JP2003272750A - コネクタ - Google Patents
コネクタInfo
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- JP2003272750A JP2003272750A JP2002076887A JP2002076887A JP2003272750A JP 2003272750 A JP2003272750 A JP 2003272750A JP 2002076887 A JP2002076887 A JP 2002076887A JP 2002076887 A JP2002076887 A JP 2002076887A JP 2003272750 A JP2003272750 A JP 2003272750A
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- retainer
- jig
- terminal
- terminal accommodating
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Abstract
る。 【解決手段】 ハウジング本体10は、端子金具13が
挿入される端子収容部11と、その周りを囲むフード部
12とを備え、端子収容部11には、リテーナ取付孔2
6が設けられ、ここに端子金具13を抜け止めするため
のリテーナ40がフード部12に開設されたリテーナ挿
通孔33を通して側方から取り付けられる。リテーナ4
0には、取外操作片部44が前方へ突設される一方、端
子収容部11のうち取外操作片部44との対向面には、
リテーナ取付孔26へ向かって内方へ傾斜した傾斜面3
5が形成されている。端子金具13を取り外すには、前
方から挿入した治具Jを傾斜面35に当接させて斜め姿
勢とし、その状態からリテーナ40の取外方向と反対方
向へ傾動操作することで取外操作片部44を押圧する。
これにより発揮されるてこ作用を利用してリテーナ40
を本係止位置から仮係止位置へ移動させる。
Description
コネクタに関する。
コネクタの一例として特開2000−173709公報
に記載されたものが知られている。このものは、図23
に示すように、ハウジング1が後方から端子金具2を挿
入可能なキャビティ3を有する端子収容部4と、その周
りを取り囲むフード部5とから構成されるとともに、フ
ード部5の側面には、端子収容部4に対して側方から取
り付けられるリテーナ6を挿通するためのリテーナ挿通
孔が開設されている。リテーナ6は、各キャビティ3か
ら退避して端子金具2の挿抜を許容する仮係止位置と、
各キャビティ3内に進出して端子金具2に対して係止さ
れる本係止位置との間を幅方向に沿って移動可能とされ
ている。一方、メンテナンスなどの事情により端子金具
2を取り外す場合には、フード部5内に前方から治具を
挿入し、その治具によってリテーナ6に突設された操作
部7を押圧操作してリテーナ6を本係止位置から仮係止
位置へと移動させることで、端子金具2に対する係止状
態を解除しつつ端子金具2を引き抜くようにしている。
を移動させるには、治具をフード部5内に挿入して操作
部7に当接させつつ幅方向に沿って操作するのである
が、必要とされる操作力が大きくなり勝ちであり、また
治具を操作部7に対して位置合わせし難いということも
あって操作性が芳しくなかった。本発明は上記のような
事情に基づいて完成されたものであって、治具によるリ
テーナの移動操作性を向上させることを目的とする。
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グには、端子金具を後方から挿入可能な端子収容部と、
端子収容部を取り囲むフード部とが備えられ、端子収容
部には、端子金具を抜け止め状態に保持するためのリテ
ーナが取り付けられるリテーナ取付孔が設けられ、この
リテーナは、前記フード部に開設されたリテーナ挿通孔
を通して側方から取付可能とされ、さらにこのリテーナ
には、フード部内に前方から挿入した治具によって取外
方向へ押圧操作可能な操作部が前記端子収容部と対向す
るように前方へ突出して設けられているものにおいて、
前記端子収容部における前記操作部と対応する外面に
は、前記リテーナ取付孔へ向かって内方へ傾斜する傾斜
面が設けられており、前記端子金具の取り外し時には、
前記治具を前記傾斜面に当接させた斜め姿勢から、傾斜
面との当接部分を支点として前記リテーナの取外方向と
反対方向へ傾動操作することで操作部を押圧してリテー
ナを取外方向へ移動させるようにした構成としたところ
に特徴を有する。
において、前記端子収容部には、前記端子金具を前止ま
り状態に支持する前止まり壁を有する保持部材が前方か
ら組み付けられるものにおいて、前記保持部材には、前
方から挿入される前記治具を前記傾斜面に対して治具の
挿入方向と交差する方向について位置決め可能な位置決
め凹部が設けられているところに特徴を有する。請求項
3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにお
いて、前記傾斜面は、前記操作部よりも前方位置から設
けられているところに特徴を有する。
内に挿入された端子金具は、リテーナ挿通孔を通して端
子収容部に取り付けられたリテーナによって抜け止め状
態に保持される。この端子金具を取り外すには、フード
部内に前方から治具を挿入して、その治具を傾斜面に当
接させつつ斜め姿勢とする。そして、治具を傾斜面との
当接部分を支点としてリテーナの取外方向と反対方向へ
傾動操作して操作部を押圧することで、てこ作用が発揮
されてリテーナが取外方向へ移動される。端子金具の抜
け止め状態が解除されたら、端子金具を抜き取るように
する。このようにてこ作用を利用してリテーナを移動さ
せているから、治具に付与すべき操作力を低く抑えるこ
とができる。しかも、斜め姿勢の治具を傾斜面を支点と
して傾動操作することで操作部を押圧するようにしてい
るから、例えば真っ直ぐな姿勢の治具を端子収容部の前
端部を支点として傾動操作した場合と比較して支点と作
用点との距離を短くすることができ、治具に付与すべき
操作力を一層低く抑えることができる。これにより、リ
テーナの移動操作性を向上させることができる。
に組み付けた状態で端子金具を挿入すると、端子金具は
前止まり壁によって前止まり状態に支持される。端子金
具を取り外す際には、前方から治具を位置決め凹部に沿
って挿入し、その後方の傾斜面に当接させてから傾動操
作して操作部を押圧する。治具は、傾斜面に当接する前
の段階で位置決め凹部によって治具の挿入方向と交差す
る方向について位置決めされる。従って、治具を傾斜面
に確実に当接させることができ、もってリテーナの移動
操作性を一層向上させることができる。<請求項3の発
明>治具を挿入する際には、先に傾斜面に治具を当接さ
せて斜め姿勢へと案内しつつ操作部との間に挿入するこ
とができるから、操作性が良好となる。
図21によって説明する。この実施形態では、防水機能
を備えた雌コネクタを示す。この雌コネクタは、大まか
には、図3に示すように、端子金具13を収容可能なハ
ウジング本体10に対して、前方からは防水用のゴムリ
ング30と端子金具13を支持するための保持部材50
とが組み付けられ、側方からは端子金具13に係止して
その抜け止めを図るためのリテーナ40が組み付けられ
て構成される。なお、以下では、上下方向については、
図1,2,4を基準とし、前後方向については特に断ら
ない限りハウジング本体10に対する端子金具13の挿
入方向を前方として説明する。
れ、図3及び図4に示すように、後方から端子金具13
が挿入されるキャビティ19を幅方向に5室並べて備え
た端子収容部11と、この端子収容部11を取り囲むフ
ード部12とを備えている。端子金具13は、箱形の接
続部14と、電線Wの端末に圧着接続されるバレル部1
5とを前後に備えており、電線Wの被覆端部に嵌着され
たゴム栓16がバレル部15によってかしめ固定されて
いる。キャビティ19は、前半部分が端子金具13の接
続部14に合わせて略角形に形成される一方、後半部分
がゴム栓16に合わせて円形に形成されることでゴム栓
16がキャビティ19の内周面に密着してキャビティ1
9内を防水できるようになっている。各キャビティ19
の前部上面側からは片持ち状のランス20が端子金具1
3の挿入方向に沿って延出して設けられていて、このラ
ンス20はキャビティ19内に挿入される端子金具13
によって上方の撓み空間21内へ一旦弾性変形された
後、端子金具13が正規深さに至ると弾性復帰して接続
部14の上面に突設された被係止部17に係止されるよ
うになっている。このとき端子金具13は、その前端部
を端子収容部11から前方へ突き出した状態で収容され
る。なお、この端子金具13の突出部分(前端部)につ
いては後に詳しく説明する保持部材50によって支持さ
れる(図9参照)。
切る隔壁22には、ランス20の根元位置から前方へ開
放する切欠部23がそれぞれ設けられている。この切欠
部23は、図1に示すように、隔壁22の上部をその高
さ寸法の半分強にわたって(隔壁22の上端位置からラ
ンス20の下端部よりも下方位置まで)開放して形成さ
れている。各切欠部23の奥端面からは、ランス20の
図1の左側面に対して全長にわたって連結される解除操
作片24が突設されており、この解除操作片24を治具
などによって押圧操作することで、ランス20を強制的
に撓み変形させて、端子金具13に対するランス20の
係止状態を解除できるようになっている。この解除操作
片24の幅寸法は、切欠部23の幅寸法の半分程度とな
っている。切欠部23のうち解除操作片24とその図1
の左隣のランス20との間の空間には、後に詳しく説明
する保持部材50の仕切り壁60が前方から挿入可能と
されている。切欠部23の上下面には、仕切り壁60が
嵌合可能とされる略V字型の位置決め溝25が凹んで形
成され、この位置決め溝25は仕切り壁60の挿入方向
に沿って真っ直ぐに延出して形成されている。また、上
記隔壁22の幅寸法は、キャビティ19の前半部分の幅
寸法よりも僅かに小さい程度の大きさとされている。
後方位置には、図3及び図4に示すように、幅方向に沿
って端子収容部11を貫通するリテーナ取付孔26が各
キャビティ19に連通して形成されている。このリテー
ナ取付孔26内には、キャビティ19内に突出して端子
金具13に係止されるリテーナ40が側方から取付可能
とされている。リテーナ取付孔26の孔縁のうち、リテ
ーナ40の差込方向奥側には、図5に示すように、リテ
ーナ40を保持するための保持凸部27が前後に一対対
向して設けられている。また、保持凸部27よりもリテ
ーナ40の差込方向奥側には、保持凸部27の奥端面を
成形するための型抜き孔28が前方へ開放して形成され
ている。端子収容部11の上下面には、図4に示すよう
に、保持部材50を保持するための一対の保持溝部29
が幅方向に沿って側方へ開放して形成されている。ま
た、端子収容部11の前端面には、保持部材50の取り
付け動作を案内するためのテーパ面が上下に一対ずつ設
けられている。端子収容部11のうちリテーナ挿通孔3
3に臨む外側面、言い換えるとリテーナ40の取外操作
片部44と対向(対応)する外側面のうち、リテーナ取
付孔26の前側には、図2及び図3に示すように、リテ
ーナ40の取外方向(差込方向の反対方向であって図3
では右方)に対して鋭角をなす傾斜面35が形成されて
いる。別言すると、この傾斜面35は、リテーナ取付孔
26へ向かって内方へ傾斜するように形成されている。
この傾斜面35は、リテーナ取付孔26よりも高さ寸法
が大きく設定されるとともに前後2段階の傾斜角度を有
しており、前半側が比較的緩やかな勾配の緩斜面部35
aとされるのに対し、後半側が比較的急な勾配の急斜面
部35bとされている。この傾斜面35は、リテーナ4
0を取り付けた状態では、図10及び図15に示すよう
に、急斜面部35bの全域と緩斜面部35aの後部とが
リテーナ40の取外操作片部44と前後方向について重
なるよう配され、緩斜面部35aの前部がリテーナ40
の取外操作片部44よりも前方位置に配されている。そ
して、この傾斜面35には、リテーナ40を取外方向へ
移動させる際にフード部12内に前方から挿入される治
具Jが当接可能とされる(図19)。この傾斜面35に
当接した状態で治具Jは、リテーナ40の取外方向側に
傾いた斜め姿勢とされるようになっている。
面から径方向に張り出す連結部分を介して端子収容部1
1と連結されるとともに、前方へ開放する略角筒状に形
成されている。このフード部12と端子収容部11との
間には、前方から相手側の雄コネクタ(図示せず)が嵌
合可能とされており、端子収容部11の外周面に嵌着さ
れるゴムリング30が端子収容部11と上記雄コネクタ
との間に狭まれた状態で両者に密着することで、両コネ
クタ間の防水が図られるようになっている。フード部1
2の上部における幅方向の中央には、雄コネクタを嵌合
状態に保持するためのロックアーム31が設けられてい
る。ロックアーム31は、その後端部が一対の支持アー
ム32によって端子収容部11に連結されるとともに、
図5に示すように、両側縁部がフード部12と部分的に
連結されることで支持されて上下方向に弾性変形可能と
されている。フード部12における図5の右側部には、
リテーナ40を挿通可能なリテーナ挿通孔33が側方に
開口して設けられている。図2に示すように、このリテ
ーナ挿通孔33を介して端子収容部11のリテーナ取付
孔26と、保持溝部29と、傾斜面35とが側方外部へ
露出しており、これらリテーナ挿通孔33、リテーナ取
付孔26、保持溝部29及び傾斜面35は、ハウジング
本体10の成形時に同じ金型によって成形されている。
また、フード部12の両側部及び下部は、図1に示すよ
うに、それぞれ部分的に外方へ膨出して形成されること
で、雄コネクタの嵌合動作を案内するためのガイド溝部
34が3つ設けられている。
ーナ取付孔26内に差し込まれる細長い板状の基部41
を備えるとともに、基部41の下面側には、各キャビテ
ィ19内に突入して端子金具13に係止可能な係止突部
42が5つ、キャビティ19間のピッチに合わせて並ん
で設けられている。基部41のうち、端子収容部11に
対する差込方向手前側端部の上面には、リテーナ40の
取り付け時に側方から治具によって押圧操作可能な取付
操作突部43が設けられている。基部41の差込方向手
前側端部の前面には、取り外し時に前方から治具Jによ
って押圧操作が可能な薄肉状の取外操作片部44が前方
へ突設されている。この取外操作片部44は、リテーナ
40が端子収容部11に取り付けられた状態では、図1
0及び図15に示すように、端子収容部11の図示右側
外側面及び傾斜面35と対向して配されるようになって
いる。また、リテーナ40の差込方向手前側端部の側面
は、後記する保持部材50の外形に合わせて緩やかな弧
状に形成されている。
面には、図5に示すように、奥側から順に第1保持凹部
46と第2保持凹部47とが一対ずつ並んで設けられて
いる。そして、これら第1保持凹部46または第2保持
凹部47がリテーナ取付孔26内の保持凸部27に係止
されることで、リテーナ40は端子収容部11に対して
仮係止位置と本係止位置との2位置に保持されるように
なっている。
部46が保持凸部27に係止すると、リテーナ40は仮
係止位置に保持される。このとき、図10に示すよう
に、各係止突部42がキャビティ19から退避して隔壁
22と同じ位置に配されることで、キャビティ19内へ
の端子金具13の挿抜が許容されるとともに、図11に
示すように、リテーナ40の差込方向手前側端部が保持
部材50の側面から図示右側に突出して配される。
13に示すように、第2保持凹部47が保持凸部27に
係止すると、リテーナ40は本係止位置に保持される。
このとき、図14に示すように、各係止突部42がキャ
ビティ19内に突入して端子金具13の接続部14の後
端に形成されたあご部18に係止されるとともに、図1
6に示すように、リテーナ40の差込方向手前側側面が
後記する保持部材50の側面とほぼ面一になる。また、
上記した係止突部42の幅寸法は、隔壁22の幅寸法よ
りも僅かに小さい程度であり、端子金具13のあご部1
8のほぼ全幅にわたって係止されるようになっている。
この本係止位置では、図15に示すように、取外操作片
部44と傾斜面35との間に所定幅の隙間が確保されて
おり、ここにリテーナ40を取外方向へ移動操作するた
めの治具Jが前方から挿入可能とされている(図1
9)。この治具Jは、図18に示すように、マイナスド
ライバーのような工具であって、作業者が把持するため
の把持部Jaから細長い軸部Jbが突設された構成とさ
れ、その軸部Jbが先細り状に形成されている。
に示すように、略長円形状の前壁51を備えるととも
に、前壁51からは略筒状の保持板52が後方へ突出し
て設けられている。保持板52は、図4に示すように、
端子収容部11の外周面に嵌合可能とされるとともに、
その内面に上下に一対ずつ設けられた保持突部53が端
子収容部11に凹設された保持溝部29に係止されるこ
とで、保持部材50が端子収容部11に一体的に組み付
けられた状態に保持されるようになっている。このと
き、保持板52がゴムリング30の前端面に係合可能と
されることで、ゴムリング30の抜け止めが図られるよ
うになっている(図9参照)。保持板52の上部におけ
る図6の右端部内面には、端子収容部11の型抜き孔2
8内に進入可能な膨出部54が設けられている(図11
参照)。保持板52における図6の左端部には、リテー
ナ取付孔26及びリテーナ挿通孔33に連通する連通部
55が側方へ開口して設けられている。この連通部55
の前方には、図12に示すように、本係止位置とされた
リテーナ40の取外操作片部44を前方外部へ臨ませる
とともに、取外操作片部44を操作するための治具Jを
挿通可能な治具挿通凹部56が前壁51を凹ませて設け
られている。詳しくは、治具挿通凹部56は、図2及び
図12に示すように、傾斜面35及び取外操作片部44
と高さ方向について重なる位置に配設されるとともに、
その周面のうち上面56aと下面56bに治具Jが摺接
されることで、治具Jを傾斜面35及び取外操作片部4
4に対して高さ方向(治具Jの挿入方向と交差する方
向)について位置決めできるようになっている(図1
8)。この治具挿通凹部56の側面56cは、図15に
示すように、端子収容部11のうち傾斜面35を有する
外側面とほぼ面一状をなしているので、治具Jを傾斜面
35に対して幅方向(治具Jの挿入方向と交差する方
向)について位置決めできるようになっている(図1
7)。また、保持板52のうち連通部55の反対側(図
6の右側)には、図13に示すように、リテーナ40が
本係止位置に移動される際に、基部41の先端部を逃が
すための逃がし凹部62が設けられている。
に、端子収容部11から前方へ突き出す各端子金具13
の前端部が嵌合可能とされる嵌合凹部57がキャビティ
19間のピッチに合わせた位置に5つ並んで設けられて
いる。端子金具13の前端部は、嵌合凹部57によって
支持されることで上下方向、幅方向及び前方へ遊動不能
に保持される。図6に示すように、前壁51のうち嵌合
凹部57の中央位置には、相手側の雄コネクタの雄端子
金具を挿通可能な挿通孔58が貫通して形成されてい
る。前壁51には、嵌合凹部57のうち図6の右上部分
に連通する治具挿入孔59が前後に貫通して形成されて
いる。この治具挿入孔59は、図7に示すように、ラン
ス20の解除操作片24が前方外部へ臨むような位置に
形成されるとともに、前方から解除操作片24を操作す
るための治具が挿入可能とされている。この治具挿入孔
59は、上記挿通孔58に対して斜めにずれた位置に配
されているから、両コネクタの嵌合時に相手側の雄コネ
クタが上下方向または幅方向について傾いた姿勢とされ
た場合でも、雄端子金具が誤って治具挿入孔59内に入
り難くなっている。
ち、治具挿入孔59の図6の右隣で、且つ嵌合凹部57
の左隣の位置には、それぞれ4本の仕切り壁60が後方
へ突出して設けられている。これらの仕切り壁60は、
保持部材50を端子収容部11に組み付けるのに伴っ
て、図11に示すように、各切欠部23内に挿入可能と
されている。仕切り壁60は、図10に示すように、そ
の後端部が切欠部23の奥端面に当接する位置(ランス
20の根元位置)まで挿入されることで、切欠部23を
全域にわたって塞ぐ。この仕切り壁60により、隣り合
うキャビティ19内に挿入される端子金具13が互いに
絶縁状態に隔離されるとともに、仕切り壁60の側面が
キャビティ19の側面の一部を構成する。この仕切り壁
60の幅寸法は、隔壁22(切欠部23)の半分程度と
されており、仕切り壁60とランス20または解除操作
片24との間には、ランス20の弾性変形動作を阻害し
ない程度の最低限の隙間が確保されている。詳しくは、
仕切り壁60の図示左側面は、嵌合凹部57及びキャビ
ティ19の内側面に対して僅かに引っ込んで形成されて
いる。
すように、上下に突出する略三角形の位置決め突部61
が形成されており、その位置決め突部61が、切欠部2
3に形成された略V字型の位置決め溝25内に嵌合され
ることで、仕切り壁60が幅方向にずれることなく正規
位置に位置決めされるようになっている。詳しくは、仕
切り壁60の上下面における図11の左端には、右側の
位置決め突部61へとつながる水平部分が僅かに確保さ
れており、この水平部分が切欠部23の上下面に当接可
能とされている。
て説明する。まず、ハウジング本体10の端子収容部1
1の外周面にゴムリング30を嵌着した後、その前方か
ら保持部材50を端子収容部11に組み付ける。すると
保持板52の内周面が端子収容部11の外周面に嵌合さ
れるとともに、図9に示すように、保持突部53がテー
パ面に乗り上げた後に保持溝部29内に進入してその前
端面が保持溝部29の前端面に係止されることで、保持
部材50が端子収容部11に対して一体的に保持され
る。このとき、保持板52の後端面がゴムリング30の
前端面に対して係合可能とされることで、ゴムリング3
0の前方への抜け止めが図られる。この過程では、図1
0及び図11に示すように、各仕切り壁60が各切欠部
23内に差し込まれるのに伴って、上下の位置決め突部
61が対応する位置決め溝25内に進入されることで幅
方向について位置決めされるから、仕切り壁60がラン
ス20や解除操作片24に干渉することなく円滑に切欠
部23に挿入される。仕切り壁60は、その後端面が切
欠部23の奥端面に当接される深さ、つまりランス20
の根元に至る長さにわたって挿入されることで、隣り合
うキャビティ19間を仕切るとともにその側面がキャビ
ティ19の側面を構成する。また、このとき保持部材5
0の前端面とハウジング本体10の前端面とが面一状と
なる。
らリテーナ40を、フード部12のリテーナ挿通孔33
を通して、端子収容部11のリテーナ取付孔26内に差
し込む。図8に示すように、基部41が第1保持凹部4
6が保持凸部27に係止する深さまで差し込まれたとこ
ろで、リテーナ40は仮係止位置に保持される。このと
き、図7に示すように、リテーナ40における差込方向
手前側端部が幅方向について保持部材50とフード部1
2との間に配されることで前方から視認可能とされる。
なお、これら保持部材50とリテーナ40の取り付け作
業は、どちらが先であっても構わない。
を挿入すると、途中で接続部14がランス20を押圧す
ることでランス20が上方の撓み空間21内へ一旦弾性
変形され、端子金具13が正規深さに至ると、図9に示
すように、ランス20が弾性復帰して被係止部17に係
止されることで端子金具13が一次係止される。このと
き、図9及び図10に示すように、端子金具13の前端
部が保持部材50の嵌合凹部57内に嵌合されること
で、端子金具13が前止まり状態に支持される。収容さ
れた端子金具13は、仕切り壁60によって切欠部23
が塞がれていることで、隣り合うキャビティ19内の端
子金具13に対して絶縁状態に隔離される。全ての端子
金具13をキャビティ19内に挿入したら、リテーナ4
0を本係止位置へと移動させる。その際には、側方から
リテーナ挿通孔33を通した治具によってリテーナ40
の取付操作突部43を押圧することで、リテーナ40を
奥側へ押し込み、図13に示すように、第1保持凹部4
6が保持凸部27から抜け出した後、第2保持凹部47
が保持凸部27に係止されることで、リテーナ40は本
係止位置に保持される。すると、図14及び図15に示
すように、リテーナ40の係止突部42がキャビティ1
9内に突入して、あご部18に係止されることで端子金
具13が二次係止される。
へと移動する過程では、図12に示すように、リテーナ
40の差込方向手前側端部のうち取外操作片部44を除
いた部分が次第に保持部材50に隠れて前方から視認で
きなくなることで、リテーナ40が本係止位置に至った
ことが検知される。このとき、リテーナ40の差込方向
手前側側面が保持部材50の側面とほぼ面一に配され
る。
金具13を取り外す場合には、図17に示すように、フ
ード部12内に前方から治具Jを挿入してその治具Jに
よりリテーナ40を本係止位置から仮係止位置へ移動さ
せる作業を行う。詳しくは、まず治具Jの軸部Jbを保
持部材50の治具挿通凹部56内に進入させつつ後方へ
と突っ込んで傾斜面35と取外操作片部44との間に挿
入する。この過程では、図18に示すように、軸部Jb
が治具挿通凹部56の上面56aと下面56bと側面5
6cとに摺接されることで、高さ方向及び幅方向につい
て傾斜面35と取外操作片部44とに対して位置合わせ
されるので、軸部Jbの先端部を傾斜面35と取外操作
片部44との間に確実に挿入することができる。この挿
入時には軸部Jbは、先に取外操作片部44よりも前方
に配された傾斜面35の緩斜面部35aに当接されるこ
とで、緩斜面部35aの傾斜に沿って図示右側に傾いた
斜め姿勢に案内され、その後、図19に示すように、取
外操作片部44に対しても当接される。
面35との当接部分を支点として図示左方(リテーナ4
0の取外方向と反対方向)へと傾動操作して取外操作片
部44を押圧する。するとてこ作用が発揮されてリテー
ナ40が図示右方の仮係止位置側(リテーナ40の取外
方向)へ移動される。治具Jを傾動させる初期の段階で
は、力点である把持部Jaと支点である傾斜面35との
距離に比べて、支点である傾斜面35と作用点である取
外操作片部44との距離の方が非常に小さくなっている
ので、治具Jに付与すべき操作力を極めて低く抑えるこ
とができる。傾動過程において治具Jが前後方向に沿っ
た真っ直ぐな姿勢に達するのに伴って、支点が保持部材
50の前端部へと移動することになるものの、それまで
の慣性力によって治具Jが助勢されているので、低い操
作力でもって治具Jを傾動させることができる。またこ
の傾動過程では、軸部Jbが治具挿通凹部56の周面に
摺接されることで、治具Jはがたつきなくスムーズに傾
動される。そして、治具Jを左側に傾くまで傾動させる
と、図20及び図21に示すように、リテーナ40が仮
係止位置まで移動されるとともに各係止突部42の各端
子金具13のあご部18に対する係止状態が解除され
る。
対して上記とは別の治具を前方から挿入するとともに、
治具挿入孔59に臨んだランス20の解除操作片24を
治具によって押圧操作することで、ランス20を端子金
具13の被係止部17との係止状態を解除しつつ強制的
に弾性変形させてから、端子金具13をキャビティ19
から引き抜くようにする。
端子金具13の取り外し時に治具Jを傾斜面35を支点
として傾動操作して取外操作片部44を押圧することで
発揮されるてこ作用を利用してリテーナ40を本係止位
置から仮係止位置へと移動させるようにしたから、治具
Jに付与すべき操作力を低く抑えることができる。しか
も、斜め姿勢の治具Jを傾斜面35を支点として傾動操
作することで取外操作片部44を押圧するようにしたか
ら、例えば、前後方向に沿った真っ直ぐな姿勢の治具を
保持部材の前端部を支点として傾動操作した場合と比較
して、支点と作用点との距離を短く、力点と支点との距
離を長くすることができ、治具Jに付与すべき操作力を
一層低く抑えることができる。これにより、リテーナ4
0の移動操作性を向上させることができる。
6を設けるようにしたから、治具Jを傾斜面35に当接
する前の段階で治具Jの挿入方向と交差する方向につい
て位置決めすることができる。従って、治具Jを傾斜面
35に確実に当接させることができ、もってリテーナ4
0の移動操作性を一層向上させることができる。しか
も、傾斜面35を取外操作片部44よりも前方位置から
リテーナ取付孔26へ向かって内方へ傾斜するように設
けるようにしたから、治具Jを挿入する際には、先に傾
斜面35に治具Jを当接させて斜め姿勢へと案内しつつ
取外操作片部44との間に挿入することができるから、
操作性が良好となる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態の変形例として、図22に示す
ように、仕切り壁60の後端部に後方へ突出する山部7
0を形成するとともに、切欠部24の奥端面に山部70
を受け入れる谷部71を凹み形成するようにしてもよ
い。
を傾斜面のうち緩斜面部に当接させる場合を示したが、
例えばさらに細い軸部を有する治具を用いるとともにそ
の軸部を傾斜面のうち急斜面部に当接させるようにして
もよい。その場合は、傾動操作をする前の状態で治具を
より大きく傾けることができるので、傾動操作時に治具
が前後方向に沿った真っ直ぐな姿勢に至るまでの傾動範
囲を大きくすることができ、操作性の一層の向上に寄与
することができる。 (3)上記した実施形態では、リテーナの取付位置とし
て仮係止位置が設定されたものを示したが、この仮係止
位置を省略したものについても本発明は適用可能であ
る。 (4)上記した実施形態では、保持部材が端子収容部に
組み付けられるものを示したが、保持部材を有さないコ
ネクタについても本発明は適用可能である。 (5)上記した実施形態では、雌コネクタについて示し
たが、雄コネクタについても本発明を適用することがで
きる。
持部材及びリテーナの正面図
図
線断面図
線断面図
面図
を仮係止位置に取り付けた状態を示す正面図
正面図
A線断面図
視図
接させた状態を示す図12のA−A線断面図
た状態を示す図7のA−A線断面図
た状態の雌コネクタの斜視図
Claims (3)
- 【請求項1】 コネクタハウジングには、端子金具を後
方から挿入可能な端子収容部と、端子収容部を取り囲む
フード部とが備えられ、端子収容部には、端子金具を抜
け止め状態に保持するためのリテーナが取り付けられる
リテーナ取付孔が設けられ、このリテーナは、前記フー
ド部に開設されたリテーナ挿通孔を通して側方から取付
可能とされ、さらにこのリテーナには、フード部内に前
方から挿入した治具によって取外方向へ押圧操作可能な
操作部が前記端子収容部と対向するように前方へ突出し
て設けられているものにおいて、 前記端子収容部における前記操作部と対応する外面に
は、前記リテーナ取付孔へ向かって内方へ傾斜する傾斜
面が設けられており、前記端子金具の取り外し時には、
前記治具を前記傾斜面に当接させた斜め姿勢から、傾斜
面との当接部分を支点として前記リテーナの取外方向と
反対方向へ傾動操作することで操作部を押圧してリテー
ナを取外方向へ移動させるようにしたことを特徴とする
コネクタ。 - 【請求項2】 前記端子収容部には、前記端子金具を前
止まり状態に支持する前止まり壁を有する保持部材が前
方から組み付けられるものにおいて、 前記保持部材には、前方から挿入される前記治具を前記
傾斜面に対して治具の挿入方向と交差する方向について
位置決め可能な位置決め凹部が設けられていることを特
徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 【請求項3】 前記傾斜面は、前記操作部よりも前方位
置から設けられていることを特徴とする請求項1または
請求項2記載のコネクタ。
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