JP2003268466A - マグネットワイヤ用低酸素銅線材およびその製造方法 - Google Patents
マグネットワイヤ用低酸素銅線材およびその製造方法Info
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Abstract
した無酸素銅線材を提供する。 【解決手段】 酸素、水素、Fe、Sの含有量をそれぞ
れ20ppm以下、1.5ppm以下、10ppm以
下、10ppm以下に規制し、残部がCuおよび不可避
不純物からなるマグネットワイヤ用低酸素銅線材。 【効果】 本発明の低酸素銅線材は、酸素、水素、F
e、Sの含有量を小量に規定したので、溶接性、曲げ成
形性、伸線加工性に優れる。また生産性に優れるB&W
式連続鋳造圧延法により製造でき製造コストを安くでき
る。
Description
のマグネットコイル等に適した無酸素銅線材およびその
製造方法に関する。
イル等では、性能および信頼性の向上を目的に、導体接
続が溶接により行われるようになり、このため導体には
溶接部にガスボイドが生じ難い無酸素銅線材が使用され
るようになった。前記無酸素銅線材は、通常、溶銅周囲
を還元性雰囲気にし易いディップフォーミング法やアッ
プキャスト法等の小規模製造法により製造されていた。
なお、前記ディップフォーミング法はコアロッド(無酸
素銅)の外周に無酸素溶銅を連続的に固化させる鋳造
法、アップキャスト法は溶銅上に配した鋳型内で溶銅を
固化させて鋳塊とし、これを上方に連続的に引き上げる
鋳造法である。
銅線材は、溶接部の強度が低く、また伸線加工時や曲げ
成形時に割れ等の欠陥が生じることがあった。このた
め、本発明者等は、無酸素銅線材の溶接性、曲げ成形
性、伸線加工性の改善について検討し、無酸素銅線材に
含まれる元素のうち、酸素およびSは溶接等の加熱時に
雰囲気中の水素と化合物を形成して溶接部の強度および
曲げ成形性を低下させること、Feはその化合物が結晶
粒界に析出し、この析出物が再結晶時に結晶粒界の移動
を妨げて曲げ成形性を低下させること、水素は水素ガス
気泡を形成して圧延や伸線加工性を低下させることなど
を明らかにし、さらに検討を進めて、本発明を完成させ
るに至った。本発明は、溶接性、曲げ成形性、伸線加工
性に優れた無酸素銅線材、およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
酸素、水素、Fe、Sの含有量をそれぞれ20ppm以
下、1.5ppm以下、10ppm以下、10ppm以
下に規制し、残部がCuおよび不可避不純物からなるこ
とを特徴とするマグネットワイヤ用低酸素銅線材であ
る。
e、Sの含有量をそれぞれ20ppm以下、1.5pp
m以下、10ppm以下、10ppm以下に規制し、残
部がCuおよび不可避不純物からなる低酸素銅線材であ
って、前記低酸素銅線材が脱酸素および脱水素機能を有
するベルト&ホイール式連続鋳造圧延法により製造され
ていることを特徴とするマグネットワイヤ用低酸素銅線
材である。
出される溶銅を、保持炉内に滞留させ、前記保持炉内の
溶銅を樋を通してタンディッシュ内に連続的に導き、次
いで前記タンディッシュ内の溶銅を前記タンディッシュ
に取付けた注湯ノズルから、ベルトとホイールにより構
成される回転移動鋳型内に注入し、冷却固化させて鋳塊
とし、この鋳塊を前記鋳型から連続的に引出し連続圧延
するベルト&ホイール式連続鋳造圧延法により銅線材を
製造する方法において、前記樋およびタンディッシュ内
に固体還元剤を配し、また前記注湯ノズル先端部から前
方の鋳型内を還元性ガスで覆って脱酸し、さらに前記タ
ンディッシュ内で脱水素処理を施すことを特徴とする請
求項1または2記載のマグネットワイヤ用低酸素銅線材
の製造方法である。
びSの含有量を規定して、溶接性、伸線加工性、曲げ成
形性を改善した低酸素銅線材およびその製造方法であ
る。本発明において、低酸素銅とは、酸素量が20pp
m以下の純銅を指し、酸素量が10ppm以下の無酸素
銅も含むものである。
それぞれ20ppm以下または10ppm以下に規定す
る理由は、前記規定値を超えると、酸素またはSが溶接
時等の加熱で雰囲気中の水素ガスと結合して結晶粒界に
析出して低酸素銅線を脆化させ、これにより溶接強度お
よび曲げ成形性が低下するためである。Feの含有量を
10ppm以下に規定する理由は、前記規定値を超える
と、Feが結晶粒界に析出し結晶粒界の移動を妨げて曲
げ成形性を低下させるためである。水素の含有量を1.
5ppm以下に規定する理由は、前記規定値を超える
と、水素ガス気泡が生成して伸線加工性が低下するため
である。
〜40T/hr規模の高生産性のベルト&ホイール式連
続鋳造圧延法(SCR法等)において、移動中の溶銅を
還元することにより製造できる。
示すように、縦型連続溶解炉(シャフト炉)14から出
湯する溶銅を、保持炉15内に滞留させ、保持炉15内
の溶銅4を樋2を通してタンディッシュ6内に連続的に
導き、タンディッシュ6内の溶銅をタンディッシュ6に
取付けた注湯ノズル7から、ベルト17とホイール18
により構成される回転移動鋳型(以下適宜、鋳型と略記
する)10内に注入し、注入された溶銅4を冷却固化さ
せて鋳塊16とし、この鋳塊16を鋳型10から連続的
に引出してそのまま連続圧延(図示せず)し線材とする
方法であり、この方法では、溶銅露出部が大気に触れる
ため酸素が350ppm程度含まれる。図7で20はガ
イドロールである。
おいて、前記樋2およびタンディッシュ6内に固体還元
剤を配し、この固体還元剤と溶銅4中に含まれる酸素と
を反応させて、前記酸素を炭酸ガスとして除去し、さら
に前記注湯ノズル先端部から前方の鋳型内空間(注湯
部)を還元性ガスで覆うことにより溶銅4中の酸素をさ
らに除去して低酸素銅線材とするものである。また、水
素ガスはタンディッシュ内の溶銅に窒素ガスなどの不活
性ガスをバブリングさせて除去する。不活性ガスはパイ
プを用いて供給しても、またはタンディッシュの底部に
ガス供給口を設けて供給しても良い。還元性ガスを空燃
比を制御した可燃性ガスの燃焼炎とすることで鋳造温度
の低下を防止できる。
(ロ)に示すように、複数のガスバーナー1を樋2の長
さ方向に均等な間隔で設置し、樋2の入口側と出口側に
多孔質材製堰3を配置し、溶銅4上部に内蓋5を配置す
る。樋2内の溶銅4は、樋2の出口側の下部に取付けた
出湯筒13を経て図3に示すタンディッシュ6内に供給
される。
に、複数のガスバーナー(1個のみ図示)を所要箇所に
均等な間隔で設置し、入口側と出口側に多孔質材製堰3
を配置し、溶銅4上部に内蓋5を配置する。タンディッ
シュ6内の溶銅4は、タンディッシュ6の下部に取付け
られた注湯ノズル7から鋳型10内へ注湯される。図3
では、水素ガス供給部分は図示を省略した。
の先端部分の外周に複数のガスバーナー1を配置し、注
湯ノズル先端部から前方の鋳型内を、前記複数のガスバ
ーナー1から噴射される空燃比制御炎8により、還元性
ガス雰囲気とし、注湯ノズル7から出湯する溶銅4およ
び鋳型10内溶銅4を外気から遮断する。前記注湯ノズ
ル先端部から前方の鋳型内空間(注湯部)を一酸化炭素
ガスを3容量%以上含む還元性ガス雰囲気にすることが
望ましい。
体還元剤の量は、前記溶銅量の40〜80容量%にする
のが望ましい。前記固体還元剤には、市販の木炭(ナラ
木炭、備長炭等)や等方性黒鉛等が使用できる。その形
状は、任意であるが、粒状のものは、溶銅との接触面積
が大きく、脱酸が迅速になされ望ましい。
容量%未満では溶銅と固体還元剤との接触面積が少ない
ため十分な脱酸効果が得られず、80容量%を超えると
溶銅の流れが悪くなり十分な鋳造速度を確保できなくな
る。従って40〜80容量%が望ましい。なお、前記固
体還元剤の配合率(容量%)は、粒状固体還元剤の平均
粒径が30mmの場合であり、粒径の異なる粒状固体還
元剤を用いる場合は表面積が同じになるように配合率を
換算する。
手段を設けることにより、(1)初期通過溶銅の固化が
防止できる。(2)固体還元剤を予熱(赤熱化)してお
くことにより鋳造初期から良好に脱酸できる。(3)操
業中の溶銅温度および脱酸効果を適正に維持できる。前
記加熱手段は樋やタンディッシュの長さ方向に均等に設
けるのが加熱が効率良くなされ望ましい。加熱にはガス
バーナー、電熱等任意の手段が適用できる。ガスバーナ
ーは空気混合比を極力絞って燃焼させるのが溶銅の酸化
が防止され望ましい。
質材製堰を設けることにより、異物混入の少ない高品質
の溶銅が得られる。例えば、前記堰を樋の入口に設けれ
ば、溶解炉や保持炉内で混入したノロ等の異物が樋以降
に侵入するのが阻止できる。タンディッシュの出口に設
ければ、固体還元剤から発生する灰分が鋳型内に流出す
るのが阻止できる。前記堰は線材の要求品質に応じて、
樋の入口およびタンディッシュの出口以外の任意の箇所
に設けることができる。多孔質材製堰には通常の市販品
を始めとして任意の材質品が使用できる。
を部分的に留まることなく流動させ、固体還元剤との十
分な反応を実現させる効果がある。また、堰を樋の底部
に設けることにより、溶銅を蛇行(乱流化)させて、固
体還元剤と溶銅中酸素との反応を促進させ、脱酸効率を
高めることも可能である。
蓋を設け、この内蓋により固体還元剤の浮上を抑え固体
還元剤を溶銅中に沈めて脱酸効率を高めるのが望まし
い。内蓋は樋およびタンディッシュの長さ方向全長にわ
たり設けるのが、脱酸が効率良くなされ、また外気の侵
入が防止できて望ましい。鋳造中に固体還元剤を補給す
る場合は、溶銅中への外気の侵入を抑えるため迅速に行
う必要がある。
渡って孔埋めして(多孔質性を失わせて)、前記内蓋の
下側に脱酸反応後のガス(炭酸ガス)が層状に滞留する
ようにすると、外気の侵入がさらに防止できる。
内の所要箇所に加熱手段を設け、前記樋の入口とタンデ
ィッシュの出口に多孔質材製堰を設け、前記樋およびタ
ンディッシュに内蓋を設けることが望ましい。
る。 (実施例1)図1〜図4に示したB&W式連続鋳造圧延
法により、酸素量が20ppm以下の低酸素銅線材(8
mmφの荒引線)を製造した。銅原料にはFe量および
S量の少ない電気銅を用いた。鋳造を開始するにあた
り、予め、樋2およびタンディッシュ6内に粒状木炭1
2を所定量配し、内蓋5を被せ、樋2およびタンディッ
シュ6の長さ方向に設置したガスバーナー1を点火して
樋2、タンディッシュ6および粒状木炭12を赤熱化す
るまで十分予熱したのち、保持炉15から溶銅4を出湯
した。粒状木炭には平均粒径が30mmのものを用い
た。
口側の多孔質材製堰3を経て樋2内に入り、樋2内を通
り、樋2出口側の多孔質材製堰3を経てタンディッシュ
6へ導かれ、タンディッシュ6の入口側と出口側の多孔
質材製堰3を経て、タンディッシュ6の下部に取付けた
注湯ノズル7から鋳型10内に注湯された。樋2および
タンディッシュ6内では、粒状木炭12は内蓋5に押さ
れて溶銅4中に没し、溶銅4は樋2およびタンディッシ
ュ6内を通り抜ける間に粒状木炭(炭素)12と反応し
て炭酸ガスとなり溶銅4中を浮上し放出された。水素ガ
スはパイプを用いてタンディッシュの底部から窒素ガス
をバブリングさせて除去した。樋2およびタンディッシ
ュ6内の溶銅4温度はガスバーナー1により適温に保持
した。縦型連続溶解炉14、保持炉15、樋2、タンデ
ィッシュ6等の加熱または保温に用いられるガスバーナ
ー1の空気混合比は燃焼可能な範囲で種々に絞った。
湯ノズル7先端部の外周に配置した複数のガスバーナー
1から噴射する空燃比制御炎8により外気と遮断し、還
元を促した。また注湯ノズル7から出湯する溶銅4は適
温に保持された。鋳型10内に注入された溶銅4は鋳型
10内で冷却固化して鋳塊16となり、連続的に引出さ
れ、そのまま鋳型10前方に設置された連続圧延機(図
示せず)により線材に熱間圧延された。
状木炭12の溶銅4に対する比率は30〜80容量%の
範囲内で種々に変化させた。また注湯ノズル7先端部か
ら前方の鋳型空間部(注湯部)はブタンガス燃焼炎で還
元性ガス雰囲気を形成した。
径2.6mmの素線とし、この素線について(1)溶接
性、(2)曲げ成形性、(3)伸線加工性を調べた。 (1)溶接性は、図5に示すように、2本の素線21
を、その端面を所定の荷重を掛けて突き合わせ、この状
態で70Aの電流を3秒間流して溶接して溶接線とし、
この溶接線の両端を溶接部22を挟んで引張って、破断
強度を測定した。破断強度が140N以上のとき溶接性
が良好と判定した。 (2)曲げ成形性は、素線を850℃で30分間加熱
し、この素線について90度曲げ試験を行った。曲げ試
験では、図6に示すように右方向に90度曲げ、元に戻
して1回、左方向に90度曲げ、元に戻して2回と数え
て、素線が破断するまでの曲げ回数を調べた。破断まで
の曲げ回数が8回以上を曲げ成形性が良好と判定した。 (3)伸線加工性は、荒引線を素線に伸線加工する際の
最終ダイス出口に渦流探傷器を配置して欠陥数を計測し
た。伸線量5トンあたりの欠陥数が4以下を伸線加工性
が良好と判定した。素線の酸素量および水素量は常法に
より測定した。
バーナーの空気混合比を、実施例1の場合より若干大き
くした他は、実施例1と同じ方法により銅線材を製造
し、これを伸線加工して得られた素線について、前述と
同じ方法で溶接性、曲げ成形性、伸線加工性を調べた。
った他は、実施例1と同じ方法により低酸素銅線材を製
造し、さらに伸線加工して得られた素線について、前述
と同じ方法で溶接性、曲げ成形性、伸線加工性を調べ
た。
若干多めの電気銅を用いた他は、実施例1と同じ方法に
より低酸素銅線材を製造し、これを伸線加工して得られ
た素線について、前述と同じ方法で溶接性、曲げ成形
性、伸線加工性を調べた。
o.1〜9(本発明例)は、いずれも、溶接強度、曲げ
成形性、伸線加工性が良好で、総合的に極めて優れる
か、優れるものであった。これに対し、比較例1のN
o.10、11は酸素量が多かったため、また比較例3
のNo.15はS量が多かったため、いずれも水素化合
物が結晶粒界に析出して溶接強度および曲げ成形性が低
下した。比較例2のNo.12、13は水素量が多かっ
たためいずれも水素ガス気泡が生成して伸線加工性が低
下した。比較例3のNo.14はFe量が多かったため
Fe化合物が結晶粒界の移動を妨げて曲げ成形性が低下
した。
線材は、酸素、水素、Fe、Sの含有量を小量に規定し
たので、溶接性、曲げ成形性、伸線加工性に優れる。本
発明の低酸素銅線材は、生産性に優れるB&W式連続鋳
造圧延法により製造可能であり製造コストを安くでき
る。依って、工業上顕著な効果を奏する。
示す工程説明図である。
を示すそれぞれ縦、横断面説明図である。
す縦断面説明図である。
明図である。
ある。
9)
びその製造方法
のマグネットコイル等に適した低酸素銅線材およびその
製造方法に関する。
銅線材は、溶接部の強度が低く、また伸線加工時や曲げ
成形時に割れ等の欠陥が生じることがあった。このた
め、本発明者等は、無酸素銅線材の溶接性、曲げ成形
性、伸線加工性の改善について検討し、無酸素銅線材に
含まれる元素のうち、酸素およびSは溶接等の加熱時に
雰囲気中の水素と化合物を形成して溶接部の強度および
曲げ成形性を低下させること、Feはその化合物が結晶
粒界に析出し、この析出物が再結晶時に結晶粒界の移動
を妨げて曲げ成形性を低下させること、水素は水素ガス
気泡を形成して圧延や伸線加工性を低下させることなど
を明らかにし、さらに検討を進めて、本発明を完成させ
るに至った。本発明は、溶接性、曲げ成形性、伸線加工
性に優れた低酸素銅線材、およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
〜40T/hr規模の高生産性のベルト&ホイール式
(B&W式と略記)連続鋳造圧延法(SCR法等)にお
いて、移動中の溶銅を還元することにより製造できる。
に、複数のガスバーナー1(1個のみ図示)を所要箇所
に均等な間隔で設置し、入口側と出口側に多孔質材製堰
3を配置し、溶銅4上部に内蓋5を配置する。タンディ
ッシュ6内の溶銅4は、タンディッシュ6の下部に取付
けられた注湯ノズル7から鋳型10内へ注湯される。
を部分的に留まることなく流動させ、固体還元剤との十
分な反応を実現させる効果がある。また、堰を樋の底部
に設けることにより、溶銅を蛇行(乱流化)させて、固
体還元剤と溶銅中酸素との反応を促進させ、脱酸効率を
高める効果もある。
口側の多孔質材製堰3を経て樋2内に入り、樋2内を通
り、樋2出口側の多孔質材製堰3を経てタンディッシュ
6へ導かれ、タンディッシュ6の入口側と出口側の多孔
質材製堰3を経て、タンディッシュ6の下部に取付けた
注湯ノズル7から鋳型10内に注湯された。樋2および
タンディッシュ6内では、粒状木炭12は内蓋5に押さ
れて溶銅4中に没し、溶銅4中の酸素は樋2およびタン
ディッシュ6内を通り抜ける間に粒状木炭(炭素)12
と反応して炭酸ガスとなり溶銅4中を浮上し放出され
た。水素ガスはパイプを用いてタンディッシュの底部か
ら窒素ガスをバブリングさせて除去した。樋2およびタ
ンディッシュ6内の溶銅4温度はガスバーナー1により
適温に保持した。縦型連続溶解炉14、保持炉15、樋
2、タンディッシュ6等の加熱または保温に用いられる
ガスバーナー1の空気混合比は燃焼可能な範囲で種々に
絞った。
Claims (3)
- 【請求項1】 酸素、水素、Fe、Sの含有量をそれぞ
れ20ppm以下、1.5ppm以下、10ppm以
下、10ppm以下に規制し、残部がCuおよび不可避
不純物からなることを特徴とするマグネットワイヤ用低
酸素銅線材。 - 【請求項2】 酸素、水素、Fe、Sの含有量をそれぞ
れ20ppm以下、1.5ppm以下、10ppm以
下、10ppm以下に規制し、残部がCuおよび不可避
不純物からなる低酸素銅線材であって、前記低酸素銅線
材が脱酸素および脱水素機能を有するベルト&ホイール
式連続鋳造圧延法により製造されていることを特徴とす
るマグネットワイヤ用低酸素銅線材。 - 【請求項3】 連続溶解炉から製出される溶銅を、保持
炉内に滞留させ、前記保持炉内の溶銅を樋を通してタン
ディッシュ内に連続的に導き、次いで前記タンディッシ
ュ内の溶銅を前記タンディッシュに取付けた注湯ノズル
から、ベルトとホイールにより構成される回転移動鋳型
内に注入し、冷却固化させて鋳塊とし、この鋳塊を前記
鋳型から連続的に引出し連続圧延するベルト&ホイール
式連続鋳造圧延法により銅線材を製造する方法におい
て、前記樋およびタンディッシュ内に固体還元剤を配
し、また前記注湯ノズル先端部から前方の鋳型内を還元
性ガスで覆って脱酸し、さらに前記タンディッシュ内で
脱水素処理を施すことを特徴とする請求項1または2記
載のマグネットワイヤ用低酸素銅線材の製造方法。
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JP2002070648A JP4014900B2 (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | マグネットワイヤ用低酸素銅線材およびその製造方法 |
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