JP2003242639A - 磁気転写装置 - Google Patents

磁気転写装置

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JP2003242639A JP2002037714A JP2002037714A JP2003242639A JP 2003242639 A JP2003242639 A JP 2003242639A JP 2002037714 A JP2002037714 A JP 2002037714A JP 2002037714 A JP2002037714 A JP 2002037714A JP 2003242639 A JP2003242639 A JP 2003242639A
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Akihito Kamatani
彰人 鎌谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スレーブ媒体とマスター担体との密着におけ
るホルダーの両側の支持軸の軸心位置がずれることなく
軸角度を一致させるようにして密着性を向上し良好な磁
気転写を行う。 【解決手段】 接離移動するベースチャンバー11と押圧
チャンバー12との間に、転写情報を担持したマスター担
体3と転写を受けるスレーブ媒体2とを対峙密着させる
ホルダーを備え、前記マスター担体3とスレーブ媒体2
とを密着させた状態で転写用磁界を印加し磁気転写を行
う磁気転写装置1において、ホルダー5のベースチャン
バー11と押圧チャンバー12は中心位置に支持軸11c,12c
を有し、少なくとも一方の支持軸の一部が密着作動時に
軸角度が変位可能な変位部11d,12dに形成されてなる。
密着時に軸角度のずれを変位部11d,12dの変形で修正
し、密着性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、情報が担持された
マスター担体からスレーブ媒体へ磁気転写する磁気転写
装置に関し、特に上記マスター担体とスレーブ媒体とを
密着させるホルダーの構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】本発明の対象とする磁気転写は、少なく
とも表層に軟磁性層を有するサーボ信号等の転写パター
ンが凹凸形状あるいは埋め込み構造で形成されたマスタ
ー担体(パターンドマスター)を、磁気記録部を有する
スレーブ媒体と密着させた状態で、転写用磁界を印加し
てマスター担体に担持した情報に対応する磁化パターン
をスレーブ媒体に転写記録するものである。この磁気転
写の一例としては、例えば特開昭63−183623
号、特開平10−40544号、特開平10−2695
66号、特開2001−256644等に開示されてい
る。 【0003】また、スレーブ媒体がハードディスクまた
は高密度フレキシブルディスクのような円盤状媒体の場
合には、このスレーブ媒体の片面または両面に円盤状の
マスター担体を密着させた状態で、その片側または両側
に電磁石装置、永久磁石装置による磁界印加装置を配設
して転写用磁界を印加する。 【0004】この磁気転写における転写品質を高めるた
めには、マスター担体とスレーブ媒体とを全面密着させ
る際に、両者をいかに均一に密着させることが重要な課
題である。つまり密着状態が均一でないと、密着が離れ
た部分において磁気転写が起こらない領域が生じ、磁気
転写が起こらないとスレーブ媒体に転写された磁気情報
に信号抜けが発生して信号品位が低下し、記録した信号
がサーボ信号の場合にはトラッキング機能が十分に得ら
れずに信頼性が低下するという問題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な磁気転写では、マスター担体およびスレーブ媒体は、
ホルダーに収納されて対峙密着されるものであるが、均
一な密着を得るためには、ホルダーの高い寸法精度が要
求される。このホルダーは、接離移動するベースチャン
バーと押圧チャンバーとを備え、両者間に転写情報を担
持したマスター担体と転写を受けるスレーブ媒体とを所
定の密着力を印加して押圧するものである。 【0006】しかし、ホルダーのベースチャンバーおよ
び押圧チャンバーを剛体で製作した場合、各チャンバー
の中心部を支持する支持軸の軸角度を両側で完全に一致
させることは、ホルダーの製作精度の点および支持軸の
支持精度の点などから非常に困難である。そして、この
軸角度がずれていると、マスター担体とスレーブ媒体と
の平行度がずれて片当たりし、全面で均一な密着状態が
得られない原因となっている。 【0007】また、ホルダーのベースチャンバーまたは
押圧チャンバーに、ある程度の柔軟性があった場合は、
このベースチャンバーまたは押圧チャンバーホルダーが
撓むことによりスレーブ媒体とマスター担体の密着は得
られるが、その撓み変形に応じて両側の軸心位置がず
れ、これに応じてマスター担体とスレーブ媒体との密着
中心位置がずれ、磁気転写精度が低下する問題が発生し
ている。 【0008】本発明は上記点に鑑みてなされたものであ
り、スレーブ媒体とマスター担体との密着におけるホル
ダーの両側の支持軸の軸心位置がずれることなく軸角度
を一致させるようにして密着性を向上して良好な磁気転
写が行えるようにした磁気転写装置を提供することを目
的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明による磁気転写装
置は、接離移動するベースチャンバーと押圧チャンバー
との間に、転写情報を担持したマスター担体と転写を受
けるスレーブ媒体とを対峙密着させるホルダーを備え、
前記マスター担体とスレーブ媒体とを密着させた状態で
転写用磁界を印加し磁気転写を行う磁気転写装置におい
て、前記ホルダーのベースチャンバーと押圧チャンバー
は中心位置に支持軸を有し、少なくとも一方の支持軸の
一部が密着作動時に軸角度が変位可能な変位部に形成さ
れていることを特徴とするものである。 【0010】前記変位部は、支持軸の一部が、他の部分
より弾性率の小さい軟性部材で構成されるか、他の部分
より断面積が小さい軟性部で形成されてなる。例えば、
前記変位部の弾性率(ヤング率)が100〜100000MPaで、
それ以外の部分の弾性率(ヤング率)が50000〜250000M
Paである。または、前記変位部は、フレキシブルジョイ
ントのような軸角度が変位可能な継手等で構成してもよ
い。 【0011】また、前記変位部は、マスター担体とスレ
ーブ媒体との密着面から50mm以下の距離に接近して設
けるのが好ましい。 【0012】 【発明の効果】上記のような本発明によれば、ホルダー
のベースチャンバーと押圧チャンバーの支持軸の少なく
とも一方の一部を、密着作動時に軸角度が変位可能な変
位部に形成したことにより、密着時に上記変位部が両側
の軸角度が一致するように変形してマスター担体とスレ
ーブ媒体の全体で均一な密着を確保できると共に、マス
ター担体とスレーブ媒体との軸心位置のずれが最小限に
押えられる。 【0013】前記変位部は、支持軸の一部を他の部分よ
り弾性率の小さい軟性部材で構成するか、他の部分より
断面積が小さい軟性部に形成するか、継手等で形成する
ことによって、容易に構成可能である。 【0014】また、前記変位部を、マスター担体とスレ
ーブ媒体との密着面から50mm以下の距離に接近して設
けると、その変形に伴う軸心位置のずれをさらに小さく
することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一実施形態にか
かる磁気転写装置の転写状態を示す要部斜視図である。
図2はホルダーの断面図である。なお、各図は模式図で
あり各部の寸法は実際とは異なる比率で示している。 【0016】図1に示す磁気転写装置1は、シリンダ構
造の下側のベースチャンバー11と上側の押圧チャンバ
ー12とによるホルダー5を備え、図2のように内部に
密閉形成される内部空間6に、スレーブ媒体2、マスタ
ー担体3、弾性材4を配置して中心位置を合わせた状態
でスレーブ媒体2とマスター担体3とを対峙密着させ
る。磁気転写装置1は、ホルダー5内の内部空間6のエ
アーを真空吸引し内部を減圧状態として密着力を得る真
空吸引手段7(図2参照)と、ホルダー5を回転させつ
つ転写用磁界を印加する磁界印加装置8とをさらに備え
る。 【0017】なお、図示の場合には、水平方向に配置し
たスレーブ媒体2の片面にマスター担体3を対峙密着さ
せ、片面逐次磁気転写を行う態様を示しているが、スレ
ーブ媒体2およびマスター担体3を縦向きに配置して磁
気転写を行うようにしてもよい。また、スレーブ媒体2
の両側にそれぞれマスター担体3,3を配置して両面に
対峙密着させ、両面同時磁気転写を行うようにしてもよ
い。ここで、対峙密着とは、接触密着、ごく僅かな隙間
を空けて対峙するこの双方の何れかを指すものとする。 【0018】ホルダー5のベースチャンバー11は円盤
状で、マスター担体3の外径より大きい円形状の内面1
1aを有し、この内面11aの中央部にマスター担体3
の下面を吸着などにより保持する。押圧チャンバー12
は円盤状で、スレーブ媒体2の外径より大きい内面12
aを有し、この内面12aにシート状の弾性材4(クッ
ション材)が取り付けられ、この弾性材4の下面にスレ
ーブ媒体2を吸着などにより保持する。 【0019】また、ベースチャンバー11の底面および
押圧チャンバー12の上面の中心位置には、それぞれ支
持軸11c,12cが突設され、不図示の装置本体に支
持されている。このベースチャンバー11および押圧チ
ャンバー12は図示しない回転機構に連係されて支持軸
11c,12cを中心に一体に回転駆動される。 【0020】そして、ベースチャンバー11と押圧チャ
ンバー12の支持軸11c,12cの一部、すなわち、
各チャンバー11,12への連結部近傍部位が柔軟性を
有する変位部11d,12dに形成されている。この変
位部11d,12dは、ベースチャンバー11および押
圧チャンバー12の支持軸11c,12cを含む他の部
分の材質(例えば、鉄、ステンレス等)より、弾性率の
小さい軟性部材(例えば、合成樹脂、アルミニウム等)
で構成され、磁気転写時の密着作動に応じて変形し、軸
角度が変位可能になっている。例えば、変位部11d,
12dの弾性率(ヤング率)は100〜100000MPaで、それ
以外の部分の弾性率(ヤング率)が50000〜250000MPaと
なるような材質が選択されて使用される。 【0021】また、上記変位部11d,12dは、マス
ター担体3とスレーブ媒体2との密着面から50mm以内
の距離に接近して設けられている。これにより、変位部
11d,12dが変形して軸角度が変化した際の、ベー
スチャンバー11または押圧チャンバー12の揺動変位
量が小さく、中心位置のずれが可及的に小さくなるよう
に設定されている。 【0022】前記ベースチャンバー11および押圧チャ
ンバー12の少なくとも一方が軸方向(図で上下方向)
に移動可能に支持され、両チャンバー11,12が互い
に接離移動可能であり、スレーブ媒体2をマスター担体
3上に押圧して密着させるようになっている。なお、ス
レーブ媒体2はマスター担体3上にセットするようにし
てもよい。 【0023】ベースチャンバー11の外周には上方に突
出する鍔部11bが、押圧チャンバー12の外周には下
方に突出する鍔部12bがそれぞれ設けられている。押
圧チャンバー12の鍔部12bの外周面の径は、ベース
チャンバー11の鍔部11bの内周面の径より小さく、
ベースチャンバー11の鍔部11bの内周側に、押圧チ
ャンバー12の鍔部12bが挿入可能に設けられている
(逆の大小関係にあってもよい)。そして、押圧チャン
バー12の鍔部12bの外周にOリングによるシール材
13が装着され、このシール材13は押圧チャンバー1
2をベースチャンバー11側に移動させた際に、ベース
チャンバー11の鍔部11bの内周面に摺接して、接離
移動方向(軸方向)と平行な面同士のシールを行って両
チャンバー11,12間の内部空間6を密閉する。な
お、シール材13はベースチャンバー11に装着しても
よく、他のシール機構を採用してもよい。 【0024】上記のようにホルダー5は、シール材13
により内部空間6を密閉した状態で、ベースチャンバー
11と押圧チャンバー12との接離移動が可能なシリン
ダ構造に設けられている。また、スレーブ媒体2、マス
ター担体3、弾性材4の厚みが変化してスレーブ媒体2
とマスター担体3との密着高さが変更しても、密閉状態
を確保できる。 【0025】また、ベースチャンバー11の鍔部11b
より内周側でマスター担体3より外周部の内面には、真
空吸引手段7の排気口7aが開口されている。この排気
口7aに連通するエアー通路7bがベースチャンバー1
1内に形成され、支持軸11cを通して外部に導出さ
れ、不図示の真空ポンプに接続されている。また、押圧
チャンバー12にも排気口を形成して内部空間6の真空
吸引を行うようにしてもよい。 【0026】この真空吸引手段7によるエアーの真空吸
引により、ホルダー5内の内部空間6を、−101.3
〜−50kPa程度の所定の真空度に制御する。これによ
り、スレーブ媒体2とマスター担体3とが所定の密着圧
力となるように設定されると共に、両者の密着面のエア
ー抜きが行われ、密着性が高められる。また、前記ホル
ダー5の内部空間6の密着方向と直交する内面11a,
12aの面積(真空吸引領域の実効的面積)を、マスタ
ー担体3とスレーブ媒体2との接触面積より例えば2〜
3倍大きく形成することにより密着力を増大して、真空
度に応じた所定の密着圧力1〜50N/cm2(0.1〜
5.0kg/cm2)、例えば20〜30N/cm2(2〜3kg
/cm2)を得るようになっている。 【0027】なお、上記密着力の印加のために、ホルダ
ー5を外部から機械的に加圧する押圧手段を備えてもよ
い。この押圧手段は加圧シリンダを備え、その押圧ロッ
ドの先端がホルダー5の押圧チャンバー12における支
持軸12cに所定の押圧荷重を印加するように構成すれ
ばよい。 【0028】図3は他の実施形態のホルダー5を示す断
面図であり、この実施形態では支持軸11c,12cの
変位部の構成が前記実施の形態と異なるほかは同様の構
成であり、同一構成部分には同一符号を付してその説明
は省略する。 【0029】本実施形態のホルダー5におけるベースチ
ャンバー11と押圧チャンバー12の支持軸11c,1
2cの一部、すなわち、各チャンバー11,12への連
結部近傍部位に形成される変位部11e,12eは、そ
の外径すなわち断面積が支持軸11c,12の他の部分
より小さい軟性部に形成され、他の部分より柔軟で変形
しやすく構成されてなる。これにより、磁気転写時の密
着作動に応じて変形し、軸角度が変位可能になってい
る。さらに、上記変位部11e,12eは、マスター担
体3とスレーブ媒体2との密着面から50mm以内の距離
に接近して設けられている。なお、上記変位部11e,
12eを、断面積を小さくすると共に前述のような弾性
率の小さい軟性部材で構成するようにしてもよい。 【0030】さらに、図示していないが、前記変位部
は、フレキシブルジョイントのような軸角度が変位可能
な継手等によって構成してもよい。 【0031】上記のような磁気転写装置1によって磁気
転写を行う際には、スレーブ媒体2の磁化を、予め面内
記録なら面内トラック方向に、また垂直記録なら垂直方
向に初期直流磁化しておく。このスレーブ媒体2をマス
ター担体3と密着させ、初期直流磁化方向と略逆向きの
トラック方向または垂直方向に転写用磁界を印加して磁
気転写を行う。 【0032】スレーブ媒体2は、両面または片面に磁気
記録部(磁性層)が形成されたハードディスク、高密度
フレキシブルディスクなどの円盤状磁気記録媒体が使用
される。その磁気記録部は塗布型磁気記録層あるいは金
属薄膜型磁気記録層で構成される。 【0033】マスター担体3は円盤状ディスクに形成さ
れている。このマスター担体3は、基板上に形成された
微細凹凸パターンに軟磁性体が被覆されてなり、この面
がスレーブ媒体2に密着される転写パターンが形成され
た転写情報担持面となる。これと反対側の面がベースチ
ャンバー11に真空吸着保持される。 【0034】マスター担体3の基板としては、ニッケ
ル、シリコン、石英板、ガラス、アルミニウム、合金、
セラミックス、合成樹脂等を使用する。凹凸パターンの
形成は、スタンパー法等によって行われる。軟磁性体の
形成は、磁性材料を真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法等の真空成膜手段、メッキ法など
により成膜する。面内記録と垂直記録とで、ほぼ同様の
マスター担体3が使用される。 【0035】弾性材4はスレーブ媒体2の背面(上面)
に接触して均等に圧力を加えるためのもので、弾性特性
を有する材料により円盤状に形成され、押圧チャンバー
12に取り付けられる。弾性特性を有する材料として
は、シリコンゴム、ポリウレタンゴム、フッ素ゴム、ブ
タジエンゴムなど一般的なゴムや、スポンジゴム等の発
泡樹脂などが使用できる。 【0036】転写用磁界および必要に応じて初期磁界を
印加する磁界印加装置8は、面内記録の場合には、例え
ば、スレーブ媒体2の半径方向に延びるギャップを有す
るコアにコイルが巻き付けられたリング型ヘッド電磁石
がホルダー5の両側に配設されてなり、両側で同じ方向
にトラック方向と平行に発生させた転写用磁界を印加す
る。ホルダー5を回転させて、スレーブ媒体2とマスタ
ー担体3の全面に転写用磁界を印加する。磁界印加装置
8を回転移動させるように設けてもよい。磁界印加装置
8は、片側にのみ配設するようにしてもよく、永久磁石
装置を両側または片側に配設してもよい。 【0037】また、垂直記録の場合の磁界印加装置8
は、極性の異なる電磁石または永久磁石をホルダー5の
両側に配置し、垂直方向に転写用磁界を発生させて印加
する。部分的に磁界を印加するものでは、ホルダー5を
移動させるか磁界を移動させて全面の磁気転写を行う。 【0038】次に、磁気転写工程を説明する。上記磁気
転写装置1では、同じマスター担体3により複数のスレ
ーブ媒体2に対する磁気転写を行うものであり、まずベ
ースチャンバー11および押圧チャンバー12にマスタ
ー担体3および弾性材4を位置を合わせて保持させてお
く。この押圧チャンバー12とベースチャンバー11と
を離間した開状態で、予め面内方向または垂直方向の一
方に初期磁化したスレーブ媒体2を中心位置を合わせて
セットした後、押圧チャンバー12をベースチャンバー
11に接近移動させる。 【0039】そして、押圧チャンバー12のシール材1
3がベースチャンバー11の鍔部11bの内周面に摺接
して、スレーブ媒体2およびマスター担体3を収容した
ホルダー5の内部空間6を密閉する。スレーブ媒体2と
マスター担体3とが押圧状態となる前に、真空吸引手段
7により内部空間のエア排出を行って減圧し、内部を所
定の真空度とした後に、さらに押圧チャンバー12を下
降作動する。スレーブ媒体2の背面にマスター担体3が
接触し、真空度に応じて作用する外力(大気圧)による
圧力で、弾性材4を介してベースチャンバー11に向け
てスレーブ媒体2とマスター担体3とに均一かつ平行に
密着力を加え、所定の密着圧力で密着させる。 【0040】その後、ホルダー5の両側に磁界印加装置
8を接近させ、ホルダー5を回転させつつ磁界印加装置
8によって初期磁化とほぼ反対方向に転写用磁界を印加
し、マスター担体3の転写パターンに応じた磁化パター
ンをスレーブ媒体2の磁気記録部に転写記録する。 【0041】上記磁気転写時に印加された転写用磁界
は、マスター担体3の転写パターンにおけるスレーブ媒
体2と密着した軟磁性体による凸部パターンに吸い込ま
れ、面内記録の場合にはこの部分の初期磁化は反転せず
その他の部分の初期磁化が反転し、垂直記録の場合には
この部分の初期磁化が反転しその他の部分の初期磁化は
反転しない結果、スレーブ媒体2にはマスター担体3の
転写パターンに応じた磁化パターンが転写記録される。 【0042】上記実施形態によれば、両チャンバー1
1,12内を密閉状態とし、内部を所定の真空度に減圧
して密着力を作用させた際に、ベースチャンバー11お
よび押圧チャンバー12の支持軸11c,12cの軸角
度にずれがあって、密着押圧面の平行度がずれている場
合に、両側の支持軸11c,12cの変位部11d,1
2d(または11e,12e)が軸角度が一致するよう
に変形し、密着面の平行度が得られて、マスター担体3
とスレーブ媒体2とが全面で均等に密着する。また、そ
の際、変位部11d,12d(または11e,12e)
が、密着面から50mm以内の距離に接近しているため、
その変形に伴うベースチャンバー11または押圧チャン
バー12の揺動変位量が小さく、中心位置のずれが可及
的に小さくなり、精度のよい磁気転写が良好に行える。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一つの実施の形態による磁気転写装置
の転写状態を示す要部斜視図 【図2】図1のホルダーの断面図 【図3】他の実施の形態にかかるホルダーの断面図 【符号の説明】 1 磁気転写装置 2 スレーブ媒体 3 マスター担体 4 弾性材 5 ホルダー 6 内部空間 7 真空吸引手段 8 磁界印加装置 11 ベースチャンバー 12 押圧チャンバー 13 シール材 11c,12c 支持軸 11d,12d,11e,12e 変位部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 接離移動するベースチャンバーと押圧チ
    ャンバーとの間に、転写情報を担持したマスター担体と
    転写を受けるスレーブ媒体とを対峙密着させるホルダー
    を備え、前記マスター担体とスレーブ媒体とを密着させ
    た状態で転写用磁界を印加し磁気転写を行う磁気転写装
    置において、 前記ホルダーのベースチャンバーと押圧チャンバーは中
    心位置に支持軸を有し、少なくとも一方の支持軸の一部
    が密着作動時に軸角度が変位可能な変位部に形成されて
    いることを特徴とする磁気転写装置。
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