JP2003272019A

JP2003272019A - 金券の真贋判定システム

Info

Publication number: JP2003272019A
Application number: JP2002071147A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Mihashi; 隆之三橋; Mikihiko Sakakibara; 幹彦榊原
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 2002-03-15
Filing date: 2002-03-15
Publication date: 2003-09-26

Abstract

(57)【要約】【課題】各種の金券の真贋判定を短時間に行なうこと
を可能とし、偽造された金券が使用されるのを未然に防
止する金券の真贋判定システムを提供する。【解決手段】端末には、通信網を介して通信を行なう
通信手段と、金券の真贋判定情報を表示する表示手段
と、金券情報読取装置で読み取った金券特性情報を通信
手段を介してホストコンピュータに送信させ、更に前記
ホストコンピュータから受信した真贋判定情報を表示手
段に表示させることを制御する制御手段とを備え、前記
ホストコンピュータには、通信網を介して通信を行なう
通信手段と、金券特性情報データベースと、受信した前
記金券特性情報を前記金券特性情報データベースの照合
用の登録情報と照合する照合手段と、前記照合手段によ
る照合結果を真贋判定情報として前記通信手段を介して
前記端末に送信させる制御を行なう制御手段とを備えて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、金銭的価値を有す
る商品券などの金券に関し、商品の販売者が顧客から受
け取った金券に対する真贋判定を行なうための金券の真
贋判定システムに関する。

【０００２】従来より、例えば、商品券、ギフトカー
ド、ビール券、図書券などの金銭的な価値を有する金券
が多種類発行され、使用されている。これらの金券は、
印刷物である場合が一般的で、これらの金券の表面の絵
柄や模様を精巧に真似て印刷した偽造品が出回る危険性
があり、店頭などで顧客から受け取った金券の真贋判定
を正確に、スピーディーに処理することが必要となって
いる。

【０００３】これらの金券の真贋判定としては、予め売
場などのレジ場に各種金券の目視による照合判定用の見
本の金券を用意しておき、顧客から受け取った金券とこ
れらの金券を目視で比較して真贋の判定を行なうなどし
て、偽造金券が使用されるのを防止するなどしている。

【０００４】しかしながら、近年、金券は多種類発行さ
れていて、これら多種類の金券の１枚１枚について短時
間で正確に真贋判定を行なうのは非常に難しいという問
題があり、また新たな金券が発行される毎に、その金券
を真贋判定用の金券のファイルに追加しなければならず
手間がかかるという問題がある。金券の真贋判定は、そ
の金券を使用した顧客に商品を渡す前の段階で行なわな
いと偽造金券の使用防止が図れないが、金券を使用した
顧客を長時間待たせた状態で真贋判定を行なうのは、顧
客サービス上好ましくないという問題が一方にある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、売場等で顧
客から受け取った各種の金券について、短時間に真贋判
定を行なうことを可能とし、偽造された金券が使用され
るのを未然に防止する金券の真贋判定システムを提供す
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の金券の真贋判定
システムは、金券が保有する金券特性情報を読み取る金
券情報読取装置が接続された端末と、通信網を介して前
記端末に接続されたホストコンピュータとにより、顧客
から受け取った金券に対する真贋判定を行なう金券の真
贋判定システムであって、前記端末には、通信網を介し
て通信を行なう通信手段と、金券の真贋判定情報を表示
する表示手段と、前記金券情報読取装置で読み取った前
記金券特性情報を前記通信手段を介して前記ホストコン
ピュータに送信させ、更に前記ホストコンピュータから
受信した真贋判定情報を前記表示手段に表示させること
を制御する制御手段とを備え、前記ホストコンピュータ
には、通信網を介して通信を行なう通信手段と、照合用
の金券特性情報が予め登録された金券特性情報データベ
ースと、前記通信手段で受信した前記金券特性情報を前
記金券特性情報データベースに登録された照合用の金券
特性情報と照合する照合手段と、前記照合手段による照
合結果を真贋判定情報として前記通信手段を介して前記
端末に送信させる制御を行なう制御手段とを備えている
ことを特徴とする。

【０００７】また、本発明の金券の真贋判定システム
は、前記金券特性情報が、前記金券に表示された画像か
ら読み取られた画像イメージデータであることを特徴と
する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の実施形態
に係る真贋判定システムの全体構成図、図２は、本発明
の実施形態に係る真贋判定システムのシステムブロック
図、図３は、本発明の実施形態に係る真贋判定システム
の処理手順を示すフローチャートである。

【０００９】まず、本発明に係る真贋判定システムの実
施形態の概要を図１に基づいて説明する。図１に示すよ
うに、各店舗１Ａ，１Ｂの売場のレジには、商品の購入
代金として顧客から入手した金券２ａ，２ｂに表示され
た画像を読み取るための金券情報読取装置３ａ，３ｂ
と、この金券情報読取装置３ａ，３ｂが接続された端末
４ａ，４ｂが設置されている。

【００１０】これらの各々の金券情報読取装置３ａ，３
ｂが接続された端末４ａ，４ｂは、店員が顧客から金券
を受け取った際に、受け取った金券を直ぐに金券情報読
取装置３ａ，３ｂにセットすることが可能な場所にそれ
ぞれ設置しておくことが好ましく、また、それらを設置
する台数は売場の必要に応じて任意に定めればよい。こ
れは、例えば店員が顧客との対応の間に、顧客から受け
取った金券が本物であるか否かを確認し、もしも偽造金
券であった場合には、素早く通報すると共に商品をその
顧客に渡さないようにするなどの対処ができるようにす
るためである。

【００１１】そして、これらの各々の端末４ａ，４ｂ
は、インターネット等の通信網５を介して、管理センタ
ー６などに設置されているホストコンピュータ７と通信
可能に接続されている。これら金券情報読取装置が接続
された端末は、例えば百貨店等の１店舗内の各売場のレ
ジに設けて、全てにレジにおいて金券の真贋判定を行な
えるようにする。また、百貨店等の大型店舗に限らず、
金券を使用して商品購入やサービスの提供を行なってい
る店舗などに設置されて、どの端末からでもホストコン
ピュータ７と通信できるように接続されている。

【００１２】次に、本発明の実施形態に係る真贋判定シ
ステムのシステム構成を図２に基づいて説明する。図２
には、複数箇所に設置された金券情報読取装置が接続さ
れた端末の内、一例として、一台の金券情報読取装置３
が接続された端末４が通信網５を介してホストコンピュ
ータ７と通信可能に接続されている場合が示されてい
る。

【００１３】金券情報読取装置３には、金券が保有する
金券特性情報を読み取る金券情報読取手段の一例とし
て、画像読取手段８が設けられている。この画像読取手
段８は、金券の表面又は裏面に表示されている所定領域
の画像をイメージデータとして読み取るイメージスキャ
ナとしての機能を有している。このイメージスキャナで
読み取る金券の領域は、金券の表面又は裏面の全体でも
よいし、また予め定めた一部または複数部分の所定領域
でもよい。また金券情報読取装置３は、金券が保有する
金券特性情報を読み取る機能を有する手段であれば、画
像読取手段８に限定されるものではない。

【００１４】現在市場に出回っている金券は、例えば、
商品券、ギフトカード、ビール券、図書券、など多数の
種類が発行され、金券の種類や発行者毎に異なるデザイ
ンを有している。このため、各金券の表面又は裏面の予
め定めた所定の領域を、画像読取手段８により画像イメ
ージデータとして読み取ることで、読み取った画像イメ
ージデータを真贋判定の判断用データとして用いる。ま
た、金券情報読取装置３には、画像読取手段８と共に、
または画像読取手段８に代えて、金券が保有する金券特
性情報を読み取ることが可能なその他の機能を有する手
段を設けてもよく、その他の機能を有する手段として
は、赤外線や紫外線を照射したり、光透過率を計測した
りする機能を有する手段などがある。

【００１５】また、金券情報読取装置３が接続された端
末４には、ディスプレイ等の表示手段９、キーボード等
の入力手段１０、通信手段１１、制御手段１２、記憶手
段１３とが備えられ、通信手段１１によりインターネッ
ト等の通信網５を介してホストコンピュータ７と通信可
能に接続されている。

【００１６】通信網５を介して端末４と通信可能に接続
されたホストコンピュータ７には、通信手段１４、金券
特性情報データベース１５、照合手段１６、記憶手段１
７、制御手段１８とが備えられている。また、金券特性
情報データベース１５には、通信網５を介して端末４か
ら送られてきた画像イメージデータと照合するための、
照合用の画像イメージデータが予め登録されている。

【００１７】金券特性情報データベース１５に登録され
る金券特性情報としては、照合用の画像イメージデータ
に限定されず、金券情報読取装置３で金券が保有する種
々の金券特性情報に対応した照合用の情報を予め登録さ
せておけばよいものである。

【００１８】また、照合手段１６は、通信網５を介して
端末４から送られてきた金券の表面又は裏面の全体的な
画像イメージデータを通信手段１４で受信した後、この
画像イメージデータの中から予め定めた所定領域の部分
と、金券特性情報データベース１５に登録されている照
合用の画像イメージデータとを照合する機能を有してい
る。

【００１９】また、記憶手段１７には、制御プログラム
などが格納されていて、この制御プログラムにより照合
手段１６により照合する領域を特定したり、また照合方
法を定めるようにすることができる。

【００２０】例えば、端末４から送られてきた金券の全
体的な画像イメージデータの中から、金券の種類に応じ
て、最も照合に適する領域を選択して、各金券毎に異な
る領域における照合を行なったり、また赤外線や紫外線
の照射による情報や、光透過率などの計測情報を照合情
報として用いるなどの選択を記憶手段１７に格納されて
制御プログラムで定めることができ、種々の金券への適
切な対応を行なうことができるようにしてある。

【００２１】そして、制御手段１８は、記憶手段１７に
格納された制御プログラムに基づいて制御される。制御
手段１８は、通信網５を介して端末４から送られてきた
画像イメージデータを照合手段１６で、予め金券特性情
報データベース１５に登録されている照合用の画像イメ
ージデータと照合させ、この照合結果を真贋判定情報と
して通信手段１４から通信網５を介して端末４に送信さ
せるように制御を行なう。

【００２２】次に、本発明の金券の真贋判定システムの
処理手順を、図３に示すフローチャートに基づいて説明
する。まず、店舗１で店員が顧客から代金の支払いとし
て、商品券などの金券を受け取った場合、その店員は、
受け取った金券２を金券情報読取装置３にセットする
（Ｓ１）。

【００２３】そして、金券情報読取装置３の画像読取手
段８により、セットされた金券２の表面に表示されてい
る画像に対してスキャンして画像イメージデータを金券
特性情報としてこれを読み取る（Ｓ２）。次に、金券情
報読取装置３から端末４に画像イメージデータを取り込
んだ後、端末４の通信手段１１から通信網５を介して管
理センター６に設置されているホストコンピュータ７に
画像イメージデータを送信する（Ｓ３）。

【００２４】画像イメージデータを受信したホストコン
ピュータ７は、金券特性情報データベース１５に登録さ
れている照合用の画像イメージデータの中から、受信し
た画像イメージデータの金券の種類に対応した画像イメ
ージデータの選択及び抽出を行なった後、照合手段１６
により金券特性情報データベース１５に登録されている
照合用の画像イメージデータと受信した画像イメージデ
ータとの照合処理を行なう（Ｓ４）。

【００２５】照合手段１６による照合処理の結果（Ｓ
５）、照合一致となった場合に、金券情報読取装置３に
セットされた金券２が本物であるとの判定の真贋判定情
報が通信手段１４から通信網５を介して端末４に送信さ
れる（Ｓ６）。これに対して、照合手段１６による照合
処理の結果、照合不一致となった場合に、金券情報読取
装置３にセットされた金券２が偽物であるとの判定の真
贋判定情報が通信手段１４から通信網５を介して端末４
に送信される（Ｓ７）。

【００２６】そして、ホストコンピュータ７から送信さ
れた真贋判定情報を受信した端末４は、ディスプレイ等
の表示手段９にこれらの真贋判定情報を表示する（Ｓ
８）。また、この際に真贋判定が偽物であるとの判定で
あった場合には、表示手段９にこれらの真贋判定情報を
表示すると共に、警報ブザーを鳴らすようにしてもよ
い。そして、表示手段９に表示された真贋判定情報によ
り、店員が金券２の真偽を確認した後、金券が本物であ
ると確認した場合に顧客が購入しようとした商品を顧客
に渡す。以上の処理により、顧客から金券を受け取った
際に、短時間で受け取った金券の真偽をチェックするこ
とができるものである。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の金券の真
贋判定システムは、予め金券の画像イメージデータなど
の照合用の金券特性情報が登録された金券特性情報デー
タベースと、通信網を介して接続された端末を有して、
必要に応じて照合を行なうことができるので、売場等で
顧客から受け取った各種の金券について、短時間に真贋
判定を行なうことができ、偽造された金券が使用される
のを未然に防止することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る真贋判定システムの全
体構成図である。

【図２】本発明の実施形態に係る真贋判定システムのシ
ステムブロック図である。

【図３】本発明の実施形態に係る真贋判定システムの処
理手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１，１Ａ，１Ｂ店舗２，２ａ，２ｂ金券３，３ａ，３ｂ金券情報読取装置４，４ａ，４ｂ端末５通信網６管理センター７ホストコンピュータ８画像読取手段９表示手段１０入力手段１１，１４通信手段１２，１８制御手段１３，１７記憶手段１５金券特性情報データベース１６照合手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】金券が保有する金券特性情報を読み取る
金券情報読取装置が接続された端末と、通信網を介して
前記端末に接続されたホストコンピュータとにより、顧
客から受け取った金券に対する真贋判定を行なう金券の
真贋判定システムであって、前記端末には、通信網を介して通信を行なう通信手段
と、金券の真贋判定情報を表示する表示手段と、前記金
券情報読取装置で読み取った前記金券特性情報を前記通
信手段を介して前記ホストコンピュータに送信させ、更
に前記ホストコンピュータから受信した真贋判定情報を
前記表示手段に表示させることを制御する制御手段とを
備え、前記ホストコンピュータには、通信網を介して通信を行
なう通信手段と、照合用の金券特性情報が予め登録され
た金券特性情報データベースと、前記通信手段で受信し
た前記金券特性情報を前記金券特性情報データベースに
登録された照合用の金券特性情報と照合する照合手段
と、前記照合手段による照合結果を真贋判定情報として
前記通信手段を介して前記端末に送信させる制御を行な
う制御手段とを備えていることを特徴とする金券の真贋
判定システム。
【請求項２】前記金券特性情報が、前記金券に表示さ
れた画像から読み取られた画像イメージデータであるこ
とを特徴とする請求項１記載の金券の真贋判定システ
ム。