JP2003270839A - 電子写真用トナー - Google Patents
電子写真用トナーInfo
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Abstract
性、転写性に優れるとともに、耐熱保存性、低温定着
性、耐ホットオフセット性のいずれにも優れた長寿命の
乾式トナーを提供すること。 【解決手段】 トナー組成物を、有機溶剤に溶解/又は
分散させ、水系媒体中で分散して得られる乾式トナーで
あって、少なくとも、変性されたポリエステル(i)及
び変性されていない酸価15〜40mgKOH/gのポリ
エステル(ii)をトナーバインダー成分として含有する
と共に、pHが9〜13のカーボンブラックを含有し、
該トナーの 体積平均粒径(Dv)が 3〜7μmであ
り、個数平均粒径(Dp)との比(Dv/Dp)が1.
05〜1.25である乾式トナー。
Description
録、静電印刷等に於ける静電荷像を現像する為の現像剤
に使用されるトナー及び該トナーを使用する電子写真現
像装置に関する。更に詳しくは直接または間接電子写真
現像方式を用いた複写機、レーザープリンター及び、普
通紙ファックス等に使用される電子写真用トナー、電子
写真用現像剤及び電子写真現像装置に関する。
て使用される現像剤は、その現像工程において、例え
ば、静電荷像が形成されている感光体等の像担持体に一
旦付着され、次に転写工程において感光体から転写紙等
の転写媒体に転写された後、定着工程において紙面に定
着される。その際、潜像保持面上に形成される静電荷像
を現像する為の現像剤として、キャリアとトナーから成
る二成分系現像剤及び、キャリアを必要としない一成分
系現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)が知られてい
る。
に用いられる乾式トナーとしては、スチレン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂などのトナーバインダーを着色剤など
と共に溶融混練し、微粉砕したものが用いられている。
て述べる。 〈定着性の問題点〉前記の乾式トナーは紙などに現像転
写された後、熱ロールを用いて加熱溶融することによっ
て定着することが行われている。その際、熱ロール温度
が高すぎるとトナーが過剰に溶融し熱ロールに融着する
問題(ホットオフセット)が発生する。また、熱ロール
温度が低すぎるとトナーが充分に溶融せず定着が不十分
になる問題が発生する。省エネルギー化、複写機等の装
置の小型化の観点から、よりホットオフセット発生温度
が高く(耐ホットオフセット性)、かつ定着温度が低い
(低温定着性)トナーが求められている。また、トナー
が保管中および装置内の雰囲気温度下でブロッキングし
ない耐熱保存性が必要である。
画像を得るためには、トナーの粒子径を小さくすること
により改良が図られているが、通常の混練、粉砕法によ
る製造方法ではその粒子形状が不定形であり、機械内部
では現像部内でのキャリアとの攪拌や、一成分系現像剤
として用いる場合は現像ローラとトナー供給ローラ、層
厚規制ブレードや摩擦帯電ブレードなどとによる接触ス
トレスによりさらにトナーが粉砕され、極微粒子が発生
したり、流動化剤がトナー表面に埋め込まれるために画
像品質が低下するという現象が発生している。またその
形状ゆえに粉体としての流動性が悪く、多量の流動化を
必要としたり、トナーボトル内への充填率が低く、コン
パクト化への阻害要因となっている。
体や紙への転写プロセスも複雑になってきており、粉砕
トナーのような不定形の形状であることによる転写性の
悪さから、転写された画像のぬけやそれを補うためトナ
ー消費量が多いなどの問題が発生している。
ナーの消費量を減少させて画像のぬけの無い高品位の画
像を得たり、ランニングコストを低減させたいという要
求も高まっている。転写効率が非常に良いならば、感光
体や転写媒体から未転写トナーを取り除くためのクリー
ニングユニットが必要なくなり、機器の小型化、低コス
ト化が図れ、廃棄トナーも無くなるというメリットも同
時に有しているからである。このような不定形の形状効
果の欠点を補うために種々の球状のトナー製造法が考案
されている。
性、耐ホットオフセット性を両立させるものとして、
多官能のモノマーを用いて部分架橋せしめたポリエステ
ルをトナーバインダーとして用いたもの(特開昭57−
109825号公報)、ウレタン変性したポリエステ
ルをトナーバインダーとして用いたもの(特公平7−1
01318号公報)などが提案されている。
塗布量を低減するものとして、ポリエステル微粒子と
ワックス微粒子を造粒したもの(特開平7−56390
号公報)が提案されている。
転写性を改善するものとしては、着色剤、極性樹脂お
よび離型剤を含むビニル単量体組成物を水中に分散させ
た後、懸濁重合した重合トナー(特開平9−43909
号公報)、ポリエステル系樹脂からなるトナーを水中
にて溶剤を用いて球形化したトナー(特開平9−341
67号公報)が提案されている。さらにウレア結合で
変性されたポリエステル樹脂を用いた略球形の乾式トナ
ー(特開平11−133666号公報)が開示されてい
る。
ーは、いずれも粉体流動性、転写性が不十分であり、小
粒径化して高画質化できるものではない。さらに、お
よびに開示されているトナーは、耐熱保存性と低温定
着性の両立がまだ不十分であるとともに、光沢性が発現
しないためフルカラー用に使用できるものではない。ま
た、に開示されているトナーは低温定着性が不十分で
あるとともに、オイルレス定着におけるホットオフセッ
ト性が満足できるものではない。
流動性、転写性の改善効果は見られるものの、に開示
されているトナーは、低温定着性が不十分であり、定着
に必要なエネルギーが多くなる問題点がある。特にフル
カラー用のトナーではこの問題が顕著である。に開示
されているトナーは、低温定着性ではより優れるもの
の、耐ホットオフセット性が不十分であり、フルカラー
用において熱ロールへのオイル塗布を不用にできるもの
ではない。
よって伸長されたポリエステルを用いることによってト
ナーの粘弾性を適宜調節でき、フルカラートナーとして
の適正な光沢性と離型性を両立することができる点で優
れていた。特に定着ローラーが使用中に電荷を帯び、転
写媒体上の未定着画像上のトナーが静電的に散ったり、
定着ローラーに付着してしまう、いわゆる静電オフセッ
トは、ウレア結合成分の正帯電性とポリエステル樹脂自
身の弱負帯電性の中和により緩和することができた。
際に使用する際には、機械内部では現像部内でのキャリ
アとの攪拌や、一成分系現像剤として用いる場合は現像
ローラとトナー供給ローラ、層厚規制ブレードや摩擦帯
電ブレードなどとによる接触ストレスによりさらにトナ
ーが粉砕され、極微粒子が発生したり、流動化剤がトナ
ー表面に埋め込まれるために画像品質が低下するという
現象が発生しやすくなり、いわゆるトナーとしての寿命
が短いといった課題が残されている。
粒径であって、電気抵抗が高く、粉体流動性、転写性に
優れるとともに、耐熱保存性、低温定着性、耐ホットオ
フセット性のいずれにも優れた長寿命の乾式トナーを提
供することである。また、本願発明の他の課題は、上記
乾式トナーを用いて高解像で高画質の画像を形成するこ
とを可能とする電子写真用現像剤及び電子写真現像装置
を提供することである。
を解決すべく鋭意検討した結果、次に記載する構成を有
する発明によって上記課題が解決されることを見出し
た。 (1)トナー組成物を、有機溶剤に溶解/又は分散さ
せ、水系媒体中で分散して得られる乾式トナーであっ
て、少なくとも、変性されたポリエステル(i)及び変
性されていない酸価15〜40mgKOH/gのポリエス
テル(ii)をトナーバインダー成分として含有すると
共に、pHが9〜13のカーボンブラックを含有し、該
トナーの 体積平均粒径(Dv)が 3〜7μmであり、
個数平均粒径(Dp)との比(Dv/Dp)が1.05
〜1.25であることを特徴とする乾式トナー。 (2)前記変性されたポリエステルが、プレポリマーを
含むトナー組成物を有機溶剤に溶解/又は分散し、水系
媒体中で分散する工程中で生成されることを特徴とする
上記(1)記載の乾式トナー。 (3)前記カーボンブラックを予め樹脂中に分散させた
マスターバッチにして用いることを特徴とする上記
(1)、(2)記載の乾式トナー。 (4)前記マスターバッチに用いる樹脂がポリエステル
樹脂であることを特徴とする上記(3)記載の乾式トナ
ー。 (5)前記変性ポリエステル(i)と変性されていない
ポリエステル(ii)との重量比が5/95〜80/20
であることを特徴とする上記(1)〜(4)記載の乾式
トナー。 (6)前記変性されていないポリエステル(ii)のピー
ク分子量が1000〜30000であることを特徴とす
る上記(1)〜(5)記載の乾式トナー。 (7)前記変性されていないポリエステル(ii)のガラ
ス転移点(Tg)が35〜55℃であることを特徴とす
る上記(1)〜(6)記載の乾式トナー。
トナー組成物を、有機溶剤に溶解又は分散させ、水系媒
体中で分散して得られる乾式トナーにおいて、少なくと
も、変性されたポリエステル(i)及び変性されていな
い酸価15以上のポリエステル(ii)、更にpHが9〜
13のカーボンブラックを含有し、該トナーの 体積平
均粒径(Dv)が 3〜7μmであり、個数平均粒径
(Dp)との比(Dv/Dp)が1.05〜1.25で
ある乾式トナーとすることにより、電気抵抗が高く、粉
体流動性、転写性に優れるとともに耐熱保存性、低温定
着性、耐ホットオフセット性のいずれにも優れたものと
なる。
るトナーの収支が行われても、現像剤中のトナーの粒子
径の変動が少なくなり、現像装置における長期の攪拌に
おいても、良好で安定した現像性が得られる。また、一
成分現像剤として用いた場合においても、トナーの収支
が行われても、トナーの粒子径の変動が少なくなると共
に、現像ローラーへのトナーのフィルミングや、トナー
を薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着が
なく、現像装置の長期の使用(攪拌)においても、良好
で安定した現像性及び画像が得られた。
小さい程、高解像で高画質の画像を得る為に有利である
と言われているが、逆に転写性やクリーニング性に対し
ては不利である。また、本発明の範囲よりも体積平均粒
子径が小さい場合、二成分現像剤では現像装置における
長期の攪拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、
キャリアの帯電能力を低下させたり、一成分現像剤とし
て用いた場合には、現像ローラーへのトナーのフィルミ
ングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材への
トナーの融着を発生させやすくなる。
発明の範囲よりも小さい場合に起こり易くなるが、これ
は微粉の含有率が多いトナーにおいても同様である。逆
に、トナーの粒子径が本発明で規定する範囲よりも大き
い場合には、高解像で高画質の画像を得ることが難しく
なると共に、現像剤中のトナーの収支が行われた場合に
トナーの粒子径の変動が大きくなる場合が多い。また、
体積平均粒子径/個数平均粒子径 が1.25よりも大
きい場合も同様であることが明らかとなった。
が1.05より小さい場合には、トナーの挙動の安定
化、帯電量の均一化の面から好ましい面もあるが、歩留
まりを悪化させる場合があることが明らかとなった。
を、有機溶剤に溶解/又は分散させ、水系媒体中で分散
してトナーを得る場合には、粒径が小さくかつ粒径分布
がシャープになる事が明らかであるが、その反面、混練
・粉砕により作製するトナーに比べトナー中の顔料、特
にカーボンブラックのトナー中での分散が不十分であ
る。
ものにするために、本発明のトナーにおける未変性ポリ
エステル系樹脂は、トナーとしての低温定着性(定着下
限温度、ホットオフセット発生温度など)を制御するた
めに、該未変性ポリエステル系樹脂の酸価を15〜40
mgKOH/gにする事が重要である。酸価15mgK
OH/g未満の場合には定着性が不十分になる場合があ
り、40mgKOH/g以上では変性ポリエステルの伸
長または架橋反応が不十分となり、トナーの流出開始温
度を低下させ、定着下限温度は低いが、ホットオフセッ
ト発生温度も低くなり、定着でのオフセット画像が発生
し実用に供しない。
ため、低温定着システムの複写機では定着できない、ま
たは定着画像を擦ると剥がれてしまうといった不具合が
発生する。しかし、本発明の酸価の高い未変性ポリエス
テルを用いた場合に、特にトナー中でのカーボンブラッ
クの分散が不十分となり、トナーの電気抵抗が低くなる
傾向がある。
溶剤中にカーボンブラックを分散させ、カーボンブラッ
クの分散性を良好なものにする為には、pH9〜13の
カーボンブラックを使用することが好ましい事が分かっ
た。これにより、電気抵抗が高く、粉体流動性、転写性
に優れるトナーが得られる事が明らかになった。
に分散させておく、いわゆるマスターバッチとして用い
ることで、よりカーボンブラックのトナー中での分散が
良好なものとなる。また、このマスターバッチに用いら
れる樹脂として、ポリエステル樹脂を用いることで、よ
りカーボンブラックのトナー中での分散が良好なものと
なることが明らかになった。
成分及び乾式トナーの製造方法について述べる。 [変性されたポリエステル]「変性されたポリエステ
ル」とは、ポリエステル樹脂中に酸、アルコールのモノ
マーユニットに含まれる官能基とエステル結合以外の結
合基が存在したり、またポリエステル樹脂中に構成の異
なる樹脂成分が共有結合、イオン結合などで結合したも
のをいう。
以外のもので反応させたものがその例であり、具体的に
は末端に酸基、水酸基と反応するイソシアネート基など
の官能基を導入し、活性水素化合物とさらに反応させ末
端を変性したり伸長反応させたものも含まれる。さらに
活性水素基が複数存在する化合物であればポリエステル
末端同士を結合させたものも含まれる(ウレア変性ポリ
エステル、ウレタン変性ポリエステルなど)。
の反応性基を導入し、そこからラジカル重合を起こして
側鎖に炭素−炭素結合のグラフト成分を導入したり二重
結合同士を橋かけしたものも含まれる(スチレン変性、
アクリル変性ポリエステルなど)。また、ポリエステル
の主鎖中に構成の異なる樹脂成分を共重合させたり末端
のカルボキシル基や水酸基と反応させたもの、例えば末
端がカルボキシル基、水酸基、エポキシ基、メルカプト
基によって変性されたシリコーン樹脂と共重合させたも
のも含まれる(シリコーン変性ポリエステルなど)。
ついて具体的に説明する。なお、以下の記述中「部」は
「質量部」をいう。
例〉冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽中
に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物
724部、イソフタル酸200部およびフマール酸70
部、ジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧で230
℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で
5時間反応した後、160℃まで冷却して、これに32
部の無水フタル酸を加えて2時間反応させた。次いで、
80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてスチレン200
部、過酸化ベンゾイル1部、ジメチルアニリン0.5部
を加えて2時間反応を行い、酢酸エチルを蒸留除去し、
重量平均分子量92000のポリスチレングラフト変性
ポリエステルを得た。
れたポリエステルとしては、例えばイソシアネート基を
有するポリエステルプレポリマー(A)とアミン類
(B)との反応物などが挙げられる。イソシアネート基
を有するポリエステルプレポリマー(A)としては、ポ
リオール(1)とポリカルボン酸(2)の重縮合物でか
つ活性水素基を有するポリエステルをさらにポリイソシ
アネート(3)と反応させたものなどが挙げられる。上
記ポリエステルの有する活性水素基としては、水酸基
(アルコール性水酸基およびフェノール性水酸基)、ア
ミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げら
れ、これらのうち好ましいものはアルコール性水酸基で
ある。
−1)および3価以上のポリオール(1−2)が挙げら
れ、(1−1)単独、または(1−1)と少量の(1−
2)の混合物が好ましい。
グリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレン
グリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);ア
ルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジ
オール(1,4-シクロヘキサンジメタノール、水素添
加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSな
ど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキ
レンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げら
れる。
12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類の
アルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいもの
はビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、お
よびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの
併用である。
は、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール
(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールな
ど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールP
A、フェノールノボラック、クレゾールノボラックな
ど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオ
キサイド付加物などが挙げられる。
ン酸(2−1)および3価以上のポリカルボン酸(2−
2)が挙げられ、(2−1)単独、および(2−1)と
少量の(2−2)の混合物が好ましい。
レンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸
など);アルケニレンジカルボン酸(マレイン酸、フマ
ール酸など);芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸など)
などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素
数4〜20のアルケニレンジカルボン酸および炭素数8
〜20の芳香族ジカルボン酸である。
ては、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸(トリメ
リット酸、ピロメリット酸など)などが挙げられる。な
お、ポリカルボン酸(2)としては、上述のものの酸無
水物または低級アルキルエステル(メチルエステル、エ
チルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いてポ
リオール(1)と反応させてもよい。
の比率は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COO
H]の当量比[OH]/[COOH]として、通常2/
1〜1/1、好ましくは1.5/1〜1/1、さらに好
ましくは1.3/1〜1.02/1である。
族ポリイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソ
シアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイソシ
アネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシ
ルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシアネ
ート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネート
(α,α,α',α'−テトラメチルキシリレンジイソシ
アネートなど);イソシアヌレート類;前記ポリイソシ
アネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラクタ
ムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上の併
用が挙げられる。
シアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエステ
ルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]とし
て、通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/
1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。
[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化す
る。[NCO]のモル比が1未満では、変性ポリエステル
中のウレア含量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪
化する。
マー(A)中のポリイソシアネート(3)構成成分の含
有量は、通常0.5〜40重量%、好ましくは1〜30
重量%、さらに好ましくは2〜20重量%である。0.
5重量%未満では、耐ホットオフセット性が悪化すると
ともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利にな
る。また、40重量%を超えると低温定着性が悪化す
る。
(A)中の1分子当たりに含有するイソシアネート基
は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さ
らに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子
当たり1個未満では、変性ポリエステルの分子量が低く
なり、耐ホットオフセット性が悪化する。
橋剤及び/又は伸長剤として、アミン類を用いることが
できる。アミン類(B)としては、ジアミン(B1)、
3価以上のポリアミン(B2)、アミノアルコール(B
3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸(B
5)、およびB1〜B5のアミノ基をブロックしたもの
(B6)などが挙げられる。
ン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、
4,4’ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジア
ミン(4,4’−ジアミノ−3,3’ジメチルジシクロ
ヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロン
ジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ンなど)などが挙げられる。
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが
挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタ
ノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げら
れる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエ
チルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが
挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピ
オン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B
5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前
記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得ら
れるケチミン化合物、オキサゾリン化合物などが挙げら
れる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B
1およびB1と少量のB2の混合物である。
性ポリエステルの分子量を調整することができる。伸長
停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチ
ルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンなど)、およ
びそれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが
挙げられる。
基を有するプレポリマー(A)中のイソシアネート基
[NCO]と、アミン類(B)中のアミノ基[NHx]の当
量比[NCO]/[NHx]として、通常1/2〜2/1、
好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに好ましくは
1.2/1〜1/1.2である。[NCO]/[NHx]が
2を超えたり1/2未満では、ウレア変性ポリエステル
(i)の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪
化する。
ル(i)中に、ウレア結合と共にウレタン結合を含有し
ていてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量
のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ま
しくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、6
0/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が1
0%未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。
ショット法、プレポリマー法により製造される。変性ポ
リエステル(i)の重量平均分子量は、通常1万以上、
好ましくは2万〜1000万、さらに好ましくは3万〜
100万である。1万未満では耐ホットオフセット性が
悪化する。変性ポリエステルの数平均分子量は、後述の
変性されていないポリエステル(ii)を用いる場合は特
に限定されるものではなく、前記重量平均分子量とする
のに得やすい数平均分子量でよい。(i)単独の場合
は、数平均分子量は、通常20000以下、好ましくは
1000〜10000、さらに好ましくは2000〜8
000である。20000を超えると低温定着性および
フルカラー装置に用いた場合の光沢性が悪化する。
は、前記変性されたポリエステル(i)と共に、変性さ
れていない酸価15〜40mgKOH/gのポリエステ
ル(ii)をトナーバインダー成分として含有させる。
(ii)を併用することで、低温定着性が向上し、単独使
用より好ましい。(ii)としては、前記(i)のポリエ
ステル成分と同様なポリオール(1)とポリカルボン酸
(2)との重縮合物などが挙げられ、好ましいものも
(i)と同様である。
ていることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で
好ましい。従って、(i)のポリエステル成分と(ii)
は類似の組成が好ましい。(ii)を含有させる場合の
(i)と(ii)の重量比は、通常5/95〜80/2
0、好ましくは5/95〜30/70、さらに好ましく
は5/95〜25/75、特に好ましくは7/93〜2
0/80である。(i)の重量比が5%未満では、耐ホ
ットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低
温定着性の両立の面で不利になる。
30000、好ましくは1500〜10000、さらに
好ましくは2000〜8000である。1000未満で
は耐熱保存性が悪化し、10000を超えると低温定着
性が悪化する。
ス転移点(Tg)は通常50〜70℃、好ましくは55
〜65℃である。50℃未満ではトナーの耐熱保存性が
悪化し、70℃を超えると低温定着性が不十分となる。
変性ポリエステル樹脂の共存により、本発明の乾式トナ
ーにおいては、公知のポリエステル系トナーと比較し
て、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を
示す。
測定周波数20Hzにおいて10000dyne/cm
2となる温度(TG’)が、通常100℃以上、好まし
くは110〜200℃である。100℃未満では耐ホッ
トオフセット性が悪化する。
波数20Hzにおいて1000ポイズとなる温度(T
η)が、通常180℃以下、好ましくは90〜160℃
である。180℃を超えると低温定着性が悪化する。す
なわち、低温定着性と耐ホットオフセット性の両立の観
点から、TG’はTηより高いことが好ましい。言い換
えるとTG’とTηの差(TG’−Tη)は0℃以上が
好ましい。さらに好ましくは10℃以上であり、特に好
ましくは20℃以上である。差の上限は特に限定されな
い。また、耐熱保存性と低温定着性の両立の観点から、
TηとTgの差は0〜100℃が好ましい。さらに好ま
しくは10〜90℃であり、特に好ましくは20〜80
℃である。
カーボンブラックは、pH9〜13のものであれば良
く、pHの測定はカーボンブラックの水性懸濁液を作製
後、ガラス電極により測定する。
もにワックスを含有させることもできる。本発明のワッ
クスとしては公知のものが使用でき、例えばポリオレフ
ィンワッックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックスなど);長鎖炭化水素(パラフィンワッック
ス、サゾールワックスなど);カルボニル基含有ワック
スなどが挙げられる。
基含有ワックスである。カルボニル基含有ワックスとし
ては、ポリアルカン酸エステル(カルナバワックス、モ
ンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネー
ト、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエ
リスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリント
リベヘネート、1,18-オクタデカンジオールジステア
レートなど);ポリアルカノールエステル(トリメリッ
ト酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなど);
ポリアルカン酸アミド(エチレンジアミンジベヘニルア
ミドなど);ポリアルキルアミド(トリメリット酸トリ
ステアリルアミドなど);およびジアルキルケトン(ジ
ステアリルケトンなど)などが挙げられる。これらカル
ボニル基含有ワックスのうち好ましいものは、ポリアル
カン酸エステルである。
60℃であり、好ましくは50〜120℃、さらに好ま
しくは60〜90℃である。融点が40℃未満のワック
スは耐熱保存性に悪影響を与え、160℃を超えるワッ
クスは低温での定着時にコールドオフセットを起こしや
すい。
0℃高い温度での測定値として、5〜1000cpsが
好ましく、さらに好ましくは10〜100cpsであ
る。1000cpsを超えるワックスは、耐ホットオフ
セット性、低温定着性への向上効果に乏しい。トナー中
のワックスの含有量は通常0〜40重量%であり、好ま
しくは3〜30重量%である。
応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤として
は公知のものが全て使用でき、例えばニグロシン系染
料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染
料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、ア
ルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4
級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体
または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ
素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体
の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボン
トロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−5
1、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフ
トエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体の
E−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリ
エント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデ
ン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化
学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ
PSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコ
ピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャー
ジ NEGVP2036、コピーチャージ NX VP
434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ
素錯体であるLR−147(日本カ一リット社製)、銅
フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔
料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモ
ニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げら
れる。
インダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の
有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定さ
れるもので、一義的に限定されるものではないが、好ま
しくはバインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜
10重量部の範囲で用いられる。好ましくは、0.2〜
5重量部の範囲がよい。10重量部を超える場合にはト
ナーの帯電性が大きすぎ、主帯電制御剤の効果を減退さ
せ、現像ローラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流
動性低下や、画像濃度の低下を招く。
ッチ、樹脂とともに溶融混練する事もできるし、もちろ
ん有機溶剤に溶解、分散する際に加えても良い。
粒子は、水性分散体を形成しうる樹脂であればいかなる
樹脂も使用でき、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよ
いが、例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポ
リカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂微粒子として
は、上記の樹脂を2種以上併用しても差し支えない。こ
のうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が
得られやすい点から、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びそれらの併用
が好ましい。
を単独重合また共重合したポリマーで、例えば、スチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エス
テル重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体等が挙げられる。
動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として
は、無機微粒子を好ましく用いることができる。この無
機微粒子の一次粒子径は、5mμ〜2μmであることが
好ましく、特に5mμ〜500mμであることが好まし
い。また、BET法による比表面積は、20〜500m
2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割
合は、トナーの0.01〜5重量%であることが好まし
く、特に0.01〜2.0重量%であることが好まし
い。
カ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲
母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウ
ム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸
カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げること
ができる。
リー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポ
リスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステ
ル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロン
などの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げ
られる。
疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性
の悪化を防止することができる。例えばシランカップリ
ング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシラン
カップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、ア
ルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変
性シリコーンオイルなどが好ましい表面処理剤として挙
げられる。
現像剤を除去するためのクリーニング性向上剤として
は、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸など脂肪酸金属塩、例えばポリメチル
メタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子などのソー
プフリー乳化重合などによって製造された、ポリマー微
粒子などを挙げることかできる。ポリマー微粒子は比較
的粒度分布が狭く、体積平均粒径が0.01から1μm
のものが好ましい。
て述べる。本発明の乾式トナーは以下の方法で製造する
ことができるが勿論これらに限定されるものではない。
を構成するプレポリマー(A)は以下の方法などで製造
することができる。まず、ポリオール(1)とポリカル
ボン酸(2)を、テトラブトキシチタネート、ジブチル
チンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、1
50〜280℃に加熱し、必要により減圧としながら生
成する水を留去して、水酸基を有するポリエステルを得
る。次いで40〜140℃にて、これにポリイソシアネ
ート(3)を反応させ、イソシアネート基を有するプレ
ポリマー(A)を得る。
用いる水系媒体としては、水単独でもよいが、水と混和
可能な溶剤を併用することもできる。混和可能な溶剤と
しては、アルコール(メタノール、イソプロパノール、
エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブな
ど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンな
ど)などが挙げられる。
変性ポリエステル(ii)からなる分散体を安定して形成
させる方法としては、水系媒体中にプレポリマー
(A)、及び未変性ポリエステル(ii)からなるトナー
原料の組成物を加えて、せん断力により分散させる方法
などが挙げられる。
テル(ii)と他のトナー組成物(以下トナー原料と呼
ぶ)である着色剤、着色剤マスターバッチ、離型剤、荷
電制御剤などは、水系媒体中で分散体を形成させる際に
混合してもよいが、あらかじめトナー原料を混合した
後、水系媒体中にその混合物を加えて分散させたほうが
より好ましい。
剤、荷電制御剤などの他のトナー原料は、必ずしも、水
系媒体中で粒子を形成させる時に混合しておく必要はな
く、粒子を形成せしめた後、添加してもよい。たとえ
ば、着色剤を含まない粒子を形成させた後、公知の染着
の方法で着色剤を添加することもできる。
はないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧
ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。分
散体の粒径を2〜20μmにするために高速せん断式が
好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数
は特に限定はないが、通常1000〜30000rp
m、好ましくは5000〜20000rpmである。分
散時間は特に限定はないが、バッチ方式の場合は、通常
0.1〜5分である。分散時の温度としては、通常、0
〜150℃(加圧下)、好ましくは40〜98℃である。
高温であるほうが、変性ポリエステル(i)やプレポリ
マー(A)からなる分散体の粘度が低く、分散が容易な
点で好ましい。
テル(ii)を含むトナー組成物100部に対する水系媒
体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは
100〜1000重量部である。50重量部未満ではト
ナー組成物の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子
が得られない。2000重量部を超えると経済的でな
い。また、必要に応じて、樹脂微粒子と共に分散剤を用
いることもできる。分散剤を用いたほうが、粒度分布が
シャープになるとともに分散が安定である点で好まし
い。
ステルを合成する工程は水系媒体中でトナー組成物を分
散する前にアミン類(B)を加えて反応させても良い
し、水系媒体中に分散した後にアミン類(B)を加えて
粒子界面から反応を起こしても良い。この場合製造され
るトナー表面に優先的にウレア変性ポリエステルが生成
し、粒子内部で濃度勾配を設けることもできる。
まれる液体に乳化、分散するための分散剤としてアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、リン酸エステルなどの陰イオン界面活性剤、アルキ
ルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミ
ン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、ア
ルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルア
ンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム
塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩
化ベンゼトニウムなどの四級アンモニウム塩型の陽イオ
ン界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘
導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデ
シルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノ
エチル)グリシンやNーアルキルーN,Nージメチルア
ンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられ
る。
剤を用いることにより、非常に少量でその効果をあげる
ことができる。好ましく用いられるフルオロアルキル基
を有するアニオン性界面活性剤としては、炭素数2〜1
0のフルオロアルキルカルボン酸及びその金属塩、パー
フルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウ
ム、3−[オメガーフルオロアルキル(C6〜C11)
オキシ〕−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナト
リウム、3−[オメガーフルオロアルカノイル(C6〜
C8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸
ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カル
ボン酸及ぴ金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸
(C7〜C13)及びその金属塩、パーフルオロアルキ
ル(C4〜C12)スルホン酸及ぴその金属塩、パーフ
ルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プ
ロピル−N一(2ヒドロキシエチル)パーフルオロオク
タンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C
10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム
塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エチ
ルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル
(C6〜C16)エチルリン酸エステルなどが挙げられ
る。
S−112、S−113(旭硝子社製)、フロラードF
C−93、FC−95、FC−98、FC−l29(住
友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−l0
2、(タイキン工莱社製)、メガファックF−ll0、
F−l20、F−113、F−191、F−812、F
−833(大日本インキ社製)、エクトップEF−10
2、l03、104、105、112、123A、12
3B、306A、501、201、204、(トーケム
プロダクツ社製)、フタージェントF−100、F15
0(ネオス社製)などが挙げられる。
オロアルキル基を有する脂肪族一級、二級もしくは二級
アミン酸、パーフルオロアルキル(C6一C10)スル
ホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩などの脂
肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベ
ンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、
商品名としてはサーフロンS−l21(旭硝子社製)、
フロラードFC−135(住友3M社製)、ユニダイン
DS−202(ダイキンエ業杜製)、メガファックF−
150、F−824(大日本インキ社製)、エクトップ
EF−l32(トーケムプロダクツ社製)、フタージェ
ントF−300(ネオス社製)などが挙げられる。
ン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロ
イダルシリカ、ヒドロキシアパタイトなども用いる事が
出来る。
を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル
酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸また
は無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有す
る(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸β一ヒ
ドロキシエチル、メタクリル酸β一ヒドロキシエチル、
アクリル酸β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸β一
ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピ
ル、メタクリル酸γ一ヒドロキシプロピル、アクリル酸
3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸3−
クロロ−2一ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコー
ルモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノ
メタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エス
テル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチ
ロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとの
エ一テル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニ
ルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエス
テル類、例えば酢酸ピニル、プロピオン酸ピニル、酪酸
ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジア
セトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合
物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドな
どの酸クロライド類、ピニルビリジン、ビニルピロリド
ン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒素原
子、またはその複素環を有するものなどのホモポリマー
または共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロ
ピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキ
シプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアル
キルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポ
リオキシエチレンノニルフエニルエーテル、ポリオキシ
エチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用
できる。
塩などの酸、アルカリに溶解可能なものを用いた場合
は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した
後、水洗するなどの方法によって、微粒子からリン酸カ
ルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操
作によっても除去できる。
ナー粒子表面に残存したままとすることもできるが、伸
長及び/又は架橋反応後、洗浄除去するほうがトナーの
帯電面から好ましい。
めに、プレポリマー(A)、及び未変性ポリエステル
(ii)が可溶の溶剤を使用することもできる。溶剤を用
いたほうが粒度分布がシャープになる点で好ましい。該
溶剤は沸点が100℃未満の揮発性であることが除去が
容易である点から好ましい。
レン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−
ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリ
クロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、
ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独ある
いは2種以上組合せて用いることができる。特に、トル
エン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等
のハロゲン化炭化水素が好ましい。
の使用量は、通常0〜300部、好ましくは0〜100
部、さらに好ましくは25〜70部である。溶剤を使用
した場合は、伸長及び/又は架橋反応後、常圧または減
圧下にて加温し除去する。
マー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類
(B)の組み合わせによる反応性により選択されるが、
通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間であ
る。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは5〜
50℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用す
ることができる。具体的にはジブチルチンラウレート、
ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
るためには、系全体を徐々に昇温し、液滴中の有機溶媒
を完全に蒸発除去する方法を採用することができる。あ
るいはまた、乳化分散体を乾燥雰囲気中に噴霧して、液
滴中の非水溶性有機溶媒を完全に除去してトナー微粒子
を形成し、合せて水系分散剤を蒸発除去することも可能
である。
は、空気、窒素、炭酸ガス、燃焼ガス等を加熱した気
体、特に使用される最高沸点溶媒の沸点以上の温度に加
熱された各種気流が一般に用いられる。スプレイドライ
アー、ベルトドライアー、ロータリーキルンなどの短時
間の処理で十分目的とする品質が得られる。
布を保って洗浄、乾燥処理が行われた場合、所望の粒度
分布に分級して粒度分布を整えることができる。分級操
作は液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等によ
り、微粒子部分を取り除くことができる。もちろん乾燥
後に粉体として取得した後に分級操作を行っても良い
が、液体中で行うことが効率の面で好ましい。用いた分
散剤は得られた分散液からできるだけ取り除くことが好
ましいが、先に述べた分級操作と同時に行うのが好まし
い。
粒子、帯電制御性微粒子、流動化剤微粒子、着色剤微粒
子などの異種粒子とともに混合したり、混合粉体に機械
的衝撃力を与えることによって表面で固定化、融合化さ
せ、得られる複合体粒子の表面からの異種粒子の脱離を
防止することができる。
によって混合物に衝撃力を加える方法、高速気流中に混
合物を投入し、加速させ、粒子同士または複合化した粒
子を適当な衝突板に衝突させる方法などがある。装置と
しては、オングミル(ホソカワミクロン社製)、I式ミ
ル(日本ニューマチック社製)を改造して、粉砕エアー
圧カを下げた装置、ハイブリダイゼイションシステム
(奈良機械製作所社製)、クリプトロンシステム(川崎
重工業社製)、自動乳鉢などがあげられる。
成分系現像剤に用いる場合には、磁性キャリアと混合し
て用いれば良く、現像剤中のキャリアとトナーの含有比
は、キャリア100重量部に対してトナー1〜10重量
部が好ましい。
0μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁
性樹脂キャリアなど従来から公知のものが使用できる。
また、被覆材料としては、アミノ系樹脂、例えば尿素−
ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等
があげられる。またポリビニルおよびポリビニリデン系
樹脂、例えばアクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート
樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、ポリスチレン樹脂およびスチレンアクリル共重合
樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロ
ゲン化オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂およびポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエス
テル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポ
リトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロ
ピレン樹脂、弗化ビニリデンとアクリル単量体との共重
合体、弗化ビニリデンと弗化ビニルとの共重合体、テト
ラフルオロエチレンと弗化ビニリデンと非弗化単量体と
のターポリマー等のフルオロターポリマー、およびシリ
コーン樹脂等が使用できる。
に含有させてもよい。導電粉としては、金属粉、カーボ
ンブラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等が使用で
きる。これらの導電粉は、平均粒子径1μm以下のもの
が好ましい。平均粒子径が1μmよりも大きくなると、
電気抵抗の制御が困難になる。
ない1成分系の磁性トナー或いは、非磁性トナーとして
も用いることができる。
本発明はこれに限定されるものではない。以下、部は重
量部を示す。
合成) 撹拌棒および温度計をセットした反応容器に、水683
部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステ
ルのナトリウム塩(エレミノールRS−30:三洋化成
工業製)11部、スチレン138部、メタクリル酸13
8部、過硫酸アンモニウム1部を仕込み、400回転/
分で15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られ
た。加熱して、系内温度75℃まで昇温し5時間反応さ
せた。さらに、1%過硫酸アンモニウム水溶液30部加
え、75℃で5時間熟成してビニル系樹脂(スチレン−
メタクリル酸−メタクリル酸エテレンオキサイド付加物
硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の水性分散液
[微粒子分散液1]を得た。得られた[微粒子分散液
1]をLA−920で測定したところ、体積平均粒径
は、0.14μmであった。この[微粒子分散液1]の
一部を乾燥して樹脂分を単離した。該樹脂分のTgは1
52℃であった。
ェニルェーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5%水
溶液(エレミノールMON−7):三洋化成工業製)3
7部、酢酸エチル90部を混合撹拌し、乳白色の液体を
得た。これを[水相1]とする。
成) 冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物
229部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モ
ル付加物529部、テレフタル酸208部、アジピン酸
46部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧
で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHg
の減圧で5時間反応した後、反応容器に無水トリメリッ
ト酸44部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、
[低分子ポリエステル1]を得た。[低分子ポリエステ
ル1〕は、数平均分子量2500、重量平均分子量67
00,Tg43℃、酸価25であった。
成) 冷却管、撹拌機および窒索導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物
682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリ
ツト酸22部およびジブチルチンオキサイド2部を入
れ、常圧で230℃で8時間反応し、さらに10〜15
mmHgの減圧で5時間反応して[中間体ポリエステル
1]を得た。この[中間体ポリエステル1]は、数平均
分子量2100、重量平均分子量9500、Tg55
℃、酸価0.5、水酸基価51であった。次に、冷却
管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、
[中間体ポリエステル1]410部、イソホロンジイソ
シアネート89部、酢酸エチル500部を入れ100℃
で5時間反応し、[プレポリマー1]を得た。[プレポ
リマー1]の遊離イソシアネート重量%は、1.53%
であった。
ンジアミン170部とメチルエチルケトン75部を仕込
み、50℃で5時間反応を行い、[ケチミン化合物1]
を得た。この[ケチミン化合物1]のアミン価は418
であった。
合成) 水1200部、カーボンブラック(Printex35
デクサ製)540部〔DBP吸油量=42ml/1
00mg、pH=9.5〕、 ポリエステル樹脂120
0部を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混
合し、混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混
練後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバ
ッチ1]を得た。
エステル1]378部、カルナバWAX110部、CC
A(サリチル酸金属錯体E−84:オリエント化学工
業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80
℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で
30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ1]
500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し
[原料溶解液1]を得た。この[原料溶解液1]132
4部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、
アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、
ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズ
を80体積%充填、3パスの条件で、[マスターバッチ
1]、WAXの分散を行った。次いで、[低分子ポリエ
ステル1]の65%酢酸エチル溶液1324部加え、上
記条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液
1]を得た。[顔料・WAX分散液1]の固形分濃度
(130℃、30分)は50%であった。
することにより[トナー1]を得た。
1]139部、[ケチミン化合物1]5.9部を容器に
入れ、TKホモミキサー(特殊機化製)で5,000r
pmで1分間混合した後、容器に[水相1]1200部
を加え、TKホモミキサーで、回転数13,000rp
mで20分間混合し[乳化スラリー1]を得た。撹拌機
および温度計をセットした容器に、[乳化スラリー1]
を投入し、30℃で8時間脱溶剤した後、45℃で4時
間熟成を行い、[分散スラリー1]を得た。
〜の工程を実施してトナー1を得た。 濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホ
モミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分
間)した後濾過した。 上記で得た濾過ケーキに10%水酸化ナトリウム
水溶液100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転
数12,000rpmで30分間)した後、減圧濾過し
た。 上記で得た濾過ケーキに10%塩酸100部を加
え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rp
mで10分間)した後濾過した。 上記で得た濾過ケーキにイオン交換水300部を
加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000r
pmで10分間)した後濾過する操作を2回行い[濾過
ケーキ1]を得た。
で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、
[トナー1]を得た。
体)の合成) 冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物
562部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物75部、ビスフェノールAプロピレンオキサイ
ド3モル付加物87部、テレフタル酸143部、アジピ
ン酸126部およびジブチルチンオキサイド2部を入
れ、常圧で230℃で8時間反応し、さらに10〜15
mmHgの減圧で5時間反応した後、反応容器に無水ト
リメリット酸69部を入れ、180℃、常圧で2時間反
応し、[低分子ポリエステル2]を得た。[低分子ポリ
エステル2]は、数平均分子量3700、重量平均分子
量7200,Tg43℃、酸価40であった。
デクサ製)540部〔DBP吸油量=116ml/1
00mg、pH=9.5〕、ポリエステル樹脂1200
部を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合
し、混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混練
後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバッ
チ2]を得た。
エステル2]378部、カルナバWAX11O部、CC
A(サリチル酸金属錯体E−84:オリエント化学工
業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80
℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で
30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ2]
500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し
[原料溶解液2]を得た。この[原料溶解液2]132
4部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、
アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、
ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズ
を80体積%充填、3パスの条件で、[マスターバッチ
2]、WAXの分散を行った。次いで、[低分子ポリエ
ステル2]の65%酢酸エチル溶液1324部加え、上
記条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液
2]を得た。得られた[顔料・WAX分散液2]の固形
分濃度(130℃、30分)は52%であった。
WAX分散液1]の代わりに上記[顔料・WAX分散液
2]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー
2]を得た。
(L体)の合成) 冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加
物196部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モ
ル付加物553部、テレフタル酸210部、アジピン酸
79部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧
で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHg
の減圧で5時間反応した後、反応容器に無水トリメリッ
ト酸26部を入れ、180℃、上圧で2時間反応し、
[低分子ポリエステル3]を得た。[低分子ポリエステ
ル3]は、数平均分子量2400、重量平均分子量62
00,Tg43℃、酸価15であった。
製) 水1200部、カーボンブラック(Printex80
デクサ製)540部〔DBP吸油量=100ml/1
00mg、pH=10〕、ポリエステル樹脂1200部
を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合
し、混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混練
後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバッ
チ3]を得た
エステル3]378部、カルナバWAX11O部、CC
A(サリチル酸金属錯体E−84:オリエント化学工
業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80
℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で
30℃に冷却した。次いで容器にカーボンブラック(P
rintex60 デクサ製)540部〔DBP吸油
量=116ml/100mg、pH=9.5〕[マスタ
ーバッチ3]500部、酢酸エチル500部を仕込み、
1時間混合し[原料溶解液3]を得た。この[原料溶解
液3]1324部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラ
ビスコミル、アイメックス社製)を用いて、送液速度1
kg/hr、ディスク周速度6m/秒、0.5mmジル
コニアビーズを80体積%充填、3パスの条件で、[マ
スターバッチ3]、WAXの分散を行った。次いで、
[低分子ポリエステル3]の65%酢酸エチル溶液13
24部加え、上記条件のビーズミルで1パスし、[顔料
・WAX分散液3]を得た。[顔料・WAX分散液3]
の固形分濃度(130℃、30分)は49%であった。
WAX分散液1]の代わりに上記[顔料・WAX分散液
3]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー
3]を得た。
(L体)の合成) 冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加
物255部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モ
ル付加物480部、テレフタル酸223部、アジピン酸
49部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧
で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHg
の減圧で5時間反応した後、反応容器に無水トリメリッ
ト酸7部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、[低
分子ポリエステル4]を得た。[低分子ポリエステル
4]は、数平均分子量2400、重量平均分子量640
0,Tg43℃、酸価30であった。
製) 水1200部、カーボンブラック(Printex30
0 デクサ製)540部〔DBP吸油量=65ml/1
00mg、pH=9.5〕、ポリエステル樹脂1200
部を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合
し、混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混練
後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバッ
チ4]を得た。
エステル4]378部、カルナバWAX11O部、CC
A(サリチル酸金属錯体E−84:オリエント化学工
業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80
℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で
30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ1]
500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し
[原料溶解液4]を得た。この[原料溶解液4]132
4部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、
アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、
ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズ
を80体積%充填、3パスの条件で、マスターバッチ
4、WAXの分散を行った。次いで、[低分子ポリエス
テル4]の65%酢酸エチル溶液1324部加え、上記
条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液
4]を得た。[顔料・WAX分散液4]の固形分濃度
(130℃、30分)は49%であった。
WAX分散液1]の代わりに上記[顔料・WAX分散液
4]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー
4]を得た。
1]を154部、[ケチミン化合物1]3.8部を容器
に入れ、TKホモミキサー(特殊機化製)で5,000
rpmで1分間混合した後、容器に[水相1]1200
部を加え、TKホモミキサーで、回転数13,000r
pmで20分間混合し[乳化スラリー2]を得た。
ラリー1]の代わりに上記[乳化スラリー2]を使用し
た以外は実施例1と同様にして[トナー5]を得た。
1]を115部、[ケチミン化合物1]2.9部を容器
に入れ、TKホモミキサー(特殊機化製)で5,000
rpmで1分間混合した後、容器に[水相1]1200
部を加え、TKホモミキサーで、回転数13,000r
pmで20分間混合し[乳化スラリー3]を得た。
ラリー1]の代わりに上記[乳化スラリー3]を使用し
た以外は実施例1と同様にして[トナー6]を得た。
(L体)の合成) 冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加
物309部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モ
ル付加物480部、テレフタル酸159部、アジピン酸
114部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常
圧で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmH
gの減圧で5時間反応した後、反応容器に無水トリメリ
ット酸43部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、
[低分子ポリエステル5]を得た。[低分子ポリエステ
ル5]は、数平均分子量2090、重量平均分子量57
50,Tg43℃、酸価25であった。
エステル5]378部、カルナバWAX11O部、CC
A(サリチル酸金属錯体E−84:オリエント化学工
業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80
℃に昇温して、80℃のまま5時間保持した後、1時間
で30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ
1]500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混
合し[原料溶解液5]を得た。この[原料溶解液5]1
324部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミ
ル、アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/h
r、ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビ
ーズを80体積%充填、3パスの条件で、カーボンブラ
ック、WAXの分散を行った。次いで、[低分子ポリエ
ステル6]の65%酢酸エチル溶液1324部加え、上
記条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液
5]を得た。[顔料・WAX分散液5]の固形分濃度
(130℃、30分)は49%であった。
WAX分散液1]の代わりに上記[顔料・WAX分散液
5]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー
7]を得た。
PO4水溶液451gを投入し60℃に加温した後、T
Kホモミキサーを用いて12,000rpmにて撹拌し
た。これに1.0M−CaCl2水溶液68gを徐々に
添加し、Ca3(PO4)2を含む水系媒体を得た。スチ
レン170g、2−エチルヘキシルアクリレート30
g、リ−ガル400R10g、パラフィンワックス
(s.p.70℃)60g、ジ−tert−ブチルサリ
チル酸金属化合物5g、スチレン−メタクリル酸共重合
体(Mw5万,酸価20mgKOH/g)10gをTK
式ホモミキサーに投入、60℃に加温し、12,000
rpmにて均一に溶解、分散した。これに、重合開始
剤、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)10gを溶解し、重合性単量体系を調製した。前
記水系媒体中に上記重合性単量体系を投入し、60℃、
N2雰囲気下において、TKホモミキサーにて10,0
00rpmで20分間撹拌し、重合性単量体系を造粒し
た。その後、パドル撹拌翼で撹拌しつつ、60℃で3時
間反応させた後、液温を80℃とし、10時間反応させ
た。重合反応終了後冷却し、塩酸を加えリン酸カルシウ
ムを溶解させた後、濾過,水洗,乾燥をして、[トナー
8]を得た。
(L体)の合成) 冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加
物319部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モ
ル付加物449部、テレフタル酸243部、アジピン酸
53部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧
で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHg
の減圧で5時間反応した後、反応容器に無水トリメリッ
ト酸7部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、[低
分子ポリエステル6]を得た。[低分子ポリエステル
6]は、数平均分子量1900、重量平均分子量610
0、Tg43℃、酸価1.1であった。
エステル6]378部、カルナバWAX110部、CC
A(サリチル酸金属錯体E−84:オリエント化学工
業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80
℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で
30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ1]
500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し
[原料溶解液6]を得た。この[原料溶解液6]132
4部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、
アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、
ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズ
を80体積%充填、3パスの条件で、カーボンブラッ
ク、WAXの分散を行った。次いで、[低分子ポリエス
テル6]の65%酢酸エチル溶液1324部加え、上記
条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液
6]を得た。[顔料・WAX分散液6]の固形分濃度
(130℃、30分)は49%であった。
WAX分散液1]の代わりに上記[顔料・WAX分散液
6]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー
9]を得た。
(L体)の合成) 冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加
物113部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モ
ル付加物500部、テレフタル酸143部、アジピン酸
126部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常
圧で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmH
gの減圧で5時間反応した後、反応容器に無水トリメリ
ット酸79部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、
[低分子ポリエステル7]を得た。[低分子ポリエステ
ル7]は、数平均分子量2700、重量平均分子量64
00、Tg43℃、酸価45であった。
エステル7]378部、カルナバWAX110部、CC
A(サリチル酸金属錯体E−84:オリエント化学工
業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80
℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で
30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ1]
500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し
[原料溶解液7]を得た。この[原料溶解液7]132
4部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、
アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、
ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズ
を80体積%充填、3パスの条件で、カーボンブラッ
ク、WAXの分散を行った。次いで、[低分子ポリエス
テル7]の65%酢酸エチル溶液1324部加え、上記
条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液
7]を得た。[顔料・WAX分散液7]の固形分濃度
(130℃、30分)は49%であった。
・WAX分散液1]の代わりに上記[顔料・WAX分散
液7]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー
10]を得た。
(L体)の合成) 冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中
に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加
物289部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モ
ル付加物432部、テレフタル酸135部、アジピン酸
119部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常
圧で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmH
gの減圧で5時間反応した後、反応容器に無水トリメリ
ット酸86部を入れ、180℃、上圧で2時間反応し、
[低分子ポリエステル8]を得た。[低分子ポリエステ
ル8]は、数平均分子量2880、重量平均分子量69
00、Tg43℃、酸価50であった。
製) 水1200部、カーボンブラック(PrintexG
デクサ製)540部〔DBP吸油量=96ml/100
mg、pH=8.5〕、ポリエステル樹脂1200部を
加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合し、
混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混練後、
圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバッチ
5]を得た。
エステル8]378部、カルナバWAX110部、CC
A(サリチル酸金属錯体E−84:オリエント化学工
業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80
℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で
30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ5]
500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し
[原料溶解液8]を得た。この[原料溶解液8]132
4部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、
アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、
ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズ
を80体積%充填、3パスの条件で、カーボンブラッ
ク、WAXの分散を行った。次いで、[低分子ポリエス
テル8]の65%酢酸エチル溶液1324部加え、上記
条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液
8]を得た。[顔料・WAX分散液8]の固形分濃度
(130℃、30分)は49%であった。
・WAX分散液1]の代わりに上記[顔料・WAX分散
液8]を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー
11]を得た。
カーボンブラックの代わりに(Special Bla
ck 550 デクサ製)540部〔DBP吸油量=4
9ml/100mg、pH=4〕を用いた[顔料・WA
X分散液9]を作製し使用した以外は実施例1と同様に
して[トナー12]を得た。
に疎水性シリカ0.7部と、疎水化酸化チタン0.3部
をヘンシェルミキサーにて混合した。得られたトナーの
物性値を表1に示した。外添剤処理を施したトナー5重
量%とシリコーン樹脂を被覆した平均粒子径が40μm
の銅−亜鉛フェライトキャリア95重量%からなる現像
剤を調製し、毎分A4サイズの用紙を45枚印刷できる
リコー製imagio Neo 450を用いて、連続
印刷して下記の基準で評価し、表2に示した。
ある。 (トナーの粒径)トナーの体積平均粒径、個数平均粒径
は、コールターエレクトロニクス社製のコールターカウ
ンターモデルTA−IIにて測定した。
するフローテスターとしては、例えば島津製作所製の高
架式フローテスターCFT500型がある。このフロー
テスターのフローカーブは図2(a)および(b)に示
されるデータになり、そこから各々の温度を読み取るこ
とができる。図中、Tsは軟化温度、Tfbは流出開始
温度であり、1/2法における溶融温度とあるのはT1
/2温度のことである。 測定条件 荷重:10kg/cm2、昇温速度:3.0℃/mi
n、ダイ口径:0.50mm、ダイ長さ:10.0mm
ロン(登録商標)ローラーを使用した(株)リコー製複
写機 MF−200の定着部を改造した装置を用いて、
これにリコー製のタイプ6200紙をセットし複写テス
トを行った。定着画像をパットで擦った後の画像濃度の
残存率が70%以上となる定着ロール温度をもって定着
下限温度とした。
度と同様の条件で定着温度を上げ、トナーがオフセット
し始める温度をホットオフセット発生温度とした。
ようにして求めた。 (1)トナー粒子粉末3gを、前川テスティング(株)
の電動プレス機にて直径4cmの円柱状に6t/c
m2、1分間プレスしたペレットを作製する。 (2)得られたペレットをTR−10C型誘電体損測定
器(安藤電気(製))にセッティングし、体積固有抵抗
を測定する。 (3)測定条件 周波数 :1KHz RATIO :1× 1/109(Gr) Ro :零点測定時の導電率 R :平衡時の導電率 体積固有抵抗(Ωcm)=A(cm2)/Gx×l(c
m) ここでGx=Gr×(R−Ro)v A:電極面積、 l:ペレット厚さ) 上記の対数をとり(logΩcm)とする。
X−Rite(X−Rite社製)により測定した。こ
れを各色単独に5点測定し各色ごとに平均を求めた。
せ、現像後の感光体上の現像剤をテープ転写し、未転写
のテープの画像濃度との差を938スペクトロデンシト
メーター(X−Rite社製)により測定した。
上のトナーフィルミング発生状況の有無を観察した。評
価手法は次の通りである。 ○ : フィルミングがない。 △ : スジ上のフィルミングが見られる。 × : 全体的にフィルミングがある。
刷後においても、本発明の実施例1〜6のトナーは、比
較例1〜5のトナーに比して、画像濃度、時汚れ、フィ
ルミングのいずれにおいても優れた特性を示している。
で、連続印字での画質の安定性にも優れ、感光体等に対
するフィルミング汚染が防止された低温定着トナーが得
られる。
Claims (7)
- 【請求項1】 トナー組成物を、有機溶剤に溶解/又は
分散させ、水系媒体中で分散して得られる乾式トナーで
あって、少なくとも、変性されたポリエステル(i)及
び変性されていない酸価15〜40mgKOH/gのポリ
エステル(ii)をトナーバインダー成分として含有する
と共に、pHが9〜13のカーボンブラックを含有し、
該トナーの 体積平均粒径(Dv)が 3〜7μmであ
り、個数平均粒径(Dp)との比(Dv/Dp)が1.
05〜1.25であることを特徴とする乾式トナー。 - 【請求項2】 前記変性されたポリエステル(i)が、
プレポリマーを含むトナー組成物を有機溶剤に溶解/又
は分散し、水系媒体中で分散する工程中で生成されるこ
とを特徴とする請求項1記載の乾式トナー。 - 【請求項3】 前記カーボンブラックを予め樹脂中に分
散させたマスターバッチにして用いることを特徴とする
請求項1又は2記載の乾式トナー。 - 【請求項4】 前記マスターバッチに用いる樹脂がポリ
エステル樹脂であることを特徴とする請求項3記載の乾
式トナー。 - 【請求項5】 前記変性ポリエステル(i)と変性され
ていないポリエステル(ii)との重量比が5/95〜8
0/20であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載の乾式トナー。 - 【請求項6】 前記変性されていないポリエステル(i
i)のピーク分子量が1000〜30000であること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の乾式トナ
ー。 - 【請求項7】 前記変性されていないポリエステル(i
i)のガラス転移点(Tg)が35〜55℃であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の乾式トナ
ー。
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