JP2003272140A - 磁気転写装置のホルダー - Google Patents

磁気転写装置のホルダー

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JP2003272140A
JP2003272140A JP2002072287A JP2002072287A JP2003272140A JP 2003272140 A JP2003272140 A JP 2003272140A JP 2002072287 A JP2002072287 A JP 2002072287A JP 2002072287 A JP2002072287 A JP 2002072287A JP 2003272140 A JP2003272140 A JP 2003272140A
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master
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JP2002072287A
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Akihito Kamatani
彰人 鎌谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスター担体とスレーブ媒体とを密着させて
磁気転写する際の位置合わせを改善し、生産効率の高い
磁気転写が行えるようにした磁気転写装置のホルダーを
提供する。 【解決手段】 接離移動するベースチャンバー11と押圧
チャンバー12との間に開閉される内部空間6で、転写を
受けるスレーブ媒体2の片面または両面に、情報に対応
した転写パターンを有するマスター担体3,4を対峙密
着させる際に、少なくとも一枚のマスター担体3,4と
スレーブ媒体2を、それぞれの同径に設けられた中心孔
2a〜4aに嵌合し、共通に位置決めする位置決めピン14を
備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、情報が担持された
マスター担体からスレーブ媒体へ磁気転写する磁気転写
装置において、上記マスター担体とスレーブ媒体とを内
部空間に収容し密着させるホルダーに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】本発明の対象とする磁気転写は、少なく
とも表層に軟磁性層を有するサーボ信号等の転写パター
ンが凹凸形状あるいは埋め込み構造で形成されたマスタ
ー担体(パターンドマスター)を、磁気記録部を有する
スレーブ媒体と密着させた状態で、転写用磁界を印加し
てマスター担体に担持した情報に対応する磁化パターン
をスレーブ媒体に転写記録するものである。この磁気転
写の一例としては、例えば特開昭63−183623
号、特開平10−40544号、特開平10−2695
66号、特開2001−256644等に開示されてい
る。 【0003】また、スレーブ媒体がハードディスクまた
は高密度フレキシブルディスクのような円盤状媒体の場
合には、このスレーブ媒体の片面または両面に円盤状の
マスター担体を密着させた状態で、その片側または両側
に電磁石装置、永久磁石装置による磁界印加装置を配設
して転写用磁界を印加する。 【0004】この磁気転写を行う際の重要な課題の一つ
に、マスター担体とスレーブ媒体との位置決めを精度良
く行うことがある。特に、ハードディスク、高密度フレ
キシブルディスク等のスレーブ媒体では、磁気転写後に
ドライブ装置に取り付けられたときの回転中心と転写記
録された磁化パターンの中心とが精度良く一致していな
ければならない。 【0005】上記点から、特開平11−175973
号、特開2001−209978に見られるように、マ
スター担体とスレーブ媒体を密着させる際に、画像装置
で両者の位置決めを行うものが知られている。具体的に
は、まず密着フランジにスレーブ媒体をセットした後、
その上にパターンに対応して透明部分に形成したマーカ
ーを有するマスター担体を載置し、画像装置でマーカー
とスレーブ媒体との位置とが一致するように観察しつつ
マスター担体の位置調整を行ってから両者を密着させる
ようにしている。または、マスター担体をX−Y方向に
移動可能なホルダーに保持し、マスター担体の中心位置
をCCDカメラで観察して、スレーブ媒体との位置を一
致させて密着させるようにしている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記のようなマスター
担体の位置調整では、スレーブ媒体を交換して磁気転写
を行う毎に、マスター担体とスレーブ媒体を画像装置を
使用して位置決め動作を行うために、装置が複雑にな
り、この位置決め動作に時間を要してタクトが長くな
り、磁気転写効率が低下する問題があった。 【0007】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、マスター担体とスレーブ媒体とを密着させて磁気転
写する際の位置合わせを改善し、生産効率の高い磁気転
写が行えるようにした磁気転写装置のホルダーを提供す
ることを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の磁気転写装置の
ホルダーは、接離移動するベースチャンバーと押圧チャ
ンバーとの間に開閉される内部空間で、転写を受けるス
レーブ媒体の片面または両面に、転写情報に対応した転
写パターンを有するマスター担体を対峙密着させる磁気
転写装置のホルダーにおいて、少なくとも一枚の前記マ
スター担体と前記スレーブ媒体を、それぞれの同径に設
けられた中心孔に嵌合し、共通に位置決めする位置決め
ピンを備えたことを特徴とするものである。 【0009】前記ホルダーは、スレーブ媒体の両面にそ
れぞれマスター担体を密着させて両面同時磁気転写を行
う場合と、スレーブ媒体の片面にマスター担体を密着さ
せて片面逐次磁気転写を行う場合とがあり、両面同時磁
気転写では一方または両方のマスター担体およびスレー
ブ媒体を位置決めピンにより位置決めするもので、片面
逐次磁気転写ではマスター担体およびスレーブ媒体を位
置決めピンにより位置決めするものである。 【0010】また、上記両面同時磁気転写で片方のマス
ター担体は位置決めピンにより位置決めしないで一方の
チャンバーに保持する場合に、このマスター担体のチャ
ンバーに対する位置決め調整は位置観察手段を用いて微
調整するのが好適である。 【0011】 【発明の効果】上記のような本発明によれば、少なくと
も一枚のマスター担体とスレーブ媒体をその同径中心孔
に嵌合して共通に位置決めする位置決めピンを備えたこ
とにより、スレーブ媒体の供給毎にマスター担体とスレ
ーブ媒体とを位置観察手段(画像装置)により位置決め
を行う必要がなく、マスター担体のセットおよびスレー
ブ媒体の供給が簡易に行え、装置の簡略化が図れると共
に、タクトアップにより生産効率の高い磁気転写を行う
ことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一実施形態にか
かる磁気転写装置のホルダーの開状態を示す概略断面図
である。なお、図は模式図であり各部の寸法は実際とは
異なる比率で示している。 【0013】図1に示す磁気転写装置のホルダー1は、
接離移動可能な下側のベースチャンバー11と上側の押
圧チャンバー12とを備え、両者の接近により密閉形成
される内部空間6に、中心位置を合わせた状態でスレー
ブ媒体2と両側のマスター担体3,4とを対峙密着させ
る。 【0014】なお、図示していないが、磁気転写装置
は、ホルダー1の内部空間6のエアーを真空吸引し内部
を減圧状態として密着力を得る真空吸引手段と、ホルダ
ー1を回転させつつ転写用磁界を印加する磁界印加装置
とを備える。 【0015】また、図示のホルダー1は、水平方向に配
置したスレーブ媒体2の下側および上側にそれぞれマス
ター担体3,4を配置して両面に対峙密着させ、両面同
時磁気転写を行う態様を示しているが、スレーブ媒体2
およびマスター担体3,4を縦向きに配置して両面同時
磁気転写を行うようにしてもよい。また、スレーブ媒体
2の片方にマスター担体3または4を対峙密着させ、片
面逐次磁気転写を行うようにしてもよい。ここで、対峙
密着とは、接触密着、ごく僅かな隙間を空けて対峙する
この双方の何れかを指すものとする。 【0016】スレーブ媒体2は円盤状で所定径の中心孔
2aが開口され、両面または片面に磁気記録部(磁性
層)が形成されたハードディスク、高密度フレキシブル
ディスクなどの円盤状磁気記録媒体が使用される。その
磁気記録部は塗布型磁気記録層あるいは金属薄膜型磁気
記録層で構成される。また、マスター担体3,4は円盤
状ディスクに形成され、所定径の中心孔3a,4aが開
口され、この中心孔3a,4aの内径は、上記スレーブ
媒体2の中心孔2aの内径と同一に設定されている。こ
のマスター担体3,4は、基板上に形成された微細凹凸
パターンに軟磁性体が被覆された転写パターンを有す
る。 【0017】前記ベースチャンバー11は円盤状で、マ
スター担体3の外径より大きい円形状の内面11aを有
し、この内面11aの中心位置に位置決めピン14を備
える。この位置決めピン14の外径は、スレーブ媒体2
の中心孔2aの内径および両マスター担体3,4の中心
孔3a,4aの内径と同一に設けられ、この共通の位置
決めピン14にそれぞれの中心孔2a〜4を嵌合してス
レーブ媒体2およびマスター担体3,4を位置決め支持
する。 【0018】上記位置決めピン14の外周部分のベース
チャンバー11の内面11aには、多数のエアー吸引孔
(不図示)がほぼ均等に開口され、位置決めピン14に
中心孔3aが嵌合されて位置決めセットされた一方のマ
スター担体3の下面を吸引固定する。このマスター担体
3上に、スレーブ媒体2および他方のマスター担体4
が、それぞれの中心孔2a,3aを順に位置決めピン1
4に嵌合して位置決めセットされるものであり、磁気転
写毎にスレーブ媒体2および他方のマスター担体4が脱
着される。 【0019】なお、上記ベースチャンバー11に対する
スレーブ媒体2および他方のマスター担体4の供給は、
ロボットハンド等によってスレーブ媒体2およびマスタ
ー担体4を把持し位置決めピン14にセットするように
してもよい。その際、スレーブ把持爪をスレーブ媒体2
およびマスター担体4の中心孔2a,4aに挿入して、
開いて内径部をチャックし、閉じて解放するのが好適で
あり、前記ベースチャンバー11の位置決めピン14
は、上記の把持爪と干渉しないように、例えば、位置決
めピン14に、把持爪が挿入される溝部が形成される。 【0020】なお、前記マスター担体3の固定は磁石を
ベースチャンバー11に設置してマスター担体3の強磁
性部分を吸着することで行ってもよい。 【0021】また、前記位置決めピン14の外周面に、
必要に応じてDLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜
などの硬質保護膜を被覆し、スレーブ媒体2などとの擦
れに伴う塵埃発生を低減してもよい。 【0022】一方、押圧チャンバー12は円盤状で、他
方のマスター担体4の外径より大きい内面12aを有
し、この内面12aにより他方のマスター担体4の裏面
を押圧する。該内面12aの中央部分には、ベースチャ
ンバー11との圧接時に位置決めピン14の先端との干
渉を避ける凹部12dが形成されている。 【0023】前記ベースチャンバー11および押圧チャ
ンバー12は一方または両方が軸方向(図で上下方向)
に移動して開閉可能に設けられ、また、ベースチャンバ
ー11の底面および押圧チャンバー12の上面には、支
持軸部11c,12cが突設されている。このベースチ
ャンバー11および押圧チャンバー12は図示しない回
転機構に連係されて一体に回転駆動される。 【0024】さらに、前記ホルダー1では、ベースチャ
ンバー11の外周に上方に突出する鍔部11bが、押圧
チャンバー12の外周に下方に突出する鍔部12bがそ
れぞれ設けられている。押圧チャンバー12の鍔部12
bの外周面の径は、ベースチャンバー11の鍔部11b
の内周面の径より小さく、ベースチャンバー11の鍔部
11bの内周側に、押圧チャンバー12の鍔部12bが
挿入可能に設けられている(逆の大小関係にあってもよ
い)。そして、押圧チャンバー12の鍔部12bの外周
にOリングによるシール材13が装着され、このシール
材13は押圧チャンバー12をベースチャンバー11側
に移動させた際に、ベースチャンバー11の鍔部11b
の内周面に摺接して、接離移動方向(軸方向)と平行な
面同士のシールを行って両チャンバー11,12間の内
部空間6を密閉する。なお、シール材13はベースチャ
ンバー11に装着してもよく、他のシール機構を採用し
てもよい。 【0025】上記のようにホルダー1は、シール材13
により内部空間6を密閉した状態で、ベースチャンバー
11と押圧チャンバー12との接離移動が可能なシリン
ダ構造に設けられている。スレーブ媒体2、マスター担
体3,4の厚みが変化してスレーブ媒体2とマスター担
体3,4との密着高さが変更しても、密閉状態を確保で
きる。 【0026】なお、前記押圧チャンバー12の内面12
aにはクッション材を設置して、他方のマスター担体4
を均等な圧力で押圧するようにしてもよい。 【0027】また、図示してないが、ベースチャンバー
11の内面11aには、内部空間6に連通する部分に、
真空吸引手段の排気口が開口されている。この排気口に
連通するエアー通路がベースチャンバー11内に形成さ
れ、外部に導出されて不図示の真空ポンプに接続され
る。また、押圧チャンバー12にも排気口を形成して内
部空間6の真空吸引を行うようにしてもよい。この真空
吸引手段によるエアーの真空吸引により、ホルダー1の
内部空間6を所定の真空度に制御する。これにより、ス
レーブ媒体2とマスター担体3,4とが所定の密着圧力
となるように設定されると共に、両者の密着面のエアー
抜きが行われ、密着性が高められる。また、ホルダー1
の内部空間の真空吸引領域の実効的面積を、マスター担
体3,4とスレーブ媒体2との接触面積より例えば2〜
3倍大きく形成することにより密着力を増大して、真空
度に応じた所定の密着圧力を得るなお、上記密着力の印
加のために、ホルダー1を外部から機械的に加圧する押
圧手段を備えてもよい。この押圧手段は加圧シリンダを
備え、その押圧ロッドの先端がホルダー1の押圧チャン
バー12における支持軸部12cに所定の押圧荷重を印
加するように構成すればよい。 【0028】前記マスター担体3,4の基板としては、
ニッケル、シリコン、石英板、ガラス、アルミニウム、
合金、セラミックス、合成樹脂等を使用する。凹凸パタ
ーンの形成は、スタンパー法等によって行われる。軟磁
性体の形成は、磁性材料を真空蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング法等の真空成膜手段、メッキ
法などにより成膜する。面内記録と垂直記録とで、ほぼ
同様のマスター担体が使用される。 【0029】転写用磁界および必要に応じて初期磁界を
印加する磁界印加装置は、面内記録の場合には、例え
ば、スレーブ媒体2の半径方向に延びるギャップを有す
るコアにコイルが巻き付けられたリング型ヘッド電磁石
がホルダー1の両側に配設されてなり、両側で同じ方向
にトラック方向と平行に発生させた転写用磁界を印加す
る。ホルダー1を回転させて、スレーブ媒体2とマスタ
ー担体3,4の全面に転写用磁界を印加する。磁界印加
装置を回転移動させるように設けてもよい。磁界印加装
置は、片側にのみ配設するようにしてもよく、永久磁石
装置を両側または片側に配設してもよい。また、垂直記
録の場合の磁界印加装置は、極性の異なる電磁石または
永久磁石をホルダー1の両側に配置し、垂直方向に転写
用磁界を発生させて印加する。部分的に磁界を印加する
ものでは、ホルダー1を移動させるか磁界を移動させて
全面の磁気転写を行う。 【0030】この磁界印加装置は、ホルダー1の開閉動
作を許容するように、両側の電磁石装置が接離移動する
か、電磁石装置間にホルダー1が挿入するように電磁石
装置またはホルダー1が移動するようになっている。 【0031】次に、磁気転写工程を説明する。上記ホル
ダー1では、同じマスター担体3,4により複数のスレ
ーブ媒体2に対する磁気転写を行うものであり、まずベ
ースチャンバー11の内面11aに一方のマスター担体
3を位置決めピン14に中心孔3aを嵌合して位置決め
支持させておく。 【0032】そして、押圧チャンバー12とベースチャ
ンバー11とを離間した開状態で、予め面内方向または
垂直方向の一方に初期磁化したスレーブ媒体2を、中心
孔2aを位置決めピン14に嵌合して位置決めしてセッ
トし、さらのその上に、他方のマスター担体4を中心孔
4aを位置決めピン14に嵌合して位置決めしてセット
する。これにより、位置決めピン14の共通の外径によ
ってスレーブ媒体2の両側にマスター担体3,4を位置
決めした後、押圧チャンバー12をベースチャンバー1
1に接近移動させる。 【0033】押圧チャンバー12のシール材13がベー
スチャンバー11の鍔部11bの内周面に摺接して、ス
レーブ媒体2およびマスター担体3,4を収容したホル
ダー1の内部空間6を密閉する。押圧チャンバー12の
内面12aが他方のマスター担体4に接触して押圧状態
となる前に、真空吸引手段により内部空間6のエアー排
出を行って減圧し、内部を所定の圧力とする。 【0034】さらに押圧チャンバー12を下降作動さ
せ、スレーブ媒体2とマスター担体3,4間のエアー抜
きを行いつつ、押圧チャンバー12の内面12aが他方
のマスター担体4に接触し、真空度に応じて作用する外
力(大気圧)による圧力で、ベースチャンバー11に向
けてスレーブ媒体2とマスター担体3,4とに均一に密
着力を加え、所定の密着圧力で密着面にエアーが残留し
ていない状態で密着させる。 【0035】その後、ホルダー1の両側に磁界印加装置
を接近させ、ホルダー1を回転させつつ磁界印加装置に
よって初期磁化とほぼ反対方向に転写用磁界を印加し、
マスター担体3,4の転写パターンに応じた磁化パター
ンをスレーブ媒体2の磁気記録部に転写記録する。 【0036】上記磁気転写時に印加された転写用磁界
は、マスター担体3,4の転写パターンにおけるスレー
ブ媒体2と密着した軟磁性体による凸部パターンに吸い
込まれ、面内記録の場合にはこの部分の初期磁化は反転
せずその他の部分の初期磁化が反転し、垂直記録の場合
にはこの部分の初期磁化が反転しその他の部分の初期磁
化は反転しない結果、スレーブ媒体2にはマスター担体
3,4の転写パターンに応じた磁化パターンが両面同時
に転写記録される。 【0037】磁気転写後には、真空吸引手段の吸引を停
止し、内部空間6を大気圧に開放すると共に、押圧チャ
ンバー12をベースチャンバー11から離間作動させ、
密着力を解放する。そして、他方のマスター担体4およ
びスレーブ媒体2を位置決めピン14より離脱させ、ス
レーブ媒体2はホルダー1より取り出して次工程に搬出
され、新たなスレーブ媒体2がマスター担体4と共に搬
入セットされて、同様の磁気転写処理が繰り返される。 【0038】本実施形態によれば、1つの位置決めピン
14によりスレーブ媒体2および両マスター担体3,4
を共通に位置決めすることにより、簡易な構造で磁気転
写効率を高めることができる。 【0039】なお、上記実施形態では、他方のマスター
担体4はスレーブ媒体2と共に脱着するようにしている
が、この他方のマスター担体4を押圧チャンバー12の
内面12aに保持してもよい。その際、上記マスター担
体4の押圧チャンバー12への保持は、前述のベースチ
ャンバー11のように真空吸着や磁石によって行うもの
であるが、位置決めピン14にマスター担体4の中心孔
4aが嵌合するときには、保持力を低下させて位置決め
時の微小移動を可能とするのが好適である。例えば、真
空吸着のエアー吸引量を下げるか、磁石とマスター担体
4の距離を遠ざけることによって、保持力を低下すれば
よい。これによりマスター担体4の位置決め移動を容易
化し、調整が容易となり、無理な移動に伴うマスター担
体4と押圧チャンバー12の擦れ、位置決めピン14と
マスター担体4の中心孔4aとの擦れによる発塵が低減
される。また、磁気転写に伴うマスター担体4の脱着が
不要となり処理効率を向上する点で有利となる。 【0040】次に、図2は他の実施形態のホルダーを示
す概略断面図、図3はマスター担体の位置調整状態を示
す概略断面図、図4は図3の概略平面図である。 【0041】本実施形態のホルダー10は、上側の他方
のマスター担体4を押圧チャンバー12に保持すると共
に、このマスター担体4は位置決めピン14による位置
決めは行わずに、予め押圧チャンバー12に対して位置
調整機構20によって中心位置を合わせておくものであ
る。その他のホルダー10の基本構造は前例と同様であ
り、同一部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。 【0042】本実施形態のホルダー10は、ベースチャ
ンバー11の内面11aの中心位置に位置決めピン14
を備え、この位置決めピン14の外径は、スレーブ媒体
2の中心孔2aの内径および一方のマスター担体3の中
心孔3aの内径と同一に設けられ、この共通の位置決め
ピン14にそれぞれの中心孔2a,3aを嵌合してスレ
ーブ媒体2および一方のマスター担体3を位置決め支持
する。この一方のマスター担体3は、ベースチャンバー
11の内面11aに真空吸引または磁石により吸引固定
されるもので、磁気転写毎にスレーブ媒体2のみが脱着
される。 【0043】他方のマスター担体4は上側の押圧チャン
バー12の内面12aに、真空吸引または磁石により吸
引固定されるもので、その中心孔4aの内径は位置決め
ピン14の外径より大きく設定されている。この他方の
マスター担体4は押圧チャンバー12の内面12aに、
その中心位置が押圧チャンバー12の中心位置すなわち
位置決めピン14の中心位置と正確に位置合わせされて
保持される。これにより上記マスター担体4とスレーブ
媒体2および一方のマスター担体3との密着時の位置決
めが行われる。 【0044】上記押圧チャンバー12に対するマスター
担体4の位置合わせは、図2および図3に示す位置調整
機構20を用いて微調整移動されて行われる。この位置
調整機構20は、マスター担体4の位置を検出する位置
観察手段21と、マスター担体4を微小移動させる微動
手段22とを備える。 【0045】位置観察手段21はCCDカメラ、測定顕
微鏡等が用いられ、マスター担体4の転写パターンまた
は位置合わせ用のマークを観測してその位置を求めるも
のである。微動手段22は、マスター担体4の周縁部に
接触してXY方向に移動させる操作ピン22aを有する
移動アーム22bと、該移動アーム22bをXY方向に
操作するXYステージ22c(図4参照)とを備え、上
記位置観察手段21の観測結果に基づき、マスター担体
4の位置を微調整する。 【0046】例えば、位置観察手段21は、マスター担
体4の同心円上の複数の点がプロットされると、近似円
を描いて中心位置が求められる演算部(不図示)に連係
され、この演算部の信号に基づいて、マスター担体4の
中心が押圧チャンバー12(位置決めピン14)の中心
と一致するように、微動手段22のXYステージ22c
をXY方向に移動させ、移動アーム22bを介して操作
ピン22aによってマスター担体4の位置を微動調整す
るようになっている。 【0047】上記マスター担体4の位置調整後には、該
マスター担体4を移動不能に押圧チャンバー12に固定
する。前述のように、マスター担体4は押圧チャンバー
12へ真空吸着や磁石により保持されるものであるが、
前記位置調整手段20によって位置調整する際には、保
持力を低下させて位置調整時の微小移動を可能とする。
例えば、真空吸着のエアー吸引量を下げるか、磁石とマ
スター担体4の距離を遠ざけるものである。これにより
マスター担体4の移動を容易化し、調整が容易となり、
無理な移動に伴うマスター担体4と押圧チャンバー12
の擦れによる発塵が低減される。 【0048】上記実施形態によれば、他方のマスター担
体4を位置決めピン14に対して位置調整機構20によ
り正確に位置合わせを行って押圧チャンバー12に保持
したことにより、位置決めピン14で位置決めされるス
レーブ媒体2および一方のマスター担体3との位置決め
精度が十分に確保できる。また、マスター担体4を一度
固定すれば、このマスター担体4を交換するまで位置調
整が不要となる。 【0049】なお、上記実施形態では、ベースチャンバ
ー11の位置決めピン14によりスレーブ媒体2および
一方のマスター担体3を位置決めし、他方のマスター担
体4を位置調整機構20によって押圧チャンバー12に
対し位置合わせを行って保持しているが、これとは逆
に、ベースチャンバー11の位置決めピン14によりス
レーブ媒体2および他方のマスター担体4を位置決め
し、一方のマスター担体3を位置調整機構20によって
ベースチャンバー11に対し位置合わせを行って保持す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態にかかる磁気転写装置のホ
ルダーの開状態を示す断面図 【図2】他の実施形態にかかる磁気転写装置のホルダー
の開状態を示す断面図 【図3】図2のホルダーにおけるマスター担体の位置調
整状態を示す概略断面図 【図4】図3の概略平面図 【符号の説明】 1 ホルダー 2 スレーブ媒体 2a 中心孔 3,4 マスター担体 3a,4a 中心孔 6 内部空間 11 ベースチャンバー 12 押圧チャンバー 11a,12a 内面 14 位置決めピン 20 位置調整機構 21 位置観察手段 22 微動手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 接離移動するベースチャンバーと押圧チ
    ャンバーとの間に開閉される内部空間で、転写を受ける
    スレーブ媒体の片面または両面に、転写情報に対応した
    転写パターンを有するマスター担体を対峙密着させる磁
    気転写装置のホルダーにおいて、 少なくとも一枚の前記マスター担体と前記スレーブ媒体
    を、それぞれの同径に設けられた中心孔に嵌合し、共通
    に位置決めする位置決めピンを備えたことを特徴とする
    磁気転写装置のホルダー。
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