JP2003267449A - 物品輸送容器及び空箱回収システム - Google Patents

物品輸送容器及び空箱回収システム

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JP2003267449A JP2002068056A JP2002068056A JP2003267449A JP 2003267449 A JP2003267449 A JP 2003267449A JP 2002068056 A JP2002068056 A JP 2002068056A JP 2002068056 A JP2002068056 A JP 2002068056A JP 2003267449 A JP2003267449 A JP 2003267449A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種類の大きさの物品輸送容器を適用するこ
とによって、個々の物品の形状や大きさに依存すること
無く、物品を緩衝固定して輸送可能な物品輸送容器を提
供する。 【解決手段】物品を収容して輸送する繰り返し再使用可
能な物品輸送容器において、物品を収容する上部開口部
を備える箱本体を具備し、箱本体の上部開口部に嵌合し
て蓋をする本体蓋を具備し、物品を所定に保持して締結
し、且つ繰り返し物品の着脱が可能な構造を備える締結
構造体を具備し、締結構造体と物品との間に介在して物
品を保護緩衝するベルト緩衝部材を具備して、多様な形
状/大小サイズの物品を押圧保持して輸送可能に固定で
きる物品輸送容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製品等の物品を
輸送可能に梱包収容する物品輸送容器において、繰り返
し再利用が可能な構造を備える物品輸送容器に関する。
更に、前記物品輸送容器を適用して空箱となった物品輸
送容器の配送管理を効率的に行える物品輸送容器配送管
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】物品輸送容器は物品を収容する外箱と、
物品輸送容器の中で物品が輸送途中に暴れて損傷しない
ように、保持緩衝する緩衝固定手段を物品輸送容器内に
備える必要がある。従来の物品輸送容器の外箱は主に段
ボールである。また、従来の緩衝固定手段は、物品の形
状毎に対応した個別構造の保持構造体としていた。この
為、物品の種類に対応して、多数数百種類の保持構造体
を製造して予め用意しておく必要がある。このことは少
量多品種の物品を輸送する場合においては好ましくな
く、更に、緩衝固定手段である梱包資材の保管場所が必
要であり、その保管管理も含めて大変となる難点があ
る。他方で、新規の物品には新たに梱包部材を設計して
製作して用意しておく必要があり、相当の準備期間もか
かる難点がある。更に、予定外の物品においては、その
都度梱包資材を物品に対応させて手加工で製造しなけれ
ばならずコスト高となる難点がある。また、物品毎に対
応する梱包資材の全てを予め揃えておき、異なる物品毎
に対応した梱包作業を行うことになるので、梱包作業の
作業手順が異なって作業時間もかかる場合が多い。ま
た、異なる梱包作業により作業が煩雑となる難点もあ
る。また、物品によっては、上記緩衝固定手段と共に、
物品輸送容器の内部の空きスペースへ発泡スチロール等
の弾力性のある充填緩衝材(敷き詰め部材)を敷いて輸
送する場合もある。
【0003】ところで、上記外箱と緩衝固定手段とは、
配達先まで運ばれた後は空箱となり、無用のゴミ問題と
なる。即ち、配達先での物品輸送容器は物品が取り出さ
れた空箱となり、大量のゴミの発生源となる。段ボール
等の可燃物は消却処分され、プラスチック等の燃せない
ゴミは産業廃棄物として埋め立て処理される。これを試
算して見る。例えば1企業が50000箱/年使用し、
1個の重量が3Kgと仮定すると、150トン/年をゴ
ミとして廃棄することになる。従って、国内全体では、
この数千〜数万倍以上となるからして、毎年数十億トン
のゴミが廃棄されることとなる。このことは地球環境保
護の観点、地球資源の有効活用及び産業活動の観点から
しても好ましいことではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述説明したように従
来技術においては、第1に、物品の種類に対応して、多
数数百種類の保持構造体を製造して予め用意しておく必
要性がある。これに伴う梱包資材の保管場所が必要とな
り、個々の梱包資材の管理も必要となってくる。第2
に、新規の物品には新たに梱包部材を設計して製作して
予め用意しておく必要があり、更に相当の準備期間もか
かる難点がある。また、予定外の物品においては、その
物品に対応させて梱包資材を手加工で製造する必要があ
る。第3に、物品輸送容器と緩衝固定手段とは、配達先
まで運ばれた後は空箱となり、大量のゴミの発生源とな
る。このことは地球資源の有効活用の観点、地球環境保
護の観点からも好ましくなく実用上の難点がある。
【0005】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、複数種類の大きさの物品輸送容器を適用することに
よって、個々の物品の形状や大きさに依存すること無
く、物品を緩衝固定して輸送可能な物品輸送容器を提供
することである。また、本発明が解決しようとする課題
は、繰り返し再利用可能な構造を備えた物品輸送容器を
提供することである。また、本発明が解決しようとする
課題は、ゴミ廃材の発生が殆ど発生しない梱包構造を備
えた物品輸送容器を提供することである。また、本発明
が解決しようとする課題は、物品配達後に空箱となった
物品輸送容器を再利用する為に回収した空箱の配送管理
を効率的に配送管理する物品輸送容器配送管理システム
を提供することである。また、本発明が解決しようとす
る課題は、配送依頼人/依頼企業からの物品輸送依頼を
受けたとき、依頼人の物品に対応した空箱を配送できる
物品輸送容器配送管理システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の解決手段を示す。
上記課題を解決するために、物品を収容して輸送する繰
り返し再使用可能な物品輸送容器において、物品を収容
する上部開口部を備える箱本体40を具備し、箱本体4
0の上部開口部に嵌合して蓋をする本体蓋50を具備
し、物品を所定に保持して締結し、且つ繰り返し物品の
着脱が可能な構造を備える締結構造体(例えば物品締結
ベルト11a、11bと物品バックルや、網構造体18
と物品バックル)を具備し、上記締結構造体と物品との
間に介在して物品を保護緩衝するベルト緩衝部材(例え
ば物品上部緩衝シート38)を具備し、以上を具備し
て、多様な形状/大小サイズの物品を押圧保持して輸送
可能に固定できることを特徴とする物品輸送容器であ
る。上記発明によれば、複数種類の大きさの物品輸送容
器を適用することによって、個々の物品の形状や大きさ
に依存すること無く、物品を緩衝固定して輸送可能な物
品輸送容器が実現できる。
【0007】次に、第2の解決手段を示す。上記課題を
解決するために、物品を収容して輸送する繰り返し再使
用可能な物品輸送容器において、物品を収容する上部開
口部を備える箱本体40を具備し、箱本体40の上部開
口部に嵌合して蓋をする本体蓋50を具備し、上記箱本
体40の収容底面に対応した大きさで上記箱本体40の
内部へ収容して、物品を保護緩衝する緩衝材を物品と接
する面に備える内装トレー10を具備し、物品を所定に
保持して締結し、且つ繰り返し物品の着脱が可能な構造
を備える締結構造体(例えば物品締結ベルト11a、1
1bと物品バックルや、網構造体18と物品バックル)
を具備し、上記締結構造体と物品との間に介在して物品
を保護緩衝するベルト緩衝部材(例えば物品上部緩衝シ
ート38)を具備し、以上を具備して、多様な形状/大
小サイズの物品を押圧保持して輸送可能に固定できるこ
とを特徴とする物品輸送容器がある。
【0008】次に、第3の解決手段を示す。ここで第3
図、は、本発明に係る解決手段を示している。上述締結
構造体の一態様は、一対の物品締結ベルト11a、11
bを所定複数組を具備し、各々の一対の物品締結ベルト
11a、11bには両者を着脱可能に嵌合する一対の物
品バックル11c、11dを具備し、上記一対の物品締
結ベルト11a、11bの一端側は箱本体40若しくは
上記内装トレー10に固定され、他端側は物品締結ベル
トで締結するベルト長を調整でき、且つ上記物品バック
ル11c、11dにより物品の着脱が可能とする、こと
を特徴とする上述物品輸送容器がある。
【0009】次に、第4の解決手段を示す。ここで第5
図は、本発明に係る解決手段を示している。上述締結構
造体の一態様は、一対の物品締結ベルト11a、11b
を所定複数組を具備し、各々の一対の物品締結ベルト1
1a、11bを着脱可能に嵌合する一対の物品バックル
11c、11dを具備し、物品を覆う網状の網構造体1
8を具備し、上記網構造体18の一辺若しくは二辺側が
箱本体40若しくは上記内装トレー10に固定され、上
記網構造体18の他の二辺若しくは三辺側に、一対の物
品締結ベルトにおける一方の物品締結ベルト11aを取
り付け固定し、上記所定複数組の一対の物品締結ベルト
における他方の物品締結ベルト11bは箱本体40若し
くは上記内装トレー10に固定し、所定複数組の物品締
結ベルト11a、11bと上記網構造体18とで物品を
所定の押圧で保持でき、且つ上記物品バックル11c、
11dにより物品の着脱が可能とする、ことを特徴とす
る上述物品輸送容器がある。
【0010】次に、第5の解決手段を示す。上述締結構
造体の一態様は、物品を覆う弾性を有する網状の網構造
体18を具備し、箱本体40若しくは上記内装トレー1
0に固定されて、所定の編み目部位を引っ掛けて上記網
構造体18を物品と共に所定に押圧保持して係止する所
定複数カ所の留め金(フック)を具備し、上記網構造体
18の一辺若しくは二辺側が箱本体40若しくは上記内
装トレー10に固定し、若しくは全て固定無しでも良
く、上記網構造体18の複数カ所の編み目部位を複数個
の上記留め金で引っ掛けて物品を押圧保持して輸送可能
に固定する、ことを特徴とする上述物品輸送容器があ
る。
【0011】次に、第6の解決手段を示す。上述内装ト
レー10を上記箱本体40の上下に積層して複数収容し
て備えて、高さが低い物品を複数個収容できる、ことを
特徴とする上述物品輸送容器がある。
【0012】次に、第7の解決手段を示す。複数個の物
品を上下に積層して収容可能なとき、上記物品締結ベル
ト11a、11bで複数個の物品を上下に積層して押圧
保持して輸送可能に固定する、ことを特徴とする上述物
品輸送容器がある。
【0013】次に、第8の解決手段を示す。ここで第6
図は、本発明に係る解決手段を示している。上述締結構
造体と上記ベルト緩衝部材とを一体構造として備える物
品緩衝帯39である、ことを特徴とする上述物品輸送容
器がある。
【0014】次に、第9の解決手段を示す。上述箱本体
40と上記本体蓋50とを嵌合した後、両者を締め付け
固定する係止手段(例えば係止ベルト700)を備え
る、ことを特徴とする上述物品輸送容器がある。
【0015】次に、第10の解決手段を示す。上述本体
蓋50の一態様としては、上部及び側面からの雨水の侵
入を防止する蓋構造を備える、ことを特徴とする上述物
品輸送容器がある。
【0016】次に、第11の解決手段を示す。ここで第
7図は、本発明に係る解決手段を示している。上述箱本
体40と上記本体蓋50とが上記係止手段で係止された
後、当該係止手段が輸送元で封止したことを示す開梱識
別装置(例えば開封識別テープ、割り印シール)を付与
して備える、ことを特徴とする上述物品輸送容器があ
る。これにより、輸送途中で開梱されたか否かを配達途
中や配達先で確認することが可能となる利点が得られ
る。
【0017】次に、第12の解決手段を示す。上記課題
を解決するために、物品輸送容器へ物品を収容した梱包
箱を配達先へ配送し、配送後に空箱となった当該物品輸
送容器を回収する空箱回収システムにおいて、繰り返し
再使用可能な有限種類数Nの物品輸送容器を具備し、複
数カ所の集配基地から統括コンピュータが受ける上記空
箱情報と上記空箱要求情報とに基づいて、該当する種類
の容器種類コード(例えば種類A〜E)の空箱若しくは
空相当箱に対して回収要求日時迄に要求元へ回送する配
送指令を集配基地へ発生する空箱回収指令手段を具備
し、以上を具備することを特徴とする空箱回収システム
がある。
【0018】次に、第13の解決手段を示す。上記課題
を解決するために、物品輸送容器へ物品を収容した梱包
箱を配達先へ配送し、配送後に空箱となった当該物品輸
送容器を回収する空箱回収システムにおいて、ここで、
梱包箱とは物品を収容した状態の容器(物品輸送容器)
とし、空箱とは物品を収容していない空状態の容器と
し、指定期日迄に空箱として空箱要求元へ配送可能な容
器を空相当箱としたとき、繰り返し再使用可能な有限種
類数Nの物品輸送容器を具備し、有限種類数Nの個々の
物品輸送容器の種類が特定できる容器種類コード(例え
ば種類A〜E)を個々の上記物品輸送容器に付与する容
器種類コード付与手段(例えばバーコード形態のラベル
を物品輸送容器へ貼り付けて備える)を具備し、少なく
とも空箱回収に係る空箱の配送を行う複数カ所の集配基
地(例えば物品配送センター200、製品製造工場10
0、物品修理センター150、集配センター310、3
20)を具備し、上記容器種類コード付与手段を読み取
って容器種類コードの情報を取得する容器種類コード情
報入力手段(例えばバーコード・リーダー)を具備し、
空箱回収システムの全体を統括制御する統括コンピュー
タを具備し、空箱を要求する集配基地(空箱要求元)は
必要とする容器種類コード(例えば種類A〜E)と回収
要求日時とを空箱要求情報として上記管理コンピュータ
へ入力する手段を具備し、複数カ所の集配基地から統括
コンピュータが受ける上記空箱情報と上記空箱要求情報
とに基づいて、該当する種類の容器種類コード(例えば
種類A〜E)の空箱若しくは空相当箱に対して回収要求
日時迄に要求元へ回送する配送指令を集配基地へ発生す
る空箱回収指令手段を具備し、以上を具備することを特
徴とする空箱回収システムがある。
【0019】次に、第14の解決手段を示す。上記課題
を解決するために、物品輸送容器へ物品を収容した梱包
箱を配達先へ配送し、配送後に空箱となった当該物品輸
送容器を回収する空箱回収システムにおいて、ここで、
梱包箱とは物品を収容した状態の容器(物品輸送容器)
とし、空箱とは物品を収容していない空状態の容器と
し、指定期日迄に空箱として空箱要求元へ配送可能な容
器を空相当箱としたとき、繰り返し再使用可能な有限種
類数Nの物品輸送容器を具備し、有限種類数Nの個々の
物品輸送容器の種類が特定できる容器種類コード(例え
ば種類A〜E)を個々の上記物品輸送容器に付与する容
器種類コード付与手段(例えばバーコード形態のラベル
を物品輸送容器へ貼り付けて備える)を具備し、上記空
箱若しくは上記空箱と上記梱包箱の両方の配送を行う複
数カ所の集配基地(例えば物品配送センター200、製
品製造工場100、物品修理センター150、集配セン
ター310、320)を具備し、複数カ所の集配基地に
空箱及び梱包箱の流通状況を管理する管理コンピュータ
を具備し、上記容器種類コード付与手段を読み取って容
器種類コードの情報を上記管理コンピュータへ入力する
容器種類コード情報入力手段(例えばバーコード・リー
ダー)を具備し、空箱回収システムの全体を統括制御す
る統括コンピュータを具備し、複数カ所の上記管理コン
ピュータと上記統括コンピュータとの間で、空箱回収に
係る情報の授受を行う通信手段を具備し、空箱を要求す
る集配基地(空箱要求元)は必要とする容器種類コード
(例えば種類A〜E)と回収要求日時とを空箱要求情報
として上記管理コンピュータへ入力する手段を具備し、
複数カ所の集配基地から統括コンピュータが受ける上記
空箱情報と上記空箱要求情報とに基づいて、該当する種
類の容器種類コード(例えば種類A〜E)の空箱若しく
は空相当箱に対して回収要求日時迄に要求元へ回送する
配送指令を集配基地へ発生する空箱回収指令手段を具備
し、以上を具備することを特徴とする空箱回収システム
がある。
【0020】次に、第15の解決手段を示す。上述空箱
情報の一態様は、各集配基地が管理する現時点で空箱状
態の容器種類と個数の空箱情報の全てを具備し、各集配
基地が管理する現時点で梱包箱の状態の容器種類と個数
の梱包箱情報の全てを具備し、前記梱包箱情報の容器の
中で空箱として再利用可能な回収可能日時が確定してい
る梱包箱に対する回収可能日時情報(例えば図9(a)
に示す空箱予定期間P1)を具備し、を少なくとも備え
る、ことを特徴とする上述空箱回収システムがある。
【0021】次に、第16の解決手段を示す。上述空箱
要求情報の一態様は、要求元へ配送完了すべき要求期限
日の情報を具備し、配送を要求する容器種類の情報と、
その所要個数の情報を具備し、空箱を要求する優先度の
違いを示す優先順位の情報を具備し、を少なくとも備え
る、ことを特徴とする上述空箱回収システムがある。
【0022】次に、第17の解決手段を示す。上述空箱
要求情報において、優先順位の高い要求から順次空箱を
割り当て処理する為に、優先順位の高さを示す優先順位
情報を更に備える、ことを特徴とする空箱回収システム
がある。
【0023】次に、第18の解決手段を示す。上述空箱
要求情報において、空箱配送を要求する容器種類が不足
している場合、当該容器種類の代わりに当該物品を収容
可能な代替え容器種類の適用が可能とする代替え可能通
知情報を更に備える、ことを特徴とする空箱回収システ
ムがある。
【0024】次に、第19の解決手段を示す。ここで第
9図と第10図は、本発明に係る解決手段を示してい
る。上述空箱回収指令手段の一態様は、空箱要求元と空
箱配送元との地点間における個々の輸送期間P2を示す
輸送期間情報(例えば図9(b)のテーブル)を予め備
えておき、上記空箱情報と上記空箱要求情報とに基づい
て、第1に、現時点で空箱状態の容器の場合には上記輸
送期間P2を空箱回収期間Pとして求め、第2に、梱包
箱の場合には回収可能日時情報に基づいて空箱予定期間
P1と上記輸送期間P2との両者を加算した結果の空箱
回収期間Pを求め、前記で求める空箱回収期間Pは、少
なくとも空箱要求のある容器種類を対象として求め、求
めた個々の容器の空箱回収期間Pを空箱対象リストとし
て生成し、生成した空箱対象リストにおける空箱回収期
間Pの日時の短い容器を対象として所定要求個数を選択
採用して、前記選択採用した容器を管理する集配基地C
1〜C8に対して、空箱要求元の集配基地へ配送するよ
うに、空箱回収指令を発する、ことを特徴とする上述空
箱回収システムがある。
【0025】次に、第20の解決手段を示す。ここで第
11図と第13図は、本発明に係る解決手段を示してい
る。上述空箱回収指令手段において、異なる要求期限日
で同一容器種類の空箱要求情報を空箱要求元若しくは同
一空箱要求元から受けた場合には、要求期限日の短い空
箱要求を優先して選択採用する、ことを特徴とする空箱
回収システムがある。
【0026】次に、第21の解決手段を示す。ここで第
12図は、本発明に係る解決手段を示している。上述空
箱回収指令手段において、優先順位の異なる条件で同一
容器種類の空箱要求情報を空箱要求元若しくは同一空箱
要求元から受けた場合には、優先順位の高い順番に空箱
を選択採用する、ことを特徴とする空箱回収システムが
ある。
【0027】次に、第22の解決手段を示す。ここで第
12図は、本発明に係る解決手段を示している。上述優
先順位の一態様としては、要求期限日迄に必須となる必
須空箱要求形態と、要求期限日以降に使用予定の見込み
がある見込み空箱要求形態と、要求期限日以降には当該
集配基地での空箱保管が可能な保管可能空箱要求形態
と、を少なくとも備える、ことを特徴とする空箱回収シ
ステムがある。
【0028】次に、第23の解決手段を示す。上述空箱
回収指令手段において、予め各集配基地毎の空箱保管能
力(容器の容積に依存する容器の最大保管個数)を定め
て空箱回収システムに登録しておき、各集配基地におけ
る空箱保管量が保管能力の所定割合以上となった場合に
は、保管中の所定個数の空箱で且つ当該集配基地で使用
予定が無い容器種類の容器を対象として、隣接する他の
集配基地若しくは保管割合が所定割合以下(例えば2割
以下)の集配基地若しくは空箱の供給を主たる業務とし
て行う特定の集配基地(例えば物品配送センター20
0)へ空箱を配送するように空箱回収指令を発する、こ
とを特徴とする空箱回収システムがある。
【0029】次に、第24の解決手段を示す。ここで第
14図は、本発明に係る解決手段を示している。上述空
箱回収指令手段において、空箱配送を要求する容器種類
が不足している場合、不足する個数の空箱に対しては当
該容器種類の代わりに適用可能な代替え容器種類の情報
に基づく他の容器種類を対象として空箱を選択採用す
る、ことを特徴とする空箱回収システムがある。
【0030】次に、第25の解決手段を示す。ここで第
19図は、本発明に係る解決手段を示している。各所在
地間で空箱を配送するときの輸送コストの重み付けの情
報を予め備えておき、上述空箱回収指令手段において生
成された空箱対象リストの中から空箱を選択採用する場
合において、要求期限日迄に空箱配送が可能となる空箱
の個数が要求個数よりも多い場合、上記輸送コストの重
み付けに基づいて、輸送コストの安価となる空箱を上記
空箱対象リストから選択採用する、ことを特徴とする空
箱回収システムがある。
【0031】次に、第26の解決手段を示す。上述空箱
回収指令手段の一態様としては、以前の空箱回収指令を
集配基地が受けて、受けた空箱回収指令の空箱の全て若
しくは所定数に対して配送確定を要求する配送確定要求
が発信され、前記要求を空箱回収指令手段が承認し、配
送確定承認情報として要求した集配基地へ通知した場合
には、配送確定承認情報に基づく当該空箱は空箱対象か
ら除外する処理を追加して備える、ことを特徴とする上
述空箱回収システムがある。
【0032】次に、第27の解決手段を示す。ここで第
15図は、本発明に係る解決手段を示している。上述空
箱回収指令手段の一態様は、ユーザー宅(物品の配送を
行う顧客/企業)からの配送完了後の空箱の回収依頼
を、確定後の空箱回収可能日時と容器種類と所要個数と
共に通信手段を介して受けた後、これに基づいて空箱回
収可能日時に回収するように当該ユーザー宅を担当する
集配基地へ空箱回収指令が発し、当該集配基地は前記空
箱回収指令に基づいて、当該ユーザー宅に存在する該当
する指定の空箱を回収可能日時に回収して当該集配基地
で保管、若しくは他の集配基地への配送を指示する空箱
回収指令が有る場合には一時保管後、空箱要求元の集配
基地へ指定の要求期限日迄に配送する、ことを特徴とす
る上述空箱回収システムがある。
【0033】次に、第28の解決手段を示す。ここで第
15図は、本発明に係る解決手段を示している。上述空
箱回収指令手段の一態様は、ユーザー宅(物品の配送を
行う顧客/企業)からの物品の配送のための空箱の供給
依頼を、確定後の空箱供給可能日時と容器種類と所要個
数と共に通信手段を介して受けた後、これに基づいて空
箱供給可能日時に空箱を供給できるように当該ユーザー
宅を担当する集配基地へ空箱回収指令が発し、且つ、所
要個数の容器種類が空箱供給可能日時の前迄に当該集配
基地へ回送されるように他の集配基地若しくは当該集配
基地へ空箱回収指令を発し、所要個数の容器種類の配送
を受けた当該集配基地は当該ユーザー宅へ空箱供給可能
日時に空箱を供給し、当該ユーザー宅で直ちに梱包され
た、若しくは後日に梱包された後の梱包箱は所定の配送
先へ配送する、ことを特徴とする上述空箱回収システム
がある。
【0034】次に、第29の解決手段を示す。上述容器
種類コード情報入力手段の一態様は、第1に、バーコー
ド・ラベルを物品輸送容器に備えておき、これをバーコ
ード・リーダーで読み取って当該集配基地の管理コンピ
ュータへ入力し、若しくは第2に、上記容器種類コード
情報のみを有する第1のバーコード・ラベルを物品輸送
容器に備え、且つ個々の梱包箱毎に固有のコード値を付
与すべき梱包コード情報を有する第2のバーコード・ラ
ベルを物品輸送容器に備えておき、これら2個のバーコ
ード・ラベルをバーコード・リーダーで読み取って管理
コンピュータへ入力し、若しくは第3に、個々の梱包箱
毎に配達に適用する固有のコード値を付与した梱包コー
ド情報と上記容器種類コード情報との両情報を併合させ
た併合バーコード・ラベルを物品輸送容器に備えてお
き、これをバーコード・リーダーで読み取って管理コン
ピュータへ入力する、ことを特徴とする上述空箱回収シ
ステムがある。
【0035】次に、第30の解決手段を示す。上述通信
手段の一態様としては、電話回線、無線通信回線、イン
トラネット若しくはインターネット、又は前記通信要素
の複数を適用する、ことを特徴とする上述空箱回収シス
テムがある。
【0036】次に、第31の解決手段を示す。上述管理
コンピュータの一態様は、各集配基地に備えられ、少な
くとも空箱、梱包箱若しくは空相当箱の回収と配送を当
該集配基地で管理して空箱回収指令を発するコンピュー
タであって、上記空箱情報と上記空箱要求情報とを通信
手段を介して上記統括コンピュータへ通知する手段を具
備し、上記統括コンピュータからの空箱回収指令を通信
手段を介して受けて、当該集配基地で配送管理している
空箱若しくは空相当箱、を対象として配送指令を出力す
る手段を具備し、以上を備える、ことを特徴とする上述
空箱回収システムがある。
【0037】次に、第32の解決手段を示す。上記課題
を解決するために、上記統括コンピュータは、少なくと
も空箱、梱包箱若しくは空相当箱の回収と配送を管理
し、且つ管理コンピュータの全体の調停管理を行って、
空箱回収システムの全体を統括制御するコンピュータで
あって、通信手段を介して全ての上記管理コンピュータ
と接続され、各集配基地から収集される、少なくとも空
箱に係る空箱情報と空箱要求情報とを受けて保存管理す
る空箱管理データベースDBを具備し、全ての上記管理
コンピュータからの空箱、梱包箱若しくは空相当箱の情
報である空箱情報を受けて、上記空箱管理データベース
DBへ所定に格納し、全ての上記管理コンピュータから
の空箱要求情報を受けて、上記空箱管理データベースD
Bへ所定に格納し、上記空箱管理データベースDBに基
づいて空箱回収指令を発する、ことを特徴とする上述空
箱回収システムがある。
【0038】尚、本願発明手段は、所望により、上記解
決手段における各要素手段を適宜組み合わせて、実用可
能な他の構成手段としても良い。また、上記各要素に付
与されている符号は、発明の実施の形態等に示されてい
る符号に対応するものの、これに限定するものではな
く、実用可能な他の均等物を適用した構成手段としても
良い。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に本発明を適用した実施の形
態の一例を図面を参照しながら説明する。また、以下の
実施の形態の説明内容によって特許請求の範囲を限定す
るものではないし、更に、実施の形態で説明されている
要素が解決手段に必須であるとは限らない。更に、実施
の形態で説明されている要素の形容/形態は、一例であ
りその形容/形態内容のみに限定するものではない。
【0040】先ず、本発明の物品輸送容器について以下
に説明する。図1は物品輸送容器の外観斜視図と、内部
構造を示す透視側面図である。物品輸送容器の構成要素
は、図1(a、b)に示すように、箱本体40と、本体
蓋50と、内装トレー10と、トレー緩衝シート36
と、物品上部緩衝シート38と、箱締結ベルト31、3
2とを備える。
【0041】箱本体40は外箱であって、図1(a、
b)に示すように、内部へ輸送対象の物品を所定に保持
した状態にある内装トレー10と、トレー緩衝シート3
6と、物品上部緩衝シート38と、を内蔵する。そし
て、繰り返し再利用できるように、耐荷重性と耐久性と
耐水性とを備えた箱構造体としている。耐荷重性は例え
ば、トラックで輸送時に10段程度重ねられて、200
Kg前後の荷重がかかる状態においても、実用的に変形劣
化しない強度構造を有する箱構造体とする。また耐久性
は例えば、数百回の繰り返し使用される輸送においても
実用的に使用可能な耐久構造を備えた箱本体とする。更
に耐水性は、上部及び側面からの雨水等が、本体蓋50
を被せた状態の箱本体40内部へ容易に侵入しないよう
に製作する。この為に、使用する部材は紙の段ボールで
は無く、耐水性のある樹脂系の素材を適用することが望
ましい。更に、物品の大きさや形状に対応して、10〜
20品種程度の規格化されたサイズのものを製作する。
この小品種の外箱でも、後述の内装トレー10により多
種多様な形状やサイズの物品を的確に保持して収容す
る。
【0042】本体蓋50は、箱本体40の上部開口部に
嵌合して被せる蓋であり、更に蓋緩衝シート52が背面
に貼り付けられている。また耐久性については例えば、
数百回の繰り返し輸送においても実用的に耐えうる耐久
構造を備えるように製作する。更に、上部及び側面から
の雨水が箱本体40内部へ直接侵入しないように蓋構造
を形成する。更に、本体蓋50と箱本体40とが嵌合し
た状態において、図3に示す内装トレー10に備える4
個のL字形の側壁板17の上面部が本体蓋50に適度の
圧力で当接することによって、内装トレー10が固定さ
れる。この結果、上下方向への振動が抑制できる利点が
得られる。同時に、上からの荷重に対する耐久強度の維
持も計っている。尚、背面に貼り付けられている蓋緩衝
シート52は、例えばウレタン等のシート部材であっ
て、内装トレー10に保持された状態の物品と本体蓋5
0との間の緩衝用に備えているが、必須要素では無い。
【0043】内装トレー10は、図3の上面図と側面図
及び図2(b)に示すように、物品をベルトで固定して
保持緩衝するものであって、トレー板15と、少なくと
も2組の物品締結ベルト11a、11bと、物品下部緩
衝シート16と、4個の側壁板17とを備える。トレー
板15は、物品を載せて保持する土台部材であり、箱本
体40に内接して丁度収容できる大きさである。これに
は物品下部緩衝シート16が貼り付けられている。更
に、2組の物品締結ベルト11a、11bの一端側が各
々固定されている。更に、4個のL字形の側壁板17が
固定接着されている。4個の側壁板17は、L字形の上
面部が本体蓋50に適度の圧力で当接する高さに製作す
る。この結果、本体蓋50が被された状態においては、
内装トレー10が固定された状態になる。同時に、上か
らの荷重に対する耐久強度の維持も得られる。
【0044】2組の物品締結ベルト11a、11bは、
載置した物品の上部側から十字状に押さえつけて締め付
け固定するベルトであって、最大の物品が載置された場
合でも両ベルトを連結して締め付けできる十分な長さを
備えておく。各々のベルトの一端は上記トレー板15に
固定されている。一組のベルトの一方である物品締結ベ
ルト11aには、内装トレー10上に収容される物品の
大小に係わらず柔軟に締め付け固定できるようにベルト
長を調整できる第1の物品バックル(止具)11cを備
える。一組のベルトの他方である物品締結ベルト11b
には、前記第1の物品バックル11cと着脱可能に嵌合
する第2の物品バックル(止具)11dを備えている。
両バックルは一式の留め具であり、作業者により手で随
時着脱可能である。これにより、物品締結ベルト11b
を除々に締め付けていくことで、物品の大小のサイズに
係わらず所望の締結力を付与した状態で物品を支持固定
できる。無論、繰り返し再利用ができる。これに伴っ
て、物品の大きさが異なっていても支持固定できる大き
な利点が得られる。これによれば、従来のように、物品
毎に物品形状に対応した固有の保持構造体とした緩衝固
定手段を在庫して準備しておく必要性が解消できる大き
な利点が得られる。また、物品はベルトで締め付け固定
されているので、上部や側面部に空間が存在していても
良く、輸送中に荷ずれが生じて損傷を与えることが無く
なる。この結果、従来のように、物品毎に異なる緩衝固
定手段を適用する必要性が解消できる大きな利点が得ら
れる。更に、内部の空きスペースへ発泡スチロール等の
敷き詰め部材を敷き詰める必要性も解消できる利点が得
られる。
【0045】物品下部緩衝シート16はウレタン等のシ
ート部材であって、トレー板15へ貼り付けられてい
る。これにより、物品の下部側とトレー板15との間に
介在して、輸送中の衝撃を緩衝することができる。
【0046】側壁板17は、図2(b)及び図3に示す
ように、物品の側面側と箱本体40の側面側との間を緩
衝し、且つ、上下方向の支柱構造ともなっていて弾性と
押圧強度の有る部材を使用する。これにより物品の保護
と共に、上からの荷重に対する耐久強度の向上が計れ
る。
【0047】図2(c)に示すトレー緩衝シート36は
下部から内装トレー10へ与える外部衝撃を和らげるウ
レタン等のシート部材である。この結果、図1(b)に
示すように、内装トレー10と、箱本体40の底面との
間に挟むように介在して、輸送中の緩衝作用を得る。
尚、所望により、トレー緩衝シート36はトレー板15
へ接着した状態としても良い。
【0048】物品上部緩衝シート38は、図2(b)及
び図4(a)に示すように、物品上面を覆う面積を有す
るウレタン等のシート部材を適用する。これにより、物
品の上面側と2本の物品締結ベルト11aとの間を緩衝
するように介在させる。この結果、ベルトによる物品の
押圧力を全面に分散させる作用が得られて、多様な異形
物品に対して緩やかに保持固定することができる。ま
た、物品の大小に依存すること無く緩衝保持できる。
【0049】図1に示す箱締結ベルト31、32は箱本
体40と本体蓋50とを締め付け固定するものであっ
て、箱締結ベルトの一端には第1のバックル(止具)3
1d、32dが備えられている。箱締結ベルトの他端側
の途中には遊動可能に装着された前記第1のバックルに
嵌合する第2のバックル(止具)31c、32cを備え
ている。両バックルを嵌合した後、ベルトを締め付ける
ことで、所望の締結力で縛ることができ、且つ、繰り返
し再利用ができる。これによれば、従来のような、消耗
品としての物品固有の保持構造体や荷造り用テープ等が
不要にできる。
【0050】上述した本発明の物品輸送容器の構造によ
れば、物品をベルトで締め付けて緩衝保持する構造を備
えることにより、物品のサイズが箱本体40に収容可能
であれば、物品のサイズの大小や形状の違いに係わら
ず、同一の物品輸送容器を適用して輸送可能となる大き
な利点が得られる。即ち、汎用性の有る物品輸送容器が
実現可能となる大きな利点が得られる。更に、物品はベ
ルトで締め付け固定されているので、上部や側面部に空
間が存在していても、輸送中に荷ずれが生じることが無
い利点が得られる。従って、空間領域へ充填緩衝材(敷
き詰め部材)を敷き詰め部材等を介在させる必要性も解
消できる。更に従来のように、物品毎に物品形状に対応
した固有の保持構造体とした緩衝固定手段を物品毎に準
備しておく必要性が解消できる大きな利点が得られる。
更に、新たな物品形状が生じる毎に、これに対応する新
たな緩衝固定手段を設計製作する必要性も解消される。
また、梱包作業時間は5分前後で済むため、従来方式に
対して大幅に時間短縮できる大きな利点が得られる。前
記利点に伴って、ユーザーへ配達後の空箱は、他の物品
の梱包に直ちに再使用可能な状態となる結果、空箱はそ
のままで繰り返しリサイクル可能となる大きな利点が得
られる。更に、本発明の緩衝固定手段は、全てそのまま
次の物品の梱包に適用できるのでゴミ廃材の発生要因は
ゼロとなる大きな利点も得られる。
【0051】次に、上述したリサイクル可能な物品輸送
容器を適用した物品輸送容器配送管理システムについて
以下に説明する。図8はリサイクル可能な物品輸送容器
を適用した物品輸送容器配送管理システムを説明する概
念構成例である。図18は大きさの異なる5種類の物品
輸送容器(容器)A,B,C,D,Eの外観図である。
【0052】図8に示す構成要素は、リサイクル使用が
可能な有限個数の物品輸送容器である空箱と物品を収容
した状態の梱包箱と、統括コンピュータと、空箱回収管
理装置と、空箱管理データベースDBと、通信手段と、
配送経路と、複数カ所の集配基地及び管理コンピュータ
と、複数カ所のユーザーU1〜Unとである。ここで、
各集配基地が統括コンピュータへ空箱を要求する空箱要
求形態には4つの要求形態がある。第1は要求期限日D
1に必須となる第1の必須空箱要求形態の要求である。
第2は必須期限では無いが要求期限日D1以降において
使用する予定がある第2の見込み空箱要求形態の要求で
ある。第3は当該集配基地で一定期間後に使用する計画
があることを通知する場合の第3の計画空箱要求形態の
要求である。第4は当該集配基地で標準在庫として確保
することが望ましい空箱の種類と空箱在庫数を通知する
場合の第4の標準在庫空箱要求形態の要求である。この
他に、第5として当該集配基地で空箱を保管収容可能な
空きスペースが発生することを通知する場合の保管可能
空箱要求形態の要求や、第6として、逆に当該集配基地
で保管収容可能な空きスペースの不足が生じることを通
知する空箱保管要求形態の要求がある。
【0053】次に、集配基地からの空箱要求は、第1の
必須空箱要求形態を1カ所の集配基地から発信された簡
明な場合と仮定して以下に説明する。有限個数の容器
は、空箱の状態若しくは梱包箱の状態で複数カ所の集配
基地や、複数カ所のユーザー宅に存在する。ここで、梱
包箱とは物品を収容した状態の容器とし、空箱とは物品
を収容していない空状態の容器とする。
【0054】また、空相当箱とは、第1に、図9Bに示
すように、回収開始時点では使用中の梱包箱であって
も、配送完了すべき要求期限日までには空状態にして要
求元へ配送完了可能な梱包箱と、第2に、図9Aに示す
ように、回収開始時点で空箱であり、且つ配送完了すべ
き要求期限日までに要求元へ配送完了可能な空箱と、の
両方の状態のものを空相当箱と定義する。他方、使用箱
とは、第1に、図9Cに示すように、梱包箱が後日空箱
となったとしても配送完了すべき要求期限日までには空
状態にして要求元へ配送完了できない梱包箱と、第2
に、図9Dに示すように、回収開始時点で空箱であるも
のの、輸送期間がかかることに伴い、配送完了すべき要
求期限日までには要求元へ配送完了できない空箱と、の
両方の状態のものを使用箱と定義する。また、全ての容
器には、容器種類コード付与手段を備える。即ち、図1
8の5種類の容器外観図に示すように、容器の種類が特
定できる容器種類コード(種類A〜E)を、例えばバー
コード形態のラベルを貼り付けておく。
【0055】各集配基地に備える本発明に係る管理コン
ピュータは、少なくとも空箱若しくは空相当箱の回収と
配送を当該集配基地で管理するコンピュータであって、
通信手段を介して統括コンピュータと通信情報の授受を
行う。また、空箱や梱包箱の往来をコンピュータ管理す
る為に、各容器の容器種類A〜Eをバーコードリーダー
等で読み取って統括コンピュータへ通知する。このと
き、空箱か、梱包箱か、梱包箱が空箱となる予定の空箱
予定期間P1等の空箱情報Biも一緒に統括コンピュー
タへ通知する。逆に、当該集配基地で必要とする空箱要
求情報BRiを統括コンピュータへ通知する。また、統
括コンピュータからの空箱回収指令を受けて、当該集配
基地で配送管理している空箱若しくは空相当箱を対象と
する配送管理を行う。
【0056】本発明に係る統括コンピュータは、少なく
とも空箱の配送に係る空箱空箱回収システムの全体を統
括制御するコンピュータである。即ち、統括コンピュー
タは、通信手段を介して各集配基地からの空箱情報Bi
と空箱要求情報BRiとを受けて、空箱管理データベー
スDBを更新し、空箱回収管理装置へ処理開始の起動を
する。また、空箱回収管理装置からの空箱回収指令を受
けて対応する集配基地へ空箱回収指令を分配供給する。
その他、空箱管理データベースDBの更新管理する。ま
た、多数のユーザーからの空箱の回収依頼や供給依頼に
ついても、管理コンピュータ若しくは直接的に通信手段
を介して受け付け受付処理をする。ここで通信手段とし
ては、専用の通信回線、イントラネット若しくはインタ
ーネット等が適用できる。
【0057】空箱回収管理装置は、空箱管理データベー
スDBへ収集される更新情報に基づいて、最適な空箱配
送が行えるように選択採用処理を行い、その処理結果に
基づいて空箱回収指令を各集配基地へ発生する。ここ
で、図9(a)の空箱回収期間Pについて説明する。空
箱回収期間Pの所要日数は、空箱予定期間P1と輸送期
間P2との両者を加算した日数が掛かる。一方の、空箱
予定期間P1とは、現時点では使用中の梱包箱であるが
この空箱予定期間P1以降には空箱となる予定がはっき
りしている梱包箱である。他方の輸送期間P2とは空箱
が存在する集配基地と、空箱要求元の集配基地との間の
距離や輸送経路や配送トラック等の運行頻度等によって
変わる空箱の輸送期間である。図9(b)は輸送期間P
2の違いを示す一例であり、図9Gの集配基地間では同
一関東地区に存在するので0.5日となり、図9Hの集
配基地間では遠方地区であるので12日となる。この輸
送期間P2の情報は空箱管理データベースDBへ登録さ
れている。尚、集配基地の配送業務が停止する休日の場
合にはその休日日数が輸送期間P2に加算される。ま
た、要求元の集配基地から空箱を必要とする期限日を指
定して空箱要求が発信されると、図9(a)に示す要求
期限日D1が与えられると要求期限Qが決まるので、空
箱回収管理装置は選択採用処理を開始できる。従って、
図9(a)からして、個々の容器の空箱回収期間Pは、
P=P1+P2として各々算出できることとなる。そし
て算出された個々の空箱回収期間Pの中で、要求期限Q
の小さいものから回収指令を発信すれば良いことにな
る。即ち、P<Qの演算によって回収可能な空相当箱の
全ての空箱対象リストがコンピュータによって自動生成
できる。
【0058】上記演算により生成された空箱対象リスト
の一例を図10に示す。空箱対象リストは、容器の種類
A〜E毎に空箱回収期間Pの数値の小さい順番に容器を
管理する集配基地C1〜C8の情報と共に順次抽出した
ものである。生成された空箱対象リストの中で、回収期
間Pの数値の小さい側から、各容器種類毎に必要とする
要求個数の容器を選択採用して、容器を管理する集配基
地C1〜C8に対して、要求元の集配基地へ配送するよ
うに、空箱回収指令を発信する。これによれば、空箱対
象リストに基づいて空箱回収期間Pの短いものから順番
に空箱回収指令を発信できるからして、期間的に余裕の
ある空箱回収ができる利点が得られる。
【0059】次に、空箱対象リストの他の例を図11に
示す。これは1カ所の集配基地から同一容器種類Aでの
空箱要求するが、要求期限日D1が第1要求期限日と、
その1週間後の要求とする第2要求期限日の要求日の異
なる場合である。この場合にも上述と同様に演算処理し
て空箱対象リストを生成し、最初に要求期限の短い第1
要求期限Q1から空箱を選択採用し、その後残った空箱
対象に対して、次の要求期限の第2要求期限Q2のもの
として空箱を選択採用する。従って、2以上の複数の異
なる要求期限日においても、上述同様にして優先度の高
い要求日から順番に選択採用される結果、最短の期間で
要求期限日までに空箱を配送できる。
【0060】次に、図12(a)に示すように、同一の
容器種類に対して、4件の異なる優先順位で同時に発生
した異なる要求期限日の場合における空箱の選択採用処
理の例を説明する。ここで、図12(a)の要求リスト
は、1/6日に発生し、容器の種類が全て同一の種類A
で、異なる優先順位P1、P2、P3、P4で各々異な
る要求期限日での所要個数5,3,4,3個とする。こ
の要求期限日から要求元C1の要求期限Q1は4.0日
と算出され、要求元C3の要求期限Q2は6.0日と算
出され、要求元C5の要求期限Q3は9.0日と算出さ
れ、要求元C6の要求期限Q4は11.0日と算出され
るものと仮定する。ここで、優先順位とは、優先度の高
い順番から示すと、第1優先順位P1は最優先となる必
須空箱要求形態である。第2優先順位P2は見込み空箱
要求形態である。第3優先順位P3は保管可能空箱要求
形態である。第4優先順位は最下位となる空箱保管要求
形態である。
【0061】図12(b)の空箱対象リストは上記要求
リストに基づいて、要求元の集配基地C1、C3、C
5、C6毎に、算出生成された空箱回収期間Pの一覧で
ある。ここでは説明を容易とする為に、集配基地C1〜
C9の順番で一覧表示している。
【0062】図12(b)の空箱回収期間Pとした算出
された場合において、次の順番で空箱を選択指定する。
先ず、図12Aに示すように、最初に第1優先順位P1
である要求元C1の空箱回収期間Pの中から所要日数値
が小さな0〜2.0日のものを5個採用する。次に、図
12Bに示すように、前記で残った要求元C3の空箱回
収期間Pの中から所要日数値が小さな0〜1.0日のも
のを3個採用する。次に、図12Cに示すように、前記
で残った要求元C5の空箱回収期間Pの中から所要日数
値が小さな0〜3.0日のものを4個採用する。最後
に、図12Dに示すように、前記で残った要求元C6の
空箱回収期間Pの中から所要日数値が小さな0〜2.0
日のものを3個採用する。前記で選択採用したものに基
づいて空箱回収管理装置は、空箱を保有する集配基地へ
空箱回収指令を各々発信する。このとき優先順位P1〜
P4と要求期限Q1〜Q4を示す情報と対応する空箱配
送先の集配基地C1、C3、C5、C6の情報とを付加
して集配基地へ発信する。これらの空箱回収指令は空箱
管理データベースDBへも履歴保存しておく。
【0063】次に、上記図12(a)の空箱要求の処理
完了後の直後若しくは後日において、新たな空箱要求が
発生した場合には、前回の空箱要求事項と今回の空箱要
求事項との両方を合わせて、再度上述図12(b)の選
択採用処理を実行する。選択採用処理の実行結果におい
て、前回の空箱回収指令の内容と異なる部位については
回収撤回を指示する回収撤回指令を発生する。そして、
更新した新たな空箱回収指令を上述同様にして発信す
る。但し、処理開始時点において既に輸送開始中に該当
するもの若しくは後述する配送確定フラグが存在するも
のについては回収指令の撤回ができないものと見なし
て、空箱対象リストの一覧からは予め除外処理をしてか
ら選択採用を行う。これによって、後日に発生するひっ
迫した要求期限日の要求が生じた場合でも、空箱回収指
令を適宜変更できるからして、後日発生した緊急度の高
い優先順位の要求元へ優先的に割り当てすることが可能
となる。
【0064】図12(b)の選択採用処理による空箱回
収指令を受けた各々の集配基地C1〜C7は、上記要求
期限Q1〜Q4に間に合うタイミングで空箱を回収等し
て配送トラックへ積み込んで要求元の集配基地へ発送す
る。但し、図9(a)に示す輸送期間P2以上の残存期
間が存在する段階のものは、要求元の集配基地へ未だ発
送開始していない前段階のものであるから、再び選択採
用処理のときに空箱対象リストとして適用され得る。従
って、上述図12に示した選択採用処理を備えることに
より、優先順位の異なる複数の要求が発生した場合や、
後日に発生するひっ迫した要求期限日の要求が生じた場
合においても、優先するものから空相当箱を順次選択採
用する変更が随時可能となる結果、最も短い要求期限で
要求期限日までに空箱を優先順位に対応して配送するこ
とが可能となる利点が得られる。
【0065】ここで、配送確定フラグについて説明す
る。集配基地では定期便若しくは不定期便で配車される
配送トラックに積載する梱包箱や空箱は、積載効率を可
能な限り高めて運用することが望ましい。そこで、統括
コンピュータから空箱回収指令を受けた後において、受
けた空箱回収指令の空箱の全て若しくは所望数に対して
配送確定を要求する配送確定要求を当該集配基地から発
信する。空箱回収管理装置は上記配送確定要求を受けた
とき、第1に、該当する容器種類A〜Eが空箱として運
用可能な割合が一定割合以上、例えば2割以上存在する
場合には該当する空箱に対して配送確定フラグをセット
した後、配送確定承認情報を要求元の集配基地へ発信す
る。第2に、該当する容器種類A〜Eが空箱として配送
可能な割合が一定割合未満、例えば2割未満の場合には
配送確定不可情報を要求元の集配基地へ発信すること
で、空箱運用上の支障が生じないように統制することが
できる。当該集配基地は上記配送確定承認情報を受けた
ときには、当該空箱を積載スペースの空きのある配送ト
ラックへ積載して配送実行することができる。これによ
れば配送トラックの積載効率が向上できるからして、配
送コストの低減効果が得られる。
【0066】次に、図13の優先順位が同一の場合にお
ける、空箱の選択採用処理例を説明する。ここで、図1
3(a)の他の項目は図12(a)の場合と同一条件と
する。
【0067】優先順位が同一であるので、空箱回収期間
Pの日数値が小さいものから順番に採用する。即ち、最
初に図13Aの4カ所に示すように、空箱回収期間P=
0日、のもの8点を採用する。次に図13Bに示すよう
に、空箱回収期間P=0.5日、のもの2点を採用す
る。同様に図13Cに示すように、空箱回収期間P=
1.0日、のもの2点を採用する。同様に図13Dの2
カ所に示すように、空箱回収期間P=2.0日、のもの
2点を採用する。最後に図13Eに示すように、空箱回
収期間P=3.0日、のもの1点を採用する。空箱回収
管理装置はこれら選択採用した情報に基づいて、空箱を
保有する集配基地へ空箱回収指令を各々発信する。この
とき優先順位P1と要求期限Q1〜Q4を示す情報と対
応する空箱配送先の集配基地C1、C3、C5、C6の
情報とを付加して集配基地へ発信する。従って、上述図
13に示した選択採用処理を備えることにより、同一要
求の優先順位が複数件同時に発生した場合においても、
最も短い要求期限で配送制御することが可能となる利点
が得られる。更に、空箱回収期間P=0日、の要求元自
身で保管している空箱が先に選択採用される結果、無用
な配送が生じないことも判る。
【0068】上述したように本発明の物品輸送容器配送
管理システムによれば、空箱状態や梱包箱状態に係わら
ず空相当箱として選択採用処理することが可能となるか
らして、要求期限Q以内に回収可能な全ての空箱対象リ
ストを作成し、これに基づいて選択採用することができ
る結果、有限個数の容器でも物品の配送を管理すること
が容易となる利点が得られる。更に、この空箱対象リス
トに基づいて空箱回収期間Pの短いものから順番に空箱
回収指令を発信できるからして、期間的に余裕のある空
箱回収も可能となる。次に、図14の要求期限3日迄に
指定の容器種類Bが12個調達できない場合において、
容量の大きな代替え容器種類を代替えとして割り当てを
行う、空箱の選択採用処理例を説明する。図14の例で
は、容器種類Bに対して要求期限が3日で、12個の空
箱要求が発信された場合と仮定する。また、容器の収容
容量は図15に示すように、容器種類Bの代わりに容器
種類A,Cが適用可能な場合と仮定する。尚、前記代替
え適用が可能な容器種類の情報(代替え可能容器情報)
は予め空箱管理データベースDBへ登録しておく。ま
た、各容器種類A〜Eの容積比情報も予め空箱管理デー
タベースDBへ登録しておく。ここの例では、容器種類
Bに対して容器種類Aの容積比が1.6倍とし、容器種
類Cの容積比が2.2倍と仮定する。
【0069】先ず最初に、本来必要とする容器種類Bに
対して空箱対象リストを生成する。これに基づく要求期
限3日迄に調達可能な個数は図14Aに示すように、5
個しか無いことが判る。次に、空箱管理データベースD
Bから代替え適用が可能な容器種類の情報を取得する。
この結果、容器種類AとCが代替え可能な容器として得
られる。この代替え可能容器情報に基づいて空箱対象リ
ストを生成する。これに基づく要求期限3日迄に調達可
能な個数は、図14Aの容器種類Bで5個、図14Bの
容器種類Aで6個、図14Cの容器種類Cで4個が見出
させる。合計で15個が適用可能となったので、これか
ら12個を選択採用することができることが判る。本来
必要とする容器種類Bが配送トラックの積載効率からし
ても望ましいからして、先ず容器種類Bの5個を無条件
に選択採用する。次に残りの不足7個に対しては上記容
積比情報の容積比が低い値の容器から順番に適用する。
従って、容積比が1.6倍の容器種類Aの6個を選択採
用する。次に残りの不足2個に対しては、容積比が2.
2倍の容器種類Cの2個を選択採用する。これらの選択
採用結果に基づいて、空箱回収管理装置は、空箱を保有
する集配基地へ空箱回収指令を各々発信する。このとき
優先順位P1〜P4や要求期限Q1〜Q4や要求元の集
配基地情報とともに、容器種類B,A,Cも付加して集
配基地へ発信する。これらの空箱回収指令は空箱管理デ
ータベースDBへも登録保存しておく。
【0070】従って、上述図14の空箱対象リストのよ
うに、本来必要とする容器種類Bが不足する状況が生じ
た場合でも、当該物品より大きな収容能力の空箱を代替
えとして充当することが可能となるからして、より少な
い有限個数の容器でも実用的に運用できる利点が得られ
る。この結果、必要以上に多くの容器種類を集配基地に
在庫しておく必要性が軽減できる大きな利点も得られ
る。更に突発的な空箱の需要増大にも柔軟に対応可能と
なる大きな利点が得られる。
【0071】次に、図15に示すユーザーU1、U2と
集配基地との集配と管理情報との関係を説明する。ここ
でユーザーU1はユーザー宅に存在する利用済みの空箱
B1の回収依頼とし、ユーザーU2は物品を他の配達先
へ配達依頼したい場合とする具体例で説明する。尚、ユ
ーザーとはリサイクル可能な空箱を適用して物品の配送
を行う顧客/企業とする。また、各ユーザーは、管理コ
ンピュータとユーザー端末(電話若しくはインターネッ
ト端末)との間で通信できるものとし、予めユーザー個
々が特定できる手段、例えば電話番号によるログイン、
若しくはID番号とパスワードによるログインが可能な
ユーザーとする。
【0072】第1に、ユーザーU1に存在する利用済み
の空箱B1の回収を依頼する空箱回収依頼Bcでは、当
該集配基地の管理コンピュータへログオンする。そして
空箱回収依頼情報Bciとして通知登録する情報は、ユ
ーザー側で確実に空箱となる回収可能日時と、容器種類
と、所要個数とである。当該管理コンピュータは上記空
箱回収依頼情報Bciを受けた後、配車して回収可能な
日時を空箱予定日として統括コンピュータへ通知する結
果、空箱管理データベースDBが更新される。この結
果、当該容器が梱包箱からリサイクル可能な空箱の状態
に変更される。
【0073】第2に、ユーザーU2から物品を他へ配達
依頼する空箱供給依頼Bsでは、当該集配基地の管理コ
ンピュータへログオンする。そして空箱供給依頼情報B
siとして通知登録する情報は、物品を収容できる所望
サイズの容器種類と、所要個数と、梱包可能日と、配達
希望日とである。当該管理コンピュータはこの空箱供給
依頼情報Bsiを統括コンピュータへ通知し、空箱回収
管理装置からの処理結果を待つ。空箱回収管理装置は、
現在の空箱管理データベースDBに基づいて、上記空箱
供給依頼情報Bsiに適合する空箱を図9〜図14に示
すようにして選定し、選定した空箱情報を当該管理コン
ピュータへ通知する。当該管理コンピュータは、集荷予
定日の情報をユーザーU2へ通知する、若しくはユーザ
ーU2がログオンして確認することができるようにして
おく。やがて、所望の空箱が当該集配基地に準備され、
バーコード入力装置により読み取られて空箱として管理
コンピュータへ入力される。その後集荷予定日にユーザ
ーU2へ空箱B2を配達トラックへ積んでユーザーU2
へ空箱を届ける。ここでは直ちに梱包する場合と仮定す
ると、ユーザーU2へ運ばれた空箱B2は現場で直ちに
物品が梱包されて梱包箱BP2となる。ここで、本発明
の空箱では物品の多様な形状に依存せず、簡単即座にユ
ーザーが(誰でも)梱包でき、且つ新たな梱包資材は不
要である利点を備えている。その後、配達トラックへ梱
包箱BP2が積まれて当該集配基地へ運ばれてくる。そ
して当該へ到着したことを示す確認入力がバーコード入
力装置により読み取られて管理コンピュータへ入力され
る。以後の梱包箱の配送管理は通常の配送ルーチンで行
われるので説明を省する。これにより、ユーザーU2側
で物品に対応した個別の物品輸送容器や梱包資材を準備
する手間が無くなる利点が得られる。更に、物品の大き
さに対応した空箱を供給すれば良いからして、例えばユ
ーザー所有の製品、設備、測定器等のメンテナンスや故
障部位の引取回収や修理及び保守機材の迅速な引取回収
や、バックアップ機材の迅速な回収や、測定器の定期的
な校正等の為の物品の授受の迅速な対応が容易となる利
点が得られる。また、現場での梱包作業時間は5分前後
で済むため、従来方式に対して大幅に時間短縮でき、更
に、梱包資材に係るゴミ廃材の発生も無くなる利点が得
られる。
【0074】次に、本発明の物品輸送容器配送管理シス
テムの具体例を説明する。図17は物品輸送容器配送管
理システムを説明する具体的な概念構成例である。図1
6は物品輸送容器の管理情報の一部である。図18は大
きさの異なる5種類の物品輸送容器(容器)の例であ
る。ここで、図17に示す梱包箱は物品を収容した状態
の物品輸送容器と仮定する。また、空箱は物品を収容し
いていない空状態の物品輸送容器と仮定する。また、物
品輸送容器(容器)は流通や保管に支障が無い程度に、
有限個数で運用する。これを具体数値例で示すと、容器
の種類は図18に示すように、5種類と仮定する。ま
た、図16に示すように、5種類を示すA〜Eの容器の
種類情報と共に、容器個々を個別に識別する「容器のI
D番号」をバーコード形態で付与されているものとす
る。更に第1に、ユーザーへ配達した梱包箱は、その場
で直ちに空箱として回収できる場合と、一定期間後に回
収できる場合との両方の回収形態が存在するものと仮定
する。従って、ユーザーに配達された梱包箱は一定期間
後に適宜回収作業をする必要がある。また第2に、ユー
ザーへ所定種類の空箱を配達供給してユーザーの指定す
る配送先へ配達する、ユーザーへの空箱供給システムも
備える必要がある。
【0075】図17の概念構成例の各要素を説明する。
製品製造工場100は物品の製造等を行う場所であっ
て、多種の製品(物品)を製造し、物品に対応するサイ
ズの容器へ梱包した多数の梱包箱101が工場内に出荷
待ちとして存在する。また、今後製造する予定の物品に
対応した種類の多数の空箱102が工場内に存在するよ
うに空箱管理をする必要性がある。また、図18と図1
6に示すように、「容器のID番号」であるバーコード
A〜Eを読み取って管理コンピュータへ所在地情報と共
に入力する。この情報は配送管理センター230の統括
コンピュータへ通信回線を介して通知され、空箱管理デ
ータベースDBは更新される。
【0076】物品修理センター150は物品の修理・検
査・校正・保守等を行う場所であって、各ユーザーから
の修理依頼の梱包箱151を受けて、所定の修理期間
(数日〜1ヶ月)で修理・検査等が行われる。この期間
は空箱152が発生する。修理等の完了後は、対応する
空箱152へ物品を梱包した後、梱包箱151としてユ
ーザーへ配送される。また、空箱152や梱包箱151
は図14に示す「容器のID番号」を読み取って管理コ
ンピュータへ所在地情報と共に入力する。この情報は配
送管理センター230の統括コンピュータへ通信回線を
介して通知され、空箱管理データベースDBは更新され
る。
【0077】物品配送センター200は多数の空箱と梱
包箱を一時保管する物流倉庫であって効率的な配送業務
を行う。即ち、製品製造工場100、物品修理センター
150、集配センター310、320との間における梱
包箱や空箱の流通を円滑に且つ効率的に運用できるよう
に、集配と配送トラックの配車管理を行う。また、各地
に存在する不要となる空箱102、152、312、3
22はここの物流倉庫へ回収されて保管する。また、空
箱202や梱包箱201は集配の都度、図14に示す
「容器のID番号」を読み取って管理コンピュータへ所
在地情報と共に入力する。この情報は配送管理センター
230の統括コンピュータへ通信回線を介して通知さ
れ、空箱管理データベースDBは更新される。本願では
特に、空箱の過不足が各地で生じないように配送し、ま
た空箱の無駄な配送が生じないように配送する。配送経
路は、物品配送センター200と、製品製造工場100
と、物品修理センター150と、集配センター310、
320との間の経路であり、例えば北海道から沖縄まで
の遠距離の配送経路である。梱包箱や空箱の配送手段は
トラック輸送、船舶輸送、航空輸送によって行われる。
尚、まとまった個数の場合には直接ユーザーへ配達する
配送形態もある。
【0078】配送管理センター230は統括コンピュー
タに基づいて梱包箱や空箱の配送に係る配送管理を自動
的に行う配送管理装置であって、上述した空箱管理デー
タベースDBと空箱回収管理装置とを備えて、各地の管
理コンピュータとの間で梱包箱や空箱の配送に係る情報
を授受し、上述したように、所定の判断処理に基づいて
各種指令や各種情報を発信する。
【0079】次に、空箱管理データベースDBの項目の
一部分を説明する。空箱管理データベースDBには容器
管理用のデータベースと、空箱要求リストのデータベー
スと、その他のデータベースとがある。第1に、容器管
理用の空箱管理データベースDBは容器のID番号順に
管理する項目であって、図16に示す簡明な項目例にお
いて、第1項の「容器のID番号」は、個々の容器毎に
付与された容器ID番号0001〜0020である。前
記容器ID番号は、例えばバーコード形態で、容器の所
定部位へ貼付されている。これを集配業務を行う各地で
読み取ることで流通途中や配達等の到着地/発送地を通
過した日時管理が行われる。第2項の「種類」は図18
に示す5種類の容器種類コード情報A、B、C、D、E
であり、容器ID番号と共にバーコード形態で容器に付
与されている。第3項の「存在地」は容器が現存する場
所を示すコード情報D、P、R、C1、C2、U1、U
2、U3、U4、U5である。第4項の「集配管理情
報」はユーザー宅に存在する容器の場合には回収担当す
る集配センターのコード情報C1、C2を付与してい
る。第5項の「空き情報」は容器が現時点で空箱状態E
にあるか、梱包箱の使用状態にあるかを示すフラグ情報
である。第6項の「回収可能日」はユーザー宅に梱包箱
が存在し、回収可能日以降は空箱として回収適用できる
日時である。第7項の「配達予定日」は梱包箱を指定地
へ配送する予定日時である。第8項の「空箱回収日」は
空箱を回収する日時である。第9項の「空箱配送先」は
回収した空箱の配送先のコード値である。
【0080】第2に、空箱要求リストのデータベースは
各所から要求されてくる空箱要求の一覧リストであっ
て、図12、図13に例示するように、要求元の所在地
を示すコードと、空箱の種類と、各空箱の種類毎の所要
個数と、要求期限日と、優先順位がある。
【0081】第3に、その他のデータベースは、図19
に示すように、各所在地間で空箱を配送するときの輸送
コストの「コスト重み値」がある。ここで、図19の各
所在地間で空箱を配送するときの輸送コストを説明す
る。輸送コストは、陸運/海運/空輸等の輸送手段の違
いや、流通量や仲介業者で異なっているため、物理的な
距離とは異なる重み付けとなってくる。そこで、図19
に示す「コスト重み値」に示すように輸送コストの相対
的な重み付けを付与しておく。この結果、同一種類の空
箱が複数カ所で存在していた場合、「コスト重み値」の
最も低い所在地の空箱を回送指令することが、管理コン
ピュータにより自動的に処理可能となる。、各所在地間
で空箱を配送するとき対応する所在地間毎に、予め輸送
コストの重み付け(コスト重み)がされている。このコ
スト重み値が小さい程、輸送コストが低いことを示して
いる。この値は一般的に輸送距離が短い程低くなるが、
交通の便の良い地域や悪い地域や、輸送地域や陸運/海
運/空輸等の輸送手段や、中継する集配センターや迂回
経路を必要としたり、仲介業者に頼る等の多様な要因
や、時間の経過に伴って、変化してくる場合がある。
【0082】上記の空箱管理データベースDBに基づい
て、空箱回収管理装置は最も効率的に、空箱の配送指令
を該当する所在地へ発信する。例えば、製造工場Pで1
/15日までに、容器種類Aが2個、容器種類Bが2個
必要となった場合を想定する。一方の容器種類Aは図1
4の空き情報Eからして製造工場PにはID番号001
8の1個の空箱Eが存在するので、残り1個を他から調
達すれば良い。ここではID番号0007の空箱を集配
センターC1を介してユーザーU2から回収する指令を
出せば良いことが判る。他方の容器種類Bは図14の空
き情報Eからして、ID番号0014、0015の2個
が配送センターDに空箱Eとして存在するので、ここか
ら製造工場Pへ配送するように指令を出せば良いことが
判る。
【0083】図17に戻り、複数カ所存在する集配セン
ター310、320、…、は、物品配送センター200
/製品製造工場100/物品修理センター150との間
で、物品の配達業務、及び空箱の回収と保管とを行う中
継基地であって、全国各地(北海道から東北、関東、中
部、関西、四国、九州、沖縄等)に数十カ所点在してい
る。個々の集配センターは、管理コンピュータを備え
て、バーコードリーダーで読み取った容器のID番号と
容器種類の情報とその読み取り日時の情報を管理コンピ
ュータへ入力する。また、ユーザーへの梱包箱の配達と
空箱の回収の集配管理も行う。これら情報は、通信手段
を介して配送管理センター230の統括コンピュータと
の間で情報の授受を行って、空箱管理データベースDB
を更新し、また空箱回収指令を受ける。
【0084】上述したように本発明の物品輸送容器配送
管理システムによれば、繰り返しリサイクル使用が可能
な有限個数の容器を適用して、容器種類が認識できるよ
うに各集配基地で把握管理し、更に、空箱か使用中の梱
包箱かを識別できるように各集配基地で把握管理し、空
箱として回収可能な空箱予定日及び空箱回収期間Pを登
録管理しておき、前記の各管理情報を空箱管理データベ
ースへ集約する。これにより空箱として回収可能な容器
と日時が、コンピュータ上で全て把握管理できる。そし
て、各集配基地からの空箱要求を受けた都度、集約した
空箱管理データベースに基づいて空箱回収管理装置が空
箱の回収指令を発信する。この結果、有限個数の空箱を
含む空相当箱に基づいて効率的に空箱を割り付けて配送
可能となる利点が得られる。従って、リサイクル可能な
容器を効率的に運用できるからして実用的な物品輸送容
器配送管理システムが実現できる。尚、容器のリサイク
ル運用に伴って、空箱が大量のゴミ廃材の発生源となる
ことも解消できる利点も得られる。
【0085】尚、本発明の技術的思想は、上述実施の形
態の具体構成例に限定されるものではない。更に、本発
明の技術的思想に基づき、上述実施の形態を適宜変形し
て広汎に応用してもよい。例えば、上述図3の物品輸送
容器の内装トレー10の具体例では、2組の物品締結ベ
ルト11a、11bを適用した場合であったが、物品締
結ベルトを3組以上備えるように構成しても良い。
【0086】また、物品締結ベルト11a、11bの部
材は、弾性の無い帯状部材を適用しても良いし、弾性を
有するゴム系や樹脂系の帯状部材を適用しても良い。
【0087】また、上述図2では箱本体40と内装トレ
ー10とが分離可能な構造例とした具体例で説明してい
たが、所望により、両者が一体構造となるような構造で
実現しても良い。
【0088】また、図6に示すように、物品上部緩衝シ
ート38の代わりに、物品締結ベルト11aと物品緩衝
帯39とが一体構造となるように、係合させた押圧保持
ベルト構造体としても良い。即ち、物品と接する側に物
品緩衝帯39を物品締結ベルト11aへ取り付けて固定
する。これによれば、物品締結ベルト11aと物品との
間に確実に介在させることができるのでより安全に押圧
保持が得られる。更に、所望により、物品緩衝帯39は
物品締結ベルト11aに対してスライド移動できる構造
としても良い。
【0089】また、図5に示すように、複数の物品締結
ベルト11aに対してネット状の網構造体18を備える
ようにしても良い。即ち、網構造体18は、図5(b)
に示すように、一辺若しくは二辺はトレー板15へ直接
固定し、他の対向する二辺若しくは三辺3辺は物品締結
ベルト11aを所望複数個取り付ける。また、網構造体
18の部材としては、弾性の無いひも部材で実現しても
良いし、弾性を有するゴム系や樹脂系の部材で実現して
も良い。この構造によれば、網構造体18の全面で物品
を分散した力で、物品上部緩衝シート38を介して押さ
えつけることができる。また、凸凹の大きな物品にも全
面で物品を押圧保持できる利点が得られる。従って、よ
り安全に物品を押圧保持して輸送可能となる利点が得ら
れる。尚、所望により、上記網構造体18と物品上部緩
衝シート38とが一体構造となるように形成しても良
い。また、弾性を有するゴム系や樹脂系の網構造体18
の場合には、複数の物品締結ベルト11aを削除し、代
わりに、編み目の任意の格子部位を直接トレー板15へ
引っ掛け固定できるように、トレー板15側の複数カ
所、例えば4〜10カ所に編み目部位で引っ掛ける留め
金(フック)を備える。また、当該網構造体18には前
記フックに対応した編み目の大きさと耐久強度とを備え
る。これによれば、物品の大きさに対応して所望の押圧
保持ができる位置の編み目を適用してフックすれば良い
ので、長さ調整を行う物品締結ベルト11aが不要にで
きる。
【0090】また、比較的厚みが薄い板状の物品を、複
数個同時に輸送する場合において、外圧強度が許される
場合においては複数個を重ねた状態でベルトで締め付け
固定して輸送しても良い。
【0091】また、比較的厚みが薄い板状の物品を、複
数個同時に輸送する場合において、外圧強度が許されな
いもの、例えば梱包保護がされていない裸に近い回路基
板(ボード)等の場合においては、図4(b)に示すよ
うに、高さの低い複数段の内装トレー10mを複数段重
ねとした収納構造を有する物品輸送容器としても良い。
各々の側壁板17により各内装トレー10mの空間と高
さが決められる。これによれば、多段積み状態において
も、上部トレーからの押圧が物品に直接掛からないの
で、裸の回路基板等の物品に対して、大きな荷重負荷を
与えることが無くなるので、安全に輸送可能となる利点
が得られる。
【0092】また、輸送途中で蓋が開かれたか否かが確
認できる手段を備えても良い。例えば図7に示すよう
に、着脱可能な箱締結ベルト31のバックル31c、3
1dの両者に渡るように、封止シール35を貼り付けて
適用しても良い。封止シール35は一度剥がすと痕跡が
残り目視で開封されたか否かが確認できるテープであ
り、送付元で貼り付ける。これによれば、輸送途中で開
封されかた否かが物品の受領者側で目視確認できるの
で、輸送上の保安品質を維持できる。
【0093】また、物品締結ベルト11bに適用する物
品バックル11c、11dにおいて、この代わりに、所
望の強度を備えたマジックテープ(登録商標)を適用し
ても良い。
【0094】また、各集配基地における空箱の保管能力
が越えないように、空箱を配送制御しても良い。即ち、
予め各集配基地毎の空箱保管能力(容器の容積に依存す
る容器の最大保管個数)を定めて空箱管理データベース
DBに登録しておく。そして、各集配基地における空箱
保管量が保管能力の所定割合以上となった場合には、保
管割合が所定割合以下(例えば7割以下)となるよう
に、且つ当該集配基地で使用予定が無い容器種類の容器
を対象として、隣接する他の集配基地若しくは保管割合
が所定割合以下(例えば3割以下)の集配基地若しくは
空箱の集配を主とする特定の集配基地(例えば物品配送
センター200)へ空箱を配送するように空箱回収指令
を発生する。これによれば、特定の集配基地にが滞留す
ることが回避できる利点が得られる。
【0095】尚、空箱要求を発信する要求個数が多い製
造工場Pや配送センターD等の特定の場合のように後日
において必ず使用されることが明らかな場合において
は、所望により、空箱回収管理装置が、要求個数に対し
て所望割合、例えば1割増しとなるように手配数を自動
的に追加する機能を備えても良い。あるいは、優先順位
P1〜P4を1段階若しくは2段階下げて例えば1割増
しの手配数を自動的に追加する機能を空箱回収管理装置
に備えるようにしても良い。
【0096】また、上述実施例では、図16に示すよう
に、容器のID番号と容器種類との両方の情報をバーコ
ード形態で付与して運用する具体例で説明していたが、
一方の容器のID番号は必須事項では無い。従って、所
望により、容器種類の情報のみをバーコード形態等で付
与して運用する管理形態としても良い。また、容器のI
D番号と容器種類との両方の情報をバーコード形態で予
め付与した空箱とした具体例で説明していたが、製造さ
れた物品が梱包された時点で当該物品を個々に認識管理
するための物品認識バーコードが新たに貼り付けられる
場合がある。このような場合には、前記物品認識バーコ
ードに対して、容器種類A〜Eの情報も含めたバーコー
ド情報を付与する形態で運用管理しても良い。
【0097】また、集配基地は本発明の物品輸送容器の
みを専門に取り扱う形態の集配基地としていたが、所望
により、従来の段ボール箱等の梱包箱の配達を取り扱う
一般の配達業者を集配基地として適用しても良い。この
場合には空箱を備蓄可能な最大個数の情報を空箱管理デ
ータベースへ予め登録しておき、当該配達業者を通過す
るリサイクル可能な本願梱包箱及び本願空箱の容器種類
情報を読み取って統括コンピュータへ通知し、統括コン
ピュータからの回収指令を受けて回収実行できるように
管理することにより、上述した集配基地と同様にして実
用的に運用することができる。これによれば、既存のを
有効利用して一層利便性のあるリサイクル可能な容器の
運用ができる。
【0098】
【発明の効果】本発明は、上述の説明内容からして、下
記に記載される効果を奏する。上述した本発明の物品輸
送容器の構造によれば、物品をベルトで締め付けて緩衝
保持する構造を備えることにより、物品のサイズが箱本
体40に収容可能であれば、物品のサイズの大小や形状
の違いに係わらず、同一の物品輸送容器を適用して輸送
可能となる大きな利点が得られる。即ち、汎用性の有る
物品輸送容器が実現可能となる大きな利点が得られる。
即ち、本発明の空箱では、物品の多様な形状に依存せ
ず、簡単即座に作業者(ユーザーでも)が梱包でき、且
つ新たな梱包資材は不要である大きな利点を備えてい
る。更に、物品はベルトで締め付け固定されているの
で、上部や側面部に空間が存在していても、輸送中に荷
ずれが生じることが無い利点が得られる。従って、空間
領域へ充填緩衝材(敷き詰め部材)を敷き詰め部材等を
介在させる必要性が無くなる利点が得られる。更に従来
のように、物品毎に物品形状に対応した固有の保持構造
体とした緩衝固定手段を物品毎に準備しておく必要性が
解消できる大きな利点が得られる。更に、新たな物品形
状が生じる毎に、これに対応する新たな緩衝固定手段を
設計製作する必要性も解消される。また、梱包作業時間
は5分前後で済むため、従来方式に対して大幅に時間短
縮できる大きな利点が得られる。前記利点に伴って、ユ
ーザーへ配達後の空箱は、他の物品の梱包に直ちに使用
可能となり、物品輸送容器はそのままで繰り返しリサイ
クル使用可能となる大きな利点が得られる。更に、本発
明の緩衝固定手段は全てそのまま次の梱包に適用できる
のでゴミ廃材の発生要因はゼロとなる大きな利点も得ら
れる。
【0099】また、上述した本発明の空箱回収管理装置
によれば、空箱状態や梱包箱状態に係わらず空相当箱と
して選択採用処理することが可能となるからして、要求
期限Q以内に回収可能な全ての空箱対象リストを作成
し、これに基づいて選択採用することができる結果、有
限個数の容器でも物品の配送を管理することが容易とな
る利点が得られる。更に、この空箱対象リストに基づい
て空箱回収期間Pの短いものから順番に空箱回収指令を
発信できるからして、期間的に余裕のある空箱回収も可
能となる。また、上述図14の空箱対象リストのよう
に、本来必要とする容器種類Bが不足する状況が生じた
場合でも、当該物品より大きな収容能力の空箱を代替え
として充当することが可能となるからして、より少ない
有限個数の容器でも実用的に運用できる利点が得られ
る。この結果、必要以上に多くの容器種類を集配基地に
在庫しておく必要性が軽減できる大きな利点も得られ
る。更に突発的な空箱の需要増大にも柔軟に対応可能と
なる大きな利点が得られる。
【0100】上述したように本発明の物品輸送容器配送
管理システムによれば、繰り返しリサイクル使用が可能
な有限個数の容器を適用して、容器種類が認識できるよ
うに各集配基地で把握管理し、更に、空箱か使用中の梱
包箱かを識別できるように各集配基地で把握管理し、空
箱として回収可能な空箱予定日及び空箱回収期間Pを登
録管理しておき、前記の各管理情報を空箱管理データベ
ースへ集約する。これにより空箱として回収可能な容器
と日時が、コンピュータ上で全て把握管理できる。そし
て、各集配基地からの空箱要求を受けた都度、集約した
空箱管理データベースに基づいて空箱回収管理装置が空
箱の回収指令を発信する。この結果、有限個数の空箱を
含む空相当箱に基づいて効率的に空箱を割り付けて配送
可能となる利点が得られる。従って、リサイクル可能な
容器を効率的に運用できるからして実用的な物品輸送容
器配送管理システムが実現できる。尚、容器のリサイク
ル運用に伴って、空箱が大量のゴミ廃材の発生源となる
ことも解消できる利点も得られる。また、上述図12に
示したように、選択採用処理を備えることにより、優先
順位の異なる複数の要求が発生した場合や、後日に発生
するひっ迫した要求期限日の要求が生じた場合において
も、優先するものから空相当箱を順次選択採用する変更
が随時可能となる結果、最も短い回収期間で要求期限日
までに空箱を優先順位に対応して配送することが可能と
なる利点が得られる。また、上述図13に示したよう
に、同一要求の優先順位が複数件同時に発生した場合に
おいても、最も短い回収期間で配送制御することが可能
となる利点が得られる。更に、空箱回収期間P=0日、
の要求元自身で保管している空箱が先に選択採用される
結果、無用な配送が生じない。従って、リサイクル可能
な容器を効率的に運用でき、且つ空箱が大量のゴミ廃材
の発生源となることも解消できるからして、本発明の技
術的効果は大であり、産業上の経済効果も大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品輸送容器の外観斜視図と、内部構造を示す
透視側面図である。
【図2】物品輸送容器の本体蓋と、物品を保持した状態
の内装トレーと、トレー緩衝シートと、箱本体を示す側
面図である。
【図3】内装トレーの上面図と側面図である。
【図4】物品上部緩衝シートで物品を保持した状態の内
装トレーの上面図と、高さの低い複数段の内装トレーを
複数3段重ねとした内装トレーの側面図の例である。
【図5】網構造体を備えた物品締結ベルトで物品を保持
した状態を示す上面図と、網構造体を備えた物品締結ベ
ルトの上面図の例である。
【図6】物品締結ベルトと物品緩衝帯とが一体構造とな
るように、係合させたベルト構造体の構造例である。
【図7】バックルの両者に渡るように封止シールを貼り
付けて備える例である。
【図8】リサイクル可能な物品輸送容器を適用した物品
輸送容器配送管理システムを説明する概念構成例であ
る。
【図9】空箱回収期間Pの形態を説明する図と、集配基
地間の輸送期間を例示する図である。
【図10】容器種類毎に要求期限の短い容器から並べた
空箱対象リストの例である。
【図11】空箱要求の要求期限日が2つの異なる期限日
の場合の選択採用処理について説明する図である。
【図12】4件の異なる優先順位で同時に発生した場合
における空箱の選択採用処理の例を説明する図である。
【図13】4件の優先順位が同一の場合における、空箱
の選択採用処理例を説明する図である。
【図14】容量の大きな代替え可能な容器種類を空箱対
象リストとして代替え割り当てを行う例を説明する図で
ある。
【図15】ユーザーU1、U2と集配基地との間で空箱
/梱包箱の集配を行う例を説明する概念図である。
【図16】物品輸送容器の管理情報の一部である。
【図17】リサイクル可能な物品輸送容器を適用した物
品輸送容器配送管理システムの具体的な概念構成例であ
る。
【図18】5種類の容器の外観を示す外観図である。
【図19】各所在地間で空箱を配送するときの輸送コス
トである。
【符号の説明】
C1〜C9 集配基地(コード情報) U1〜U5 ユーザー 10,10m 内装トレー 11a,11b 物品締結ベルト 11c,11d,31c,31d 物品バックル(止
具) 15 トレー板 16 物品下部緩衝シート 17 側壁板 18 網構造体 31,32 箱締結ベルト 32c,32d バックル 36 トレー緩衝シート 38 物品上部緩衝シート 39 物品緩衝帯 40 箱本体 50 本体蓋 52 蓋緩衝シート 100 製品製造工場 150 物品修理センター 200 物品配送センター 230 配送管理センター 310,320 集配センター A〜E 容器種類 DB 空箱管理データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 61/00 500 B65G 61/00 500 520 520 546 546 G06F 17/60 114 G06F 17/60 114 Fターム(参考) 3E062 AA01 AB07 AC02 DA07 DA08 3E067 AA11 BA05C BA08B BB14B BB14C BC06C DA03 EA25 EB27 EC33 EE04 EE43 FA02 FC01 GD03

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を収容して輸送する繰り返し再使用
    可能な物品輸送容器において、 物品を収容する上部開口部を備える箱本体と、 箱本体の上部開口部に嵌合して蓋をする本体蓋と、 物品を所定に保持して締結し、且つ繰り返し物品の着脱
    が可能な構造を備える締結構造体と、 該締結構造体と物品との間に介在して物品を保護緩衝す
    るベルト緩衝部材と、 を具備して、多様な形状/大小サイズの物品を押圧保持
    して輸送可能に固定できることを特徴とする物品輸送容
    器。
  2. 【請求項2】 物品を収容して輸送する繰り返し再使用
    可能な物品輸送容器において、 物品を収容する上部開口部を備える箱本体と、 箱本体の上部開口部に嵌合して蓋をする本体蓋と、 該箱本体の収容底面に対応した大きさで該箱本体の内部
    へ収容して、物品を保護緩衝する緩衝材を物品と接する
    面に備える内装トレーと、 物品を所定に保持して締結し、且つ繰り返し物品の着脱
    が可能な構造を備える締結構造体と、 該締結構造体と物品との間に介在して物品を保護緩衝す
    るベルト緩衝部材と、 を具備して、多様な形状/大小サイズの物品を押圧保持
    して輸送可能に固定できることを特徴とする物品輸送容
    器。
  3. 【請求項3】 該締結構造体は、一対の物品締結ベルト
    を所定複数組と、 各々の一対の物品締結ベルトには両者を着脱可能に嵌合
    する一対の物品バックルと、 該一対の物品締結ベルトの一端側は箱本体若しくは該内
    装トレーに固定され、他端側は物品締結ベルトで締結す
    るベルト長を調整でき、且つ該物品バックルにより物品
    の着脱が可能とする、ことを特徴とする請求項1又は2
    記載の物品輸送容器。
  4. 【請求項4】 該締結構造体は、一対の物品締結ベルト
    を所定複数組と、 各々の一対の物品締結ベルトを着脱可能に嵌合する一対
    の物品バックルと、 物品を覆う網状の網構造体と、 該網構造体の一辺若しくは二辺側が箱本体若しくは該内
    装トレーに固定され、該網構造体の他の二辺若しくは三
    辺側に、一対の物品締結ベルトにおける一方の物品締結
    ベルトを取り付け固定し、 該所定複数組の一対の物品締結ベルトにおける他方の物
    品締結ベルトは箱本体若しくは該内装トレーに固定し、 所定複数組の物品締結ベルトと該網構造体とで物品を所
    定の押圧で保持でき、且つ該物品バックルにより物品の
    着脱が可能とする、ことを特徴とする請求項1又は2記
    載の物品輸送容器。
  5. 【請求項5】 該締結構造体は、物品を覆う弾性を有す
    る網状の網構造体と、 箱本体若しくは該内装トレーに固定されて、所定の編み
    目部位を引っ掛けて該網構造体を物品と共に所定に押圧
    保持して係止する所定複数カ所の留め金(フック)と、 該網構造体の複数カ所の編み目部位を複数個の該留め金
    で引っ掛けて物品を押圧保持して輸送可能に固定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の物品輸送容器。
  6. 【請求項6】 該内装トレーを該箱本体の上下に積層し
    て複数収容して備える、ことを特徴とする請求項2乃至
    5記載の物品輸送容器。
  7. 【請求項7】 複数個の物品を上下に積層して収容可能
    なとき、該物品締結ベルトで複数個の物品を上下に積層
    して押圧保持して輸送可能に固定する、ことを特徴とす
    る請求項3又は4記載の物品輸送容器。
  8. 【請求項8】 該締結構造体と該ベルト緩衝部材とを一
    体構造として備える、ことを特徴とする請求項1又は2
    記載の物品輸送容器。
  9. 【請求項9】 該箱本体と該本体蓋とを嵌合した後、両
    者を締め付け固定する係止手段を備える、ことを特徴と
    する請求項1乃至6記載の物品輸送容器。
  10. 【請求項10】 該本体蓋は、上部及び側面からの雨水
    の侵入を防止する蓋構造を備える、ことを特徴とする請
    求項1、2又は9記載の物品輸送容器。
  11. 【請求項11】 該箱本体と該本体蓋とが該係止手段で
    係止された後、当該係止手段が輸送元で封止したことを
    示す開梱識別装置を付与して備える、ことを特徴とする
    請求項9記載の物品輸送容器。
  12. 【請求項12】 物品輸送容器へ物品を収容した梱包箱
    を配達先へ配送し、配送後に空箱となった当該物品輸送
    容器を回収する空箱回収システムにおいて、 繰り返し再使用可能な有限種類数Nの物品輸送容器と、 複数カ所の集配基地から統括コンピュータが受ける該空
    箱情報と該空箱要求情報とに基づいて、該当する種類の
    容器種類コードの空箱若しくは空相当箱に対して回収要
    求日時迄に要求元へ回送する配送指令を集配基地へ発生
    する空箱回収指令手段と、 を具備することを特徴とする空箱回収システム。
  13. 【請求項13】 物品輸送容器へ物品を収容した梱包箱
    を配達先へ配送し、配送後に空箱となった当該物品輸送
    容器を回収する空箱回収システムにおいて、 指定期日迄に空箱として空箱要求元へ配送可能な容器を
    空相当箱としたとき、 繰り返し再使用可能な有限種類数Nの物品輸送容器と、 有限種類数Nの個々の物品輸送容器の種類が特定できる
    容器種類コードを個々の該物品輸送容器に付与する容器
    種類コード付与手段と、 少なくとも空箱回収に係る空箱の配送を行う複数カ所の
    集配基地と、 該容器種類コード付与手段を読み取って容器種類コード
    の情報を取得する容器種類コード情報入力手段と、 空箱回収システムの全体を統括制御する統括コンピュー
    タと、 空箱を要求する集配基地は必要とする容器種類コードと
    回収要求日時とを空箱要求情報として該管理コンピュー
    タへ入力する手段と、 複数カ所の集配基地から統括コンピュータが受ける該空
    箱情報と該空箱要求情報とに基づいて、該当する種類の
    容器種類コードの空箱若しくは空相当箱に対して回収要
    求日時迄に要求元へ回送する配送指令を集配基地へ発生
    する空箱回収指令手段と、 を具備することを特徴とする空箱回収システム。
  14. 【請求項14】 物品輸送容器へ物品を収容した梱包箱
    を配達先へ配送し、配送後に空箱となった当該物品輸送
    容器を回収する空箱回収システムにおいて、 指定期日迄に空箱として空箱要求元へ配送可能な容器を
    空相当箱としたとき、 繰り返し再使用可能な有限種類数Nの物品輸送容器と、 有限種類数Nの個々の物品輸送容器の種類が特定できる
    容器種類コードを個々の該物品輸送容器に付与する容器
    種類コード付与手段と、 該空箱若しくは該空箱と該梱包箱の両方の配送を行う複
    数カ所の集配基地と、 複数カ所の集配基地に空箱及び梱包箱の流通状況を管理
    する管理コンピュータと、 該容器種類コード付与手段を読み取って容器種類コード
    の情報を該管理コンピュータへ入力する容器種類コード
    情報入力手段と、 空箱回収システムの全体を統括制御する統括コンピュー
    タと、 複数カ所の該管理コンピュータと該統括コンピュータと
    の間で、空箱回収に係る情報の授受を行う通信手段と、 空箱を要求する集配基地は必要とする容器種類コードと
    回収要求日時とを空箱要求情報として該管理コンピュー
    タへ入力する手段と、 複数カ所の集配基地から統括コンピュータが受ける該空
    箱情報と該空箱要求情報とに基づいて、該当する種類の
    容器種類コードの空箱若しくは空相当箱に対して回収要
    求日時迄に要求元へ回送する配送指令を集配基地へ発生
    する空箱回収指令手段と、 を具備することを特徴とする空箱回収システム。
  15. 【請求項15】 該空箱情報は、各集配基地が管理する
    現時点で空箱状態の容器種類と個数の空箱情報の全て
    と、 各集配基地が管理する現時点で梱包箱の状態の容器種類
    と個数の梱包箱情報の全てと、 前記梱包箱情報の容器の中で空箱として再利用可能な回
    収可能日時が確定している梱包箱に対する回収可能日時
    情報と、 を少なくとも備える、ことを特徴とする請求項12乃至
    14記載の空箱回収システム。
  16. 【請求項16】 該空箱要求情報は、要求元へ配送完了
    すべき要求期限日の情報と、 配送を要求する容器種類の情報と、その所要個数の情報
    と、 空箱を要求する優先度の違いを示す優先順位の情報と、 を少なくとも備える、ことを特徴とする請求項12乃至
    14記載の空箱回収システム。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の空箱要求情報におい
    て、優先順位の高い要求から順次空箱を割り当て処理す
    る為に、優先順位の高さを示す優先順位情報を更に備え
    る、ことを特徴とする空箱回収システム。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の空箱要求情報におい
    て、空箱配送を要求する容器種類が不足している場合、
    当該容器種類の代わりに当該物品を収容可能な代替え容
    器種類の適用が可能とする代替え可能通知情報を更に備
    える、ことを特徴とする空箱回収システム。
  19. 【請求項19】 該空箱回収指令手段は、空箱要求元と
    空箱配送元との地点間における個々の輸送期間を示す輸
    送期間情報を予め備えておき、 該空箱情報と該空箱要求情報とに基づいて、 第1に、現時点で空箱状態の容器の場合には該輸送期間
    を空箱回収期間Pとして求め、第2に、梱包箱の場合に
    は回収可能日時情報に基づいて空箱予定期間と該輸送期
    間との両者を加算した結果の空箱回収期間Pを求め、 前記で求める空箱回収期間Pは、少なくとも空箱要求の
    ある容器種類を対象として求め、求めた個々の容器の空
    箱回収期間Pを空箱対象リストとして生成し、 生成した空箱対象リストにおける空箱回収期間Pの日時
    の短い容器を対象として所定要求個数を選択採用して、
    前記選択採用した容器を管理する集配基地に対して、空
    箱要求元の集配基地へ配送するように、空箱回収指令を
    発する、ことを特徴とする請求項12乃至14記載の空
    箱回収システム。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の空箱回収指令手段に
    おいて、異なる要求期限日で同一容器種類の空箱要求情
    報を受けた場合には、要求期限日の短い空箱要求を優先
    して選択採用する、ことを特徴とする空箱回収システ
    ム。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の空箱回収指令手段に
    おいて、優先順位の異なる条件で同一容器種類の空箱要
    求情報を受けた場合には、優先順位の高い順番に空箱を
    選択採用する、ことを特徴とする空箱回収システム。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の優先順位は、要求期
    限日迄に必須となる必須空箱要求形態と、要求期限日以
    降に使用予定の見込みがある見込み空箱要求形態と、要
    求期限日以降には当該集配基地での空箱保管が可能な保
    管可能空箱要求形態と、を少なくとも備える、ことを特
    徴とする空箱回収システム。
  23. 【請求項23】 請求項19記載の空箱回収指令手段に
    おいて、予め各集配基地毎の空箱保管能力を定めて空箱
    回収システムに登録しておき、 各集配基地における空箱保管量が保管能力の所定割合以
    上となった場合には、保管中の所定個数の空箱で且つ当
    該集配基地で使用予定が無い容器種類の容器を対象とし
    て、隣接する他の集配基地若しくは保管割合が所定割合
    以下の集配基地若しくは空箱の供給を主たる業務として
    行う特定の集配基地へ空箱を配送するように空箱回収指
    令を発する、ことを特徴とする空箱回収システム。
  24. 【請求項24】 請求項19記載の空箱回収指令手段に
    おいて、空箱配送を要求する容器種類が不足している場
    合、不足する個数の空箱に対しては当該容器種類の代わ
    りに適用可能な代替え容器種類の情報に基づく他の容器
    種類を対象として空箱を選択採用する、ことを特徴とす
    る空箱回収システム。
  25. 【請求項25】 各所在地間で空箱を配送するときの輸
    送コストの重み付けの情報を予め備えておき、 請求項19記載の空箱回収指令手段において生成された
    空箱対象リストの中から空箱を選択採用する場合におい
    て、該輸送コストの重み付けに基づいて、輸送コストの
    安価となる空箱を該空箱対象リストから選択採用する、
    ことを特徴とする空箱回収システム。
  26. 【請求項26】 該空箱回収指令手段は、以前の空箱回
    収指令を集配基地が受けて、受けた空箱回収指令の空箱
    の全て若しくは所定数に対して配送確定を要求する配送
    確定要求が発信され、前記要求を空箱回収指令手段が承
    認し、配送確定承認情報として要求した集配基地へ通知
    した場合には、配送確定承認情報に基づく当該空箱は空
    箱対象から除外する処理を追加して備える、ことを特徴
    とする請求項12乃至14記載の空箱回収システム。
  27. 【請求項27】 該空箱回収指令手段は、ユーザー宅か
    らの配送完了後の空箱の回収依頼を、確定後の空箱回収
    可能日時と容器種類と所要個数と共に受けた後、これに
    基づいて空箱回収可能日時に回収するように当該ユーザ
    ー宅を担当する集配基地へ空箱回収指令が発し、 当該集配基地は前記空箱回収指令に基づいて、当該ユー
    ザー宅に存在する該当する指定の空箱を回収可能日時に
    回収して当該集配基地で保管、若しくは他の集配基地へ
    の配送を指示する空箱回収指令が有る場合には一時保管
    後、空箱要求元の集配基地へ指定の要求期限日迄に配送
    する、ことを特徴とする請求項12乃至14記載の空箱
    回収システム。
  28. 【請求項28】 該空箱回収指令手段は、ユーザー宅か
    らの物品の配送のための空箱の供給依頼を、確定後の空
    箱供給可能日時と容器種類と所要個数と共に受けた後、
    これに基づいて空箱供給可能日時に空箱を供給できるよ
    うに当該ユーザー宅を担当する集配基地へ空箱回収指令
    が発し、且つ、所要個数の容器種類が空箱供給可能日時
    の前迄に当該集配基地へ回送されるように他の集配基地
    若しくは当該集配基地へ空箱回収指令を発し、 所要個数の容器種類の配送を受けた当該集配基地は当該
    ユーザー宅へ空箱供給可能日時に空箱を供給し、 当該ユーザー宅で梱包された後の梱包箱は所定の配送先
    へ配送する、ことを特徴とする請求項12乃至14記載
    の空箱回収システム。
  29. 【請求項29】 該容器種類コード情報入力手段は、第
    1に、バーコード・ラベルを物品輸送容器に備えてお
    き、これをバーコード・リーダーで読み取って管理コン
    ピュータへ入力し、 若しくは第2に、該容器種類コード情報のみを有する第
    1のバーコード・ラベルを物品輸送容器に備え、且つ個
    々の梱包箱毎に固有のコード値を付与すべき梱包コード
    情報を有する第2のバーコード・ラベルを物品輸送容器
    に備えておき、これら2個のバーコード・ラベルをバー
    コード・リーダーで読み取って管理コンピュータへ入力
    し、 若しくは第3に、個々の梱包箱毎に配達に適用する固有
    のコード値を付与した梱包コード情報と該容器種類コー
    ド情報との両情報を併合させた併合バーコード・ラベル
    を物品輸送容器に備えておき、これをバーコード・リー
    ダーで読み取って管理コンピュータへ入力する、ことを
    特徴とする請求項13又は14記載の空箱回収システ
    ム。
  30. 【請求項30】 該通信手段は、電話回線、無線通信回
    線、イントラネット若しくはインターネットを適用す
    る、ことを特徴とする請求項14記載の空箱回収システ
    ム。
  31. 【請求項31】 該管理コンピュータは、各集配基地に
    備えられ、少なくとも空箱、梱包箱若しくは空相当箱の
    回収と配送を当該集配基地で管理して空箱回収指令を発
    するコンピュータであって、該空箱情報と該空箱要求情
    報とを通信手段を介して該統括コンピュータへ通知する
    手段と、 該統括コンピュータからの空箱回収指令を通信手段を介
    して受けて、当該集配基地で配送管理している空箱若し
    くは空相当箱、を対象として配送指令を出力する手段
    と、 を備える、ことを特徴とする請求項13、14又は29
    記載の空箱回収システム。
  32. 【請求項32】 該統括コンピュータは、少なくとも空
    箱、梱包箱若しくは空相当箱の回収と配送を管理し、且
    つ管理コンピュータの全体の調停管理を行って、空箱回
    収システムの全体を統括制御するコンピュータであっ
    て、 通信手段を介して全ての該管理コンピュータと接続さ
    れ、 各集配基地から収集される、少なくとも空箱に係る空箱
    情報と空箱要求情報とを受けて保存管理する空箱管理デ
    ータベースDBと、 全ての該管理コンピュータからの空箱、梱包箱若しくは
    空相当箱の情報である空箱情報を受けて、該空箱管理デ
    ータベースDBへ所定に格納し、 全ての該管理コンピュータからの空箱要求情報を受け
    て、該空箱管理データベースDBへ所定に格納し、 該空箱管理データベースDBに基づいて空箱回収指令を
    発する、ことを特徴とする請求項12乃至14記載の空
    箱回収システム。
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