JP2003268042A - 重合性化合物およびその重合体 - Google Patents

重合性化合物およびその重合体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】反射防止膜に使用される重合体に必要な条件
は、高い光線透過率、適切なガラス転移温度(Tg)、
高い融点、適切な密度、小さな表面張力、小さな吸水
率、低いガス透過率、十分な硬度および極めて高い耐薬
品性等であるが、これらを満足する重合体は知られてお
らず、このような特性を持つ重合体の開発が緊急の課題
である。本発明は、このような課題を解決することを目
的とする。 【解決手段】式(1)で表される重合性化合物およびそ
の重合体により、上記の課題が解決される。この式中の
は水素、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数
6〜10の芳香族基であり、mは1〜20の整数であ
り、nは0〜10の整数であり、pは1〜41の整数で
あり、qは0または1である。このアルキル中の任意の
−CH−は、−O−、−COO−、−OCO−、また
はCHCH −等で置き換えられてもよく、任意の水
素はハロゲンで置き換えられてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な重合性化合物
およびその重合体に関する。さらに詳しくは、重合性の
−CH=CH−CH=CH−とフッ素含有基とを有する
重合性化合物、およびその重合物に関する。そして、こ
の重合体を含有する反射防止膜、光ファイバー、光学レ
ンズなどに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示素子において、表面の反射像
の映り込みによる表示品位の低下が問題になっている。
この問題点を改善するためには、反射防止膜を塗布する
方法および防眩膜を塗布する方法が有効である。反射防
止膜を用いる方が表示品位のよい素子が得られる。しか
しながら、この方法は製造コストが高いので、現在のと
ころ防眩膜を塗布する方法が主流である。反射防止膜
は、屈折率の異なる相を表示素子の表面に積層し、光の
干渉現象を利用することによって、像の反射率を減少さ
せることができる。この目的のためには、非常に大きな
屈折率を持つ重合体と非常に小さな屈折率を持つ重合体
とが必要である。これまでに、種々の重合体がこの目的
のために開発されたが、十分小さな屈折率を示す重合体
は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】反射防止膜に使用され
る重合体に必要な条件は、高い光線透過率、適切なガラ
ス転移温度(Tg)、高い融点、適切な密度、小さな表
面張力、小さな吸水率、低いガス透過率等である。ま
た、反射防止膜は表示素子の表面に位置するので、十分
な硬度と極めて高い耐薬品性が求められる。しかしなが
ら、これらを満足する重合体は知られておらず、このよ
うな特性を持つ重合体の開発が緊急の課題である。本発
明は、このような課題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成によ
って、上記目的を達成する。 [1]式(1)で表される重合性化合物。 (式中、Rは水素、炭素数1〜20のアルキル、また
は炭素数6〜10の芳香族基であり、このアルキル中の
任意の−CH2−は、−O−、−S−、−CO−、−C
OO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF
−、−C≡C−、または2価の脂環式基で置き換えられ
てもよく、このアルキル中の任意の水素はハロゲンまた
は−CNで置き換えられてもよく、この芳香族基中の任
意の水素はハロゲン、炭素数1〜4のアルキルまたは−
CNで置き換えられてもよく;mは1〜20の整数であ
り、nは0〜10の整数であり、pは1〜41の整数で
あり;qは0または1である。) [2]式(1)においてRが水素または炭素数1〜2
0のアルキルである、[1]に記載の重合性化合物。 [3]式(1)においてRが炭素数1〜10のアルキ
ルである、[1]に記載の重合性化合物。 [4][1]に記載の式(1)で表される重合性化合物
の少なくとも1個を含有する重合性組成物。 [5]式(2)で表される繰り返し単位を有する重合
体。 (式中のR、m、n、pおよびqの意味は、[1]に
おけるそれらと同じである。) [6]式(2)においてRが水素または炭素数1〜1
0のアルキルである、[5]に記載の重合体。 [7]式(3)で表される繰り返し単位を有する重合
体。 (式中のR、m、n、pおよびqの意味は、[1]に
おけるそれらと同じである。) [8]式(3)においてRが水素または炭素数1〜2
0のアルキルである、[7]に記載の重合体。 [9][5]〜[8]のいずれか1項に記載の重合体を
含有する反射防止膜。 [10][5]〜[8]のいずれか1項に記載の重合体
を含有する光ファイバー。 [11][5]〜[8]のいずれか1項に記載の重合体
を含有する光学レンズ。 [12][9]に記載の反射防止膜を含有する表示素
子。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の重合性化合物は、式
(1)で表される。以下の説明では、式(1)で表され
る重合性化合物を化合物(1)で表記する。そして、式
(2)で表される繰り返し単位を繰り返し単位(2)で
表記し、式(3)で表される繰り返し単位を繰り返し単
位(3)で表記する。 この式中のRは、水素、炭素数1〜20のアルキル、
または炭素数6〜10の芳香族基である。このアルキル
中の任意の−CH2−は、−O−、−S−、−CO−、
−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=C
F−、−C≡C−、または2価の脂環式基で置き換えら
れてもよく、任意の水素はハロゲンまたは−CNで置き
換えられてもよい。本明細書において、化学式中の特定
の基を示すのに用いる「任意の」は、その基の位置だけ
でなく、個数についても任意であることを示す。従っ
て、このアルキル中の複数の−CH−が、−O−、−
S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=C
H−、−CF=CF−、−C≡C−、および2価の脂環
式基から選ばれる複数の基で置き換えられてもよい。し
かしながら、隣接する2個の−CH2−が、−O−O
−、−O−S−または−S−S−のように置き換えられ
ることはない。そして、この芳香族基中の任意の水素は
ハロゲン、炭素数1〜4のアルキルまたは−CNで置き
換えられてもよい。Rにおける好ましいハロゲンは、
フッ素である。
【0006】好ましいRは、水素、炭素数1〜20の
直鎖状もしくは分岐状のアルキル、炭素数1〜20の直
鎖状もしくは分岐状のフッ化アルキル、炭素数2〜20
の直鎖状もしくは分岐状のアルケニル、炭素数3〜10
の環状アルキル、および炭素数3〜10の環状フッ化ア
ルキルである。特に好ましいRは、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、t−ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシ
ル、ドデシル、ビニル、プロペニル、イソプロペニル、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロオクチル、ノルボルニル、トリフル
オロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、ペル
フルオロエチル、ペルフルオロプロピル、ペルフルオロ
ブチル、ペルフルオロペンチル、ペルフルオロイソプロ
ピル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、1H,1H−ヘプタフル
オロ−1−ブチル、1H,1H,5H−オクタフルオロ
−1−ペンチル、1H,1H−ペンタフルオロプロピ
ル、1H,1H,2H,2H−ペルフルオロ−1−デシ
ル、1H,1H−ペルフルオロ−1−デシル、1H,1
H,2H,2H−ペルフルオロドデシル、1H,1H−
ペルフルオロドデシル、1H,1H,9H−ペルフルオ
ロノニル、1H,1H−ペルフルオロ−1−ノニル、1
H,1H−ペルフルオロ−1−オクタデシル、1H,1
H−ペルフルオロ−1−テトラデシル、1H,1H,1
3H−ペルフルオロトリデシル、1H,1H−ペルフル
オロ−1−ウンデシル、2,2,3,3−テトラフルオ
ロシクロブチル、および3,3,3−トリフルオロプロ
ピルなどである。
【0007】化合物(1)は、通常使用される条件下に
おいて物理的および化学的に極めて安定であり、屈折率
が小さいことを特徴とする。mは1〜20の整数であ
り、nは0〜10の整数であり、pは1〜41の整数で
ある。具体的には、式(1)中の−Cは、水
素の一部もしくはすべてがフッ素で置き換えられたアル
キル、パーフルオロシクロアルキルメチル、またはパー
フルオロシクロアルキルエチルである。このシクロアル
キルの好ましい炭素数は3〜8である。m、nおよびp
を適切に選ぶことにより屈折率を最適化することができ
る。例えば、極めて小さな屈折率を必要とする場合はp
が大きい方がよく、3nより大きいことが好ましい。よ
り好ましくはp>4nである。やや大きな屈折率を必要
とする場合には、pを3n以下にすればよい。このよう
な選択によって、屈折率の小さな重合体を得ることがで
きるし、重合体の屈折率を調整することもできる。
【0008】R、m、n、pおよびqを適当に選ぶこ
とによって、重合体の屈折率以外の物性を調整すること
ができる。屈折率以外の物性は、光線透過率、Tg、融
点、密度、表面張力、吸水率、ガス透過率、硬度、耐薬
品性などである。式(1)中のqは0または1である。
化合物(1)は、qが0のとき2,4−ヘキサジエン酸
(ソルビン酸)の誘導体であり、qが1のとき2,4−
ヘキサジエン二酸(ムコン酸)の誘導体である。どちら
の場合も、2個の二重結合に由来する複数の幾何異性体
が存在するが、これらの幾何異性体の間に重合性の差は
ない。即ち、重合体の原料としては、どの幾何異性体を
用いてもよい。しかし、これらの幾何異性体のうちトラ
ンス−トランス体が、比較的高い融点または沸点を示す
など、化合物としての物性に差が認められる。従って、
例えば液晶性化合物として化合物(1)を用いるときな
ど、目的に応じてその立体配置を選択することができ
る。また、シス−シス体とトランス−トランス体を混合
して用いることも可能である。そして、化合物(1)を
構成する原子がその同位体であっても同様の特性を示す
ので好ましく用いることができる。
【0009】化合物(1)は、2個の二重結合の立体配
置とqの値に応じて、全部で8個の化合物に分けること
ができるが、そのうちトランス−トランス体とシス−シ
ス体は、次の化合物(1−1)〜化合物(1−4)であ
る。これらの式中のR1、m、n、およびpの意味は、
式(1)におけるそれらと同じである。
【0010】化合物(1)は、有機合成化学の手法を組
み合わせることにより合成できる。出発物質に目的の末
端基、環および結合基を導入する方法は、ホーベン−ワ
イル(Houben-Wyle, Methods of Organic Chemistry, G
eorg Thieme Verlag, Stuttgart)、オーガニック シ
ンセセス(Organic Syntheses, John Wily & Sons, In
c.)、オーガニック リアクションズ(Organic Reacti
ons, John Wily & SonsInc.)、コンプリヘンシブ オ
ーガニック シンセシス(Comprehensive Organic Synt
hesis, Pergamon Press)、新実験化学講座(丸善)な
どに記載されている。下記の反応式におけるR、m、
nおよびpの意味は、式(1)におけるそれらと同じで
ある。 4−置換−1,3−ブタジエニルカルボン酸(4−1)
とフッ素含有アルコール(5)とを縮合させることによ
り、化合物(1−a)を製造することができる。縮合反
応には、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)等
の縮合剤を使用することが好ましい。カルボン酸(4−
1)は購入することができるし、公知の方法で製造する
こともできる。製造方法は、例えばSynlett., 1992,
(1), 31に記載されている。
【0011】ムコン酸モノエステル(4−2)とフッ素
含有アルコール(5)とを、前記と同様にして縮合させ
ることにより、化合物(1−b)を製造することができ
る。下記の反応式におけるR、m、nおよびpの意味
は、式(1)におけるそれらと同じである。
【0012】ムコン酸モノエステル(4−2)は、例え
ばJ. Am. Chem. Soc., 2000, 122(38), 9109の方法によ
って製造することができる。すなわち、酸素雰囲気中に
おいて下、カテコールをR−OHの存在下で酸化開裂
することにより、シス,シス−ムコン酸モノエステル
(4−2)を製造できる。このシス−シス体は、ヨウ素
の存在下で光を照射することにより、トランス−トラン
ス体へ異性化される。この異性化は、化合物(1)にも
適用することができる。シス,シス−ムコン酸モノエス
テル(4−2)をアルコール(5)と応させた後、同様
な条件下でトランス−トランス体に異性化してもよい。
【0013】フッ素含有アルコール(5)の多くは、シ
グマ・アルドリッチ社やシンクエスト社等から市販され
ている。具体例は、1H,1H−ヘプタフルオロ−1−
ブタノール、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフル
オロ−2−ペンタノール、2,2,3,4,4,4−ヘ
キサフルオロブタン−1−オール、ヘキサフルオロイソ
プロパノール、ヘキサフルオロ−2−メチルイソプロパ
ノール、2−メチル−4,4,4−トリフルオロブタノ
ール、1H,1H,5H−オクタフルオロ−1−ペンタ
ノール、1H,1H−ペンタフルオロプロパノール、ペ
ルフルオロ−tert−ブタノール、1H,1H,2
H,2H−ペルフルオロ−1−デカノール、1H,1H
−ペルフロロ−1−デカノール、1H,1H,2H,2
H−ペルフルオロドデカノール、1H,1H−ペルフル
オロドデカノール、1H,1H,2H,2H−ペルフル
オロ(9−メチルデカン)−1−オール、1H,1H,
9H−ペルフルオロノナノール、1H,1H−ペルフル
オロ−1−ノナノール、1H,1H−ペルフルオロ−1
−オクタデカノール、1H,1H−ペルフルオロ−1−
オクタノール、1H,1H,2H,2H−ペルフルオロ
オクタノール、1H,1H,8H−ペルフルオロ−1−
オクタノール、3−(ペルフルオロオクチル)プロパノ
ール、11−(ペルフルオロオクチル)ウンデ−10−
エノール、1H,1H−ペルフルオロ−1−テトラデカ
ノール、1H,1H,13H−ペルフルオロトリデカノ
ール、1H,1H−ペルフルオロ−3,5,5−トリメ
チル−1−ヘキサノール、1H,1H−ペルフルオロ−
1−ウンデカノール、2,2,3,3−テトラフルオロ
シクロブタノール、2,2,3,3−テトラフルオロ−
1−プロパノール、2−(トリフルオロメチル)−2−
プロパノール、1,1,1−トリフルオロプロパノール
−2、3,3,3−トリフルオロプロパノール−1など
である。
【0014】nが0である場合は、前記の脱水・縮合反
応によるエステル化で、化合物(1)を製造できない場
合がある。そのような場合は、nが0でない化合物
(1)を製造し、フッ素含有アルコールに由来する基中
の水素を、フッ素化剤を用いてフッ素化してもよい。フ
ッ素化の方法は、Bull. Chem. Soc. Jpn., 1993, 66
(8),2454等に記載がある。フッ素化剤は、F、Li
F、NaF、KF、CsF、AgF等である。
【0015】化合物(1)から本発明の重合体を得るに
は、種々の形式の重合反応を用いることができる。利用
できる反応は、フリーラジカル重合法、アニオン重合
法、カチオン重合法、配位重合法などである。この重合
体は、化合物(1)の1個を重合させてから得られる単
独重合体、または化合物(1)の少なくとも1個を含む
重合性組成物から得られる共重合体である。どちらの場
合も、繰り返し単位(2)を有する。共重合体には、化
合物(1)の少なくとも2個を含有し、化合物(1)以
外の重合性化合物を含有しない組成物から得られる共重
合体と、化合物(1)の少なくとも1個と化合物(1)
以外の重合性化合物とを含有する組成物から得られる共
重合体とがある。共重合体における、各重合性化合物に
由来する繰り返し単位の配列は、ランダム、ブロック、
交互、およびグラフトなどのいずれであってもよい。 (この式中のR、m、n、pおよびqの意味は、式
(1)における場合と同じである。)
【0016】化合物(1)以外の好ましい重合性化合物
は、フッ素含有単量体である。フッ素含有単量体の例
は、芳香族系単量体、ビニルエーテル類、アリルエーテ
ル類、(メタ)アクリレート類、およびイタコネート類
である。フッ素を含有する芳香族系単量体の好ましい例
は、ペンタフルオロスチレン、アリルペンタフルオロベ
ンゼン、および4−ビニルベンジル ペルフルオロオク
タノエートである。フッ素を含有するビニルエーテル類
の好ましい例は、2,2,2−トリフルオロエチル ビ
ニル エーテルである。フッ素を含有するアリルエーテ
ル類の好ましい例は、アリル 1H,1H−ペルフルオ
ロオクチル エーテル、およびアリル 1,1,2,2
−テトラフルオロエチル エーテルである。
【0017】フッ素を含有する(メタ)アクリレート類
はアクリレート類およびメタクリレート類である。これ
らの好ましい例は、1H,1H,7H−ドデカフルオロ
ヘプチル アクリレート、1H,1H,7H−ドデカフ
ルオロヘプチル メタクリレート、1H,1H−ヘプタ
フルオロブチル アクリレート、1H,1H−ヘプタフ
ルオロブチル メタクリレート、ヘキサフルオロイソプ
ロピル アクリレート、ヘキサフルオロイソプロピル
メタクリレート、2,2,3,3,4,4−ヘキサフル
オロ−1,5−ペンチル ジアクリレート、2,2,
3,3,4,4−ヘキサフルオロ−1,5−ペンチル
ジメタクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロ
ペンチル アクリレート、1H,1H,5H−オクタフ
ルオロペンチル メタクリレート、2,3,4,5,6
−ペンタフルオロベンジル アクリレート、2,3,
4,5,6−ペンタフルオロベンジル メタクリレー
ト、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル ア
クリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロ
ピル メタクリレート、1H,1H−ペルフルオロオク
チル アクリレート、1H,1H−ペルフルオロオクチ
ル メタクリレート、1H,1H,2H,2H−ペルフ
ルオロオクチル アクリレート、1H,1H,2H,2
H−ペルフルオロオクチル メタクリレート、1H,1
H,11H−ペルフルオロデシル アクリレート、1
H,1H,11H−ペルフルオロデシル メタクリレー
ト、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル アクリ
レート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル メ
タクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル アク
リレート、および2,2,2−トリフルオロエチル メ
タクリレートである。フッ素を含有するイタコネート類
の好ましい例は、ペルフルオロオクチル イタコネー
ト、2,2,2−トリフルオロエチル イタコネート、
および1H,1H−ペルフルオロオクチル イタコネー
トである。
【0018】本発明の重合体を製造するには、任意に重
合法を選択することができる。例えば、紫外線あるいは
電子線等のエネルギーを照射する光重合法、および熱に
よる熱重合法である。いずれにおいても、反応時間を短
縮する目的で重合開始剤や光増感剤を使用できる。
【0019】光ラジカル重合のための好ましい開始剤
は、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン(商品名:ダロキュアー1173)、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名:イ
ルガキュアー184)、2,2−ジメトキシ−1,2−
ジフェニルエタン−1−オン(商品名:イルガキュアー
651)、イルガキュアー500、イルガキュアー29
59、イルガキュアー907、イルガキュアー369、
イルガキュアー1300、イルガキュアー819、イル
ガキュアー1700、イルガキュアー1800、イルガ
キュアー1850、ダロキュアー4265、イルガキュ
アー784、p−メトキシフェニル−2,4−ビス(ト
リクロロメチル)トリアジン、2−(p−ブトキシスチ
リル)−5−トリクロロメチル−1,3,4−オキサジ
アゾール、9−フェニルアクリジン、1−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2−メチル
−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリ
ノプロパン−1−オン、および2,4−ジエチルキサン
トン/p−ジメチルアミノ安息香酸メチル混合物であ
る。
【0020】熱ラジカル重合のための好ましい開始剤
は、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジ−t−
ブチルパーオキシド(DTBPO)、t−ブチルパーオ
キシジイソブチレート、過酸化ラウロイル、2,2´−
アゾビスイソ酪酸ジメチル(MAIB)、アゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)、およびアゾビスシクロヘ
キサンカルボニトリル(ACN)である。重合反応は、
通常0〜150℃で1〜100時間行う。
【0021】アニオン重合のための好ましい開始剤は、
ブレンステッド酸またはルイス酸である。これらの具体
例は、n−CLi、t−CLi等のアルカ
リ金属、アミン、ナトリウムナフタレニド、およびアル
ミニウム化合物である。カチオン重合のための好ましい
開始剤は、アニオン重合のための好ましい開始剤および
(CCCl等のカルベニウム塩である。配位
重合のための好ましい開始剤は、TiClとEt
lから系内で調製されるチーグラーナッタ型触媒、およ
びジルコノセンののような遷移金属化合物などである。
【0022】本発明の重合体は繰り返し単位(2)を有
する。即ち、主鎖中に二重結合を有する重合体である。
従って、二重結合に水素添加することにより、繰り返し
単位(3)を有する重合体に変換することができる。以
下の説明では、繰り返し単位(2)を有する重合体を重
合体(2)で表記し、繰り返し単位(3)を有する重合
体を重合体(3)で表記する。 (これらの式中のR、m、n、pおよびqの意味は、
式(1)におけるそれらと同じである。)
【0023】水素添加反応に用いることができる触媒の
例は、ラネーニッケル、パラジウム炭素、および酸化白
金その他の遷移金属化合物である。重合体(2)は固体
または粘ちょうな液体なので、通常では溶剤を加えて水
素添加反応を行う。好ましい溶剤は、ヘキサフルオロイ
ソプロパノール、トリフルオロ酢酸エステル、トリフル
オロ酢酸、ジフルオロ酢酸、およびモノフルオロ酢酸等
のフッ素系溶剤である。重合体(2)が溶解しやすい場
合には、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン等を用いることができる。水素添加反応は室温、常圧
でも行えるが、反応速度を増すために、加熱または加圧
してもよい。バーチ還元等の金属溶解アルカリ還元によ
っても、水素添加を行うことができる。
【0024】化合物(1)または化合物(1)を含む重
合性組成物を重合する際には、溶剤を添加してもよい。
好ましい溶剤は、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシ
チレン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカ
ン、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、およびこれ
らの混合溶剤である。
【0025】単離した重合体は、溶剤に溶かして成形す
ることができる。好ましい溶剤は、N−メチル−2−ピ
ロリドン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルア
セトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミドジメチルアセタール、テトラヒド
ロフラン、クロロホルム、1,4−ジオキサン、ビス
(メトキシエチル)エーテル、γ−ブチロラクトン、テ
トラメチル尿素、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸
エチル、およびヘキサフルオロイソプロパノールのよう
なフッ素系溶剤である。しかし、用いることのできる溶
剤は、これらに制限されない。これらの溶剤と、アセト
ン、ベンゼン、トルエン、ヘプタンおよび塩化メチレン
のような一般的な有機溶剤との混合物であってもよい。
【0026】重合体(2)および重合体(3)は、非常
に小さな屈折率を持つので表示素子の反射防止膜として
使用できる。重合体(3)は、重合体(2)に比べ、更
に小さな屈折率を有する。これらの重合体の屈折率は、
通常1.40以下(アッべ屈折計)であり、光線透過率
が極めて高い(>90%)。また、結晶性が低く(非晶
性)、光学的異方性がない。これらの重合体を前記の溶
剤に溶かして表示素子表面に均一に塗布し、溶剤を除去
することによって、表示素子に反射防止機能を付与でき
る。表示表面への塗布は、蒸着、スパッタリング、また
はドライコーティングによってもよい。同様の手法で半
導体保護膜に使用することもできる。高い表示品位のた
めには、反射防止膜層の膜厚の均一化が必要である。通
常、反射防止膜層の膜厚は1〜20μmであり、その変
動幅が膜厚の5%以内であることが好ましい。
【0027】重合体(2)および重合体(3)は、結晶
性が低く光線透過率が高いので、光学レンズ、光ファイ
バー(紫外線伝導、内視鏡)、光学セル、光導波路のコ
ーティング膜として使用することもできる。これらの重
合体を含む光学レンズは、耐衝撃性に強く、成形加工性
に優れ、軽くて、染色が容易、コストが安いなどの特徴
がある。また、耐熱性が高く、表面が傷つきにくく、熱
膨張係数が小さく、吸湿性が小さいなどの特徴を有す
る。これらの重合体はコンタクトレンズの表面に塗布す
ることができる。これによって、より高い透明性、酸素
透過性、生体適合性、機械的強度、防汚性、レンズ加工
性、および滅菌性などを付与できる。光ファイバーは、
1mm前後の直径を持つPMMAファイバー(コア部)
の周りに、これらの重合体からなる5〜20μmの薄層
を形成することによって製造できる。入射光は重合体間
の界面で全反射を繰り返しながら光ファイバーを通過し
て情報を伝達する。これらの重合体を含む光ファイバー
は、伝送損失、帯域特性に優れる上、加工性、低価格な
どの利点があり、短長距離用伝送媒体として使用でき
る。また、小さな表面張力を利用して、撥水コート、透
明性耐腐食コート(耐フッ酸、耐アルカリ)、防湿コー
ト剤等として活用することもできる。
【0028】重合体(2)および重合体(3)は、小さ
な屈折率、高い光線透過率、低い光学異方性、および小
さな表面張力を有する。これらの他、高い電気絶縁性、
低い吸水性、高い硬度、小さな膨張係数、低いガス透過
性、および高い耐薬品性も有する。これらの重合体は、
酸性条件(12N塩酸、50%HF)、塩基性条件(4
4%NaOH)、有機溶剤(ヘキサン、ベンゼン、アセ
トン、メチルエチルケトン、またはトリクロロエチレ
ン)中で全く変質しない。ヘリウム、酸素、窒素等の透
過係数は通常10−12cm・s・Pa以下である。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例により制限されない。
実施例1〜3および実施例5〜9においては、化合物
(1)を、実施例4に記載した化合物の番号を用いて表
記した。化合物の構造は核磁気共鳴スペクトル(H−
NMR)、質量スペクトルなどで同定した。核磁気共鳴
スペクトルにおいて、sはシングレット、dはダブレッ
ト、tはトリプレット、mはマルチプレットである。断
りがない限り、反応は窒素気流下で行い、溶剤の除去は
減圧下で行った。物性値は、下記の方法により測定し
た。
【0030】重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn):島津製作所製の島津LC−9A型ゲル浸透ク
ロマトグラフ、昭和電工製のカラムShodex GF
−7MHQ(展開溶剤はDMFまたはTHF)を用い
た。最適測定条件が見つからない場合、粘度法により粘
度平均分子量(Mν)を測定した。このときの粘度はウ
ベローデ粘度計により測定した。 屈折率:アッべの屈折率計を用い、ナトリウムD線(5
89nm)において測定した(測定温度25℃)。 分光反射率:日本分光社製UVスペクトルメーター(U
−best 50)を用いて求めた。 鉛筆硬度:JIS規格「JIS−K−54008.4、
鉛筆引っ掻き試験」により求めた。 なお、実施例における記号mLは、ミリリットル(mill
iliter)を示す。
【0031】実施例1 <化合物(1−1−16)の製造>下記の反応経路によ
り化合物(1−1−16)を製造した。 化合物(4−1−1)(30.5g、0.27mo
l)、化合物(5−1)(99g、0.27mol)、
4−ジメチルアミノピリジン(10g、0.08mo
l)、塩化メチレン(500mL)の混合物を攪拌しな
がら氷水浴で冷却した。1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(62.5
g、0.27mol)を加えて10時間攪拌した。塩化
メチレン(100mL)、水(200mL)を加えて攪
拌し、有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。塩化メチレンを留去して、得られた残査をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル:1Kg、溶出液:
トルエン)で精製して油状物を得た。この油状物を減圧
蒸留して、化合物(1−1−16)を得た。 収量:103g(収率:83%) Bp:123〜124℃/9.08×10−2MPa
【0032】実施例2 <化合物(1−1−21)の製造>下記の反応経路によ
り化合物(1−1−21)を製造した。 化合物(4−1−1)(0.11g、0.98mmo
l)、化合物(5−2)(0.5g、1.0mmo
l)、4−ジメチルアミノピリジン(0.05g、0.
44mmol)、塩化メチレン(15mL)の混合物を
攪拌しながら氷水浴で冷却した。1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
(0.23g、1.0mmol)を加えて10時間攪拌
した。塩化メチレン(10mL)、水(10mL)を加
えて攪拌し、有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。塩化メチレンを除去し、得られた残査を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:5g、溶出
液:トルエン)で精製して油状物を得た。この油状物を
ソルミックス/酢酸エチルから再結晶して、化合物(1
−1−21)を無色結晶として得た。 収量:0.56g(収率:94%)
【0033】実施例3 <化合物(1−4−18)および(1−3−18)の製
造>下記の反応経路により化合物(1−4−18)およ
び(1−3−18)を製造した。 (第1段) <シス,シス−ムコン酸 モノメチルエステル(4−2
−1)の製造>酸素雰囲気下で、CuCl(4.0g、
40mmol)とピリジン(100mL)の混合物に、
MeOH(2mL)を加えた。混合物は黄色から深緑色
へ変化した。混合物を22℃で1時間攪拌した。その
後、深緑色の混合物にカテコール(2.2g、20mm
ol)のピリジン(100mL)溶液を3時間かけてゆ
っくり加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した後、
減圧下、35℃を超えないよう注意しながらピリジンを
除去した。残留物を塩化メチレン(150mL)と3M
塩酸(150mL)の混合物に投入した。分離した有機
層を水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶剤を除去して褐色固体の残留物を得た。ヘ
プタン(25mL)から再結晶して、化合物(4−2−
1)を黄色針状結晶として得た 収量:1.83g(収率:59%)。
【0034】(第2段) <シス,シス−ムコン酸ジエステル(1−4−18)の
製造>1H,1H−ヘプタデカフルオロ−1−ノナノー
ル(500mg、1.0mmol)、化合物(4−2−
1)(156mg、1.0mmol)、DCC(206
mg、1.0mmol)、DMAP(12mg、0.1
mmol)、および塩化メチレン(20mL)の混合物
を室温で5時間攪拌した。析出した結晶を濾過により除
去し、濾液を濃縮した。得られた残留物を、カラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル:5g、溶出液:ペンタ
ン)、およびバルブ−バルブ蒸留により精製して、化合
物(1−4−18)を無色油状物として得た。 収量:555mg(収率:94%) H−NMRにおいて、3.78ppmにメチル由来の
シングレット、5.98−6.04ppmおよび7.9
1−7.96ppmに、それぞれシス,シス−1,3−
ブタジエニルに由来する2H分づつのマルチプレットを
確認した。
【0035】(第3段) <トランス,トランス−ムコン酸ジエステル(1−3−
18)の製造>化合物(1−4−18)(500mg、
0.85mmol)、重クロロホルム(5mL)、およ
びヨウ素(50mg、0.2mmol)の混合物をガラ
ス封管中に充填し、太陽光を7日間照射した。H−N
MRでシス,シス体が完全にトランス,トランス体に異
性化したことを確認したのち、溶剤を除去した。第2段
と同様に精製を行い、化合物(1−4−18)を無色油
状物として得た。 収量:421mg(収率:84%) H−NMRにおいて、6.20−6.24ppmおよ
び7.32−7.40ppmに、それぞれトランス,ト
ランス−1,3−ブタジエニルに由来する2H分づつの
マルチプレットを確認した。
【0036】実施例4 実施例1〜3の方法に準じて、化合物(1−1−1)〜
化合物(1−4−40)を製造する。これらの化合物に
おいて、脂環式基を表す記号中にFが挿入されている基
は、その脂環式基中のすべての水素がフッ素で置き換え
られていることを示す。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】実施例5 下記の経路で化合物(1−1−16)の重合および二重
結合の水素添加を行った。
【0048】(第1段) <化合物(1−1−16)の重合>アセトン/ドライア
イス浴で冷却したアンプル管に、化合物(1−1−1
6)(10g、21mmol)、およびジ−t−ブチル
パーオキサイド(DTBPO)(0.16g、1.0m
mol)を注入し、減圧下で封管した。これをオーブン
に入れ、120℃で24時間保持した。室温に戻し、ト
リフルオロ酢酸エチル(20mL)に溶解し、この溶液
をメタノール(400mL)に投入した。析出した固体
をデカンテーション(3回)により洗浄した。濾過して
得られた固体を乾燥し、重合体(2−1)を無色透明の
固体として得た。収量:9.0g(収率:90%)屈折
率:1.383
【0049】(第2段) <重合体(2−1)の水素添加>重合体(2−1)(9
g)、酸化白金(0.9g)およびトリフルオロ酢酸エ
チル(100mL)の混合物を、水素雰囲気下、オート
クレーブ中(78.9MPa、50℃)で72時間攪拌
した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル/中性ア
ルミナ混合物)で、この混合物から酸化白金を除去し
た。トリフルオロ酢酸エチルを留去して、重合体(3−
1)を無色の固体として得た。 収量:8.3g(収率:92%) 屈折率:1.371
【0050】実施例6 下記の経路で化合物(1−1−21)の重合および二重
結合の水素添加を行った。
【0051】(第1段) <化合物(1−1−21)の重合>アセトン/ドライア
イス浴で冷却したアンプル管に、化合物(1−1−2
1)(1.0g、1.7mmol)、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド(DTBPO)(16mg、0.1mmo
l)を注入し、減圧下で封管した。これをオーブンに入
れ、120℃で24時間保持した。室温に戻し、トリフ
ルオロ酢酸エチル(2mL)に溶解し、この溶液をメタ
ノール(40mL)に投入した。析出した固体をデカン
テーション(3回)により洗浄した。濾過して得られた
固体を乾燥して、重合体(2−2)をやや粘調な淡黄色
の固体として得た。 収量:0.85g(収率:85%)
【0052】(第2段) <重合体(2−2)の水素添加>重合体(2−2)
(0.8g)、酸化白金(10mg)、およびトリフル
オロ酢酸エチル(10mL)の混合物を、水素雰囲気
下、オートクレーブ中(78.9MPa、50℃)で7
2時間攪拌した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル/中性アルミナ混合物)で、この混合物から酸化白金
を除去した。トリフルオロ酢酸エチルを留去して、重合
体(3−2)を無色の固体として得た。 収量:0.69g(収率:86%)
【0053】実施例7 下記の経路で化合物(1−3−18)の重合および二重
結合の水素添加を行った。
【0054】(第1段) <化合物(1−3−18)の重合>アセトン/ドライア
イス浴で冷却したアンプル管に、化合物(1−3−1
8)(1.0g、1.7mmol)、およびジ−t−ブ
チルパーオキサイド(DTBPO)(16mg、0.1
mmol)を注入し、減圧下で封管した。これをオーブ
ンに入れ、120℃で24時間保持した。室温に戻し、
トリフルオロ酢酸エチル(2mL)に溶解し、この溶液
をメタノール(40mL)に投入した。析出した固体を
デカンテーション(3回)により洗浄した。濾過して得
られた固体を乾燥して、重合体(2−3)を白色の固体
として得た。 収量:0.75g(収率:75%) 粘度平均分子量(Mν):23,000
【0055】(第2段) <重合体(2−3)の水素添加>重合体(2−3)
(0.8g)、酸化白金(10mg)、およびトリフル
オロ酢酸エチル(10mL)の混合物を、水素雰囲気
下、オートクレーブ中(78.9MPa、50℃)で7
2時間攪拌した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル/中性アルミナ混合物)で、この混合物から酸化白金
を除去した。トリフルオロ酢酸エチルを留去して、重合
体(3−3)を無色の固体として得た。 収量:0.48g(収率:64%)
【0056】実施例8 <共重合体の製造>下記の反応経路で、化合物(1−1
−16)と化合物(7−1)の共重合体を製造した。式
(2−4−1)は、化合物(1−1−16)に由来する
繰り返し単位x個と、化合物(7−1)に由来する繰り
返し単位y個の組み合わせからなる繰り返し単位であ
る。xおよびyはそれぞれ独立して0以上の整数であ
り、(2−4−1)の繰り返しごとにそれぞれ異なる値
であってよい。zは1以上の整数である。 化合物(1−1−16)(0.1g、0.21mmo
l)、化合物(7−1)(0.09g、0.21mmo
l)、およびDTBPO(1.6mg、0.17mmo
l)をアンプル管に注入して封管し、120℃で3時間
加熱した。室温に戻してTHF(2mL)に溶解し、こ
の溶液をメタノール(40mL)に投入した。析出した
固体をデカンテーション(3回)により洗浄した。濾過
して得られた固体を乾燥して、白色固体の共重合体を得
た。 収量:0.17g(収率:89%) Mw:29,000 Mw/Mn:1.89 屈折率:1.341
【0057】実施例9 <共重合体の製造>下記の反応経路で、化合物(1−3
−18)と化合物(7−1)の共重合体を製造した。式
(2−5−1)は、化合物(1−3−18)に由来する
繰り返し単位x個と、化合物(7−1)に由来する繰り
返し単位y個の組み合わせからなる繰り返し単位であ
る。xおよびyはそれぞれ独立して0以上の整数であ
り、(2−5−1)の繰り返しごとにそれぞれ異なる値
であってよい。zは1以上の整数である。 化合物(1−3−18)(0.1g、0.17mmo
l)、前記の単量体(7−1)(0.09g、0.21
mmol)、およびイルガキュアー651(5mg)の
混合物をアンプル管に注入して封管し、450Wの高圧
水銀灯(石英フィルター)の光を20cmの距離から1
0分間あてた。この混合物をTHF(2mL)に溶解
し、得られた溶液をエタノール(40mL)に投入し
た。析出した固体をデカンテーション(3回)により洗
浄した。濾過して得られた固体を乾燥して、白色固体の
共重合体を得た。 収量:0.16g(収率:84%) Mw:21,000 Mw/Mn:1.68 屈折率:1.349
【0058】実施例10 <反射防止膜の製造>市販の芳香族ポリエステル(製品
名:ポリアリレートU−100、ユニチカ社製、屈折率
1.61)をクロロホルムに溶解し、濃度1重量%の溶
液を調製した。ガラス板をこの溶液に漬け、200mm
/分の速度で引き上げ、120℃で10分間乾燥して、
ガラス板に芳香族ポリエステルの薄膜を形成させた。重
合体(3−1)のトリフルオロ酢酸エチル溶液(2重量
%)に、このガラス板を漬け、同様にして重合体(3−
1)の薄膜を形成させた。得られた積層薄膜の鉛筆硬度
は、3Hであった。また、600nmにおける分光反射
率は1%であった。
【0059】実施例11 <光ファイバーの製造>直径が2mmのPMMAファイ
バーを、実施例10で製造した重合体(3−1)の溶液
に漬け、200mm/分の速度で引き上げた。得られた
ファイバーをローラによりゆっくりと延伸し、PMMA
の直径が1mm、重合体(3−1)の層厚が15μmで
あるプラスチック系光ファイバーを得た。この光ファイ
バーの一端から入射した光は、重合体(3−1)の層と
の界面で全反射を繰り返しながら効率よく射出した。
【0060】
【発明の効果】本発明のフッ素含有重合性化合物は、小
さな屈折率を有する。その重合体は小さな屈折率、高い
光線透過率、適切なガラス転移点、高い融点、適度な密
度、小さな表面張力、小さな吸水率、低いガス透過率、
十分な硬度と高い耐薬品性を有する。そして、反射防止
膜、光ファイバーなどに好適に使用できる。
フロントページの続き (72)発明者 宮澤 和利 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社機能材料研究所内 Fターム(参考) 2H050 AA14 AA24 AB42Y AB43X 2K009 AA03 CC26 4H006 AA01 AB46 BJ20 BM10 BM20 BM71 4J100 AS06P AS23P BA15P BA16P BA20P BA40P BB07P BB17P BB18P BC02P BC03P BC04P BC08P BC43P CA01 CA03 DA01 DA04 DA63 FA03 HA04 HB06 HB16 HB17 HB36 HD04 HE14 HE41 JA32

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)で表される重合性化合物。 (式中、Rは水素、炭素数1〜20のアルキル、また
    は炭素数6〜10の芳香族基であり、このアルキル中の
    任意の−CH2−は、−O−、−S−、−CO−、−C
    OO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF
    −、−C≡C−、または2価の脂環式基で置き換えられ
    てもよく、このアルキル中の任意の水素はハロゲンまた
    は−CNで置き換えられてもよく、この芳香族基中の任
    意の水素はハロゲン、炭素数1〜4のアルキルまたは−
    CNで置き換えられてもよく;mは1〜20の整数であ
    り、nは0〜10の整数であり、pは1〜41の整数で
    あり;qは0または1である。)
  2. 【請求項2】式(1)において、Rが水素または炭素
    数1〜20のアルキルである、請求項1に記載の重合性
    化合物。
  3. 【請求項3】式(1)において、Rが炭素数1〜10
    のアルキルである、請求項1に記載の重合性化合物。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の式(1)で表される重合
    性化合物の少なくとも1個を含有する重合性組成物。
  5. 【請求項5】式(2)で表される繰り返し単位を有する
    重合体。 (式中のR、m、n、pおよびqの意味は、請求項1
    におけるそれらと同じである。)
  6. 【請求項6】式(2)において、Rが水素または炭素
    数1〜20のアルキルである、請求項5に記載の重合
    体。
  7. 【請求項7】式(3)で表される繰り返し単位を有する
    重合体。 (式中のR、m、n、pおよびqの意味は、請求項1
    におけるそれらと同じである。)
  8. 【請求項8】式(3)において、Rが水素または炭素
    数1〜20のアルキルである、請求項7に記載の重合
    体。
  9. 【請求項9】請求項5〜8のいずれか1項に記載の重合
    体を含有する反射防止膜。
  10. 【請求項10】請求項5〜8のいずれか1項に記載の重
    合体を含有する光ファイバー。
  11. 【請求項11】請求項5〜8のいずれか1項に記載の重
    合体を含有する光学レンズ。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の反射防止膜を含有する
    表示素子。
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