JP2003271243A - コミュニケーションロボット - Google Patents
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Landscapes
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- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Abstract
2を含み、この台車12は車軸16上に取り付けられた
2つの車輪18aおよび18b(同軸2輪)によって支
持される。台車12の上に、人型上半身機構14を載置
する。コンピュータないしCPUは、同軸2輪倒立振子
モデルとして車輪18および腰関節28を制御する。 【効果】 転倒の可能性を排除でき、特に幼児や小児に
対しても危険が少ないコミュニケーションロボットを提
供できる。
Description
ロボットに関し、特にたとえば、移動台車上に載置され
た人型上半身機構を有するコミュニケーションロボット
に関する。
の車輪をバランスよく配置することによって、その台車
すなわち上半身機構が倒れるのを防止している。
トのこのような車輪の配置による支持には限界があり、
上半身の動きや、あるいは強い力で押された衝撃によっ
て倒れてしまう危険がある。この問題は、コミュニケー
ションロボットがコミュニケートする対象が特に幼児や
小児の場合には、重大な結果を惹起するおそれがある。
倒を防止できる、コミュニケーションロボットを提供す
ることである。
ニケーションロボットは、複数の軸を持つ上半身機構を
台車上に載置したコミュニケーションロボットであっ
て、台車に設けられる実質的に1本の車軸、車軸上に間
隔を隔てて設けられる2つの車輪、および上半身機構の
状態に応じて車輪の回転を制御する車輪制御手段を備え
る、コミュニケーションロボットである。
れ、車輪制御手段は、車輪モータを制御する車輪モータ
制御手段を含む。
上半身機構を傾動できるようにする腰関節を含み、さら
に上半身機構の重力方向に対する倒れ角速度を検出する
倒れ角速度検出手段、車輪の回転角速度を検出する回転
角速度検出手段、倒れ角速度および回転角速度に基づい
て状態変数を計算する状態変数計算手段、状態変数に従
って前記車輪に与えるトルクを計算するトルク計算手段
を備え、車輪モータ制御手段は、車輪に計算したトルク
が与えられるように車輪モータを制御するようにしても
よい。
ンサ、上半身機構の傾動角度を変更する腰モータ、およ
びタッチセンサによって検出した押し方向に腰関節を動
かすように腰モータを制御する腰モータ制御手段をさら
に備えることもできる。
か検出する検出手段、および検出手段が腰関節が可動限
界に達したことを検出したとき、押し方向ヘ台車が移動
するように車輪を制御する第2車輪制御手段をさらに設
けてもよい。
節に連結され得る。
ボットは、台車および台車上に載置される上半身機構を
備え、上半身機構は腰支持部と胸部とを有し、さらに腰
支持部に設けられる第1円板、胸部に設けられる第2円
板、第1円板および第2円板の中心を連結する第1連結
部材、第1円板および第2円板を連結する第2連結部
材、および第1円板を回転駆動する腰モータを備える、
コミュニケーションロボットである。
では、同軸2輪倒立振子の運動方程式に従って、たとえ
ば上半身機構の重力方向に対する倒れ角速度に基づいて
倒立振子の重心と車軸とを結ぶ直線と鉛直線とのなす角
度を推定する。そして、この推定値(角度)と上記倒れ
角速度と車輪の回転角速度とが状態変数となり、この状
態変数に基づいて、トルク計算手段が車輪に与えるトル
クを計算し、車輪制御手段は、車輪に計算したトルクが
与えられるように車輪モータを制御する。
ンサ、腰関節の回転角度を変更する腰モータ、およびタ
ッチセンサによって検出した押し方向に腰関節を動かす
ように腰モータを制御する腰モータ制御手段をさらに備
えるコミュニケーションロボットにおいて、検出手段が
腰関節が可動限界に達したことを検出すると、第2の車
輪制御手段が、その押し方向ヘ台車が移動するように車
輪を制御する。それによって、同軸2輪倒立振子制御系
において、転倒が防止される。
ボットでは、第1円板すなわち腰支持部と第2円板すな
わち胸部とがパラレルリンクを介して連結されていて、
したがって、腰モータによって第1円板を回転または回
動すると、その第1円板の回転と共に第2円板が回転
す。したがって、1つの腰モータによって腰関節を傾動
させるだけで、その傾動に応じて胸部も変位させること
ができる。
台車を用いることによって、コミュニケーションロボッ
トの転倒が防止できる。
で腰関節および胸部を共に変位させることができるの
で、上半身機構に設けるモータの数を減じることがで
き、したがって、ロボットの重心を低くすることができ
る。したがって、倒立振子制御を安定し易くすることが
できる。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
施例のコミュニケーションロボット(以下、単に「ロボ
ット」ということがある。)10は、台車12を含み、
この台車12上に、人型の上半身機構14が載置され
る。このロボット10は、全体として、台車12の移動
に応じて自律移動する。
うに、車軸16が内蔵され、車軸16の左右端にはそれ
ぞれ車輪18aおよび18bが回転可能に取付られる。
この車輪18aおよび18bは、それぞれ、図6に示す
直流モータによって構成される車輪モータ80によって
個別に回転駆動される。したがって、台車12すなわち
ロボット10を前後左右任意の方向に動かすことができ
る。ただし、図6では、簡単化のために、1つの車輪モ
ータ80のみを図示している。また、図1実施例では、
1本の車軸16に2つの車輪18aおよび18b(まと
めて「18」で示すことがある。)が取り付けられてい
るが、左右の車輪18aおよび18bを、一直線に整列
さた2本の車軸にそれぞれ取り付けるようにしてもよ
い。
サ取付パネル20が設けられ、このセンサ取付パネル2
0の各面には、それぞれ超音波距離センサ22が取り付
けられる。この超音波距離センサ22は、取付パネル2
0すなわちロボット10の周囲の主として人との間の距
離を計測するものである。ただし、後述の図6では、複
数の超音波距離センサを参照符号「22」で包括的に示
す。
には、衝突センサ(図6において、参照番号「94」で
示す。)が取り付けられ、この衝突センサ94(図6)
は、台車12への人や他の障害物の接触を検知する。そ
して、ロボット10の移動中に障害物や人との接触を検
知すると、図6に示すCPU66は、直ちに車輪18a
および18bの駆動を停止し、ロボット10の移動を急
停止させて、人や障害物との衝突を未然に防ぐようにし
ている。
施例では、人、特に子供に威圧感をあたえることがない
ように、100cm程度とされている。ただし、この背
の高さは任意に変更可能である。
上述の上半身機構14が取り付けられる。この上半身機
構14のベース24は人間の身体に対応させれば、脚の
上端あたりの部位に相当し、このベース24の上には、
人間の身体では臀部に相当する腰支持部26が固着され
る。
28を介して、胴体部30が連結される。胴体部30
は、図3を参照して後に説明するようにパラレルリンク
を構成し、したがって、腰支持部26と胸部32とがパ
ラレルリンクによって連結される。
に相当する、左右の腕取付面38aおよび38bが形成
される。そして、腕取付面38aおよび38bには、そ
れぞれ、肩関節40aおよび40bによって、上腕42
aおよび42bが取り付けられる。肩関節40aおよび
40bは、それぞれ3軸の自由度を有する。上腕42a
および42bのそれぞれの先端には、肘関節44aおよ
び44bを介して、前腕46aおよび46bが取り付け
られる。肘関節44aおよび44bは、それぞれ、2つ
のの軸廻りにおいて、前腕46aおよび46bの角度を
制御できる。さらに、前腕46aおよび46bのそれぞ
れの自由端には、手部分48aおよび48bが自由度な
しに固定的に設けられる。この手部分48aおよび48
bには、それぞれ、1本の指(人差し指に相当する)5
0aおよび50bが、折り畳みかつ伸張可能に設けられ
る。したがって、この指50aおよび50bを使った指
差し動作により、目的地を示す、注意を喚起する等のコ
ミュニケーションをとることができる。
0aおよび40bを含む肩の部分や上述の上腕42aお
よび42bならびに前腕46aおよび46bには、それ
ぞれ、タッチセンサが設けられていて、これらのタッチ
センサは、人がロボット10のこれらの部位に接触した
かどうかを検知する。これらのタッチセンサも図6にお
いて参照番号92で包括的に示す。
せず)を介して、頭部52が取り付けられる。この首関
節は、3つの自由度を有し、各軸廻りに角度制御可能で
ある。頭部52には、目に相当する位置に眼カメラ54
が設けられる。つまり、このロボット10では、人間と
同様に、頭部52を上下左右に振ることができるととも
に、眼カメラ54も人間の眼球運動と同じく上下左右に
動かせる。なお、眼カメラ54は、ロボット10に接近
した人の顔や他の部分を撮影してその映像信号を取り込
む。そして、眼カメラ54は、たとえばCCDやCMO
Sのように個体撮像素子を用いるカメラであってよい。
成するパラレルリンクについて詳細に説明する。腰支持
部26内には軸56によって回転可能に支持された円板
58が設けられ、他方、胸部32内には軸60によって
回転可能に支持された円板62が設けられる。この円板
58の中心と円板62の中心とが胴体部30によって連
結され、第1のリンクが形成される。つまり、胴体部3
0は、たとえば中空筒状体であり、その内壁によって第
1円板58の中心と第2円板の中心とを、それぞれの円
板が回転または回動できるように支持する。つまり、胴
体部30が第1連結部材として機能する。また、円板5
8上の点58aと円板62上の点62aとの間に、第2
連結部材として機能するロッド64が連結される。つま
り、円板58および62とロッド64とによって第2の
リンクが形成される。第1のリンクと第2のリンクとが
パラレルリンクを構成し、したがって、腰支持部26と
胸部32とがパラレルリンクを介して連結されることに
なる。
ータ84(図6)に連結され、それによって矢印Aまた
はB方向に回転ないし回動される。そして、円板58が
矢印AまたはB方向へ回転すると、その回転がロッド6
4によって円板62へ伝達され、したがって、円板62
が矢印CまたはD方向へ回転ないし回動される。胸部3
2はこの円板62に固着されている。したがって、円板
62が上述のように矢印CまたはD方向に回転ないし回
動すると、胸部32はその回転または回動につれて、上
に向きまたは下に向く。
機構の単純化と低重心化を図るために、腰モータ84に
よって、腰関節28だけでなく、パラレルリンクを介し
て胸部32も動かすようにしている。したがって、この
実施例では、図4に示すように、腰をかがめると胸部3
2も下を向き、逆に図5に示すように腰を伸ばすと胸部
も上を向くという、人間の自然な動作に近い動作を実現
するができる。
つの構造があり、一方は、2つのリンク(連結部材)が
交差する構造であり、他方は、2つのリンクが交差しな
い構造である。図4および図5は前者の構造の場合を示
している。そして、後者の構造の場合には、腰を曲げて
も伸ばしても胸部の向きに大きな変化を生じない。実施
例では前者を用いたが、後者を用いてもよいことは勿論
である。
自由度であり、そのうちの1つの軸が腰モータ84によ
って制御される軸58であり、他の軸は、いずれも図示
しないが、腰支持部26を水平面内で回転させる垂直軸
である。
図6のブロック図に示される。図6に示すように、この
ロボット10は、全体の制御のためにマイクロコンピュ
ータまたはCPU66を含み、このCPU66には、バ
ス68を通して、メモリ70,モータ制御ボード72お
よびセンサ入力/出力ボード74が接続される。
AMを含み、ROMにはこのロボット10の制御プログ
ラムが予め書き込まれているとともに、スピーカ(図示
せず)から発生すべき音声または声の音声データが格納
されている。RAMは、一時記憶メモリとして用いられ
るとともに、ワーキングメモリとして利用され得る。
(Digital Signal Processor)で構成され、電磁ブレーキ
78や他のモータ80,84,86および88を制御す
る。電磁ブレーキ78は、上記腰関節28(3自由度)
に設けられていて、電源をオフすると各軸の関節をその
ときの状態(姿勢)で固定するブレーキである。そし
て、図1および図2に示す車輪18aおよび18bを駆
動する車輪モータ80にはエンコーダ82が付属され、
したがって、CPU66は、モータ制御ボード72を介
して、車輪モータ80を駆動するとともに、エンコーダ
82からエンコーダ信号(パルス)を取り込むことがで
きる。そのため、このエンコーダ82およびCPU66
によって、車輪の回転角速度を検出するための手段を構
成する。
66からの制御データを受け、肩関節40の3軸のそれ
ぞれの角度を制御する3つのモータと肘関節44の角度
を制御する1つのモータとの計4つのモータ86(図6
ではまとめて、「腕モータ」として示す。)の回転角度
を調節する。モータ制御ボード72は、また、指50
(図1)を収納または伸張するための指モータ88を制
御する。
モータ80を除いて、制御を簡単化するためにそれぞれ
ステッピングモータまたはパルスモータであるが、車輪
モータ80と同様に、直流モータであってよい。
DSPで構成され、各センサやカメラからの信号を取り
込んでCPU66に与える。すなわち、超音波距離セン
サ22の各々からの反射時間に関するデータがこのセン
サ入力/出力ボード74を通して、CPU66に入力さ
れる。さらに、この図6では、図1との関連で説明した
上述のタッチセンサは、まとめて「タッチセンサ92」
として表され、それらのタッチセンサ92からの信号が
センサ入力/出力ボード74を介して、CPU66に与
えられる。センサ入出力ボード74には、衝突センサ9
4が接続され、CPU66は、衝突センサ94からの信
号によって、ロボット10が人や他の障害物に衝突した
かどうか検出することができる。
図示していないが、外力の測定と環境に対するロボット
10の姿勢の検出とに用いる3軸加速度センサ96が設
けられる。したがって、CPU66は、センサ入出力ボ
ード74を介して、加速度センサ96からのセンサ信号
を受ける。後述のように、CPU66は、この加速度セ
ンサ96からの信号に基づいてロボット10に加えられ
た外力を推定し、その外力に応じたトルクを車輪18に
生じさせるように、車輪モータ80を制御するととも
に、重力加速度ベクトルを計測することによってロボッ
トの姿勢を検出する。つまり、この3軸加速度センサ9
6とコンピュータまたはCPU66とによって倒れ角速
度検出手段を構成する。
で述べた各モータにおける角度制御のために、各モータ
と対でポテンショメータが設けられ、図6では一括して
ポテンショメータ98として示す。具体的には、ポテン
ショメータは、首関節の3つのモータ、各肩関節モー
タ、各肘関節モータ、腰関節の3つのモータ等に付属し
て設けられる。したがって、CPU66は、各ポテンシ
ョメータからの位置信号に基づいて、ロボット10の現
在の姿勢を推定することができる。
ト10には、必要に応じて、人間とのコミュニケーショ
ンのためのスピーカやマイクを設けてもよい。
では、同軸上に取り付けられた2つの車輪18aおよび
18bを制御することによって、ロボット10の転倒を
防止するとともに、その自律移動を制御するようにして
いる。この実施例では、同軸2輪上の倒立振子として制
御する。
に適用されている同軸2輪倒立振子を図7に示すように
表し、その倒立振子の運動方程式を導く。図7は倒立振
子を車輪18と上半身機構14を表す質点が長さlで質
量が無視できる棒でつながれているものとしてモデル化
する。ここで、Mw,Mb,Iw,Ibは,それぞれ、車輪
18と上半身機構14の質量と慣性モーメントを表す。
また、r,μg,μsは、それぞれ車輪の半径,車輪表面
と床面との粘性係数,車軸16廻りの粘性係数を表す。
θ,φ,βは,それぞれ車輪の回転角度,上半身の回転
角度,上半身に対する車輪の相対回転角度を表す。
ルギDは、
は、上半身機構14から車軸16に与えられるトルクτ
であるので、一般座標β,θとしてグランジュの運動方
程式をたてると
(2),(3)および式(4),(5)から
状態方程式yが求まる。
トルに収束させるフィードバック系は
たとえばリカッチ方程式などを利用して適当なゲイン行
列Kを決定すれば、状態ベクトルを必ず零ベクトルに収
束させることができる。
らない場合には、出力方程式は式(19)で与えられる。
同軸2輪倒立振子として制御され得ることが理解でき
る。つまり、この倒立振子制御は、基本的に、車輪18
と上半身機構14の重心とを結ぶ直線と鉛直線とのなす
角度φを0(ゼロ)に収束させる制御である。ただし、
この角度φが0(ゼロ)なら静止で、φ>0なら前進移
動、φ<0なら後退移動である。そして、実施例のロボ
ット10では車輪18aおよび18bを回転させて前進
移動または後退移動を制御するので、移動制御のために
はも車輪18の回転角速度/θも制御する必要がある。
なお、ここで記号「/」は、上の式における記号「・」
と同じ1回微分を表す記号であり、「//」は2回微分
すなわち上の式での「・・」と同じ意味を表す記号であ
る。
14が動くとそれの質量分布が変わるため、上半身機構
14の重心位置は動的に変化する。このような重心位置
は、ロボット10の各パーツ(部品)の質量分布(たと
えば、モータがどこに配置されていて減速ギヤの位置は
どこで、それぞれどれだけの質量で、などのような情報
から計算した)と姿勢とに基づいて計算で求めることも
可能ではある。ただし、このように重心位置を計算しな
がらロボット10を制御する場合、その重心位置を正確
に計算するためのコストが非常な高くなってしまう。し
たがって、以下のでは、上半身機構14の重心位置を観
測(計算)しない場合の動作を説明する。
作を示すフロー図であり、図9はロボット10の直立制
御動作を示すフロー図である。実際には、図8のフロー
図および図9のフロー図が並列に動作している状態でロ
ボット10が動く。
フロー図に基づく制御が開始され、最初のステップS1
では、CPU66、電磁ブレーキ78を解除して、ロボ
ット10を動くことができるような状態にする。続くス
テップS3では、CPU66は、他のプログラムから、
移動速度指令値/θdを受け取る。そして、ステップS
5において、CPU66は、3軸加速度センサ96から
のセンサ信号に基づいて、上半身機構14の回転角度/
φを計測する。次のステップS7では、CPU66は、
車輪モータ80に付属しているエンコーダ82からの回
転信号に基づいて、車輪18の回転角度/θを計測す
る。
うにして求めた/φおよび/θから、低次元オブザーバ
によって、角度φの推定値∧φ(ただし、記号「∧」は
ハットである。)を求める。この推定値∧φおよび回転
角度/φおよび/θが倒立振子モデルの状態変数であ
り、ステップS11において、これらの状態変数∧φ,
/φおよび/θに応じて、車輪18に与えるトルクτを
計算する。そして、ステップS13で、CPU66はそ
のようにして求めたトルクτを車輪18が受けるように
車輪モータ80を制御する制御データを、モータ制御ボ
ード72へ与える。それに応じて、車輪18がそのトル
クτで回転する。このようにして、状態変数をフィード
バックすることによって上半身機構14の回転角度φあ
るいは車輪18の回転角度θを任意の値へ収束させるこ
とができる。つまり、移動速度指令値/θdをCPU6
6に与えることによって、ロボット10をその指令値で
移動させることができる。
図は、ロボット10が押された場合に転倒を防止する動
作を示す。図9のフロー図は、図6に示すタッチセンサ
92がオンしたとき、開始される。タッチセンサ92が
オンすると、CPU66は、ステップS21において、
反応したタッチセンサ92は上半身機構14上に配置さ
れているものかどうか、すなわち、上半身機構14に設
けられたタッチセンサが反応したのかどうか判断する。
このステップS21において“YES”なら、次のステ
ップS23において、CPU66は、腰関節28を押さ
れた方向へ動かすように、腰モータ84を制御する。詳
しくいうと、たとえば肩に設けられたタッチセンサが前
から押されたとすると、CPU66は、胸部32が後方
(図3の矢印C方向)へ傾倒するように、腰モータ84
を駆動する。そして、次のステップS25において、C
PU66は、ステップS23での傾倒が腰関節28の可
動限界に達したかどうか判断する。このステップS25
において“NO”が判断されると、ステップS31にお
いて、タッチセンサ92がまだ反応しているかどうか判
断する。タッチセンサが未だ反応し続けていれば、すな
わち、ロボット10が外力によって押され続けていれ
ば、先のステップS23に戻って、腰関節28の制御を
継続する。
節の可動限界に達したことがステップS25で検出され
ると、次のステップS27において、CPU66は、押
された方向と同じ方向の速度指令値を倒立振子制御系の
/θへ出力する。したがって、このステップS27にお
いて、図8のような移動制御が行われ、図8のステップ
S13と同様に、その指令値/θに応じたトルクを車輪
18に与える。したがって、ロボット10は押された方
向へ移動する。
66はタッチセンサ92が未だ反応したいるかどうか、
判断する。“YES”なら、ステップS27に戻り、
“NO”なら、先のステップS31において“NO”の
場合と同様に、ステップS33に進み、ステップS33
では、CPU66は、腰モータ84等を制御して、ロボ
ット10の姿勢を、この図9のルーチンの開始時の姿
勢、すなわち、元の姿勢に戻す。このようにして、倒立
振子制御を利用して、ロボット10が押された場合の転
倒が回避される。
算)できる場合には、図8に相当する移動制御は図10
に示すフロー図に従って実行される。すなわち、電源
(がオンされると、最初のステップS41では、CPU
66は、電磁ブレーキ78(図6)を解除して、ロボッ
ト10を動くことができるような状態にする。
3軸加速度センサ96(図6)からの信号に基づいて上
半身機構14の回転角度φ(+α:αは上半身の姿勢に
よって決まる値)およびそれの1回微分値/φを計測す
る。そして、次のステップS45において、CPU66
は、図6に示すポテンショメータ98からの信号に基づ
いて、各関節の角度を調節し、それに応じたロボット1
0のそのときの姿勢から上記αを計算する。その後、ス
テップS47において、CPU66は、車輪モータ80
のエンコーダ82からの信号に基づいて、車輪の回転角
度/θを計測する。
ようにして求めた角度φ、/φおよび/θから、車輪1
8に与えるトルクτを計算する。すなわち、角度φ、/
φおよび/θから低次元オブザーバによって、角度φの
推定値∧φを求め、この∧φ、/φおよび/θに応じた
トルクτを計算する。そして、ステップS51で、CP
U66はそのようにして求めたトルクτを車輪18に与
えるように、車輪モータ80を制御する。
ットを示す正面図である。
す左側面図である。
図である。
めた状態)を示す図解図である。
した状態)を示す図解図である。
原理を示す図解図である。
動制御の動作を示すフロー図である。
倒防止制御動作を示すフロー図である。
動制御の動作を示すフロー図である。
Claims (8)
- 【請求項1】複数の軸を持つ上半身機構を台車上に載置
したコミュニケーションロボットであって、 前記台車に設けられる実質的に1本の車軸、 前記車軸上に間隔を隔てて設けられる2つの車輪、およ
び前記上半身機構の状態に応じて前記車輪の回転を制御
する車輪制御手段を備える、コミュニケーションロボッ
ト。 - 【請求項2】前記車輪を回転する車輪モータをさらに備
え、 前記車輪制御手段は、前記車輪モータを制御する車輪モ
ータ制御手段を含む、請求項1記載のコミュニケーショ
ンロボット。 - 【請求項3】前記上半身機構は重力方向に対してこの上
半身機構を傾動できるようにする腰関節を含み、さらに
前記上半身機構の前記重力方向に対する倒れ角速度を検
出する倒れ角速度検出手段、 前記車輪の回転角速度を検出する回転角速度検出手段、 前記倒れ角速度および前記回転角速度に基づいて状態変
数を計算する状態変数計算手段、 前記状態変数に従って前記車輪に与えるトルクを計算す
るトルク計算手段を備え、 前記車輪モータ制御手段は、前記車輪に前記計算したト
ルクが与えられるように前記車輪モータを制御する、請
求項2記載のコミュニケーションロボット。 - 【請求項4】前記上半身機構に設けられるタッチセン
サ、 前記上半身機構の傾動角度を変更する腰モータ、および
前記タッチセンサによって検出した押し方向に前記腰関
節を動かすように前記腰モータを制御する腰モータ制御
手段をさらに備える、請求項3記載のコミュニケーショ
ンロボット。 - 【請求項5】前記腰関節が可動限界に達したかどうか検
出する検出手段、および前記検出手段が前記腰関節が前
記可動限界に達したことを検出したとき、前記押し方向
ヘ前記台車が移動するように前記車輪を制御する第2車
輪制御手段をさらに備える、請求項4記載のコミュニケ
ーションロボット。 - 【請求項6】前記腰関節を支持する腰支持部、および前
記腰支持部にパラレルリンクを介して連結される胸部を
さらに備える、請求項3ないし5のいずれかに記載のコ
ミュニケーションロボット。 - 【請求項7】前記胸部に取り付けられる腕と、前記腕の
先端に取り付けられる手と、前記手に設けられて折り畳
み/伸張可能な指をさらに備える、請求項6記載のコミ
ュニケーションロボット。 - 【請求項8】台車および前記台車上に載置される上半身
機構を備えるコミュニケーションロボットであって、 前記上半身機構は腰支持部と胸部とを有し、さらに前記
腰支持部に設けられる第1円板、 前記胸部に設けられる第2円板、 前記第1円板および前記第2円板の中心を連結する第1
連結部材、 前記前記第1円板および前記第2円板を連結する第2連
結部材、および前記第1円板を回転駆動する腰モータを
備える、コミュニケーションロボット。
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