JP2003270674A - 電気泳動表示素子 - Google Patents
電気泳動表示素子Info
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- JP2003270674A JP2003270674A JP2002075984A JP2002075984A JP2003270674A JP 2003270674 A JP2003270674 A JP 2003270674A JP 2002075984 A JP2002075984 A JP 2002075984A JP 2002075984 A JP2002075984 A JP 2002075984A JP 2003270674 A JP2003270674 A JP 2003270674A
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- substrate
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- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フレキシブル基板で作製した電気泳動表示装
置は、曲げた際に隔壁に破壊が生じ易く,また,帯電泳
動粒子が隔壁越しに隣の画素に移ってしまうという問題
があった。 【解決手段】 所定の間隔をあけた状態に配置された表
示基板及び後方基板と、該基板の間隔を一定に保持する
ために画素の周囲に配置された隔壁と、これら基板の間
隙に配置された絶縁性液体と、該絶縁性液体に分散され
た複数の帯電泳動粒子と各画素内に配置された第1電極
と第2電極とを少なくとも備え、該第1電極と第2電極
を介して電圧を印加して前記帯電泳動粒子を第1電極面
と、隔壁側面及びその近傍間を移動することによって表
示を行う電気泳動表示装置において、前記隔壁と表示側
基板との接触面積が前記隔壁と後方側基板との接触面積
よりも大きい。
置は、曲げた際に隔壁に破壊が生じ易く,また,帯電泳
動粒子が隔壁越しに隣の画素に移ってしまうという問題
があった。 【解決手段】 所定の間隔をあけた状態に配置された表
示基板及び後方基板と、該基板の間隔を一定に保持する
ために画素の周囲に配置された隔壁と、これら基板の間
隙に配置された絶縁性液体と、該絶縁性液体に分散され
た複数の帯電泳動粒子と各画素内に配置された第1電極
と第2電極とを少なくとも備え、該第1電極と第2電極
を介して電圧を印加して前記帯電泳動粒子を第1電極面
と、隔壁側面及びその近傍間を移動することによって表
示を行う電気泳動表示装置において、前記隔壁と表示側
基板との接触面積が前記隔壁と後方側基板との接触面積
よりも大きい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性液体中の帯
電泳動粒子を移動させて表示を行う電気泳動表示装置に
関する。
電泳動粒子を移動させて表示を行う電気泳動表示装置に
関する。
【0002】
【背景技術】近年、絶縁性液体中の帯電泳動粒子を移動
させて表示を行う電気泳動表示装置については種々のタ
イプのものが提案されている。以下、この電気泳動表示
装置について説明する。
させて表示を行う電気泳動表示装置については種々のタ
イプのものが提案されている。以下、この電気泳動表示
装置について説明する。
【0003】情報機器の発達に伴い、低消費電力且つ薄
型の表示装置のニーズが増しており、これらニーズに合
わせた表示装置の研究、開発が盛んに行われている。中
でも液晶表示装置は、こうしたニーズに対応できる表示
装置として活発な開発が行われ商品化されている。しか
しながら、現在の液晶表示装置には、画面を見る角度
や、反射光により画面上の文字が見ずらく、また光源の
ちらつき・低輝度等から生じる視覚へ負担が重いという
問題があり、この問題が未だ十分に解決されていない。
このため、低消費電力、視覚への負担軽減などの観点か
ら反射型表示装置が期待されている。
型の表示装置のニーズが増しており、これらニーズに合
わせた表示装置の研究、開発が盛んに行われている。中
でも液晶表示装置は、こうしたニーズに対応できる表示
装置として活発な開発が行われ商品化されている。しか
しながら、現在の液晶表示装置には、画面を見る角度
や、反射光により画面上の文字が見ずらく、また光源の
ちらつき・低輝度等から生じる視覚へ負担が重いという
問題があり、この問題が未だ十分に解決されていない。
このため、低消費電力、視覚への負担軽減などの観点か
ら反射型表示装置が期待されている。
【0004】その一つとして、Harold D.Le
es等により電気泳動表示装置が提案されている(米国
特許USP3612758公報)。
es等により電気泳動表示装置が提案されている(米国
特許USP3612758公報)。
【0005】図5(a)は、その電気泳動表示装置の構
造の一例を示す図であるが、この種の電気泳動表示装置
は、所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板5
1,52と、これらの基板51,52の間に充填された
絶縁性液体53と、該絶縁性液体53に分散された多数
の着色帯電泳動粒子54と、それぞれの基板51,52
に沿うように各画素に配置された表示電極55,56
と、を備えている。画素と画素との間には隔壁57が設
けられ、着色帯電泳動粒子54の他の画素への移動を防
止し、均一表示を維持する。この装置において、着色帯
電泳動粒子54は、正極性又は負極性に帯電されている
ため、表示電極55,56に印加される電圧の極性に応
じていずれかの表示電極55又は56に吸着されるが、
絶縁性液体53及び着色帯電泳動粒子54はそれぞれ異
なる色に着色されているため、着色帯電泳動粒子54が
観察者側の表示電極55に吸着されている場合には該粒
子54の色が視認され(図5(b)参照)、着色帯電泳
動粒子54が他側の表示電極56に吸着されている場合
には絶縁性液体53の色が視認されることとなる(図5
(a)参照)。したがって、印加電圧の極性を画素毎に
制御することによって、様々な画像を表示することがで
きる。以下、このタイプの装置を“上下移動型”とす
る。
造の一例を示す図であるが、この種の電気泳動表示装置
は、所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板5
1,52と、これらの基板51,52の間に充填された
絶縁性液体53と、該絶縁性液体53に分散された多数
の着色帯電泳動粒子54と、それぞれの基板51,52
に沿うように各画素に配置された表示電極55,56
と、を備えている。画素と画素との間には隔壁57が設
けられ、着色帯電泳動粒子54の他の画素への移動を防
止し、均一表示を維持する。この装置において、着色帯
電泳動粒子54は、正極性又は負極性に帯電されている
ため、表示電極55,56に印加される電圧の極性に応
じていずれかの表示電極55又は56に吸着されるが、
絶縁性液体53及び着色帯電泳動粒子54はそれぞれ異
なる色に着色されているため、着色帯電泳動粒子54が
観察者側の表示電極55に吸着されている場合には該粒
子54の色が視認され(図5(b)参照)、着色帯電泳
動粒子54が他側の表示電極56に吸着されている場合
には絶縁性液体53の色が視認されることとなる(図5
(a)参照)。したがって、印加電圧の極性を画素毎に
制御することによって、様々な画像を表示することがで
きる。以下、このタイプの装置を“上下移動型”とす
る。
【0006】しかしながら、このような上下移動型の電
気泳動装置では、絶縁性液体に染料やイオンなどの発色
材を混合しなくてはならず、このような発色材の存在
は、新たな電荷の授受をもたらすために電気泳動動作に
おいて不安定要因として作用しやすく、表示装置として
の性能や寿命、安定性を低下させる場合があった。
気泳動装置では、絶縁性液体に染料やイオンなどの発色
材を混合しなくてはならず、このような発色材の存在
は、新たな電荷の授受をもたらすために電気泳動動作に
おいて不安定要因として作用しやすく、表示装置として
の性能や寿命、安定性を低下させる場合があった。
【0007】かかる問題を解決するものとして、図6に
示すタイプの電気泳動表示装置が特開平9−21149
9号公報に開示されている。かかる電気泳動表示装置
は、所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板6
1,62と、これらの基板61,62の間に充填された
絶縁性液体63と、該絶縁性液体63に分散された多数
の着色帯電泳動粒子64と、各画素に配置された二つの
電極65,66と、を備えているが、この一対の電極6
5,66は、上述のタイプのように絶縁性液体63を挟
み込むように配置されているのではなく、第1の電極6
5は後方基板62に沿うように配置され、第2の電極6
6は前方基板61上に設けられた遮蔽層67に隠蔽され
た部分に形成されている。かかる電気泳動表示装置の場
合、絶縁性液体63は透明であれば良くて発色材を混入
する必要が無いため、上述のような問題を回避できる。
そして、該装置においては、第1の電極65、あるいは
その表面、あるいは第1の電極65が透明である場合
は、第1の電極65の後方に着色層が帯電泳動粒子64
と異なる色に着色されている。帯電泳動粒子64は、そ
れらの電極65,66へ印加する電圧の極性に応じて移
動し、遮蔽層67下の第2の電極66に吸着されている
場合には観察者からは泳動粒子64は遮蔽層67下に隠
されるため、帯電泳動粒子64の色は見えず、第1の電
極65+遮蔽層67の色が視認される。一方、帯電泳動
粒子64が第1の電極65に吸着されている場合には帯
電泳動粒子64の色+遮蔽層67の色が視認される。し
たがって、印加電圧の極性を画素毎に制御することによ
り、画像を表示することができる。
示すタイプの電気泳動表示装置が特開平9−21149
9号公報に開示されている。かかる電気泳動表示装置
は、所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板6
1,62と、これらの基板61,62の間に充填された
絶縁性液体63と、該絶縁性液体63に分散された多数
の着色帯電泳動粒子64と、各画素に配置された二つの
電極65,66と、を備えているが、この一対の電極6
5,66は、上述のタイプのように絶縁性液体63を挟
み込むように配置されているのではなく、第1の電極6
5は後方基板62に沿うように配置され、第2の電極6
6は前方基板61上に設けられた遮蔽層67に隠蔽され
た部分に形成されている。かかる電気泳動表示装置の場
合、絶縁性液体63は透明であれば良くて発色材を混入
する必要が無いため、上述のような問題を回避できる。
そして、該装置においては、第1の電極65、あるいは
その表面、あるいは第1の電極65が透明である場合
は、第1の電極65の後方に着色層が帯電泳動粒子64
と異なる色に着色されている。帯電泳動粒子64は、そ
れらの電極65,66へ印加する電圧の極性に応じて移
動し、遮蔽層67下の第2の電極66に吸着されている
場合には観察者からは泳動粒子64は遮蔽層67下に隠
されるため、帯電泳動粒子64の色は見えず、第1の電
極65+遮蔽層67の色が視認される。一方、帯電泳動
粒子64が第1の電極65に吸着されている場合には帯
電泳動粒子64の色+遮蔽層67の色が視認される。し
たがって、印加電圧の極性を画素毎に制御することによ
り、画像を表示することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−211499号公報記載の電気泳動表示装置におい
ては次のような問題点があった。
9−211499号公報記載の電気泳動表示装置におい
ては次のような問題点があった。
【0009】該電気泳動表示装置の表示基板の表側に遮
蔽層67が形成されているが、基板に厚みが必要である
ため、その厚さによって遮蔽層67が遮蔽する各画素表
示が視野によって変化してしまう問題点があった。
蔽層67が形成されているが、基板に厚みが必要である
ため、その厚さによって遮蔽層67が遮蔽する各画素表
示が視野によって変化してしまう問題点があった。
【0010】また、高精細化するためには、隔壁幅を細
くしていく必要があるが、隔壁幅が細くなると基板との
接着力が十分とれなくなってしまうという問題点も生じ
る。
くしていく必要があるが、隔壁幅が細くなると基板との
接着力が十分とれなくなってしまうという問題点も生じ
る。
【0011】特に、このような構成をフレキシブル基板
上で作製した場合、基板を曲げた際にその応力はすべて
隔壁及び隔壁と基板の接合面に集中してしまうため、隔
壁に破壊が生じてしまった。
上で作製した場合、基板を曲げた際にその応力はすべて
隔壁及び隔壁と基板の接合面に集中してしまうため、隔
壁に破壊が生じてしまった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたものであり、所定の間隔をあけ
た状態に配置された第1と第2の基板と、該基板の間隔
を一定に保持するために画素の周囲に配置された隔壁
と、該基板の間隙に配置された絶縁性液体と、該絶縁性
液体に分散された複数の帯電泳動粒子と,第1の基板に
配置された第1電極と,隔壁近傍に配置された第2電極
とを少なくとも備え、該第1電極と第2電極を介して電
圧を印加して前記帯電泳動粒子を第1電極面と、隔壁側
面及びその近傍間を移動することによって表示を行う電
気泳動表示装置において、前記隔壁と第2の基板との接
触面積が第1の基板との接触面積よりも大きい電気泳動
表示装置を提供する。
解決するためになされたものであり、所定の間隔をあけ
た状態に配置された第1と第2の基板と、該基板の間隔
を一定に保持するために画素の周囲に配置された隔壁
と、該基板の間隙に配置された絶縁性液体と、該絶縁性
液体に分散された複数の帯電泳動粒子と,第1の基板に
配置された第1電極と,隔壁近傍に配置された第2電極
とを少なくとも備え、該第1電極と第2電極を介して電
圧を印加して前記帯電泳動粒子を第1電極面と、隔壁側
面及びその近傍間を移動することによって表示を行う電
気泳動表示装置において、前記隔壁と第2の基板との接
触面積が第1の基板との接触面積よりも大きい電気泳動
表示装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図4を参照して、
本発明の実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態について説明する。
【0014】本発明に係る電気泳動表示装置は、例えば
図1に示すように、所定間隙を開けた状態に配置された
表示基板及び後方基板1,2と、これらの基板1,2の
間隙を形成するための隔壁3と、基板と隔壁に囲まれた
空間内に配置された絶縁性液体4と、該絶縁性液体4に
分散された複数の着色された帯電泳動粒子5と、後方基
板2上に配置された第1電極6と、後方基板上の隔壁近
傍,或いは隔壁の後方基板側に配置された第2電極7と
を少なくとも備えている。第2電極7の表面は、隔壁材
料である透明樹脂膜71で被覆されていてもよく、また
その他の絶縁層で被覆されていてもよい。絶縁層形成方
法としては、陽極酸化法によって第2電極表面を酸化す
る方法、或いは電着レジストによる樹脂被覆方法等を用
いることができる。
図1に示すように、所定間隙を開けた状態に配置された
表示基板及び後方基板1,2と、これらの基板1,2の
間隙を形成するための隔壁3と、基板と隔壁に囲まれた
空間内に配置された絶縁性液体4と、該絶縁性液体4に
分散された複数の着色された帯電泳動粒子5と、後方基
板2上に配置された第1電極6と、後方基板上の隔壁近
傍,或いは隔壁の後方基板側に配置された第2電極7と
を少なくとも備えている。第2電極7の表面は、隔壁材
料である透明樹脂膜71で被覆されていてもよく、また
その他の絶縁層で被覆されていてもよい。絶縁層形成方
法としては、陽極酸化法によって第2電極表面を酸化す
る方法、或いは電着レジストによる樹脂被覆方法等を用
いることができる。
【0015】図2(a)〜(d)は,第2電極の変形例
を示したものである。第2電極は、隔壁形成位置の後方
基板側に形成されるが、図2(a)のように表示基板ま
で伸びた構造や、(b)のように隔壁内部に埋め込まれ
た構造でもよい。また,図2(c),(d)のように,
隔壁下部の後方基板内に設置されていてもよい。いずれ
の構造でも,第2電極は隔壁の近くに形成され,それに
よって,第1電極との間に電圧を印加して,帯電泳動粒
子を隔壁の近傍に移動させ,また隔壁から遠ざける電界
を発生させることが可能である。より好ましくは後方基
板と絶縁性液体が接する面よりも表示基板側に突き出た
形状、例えば図1や図2(a)〜(b)に示すような形
状をとる。また,第2電極の厚さ、形状に特に制限はな
い。
を示したものである。第2電極は、隔壁形成位置の後方
基板側に形成されるが、図2(a)のように表示基板ま
で伸びた構造や、(b)のように隔壁内部に埋め込まれ
た構造でもよい。また,図2(c),(d)のように,
隔壁下部の後方基板内に設置されていてもよい。いずれ
の構造でも,第2電極は隔壁の近くに形成され,それに
よって,第1電極との間に電圧を印加して,帯電泳動粒
子を隔壁の近傍に移動させ,また隔壁から遠ざける電界
を発生させることが可能である。より好ましくは後方基
板と絶縁性液体が接する面よりも表示基板側に突き出た
形状、例えば図1や図2(a)〜(b)に示すような形
状をとる。また,第2電極の厚さ、形状に特に制限はな
い。
【0016】図2(d)に示すように、表示基板側1に
透明電極8を設けてもよい。
透明電極8を設けてもよい。
【0017】一般に、隔壁と表示側基板は、接着されて
いると,基板を曲げた時に隔壁に大きな変形が生じ,元
の形に戻らなくなったり,はなはだしい場合は隔壁が破
損することもある。本発明においては,隔壁と表示側基
板は、固定されず,単に接触した状態にあり、基板を曲
げた際に表示基板面と平行な方向にすべりを伴なってず
れて、応力が隔壁に集中しないような構成をとる。しか
し,基板の曲げが大きいと隔壁と基板の間に隙間ができ
ることもあり,そこを通って泳動粒子が隣の画素に移動
してしまうおそれがある。
いると,基板を曲げた時に隔壁に大きな変形が生じ,元
の形に戻らなくなったり,はなはだしい場合は隔壁が破
損することもある。本発明においては,隔壁と表示側基
板は、固定されず,単に接触した状態にあり、基板を曲
げた際に表示基板面と平行な方向にすべりを伴なってず
れて、応力が隔壁に集中しないような構成をとる。しか
し,基板の曲げが大きいと隔壁と基板の間に隙間ができ
ることもあり,そこを通って泳動粒子が隣の画素に移動
してしまうおそれがある。
【0018】そこで,本発明ではさらに、隔壁の形状を
オーバーハング状にするものである。すなわち,隔壁の
表示基板と接触する部分の面積を,後方基板と接触する
部分の面積に比べて大きく形成する。この形状にする
と,隔壁と表示基板との接触面積が大きくなり,隙間が
生じにくく,また隙間が生じても泳動粒子の移動が起こ
りにくい。さらに、本発明のオーバーハング形状では、
隔壁と表示基板とが接触する対向面積を大きくとり,後
方基板と対向する面積を小さくできるので,後方基板上
の第1電極の面積を大きくできて,必要な有効表示エリ
アを確保できるという利点もある。本発明の表示装置の
製造工程においては,隔壁は,後方基板上に形成され、
その後,表示基板が貼り合わされる。隔壁と後方基板と
の接触部分は,接着しているか,または一体部材で形成
され,固定されているので,対向面積が小さくても隙間
ができることはない。
オーバーハング状にするものである。すなわち,隔壁の
表示基板と接触する部分の面積を,後方基板と接触する
部分の面積に比べて大きく形成する。この形状にする
と,隔壁と表示基板との接触面積が大きくなり,隙間が
生じにくく,また隙間が生じても泳動粒子の移動が起こ
りにくい。さらに、本発明のオーバーハング形状では、
隔壁と表示基板とが接触する対向面積を大きくとり,後
方基板と対向する面積を小さくできるので,後方基板上
の第1電極の面積を大きくできて,必要な有効表示エリ
アを確保できるという利点もある。本発明の表示装置の
製造工程においては,隔壁は,後方基板上に形成され、
その後,表示基板が貼り合わされる。隔壁と後方基板と
の接触部分は,接着しているか,または一体部材で形成
され,固定されているので,対向面積が小さくても隙間
ができることはない。
【0019】本発明の表示装置は、第1電極6及び第2
電極7の間に電圧を印加することにより前記帯電泳動粒
子5を第1電極6面と、第2電極面を移動させることに
よって表示を行うように構成されている。
電極7の間に電圧を印加することにより前記帯電泳動粒
子5を第1電極6面と、第2電極面を移動させることに
よって表示を行うように構成されている。
【0020】例えば、第2電極7を隔壁3中に形成し、
第1電極6面を白色に着色して黒色の帯電泳動粒子5を
使用した場合、帯電泳動粒子5を隔壁3側面に引き付け
ることによって白表示がなされ(図1右の画素参照)、
帯電泳動粒子5が第1電極6を覆うように配置されるこ
とによって黒表示がなされる(図1左の画素参照)。
第1電極6面を白色に着色して黒色の帯電泳動粒子5を
使用した場合、帯電泳動粒子5を隔壁3側面に引き付け
ることによって白表示がなされ(図1右の画素参照)、
帯電泳動粒子5が第1電極6を覆うように配置されるこ
とによって黒表示がなされる(図1左の画素参照)。
【0021】ここで、着色帯電泳動粒子3を黒色、第1
電極面を白色にしたが、これに限られるものではなく、
配色の組み合せは自由である。また、カラー表示をした
い場合には、着色帯電泳動粒子3を黒色、第1電極面を
適宜赤・緑・青色等に着色すると良い。なお、色を付す
方法としては、 ・ 電極自体を着色する方法 ・ 電極とは別に着色層を設ける方法 ・ 電極を覆うように形成した絶縁層を利用する方法
(例えば、絶縁層自体の色を利用したり、絶縁層に着色
材料を混ぜ込む方法)、 を挙げることができる。
電極面を白色にしたが、これに限られるものではなく、
配色の組み合せは自由である。また、カラー表示をした
い場合には、着色帯電泳動粒子3を黒色、第1電極面を
適宜赤・緑・青色等に着色すると良い。なお、色を付す
方法としては、 ・ 電極自体を着色する方法 ・ 電極とは別に着色層を設ける方法 ・ 電極を覆うように形成した絶縁層を利用する方法
(例えば、絶縁層自体の色を利用したり、絶縁層に着色
材料を混ぜ込む方法)、 を挙げることができる。
【0022】図1に示したように、本表示装置は各画素
に対してアクティブマトリクス駆動表示用の薄膜トラン
ジスタなどのスイッチング素子9が形成されている。こ
の他、配線あるいは表示装置周囲にドライバーIC等、
表示に必要なものが配置される(不図示)。各画素の第
1電極6にはスイッチング素子9を介して信号が供給さ
れる。スイッチング素子9は第1電極6の底部に接続す
ると良く、各画素の前記第2電極7は、好ましくは互い
に接続されて同一の信号が供給されてなるようする。そ
の他、配線あるいは表示装置周囲にドライバーIC等、
表示に必要なものを配置すると良い。
に対してアクティブマトリクス駆動表示用の薄膜トラン
ジスタなどのスイッチング素子9が形成されている。こ
の他、配線あるいは表示装置周囲にドライバーIC等、
表示に必要なものが配置される(不図示)。各画素の第
1電極6にはスイッチング素子9を介して信号が供給さ
れる。スイッチング素子9は第1電極6の底部に接続す
ると良く、各画素の前記第2電極7は、好ましくは互い
に接続されて同一の信号が供給されてなるようする。そ
の他、配線あるいは表示装置周囲にドライバーIC等、
表示に必要なものを配置すると良い。
【0023】その他の構成について説明する。
【0024】基板には、ポリエチレンテレフタレート
(PET)やポリカーボネート(PC)やポリエーテル
サルフォン(PES)等のプラスチックフィルムの他、
ガラスや石英等を使用することができる。また、表示側
基板には透明な材料を使用する必要があるが、後方側基
板にはポリイミド(PI)などの着色されているものを
用いても良い。
(PET)やポリカーボネート(PC)やポリエーテル
サルフォン(PES)等のプラスチックフィルムの他、
ガラスや石英等を使用することができる。また、表示側
基板には透明な材料を使用する必要があるが、後方側基
板にはポリイミド(PI)などの着色されているものを
用いても良い。
【0025】第1電極の材料は、パターニング可能な導
電性材料ならどのようなものを用いてもよい。例えば、
クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等
の金属あるいはカーボンや銀ペースト、あるいは有機導
電膜などが使用できる。第1電極を光反射層としても利
用する場合は、銀(Ag)あるいはAl等の光反射率の
高い材料を好適に使用する。この第1電極を白色表示と
して使用する場合は、電極表面そのものに光が乱反射す
るように表面凹凸をつけるか、あるいは電極上に光散乱
層を形成しておく。
電性材料ならどのようなものを用いてもよい。例えば、
クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等
の金属あるいはカーボンや銀ペースト、あるいは有機導
電膜などが使用できる。第1電極を光反射層としても利
用する場合は、銀(Ag)あるいはAl等の光反射率の
高い材料を好適に使用する。この第1電極を白色表示と
して使用する場合は、電極表面そのものに光が乱反射す
るように表面凹凸をつけるか、あるいは電極上に光散乱
層を形成しておく。
【0026】第2電極は、真空蒸着法などにより形成さ
れた導電膜を使用することができるが、好ましくはめっ
き法で形成された電極を使用する。第2電極上に形成す
る隔壁材料としては、アクリルなどの感光性樹脂を用い
ると良い。
れた導電膜を使用することができるが、好ましくはめっ
き法で形成された電極を使用する。第2電極上に形成す
る隔壁材料としては、アクリルなどの感光性樹脂を用い
ると良い。
【0027】絶縁性液体2には、イソパラフィン、シリ
コーンオイル及びキシレン、トルエン等の非極性溶媒で
あって透明なものを使用すると良い。
コーンオイル及びキシレン、トルエン等の非極性溶媒で
あって透明なものを使用すると良い。
【0028】またさらに、帯電泳動粒子としては、着色
されていて絶縁性液体中で正極性又は負極性の良好な帯
電特性を示す材料を用いると良い。例えば、各種の無機
顔料や有機顔料やカーボンブラック、或いは、それらを
含有させた樹脂を使用すると良い。粒子の粒径は通常
0.01μm〜50μm程度のものを使用できるが、好
ましくは、0.1から10μm程度のものを用いる。
されていて絶縁性液体中で正極性又は負極性の良好な帯
電特性を示す材料を用いると良い。例えば、各種の無機
顔料や有機顔料やカーボンブラック、或いは、それらを
含有させた樹脂を使用すると良い。粒子の粒径は通常
0.01μm〜50μm程度のものを使用できるが、好
ましくは、0.1から10μm程度のものを用いる。
【0029】なお、上述した絶縁性液体中や帯電泳動粒
子中には、帯電泳動粒子の帯電を制御し安定化させるた
めの荷電制御剤を添加しておくと良い。かかる荷電制御
剤としては、モノアゾ染料の金属錯塩やサリチル酸や有
機四級アンモニウム塩やニグロシン系化合物などを用い
ると良い。
子中には、帯電泳動粒子の帯電を制御し安定化させるた
めの荷電制御剤を添加しておくと良い。かかる荷電制御
剤としては、モノアゾ染料の金属錯塩やサリチル酸や有
機四級アンモニウム塩やニグロシン系化合物などを用い
ると良い。
【0030】また、絶縁性液体中には、帯電泳動粒子同
士の凝集を防ぎ分散状態を維持するための分散剤を添加
しておいてもよい。かかる分散剤としては、燐酸カルシ
ウム、燐酸マグネシウム等の燐酸多価金属塩、炭酸カル
シウム等の炭酸塩、その他無機塩、無機酸化物、あるい
は有機高分子材料などを用いることができる。
士の凝集を防ぎ分散状態を維持するための分散剤を添加
しておいてもよい。かかる分散剤としては、燐酸カルシ
ウム、燐酸マグネシウム等の燐酸多価金属塩、炭酸カル
シウム等の炭酸塩、その他無機塩、無機酸化物、あるい
は有機高分子材料などを用いることができる。
【0031】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
る。
【0032】本実施の形態によれば、隔壁の構造が表示
基板側においてオーバーハング状となっているため表示
基板と隔壁との接触面を増加させることができ、表示画
素を高精細化していき、隔壁幅がより狭くなっても十分
な接触面積を付与することができる。接触面積を大きく
することにより、隔壁と表示基板を必ずしも接着しなく
ても帯電泳動粒子が隔壁を超えて隣接の画素に移動を防
止することが可能となる。そのためフレキシブルな基板
を用いても隔壁と表示基板の間に応力が集中して破壊す
ることを防止でき、結果としてフレキシブルな表示装置
を作製することが可能となる。
基板側においてオーバーハング状となっているため表示
基板と隔壁との接触面を増加させることができ、表示画
素を高精細化していき、隔壁幅がより狭くなっても十分
な接触面積を付与することができる。接触面積を大きく
することにより、隔壁と表示基板を必ずしも接着しなく
ても帯電泳動粒子が隔壁を超えて隣接の画素に移動を防
止することが可能となる。そのためフレキシブルな基板
を用いても隔壁と表示基板の間に応力が集中して破壊す
ることを防止でき、結果としてフレキシブルな表示装置
を作製することが可能となる。
【0033】さらに、隔壁の表示基板側部及びオーバー
ハング部は透明樹脂で形成されているため、視野角によ
る表示への影響は低く抑えることができる。
ハング部は透明樹脂で形成されているため、視野角によ
る表示への影響は低く抑えることができる。
【0034】また、第2電極はすべての画素の共通電極
であり、且つ後方基板から表示基板側に立体的に形成さ
れているため、隣接する画素の電位の影響を極めて小さ
くすることができる。これにより、隣接画素間の表示動
作の干渉を防止できる。
であり、且つ後方基板から表示基板側に立体的に形成さ
れているため、隣接する画素の電位の影響を極めて小さ
くすることができる。これにより、隣接画素間の表示動
作の干渉を防止できる。
【0035】さらに、画素スィッチング素子、あるいは
駆動用配線は、第1電極、第2電極下に形成されている
ため、配線等からの漏れ電界による帯電泳動粒子の泳動
を防止することができる。
駆動用配線は、第1電極、第2電極下に形成されている
ため、配線等からの漏れ電界による帯電泳動粒子の泳動
を防止することができる。
【0036】以上の説明では,後方基板上に第1電極を
形成し,表示基板側の隔壁接触面積を大きくとったが,
後方基板と表示基板を入れ替えた構成であってもよいこ
とはいうまでもない。
形成し,表示基板側の隔壁接触面積を大きくとったが,
後方基板と表示基板を入れ替えた構成であってもよいこ
とはいうまでもない。
【0037】
【実施例】以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
【0038】(実施例1)本実施例では図1に示す電気
泳動表示装置について説明する。作製する表示装置は、
200×200画素とし、1つの画素の大きさは120
μm×120μmである。各画素は周囲を隔壁によって
囲まれている。隔壁の構造は、幅10μm、高さ30μ
mで、表示基板側のオーバーハング部の長さは片側が2
0μmである。第1電極は、隔壁に囲まれた部分の中央
部に位置し、一辺の長さは100μmである。第2電極
は、隔壁中の後方基板側に位置し、高さは15μmであ
る。
泳動表示装置について説明する。作製する表示装置は、
200×200画素とし、1つの画素の大きさは120
μm×120μmである。各画素は周囲を隔壁によって
囲まれている。隔壁の構造は、幅10μm、高さ30μ
mで、表示基板側のオーバーハング部の長さは片側が2
0μmである。第1電極は、隔壁に囲まれた部分の中央
部に位置し、一辺の長さは100μmである。第2電極
は、隔壁中の後方基板側に位置し、高さは15μmであ
る。
【0039】次に、本実施例に係る電気泳動表示装置の
製造方法を図3(a)〜(f)を用いて説明する。
製造方法を図3(a)〜(f)を用いて説明する。
【0040】後方基板2には、厚さ0.2mmのプラス
チック基板を使用し、この後方基板上にはスイッチング
素子9を形成する。そして、これらを絶縁層で被覆した
後、絶縁層にコンタクトホールを開け、この絶縁層上に
第1電極6を形成してコンタクトホールを通して第1電
極6を後方基板2上のスィッチング素子9と接続する。
第1電極の材料としては光反射率の大きいアルミニウム
を用いる。第1電極上を、酸化チタン微粒子を含有する
アクリル樹脂層によって被覆する。本実施例では、第1
表示電極は光反射層を兼ね、アクリル樹脂層は光散乱効
果を発揮する。
チック基板を使用し、この後方基板上にはスイッチング
素子9を形成する。そして、これらを絶縁層で被覆した
後、絶縁層にコンタクトホールを開け、この絶縁層上に
第1電極6を形成してコンタクトホールを通して第1電
極6を後方基板2上のスィッチング素子9と接続する。
第1電極の材料としては光反射率の大きいアルミニウム
を用いる。第1電極上を、酸化チタン微粒子を含有する
アクリル樹脂層によって被覆する。本実施例では、第1
表示電極は光反射層を兼ね、アクリル樹脂層は光散乱効
果を発揮する。
【0041】次に、アクリル樹脂層上にめっき用電極1
0を形成し、この上に厚膜レジストパターン11を形成
する。この基板のめっき電極露出部に対して電界めっき
を行い、第2電極7を形成する。この第2電極7は、各
画素の境界部分に形成される。
0を形成し、この上に厚膜レジストパターン11を形成
する。この基板のめっき電極露出部に対して電界めっき
を行い、第2電極7を形成する。この第2電極7は、各
画素の境界部分に形成される。
【0042】次に、透明光感光性樹脂を塗布し、露光、
現像を行い、各画素上に開口部を設け、隔壁3の表示基
板側にオーバーハング形状を作製する。
現像を行い、各画素上に開口部を設け、隔壁3の表示基
板側にオーバーハング形状を作製する。
【0043】次に、厚膜レジストパターンを溶解除去
し、続いて露出しためっき電極10及び第2電極7表面
をシュウ酸水溶液中で陽極酸化し、めっき電極を絶縁層
化、透明化すると共に、第2電極表面も絶縁層で覆っ
た。
し、続いて露出しためっき電極10及び第2電極7表面
をシュウ酸水溶液中で陽極酸化し、めっき電極を絶縁層
化、透明化すると共に、第2電極表面も絶縁層で覆っ
た。
【0044】次に、各画素には絶縁性液体4及び帯電泳
動粒子5を充填する。絶縁性液体にはイソパラフィン
(商品名:アイソパー,エクソン社製)を用い、帯電泳
動粒子には粒径1〜2μm程度のカーボンブラックを含
有したポリスチレン−ポリメチルメタクリレート共重合
体樹脂を使用する。イソパラフィンには、荷電制御剤と
してコハク酸イミド(商品名:OLOA1200、シェ
ブロン社製)を含有させる。次に、表示基板1を隔壁上
に配置する。その後、表示基板と隔壁間を十分接触さ
せ、気泡を取り除いた状態で両基板周囲を密封した。
動粒子5を充填する。絶縁性液体にはイソパラフィン
(商品名:アイソパー,エクソン社製)を用い、帯電泳
動粒子には粒径1〜2μm程度のカーボンブラックを含
有したポリスチレン−ポリメチルメタクリレート共重合
体樹脂を使用する。イソパラフィンには、荷電制御剤と
してコハク酸イミド(商品名:OLOA1200、シェ
ブロン社製)を含有させる。次に、表示基板1を隔壁上
に配置する。その後、表示基板と隔壁間を十分接触さ
せ、気泡を取り除いた状態で両基板周囲を密封した。
【0045】以上の方法によって作製される表示装置
は、隣接する画素の駆動電圧等に影響されること無く、
良好なコントラストをもった表示を行うことができる。
また、基板を曲げても隔壁等の破壊、或いは帯電泳動粒
子の隣接画素などへの移動を防止することができる。
は、隣接する画素の駆動電圧等に影響されること無く、
良好なコントラストをもった表示を行うことができる。
また、基板を曲げても隔壁等の破壊、或いは帯電泳動粒
子の隣接画素などへの移動を防止することができる。
【0046】(実施例2)本実施例では図4を用いて他
の電気泳動表示装置について説明する。1つの画素の大
きさは120μm×120μmである。各画素は周囲を
隔壁によって囲まれている。隔壁の構造は、幅8μm、
高さ30μmで、表示基板側のオーバーハング部の長さ
は片側が25μmである。第1電極は、隔壁に囲まれた
部分の中央部に位置し、一辺の長さは110μmであ
る。第2電極は、隔壁と後方基板側に位置し、幅は10
μmである。
の電気泳動表示装置について説明する。1つの画素の大
きさは120μm×120μmである。各画素は周囲を
隔壁によって囲まれている。隔壁の構造は、幅8μm、
高さ30μmで、表示基板側のオーバーハング部の長さ
は片側が25μmである。第1電極は、隔壁に囲まれた
部分の中央部に位置し、一辺の長さは110μmであ
る。第2電極は、隔壁と後方基板側に位置し、幅は10
μmである。
【0047】次に、本実施例に係る電気泳動表示装置の
製造方法を用いて説明する。
製造方法を用いて説明する。
【0048】実施例1と同様に、スイッチング素子9
や、その他駆動に必要な配線やIC等、絶縁層、第1電
極そしてアクリル樹脂層を形成する。
や、その他駆動に必要な配線やIC等、絶縁層、第1電
極そしてアクリル樹脂層を形成する。
【0049】次に、アクリル樹脂層上にめっき電極パタ
ーン10を形成する。次に、めっき電極パターン10を
露出するように厚膜レジストパターンを形成する。次
に、隔壁形成用に透明光感光性樹脂を塗布し、露光、現
像を行い、各画素上に開口部を設け、隔壁の表示基板側
にオーバーハング形状を作製する。次に、厚膜レジスト
パターンを溶解除去する。
ーン10を形成する。次に、めっき電極パターン10を
露出するように厚膜レジストパターンを形成する。次
に、隔壁形成用に透明光感光性樹脂を塗布し、露光、現
像を行い、各画素上に開口部を設け、隔壁の表示基板側
にオーバーハング形状を作製する。次に、厚膜レジスト
パターンを溶解除去する。
【0050】次に、各画素には絶縁性液体及び帯電泳動
粒子を充填する。絶縁性液体にはイソパラフィン(商品
名:アイソパー,エクソン社製)を用い、帯電泳動粒子
には粒径1〜2μm程度のカーボンブラックを含有した
ポリスチレン−ポリメチルメタクリレート共重合体樹脂
を使用する。イソパラフィンには、荷電制御剤としてコ
ハク酸イミド(商品名:OLOA1200、シェブロン
社製)を含有させる。次に、表示側基板を隔壁上に配置
する。その後、表示基板と隔壁間を十分接触させ、気泡
を取り除いた状態で両基板周囲を密封した。
粒子を充填する。絶縁性液体にはイソパラフィン(商品
名:アイソパー,エクソン社製)を用い、帯電泳動粒子
には粒径1〜2μm程度のカーボンブラックを含有した
ポリスチレン−ポリメチルメタクリレート共重合体樹脂
を使用する。イソパラフィンには、荷電制御剤としてコ
ハク酸イミド(商品名:OLOA1200、シェブロン
社製)を含有させる。次に、表示側基板を隔壁上に配置
する。その後、表示基板と隔壁間を十分接触させ、気泡
を取り除いた状態で両基板周囲を密封した。
【0051】以上の方法によって作製される表示装置
は、隣接する画素の駆動電圧等に影響されること無く、
良好なコントラストをもった表示を行うことができる。
また、基板を曲げても隔壁等の破壊、或いは帯電泳動粒
子の隣接画素などへの移動を防止することができる。
は、隣接する画素の駆動電圧等に影響されること無く、
良好なコントラストをもった表示を行うことができる。
また、基板を曲げても隔壁等の破壊、或いは帯電泳動粒
子の隣接画素などへの移動を防止することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、隔壁の構造が表示基板
側においてオーバーハング状となっているため表示基板
と隔壁との接触面を増加させることができ、表示画素を
高精細化していき、隔壁幅がより狭くなっても十分な接
触面積を付与することができる。接触面積を大きくする
ことにより、隔壁と表示基板を必ずしも接着しなくても
帯電泳動粒子が隔壁を超えて隣接の画素に移動を防止す
ることが可能となる。そのためフレキシブルな基板を用
いても隔壁と表示基板の間に応力が集中して破壊するこ
とを防止でき、結果としてフレキシブルな表示装置を作
製することが可能となる。
側においてオーバーハング状となっているため表示基板
と隔壁との接触面を増加させることができ、表示画素を
高精細化していき、隔壁幅がより狭くなっても十分な接
触面積を付与することができる。接触面積を大きくする
ことにより、隔壁と表示基板を必ずしも接着しなくても
帯電泳動粒子が隔壁を超えて隣接の画素に移動を防止す
ることが可能となる。そのためフレキシブルな基板を用
いても隔壁と表示基板の間に応力が集中して破壊するこ
とを防止でき、結果としてフレキシブルな表示装置を作
製することが可能となる。
【0053】さらに、隔壁の表示基板側部及びオーバー
ハング部は透明樹脂で形成されているため、視野角によ
る表示への影響は低く抑えることができる。
ハング部は透明樹脂で形成されているため、視野角によ
る表示への影響は低く抑えることができる。
【0054】また、第2電極はすべての画素の共通電極
であり、且つ後方基板から表示基板側に立体的に形成さ
れているため、隣接する画素の電位の影響を極めて小さ
くすることができる。
であり、且つ後方基板から表示基板側に立体的に形成さ
れているため、隣接する画素の電位の影響を極めて小さ
くすることができる。
【0055】さらに、画素スィッチング素子、あるいは
駆動用配線は、第1電極、第2電極下に形成されている
ため、配線等からの漏れ電界による帯電泳動粒子の泳動
を防止することができる。
駆動用配線は、第1電極、第2電極下に形成されている
ため、配線等からの漏れ電界による帯電泳動粒子の泳動
を防止することができる。
【図1】本発明の表示装置の一例を示す。
【図2】本発明の表示装置の一例を示す。
【図3】本発明の表示装置の製造方法の一例を示す。
【図4】本発明の表示装置の製造方法の一例を示す。
【図5】従来の電気泳動型表示装置を示す。
【図6】従来の電気泳動型表示装置を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 所定の間隔をあけた状態に配置された第
1と第2の基板と、該基板の間隔を一定に保持するため
に画素の周囲に配置された隔壁と、該基板の間隙に配置
された絶縁性液体と、該絶縁性液体に分散された複数の
帯電泳動粒子と,第1の基板に配置された第1電極と,
隔壁近傍に配置された第2電極とを少なくとも備え、該
第1電極と第2電極を介して電圧を印加して前記帯電泳
動粒子を第1電極面と、隔壁側面及びその近傍間を移動
することによって表示を行う電気泳動表示装置におい
て、前記隔壁と第2の基板との接触面積が第1の基板と
の接触面積よりも大きいことを特徴とする電気泳動表示
装置。 - 【請求項2】 前記隔壁と第1基板とが固定され,前記
隔壁と第2基板とがすべり可能に接触している請求項1
記載の電気泳動装置。 - 【請求項3】 前記隔壁の第2基板側が透明樹脂であ
り、第1基板側が第2電極である金属より形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。 - 【請求項4】 前記第2電極は、メッキ法によって形成
されることを特徴とする請求項3記載の電気泳動表示装
置。 - 【請求項5】 前記第2電極の表面は、陽極酸化法によ
って形成された酸化膜によって被覆されていることを特
徴とする請求項3記載の電気泳動表示装置。 - 【請求項6】 前記第2電極は、全画素の共通電極であ
ることを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。 - 【請求項7】 前記第1電極には、画素毎にスイッチン
グ素子が設けられていることを特徴とする請求項1記載
の電気泳動表示装置。 - 【請求項8】 前記第2基板上に第三電極を設けておく
ことを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002075984A JP2003270674A (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 電気泳動表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002075984A JP2003270674A (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 電気泳動表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003270674A true JP2003270674A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29204904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002075984A Withdrawn JP2003270674A (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 電気泳動表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003270674A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-03-19 JP JP2002075984A patent/JP2003270674A/ja not_active Withdrawn
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