JP2003271219A - 注文別優先度に基づく生産計画方法及びシステム - Google Patents

注文別優先度に基づく生産計画方法及びシステム

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JP2003271219A
JP2003271219A JP2002067824A JP2002067824A JP2003271219A JP 2003271219 A JP2003271219 A JP 2003271219A JP 2002067824 A JP2002067824 A JP 2002067824A JP 2002067824 A JP2002067824 A JP 2002067824A JP 2003271219 A JP2003271219 A JP 2003271219A
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Kenichi Funaki
謙一 船木
Takayoshi Kawate
隆義 川手
Yoshihito Saito
義仁 斎藤
Harumitsu Tsukii
春光 月井
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Hitachi Ltd
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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】メーカの製品、販売戦略と収益性を考慮した戦
略的な生産計画を実現する。 【解決手段】少なくとも製品名、顧客名、用途、数量、
要求納期をデータとして含んだ確定または見込みの注文
を受け取り、顧客、用途ごとに定めた重要度に基づき当
該注文の優先度を設定する注文優先度設定手順と、各注
文の優先度を考慮して生産案件を決定する生産案件決定
手順とからなる生産計画方法。また、製品を使う顧客や
用途によって取り引きの重要性が異なるようなビジネス
において、製品や顧客や用途の重要性と、場合によって
は収益性を考慮して注文を優先度付けすることにより、
メーカの製品、販売戦略と収益性を同時に考慮した生産
計画を実現可能とする方法とシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品を使う顧客や
用途によって取り引きの重要性が異なるような製品に有
効な生産計画方法とシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】生産計画方法に関する技術は、製品の種
類や生産形態に合わせてさまざまな技術が考案されてき
ている。特に、生産現場においては、設備や人などの生
産リソースを有効活用し、生産効率向上、生産コスト削
減、納期遵守などが主眼に置かれてきた。そのため、従
来より考案されている生産計画方法では、生産効率を向
上したり、生産コストを削減したり、納期を遵守するた
めのヒューリスティックルールや優先順位付けにより、
生産計画を作成するという方法が一般的である。
【0003】例えば、特開2000−75906(公知
例1)では、在庫情報や過去の出荷実績を基に、製品ご
とに品切れが予測される日を求め、品切れ予測日に基づ
いて生産計画における優先順位を決める生産計画作成装
置が開示されている。公知例1に開示された生産計画作
成装置により、出荷繁忙期でも品切れを防ぐ計画が立て
られる。
【0004】また、特開2000−79542(公知例
2)では、部品から組み立てられる製品の生産計画にお
いて、部品不足が見込まれる際に、どの製品を優先して
生産すべきかを登録した製品優先順位テーブルを参照し
て生産計画を作成する生産計画立案システムを開示して
いる。公知例2に開示された生産計画立案システムによ
り、無駄な仕掛かりや部品在庫を減らすことができると
主張している。
【0005】特開2000−237938(公知例3)
では、製造プロセスにおける作業進捗状況に応じて生産
計画を作成し直すような管理形態において、作業中ロッ
トごとの完成予定と指定納期との差から求めた相対的先
行/遅延度により、作業の優先順序付けを行う複合製造
プロセスシステムにおける生産管理方法およびその装
置、生産進捗状態モニター方法を開示している。公知例
3に開示された複合製造プロセスシステムにおける生産
管理方法およびその装置、生産進捗状態モニター方法に
より、確実に指定納期を守る生産計画を立てることがで
き、かつ製造リードタイムを短縮することができる。
【0006】また、特開2000−301437(公知
例4)では、在庫補充生産方式において、生産する製品
を補充要求外分、通常補充分、拡販用の備蓄分の3つに
分類し、その分類に従って生産する優先順位を付ける拡
販企画を加味した生産計画作成装置を開示している。
【0007】公知例1から4は、製造プロセス中のロッ
トや製品別の優先順序を考慮した方法を提供している
が、顧客からの注文を基点とした生産計画を実現するた
めには注文ごとに優先順序を考えることが必要である。
【0008】そこで、特開平11−245142(公知
例5)では、顧客からの注文を製品の素材に割り当てて
生産計画を作成するような場合において、割り当てられ
た素材の製造による工程への負荷率と注文の納期余裕に
基づき、注文ごとに優先度を算出し、それに基づいて生
産計画を立案する生産計画作成方法及びその装置を開示
している。公知例5に開示された生産計画作成方法及び
その装置により、生産設備の稼働率を向上しながら納期
遅れを少なくすることができるとしている。
【0009】また、特開2001−209420(公知
例6)では、自動車メーカが販売部門からの受注情報に
基づき生産計画を立案する際に、販売店の販売規模や目
標達成状況などに応じて、当該販売店からの注文に優先
順位を付け、生産枠に割り当てる生産計画システムを開
示している。
【0010】一方、ヒューリスティックルールや優先順
位付けではないが、顧客からの注文を満たせるかどうか
を評価関数に組み入れて計画を立案する方法も有り得
る。
【0011】例えば、特開2001−202119(公
知例7)では、注文に対する納期遅れにより生じる可能
性のある機会損失を評価関数に組み入れ、機械損失を少
なくするように計画する生産計画評価装置、生産計画評
価方法及び記録媒体を開示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】現在では、顧客の需要
が多様になり、要求納期も短くなるなど、製造メーカに
対する顧客からの要求は厳しくなっている。従来のよう
な少種大量生産の時代は終わり、激しい需要変動と多様
な要求にいかに追随できるかが勝ち残る条件になってい
る。そのため、従来見込みで生産するのが普通であった
製品でも、顧客からの注文を基点に生産する受注生産に
シフトしつつある。
【0013】見込みによる大量生産を中心とする場合に
は、製造においては設備や人などのリソースを有効に活
用し、生産効率向上、生産コスト削減に注力すれば良か
った。しかし、受注生産においては、顧客の要求する製
品、数量を要求納期までに納めて売り上げを維持、拡大
することも重要事項となり、製造における局所的な効率
化だけでは不十分となった。また、生産能力が逼迫した
り、緊急の注文が増えたりした場合には、注文の優先度
付けを行い、重要な注文から生産できる体制が必要とな
る。注文の優先度は、製造効率化の論理ではなく、販売
戦略や顧客との関係から導かれるべきである。
【0014】このような背景に対し、上記の公知例1か
ら4に開示された技術を使うと、生産効率を向上した
り、生産コストを削減したり、納期を遵守するように、
優先順位を付けた生産計画を立案することができる。し
かし、いずれも製品や生産ロットに対して優先順位を付
けるもので、いわば製造の論理で生産計画を立てるもの
である。このような技術では、前記のような受注生産の
ニーズには応えられない。
【0015】一方、公知例5から7に開示された技術を
使うと、顧客からの注文に対して優先順位を付けること
が可能となり、より注文を重視した生産計画が立案可能
である。公知例5では注文の納期余裕に基づき生産の優
先順位付けを行い、公知例6では、販売店の販売規模や
目標達成率を考慮している。また、公知例7は明示的に
優先順位を付ける方法ではないが、納期遅れによる機会
損失を評価しているので、間接的に注文の納期を守るよ
うに優先順位付けしていることになる。しかし、これら
の技術では、販売戦略や顧客との関係から判断した戦略
的な優先度付けはできず、生産能力が逼迫した際にもメ
ーカにとって本当に重要な注文を選別することができな
い。
【0016】今後は顧客からの注文を多角的に分析し、
より戦略的な判断に基づいて生産案件を決めることが必
要である。本発明による生産計画方法及びシステムによ
れば、顧客からの注文に含まれる製品名、顧客名、製品
の用途の重要性や収益性を考慮し、戦略的な優先度付け
に基づいた生産計画を立案することが可能となる。これ
により、製品を使う顧客や用途によって取り引きの重要
性が異なるような製品に有効な生産計画が実現される。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による生産計画方法およびシステムは以下の
ような構成によって実現される。
【0018】まず、製品を使う顧客や用途によって取り
引きの重要性が異なるような製品の生産計画方法とし
て、少なくとも製品名、顧客名、用途、数量、要求納期
をデータとして含んだ確定または見込みの注文を受け取
り、顧客、用途ごとに定めた重要度に基づき当該注文の
優先度を設定する注文優先度設定手順と、各注文の優先
度を考慮して生産案件を決定する生産案件決定手順とか
らなる生産計画方法が考えられる。
【0019】また、製品の重要度も考慮するためには、
注文優先度設定手順は、少なくとも製品名、顧客名、用
途、数量、要求納期をデータとして含んだ確定または見
込みの注文を受け取り、製品、顧客、用途ごとに定めた
重要度に基づき当該注文の優先度を設定することで対応
できる。
【0020】製品や顧客や用途の重要度を定める具体的
な方法としては、注文優先度設定手順は、少なくとも製
品名、顧客名、用途、数量、要求納期をデータとして含
んだ確定または見込みの注文を受け取り、製品の重要度
を定めるために、1つ以上の製品評価項目と当該製品評
価項目のウェイトを決めておき、各製品ごとに当該製品
評価項目のスコアを与えて、各製品ごとに製品評価項目
のスコアと当該製品評価項目のウェイトの積を合計した
値を当該製品の重要度として定め、顧客の重要度を定め
るために、1つ以上の顧客評価項目と当該顧客評価項目
のウェイトを決めておき、各顧客ごとに当該顧客評価項
目のスコアを与えて、各顧客ごとに顧客評価項目のスコ
アと当該顧客評価項目のウェイトの積を合計した値を当
該顧客の重要度として定め、用途の重要度を定めるため
に、1つ以上の用途評価項目と当該用途評価項目のウェ
イトを決めておき、各用途ごとに当該用途評価項目のス
コアを与えて、各用途ごとに用途評価項目のスコアと当
該用途評価項目のウェイトの積を合計した値を当該用途
の重要度として定め、さらに、以上で算出された重要度
に基づき、注文に含まれる製品、顧客、用途の重要度
と、予め定めた製品、顧客、用途のウェイトを用いて、
それぞれの重要度とウェイトの積を合計した値を当該注
文の優先度とすることが考えられる。
【0021】また、顧客の重要度は製品の用途によって
異なることもあるので、そのために、注文優先度設定手
順は、顧客の重要度を算出する際に、顧客評価項目のス
コアが用途に依存して与えられることも考えられる。
【0022】経営的には収益を増大することも重要であ
るので、注文の優先度を設定する際に収益性を考慮する
ことも考えられる。その場合には、注文優先度設定手順
は、少なくとも製品名、顧客名、用途、数量、要求納期
をデータとして含んだ確定または見込みの注文を受け取
り、製品、顧客、用途ごとに定めた重要度と当該注文の
収益性に基づき当該注文の優先度を設定することが必要
である。
【0023】具体的には、注文優先度設定手順は、少な
くとも製品名、顧客名、用途、数量、要求納期をデータ
として含んだ確定または見込みの注文を受け取り、当該
注文の製品の販売価格から原価を差し引いた値を当該注
文の収益性指数とし、製品、顧客、用途ごとに定めた重
要度と当該注文の収益性指数に基づき当該注文の優先度
を設定することが考えられる。
【0024】また、収益率を収益性の評価指標にする場
合には、注文優先度設定手順は、少なくとも製品名、顧
客名、用途、数量、要求納期をデータとして含んだ確定
または見込みの注文を受け取り、当該注文の製品の販売
価格から原価を差し引いた値を原価で割って1を加えた
値を当該注文の収益性指数とし、製品、顧客、用途ごと
に定めた重要度と当該注文の収益性指数に基づき当該注
文の優先度を設定することも考えられる。
【0025】特に、原価として支払うキャッシュだけを
評価に組み入れたい場合には、注文優先度設定手順は、
注文の収益性指数を求めるための原価に直接変動費を使
うことが考えられる。
【0026】さらに、販売価格が注文時点や顧客によっ
て変わり得る場合には、注文優先度設定手順は、少なく
とも製品名、顧客名、用途、数量、要求納期、購入価格
をデータとして含んだ確定または見込みの注文を受け取
り、注文の収益性指数を求めるための販売価格に当該注
文の購入価格を使うことが有効である。
【0027】以上の収益性指数を注文の優先度の計算に
組み入れる場合には、注文優先度設定手順は、注文に含
まれる製品、顧客、用途の重要度と、予め定めた製品、
顧客、用途のウェイトを用いて、それぞれの重要度とウ
ェイトの積を合計した値に当該注文の収益性指数を乗じ
た値を当該注文の優先度とすることが考えられる。
【0028】また、生産案件の決定には生産能力に照ら
して生産可能なものを選ぶ必要があるので、生産案件決
定手順は、優先度の高い注文から生産能力に割り当てて
生産案件を決定する必要がある。
【0029】もし、手持ちの製品在庫が存在する際に
は、生産案件決定手順は、優先度の高い注文から保有す
る製品在庫に引き当て、その後残った注文のうち優先度
の高いものから生産能力に割り当てて生産案件を決定す
ることになる。
【0030】さらに、生産案件が決定するとそれに基づ
いて顧客に予定納期を開示することが可能となるので、
生産案件決定手順によって決定された生産案件に基づ
き、注文ごとに可能な予定納期を回答する納期回答手順
を有することも考えられる。
【0031】以上の方法をシステムとして実現するため
には以下のような構成が考えられる。
【0032】まず、注文データなどの必要なデータを記
憶する記憶手段と、少なくとも製品名、顧客名、用途、
数量、要求納期をデータとして含んだ確定または見込み
の注文を受け取る注文受け付け手段と、顧客、用途ごと
に定めた重要度に基づき当該注文の優先度を設定する注
文優先度設定手段と、各注文の優先度を考慮して生産案
件を決定する生産案件決定手段とを有する生産計画シス
テムが考えられる。
【0033】また、製品の重要度も考慮するためには、
生産計画システムは、注文データなどの必要なデータを
記憶する記憶手段と、少なくとも製品名、顧客名、用
途、数量、要求納期をデータとして含んだ確定または見
込みの注文を受け取る注文受け付け手段と、製品、顧
客、用途ごとに定めた重要度に基づき当該注文の優先度
を設定する注文優先度設定手段と、各注文の優先度を考
慮して生産案件を決定する生産案件決定手段とを有する
ことが考えられる。
【0034】製品や顧客や用途の重要度を定める具体的
な処理を考えると、記憶手段は、製品、顧客、用途の重
要度を定めるための製品評価項目や顧客評価項目や用途
評価項目と各評価項目のウェイトを登録してある評価項
目ウェイトテーブルと、製品、顧客、用途に対するウェ
イトを登録してあるウェイトテーブルと、製品、顧客、
用途を各評価項目について評価したスコアを登録してあ
るスコアテーブルと、注文データとを記憶しており、注
文優先度設定手段は、記憶手段に記憶している評価項目
ウェイトテーブルとスコアテーブルを参照して、各製品
ごとに製品評価項目のスコアと当該製品評価項目のウェ
イトの積を合計した値を当該製品の重要度として定め、
各顧客ごとに顧客評価項目のスコアと当該顧客評価項目
のウェイトの積を合計した値を当該顧客の重要度として
定め、各用途ごとに用途評価項目のスコアと当該用途評
価項目のウェイトの積を合計した値を当該用途の重要度
として定め、さらに、以上で算出された重要度に基づ
き、記憶手段に記憶しているウェイトテーブルと注文デ
ータを参照して、注文に含まれる製品、顧客、用途の重
要度と、製品、顧客、用途のウェイトを用いて、それぞ
れの重要度とウェイトの積を合計した値を当該注文の優
先度とする生産計画システムが考えられる。
【0035】また、顧客の重要度は製品の用途によって
異なることもあるので、記憶手段に記憶しているスコア
テーブルに登録されている顧客評価項目のスコアが用途
に依存して与えられていることも考えられる。
【0036】経営的には収益を増大することも重要であ
るので、記憶手段は、製品別の販売価格を登録している
販売価格テーブルと、製品別の原価を登録している原価
テーブルとを記憶しており、注文優先度設定手段は、製
品、顧客、用途ごとに定めた重要度と注文の収益性に基
づき当該注文の優先度を設定することも考えられる。
【0037】収益性を表す指数を導入して具体的な収益
評価を行うためには、注文優先度設定手段は、記憶手段
に記憶されている販売価格テーブルと原価テーブルを参
照して、注文に含まれる製品の販売価格から原価を差し
引いた値を当該注文の収益性指数とし、製品、顧客、用
途ごとに定めた重要度と当該注文の収益性指数に基づき
当該注文の優先度を設定することが考えられる。
【0038】また、収益率を収益性の評価指標にする場
合には、注文優先度設定手段は、記憶手段に記憶されて
いる販売価格テーブルと原価テーブルを参照して、注文
に含まれる製品の販売価格から原価を差し引いた値を原
価で割って1を加えた値を当該注文の収益性指数とし、
製品、顧客、用途ごとに定めた重要度と当該注文の収益
性指数に基づき当該注文の優先度を設定することも考え
られる。
【0039】特に、原価として支払うキャッシュだけを
評価に組み入れたい場合には、記憶手段に記憶されてい
る原価テーブルに登録されている原価は直接変動費であ
る必要がある。
【0040】さらに、販売価格が注文時点や顧客によっ
て変わり得る場合には、記憶手段に記憶されている注文
データは購入価格を登録しており、注文受け付け手段
は、少なくとも製品名、顧客名、用途、数量、要求納
期、購入価格をデータとして含んだ確定または見込みの
注文を受け付け、注文優先度設定手段は、注文の収益性
指数を求めるための販売価格に当該注文の購入価格を使
うことが必要である。
【0041】以上の収益性指数を注文の優先度の計算に
組み入れる場合には、注文優先度設定手段は、注文に含
まれる製品、顧客、用途の重要度と、製品、顧客、用途
のウェイトを用いて、それぞれの重要度とウェイトの積
を合計した値に当該注文の収益性指数を乗じた値を当該
注文の優先度とすることが考えられる。
【0042】また、生産案件の決定には生産能力に照ら
して生産可能なものを選ぶ必要があるので、記憶手段
は、製品ごとに生産可能なラインが登録されている生産
可能ラインテーブルと、生産ラインの生産能力が登録さ
れている生産能力データとを記憶しており、生産案件決
定手段は、記憶手段に記憶されている生産可能ラインテ
ーブルと生産能力データを参照して、優先度の高い注文
から生産能力に割り当てて生産案件を決定することにな
る。
【0043】もし、手持ちの製品在庫が存在する場合に
は、記憶手段は、製品ごとに生産可能なラインが登録さ
れている生産可能ラインテーブルと、生産ラインの生産
能力が登録されている生産能力データと、製品ごとの在
庫数量が登録されている製品在庫データを記憶してお
り、生産案件決定手段は、記憶手段に記憶されている製
品在庫データと生産可能ラインテーブルと生産能力デー
タを参照して、優先度の高い注文から製品在庫に引き当
て、その後残った注文のうち優先度の高いものから生産
能力に割り当てて生産案件を決定することが考えられ
る。
【0044】さらに、決定した生産案件に基づき、顧客
に予定納期を開示するためには、生産案件決定手段によ
って決定された生産案件に基づき、注文ごとに可能な予
定納期を回答する納期回答手段を有することも考えられ
る。
【0045】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による注文別優先
度に基づく生産計画方法及びシステムの実施の形態につ
いて説明する。
【0046】本実施の形態では、例えば半導体などのよ
うに、製品が顧客によって何らかの用途に用いられ、顧
客のビジネス規模や競争力、製品の用途によって受注規
模や成長性が変わるような製品に対してメーカが生産計
画を立案する場合の例を示す。半導体ビジネスの場合に
は、顧客とは、半導体製品を購入して顧客自身の製品に
使用するような製造会社や半導体を売買する商社などが
考えられる。また、用途とは、半導体製品が使われるあ
らゆる機械、電子機器、通信機器、消耗品などの物の
他、半導体製品を活用したサービスなども含まれる。但
し、本発明の適用範囲は、半導体ビジネスに限定される
ものではなく、また以上の顧客や用途に限定されるもの
でもない。
【0047】図1は、本実施の形態における顧客とメー
カとの情報のやりとりと処理手順を示している。本発明
による生産計画方法において、顧客は少なくとも製品
名、顧客名、用途、数量、要求納期を含む注文をメーカ
に送る。注文は最終的に顧客が購入を決めた確定の注文
であっても良いし、将来的に購入を希望している内容を
内示として示した見込みの注文であっても良い。顧客か
ら注文を受け取ったメーカは、注文別優先度設定手順S
01において、顧客や用途、製品の重要度に応じた注文
別の優先度を設定し、生産案件決定手順S02によっ
て、優先度付けされた注文のうち生産する案件を決定す
る。生産案件決定手順S02においては、まずメーカが
保有する製品在庫を引き当て、残った注文について生産
能力に割り当てる。生産案件が決められると予定納期も
決まるので、顧客から納期の問い合わせがあった場合に
は、納期回答手順S03において問い合わせのあった注
文の納期を検索し、少なくとも製品名、数量、予定納期
を含む納期を顧客に示す。
【0048】本生産計画方法における各手順を具体的に
示すために、以下具体例を用いて説明する。
【0049】まず、図1の注文優先度設定手順S01に
おける処理内容を説明する。図2は、顧客N社が携帯電
話に使用する製品HD6433093を800個、20
02年4月3日までに要求し、1個当たり1200円で
購入しようとする場合の注文データを示している。図2
の注文データには顧客の購入する価格が示されている
が、場合によっては注文データに含まれないこともあ
り、その場合にはメーカが決めている販売価格などが参
照される。また、メーカ側では、顧客から送られてきた
注文に対し、ユニークに識別できるように注文番号を付
与する。
【0050】一方、メーカでは、製品、顧客、用途の重
要性を考慮して各注文の優先度を決めるために、図3に
示すような評価項目とスコア付け基準を持っている。
【0051】図3において、例えば製品については、販
売強化レベルという評価項目を設け、販売促進製品には
5点、販売促進候補製品には3点、その他の製品には1
点としてスコア付けすることを意味している。この販売
強化レベルとは、半導体メーカの経営戦略上、当該半導
体製品(製品種類別又は製品別)の重要度を意味し、製
品に組み込まれる部品(半導体)の観点での優先度を示
している。
【0052】また、顧客の評価はシェア・競争力と、当
該顧客へ納品することで得られる当該顧客以外の他社へ
の波及効果の二つがあるが、これらの評価は当該顧客が
部品(半導体)使用しようとしている用途によって変わ
るので、スコア付けは用途と顧客の組み合わせに応じて
行われる。例えば、携帯電話を製造する場合のS社とパ
ーソナルコンピュータを製造する場合のS社では、同じ
顧客S社であってもメーカから見た場合の重要度は異な
る。ここで、他社への波及効果とは、例えば、当該顧客
の当該製品に関するブランド力であり、これにより他社
から新規受注の期待度や、また当該顧客の関連会社への
受注拡大の期待度を考慮して注文の優先順位を決めるこ
とができる。
【0053】また、用途による注文優先度の評価は、
(1)市場規模、(2)半導体販売規模、(3)技術先進性、(4)
市場成熟度の4つから評価される。「市場規模」は、用
途となる製品(例えば携帯電話)の市場規模を意味し、
当該半導体が組み込まれる製品に関して、現時点での販
売戦略上の重要性を決定する指標として用いられる。具
体的には、販売台数の総計や、当該用途に用いられる半
導体の市場規模金額に応じて示される。市場規模の大き
な製品向けに半導体を供給することにより、半導体メー
カは今後の受注拡大を図ることが期待できる。また「半
導体販売規模」は、当該製品に組み込まれる半導体の全
販売規模を意味し、当該製品に対応する半導体の販売戦
略上の重要性を決定する指標として用いられる。具体的
には、販売額や販売個数により示される。販売規模の大
きな半導体製品は、その組み込み先の製品にとっての重
要部品又はセールスポイントとなる部品になる場合もあ
り、このような観点での注文の優先順位を考慮すること
で、半導体メーカは中長期的に受注規模を拡大すること
が期待できる。また、「技術先進性」は、半導体製品の
他社と比較した技術的な優位度を意味し、技術的な先行
性に応じた販売戦略上の重要度を決定する指標として用
いられる。本実施の形態では、次世代技術、先進技術、
既存技術、のレベルに分けてスコア付けしている。この
指標を用いることで、他社に比較した先行技術を用いる
半導体製品は、他の半導体製品より優先的に受注生産す
るように判断することができる。また「市場成熟度」
は、用途となる製品のライフサイクルのフェーズを意味
し、製品市場の今後の成長性を考慮した中長期的な販売
戦略上で重要な注文を選別する指標として用いられる。
本実施の形態では、黎明期、成長期、安定期、衰退期の
4つのフェーズ(段階)に分けてスコア付けしている。
この指標により、現時点での市場規模や市場価値ではな
く、将来の市場動向を加味した優先度設定を行うことが
できる。よって、中長期的に市場の拡大が予測される製
品を用途とする半導体は、現時点では販売額が小さくて
も優先的に受注生産することができ、結果として、その
製品に用いられる半導体分野で、高いシェアを期待する
ことができる。
【0054】また、本実施の形態では、注文の優先度を
設定する際に、製品、顧客、用途の他に当該注文の収益
性も考慮する。ここでは、収益性を評価するために数1
に示す計算で求められる収益性指数を用いる。
【0055】
【数1】
【0056】数1において、収益性指数を求める際に用
いる原価には、製品1個当たりの直接変動費を用いる。
直接変動費の具体的な内訳には、当該製品を製造する際
に使われる部品、材料の購入費や用役など使用費の他、
直接的にかかる変動的費用項目を含む。製品の生産数量
に拘わらず固定的にかかる費用は含まれない。したがっ
て直接変動費は、製品1個を生産することによって支払
わなければならないキャッシュを表している。原価とし
て直接変動費を使うと、数1の収益性指数の分母は、製
品を1個売ることによって手元に残るキャッシュを表す
ので、全体としてキャッシュの支払いに対し、新たなキ
ャッシュを産み出すキャッシュ産出効率のような指標と
なっている。補正項である「+1」は、時として販売価
格が原価よりも小さかった場合に指数が負の値になるこ
とを防ぐ目的で設けている。注文ごとの優先度の設定
は、注文の優先順序を洗い出すことが目的であるので、
優先度の計算の過程では、各注文間の優先度の順序関係
と距離関係(違いの程度)が保存されていれば良い。図
4に数1による収益性指数の補正項の意味を示している
が、図4から分かるように、補正項によって製品ごとの
収益性の順序関係と距離関係を保存したまま正値化され
ている。
【0057】以上の製品、顧客、用途の各評価項目ごと
のスコア付け基準と収益性指数を用いて、図2に示した
注文データに対して優先度を算出するロジックを示すと
図5のようになる。各評価項目にはその評価項目をどの
程度重視するかを表す評価項目ウェイトが決められてお
り、スコアと評価項目ウェイトの積を製品、顧客、用途
のそれぞれについて合計することにより、重要度が求め
られる。例えば、顧客N社のシェア・競争力は5点、他
社への波及効果は3点と評価され、それぞれの評価項目
ウェイトが0.6と0.4なので合計して顧客N社の重
要度は4.2と算出される。さらに、製品、顧客、用途
をそれぞれどの程度重視するかを表すウェイトを決めて
おき、各重要度とウェイトの積を合計することにより、
当該注文の総合スコアが導かれる。図5では、当該注文
の総合スコアが4.72と算出されている。また、収益
性指数については、当該製品の原価が1個当たり100
0円であるとして、数1を用いることにより、1.20
と計算される。最終的に総合スコアと収益性指数を乗じ
ることにより、当該注文の優先度が5.66と求められ
る。
【0058】以上のような処理により、図2の注文デー
タは注文優先度設定手順S01によって図6に示すよう
に優先度が付与される。本実施の形態に示す注文の優先
度設定手順によれば、たとえ顧客が中小企業であって
も、用途(半導体の組み込み先)の製品市場が大きい場
合や、用途の製品市場が今後急速に拡大する事が予想さ
れる黎明期である場合では、その用途の観点での高スコ
アが加算されるため、注文の優先順位が上がり、優先的
に在庫引き当て、生産能力の引き当てを受けることがで
きる。また、顧客が大企業であっても、半導体の組み込
み先である用途製品の市場が小さい場合や、用途製品の
市場が衰退期である場合は、注文の優先度を下げて評価
する事ができる。これらにより、メーカ側も、市場規模
の大きな製品、または将来市場の拡大が期待される製品
に向けて半導体を優先的に生産することができるため、
中長期的に見て半導体の大幅な受注拡大が期待できる。
【0059】次に、生産案件決定手順S02では、優先
度が付けられた全ての注文データに対して製品在庫デー
タと比べて製品在庫の引き当てを行う。図7は製品在庫
引き当ての処理内容を示している。図7に示すように、
注文データは製品、要求納期、優先度の順にソートされ
る。一方、製品在庫データも製品でソートしておき、各
製品在庫を注文データの並びの早いものから引き当てて
いく。例えば製品HD6433093は1200個の在
庫があり、注文番号E00005の1000個全てと注
文番号N00001の800個のうちの200個に引き
当てられている。この結果、図6に示した注文データは
図8に示すように、在庫引当数の情報が付与される。
【0060】製品在庫が引き当てられなかった注文は生
産しなければならないので、生産能力に割り当てて、顧
客からの要求納期に対していつ納品可能かを検証しなけ
ればならない。図9は生産能力割り当ての処理内容を示
している。本実施の形態では、生産能力は週別に完成可
能な数量を表しており、生産能力の割り当ては週別の生
産能力に対して行う。したがって、注文データは要求納
期が含まれる週ごとにまとめ、その週の中で優先度の高
い順にソートしておく。例えば図9において、注文番号
N00001、注文番号P00003から注文番号S0
0026までの注文の要求納期は2002年4月1日か
ら始まる週に入っているので、同じ週の注文データとし
て扱われ、その週の中で優先度順にソートされている。
【0061】一方、製品HD6433093、製品HD
6432148やHG75M802を生産可能な生産ラ
インは5M35であり、生産ライン5M35の各週の生
産能力を見て割り当てられる。図9では、先の注文番号
N00001、注文番号P00003から注文番号S0
0026までの注文が、生産ライン5M35の2002
年4月1日の週の生産能力20000個に割り当てられ
ている。要求納期の週の生産能力に割り当てられた場合
には、当該注文の予定納期を要求納期と同じに設定す
る。なお、生産能力の割り当ての際に、注文の要求納期
の週に生産能力の空きが無い場合には、当該週以前の生
産能力の空きを探して割り当て、さらに、当該週以前に
生産能力の空きが無い場合には、当該週の次の週以降の
生産能力の空きを探して割り当てる。これらの場合に
は、予定納期はそれぞれ割り当てられた生産能力の週の
最終稼働日を設定する。最終的にどの週の生産能力にも
割り当てられなかった注文は生産能力割当数は0とな
り、生産不可能な注文として扱われる。このようにし
て、生産案件が決定される。以上の生産能力割り当て処
理の結果、図8に示した注文データは図10に示すよう
に、予定納期と生産能力割当数の情報が付与される。
【0062】納期回答手順S03では、顧客からの納期
問い合わせに対し、当該注文の予定納期に基づいて納期
を回答する。生産不可能な注文である場合には、予定納
期無しとして回答する。
【0063】以上の注文別優先度に基づく生産計画方法
をシステムとして実施する場合には、以下のような実施
の形態で実現される。
【0064】図12は、生産計画システムの機能構成を
表すブロックダイアグラムである。
【0065】生産計画システム100は、製品、顧客、
用途の重要度を定めるための製品評価項目や顧客評価項
目や用途評価項目と各評価項目のウェイトを登録してあ
る評価項目ウェイトテーブルと、製品、顧客、用途に対
するウェイトを登録してあるウェイトテーブルと、製
品、顧客、用途を各評価項目について評価したスコアを
登録してあるスコアテーブルと、製品別の販売価格を登
録している販売価格テーブルと、製品別の原価を登録し
ている原価テーブルと、製品別の在庫数を登録している
製品在庫データと、製品別に生産可能な生産ラインを登
録している生産可能ラインテーブルと、生産ラインの生
産能力が登録されている生産能力データと、顧客からの
注文を蓄積している注文データとを記憶している記憶手
段101と、顧客から送られてくる注文を受け取り、記
憶手段101の注文データに登録する注文受け付け手段
102と、記憶手段101の注文データの各注文に対し
て製品、顧客、用途の重要度と収益性を考慮して優先度
を設定する注文優先度設定手段103と、優先度の高い
ものから製品在庫に引き当てたり、生産能力に割り当
て、生産案件を決定する生産案件決定手段104と、顧
客からの納期問い合わせを受け取り、記憶手段101の
注文データから当該注文を読み出し、顧客に予定納期を
示す納期回答手段105とから構成される。
【0066】以下に上記生産計画システムによる処理内
容を説明する。
【0067】図13は、注文データの例を示している。
注文データの項目には、注文番号、製品、顧客、用途、
数量、要求納期、販売価格の他、優先度、製品在庫引当
数、生産能力割当数、予定納期があるが、顧客から送ら
れてきた注文の初期状態では優先度、製品在庫引当数、
生産能力割当数、予定納期には値が設定されていない。
【0068】図14は、評価項目ウェイトテーブルの例
を示している。各評価項目には評価項目番号が付けら
れ、図14では、例えば評価項目番号1001は製品に
関する評価項目で販売強化レベルを評価するものである
ことを示している。また、各評価項目はどの程度重視す
るかによってウェイトが設定されており、例えば評価項
目番号2001のウェイトは0.6である。このウェイ
トの値は、製品、顧客、用途のそれぞれの評価項目のウ
ェイトの合計が1になるように設定されている。図14
に示す各評価項目とその内容は、図14に示したものに
限定されるわけではなく、メーカの製品、販売戦略に基
づき、随時追加、削除、修正することが可能であり、そ
れにより、メーカの最新の製品、販売戦略を反映するこ
とが可能となる。
【0069】図15は、スコアテーブルの例を示してい
る。スコアテーブルには、具体的な製品や顧客や用途に
対して、各評価項目について評価したスコアが登録され
ている。但し、評価項目は評価項目番号で登録されてい
る。例えば製品HD6433093の販売強化レベルは
5点である。また、顧客の評価については想定する用途
によってスコアが変わり得るので、備考として想定する
用途が示されている。例えば携帯電話に半導体を使う場
合のN社の評価は、シェア・競争力が5点、他社への波
及効果が3点と付けられている。図15に示す各スコア
は、メーカの製品、販売戦略に基づき、随時追加、削
除、修正することが可能であり、それにより、メーカの
最新の製品、販売戦略を反映することが可能となる。
【0070】図16は、ウェイトテーブルの例を示して
いる。ウェイトテーブルは、製品、顧客、用途の各重要
度をどの程度重要視するかのウェイトを登録してあり、
合計は1になるように設定されている。図16に示す各
ウェイトの値は、図16に示した内容に限定されるもの
ではなく、メーカの製品、販売戦略に基づき、随時修正
することが可能であり、それにより、メーカの最新の製
品、販売戦略を反映することが可能となる。
【0071】図17は、販売価格テーブルの例を示して
いる。販売価格テーブルは、製品ごとの1個当たり販売
価格が登録されており、注文データに販売価格が明示さ
れていない場合に参照される。
【0072】図18は、原価テーブルの例を示してい
る。原価テーブルは、製品ごとの1個当たり原価が登録
されており、本実施の形態では原価として直接変動費が
使われている。
【0073】図19は、製品在庫データの例を示してい
る。製品在庫データには、製品ごとの在庫数が登録され
ている。
【0074】図20は、生産可能ラインテーブルの例を
示している。生産可能ラインテーブルには、製品ごとに
生産可能な生産ラインが示されている。
【0075】図21は、生産能力データの例を示してい
る。本実施の形態では、生産能力として生産ラインごと
の週別の完成可能数を使っており、生産能力データには
生産ライン別に週初日、当該週の完成可能数が登録され
ている。例えば、生産ライン5M35では、2002年
4月1日から始まる週に20000個完成させる能力が
ある。
【0076】図22は上記生産計画システムの各手段の
処理のシーケンスチャートを示している。
【0077】顧客からの注文はメーカ側の都合に関係な
く、いつでも送られてくる可能性がある。そのため注文
受け付け手段は常時待機し、顧客からの注文を受け付け
られるにようになっている。顧客が注文を送りたい場合
には、例えば図23に示すような画面が提供され、顧客
は顧客名、製品、用途、要求納期、購入数、購入価格を
入力し、メーカに送信することができる。ここで、購入
価格はメーカから見た販売価格になる。この画面によ
り、顧客から注文が送信されると注文受け付け手段は定
期的または即時的に記憶手段の注文データとして登録す
る。
【0078】次に、ある規定された時刻になると注文優
先度設定手段は、記憶手段に記憶されている注文デー
タ、評価項目ウェイトテーブル、スコアテーブル、ウェ
イトテーブル、販売価格テーブル、原価テーブルを読み
出し、図24に示す処理フローにより、各注文の優先度
が設定される。注文データのレコードの1件目から、ま
ずステップS11において、優先度を設定する注文デー
タが読み出される。次にステップS12からS14によ
って当該注文の製品、顧客、用途を参照し、評価項目ウ
ェイトテーブルとスコアテーブルから該当するウェイト
やスコアを読み出して、それぞれの重要度を算出する。
重要度を算出する際には図5に示したロジックを用い
る。次にステップS15において、当該注文の販売価格
と原価テーブルの該当する原価から数1を用いて収益性
指数を計算する。もし、当該注文に販売価格が示されて
いない場合には、販売価格テーブルから該当する販売価
格を読み出して用いる。次にステップS16において、
製品、顧客、用途の各重要度と収益性指数とウェイトテ
ーブルの該当するウェイトを用いて、図5に示したロジ
ックにより当該注文の優先度を算出する。注文優先度設
定手段は、図24に示した処理フローを注文データの全
てのレコードに対して行い、記憶手段に優先度設定済み
の注文データを登録する。その結果、図13に示した注
文データは、図25に示すような内容になる。
【0079】次に、生産案件決定手段は、記憶手段に記
憶されている注文データ、製品在庫データ、生産能力デ
ータ、生産可能ラインテーブルを読み出し、製品在庫引
当て処理と生産能力割当て処理を行う。図26は、製品
在庫引当ての処理フローを示している。まず、ステップ
S21において、注文データを製品、要求納期の早い
順、優先度の高い順でソートする。次にステップS22
において、製品在庫データを製品でソートする。そし
て、ステップS23において、製品在庫データのレコー
ドの1件目から在庫数を読み出し、該当する製品の注文
データのうち、並びの早いものから引き当てていく。製
品在庫引き当て処理のロジックは図7に示した内容と同
じである。そして、製品在庫データの全てのレコードに
対して引き当て処理を終えたら、一連の処理を終了す
る。その結果、図25に示した注文データは、図27に
示すような内容になる。
【0080】次に、生産案件決定手段は、生産能力割当
て処理を行う。図28は、生産能力割当ての処理フロー
を示している。まず、ステップS31において、注文デ
ータを要求納期が同じ週にあるものでまとめ、週の早い
ものから並べ、さらにその週の中で優先度の高いものか
ら並べる。次にステップS32において、注文データの
レコードの1件目から、レコードごとに当該製品を割当
てる生産ラインを図20の生産可能ラインテーブルから
検索し、当該生産ラインの生産能力を図21の生産能力
データから検索して割り当てる。生産能力割当て処理の
ロジックは、図9に示した内容と同じである。その際、
当該注文が要求納期の週の生産能力に割り当てられた場
合には、当該注文の予定納期を要求納期と同じに設定す
る。また、当該注文の要求納期の週に生産能力の空きが
無い場合には、当該週以前の生産能力の空きを探して割
り当て、さらに、当該週以前に生産能力の空きが無い場
合には、当該週の次の週以降の生産能力の空きを探して
割り当てる。これらの場合には、予定納期はそれぞれ割
り当てられた生産能力の週の最終稼働日を設定する。最
終的にどの週の生産能力にも割り当てられなかった注文
は生産能力割当数は0となり、生産不可能な注文として
扱われる。そして、注文データの全てのレコードに対し
て割当て処理を終えたら、一連の処理を終了する。この
ようにして、生産案件が決定される。以上の結果、図2
7に示した注文データは、図29に示すような内容にな
る。
【0081】一方、顧客から既に注文した案件につい
て、納期の問い合わせがあった場合には、納期回答手段
は、少なくとも顧客名を含む問い合わせデータを受け取
り、図30に示すような納期回答画面などを用いて、当
該注文の予定納期を通知する。図30において、例え
ば、顧客N社が注文した注文番号がN00001で、製
品HD6433093を2002年4月3日に800個
購入を要求する案件に対しては、メーカは予定納期を2
002年4月3日として回答している。もし、生産案件
決定手段によって生産能力割当て処理を行った結果、当
該注文が生産不可能となった場合には、図30に示す画
面において、当該注文の予定納期の欄は空欄の状態で表
示される。
【0082】次に、図31は、本発明による生産計画シ
ステムのハードウエア・ソフトウエア構成の一例を示し
ている。
【0083】生産計画システム100を実装する生産計
画用コンピュータ10は、システムの動作に必要な種々
の演算・命令を行うCPU(Central Proc
essing Unit)11と、OS(Operat
ing System)、生産計画システムの動作内容
を記述した生産計画プログラムやWWW(WorldW
ide Web)などのネットワークを介した情報のや
りとりを司る公開用サーバプログラムなどのアプリケー
ションプログラム、並びに各プログラムに必要となるデ
ータを記憶するメモリ12と、必要に応じてネットワー
クを介した外部との接続や通信を制御する通信制御部1
3とを備えている。また、補助記憶装置14を本体10
に接続することにより、メモリ12に記憶するOS、プ
ログラムおよびデータを補助記憶装置14に記憶させる
こともできる。また、顧客コンピュータ15は生産計画
用コンピュータ10の外部に置かれ、生産計画用コンピ
ュータ10の通信制御部13を介してネットワークによ
って接続され、生産計画用コンピュータ10と通信でき
る。
【0084】以上のハードウエア・ソフトウエア構成に
おいて、図12に示したブロックは、図31の構成部分
に以下のように対応する。
【0085】記憶手段101は、他のブロックが処理を
実行する際には、主としてメモリ12によってその機能
が実現され、その一方、膨大なデータを記憶する際や固
定的に記憶する際には、補助記憶装置14によってその
機能が実現される。
【0086】注文受け付け手段102の機能は、メモリ
12に記憶されているOSや生産計画プログラムや公開
用サーバプログラムおよびこれらを制御するCPU11
の相互作用によってそれぞれ実現され、その際、メモリ
12や補助記憶装置14に記憶されている各種データが
参照されたり、更新されたりする。また、注文受け付け
手段102が顧客コンピュータ15との通信を必要とす
る際には、通信制御部13によってその機能が実現され
る。
【0087】注文優先度設定手段103、生産案件決定
手段104の機能は、メモリ12に記憶されているOS
や生産計画プログラムや公開用サーバプログラムおよび
これらを制御するCPU11の相互作用によってそれぞ
れ実現され、その際、メモリ12や補助記憶装置14に
記憶されている各種データが参照されたり、更新された
りする。
【0088】納期回答手段105の機能は、メモリ12
に記憶されているOSや生産計画プログラムや公開用サ
ーバプログラムおよびこれらを制御するCPU11の相
互作用によってそれぞれ実現され、その際、メモリ12
や補助記憶装置14に記憶されている各種データが参照
されたり、更新されたりする。また、納期回答手段10
5が顧客コンピュータ15との通信を必要とする際に
は、通信制御部13によってその機能が実現される。
【0089】さて、以上の実施の形態における説明で
は、半導体などのように、製品が顧客によって何らかの
用途に用いられ、顧客のビジネス規模や競争力、製品の
用途によって受注規模や成長性が変わるような製品を想
定して記述しているが、製品や顧客や用途の重要性を考
慮して生産計画を立てる場合には、本発明は半導体以外
の製品にも広く適用可能であることは言うまでもない。
【0090】
【発明の効果】本発明による注文別優先度に基づく生産
計画方法およびシステムにより、製品や顧客や用途の重
要性を考慮して注文を優先度付けすることにより、メー
カにとって重要な案件から生産することができる。ま
た、メーカの製品、販売戦略と収益性を同時に考慮した
生産計画を立案することにより、中長期的には売り上げ
や収益を増大することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図2】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図3】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図4】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図5】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図6】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図7】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図8】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図9】本発明による生産計画方法の一実施例を説明す
る図。
【図10】本発明による生産計画方法の一実施例を説明
する図。
【図11】本発明による生産計画方法の一実施例を説明
する図。
【図12】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図13】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図14】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図15】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図16】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図17】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図18】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図19】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図20】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図21】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図22】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図23】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図24】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図25】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図26】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図27】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図28】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図29】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図30】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【図31】本発明による生産計画システムの一実施例を
説明する図。
【符号の説明】
10 生産計画用コンピュータ 11 CPU 12 メモリ 13 通信制御部 14 補助記憶装置 15 顧客コンピュータ 100 生産計画システム 101 記憶手段 102 注文受け付け手段 103 注文優先度設定手段 104 生産案件決定手段 105 納期回答手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 義仁 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 月井 春光 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 3C100 AA08 BB02 BB12 BB14 BB36 BB39 EE06

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品を使う顧客や用途によって取り引きの
    重要性が異なるような製品の生産計画方法であって、 少なくとも製品名、顧客名、用途、数量、要求納期をデ
    ータとして含んだ確定または見込みの注文を受け取り、
    顧客、用途ごとに定めた重要度に基づき当該注文の優先
    度を演算処理手段により設定する注文優先度設定手順
    と、 各注文の優先度を考慮して生産案件を決定する生産案件
    決定手順とからなる生産計画方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の生産計画方法であって、 前記注文優先度設定手順は、少なくとも製品名、顧客
    名、用途、数量、要求納期をデータとして含んだ確定ま
    たは見込みの注文を受け取り、製品、顧客、用途ごとに
    定めた重要度に基づき当該注文の優先度を演算処理手段
    により設定することを特徴とする生産計画方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の生産計画方法で
    あって、 前記注文優先度設定手順は、少なくとも製品名、顧客
    名、用途、数量、要求納期をデータとして含んだ確定ま
    たは見込みの注文を受け取り、 製品の重要度を定めるために、1つ以上の製品評価項目
    と当該製品評価項目のウェイトを決めておき、各製品ご
    とに当該製品評価項目のスコアを与えて、各製品ごとに
    製品評価項目のスコアと当該製品評価項目のウェイトの
    積を合計した値を当該製品の重要度として演算処理手段
    により定め、 顧客の重要度を定めるために、1つ以上の顧客評価項目
    と当該顧客評価項目のウェイトを決めておき、各顧客ご
    とに当該顧客評価項目のスコアを与えて、各顧客ごとに
    顧客評価項目のスコアと当該顧客評価項目のウェイトの
    積を合計した値を当該顧客の重要度として演算処理手段
    により定め、 用途の重要度を定めるために、1つ以上の用途評価項目
    と当該用途評価項目のウェイトを決めておき、各用途ご
    とに当該用途評価項目のスコアを与えて、各用途ごとに
    用途評価項目のスコアと当該用途評価項目のウェイトの
    積を合計した値を当該用途の重要度として演算処理手段
    により定め、 さらに、以上で算出された重要度に基づき、注文に含ま
    れる製品、顧客、用途の重要度と、予め定めた製品、顧
    客、用途のウェイトを用いて、それぞれの重要度とウェ
    イトの積を合計した値を当該注文の優先度として演算処
    理手段により算出することを特徴とする生産計画方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の生産計画方法であって、 前記注文優先度設定手順は、顧客の重要度を算出する際
    に、顧客評価項目のスコアが用途に依存して与えられる
    ことを特徴とする生産計画方法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4に記載の生産計画方法で
    あって、 前記注文優先度設定手順は、少なくとも製品名、顧客
    名、用途、数量、要求納期をデータとして含んだ確定ま
    たは見込みの注文を受け取り、製品、顧客、用途ごとに
    定めた重要度と当該注文の収益性に基づき当該注文の優
    先度を演算処理手段により設定することを特徴とする生
    産計画方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の生産計画方法であって、 前記注文優先度設定手順は、少なくとも製品名、顧客
    名、用途、数量、要求納期をデータとして含んだ確定ま
    たは見込みの注文を受け取り、当該注文の製品の販売価
    格から原価を差し引いた値を当該注文の収益性指数と
    し、製品、顧客、用途ごとに定めた重要度と当該注文の
    収益性指数に基づき当該注文の優先度を演算処理手段に
    より設定することを特徴とする生産計画方法。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の生産計画方法であって、 前記注文優先度設定手順は、少なくとも製品名、顧客
    名、用途、数量、要求納期をデータとして含んだ確定ま
    たは見込みの注文を受け取り、当該注文の製品の販売価
    格から原価を差し引いた値を原価で割って1を加えた値
    を当該注文の収益性指数とし、製品、顧客、用途ごとに
    定めた重要度と当該注文の収益性指数に基づき当該注文
    の優先度を演算処理手段により設定することを特徴とす
    る生産計画方法。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載の生産計画方法で
    あって、 前記注文優先度設定手順は、注文の収益性指数を求める
    ための原価に直接変動費を使うことを特徴とする生産計
    画方法。
  9. 【請求項9】請求項6ないし8に記載の生産計画方法で
    あって、 前記注文優先度設定手順は、少なくとも製品名、顧客
    名、用途、数量、要求納期、購入価格をデータとして含
    んだ確定または見込みの注文を受け取り、注文の収益性
    指数を求めるための販売価格に当該注文の購入価格を使
    うことを特徴とする生産計画方法。
  10. 【請求項10】請求項6ないし9に記載の生産計画方法
    であって、 前記注文優先度設定手順は、注文に含まれる製品、顧
    客、用途の重要度と、予め定めた製品、顧客、用途のウ
    ェイトを用いて、それぞれの重要度とウェイトの積を合
    計した値に当該注文の収益性指数を乗じた値を当該注文
    の優先度とすることを特徴とする生産計画方法。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10に記載の生産計画方
    法であって、 前記生産案件決定手順は、優先度の高い注文から生産能
    力に割り当てて生産案件を決定することを特徴とする生
    産計画方法。
  12. 【請求項12】請求項1ないし10に記載の生産計画方
    法であって、 前記生産案件決定手順は、優先度の高い注文から保有す
    る製品在庫に引き当て、その後残った注文のうち優先度
    の高いものから生産能力に割り当てて生産案件を決定す
    ることを特徴とする生産計画方法。
  13. 【請求項13】請求項1ないし12に記載の生産計画方
    法であって、 前記生産案件決定手順によって決定された生産案件に基
    づき、注文ごとに可能な予定納期を回答する納期回答手
    順を有することを特徴とする生産計画方法。
  14. 【請求項14】製品を使う顧客や用途によって取り引き
    の重要性が異なるような製品のための生産計画システム
    であって、 注文データなどの必要なデータを記憶する記憶手段と、 少なくとも製品名、顧客名、用途、数量、要求納期をデ
    ータとして含んだ確定または見込みの注文を受け取る注
    文受け付け手段と、 顧客、用途ごとに定めた重要度に基づき当該注文の優先
    度を設定する注文優先度設定手段と、 各注文の優先度を考慮して生産案件を決定する生産案件
    決定手段とを有することを特徴とする生産計画システ
    ム。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の生産計画システムで
    あって、 注文データなどの必要なデータを記憶する記憶手段と、 少なくとも製品名、顧客名、用途、数量、要求納期をデ
    ータとして含んだ確定または見込みの注文を受け取る注
    文受け付け手段と、 製品、顧客、用途ごとに定めた重要度に基づき当該注文
    の優先度を設定する注文優先度設定手段と、 各注文の優先度を考慮して生産案件を決定する生産案件
    決定手段とを有することを特徴とする生産計画システ
    ム。
  16. 【請求項16】請求項14または15に記載の生産計画
    システムであって、 前記記憶手段は、製品、顧客、用途の重要度を定めるた
    めの製品評価項目や顧客評価項目や用途評価項目と各評
    価項目のウェイトを登録してある評価項目ウェイトテー
    ブルと、製品、顧客、用途に対するウェイトを登録して
    あるウェイトテーブルと、製品、顧客、用途を各評価項
    目について評価したスコアを登録してあるスコアテーブ
    ルと、注文データとを記憶しており、 前記注文優先度設定手段は、前記記憶手段に記憶してい
    る評価項目ウェイトテーブルとスコアテーブルを参照し
    て、各製品ごとに製品評価項目のスコアと当該製品評価
    項目のウェイトの積を合計した値を当該製品の重要度と
    して定め、各顧客ごとに顧客評価項目のスコアと当該顧
    客評価項目のウェイトの積を合計した値を当該顧客の重
    要度として定め、各用途ごとに用途評価項目のスコアと
    当該用途評価項目のウェイトの積を合計した値を当該用
    途の重要度として定め、さらに、以上で算出された重要
    度に基づき、前記記憶手段に記憶しているウェイトテー
    ブルと注文データを参照して、注文に含まれる製品、顧
    客、用途の重要度と、製品、顧客、用途のウェイトを用
    いて、それぞれの重要度とウェイトの積を合計した値を
    当該注文の優先度とすることを特徴とする生産計画シス
    テム。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の生産計画システムで
    あって、 前記記憶手段に記憶しているスコアテーブルに登録され
    ている顧客評価項目のスコアが用途に依存して与えられ
    ていることを特徴とする生産計画システム。
  18. 【請求項18】請求項14ないし17に記載の生産計画
    システムであって、 前記記憶手段は、製品別の販売価格を登録している販売
    価格テーブルと、製品別の原価を登録している原価テー
    ブルとを記憶しており、 前記注文優先度設定手段は、製品、顧客、用途ごとに定
    めた重要度と注文の収益性に基づき当該注文の優先度を
    設定することを特徴とする生産計画システム。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の生産計画システムで
    あって、 前記注文優先度設定手段は、前記記憶手段に記憶されて
    いる販売価格テーブルと原価テーブルを参照して、注文
    に含まれる製品の販売価格から原価を差し引いた値を当
    該注文の収益性指数とし、製品、顧客、用途ごとに定め
    た重要度と当該注文の収益性指数に基づき当該注文の優
    先度を設定することを特徴とする生産計画システム。
  20. 【請求項20】請求項18に記載の生産計画システムで
    あって、 前記注文優先度設定手段は、前記記憶手段に記憶されて
    いる販売価格テーブルと原価テーブルを参照して、注文
    に含まれる製品の販売価格から原価を差し引いた値を原
    価で割って1を加えた値を当該注文の収益性指数とし、
    製品、顧客、用途ごとに定めた重要度と当該注文の収益
    性指数に基づき当該注文の優先度を設定することを特徴
    とする生産計画システム。
  21. 【請求項21】請求項19または20に記載の生産計画
    システムであって、 前記記憶手段に記憶されている原価テーブルに登録され
    ている原価は直接変動費であることを特徴とする生産計
    画システム。
  22. 【請求項22】請求項19ないし21に記載の生産計画
    システムであって、 前記記憶手段に記憶されている注文データは購入価格を
    登録しており、 前記注文受け付け手段は、少なくとも製品名、顧客名、
    用途、数量、要求納期、購入価格をデータとして含んだ
    確定または見込みの注文を受け付け、 前記注文優先度設定手段は、注文の収益性指数を求める
    ための販売価格に当該注文の購入価格を使うことを特徴
    とする生産計画システム。
  23. 【請求項23】請求項19ないし22に記載の生産計画
    システムであって、 前記注文優先度設定手段は、注文に含まれる製品、顧
    客、用途の重要度と、製品、顧客、用途のウェイトを用
    いて、それぞれの重要度とウェイトの積を合計した値に
    当該注文の収益性指数を乗じた値を当該注文の優先度と
    することを特徴とする生産計画システム。
  24. 【請求項24】請求項14ないし23に記載の生産計画
    システムであって、 前記記憶手段は、製品ごとに生産可能なラインが登録さ
    れている生産可能ラインテーブルと、生産ラインの生産
    能力が登録されている生産能力データとを記憶してお
    り、 前記生産案件決定手段は、前記記憶手段に記憶されてい
    る生産可能ラインテーブルと生産能力データを参照し
    て、優先度の高い注文から生産能力に割り当てて生産案
    件を決定することを特徴とする生産計画システム。
  25. 【請求項25】請求項14ないし23に記載の生産計画
    システムであって、 前記記憶手段は、製品ごとに生産可能なラインが登録さ
    れている生産可能ラインテーブルと、生産ラインの生産
    能力が登録されている生産能力データと、製品ごとの在
    庫数量が登録されている製品在庫データを記憶してお
    り、 前記生産案件決定手段は、前記記憶手段に記憶されてい
    る製品在庫データと生産可能ラインテーブルと生産能力
    データを参照して、優先度の高い注文から製品在庫に引
    き当て、その後残った注文のうち優先度の高いものから
    生産能力に割り当てて生産案件を決定することを特徴と
    する生産計画システム。
  26. 【請求項26】請求項14ないし25に記載の生産計画
    システムであって、 前記生産案件決定手段によって決定された生産案件に基
    づき、注文ごとに可能な予定納期を回答する納期回答手
    段を有することを特徴とする生産計画システム。
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