電極が設けられ、この上部電極及び下部電極
間に電圧を印加して前記上部電極から供給された処理ガ
スをプラズマ化することを特徴とする請求項1ないし5
のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002072514A JP2003273075A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002072514A JP2003273075A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | プラズマ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003273075A true JP2003273075A (ja) | 2003-09-26 |
Family
ID=29202488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002072514A Pending JP2003273075A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | プラズマ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003273075A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006006526A1 (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-19 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 基材外周処理方法及び装置 |
JP2013102135A (ja) * | 2011-10-19 | 2013-05-23 | Kelk Ltd | 温調装置 |
CN103646840A (zh) * | 2013-11-29 | 2014-03-19 | 上海华力微电子有限公司 | 用于离子注入机预冷腔的晶片固定装置 |
JP2015130455A (ja) * | 2014-01-09 | 2015-07-16 | 昭和電工株式会社 | 熱電変換装置 |
JP2020080365A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. | ウェハーステージ、半導体製造装置、ウェハーステージの製造方法 |
CN113178375A (zh) * | 2017-08-09 | 2021-07-27 | 东京毅力科创株式会社 | 载置台和等离子体处理装置 |
-
2002
- 2002-03-15 JP JP2002072514A patent/JP2003273075A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006006526A1 (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-19 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 基材外周処理方法及び装置 |
JP2013102135A (ja) * | 2011-10-19 | 2013-05-23 | Kelk Ltd | 温調装置 |
CN103646840A (zh) * | 2013-11-29 | 2014-03-19 | 上海华力微电子有限公司 | 用于离子注入机预冷腔的晶片固定装置 |
JP2015130455A (ja) * | 2014-01-09 | 2015-07-16 | 昭和電工株式会社 | 熱電変換装置 |
CN113178375A (zh) * | 2017-08-09 | 2021-07-27 | 东京毅力科创株式会社 | 载置台和等离子体处理装置 |
JP2020080365A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. | ウェハーステージ、半導体製造装置、ウェハーステージの製造方法 |
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