JP2008181254A - 生産計画情報出力装置、生産計画情報出力方法及び生産管理システム - Google Patents

生産計画情報出力装置、生産計画情報出力方法及び生産管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】所定の部材のみについての引当の情報を任意のタイミングで取得することができる生産計画情報出力装置、生産計画情報出力方法及び前記生産計画情報出力装置を含む生産管理システムを提供する。
【解決手段】生産計画情報出力装置は、製品を生産するための各工程を示す工程情報と各工程での必要な部材及び必要量を含む所要情報とを受け付け、受け付けた工程情報から注目すべき工程情報P1〜P7を抽出する。抽出した工程情報P1〜P7の内の下流の工程情報P1〜P3へ引当てられる部材を供給する工程に相当する工程情報を直接の供給関係を検索して夫々特定し、特定した工程情報間を関連付け、接続して出力する。
【選択図】図14

Description

本発明は、組立品、部品、原材料等の部材と該部材を使用した複数の工程を経て生産される製品に対する部材の引当についての情報を簡易な構成により任意のタイミングで取得することができる生産計画情報出力装置、生産計画情報出力方法及び生産管理システムに関する。
物品を生産する製造業では、抱える在庫を極力抑え必要な組立品、部品、原材料を必要な時期に必要なだけ入手してミニマムな工程で製品を出荷することが重要である。また、製品の納期の遅れはその企業イメージに直結する場合があり生産管理は製造業の運営において非常に重要な要素である。
そこで、生産計画を管理する管理者は、製品を生産するための複数の工程に対し、各工程で生産又は調達される組立品、部品、原材料等の部材が、どの納期の製品に対して供給される部材に相当するのか、その納期の製品にはどれほどの量の部材が関係するのかの引当を把握する必要がある。さらに引当は、実際の部材の調達、生産の遅れで時々刻々と変更されるため、それら変更についてもリアルタイムで把握する必要がある。
しかしながら、製品によっては何万点もある部材に対していずれの工程に対して必要な部材であるのか、並びに部材の必要時期及び必要量の引当をリアルタイムで把握するのは非常に困難である。
そこで、各部材に対する引当を総合して、製品の生産に要する部材の必要時期及び必要量を含む所要を算出して出力するMRP(Material Requirements Planning;資材所要量計画)を実行するソフトウェアを組み込んだサーバ装置を含んで、膨大な各部材の引当を視覚的に把握することが可能なように表示装置等へ出力することができる生産管理システムが提案されている。
図20は、従来のMRPを実行するサーバ装置が表示装置に表示させる、各部材の引当を視覚的に表すガントチャートの例示図である。図20に示される品番「A」は、品番「B」の部材を所要部材とし、品番「B」は品番「C」の部材を所要部材としている。各ブロックは各品番が手配される手配量及び手配時期を含む工程情報を示し、各楕円は各品番に対して必要な部材の必要時期及び必要量を表す所要情報を示す。
図20に示すように、日時「T3」〜「T4」の期間に品番「A」を「10」個手配する工程「P1」に対し、「T3」の時点で品番「A」の部材である品番「B」が「10」個必要であることが示されている。また、「T3」の時点で品番「B」が必要であるので品番「B」を手配する必要がある一方で、品番「B」の手配単位は「15」であるために、「T2」〜「T3」の期間にかけて品番「B」を「15」個手配する工程「P4」が予定され、「T2」の時点で品番「B」の部材である品番「C」が「15」個必要であることが示されている。さらに、「T2」の時点で品番「C」が「15」個必要なので品番「C」を手配する必要があるが、品番「C」の手配単位は「20」であるために、日時「T1」〜「T2」の期間にかけて品番「C」を「20」個手配する工程「06」が予定されることが示されている。また、現時点「T0」では、品番「B」の部材は「3」個の在庫があり、品番「C」の部材は「5」個の在庫があることが示されている。
図20に示すように、品番「A」の製品を所定の時点までに手配するために、品番「A」の部材である品番「B」及び品番「C」がいずれの時点で手配される必要があるかを把握することができる。しかし、例えば品番「C」の部材はMRPを実行した結果、T2の時点で「15」個必要であることが把握できたが、実際には品番「C」の部材の工程変更、発注先の都合等によって「T2」の時点で「15」個入手することができないことが考えられる状況を想定する。工程「P6」の遅れによる品番「A」の工程「P1」,「P2」,「P3」への影響を知りたいと考えた場合、工程「P6」によって手配される予定であった「20」個の品番「C」の部材がいずれの工程へ供給されるかの内訳を視覚的に表示することができないので、工程「P6」の影響が工程「P1」のみに影響するのか、工程「P2」,「P3」にも影響するのかをユーザは直接的に把握することができない。
そこで、工程「06」の変更を実際に反映させたMRPを実行処理を試みる必要がある。しかしながら生産管理システムは、従来からMRPによる処理に多大な計算機資源及び処理時間を要することが多く、一日一回夜間のバッチ処理によって実現されているのが一般的である。したがって、生産計画の変更の検討段階でMRPの実行処理を試みると検討段階であるにも拘わらず処理時間を要することとなり、その後処理が終了するまで他の実績又は変更に対応する処理を行なうことができない。
これに対して特許文献1には、生産管理システムにおいて、生産する製品の設計変更がされて構成する部材が実際に変更になった場合に、部材構成の更新操作を検知して係る部材周辺の生産計画に反映する技術が開示されている。
特開2001−75629号公報
特許文献1に開示されている技術では、製品の設計変更等、計画の変更が実際に実行された場合に変更が自動的に反映され、さらに構成によっては納品、入荷等の実績が引当に反映される。しかしながら、実際に変更が決定される前又は実績を実際に投入してMRP処理を行なわせる前に、手動で設定された計画の変更がいずれの部材の所要に大きな影響を与えるかを視覚的に把握しながら一時的に計画、実績の反映を行なうことについては考慮されていない。
また、影響の大きい部材のみについてのその計画の変更の影響を知りたいために、計画全体に対してMRP全体の処理を行なう必要は必ずしもない。各部材間の供給関係を把握するためには各部材の手配及び所要を示す情報を必要とするが、MRP処理によるもののみならず手動によって入力された手配及び所要を使用してもよく、毎回MRP処理を実行する必要はない。MRP全体の処理を行なうことによって変更を実行するのは、変更を試行して変更の影響を把握し、変更計画を確定させた後でもよい。
さらに、所要に対する予定が変更になった場合に、即座に変更分に対してのみ各部材に対する所要量を算出するため最初からMRPを実行させるには、MRPの処理手順を変更させる必要がある。しかしながら、MRPを実行させる既存のサーバ装置の改造又は入れ替えにはコストがかかり、既存のMRP出力に問題がない場合、コスト投資が無駄になる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、MRP処理によって得られた工程情報及び該工程情報に対応する所要情報を使用して、抽出した工程情報の内の下流の工程に対して部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定し、工程情報間を供給関係を示すように関連付ける構成とすることにより、既存のシステムに加えるのみで所定の部材のみについての引当の情報を任意のタイミングで簡易且つ自動的に取得することができる生産計画情報出力装置、生産計画情報出力方法及び前記生産計画情報出力装置を含む生産管理システムを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、各部材に対応付けられた属性に対する重み付けを加算した比較値に基づいて工程情報を抽出し、抽出された工程情報間を部材の供給関係を示すように関連付ける構成とすることにより、注目されるべき部材のみについての引当を任意のタイミングで自動的に取得することができる生産計画情報出力装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、各工程に対して作業量と該工程の指示先を指示先としている他の工程の作業量との所定期間中での総数が指示先の能力上限よりも多い工程に対応する工程情報を抽出し、抽出された工程情報間を部材の供給関係を示すように関連付ける構成とすることにより、手配時期が集中する工程に関わる引当を任意のタイミングで自動的に取得することができる生産計画情報出力装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、抽出された工程情報間の部材の直接の供給関係を示す直接供給情報を生成し、下流の工程情報から直接供給情報を検索して最上流の工程を特定し、下流の工程情報と最上流の工程との関係数量として最上流の工程から供給される部材の数量を対応付ける構成とすることにより、直接的には供給関係にない上流工程と下流工程との間を含む部材の引当を任意のタイミングで自動的に取得することができる生産計画情報出力装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、時系列に配列した各工程に対し、相互の関連付けを示す線を更に出力する構成とすることにより、注目されるべき部材のみに対する引当を視覚的に把握することが可能となる生産計画情報出力装置を提供することにある。
第1発明に係る生産計画情報出力装置は、複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力装置において、各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに、各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を受け付ける手段と、受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定手段と、前記下流の工程情報と前記特定手段により特定した上流の工程情報とを関連付ける関連付け手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る生産計画情報出力装置は、前記製品及び各部材を示す品目情報に複数の属性が夫々対応付けられており、更に、各属性に対して所定の重み付けが設定されており、前記抽出手段は、前記品目情報に対応付けられている各属性に対する重み付けを加算した比較値を算出する手段を備え、算出された比較値が所定値よりも高い品目情報に示される製品又は部材を生産又は調達する工程に相当する工程情報を抽出するようにしてあることを特徴とする。
第3発明に係る生産計画情報出力装置は、前記工程情報には、工程の指示先を示す指示先情報が対応付けられており、各指示先情報には、所定期間中の作業量に対する所定の能力上限が設定されており、前記抽出手段は、一の工程情報の工程に要する作業量、前記一の工程情報に対応付けられている指示先情報に更に対応付けられている他の工程情報の工程に要する作業量の所定期間中での総数を算出する手段と、算出した総数が前記指示先情報に設定されている前記能力上限よりも大きいか否かを判断する手段とを備え、前記能力上限よりも多いと判断した場合に前記一の工程情報を抽出するようにしてあることを特徴とする。
第4発明に係る生産計画情報出力装置は、前記特定手段は、前記所要情報及び各部材の在庫量を示す在庫情報に基づいて、抽出した工程情報が示す工程及び在庫情報が示す在庫の間の部材の直接の供給関係を、下流側を親とし、上流側を子とし供給量を対応付けて親子関係で表す直接供給情報を生成する手段を備え、更に、前記下流の工程情報が示す工程を親の工程とする直接供給情報を抽出する手段と、抽出した直接供給情報の子の工程を更に親の工程とする直接供給情報を検索する検索手段と、該検索手段による検索を、検索した直接供給情報の子の工程が最上流の工程に相当するまで繰り返す手段と、前記下流の工程情報に対し前記検索手段を繰り返して検索した直接供給情報の子の工程を示す工程情報を特定する手段と、前記下流の工程情報に対し前記検索手段を繰り返して検索した直接供給情報に対応付けられている供給量を、対応付けられた所要情報が含む部材の必要量に関係する関係数量として振り分ける振分手段と、特定した工程情報に前記振分手段により振り分けた関係数量を対応付ける手段とを更に備えることを特徴とする。
第5発明に係る生産計画情報出力装置は、前記関連付け手段により関連付けた工程情報が示す工程間を接続した線を出力するようにしてあることを特徴とする。
第6発明に係る生産計画情報出力方法は、複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力方法において、各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに、各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を受け付けるステップと、受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出するステップと、抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定ステップと、前記下流の工程情報と該下流の工程情報に対して特定した上流の工程情報とを関連付けるステップとを備えることを特徴とする。
第7発明に係る生産計画情報出力方法は、関連付けた工程情報が示す工程間を接続した線を出力するステップを更に備えることを特徴とする。
第8発明に係る生産管理システムは、複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画について、各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を出力する所要計画出力装置と、該所要計画出力装置が出力した工程情報及び所要情報に基づいて各工程の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力装置とを含む生産管理システムにおいて、前記生産計画情報出力装置は、前記工程情報及び前記所要情報を受け付ける手段と、受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定手段と、前記下流の工程情報と前記特定手段により特定した上流の工程情報とを関連付ける関連付け手段とを備えることを特徴とする。
第1発明、第6発明及び第8発明では、各工程で手配される部材の手配量及び手配期間を含む各工程情報と各工程情報に対応付けられた所要情報とを受け付け、受け付けた工程情報の内から任意の工程情報を抽出する。抽出された工程情報の内の下流の工程情報が示す工程で必要な部材並びに部材夫々の必要時期及び必要量は、対応付けられている所要情報により判別される。必要な部材並びに部材の必要時期及び必要量に対し供給可能な上流の工程が、工程情報が示す実施期間及び生産量に基づいて特定される。特定された工程情報が下流の工程情報に対して関連付けられる。
第2発明では、製品及び部材を夫々示す品目情報には属性が夫々対応付けられており、各属性夫々に設定された所定の重み付けが品目情報毎に加算されて比較値として算出される。受け付けた工程情報の内から、算出された比較値が所定値よりも高い品目情報が示す製品又は部材を手配する工程の工程情報が抽出され、抽出された工程について供給関係にある工程を示す工程情報との関連付けがなされる。
第3発明では、実施期間及び生産量が対応付けられている各工程情報に対して夫々工程の指示先を示す指示先情報が更に対応付けられている。各工程情報の内の一について、工程に要する作業量と、対応付けられている指示先情報を指示先情報として対応付けている他の工程情報が示す工程に要する作業量との所定期間中での総数が算出される。総数が各指示先情報に設定されている能力上限よりも多い場合は当該工程情報が抽出される。抽出された工程について供給関係にある工程を示す工程情報との関連付けがなされる。ここで作業量とは、工程を実施するための必要作業量の物量であり、工数、作業時間、生産数、製造物の大きさ、重量、面積、消費電力量、金額、又は使用工具等の工程の実施に影響する環境を数値的に表現したものを含む。
第4発明では、抽出した工程情報が示す工程及び在庫情報が示す在庫の間での部材の直接の供給関係、即ち直接の引当の関係を表す直接供給情報が生成される。生成される直接供給情報は、供給される側の下流の工程が親として表され、供給する側の下流の工程が子として表される。さらに、直接供給情報には子の工程から親の工程への供給量が対応付けられる。抽出した工程情報の内の下流の工程情報を親の工程とする直接供給情報を抽出し、抽出した直接供給情報の子の工程を更に親の工程とする直接供給情報を繰り返し検索することで、複数の段階を経た供給先の最上流の工程情報が特定される。下流の工程での部材の必要量を特定された最上流の各工程情報が示す工程からの関係数量として振り分けられ、特定された工程情報に振り分けられた関係数量が対応付けられる。
第5発明及び第7発明では、各工程情報が時系列に工程ごとに配列して出力され、関連付けられた各工程間が線で結ばれて更に出力される。
第1発明、第6発明及び第8発明による場合、MRP処理のみならず手動による工程情報及びそれに対応付けられた所要情報をも受け付けることができる。なお、MRP処理とは独立して工程間の供給関係を表す関連付けが行なわれるので、引当の情報を取得することのみを目的にMRP処理をする必要はなく、処理時間を短縮することができる。受け付けた工程情報及び所要情報に基づいて自動的に、段階を経ており直接には供給関係にない工程間も含めて部材の供給関係にある工程間、即ち下流の工程と手配する部材がその下流の工程に引き当てられる工程とが関連付けられ、抽出された所定の部材のみについての引当の情報を自動的に取得することができる。
本発明による場合、MRP処理とは独立しているので、MRP処理は例えば一日に一回夜間のバッチ処理を行ない、MRP処理の結果を用いて翌日の生産計画を柔軟にリアルタイムに検討することができる。また、MRP処理の改造又は入替の必要がなく、MRPの処理を実行する既存の生産管理システムに追加することで上述の効果を得ることができるのでコストを抑えることができる。
第2発明による場合、製品及び部材の属性に対する所定の重み付けを例えば単価が高い、作業量が多い等の工程の計画実行に大きな影響が予想される属性に対して重要度を高く設定することにより、注目されるべき製品、部材が自動的に抽出される。これにより、生産工程に対して注目されるべき部材を自動的に抽出し、注目されるべき部材のみについての引当を任意のタイミングで取得することができる。
第3発明による場合、各工程について、他の工程と同一期間に工程が計画されており、当該期間中の作業量の総数が設定された能力上限よりも多い場合は当該工程を示す工程情報が抽出される。これにより、能力上限を超えて実施時期が集中する指示先に相当する工程に関わる引当を任意のタイミングで自動的に取得することができる。
第4発明による場合、下流の工程情報に対する供給関係を親子関係で表す直接供給情報を検索して親の工程情報に対して子の工程情報へ部材を供給する、更にその子の工程情報が特定される処理が繰り返されることにより、抽出された工程情報の内から、直接的には親子関係にない場合であっても下流の工程情報に対して供給関係にあたる上流の工程情報が特定される。さらに、下流の工程情報の必要量に対する間接的に供給関係に相当する上流の工程情報からの供給量が、関係数量として夫々の特定された工程情報との供給関係に対応付けられるので、直接的には供給関係にない上流工程と下流工程との間の引当をも自動的に取得することができる。
第5発明及び第7発明による場合、関連付けられた工程間が線で結ばれて出力されるので、各工程間の引当をユーザが視覚的に把握することができる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
なお、実施の形態では、従来のMRP処理を実行する資材所要量計画出力装置に加え、本発明に係る生産計画情報出力装置を含む生産管理システムを例に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における生産計画情報出力装置を含む生産管理システムの構成を示すブロック図である。生産管理システムは、生産計画情報出力装置1と資材所要量計画出力装置2とを備えており、生産計画情報出力装置1は、資材所要量計画出力装置2と通信線3を介して接続している。生産管理システムは、複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、製品を納期までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程で必要な複数の組立品、部品、原材料等の部材の手配計画を自動的に出力するためのシステムである。
生産管理システムを構成する資材所要量計画出力装置2は、生産される製品及び製品に対する各部材を示し、製品及び各部材の手配に要する時間、作業量(工数)、単位個数を含む品目情報と、製品及び各部材間の親子関係を示す構成情報と、製品の納期を示す計画情報とに基づいて資材所要量計画を出力するMRP処理を実行するコンピュータで実現される公知の装置である。資材所要量計画は、調達、内作等の各工程の手配期間及び各工程によって手配される部材又は製品の手配量を含む工程情報として出力される。また、各工程情報には工程に更に必要な部材の必要時期及び必要量を示す所要情報が対応付けられて出力される。さらに、各部材の在庫量を示す在庫情報が出力される。
生産計画情報出力装置1が、資材所要量計画出力装置2から出力された工程情報及び所要情報に基づいて引当の関係に相当する各工程間を関連付け、関連付けられた工程間の関係を示す接続情報を出力することにより、本生産管理システムを利用するユーザが各工程間の引当の関係を把握して、部材の手配の変更を実行することが可能となる。
生産計画情報出力装置1は液晶パネル等を有するPC(Personal Computer)であり、以下の各構成部の動作を制御する制御部10と、各種情報を記憶するハードディスク等の記憶部11と、CD−ROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬型記録媒体17から情報を読み出すための補助記憶部12と、RAM(Random Access Memory)等のメモリを有する一時記憶領域13と、キーボード及びマウスを有する操作部14と、液晶パネル等を有する表示部15と、通信線3と接続して資材所要量計画出力装置2とのデータ通信を実現する通信部16とを備える。
記憶部11には、制御部10が可搬型記録媒体17から補助記憶部12を介して取得した、PCが生産計画情報出力装置1として動作するための制御プログラム1Pが記憶されている。制御部10が制御プログラム1Pを一時記憶領域13へ読み出して実行することにより、PCは本発明の生産計画情報出力装置1として動作する。
また、記憶部11には、生産される製品に対する各部材を示し、各部材の手配の単位個数を含む品目情報と、各部材間の親子関係を示す構成情報とが記憶されている。品目情報には、各品目に対応する原価、生産に要する作業量(工数)、各部材を調達、内作するために要するリードタイム、及び、調達の遅れに対する不確定要素を考慮して設定された余裕を表す安全リードタイムを含む属性を示す属性情報が対応付けられている。さらに、記憶部11には属性情報に含まれる原価、工数、リードタイム、安全リードタイム等の各属性に対する重み付けを表す数値が記憶されている。なお、品目情報、構成情報及び品目情報に対応付けられている属性情報、重み付けについては資材所要量計画出力装置2が記憶しておき、生産計画情報出力装置1が資材所要量計画出力装置2から必要に応じて取得し、一時記憶領域13に記憶する構成でもよい。
さらに、制御部10は補助記憶部12を介し、可搬型記録媒体17に記録された工程情報、所要情報及び在庫情報を読み出して受け付ける。一時記憶領域13は、制御部10が処理を実行する際に使用する主記憶部であり、制御部10の処理によって発生する各種情報、例えば記憶部11に記憶された制御プログラム1P、制御部10が補助記憶部12を介して読み出した工程情報、所要情報及び在庫情報が一時的に記憶される。
操作部14は、ユーザの工程情報及び所要情報の入力操作を受け付ける。制御部10は操作部14を介して受け付けたユーザの手動入力による工程情報、所要情報及び在庫情報を一時記憶領域13に記憶する。
表示部15は、制御部10からの出力に基づいて各種情報を出力する。制御部10は、表示部15に製品の生産計画の各工程を時系列に配列して出力し、各工程の引当の関係を示すように各工程間を線で接続して出力する。表示部15による出力の形式は、例えばWebブラウザ上にガントチャートを表示する形式でもよい。なお、制御部10は、表示部15に各工程を線で接続して出力するようにするのみならず、引当の関係に相当する各工程間を表形式で表示部15に出力する構成でもよい。
通信部16は、通信線3を介してのパケット交換によるデータ通信を実現する。制御部10は、通信線3を介して通信部16により資材所要量計画出力装置2と接続し、資材所要量計画出力装置2が出力する工程情報、所要情報及び在庫情報を受信し、受信した工程情報、所要情報及び在庫情報を一時記憶領域13に記憶する。
資材所要量計画出力装置2は、各構成部を制御する制御部20と、ハードディスク等の記憶部21と、通信線3と接続して生産計画情報出力装置1とデータ通信を実現する通信部23とを備える。
資材所要量計画出力装置2の制御部20は、製品計画に対する品目情報、構成情報、計画情報に基づいて工程情報及び工程情報に対応付けて所要情報を出力する処理を実行し、出力した工程情報及び所要情報、さらに各品目情報に対する在庫量を示す在庫情報を所要量計画データベース(DB)22として記憶部21に記憶する。
資材所要量計画出力装置2の制御部20は、生産計画情報出力装置1からの送信要求に基づいて記憶部21に記憶された工程情報及び所要情報を読み出して、読み出した工程情報、所要情報及び在庫情報を通信部23により通信線3を介して生産計画情報出力装置1へ送信する。
図2は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10が受け付ける工程情報の内容例を示す説明図である。工程情報には、各工程情報に割り振られた番号、各工程で手配される製品又は部材の品目を識別する品番、手配される数量、手配が開始される開始日時、手配が終了する終了日時が含まれている。他に、工程に要する作業量として例えば工数を含んでもよい。例えば番号「01」が割り振られた工程情報は、品番「A」で識別される製品を「10」個手配することを示し、日時「T3」に手配が開始されて日時「T4」に手配が終了する計画であることを示している。
図3は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の記憶部11に記憶されている品目情報及び構成情報の内容例を示す説明図である。図3(a)には品目情報の例が示されており、品目情報には、各部材の品目を識別する品番、生産される単位数が含まれている。図3(b)には構成情報が示されており、構成情報には、各部材の品目を識別する品番を親品番とし、部材となる品目の品番を子品番として含まれている。図3(b)の構成情報の内容例では品番「A」の製品は「B」を部材とし、品番「B」の品目は品番「C」を部材とすることが示されている。
図4は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の記憶部11に記憶されている属性情報及び各属性に対する重み付けの内容例を示す説明図である。図4(a)には属性情報の例が示されており、属性情報には、対応付けられている品目を識別する品番、原価、生産に要する工数、リードタイム、安全リードタイムが含まれている。図4(b)には属性情報が含む各属性に対する重み付けの例が示されている。
このように構成される生産管理システムにおいて、生産計画情報出力装置1の制御部10は、補助記憶部12を介して、操作部14からの入力を介して、又は資材所要量計画出力装置2から受信して一時記憶領域13に記憶した工程情報、工程情報に対応付けられている所要情報及び在庫情報に基づいて、引当の関係に相当する工程を特定し、特定した工程間を関連付け、関連付けられた工程間を接続して出力する。以下に、生産計画情報出力装置1の制御部10が実行する工程情報の抽出処理、引当の関係に相当する工程情報の特定、関連付けの処理、関連付けられた工程間の接続して出力する処理について説明する。
図5は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10が受け付けた工程情報から抽出し、工程情報間を関連付けて工程間を接続して出力する処理手順を示すフローチャートである。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、補助記憶部12を介して読み出し、操作部14を介して入力操作を受け付け、又は通信部16を介して受信することによって工程情報、工程情報に対応付けられた所要情報及び在庫情報を受け付ける(ステップS11)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、受け付けた工程情報、所要情報及び在庫情報に基づいて工程情報を抽出し(ステップS12)、抽出した工程情報に対する直接の供給関係を表す直接供給情報を生成する(ステップS13)。ステップS13において直接の供給関係を表す直接供給情報を生成するのは、下流の工程から引当てられている工程を特定するために用いるからである。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、生成した直接供給情報に基づいて抽出した工程情報の内から下流の工程に対して引当に相当する工程を特定すると共に、特定した工程間の関連付けを行ない(ステップS14)、関連付けられた工程間を接続して表示部15により出力し(ステップS15)、処理を終了する。
なお、実施の形態1では、ステップS11の工程情報、所要情報及び在庫情報の受け付けは、補助記憶部12を介して可搬型記録媒体17から読み出すことができた全ての工程情報、入力操作によって受け付けた全ての工程情報又は資材所要量計画出力装置2で記憶されている一の製品に対する全ての工程情報を受け付ける構成とする。また、操作部14を介して指定された期間に相当する工程情報、所要情報及び在庫情報を可搬型記録媒体17に記録された工程情報又は資材所要量計画出力装置2から出力された工程情報から選択して受け付ける構成でもよい。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、資材所要量計画出力装置2によるMRP処理の実行とは独立して図5に示した処理手順を実行することができる。したがって、MRP処理の結果である生産計画情報出力装置1から出力された工程情報のみならず、一時的な変更の影響を見るために、手動により可搬型記録媒体17または操作部14を介して入力された工程情報に基づいて任意のタイミングに柔軟に生産計画を検討することができる。
次に、図5に示したように実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10により実行され、受け付けた工程情報から抽出し、引当に相当する工程を特定して関連付け、関連付けた工程間を接続して出力する処理の各処理手順について詳細を説明する。
図6は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10が、受け付けた工程情報の内から注目すべき工程情報を抽出する処理手順を示すフローチャートである。図6に示す処理手順は、図5に示したフローチャートの内のステップS12の詳細手順の一例である。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、受け付けた工程情報から工程情報を一つずつ読み出し(ステップS21)、各工程情報が示す工程によって得られる部材又は製品を示す品目情報を記憶部11から抽出する(ステップS22)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、抽出した品目情報に対応付けて記憶されている属性情報を読み出し(ステップS23)、読み出した属性情報が含む各属性に対して設定された重み付けを表す数値を加算して比較値を算出する(ステップS24)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、算出した比較値が所定値よりも多いか否かを判断する(ステップS25)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、比較値が所定値よりも多いと判断した場合は(S25:YES)、読み出している工程情報を抽出した工程情報として一時記憶領域13に記憶し(ステップS26)、比較値が所定値よりも少ないと判断した場合は(S25:NO)、そのまま次の処理へ進む。
次に生産計画情報出力装置1の制御部10は、受け付けた工程情報全てについて読み出したか否かを判断し(ステップS27)、全てについて読み出していないと判断した場合は(S27:NO)、処理をステップS21へ戻して次の工程情報を読み出し処理を継続する。生産計画情報出力装置1の制御部10は、全てについて読み出したと判断した場合は(S27:YES)、抽出した工程情報の内から比較値が大きい順に所定の上位X%以内に相当する工程情報を更に抽出して一時記憶領域13に記憶し直し(ステップS28)、処理を終了する。
なお、生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS28で抽出した工程情報に対し、当該工程情報を上流として製品に至るまでに経る工程を示す工程情報を全て抽出するようにする。例えば、ステップS28で品番「C」の品目を手配する工程の工程情報が抽出された場合、品番「C」を子品番とした場合に親品番に相当する品番「B」の品目を手配する工程情報を抽出する。さらに、品番「B」を子品番とした場合に親品番に相当する品番「A」の品目(製品)を生産する工程情報を抽出する。品番「A」は製品であって下流の工程が無いので、抽出を終了する。
図7は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10が抽出した工程情報及び対応付けられる所要情報の内容例を示す説明図である。図7(a)は、抽出された工程情報を示している。抽出された工程情報には夫々を識別するための番号「P1」〜「P7」が改めて割り振られているが他に含まれる情報は図2に示した工程情報と同様であるため詳細な説明を省略する。図7(b)は図7(a)に示された工程情報に対応付けられる所要情報を示している。所要情報には、所要情報を識別するための番号、必要とする品目の品番、必要量及び必要時期が含まれている。図7の内容例では、番号「P1」の工程情報には「R1」の所要情報が対応付けられ、番号「P2」の工程情報には「R2」の所要情報が対応付けられ、番号「P3」の工程情報には「R3」の所要情報が対応付けられ、番号「P4」の工程情報には「R4」の所要情報が対応付けられ、同様に番号「P5」の工程情報には「R5」の所要情報が対応付けられている。なお、番号「P6」及び番号「P7」の工程情報は、抽出された工程情報の内の最上流(子)の工程を示すので所要量情報は必要ない。
図7に示す内容例では、例えば番号「P1」の工程情報が示す工程を実施するには、日時「T3」までに品番「B」の品目が「10」必要であることが「R1」の所要情報から判別される。
図6及び図7に示したように抽出された工程情報に対し、生産計画情報出力装置1の制御部10は次に、直接の供給関係を表す直接供給情報を生成する。図8及び図9は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10が、抽出した工程情報間の直接供給情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。図8及び図9に示す処理手順は、図5に示したフローチャートの内のステップS13の詳細手順の一例である。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、抽出された工程情報を一時記憶領域13から一つずつ読み出し(ステップS301)、読み出した工程情報が、抽出された工程情報の内の最上流(子)の工程情報であるか否かを判断する(ステップS302)。最上流の工程情報であるか否かの判断は、構成情報を参照することにより抽出された工程情報の内の最も子に当たるか否かによって判断することができる。また、資材所要量計画出力装置2から出力される所要情報に、所要情報が対応付けられている工程情報が示す工程に対して直接的に上流に相当する工程の工程情報が含まれている場合、工程情報間で上流/下流を判別することができる。したがって、当該所要情報を参照することによって抽出された工程情報の内の最上流の工程情報を特定することができる。なお、図7(b)では、所要情報に含まれる上流の工程情報を省略している。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、最上流の工程情報でないと判断した場合(S302:NO)、読み出した工程情報に対応付けられている所要情報を読み出し(ステップS303)、所要情報から必要な部材の品番K、必要時期、及び必要量Nを読み出す(ステップS304)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、読み出した品番Kに対して在庫量Mがゼロでない在庫情報があるか否かを判断し(ステップS305)、品番Kに対する在庫情報があると判断した場合(S305:YES)、在庫情報から在庫量Mを読み出す(ステップS306)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、必要量Nが読み出した在庫量Mよりも多いか否かを判断する(ステップS307)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、必要量Nが読み出した在庫量Mよりも多いと判断した場合(S307:YES)、ステップS301で読み出した工程情報を親の工程情報、在庫情報を子の工程情報とし、在庫から供給される供給量S=Mを対応付けて直接供給情報として記憶する(ステップS308)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、在庫情報の在庫量Mをゼロに更新する(ステップS309)。
一方、生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS307において必要量Nが読み出した在庫量M以下であると判断した場合(S307:NO)、ステップS301で読み出した工程情報を親の工程情報、在庫情報を子の工程情報とし、在庫から供給される供給量S=Nを対応付けて直接供給情報として記憶する(ステップS310)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、在庫情報の在庫量MをM=M−Nに更新し(ステップS311)、ステップS301で読み出した工程情報に対する品番Kの供給は在庫のみで足りると判断できるので処理をステップS301へ戻し、次の工程情報に対して直接供給情報を生成する処理を行なう。
次に生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS307において必要量Nが読み出した在庫量Mよりも多いと判断した場合は(S307:YES)、ステップS301で読み出した工程情報の工程に必要な部材は在庫のみでは賄えず、品番Kの部材を手配する上流の工程を特定する必要がある。したがって、生産計画情報出力装置1の制御部10は、次に品番Kに対応する工程情報を抽出された工程情報の内からさらに抽出する(ステップS312)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS312により抽出した工程情報を終了日時の早い順に読み出し(ステップS313)、更に、工程情報が示す工程で品番Kの部材が手配される手配量Lを読み出す(ステップS314)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、読み出した手配量Lが必要量N以上であるか否かを判断する(ステップS315)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、手配量Lが必要量N以上であると判断した場合(S315:YES)、ステップS301で読み出した工程情報を親の工程情報とし、ステップS313で終了日時の早い順に読み出した工程情報を子の工程情報とし、上流工程から供給される供給量S=Nを対応付けて直接供給情報として記憶する(ステップS316)。ステップS301で読み出した工程情報の工程に対して必要な部材を手配する工程を示す工程情報又は在庫を示す在庫情報を特定することができたので、生産計画情報出力装置1の制御部10は、抽出された工程情報を全て読み出したか否かを判断し(ステップS317)、全て読み出していないと判断した場合は(S317:NO)、処理をステップS301へ戻して次の工程情報に対して直接供給情報を生成する処理を継続する。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS315において、ステップS313で終了日時の早い順に読み出した工程情報の手配量Lが必要量N未満であると判断した場合(S315:NO)、ステップS301で読み出した工程情報を親の工程情報とし、ステップS313で読み出した工程情報を子の工程情報とし、上流工程から供給される供給量S=Lを対応付けて直接供給情報として記憶する(ステップS318)。ステップS301で読み出した工程情報に対し、ステップS313で読み出した工程情報の工程で手配される手配量Lだけでは必要量Nを満たさないので残りの必要量を手配する工程を特定するため、生産計画情報出力装置1の制御部10は、必要量N=NマイナスLに更新し(ステップS319)、処理をステップS313に戻して次に終了日時が早い工程情報を読み出して直接供給情報を生成する処理を継続する。
なお、生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS302において最上流の工程情報であると判断した場合(S302:YES)、さらに上流の工程からの供給については考慮しなくてよいので、抽出された工程情報を全て読み出したか否かを判断するステップS317の処理を行なう。
また、生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS305において読み出した品番Kの部材に対して在庫量Mがゼロでない在庫情報がないと判断した場合(S305:NO)、処理をステップS312へ進めて処理を継続する。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS317において、抽出された工程情報全てについて読み出したと判断した場合は(S317:YES)、処理を終了する。
図8及び図9に示した処理手順によって、抽出した工程情報間の部材の直接の供給関係を表す直接供給情報が生成される。
図10は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10によって生成される直接供給情報の内容例を示す説明図である。直接供給情報には、夫々を識別するための番号、子の工程情報が示す工程で手配される部材の品番即ち供給される品目の品番、子の工程情報に対応する終了日時即ち供給日時、子の工程情報の識別番号、親の工程情報の識別番号、子の工程情報が示す工程から親の工程情報が示す工程への部材の供給量が含まれる。
図10に示されている内容例では例えば、番号「C01」で識別される直接供給情報は、日時「T0」に供給可能な在庫情報で示される在庫からの「3」個の品番「B」の部材が親の工程情報「P1」の工程への供給に関係することを表している。また、番号「C01」で識別される直接供給情報は、図8及び図9に示したフローチャートの内のステップS301〜ステップS307において、以下のように生成された直接供給情報に相当する。生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS301で読み出した番号「P1」の工程情報に対し、対応付けられた所要情報から品番「B」の部材を「10」個必要とすることが判別でき、在庫量M=3の在庫情報を読み出し、「P1」の工程情報を親の工程情報とし、在庫情報を子の工程情報とし、関係数量S=M=3として番号「C01」の直接供給情報を生成して記憶する。
また、同様に番号「C02」で識別される直接供給情報は、日時「T3」での番号「P4」の子の工程情報が示す工程からの「7」個の品番「B」の部材が、番号「P1」の親の工程情報が示す工程への供給に関係することを表している。また、番号「C02」で識別される直接供給情報は、図8及び図9に示したフローチャートの内のステップS301〜ステップS316において、以下のように生成された直接供給情報に相当する。ステップS301で読み出した番号「P1」の工程情報に対し、在庫情報から在庫量M=3が供給された後、残りの必要量がN=7(=10マイナス3)である。生産計画情報出力装置1の制御部10は、品番「B」を手配するための工程の工程情報「P4」「P5」の内の終了日時の早い「P4」の工程情報を読み出す。「P4」の工程情報では品番「B」が「15」個が手配されるので手配量L=15である。生産計画情報出力装置1の制御部10は、必要量N=7は手配量L=15以下であると判断するので、「P1」の工程情報を親の工程情報とし、「P4」の工程情報を子の工程情報とし、関係数量S=N=7として「C02」の直接供給情報を生成して記憶する。
図8、図9及び図10に示したように生成された直接供給情報に対し、生産計画情報出力装置1の制御部10は次に、下流の工程に必要な部材を供給するための工程即ち、下流の工程からの引当に相当する工程を示す工程情報を特定し、特定した工程情報間を関連付ける。生産計画情報出力装置1の制御部10は、抽出された工程情報の内の下流の工程情報と、該下流の工程情報に対して特定した工程情報との関連付けを表す情報を引当接続情報として生成して一時記憶領域13に記憶する。図11及び図12は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10が、抽出した工程情報間の引当接続情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。図11及び図12に示す処理手順は、図5に示したフローチャートの内のステップS14の詳細手順の一例である。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、図5に示したフローチャートの内のステップS12で抽出された工程情報の内の最下流の工程を示す工程情報を時系列に読み出す(ステップS401)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、読み出した工程情報に対応付けられた所要情報を更に読み出し(ステップS402)、所要情報から必要量Nを読み出す(ステップS403)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は次に、ステップS401で読み出した工程情報を親の工程情報とする直接供給情報を時系列に読み出し(ステップS404)、読み出した直接供給情報に含まれる子の工程情報が在庫情報に相当するか又は抽出された工程情報の内で最上流の工程を示す工程情報であるか否かを判断する(ステップS405)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS404で読み出した直接供給情報に含まれる子の工程情報が、在庫情報に相当するか又は抽出された工程情報の内で最上流の工程を示す工程情報であると判断した場合(S405:YES)、当該子の工程情報をステップS401で読み出した工程情報が示す工程に対して必要な部材を供給するために関係する工程を示す工程情報と特定する(ステップS406)。
一方、生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS404で読み出した直接供給情報に含まれる子の工程情報が、在庫情報にも相当せず、抽出された工程情報の内で最上流の工程を示す工程情報でもないと判断した場合(S405:NO)、当該子の工程情報を親の工程情報とする直接供給情報を更に時系列に読み出す(ステップS407)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、処理をステップS405に戻して、更に読み出した直接供給情報に含まれる子の工程情報が、在庫情報に相当するか又は抽出された工程情報の内で最上流の工程を示す工程情報であると判断するまで処理を継続する。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS406において、子の工程情報をステップS401で読み出した工程情報が示す工程に対して必要な部材を供給するための工程を示す工程情報と特定した後、読み出した直接供給情報に含まれる供給量Sを読み出す(ステップS408)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS403で読み出した必要量NがステップS408で読み出した供給量S以上であるか(必要量Nから供給量Sが減算できるか)否かを判断する(ステップS409)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、必要量Nが供給量S以上であると判断した場合(S409:YES)、特定した工程情報からの関係数量SS=Sを対応付けて特定した工程情報をステップS401で読み出した最下流の工程情報に対して関連付け(ステップS410)、関連付けを示す引当接続情報を生成して記憶する(ステップS411)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、必要量Nに対して供給量Sについては供給するための工程に相当する最上流の工程情報を特定することができたので、残りの必要量に対して部材を供給するための最上流の工程情報を特定するため、必要量NをN=NマイナスSに更新し、特定された工程情報については供給先が関連付けられたので供給量SをS=ゼロに更新する(ステップS412)。
一方、生産計画情報出力装置1の制御部10は、必要量Nが供給量S未満であると判断した場合(S409:NO)、特定した工程情報からの関係数量SS=Nを対応付けて特定した工程情報をステップS401で読み出した最下流の工程情報に対して関連付け(ステップS413)、関連付けを示す引当接続情報を生成して記憶する(ステップS414)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、最下流の工程情報が示す工程に対する必要量Nに対して最上流の工程情報を特定することができたので必要量NをN=ゼロに更新し、他の工程情報からの関連付けのために、特定した工程情報の供給量Sから必要量N分を除いてS=SマイナスNに更新する(ステップS415)。
次に生産計画情報出力装置1の制御部10は、ステップS401で読み出した工程情報についてステップS412又はステップS415で更新した必要量Nがゼロに等しいか否かを判断する(ステップS416)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、更新した必要量Nがゼロに等しくないと判断した場合(S416:NO)、必要量Nに対して供給する工程を示す工程情報を特定するために処理をステップS404に戻して、時系列に直接供給情報を読み出して関連付け処理を継続する。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、更新した必要量Nがゼロに等しいと判断した場合(S416:YES)、抽出された工程情報をステップS401で全て読み出したか否かを判断する(ステップS417)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、抽出された工程情報を全て読み出していないと判断した場合(S417:NO)、処理をステップS401へ戻して次の工程情報に対して部材を供給する工程に相当する最上流の工程情報を特定して関連付ける処理を継続する。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、抽出された工程情報を全て読み出したと判断した場合(S417:YES)、処理を終了する。
図11及び図12に示した生産計画情報出力装置1の制御部10による関連付け処理によって、抽出された工程情報の内の最下流の工程を示す工程情報に対して引当の関係にある最上流の工程を示す工程情報が特定されて関連付けられ、関連付けを表す引当接続情報が生成される。図13は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10によって生成された引当接続情報の内容例を示す説明図である。
引当接続情報には、夫々を識別するための番号と、供給される部材の品番、供給される日時、供給する工程に相当する子の工程情報、供給される工程に相当する親の工程情報、及び子の工程情報が示す工程からの親の工程情報が示す工程への関係数量が含まれる。図13に示した内容例では例えば、番号「MC01」の引当接続情報は、番号「P1」の工程情報が示す工程に対して「在庫」から日時「T0」に供給される「3」個の品番「B」が引当られていることを表している。また、番号「MC03」の引当接続情報は、番号「P1」の工程情報が示す工程に対し、番号「P6」の工程情報が示す工程で日時「T2」に手配される数量「2」の品番「C」が引当に関係することを表している。
さらに、例えば図13に示した内容では、引当接続情報は番号「P1」の工程情報が示す工程での品番「B」の部材の必要量「10」個は、「在庫」からの「3」個の「B」、「在庫」からの「5」個の「C」、及び「P6」の工程情報が示す工程からの「2」個の「C」を引当てていることを示す。引当接続情報の生成処理は、下流の工程情報が示す工程で必要な部材の必要量を、最上流の工程の供給量に振り分けることに相当する。
次に生産計画情報出力装置1の制御部10は、生成された引当接続情報に基づいて、抽出された工程情報が示す工程のみについて時系列に配列し、工程間を接続して表示部15により出力する処理を行なう。
図14は、実施の形態1における生産計画情報出力装置1の制御部10によって生成された引当接続情報に基づいて工程間を接続して出力されたガントチャートの例示図である。図14(a)は引当接続情報に基づいて、下流の工程に対して抽出した工程情報の内の最上流の工程からの供給量との関係を線で接続するように出力した場合を示している。図14(b)は、比較のために直接供給情報に相当する直接の供給関係を線で出力した場合を示している。
図14に示される品番「A」は、品番「B」の部材を必要な部材とし、品番「B」は品番「C」の部材を必要な部材としている。各ブロックは工程情報を示し、各楕円は各工程に対して必要な部材の必要時期及び必要量を表す所要情報を示す。
図14(a)には、例えば日時「T3」における品番「A」を手配する工程「P1」に対し、日時「T1」において品番「C」の部材を「20」個手配する工程「P6」からは「2」個の品番「C」の供給が関係し、引当に相当することが示されている。同様に、日時「T5」における品番「A」を手配する工程「P2」に対し、工程「P6」からの「10」個の品番「C」の供給が関係し、引当に相当することが示されている。逆に、日時「T1」における工程「P6」での品番「C」の部材の「20」個の手配は、日時「T3」における工程「P1」への「2」個の供給、日時「T5」における工程「P2」への「10」個の供給、及び、日時「T7」における工程「P3」への「8」個の供給に振り分けられ、引当に相当していることが示される。
図14(a)に示すように引当接続情報に基づいた出力によれば、下流の工程「P1」,「P2」,「P3」の品番「A」の製品の手配には、「T1」に手配予定の工程「P6」で手配される品番「C」の部材が引当に関係していることを視覚的に把握することができる。したがって、工程「P6」に更に必要な部材がない、工程「P6」の指示先が変更になった等、工程「P6」の手配に対してトラブルがあった場合には下流の工程「P1」,「P2」,「P3」全てに影響することをユーザは把握することができる。
図14(b)には、直接の供給関係を示す直接供給情報に基づいて、直接の供給関係にある各工程間が接続されて出力されている。しかしながら、直接供給情報に基づいた出力のみでは、夫々の工程情報間の供給関係を把握することができても、段階的に離れた工程情報間の引当を直感的に把握することはできない。
なお、図14には在庫引当を示す線は出力されていない。しかしながら、在庫との接続を示す線を出力するようにしてもよい。
本発明に係る生産計画情報出力装置1によって、ユーザは、任意に抽出された工程間の供給関係を視覚的に把握し、抽出された部材のみについての引当の情報を取得することができる。なお、本発明に係る生産計画情報出力装置1は、手動による工程情報及び所要情報の入力によって各工程の所要、手配の関係を把握するための生産計画のシミュレータとしても使用することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、生産計画情報出力装置1の制御部10は、受け付けた工程情報、所要情報及び在庫情報に基づいて工程情報を抽出する際、工程情報が示す工程で手配される部材又は製品の属性に設定された重要度を表す重み付けの数値を加算した比較値を比較することによって、重要な注目されるべき工程を抽出する構成とした。実施の形態2では、実施の形態1での工程情報の抽出処理に加え、又は実施の形態1での工程情報の抽出処理を行なわずに、スケジュール的に手配時期が集中する工程に相当する工程情報を抽出する処理を行なう。
実施の形態2における生産計画情報出力装置1を含む生産管理システムの構成は実施の形態1と同様であるため、同じ符号を用いて詳細な説明を省く。実施の形態2における生産計画情報出力装置1の制御部10による処理手順も、工程情報の抽出処理以外は実施の形態1において図5に示した処理手順、図8及び図9に示した直接供給情報の生成処理、並びに図11及び図12に示した引当接続情報の生成の処理についても同様であるので詳細な説明を省略する。各処理手順によって生成される直接供給情報、引当接続情報の内容も同様である。以下に、実施の形態2における生産計画情報出力装置1の制御部10による工程情報の抽出処理について説明する。
なお、実施の形態2において生産計画情報出力装置1の制御部10が受け付ける工程情報の内容例は抽出処理の説明のため、実施の形態1で示した内容例よりも詳細な情報を含むように構成される。図15は、実施の形態2における生産計画情報出力装置1の制御部10が受け付ける工程情報の内容例を示す説明図である。工程情報には、各工程情報に割り振られた番号、各工程で手配される製品又は部材の品目を識別する品番、手配される数量、手配が開始される開始日時、手配が終了する終了日時、工程に要する作業量として工数が含まれている。例えば番号「01」が割り振られた工程情報は、品番「A」で識別される製品を「10」個手配することを示し、日時「D2 T5」に手配が開始されて日時「D3 T2」に「30」の工数を経て手配が終了する計画であることを示している。
また、生産計画情報出力装置1の記憶部11には、各工程を指示する指示先情報が記憶されている。図16は、実施の形態2における生産計画情報出力装置1の記憶部11に記憶されている指示先情報の内容例を示す説明図である。指示先情報には、指示先を識別するための番号、日にち、及び一日当りの工数に対して設定されている能力上限が含まれている。図16に示した指示先情報の内容例では、番号「I1」の指示先では、日にち「D1」における工数の能力上限は「60」であることを示している。
資材所要量計画出力装置2から出力される工程情報には、図16に示した指示先情報の指示先を識別するための番号が対応付けられている。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、受け付けた工程情報と記憶部11に記憶してある指示先情報とを参照し、手配時期が集中している工程を示す工程情報を抽出する処理を実行する。図17は、実施の形態2における生産計画情報出力装置1の制御部10が、受け付けた工程情報の内から手配時期が集中する工程の工程情報を抽出する処理手順を示すフローチャートである。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、受け付けた工程情報から工程情報を一つずつ読み出し(ステップS51)、読み出した工程情報に対応付けられている指示先の指示先情報を読み出す(ステップS52)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、読み出した工程情報が含む工数を、開始日時及び終了日時から按分して指示先及び日にち毎に加算する(ステップS53)。加算結果は指示先情報に対応付けて一時記憶領域13に記憶しておく。
次に生産計画情報出力装置1の制御部10は、受け付けた工程情報全てについて読み出したか否かを判断し(ステップS54)、全てについて読み出していないと判断した場合は(S54:NO)、処理をステップS51へ戻して次の工程情報を読み出し、処理を継続する。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、全てについて読み出したと判断した場合は(S54:YES)、指示先情報毎に加算結果の総数を読み出す(ステップS55)。生産計画情報出力装置1の制御部10は、読み出した総数を指示先情報毎の能力上限で除算した負荷率(=加算結果/能力上限)が所定値よりも大きいと判断される指示先情報を抽出する(ステップS56)。
生産計画情報出力装置1の制御部10は、負荷率が所定値よりも大きいと判断された指示先情報が含む指示先及び日にちに対応する工程情報を抽出し(ステップS57)、処理を終了する。
図18は、実施の形態2における生産計画情報出力装置1の制御部10による、工程情報の内から手配時期が集中する工程の工程情報の抽出を模式的に示す説明図である。図18の横軸は時間の経過を表しており、各工程の指示先毎の手配時期を示している。例えば、指示先「I1」には、日時「D2 T5」から日時「D3 T2」にかけて工数「30」を要して品番「A」の製品を手配する番号「01」の工程が指示されており、日時「D3 T3」から日時「D4 T0」にかけて工数「30」を要して品番「A」の製品を手配する番号「02」の工程が指示されていることが示されている。
図18に示すように、指示先「I3」には日にち「D2」にはまず、日時「D1 T4」から日時「D2 T3」にかけて工数「50」を要して品番「C」の部材を手配する番号「07」の工程が指示されている。日にち「D2」に按分される番号「07」の工程の工数は「30(=50*3/5)」である。指示先「I3」には日にち「D2」には他に、日時「D2 T2」から日時「D3 T1」にかけて工数「50」を要して品番「C」の部材を手配する番号「08」の工程、及び、日時「D2 T5」から日時「D3 T3」にかけて工数「40」を要して品番「E」の部材を手配する番号「09」の工程が指示されている。指示先「I3」に対する工程の日にち「D2」での工数の総数は「80」である。
日にち「D2」における指示先「I3」の能力上限は図16に示した通り能力上限「60」が設定されているにも拘わらず、日にち「D2」における指示先「I3」には、総数「80」の工数に相当する工程が指示されており、負荷率は133%(=80/60)である。図17に示した抽出処理におけるステップS56での所定値を例えば「100」とすることによって、日にち「D2」における指示先「I3」に指示されている工程を、手配時期が集中している工程情報として抽出することができる。
図19は、実施の形態2における生産計画情報出力装置1の制御部10による指示先情報毎に加算された工数の総数及び負荷率の算出結果の内容例を示す説明図である。図17に示した処理手順の内のステップS51〜ステップS54を繰り返した結果、各指示先情報に対して工数の総数が算出され、ステップS56によって負荷率が算出された結果に相当する。生産計画情報出力装置1の制御部10は、各指示先情報毎の負荷率が例えば「100(%)」よりも大きい指示先情報を抽出することができる。
本発明の実施の形態2における生産計画情報出力装置1によって、手配時期が集中している工程を注目すべき工程として抽出することができる。生産計画情報出力装置1の制御部10が、抽出した工程情報に対して実施の形態1における処理手順と同様の直接供給情報生成処理及び関連付け処理を行なうことにより、手配時期が集中する工程と例えばその工程の最下流の製品を手配する工程との関係を出力することが可能となる。したがって、ユーザは手配時期が集中する工程に関係する引当、特に他の工程に対する影響を把握することができる。
実施の形態2における生産計画情報出力装置1の制御部10は、手配時期が集中する工程を抽出するため、図16乃至図19に示したように作業量としての工数の総数を集計する単位を日にち(day)とした。しかしながら、本発明はこれに限らず作業量を集計する単位を時間(hour)単位、週(week)単位、月(month)単位等の所定の期間を時間単位としてもよい。
また、実施の形態2における生産計画情報出力装置1の制御部10は、作業量を集計する単位を日にちとし、日を跨るように計画される工程については、図17及び図18に示したように夫々の日にちに工数を按分して加算する構成とした。しかしながら、日々の工数を個別に記憶しておく構成又は他に所定の数式で算出する構成など、他の方法によって所定の期間毎に作業量を集計し、手配時期が集中する工程を抽出するようにしてもよい。
なお、実施の形態2における説明では、生産計画情報出力装置1の制御部10が、工程に要する作業量として工数を参照し、工数の総数が能力上限を超えている指定先と能力上限を超えている日にちとを抽出し、抽出した日にちに指定先にしている工程を示す工程情報を抽出する構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らず、工程情報に含む作業量には工数のみならず、業時間、生産数、製造物の大きさ、重量、面積、消費電力量、金額、又は使用工具等の工程の実施に影響する環境を数値的に表現したものを設定する構成でもよい。
また、実施の形態1及び2における生産計画情報出力装置1の制御部10による図8及び図9に示した直接供給情報の生成処理、並びに図11及び図12に示した引当接続情報の生成処理は工程情報間を関連付ける一例である。本発明はこれに限らず、例えば、抽出された工程情報の内の最下流及び最上流の工程情報を抽出し、最下流の工程情報に対し、最上流の工程情報を時系列に読み出して最上流の工程情報が示す工程の生産量を単純に最下流の工程情報の所要に割り振るようにして最上流の工程情報と最下流の工程情報とを関連付ける構成でもよい。
さらに、実施の形態1及び2における生産計画情報出力装置1の制御部10は、図14(a)に示したように、引当接続情報に基づいて時系列に配した各工程間を接続する線を例えばガントチャート形式で出力するように構成した。しかしながら、本発明はこれに限らず、抽出した工程情報が示す工程の内の最下流の工程での手配量、最上流の工程での手配量、最下流の工程への最上流の工程からの関係数量を表形式で出力し、最下流の工程からの引当を把握することができるようにしてもよい。
説明を容易にするため、実施の形態1及び2では工程情報には一の品目を必要とする所要情報のみが対応付けられている例を挙げたが、工程情報には複数の品目を必要とする所要情報が対応付けられており、品目毎に直接供給情報を生成し、直接供給情報から関連付けを表す引当接続情報を生成する構成でもよいのは勿論である。
さらに、説明を容易にするため、実施の形態1では品番「A」の製品の手配に品番「B」の部材が一つ供給される構成で説明したが、品番「A」の製品の手配に品番「B」の部材が複数供給される構成でもよいのは勿論である。この場合、品番「A」の製品の手配の工程情報に対応付けられる所要情報での必要量が変更される。関連付けの処理においては、図11及び図12に示したように最下流の工程での部材の必要量から、最上流から供給される部材の供給量を単純に減算することはできないので、最下流の工程での部材の必要量に対応して最上流から供給される部材の量の比率を考慮して減算する。
なお、実施の形態1及び2では、抽出処理によって抽出された工程情報、すなわち注目すべき工程を示す工程情報と、製品にいたるまでに経る工程情報に対し、注目すべき工程と、製品を生産する最終工程との引当に相当する関係を表す引当接続情報を出力する構成とした。しかしながら本発明はこれに限らず、操作部14又は可搬型記録媒体17を介して指定親工程情報及び指定子工程情報の入力を受け付け、入力された指定親工程情報、指定子工程情報間の引当接続情報を出力する構成でもよい。また、指定親工程情報又は指定子工程情報として入力された工程情報の指定回数を工程情報毎に計測しておき、指定される頻度の高い工程情報が抽出処理によって抽出され、逆に頻度の低い工程情報については抽出処理によって抽出されないようにフィードバック制御する構成でもよい。
実施の形態1及び2では、生産計画情報出力装置1の記憶部11に、生産される製品に対する各部材を示して各部材の手配の単位個数を含む品目情報と、各部材間の親子関係を示す構成情報とがいずれも記憶される構成とした。本発明はこれに限らず、品目情報及び構成情報は資材所要量計画出力装置2の記憶部21に記憶される構成とし、生産計画情報出力装置1の制御部10は、受け付けた工程情報全てに対する品目情報の送信要求を資材所要量計画出力装置2へ送信し、資材所要量計画出力装置2から送信される品目情報及び品目情報に対応付けられた各属性情報を受信して使用する構成でもよい。
なお、実施の形態1及び2では、資材所要量計画出力装置2は、記憶部21に所要量計画DB22を記憶しておく構成とした。しかしながら、これに限らず、所要量計画DB22のみを記憶して所要量計画DB22に対する入出力及び更新等の処理を専用に実行するデータベースサーバ装置として独立に設置する構成でもよいのは勿論である。
実施の形態1及び2では生産計画情報出力装置1は表示部15を備えるPCとして構成した。しかしながら、本発明はこれに限らず、外部の表示装置と接続し、手配間の接続関係を表示するための情報を出力する構成でもよいのは勿論である。
以上の実施の形態に関し更に、以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力装置において、
各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに、各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を受け付ける手段と、
受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定手段と、
前記下流の工程情報と前記特定手段により特定した上流の工程情報とを関連付ける関連付け手段と
を備えることを特徴とする生産計画情報出力装置。
(付記2)
前記製品及び各部材を示す品目情報に複数の属性が夫々対応付けられており、更に、各属性に対して所定の重み付けが設定されており、
前記抽出手段は、前記品目情報に対応付けられている各属性に対する重み付けを加算した比較値を算出する手段を備え、
算出された比較値が所定値よりも高い品目情報に示される製品又は部材を生産又は調達する工程に相当する工程情報を抽出するようにしてあること
を特徴とする付記1に記載の生産計画情報出力装置。
(付記3)
前記工程情報には、工程の指示先を示す指示先情報が対応付けられており、各指示先情報には、所定期間中の作業量に対する所定の能力上限が設定されており、
前記抽出手段は、一の工程情報の工程に要する作業量、前記一の工程情報に対応付けられている指示先情報に更に対応付けられている他の工程情報の工程に要する作業量の所定期間中での総数を算出する手段と、
算出した総数が前記指示先情報に設定されている前記能力上限よりも大きいか否かを判断する手段と
を備え、
前記能力上限よりも多いと判断した場合に前記一の工程情報を抽出するようにしてあること
を特徴とする付記1又は2に記載の生産計画情報出力装置。
(付記4)
前記特定手段は、
前記所要情報及び各部材の在庫量を示す在庫情報に基づいて、抽出した工程情報が示す工程及び在庫情報が示す在庫の間の部材の直接の供給関係を、下流側を親とし、上流側を子とし供給量を対応付けて親子関係で表す直接供給情報を生成する手段を備え、
更に、
前記下流の工程情報が示す工程を親の工程とする直接供給情報を抽出する手段と、
抽出した直接供給情報の子の工程を更に親の工程とする直接供給情報を検索する検索手段と、
該検索手段による検索を、検索した直接供給情報の子の工程が最上流の工程に相当するまで繰り返す手段と、
前記下流の工程情報に対し前記検索手段を繰り返して検索した直接供給情報の子の工程を示す工程情報を特定する手段と、
前記下流の工程情報に対し前記検索手段を繰り返して検索した直接供給情報に対応付けられている供給量を、対応付けられた所要情報が含む部材の必要量に関係する関係数量として振り分ける振分手段と、
特定した工程情報に前記振分手段により振り分けた関係数量を対応付ける手段と
を更に備えることを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の生産計画情報出力装置。
(付記5)
前記工程情報の内のいずれか複数の工程情報を受け付ける手段を更に備え、
前記抽出手段は、受け付けた複数の工程情報を抽出するようにしてあること
を特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の生産計画情報出力装置。
(付記6)
前記関連付け手段により関連付けた工程情報が示す工程間を接続した線を出力するようにしてあること
を特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の生産計画情報出力装置。
(付記7)
複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力方法において、
各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに、各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を受け付けるステップと、
受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出するステップと、
抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定ステップと、
前記下流の工程情報と該下流の工程情報に対して特定した上流の工程情報とを関連付けるステップと
を備えることを特徴とする生産計画情報出力方法。
(付記8)
前記特定ステップは、
前記所要情報及び各部材の在庫量を示す在庫情報に基づいて、抽出した工程情報の内の下流側の工程情報に対して部材を供給する工程を示す工程情報又は在庫を示す在庫情報を抽出するステップと、
前記下流側の工程情報を親の工程情報とし、抽出した工程情報又は在庫情報を子の工程情報とし、親の工程情報と子の工程情報とを関連付けるステップと、
親の工程情報と子の工程情報との関連付けに対応付けて、子の工程情報から供給される供給量を対応付けるステップと、
前記ステップを繰り返し、抽出した工程情報が示す工程及び在庫情報が示す在庫の間の部材の直接の供給関係を親子関係で表す直接供給情報を生成するステップと、
前記下流の工程情報が示す工程を親の工程とする直接供給情報を抽出するステップと、
抽出した直接供給情報の子の工程を更に親の工程とする直接供給情報を検索するステップと、
前記ステップを、検索した直接供給情報の子の工程が最上流の工程に相当するまで繰り返すステップと、
前記下流の工程情報に対し検索するステップを繰り返して検索した直接供給情報の子の工程を示す工程情報を特定するステップと、
前記下流の工程情報に対し検索するステップを繰り返して検索した直接供給情報に対応付けられている供給量を、前記下流の工程情報に対応付けられている所要情報が含む部材の必要量から減算するステップと、
前記特定した工程情報に対して減算結果を関係数量として対応付けるステップと
を更に含むことを特徴とする付記7に記載の生産計画情報出力方法。
(付記9)
関連付けた工程情報が示す工程間を接続した線を出力するステップとを更に備えること
を特徴とする付記7又は8に記載の生産計画情報出力方法。
(付記10)
コンピュータに、
複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、
各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに、各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を受け付けるステップと、
受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出するステップと、
抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定するステップと、
前記下流の工程情報と該下流の工程情報に対して特定した上流の工程情報とを関連付けるステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記11)
複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画について、各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を出力する所要計画出力装置と、該所要計画出力装置が出力した工程情報及び所要情報に基づいて各工程の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力装置とを含む生産管理システムにおいて、
前記生産計画情報出力装置は、
前記工程情報及び前記所要情報を受け付ける手段と、
受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定手段と、
前記下流の工程情報と前記特定手段により特定した上流の工程情報とを関連付ける関連付け手段と
を備えることを特徴とする生産管理システム。
実施の形態1における生産計画情報出力装置を含む生産管理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部が受け付ける工程情報の内容例を示す説明図である。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の記憶部に記憶されている品目情報及び構成情報の内容例を示す説明図である。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の記憶部に記憶されている属性情報及び各属性に対する重み付けの内容例を示す説明図である。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部が受け付けた工程情報から抽出し、工程情報間を関連付けて工程間を接続して出力する処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部が、受け付けた工程情報の内から注目すべき工程情報を抽出する処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部が抽出した工程情報及び対応付けられる所要情報の内容例を示す説明図である。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部が、抽出した工程情報間の直接供給情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部が、抽出した工程情報間の直接供給情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部によって生成される直接供給情報の内容例を示す説明図である。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部が、抽出した工程情報間の引当接続情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部が、抽出した工程情報間の引当接続情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部によって生成された引当接続情報の内容例を示す説明図である。 実施の形態1における生産計画情報出力装置の制御部によって生成された引当接続情報に基づいて工程間を接続して出力されたガントチャートの例示図である。 実施の形態2における生産計画情報出力装置の制御部が受け付ける工程情報の内容例を示す説明図である。 実施の形態2における生産計画情報出力装置の記憶部に記憶されている指示先情報の内容例を示す説明図である。 実施の形態2における生産計画情報出力装置の制御部が、受け付けた工程情報の内から手配時期が集中する工程の工程情報を抽出する処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における生産計画情報出力装置の制御部による、工程情報の内から手配時期が集中する工程の工程情報の抽出を模式的に示す説明図である。 実施の形態2における生産計画情報出力装置の制御部による指示先情報毎に加算された工数の総数及び負荷率の算出結果の内容例を示す説明図である。 従来のMRPを実行するサーバ装置が表示装置に表示させる、各部材の引当を視覚的に表すガントチャートの例示図である。
符号の説明
1 生産計画情報出力装置
10 制御部
1P 制御プログラム
17 可搬型記録媒体
2 資材所要量計画出力装置
22 所要量計画データベース(DB)
3 通信線

Claims (8)

  1. 複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力装置において、
    各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに、各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を受け付ける手段と、
    受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定手段と、
    前記下流の工程情報と前記特定手段により特定した上流の工程情報とを関連付ける関連付け手段と
    を備えることを特徴とする生産計画情報出力装置。
  2. 前記製品及び各部材を示す品目情報に複数の属性が夫々対応付けられており、更に、各属性に対して所定の重み付けが設定されており、
    前記抽出手段は、前記品目情報に対応付けられている各属性に対する重み付けを加算した比較値を算出する手段を備え、
    算出された比較値が所定値よりも高い品目情報に示される製品又は部材を生産又は調達する工程に相当する工程情報を抽出するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の生産計画情報出力装置。
  3. 前記工程情報には、工程の指示先を示す指示先情報が対応付けられており、各指示先情報には、所定期間中の作業量に対する所定の能力上限が設定されており、
    前記抽出手段は、一の工程情報の工程に要する作業量、前記一の工程情報に対応付けられている指示先情報に更に対応付けられている他の工程情報の工程に要する作業量の所定期間中での総数を算出する手段と、
    算出した総数が前記指示先情報に設定されている前記能力上限よりも大きいか否かを判断する手段と
    を備え、
    前記能力上限よりも多いと判断した場合に前記一の工程情報を抽出するようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の生産計画情報出力装置。
  4. 前記特定手段は、
    前記所要情報及び各部材の在庫量を示す在庫情報に基づいて、抽出した工程情報が示す工程及び在庫情報が示す在庫の間の部材の直接の供給関係を、下流側を親とし、上流側を子とし供給量を対応付けて親子関係で表す直接供給情報を生成する手段を備え、
    更に、
    前記下流の工程情報が示す工程を親の工程とする直接供給情報を抽出する手段と、
    抽出した直接供給情報の子の工程を更に親の工程とする直接供給情報を検索する検索手段と、
    該検索手段による検索を、検索した直接供給情報の子の工程が最上流の工程に相当するまで繰り返す手段と、
    前記下流の工程情報に対し前記検索手段を繰り返して検索した直接供給情報の子の工程を示す工程情報を特定する手段と、
    前記下流の工程情報に対し前記検索手段を繰り返して検索した直接供給情報に対応付けられている供給量を、対応付けられた所要情報が含む部材の必要量に関係する関係数量として振り分ける振分手段と、
    特定した工程情報に前記振分手段により振り分けた関係数量を対応付ける手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の生産計画情報出力装置。
  5. 前記関連付け手段により関連付けた工程情報が示す工程間を接続した線を出力するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の生産計画情報出力装置。
  6. 複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力方法において、
    各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに、各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を受け付けるステップと、
    受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出するステップと、
    抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定ステップと、
    前記下流の工程情報と該下流の工程情報に対して特定した上流の工程情報とを関連付けるステップと
    を備えることを特徴とする生産計画情報出力方法。
  7. 関連付けた工程情報が示す工程間を接続した線を出力するステップを更に備えること
    を特徴とする請求項6に記載の生産計画情報出力方法。
  8. 複数の工程を段階的に経て生産される製品に対し、該製品を所定時点までに所定量生産するための各工程の手配期間及び各工程での部材の手配量の計画について、各工程で手配される部材の手配量、及び各工程の手配期間を含む工程情報、並びに各工程情報に対応付けられた、工程に必要な部材の必要時期及び必要量を含む所要情報を出力する所要計画出力装置と、該所要計画出力装置が出力した工程情報及び所要情報に基づいて各工程の計画を示すように各工程を時系列に配列して出力する生産計画情報出力装置とを含む生産管理システムにおいて、
    前記生産計画情報出力装置は、
    前記工程情報及び前記所要情報を受け付ける手段と、
    受け付けた前記工程情報の内のいずれか複数を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出した複数の工程情報の内の下流の工程情報に対し、該工程情報に対応付けられた前記所要情報が含む必要な部材を供給するための工程に相当する上流の工程情報を特定する特定手段と、
    前記下流の工程情報と前記特定手段により特定した上流の工程情報とを関連付ける関連付け手段と
    を備えることを特徴とする生産管理システム。
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