JP2003272139A - 磁気転写装置のホルダー - Google Patents
磁気転写装置のホルダーInfo
- Publication number
- JP2003272139A JP2003272139A JP2002072284A JP2002072284A JP2003272139A JP 2003272139 A JP2003272139 A JP 2003272139A JP 2002072284 A JP2002072284 A JP 2002072284A JP 2002072284 A JP2002072284 A JP 2002072284A JP 2003272139 A JP2003272139 A JP 2003272139A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holder
- master carrier
- slave medium
- seal
- close contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/86—Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/86—Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers
- G11B5/865—Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers by contact "printing"
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B3/00—Recording by mechanical cutting, deforming or pressing, e.g. of grooves or pits; Reproducing by mechanical sensing; Record carriers therefor
- G11B3/68—Record carriers
- G11B3/70—Record carriers characterised by the selection of material or structure; Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
Landscapes
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
るホルダーのシール部材の耐久性を向上すると共にシー
ル部からの発塵を防止して良好な磁気転写を効率よく行
えるようにする。 【解決手段】 接離移動するベースチャンバー5と押圧
チャンバー6との間に開閉される内部空間Aに、転写情
報を担持したマスター担体3と転写を受けるスレーブ媒
体2とを対峙密着させるホルダー10で、内部空間Aの開
閉用のシールを行う第1のシール部7と、収容したマス
ター担体3とスレーブ媒体2とに圧力を印加するための
密着用の摺動シールを行う第2のシール部8とを異なる
部位に配置してなる。シール部分の負担を軽減してシー
ル部材の耐久性向上、摩耗による発塵を抑制する。
Description
マスター担体からスレーブ媒体へ磁気転写する磁気転写
装置において、上記マスター担体とスレーブ媒体とを内
部空間に収容し密着させるホルダーに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】本発明の対象とする磁気転写は、少なく
とも表層に軟磁性層を有するサーボ信号等の転写パター
ンが凹凸形状あるいは埋め込み構造で形成されたマスタ
ー担体(パターンドマスター)を、磁気記録部を有する
スレーブ媒体と密着させた状態で、転写用磁界を印加し
てマスター担体に担持した情報に対応する磁化パターン
をスレーブ媒体に転写記録するものである。この磁気転
写の一例としては、例えば特開昭63−183623
号、特開平10−40544号、特開平10−2695
66号、特開2001−256644等に開示されてい
る。 【0003】また、スレーブ媒体がハードディスクまた
は高密度フレキシブルディスクのような円盤状媒体の場
合には、このスレーブ媒体の片面または両面に円盤状の
マスター担体を密着させた状態で、その片側または両側
に電磁石装置、永久磁石装置による磁界印加装置を配設
して転写用磁界を印加する。 【0004】この磁気転写における転写品質を高めるた
めには、スレーブ媒体とマスター担体とを塵埃が介在し
ない状態で全面で均等に密着させることが重要である。
つまり塵埃が付着していると、付着部を中心とし周辺に
及ぶ範囲までマスター担体とスレーブ媒体の密着が確保
できず、磁気転写が起こらない領域が生じ、スレーブ媒
体に転写された磁気情報に信号抜けが発生して信号品位
が低下し、記録した信号がサーボ信号の場合にはトラッ
キング機能が十分に得られずに信頼性が低下するという
問題がある。 【0005】特に、上記のような磁気転写においては、
1枚のマスター担体の繰り返し使用により多数のスレー
ブ媒体に連続的に磁気転写を行うために、マスター担体
の表面に塵埃が付着して汚染されると、それ以降の磁気
転写にすべて転写不良が発生することになる。さらに、
これらの付着物により、マスター担体表面を変形させ、
正常な機能を損なう問題がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な磁気転写では、マスター担体およびスレーブ媒体は、
接離移動するベースチャンバーと押圧チャンバーとを備
えるホルダーの内部空間に収容されて対峙密着されるも
のであるが、スレーブ媒体とマスター担体との密着面の
エアーを排出して密着性を高めるため、または、真空吸
引により作用する外圧でスレーブ媒体とマスター担体と
に密着力を与えるために、上記内部空間を密閉し内部エ
アーを排出することが行われる。 【0007】しかし、上記ホルダーの内部空間は、スレ
ーブ媒体の搬入、搬出を行うために開閉作動されると共
に、密着力を印加するために内部空間を拡縮作動するよ
うにベースチャンバーと押圧チャンバーとの押圧面が接
離移動するように構成される。そして、前記内部空間を
密閉するシール部分は、ベースチャンバーと押圧チャン
バーとの接離移動に伴い、磁気転写毎に内部空間を開閉
するための圧接と分離を繰り返すと共に、嵌合摺動して
密閉状態を維持する必要がある。そのため、開閉シール
動作と摺動シール動作とを同じシール部分で行うと、シ
ールの寿命が非常に短く頻繁なシール部材の交換が必要
となって処理効率の低下原因となり、またシール部材の
摩耗に伴って発塵しやすく、その塵埃がマスター担体お
よびスレーブ媒体に付着し、前述のような転写不良を招
く問題があった。 【0008】本発明は上記点に鑑みてなされたものであ
り、スレーブ媒体とマスター担体との密着におけるホル
ダーのシール部材の耐久性を向上すると共にシール部か
らの発塵を防止して良好な磁気転写を効率よく行えるよ
うにした磁気転写装置のホルダーを提供することを目的
とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明による磁気転写装
置のホルダーは、接離移動するベースチャンバーと押圧
チャンバーとの間に開閉される内部空間に、転写情報を
担持したマスター担体と転写を受けるスレーブ媒体とを
収容して対峙密着させる磁気転写装置のホルダーにおい
て、前記内部空間の開閉用のシールを行う第1のシール
部と、収容した前記マスター担体とスレーブ媒体とに圧
力を印加するための密着用の摺動シールを行う第2のシ
ール部とを異なる部位に配置したことを特徴とするもの
である。 【0010】前記第1および第2のシール部におけるシ
ール部材としては、Oリング等のシール部材が使用可能
であり、特に摺動する第2のシール部には、発塵性のな
い磁性流体シールを使用してもよく、この磁性流体シー
ルとOリング等のシール部材とを併用してもよい。 【0011】具体的なホルダーの構造としては、押圧チ
ャンバーを押圧円盤部と周壁部とに分割し、前記周壁部
の端面とベースチャンバーの端面との間に第1のシール
部を配置し、前記押圧円盤部と周壁部との間の側面摺動
部分に第2のシール部を配置するのが望ましい。その
際、前記周壁部を押圧円盤部からベースチャンバーの方
向に付勢する付勢部材を設置するのが好ましい。 【0012】 【発明の効果】上記のような本発明によれば、ホルダー
のベースチャンバーと押圧チャンバーの接離移動に伴う
内部空間の開閉用のシールを行う第1のシール部と、収
容した前記マスター担体とスレーブ媒体とに圧力を印加
するための密着用の摺動シールを行う第2のシール部と
を異なる部位に配置したことにより、磁気転写毎に内部
空間を開閉するための圧接と分離を繰り返す第1のシー
ル部は非摺動式に構成できることにより摺動負担が軽減
されて耐久性が向上し、また、摺動部分のシールを行う
第2のシール部は接触状態を維持して離脱しないことに
より嵌合時の変形負担が軽減されて耐久性が向上し、さ
らに、両シール部共にシール部材の摩耗が低減して発塵
が防止でき、塵埃付着による転写不良の発生を抑制でき
る。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一実施形態にか
かる磁気転写装置のホルダーの開状態を示す概略断面
図、図2は同ホルダーの密着状態を示す断面図である。
なお、各図は模式図であり各部の寸法は実際とは異なる
比率で示している。 【0014】磁気転写装置のホルダー10は、接離移動
可能な下側のベースチャンバー5と上側の押圧チャンバ
ー6とを備え、両者の接近に伴い第1のシール部7およ
び第2のシール部8により密閉形成される内部空間A
に、スレーブ媒体2、マスター担体3、弾性材4を配置
して中心位置を合わせた状態でスレーブ媒体2とマスタ
ー担体3とを対峙密着させる。 【0015】なお、図示していないが、磁気転写装置
は、ホルダー10内の内部空間Aのエアーを真空吸引し
内部を減圧状態として密着力を得る真空吸引手段と、ホ
ルダー10を回転させつつ転写用磁界を印加する磁界印
加装置とを備える。 【0016】また、図示のホルダー10は、水平方向に
配置したスレーブ媒体2の片面にマスター担体3を対峙
密着させ、片面逐次磁気転写を行う態様を示している
が、スレーブ媒体2およびマスター担体3を縦向きに配
置して磁気転写を行うようにしてもよい。また、スレー
ブ媒体2の両側にそれぞれマスター担体3,3を配置し
て両面に対峙密着させ、両面同時磁気転写を行うように
してもよい。ここで、対峙密着とは、接触密着、ごく僅
かな隙間を空けて対峙するこの双方の何れかを指すもの
とする。 【0017】前記ベースチャンバー5は円盤状で、マス
ター担体3の外径より大きい円形状の内面5a(押圧
面)を有し、この内面5aの中央部にマスター担体3の
下面を吸着などにより保持する。 【0018】一方、押圧チャンバー6は、押圧円盤部6
1と周壁部62とに分割構成されている。押圧円盤部6
1は円盤状で、外径はベースチャンバー5の外径より小
さく、その下面中央にはスレーブ媒体2の外径より大き
い内面6a(押圧面)を有し、この内面6aにシート状
の弾性材4(クッション材)が取り付けられ、この弾性
材4の下面にスレーブ媒体2を吸着などにより保持す
る。 【0019】一方、周壁部62は軸方向に延びる筒状
で、上記押圧円盤部61の外周部に嵌合されて軸方向
(接離方向)に移動可能である。この周壁部62の外径
は上記ベースチャンバー5の外径とほぼ等しく、軸方向
の長さ(高さ)は押圧円盤部61の高さ(厚み)より大
きく設けられ、その上端部には押圧円盤部61の上面側
(内周方向)に突出した内フランジ部62aを有する。
この内フランジ部62aの下面と押圧円盤部61の外周
部上面との間には、引っ張りバネによる付勢部材63が
介装されている。 【0020】そして、上記押圧チャンバー6における周
壁部62の下端面に第1のシール部7が配置され、この
第1のシール部7によりベースチャンバー5の内面5a
(上面)との間の圧接シールを行う。つまり、周壁部6
2の下端面にOリングによるシール部材7aが装着さ
れ、該シール部材7aがベースチャンバー5の内面5a
に圧接可能であり、この第1のシール部7により、内部
空間Aの開閉用のシールが行われる。なお、上記シール
部材7aはベースチャンバー5側に設置してもよい。 【0021】また、前記押圧円盤部61の外周面に第2
のシール部8が配置され、この第2のシール部8によ
り、押圧円盤部61の外周に嵌合された周壁部62の内
周面との間の摺動シールを行う。つまり、押圧円盤部6
1の外周面にOリングによるシール部材8aが装着さ
れ、該シール部材8aが周壁部62の内周面に圧接さ
れ、この第2のシール部8により、スレーブ媒体2とマ
スター担体3の密着のための押圧円盤部61の軸方向移
動に伴う内部空間Aの拡縮動作時の摺動用のシールが行
われる。なお、上記シール部材8aは周壁部62側に設
置してもよい。 【0022】前記付勢部材63は、周壁部62を押圧円
盤部61からベースチャンバー5の方向に付勢するもの
で、押圧チャンバー6がベースチャンバー5から離れた
状態では、常に周壁部62が最下降位置にあるように付
勢している。 【0023】なお、前記第2のシール部には、Oリング
によるシール部材8aに代えて発塵性のない磁性流体シ
ールを使用してもよい。また、この磁性流体シールとO
リングとを併用してもよい。第1のシール部7について
も磁性流体シールを使用してもよい。これにより、シー
ル部分からの発塵がさらに抑えられる。他のシール機構
を採用してもよい。 【0024】また、ベースチャンバー5の底面および押
圧チャンバー6の押圧円盤部61の上面の中心位置に
は、それぞれ支持軸5c,6cが突設され、不図示の装
置本体に支持されている。このベースチャンバー5およ
び押圧チャンバー6は図示しない回転機構に連係されて
支持軸5c,6cを中心に一体に回転駆動される。 【0025】また、図示していないが、ベースチャンバ
ー5の内面5aには、内部空間Aに連通する部分に、真
空吸引手段の排気口が開口されている。この排気口に連
通するエアー通路がベースチャンバー5内に形成され、
支持軸5cを通して外部に導出され、不図示の真空ポン
プに接続されている。また、押圧チャンバー6にも排気
口を形成して内部空間Aの真空吸引を行うようにしても
よい。この真空吸引手段によるエアーの真空吸引によ
り、ホルダー10内の内部空間Aを所定の真空度に制御
する。これにより、スレーブ媒体2とマスター担体3と
が所定の密着圧力となるように設定されると共に、両者
の密着面のエアー抜きが行われ、密着性が高められる。
また、前記ホルダー10の内部空間Aの密着方向と直交
する内面5a,6aの面積(真空吸引領域の実効的面
積)を、マスター担体3とスレーブ媒体2との接触面積
より例えば2〜3倍大きく形成することにより密着力を
増大して、所望の密着圧力を得るようになっている。 【0026】なお、上記密着力の印加のために、ホルダ
ー10を外部から機械的に加圧する押圧手段を備えても
よい。この押圧手段は加圧シリンダを備え、その押圧ロ
ッドの先端がホルダー10の押圧チャンバー6における
支持軸6cに所定の押圧荷重を印加するように構成すれ
ばよい。 【0027】前記ベースチャンバー5および押圧チャン
バー6の少なくとも一方が軸方向(図で上下方向)に移
動可能に支持され、両チャンバー5,6が互いに接離移
動可能であり、図1に示すような分離状態からの接近移
動においては、マスター担体3とスレーブ媒体2が密着
する前に、第1のシール部7のシール部材7aがベース
チャンバー5の内面5aに圧接して内部空間Aを閉じ
る。この密閉後に、内部空間Aを真空吸引手段により減
圧すると共に、押圧円盤部61を周壁部62に沿ってベ
ースチャンバー5側に移動させる。これに伴い内部空間
Aが縮小し、付勢部材63は伸張変形し、第2のシール
部8の摺動シールで内部空間Aの密閉が保持される。そ
して、図2に示すように、第1のシール部7および第2
のシール部8により密閉維持された内部空間Aに収容し
たスレーブ媒体2をマスター担体3上に押圧して密着さ
せる。なお、スレーブ媒体2はマスター担体3上にセッ
トするようにしてもよい。 【0028】上記のようにホルダー10は、第1のシー
ル部7がベースチャンバー5の内面5aに圧接して内部
空間Aを密閉した状態で、押圧チャンバー6の押圧円盤
部61の内面6aとベースチャンバー5の内面5aとの
接離移動が可能なシリンダ構造に設けられている。ま
た、スレーブ媒体2、マスター担体3、弾性材4の厚み
が変化してスレーブ媒体2とマスター担体3との密着高
さが変更しても、密閉状態を確保できる。なお、ベース
チャンバー5を上記のようなシリンダ構造に設けて、第
2のシール部を設置するようにしてもよい。 【0029】上記のようなホルダー10を備えた磁気転
写装置によって磁気転写を行う際には、スレーブ媒体2
の磁化を、予め面内記録なら面内トラック方向に、また
垂直記録なら垂直方向に初期直流磁化しておく。このス
レーブ媒体2をマスター担体3と密着させ、初期直流磁
化方向と略逆向きのトラック方向または垂直方向に転写
用磁界を印加して磁気転写を行う。 【0030】スレーブ媒体2は、両面または片面に磁気
記録部(磁性層)が形成されたハードディスク、高密度
フレキシブルディスクなどの円盤状磁気記録媒体が使用
される。その磁気記録部は塗布型磁気記録層あるいは金
属薄膜型磁気記録層で構成される。 【0031】マスター担体3は円盤状ディスクに形成さ
れている。このマスター担体3は、基板上に形成された
微細凹凸パターンに軟磁性体が被覆されてなり、この面
がスレーブ媒体2に密着される転写パターンが形成され
た転写情報担持面となる。これと反対側の面がベースチ
ャンバー5に吸着保持される。マスター担体3の基板と
しては、ニッケル、シリコン、石英板、ガラス、アルミ
ニウム、合金、セラミックス、合成樹脂等を使用する。
凹凸パターンの形成は、スタンパー法等によって行われ
る。軟磁性体の形成は、磁性材料を真空蒸着法、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法等の真空成膜手
段、メッキ法などにより成膜する。面内記録と垂直記録
とで、ほぼ同様のマスター担体3が使用される。 【0032】弾性材4はスレーブ媒体2の背面(上面)
に接触して均等に圧力を加えるためのもので、弾性特性
を有する材料により円盤状に形成され、押圧チャンバー
6に取り付けられる。弾性特性を有する材料としては、
シリコンゴム、ポリウレタンゴム、フッ素ゴム、ブタジ
エンゴムなど一般的なゴムや、スポンジゴム等の発泡樹
脂などが使用できる。 【0033】転写用磁界および必要に応じて初期磁界を
印加する不図示の磁界印加装置は、面内記録の場合に
は、例えば、スレーブ媒体2の半径方向に延びるギャッ
プを有するコアにコイルが巻き付けられたリング型ヘッ
ド電磁石がホルダー10の両側に配設されてなり、両側
で同じ方向にトラック方向と平行に発生させた転写用磁
界を印加する。ホルダー10を回転させて、スレーブ媒
体2とマスター担体3の全面に転写用磁界を印加する。
磁界印加装置を回転移動させるように設けてもよい。磁
界印加装置は、片側にのみ配設するようにしてもよく、
永久磁石装置を両側または片側に配設してもよい。ま
た、垂直記録の場合の磁界印加装置は、極性の異なる電
磁石または永久磁石をホルダー10の両側に配置し、垂
直方向に転写用磁界を発生させて印加する。部分的に磁
界を印加するものでは、ホルダー10を移動させるか磁
界を移動させて全面の磁気転写を行う。 【0034】次に、磁気転写工程を説明する。上記磁気
転写装置のホルダー10では、同じマスター担体3によ
り複数のスレーブ媒体2に対する磁気転写を行うもので
あり、まずベースチャンバー5および押圧チャンバー6
にマスター担体3および弾性材4を位置を合わせて保持
させておく。この押圧チャンバー6とベースチャンバー
5とを離間した開状態で、予め面内方向または垂直方向
の一方に初期磁化したスレーブ媒体2を中心位置を合わ
せてセットした後、押圧チャンバー6をベースチャンバ
ー5に接近移動させる。 【0035】そして、押圧チャンバー6の第1のシール
部7がベースチャンバー5に接触することによりホルダ
ー10の内部空間Aを閉じ、第2のシール部8と共に密
閉する。スレーブ媒体2とマスター担体3とが押圧状態
となる前に、真空吸引手段により内部空間のエア排出を
行って減圧し、内部を所定の真空度とすると共に、さら
に押圧チャンバー6の押圧円盤部61を第2のシール部
8の摺動シールを行いつつ、周壁部62に沿って下降作
動させる。スレーブ媒体2の背面にマスター担体3が接
触し、真空度に応じて作用する外力(大気圧)による圧
力で、弾性材4を介してベースチャンバー5に向けてス
レーブ媒体2とマスター担体3とに均一かつ平行に密着
力を加え、所定の密着圧力で密着させる。 【0036】その後、ホルダー10の両側に磁界印加装
置を接近させ、ホルダー10を回転させつつ磁界印加装
置によって初期磁化とほぼ反対方向に転写用磁界を印加
し、マスター担体3の転写パターンに応じた磁化パター
ンをスレーブ媒体2の磁気記録部に転写記録する。 【0037】上記磁気転写時に印加された転写用磁界
は、マスター担体3の転写パターンにおけるスレーブ媒
体2と密着した軟磁性体による凸部パターンに吸い込ま
れ、面内記録の場合にはこの部分の初期磁化は反転せず
その他の部分の初期磁化が反転し、垂直記録の場合には
この部分の初期磁化が反転しその他の部分の初期磁化は
反転しない結果、スレーブ媒体2にはマスター担体3の
転写パターンに応じた磁化パターンが転写記録される。 【0038】上記実施形態によれば、ホルダー10の両
チャンバー5,6内の内部空間Aを密閉状態とするシー
ル部分を、開閉用の第1のシール部7と、密着力印加時
の摺動用の第2のシール部8とに別の部位に分離配置し
たことにより、それぞれのシール部7,8におけるシー
ル部材7a,8aの負担が軽減され、耐久性が向上でき
ると共に、摩耗に伴う塵埃の発生を抑制でき、良好な磁
気転写を長時間維持でき、シール部材7a,8aの交換
工程の削減による処理効率の向上、マスター担体3の長
寿命化が図れる。
のホルダーの開状態を示す概略断面図 【図2】図1のホルダーの密着状態を示す概略断面図 【符号の説明】 10 ホルダー 2 スレーブ媒体 3 マスター担体 4 弾性材 5 ベースチャンバー 6 押圧チャンバー A 内部空間 7 第1のシール部 8 第2のシール部 7a,8a シール部材 61 押圧円盤部 62 周壁部 63 付勢部材
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 接離移動するベースチャンバーと押圧チ
ャンバーとの間に開閉される内部空間に、転写情報を担
持したマスター担体と転写を受けるスレーブ媒体とを収
容して対峙密着させる磁気転写装置のホルダーにおい
て、 前記内部空間の開閉用のシールを行う第1のシール部
と、収容した前記マスター担体とスレーブ媒体とに圧力
を印加するための密着用の摺動シールを行う第2のシー
ル部とを異なる部位に配置したことを特徴とする磁気転
写装置のホルダー。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002072284A JP3727603B2 (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 磁気転写装置のホルダー |
CN031199518A CN1217322C (zh) | 2002-03-15 | 2003-03-10 | 磁复制装置的保持具 |
US10/387,569 US6839192B2 (en) | 2002-03-15 | 2003-03-14 | Holder for magnetic transfer apparatus |
KR1020030016024A KR100552074B1 (ko) | 2002-03-15 | 2003-03-14 | 자기전사장치의 홀더 |
MYPI20030906A MY134735A (en) | 2002-03-15 | 2003-03-14 | Holder for magnetic transfer apparatus |
SG200301297A SG106673A1 (en) | 2002-03-15 | 2003-03-14 | Holder for magnetic transfer apparatus |
DE60300691T DE60300691T2 (de) | 2002-03-15 | 2003-03-17 | Halter für magnetische Übertragungsvorrichtung |
EP03005477A EP1345211B1 (en) | 2002-03-15 | 2003-03-17 | Holder for magnetic transfer apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002072284A JP3727603B2 (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 磁気転写装置のホルダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003272139A true JP2003272139A (ja) | 2003-09-26 |
JP3727603B2 JP3727603B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=27764566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002072284A Expired - Fee Related JP3727603B2 (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 磁気転写装置のホルダー |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6839192B2 (ja) |
EP (1) | EP1345211B1 (ja) |
JP (1) | JP3727603B2 (ja) |
KR (1) | KR100552074B1 (ja) |
CN (1) | CN1217322C (ja) |
DE (1) | DE60300691T2 (ja) |
MY (1) | MY134735A (ja) |
SG (1) | SG106673A1 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1253858C (zh) | 2001-06-15 | 2006-04-26 | 富士胶片株式会社 | 磁转印装置 |
JP2004234710A (ja) * | 2003-01-28 | 2004-08-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気転写装置 |
US20050083597A1 (en) * | 2003-10-15 | 2005-04-21 | Seagate Technology Llc | Device and method for precision alignment and mounting of stamper/imprinter for contact patterning of magnetic recording media |
US20050270674A1 (en) * | 2004-06-04 | 2005-12-08 | Koichi Wago | Ground rubber attached to substrate for contact magnetic printing |
JP4098292B2 (ja) * | 2004-09-15 | 2008-06-11 | 富士フイルム株式会社 | 磁気転写装置用保持ユニット、磁気転写装置、及び磁気記録媒体の製造方法 |
US20060098317A1 (en) * | 2004-11-08 | 2006-05-11 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method of disk delivery of magnetic transfer apparatus, disk holding apparatus and magnetic transfer method and apparatus using same |
JP2008198273A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Fujifilm Corp | 転写方法、転写装置、及び記録媒体 |
US10540712B2 (en) * | 2008-02-08 | 2020-01-21 | The Pnc Financial Services Group, Inc. | User interface with controller for selectively redistributing funds between accounts |
CN114613584B (zh) * | 2022-03-18 | 2022-09-20 | 清华大学 | 一种软磁材料和软磁带材的刻蚀方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63183623A (ja) | 1987-01-23 | 1988-07-29 | Sony Corp | 可撓性デイスクへの接触磁界転写方法 |
TW342495B (en) | 1996-07-22 | 1998-10-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Master information carrier, method of producing the same, and method for recording master information signal on magnetic recording medium |
MY124923A (en) | 2000-03-10 | 2006-07-31 | Fuji Photo Film Co Ltd | Master medium for magnetic transfer including metal disk with relief or recess pattern |
EP1205915A2 (en) | 2000-11-07 | 2002-05-15 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method and device for magnetic transfer and magnetic recording medium |
SG107569A1 (en) | 2000-11-28 | 2004-12-29 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetic transferring method, and method and apparatus for cleaning magnetic transfer master medium |
JP3953765B2 (ja) | 2001-04-16 | 2007-08-08 | 富士フイルム株式会社 | 磁気転写装置 |
-
2002
- 2002-03-15 JP JP2002072284A patent/JP3727603B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-03-10 CN CN031199518A patent/CN1217322C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2003-03-14 SG SG200301297A patent/SG106673A1/en unknown
- 2003-03-14 KR KR1020030016024A patent/KR100552074B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2003-03-14 US US10/387,569 patent/US6839192B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2003-03-14 MY MYPI20030906A patent/MY134735A/en unknown
- 2003-03-17 EP EP03005477A patent/EP1345211B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-03-17 DE DE60300691T patent/DE60300691T2/de not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
SG106673A1 (en) | 2004-10-29 |
EP1345211A3 (en) | 2003-11-19 |
JP3727603B2 (ja) | 2005-12-14 |
US6839192B2 (en) | 2005-01-04 |
US20030174425A1 (en) | 2003-09-18 |
DE60300691D1 (de) | 2005-06-30 |
DE60300691T2 (de) | 2006-05-04 |
MY134735A (en) | 2007-12-31 |
KR20030074460A (ko) | 2003-09-19 |
EP1345211B1 (en) | 2005-05-25 |
KR100552074B1 (ko) | 2006-02-20 |
CN1445756A (zh) | 2003-10-01 |
EP1345211A2 (en) | 2003-09-17 |
CN1217322C (zh) | 2005-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002100079A (ja) | 転写装置及び転写方法 | |
JP3727603B2 (ja) | 磁気転写装置のホルダー | |
US7312940B2 (en) | Magnetic transfer apparatus | |
KR20020087855A (ko) | 자기전사용 마스터담체 | |
US20040040668A1 (en) | Holder for magnetic transfer device | |
JP2004086995A (ja) | 磁気転写装置のホルダー | |
JP2004310809A (ja) | 磁気転写装置の転写ホルダー | |
JP2004079027A (ja) | 磁気転写装置のホルダー | |
JP2004103113A (ja) | 磁気転写装置のホルダー | |
JP2003242637A (ja) | 磁気転写装置 | |
JP2004296009A (ja) | 磁気転写用ホルダーおよび磁気転写装置 | |
US6914736B2 (en) | Magnetic transfer apparatus including a holder having at least one flexible flat plate portion | |
JP3964299B2 (ja) | 磁気転写装置 | |
JP2003281715A (ja) | 磁気転写装置 | |
JP2004103111A (ja) | 磁気転写装置のホルダー | |
JP2004030746A (ja) | 磁気転写装置 | |
JP4188926B2 (ja) | 磁気転写装置および磁気転写方法 | |
JP2003281714A (ja) | 磁気転写装置のホルダー | |
JP2003242639A (ja) | 磁気転写装置 | |
JP2004206759A (ja) | 磁気転写装置 | |
JP2004206794A (ja) | 磁気転写装置 | |
JP2008300032A (ja) | 磁気転写装置および磁気転写方法 | |
JP2006059460A (ja) | 磁気転写装置 | |
JP2004134012A (ja) | 磁気転写装置 | |
JP2004103112A (ja) | 磁気転写装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040308 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050621 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050927 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050928 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081007 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081007 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101007 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131007 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |