JP2010168205A - 最適配車システム,最適配車装置,最適配車方法及び最適配車プログラム - Google Patents

最適配車システム,最適配車装置,最適配車方法及び最適配車プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異種多品目からなり、梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る荷物の配送に関し、積載率,実車率,稼働率の高い配車計画の作成システムを提供する。
【解決手段】最適配車システムSのサーバ11は、複数物品を含む配送単位荷物を各車両にどう積載するかを格納する記憶手段112,配送単位荷物の特性を示す数値のうち車両積載能力消費に最も影響する特徴的数値を用いて配送単位荷物の車両積載能力消費程度を示す係数を導くための変換手段,各車両の積載能力を積載可能荷物の係数合計で表す積載能力値を格納する記憶手段114を備える。荷主から荷物の種類,単位数,配送拠点,配送先の情報を受信し、受信した荷物の種類,単位数の情報を変換手段に適用して導いた配送荷物の係数と配送拠点,配送先の情報と記憶手段114の車両の積載能力値を用いて、荷物を積載能力値を超えないよう車両に最適に割当る。
【選択図】図3

Description

本発明は最適配車システム,最適配車装置,最適配車方法及び最適配車プログラムに係り、特に複数物品を含む荷物を自動で車両に割当てる最適配車システム,最適配車装置,最適配車方法及び最適配車プログラムに関する。
製造・流通業における倉庫,工場,物流センター等の配送拠点から、製品等の荷物を、トラック,貨車,貨物船等の搬送手段に積載して出荷する場合に、多数の重量の異なる荷物を、複数の搬送手段に積載量を超えない範囲で効率よく積載するよう、各搬送手段に積載する荷物の引当てを最適化する種々の配車計画装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の配車計画装置では、荷物データ記憶部に記憶されている荷物データをソーティング部で荷物の重量順にソートする。そして、配車計画処理部が、荷物データ記憶部に記憶されている最重量の荷物を第1番目の搬送車に引当てて降順ポインタを1つずらし、次に最軽量の荷物から重い方へ順番に第1番目の搬送車に積載量が最大積載量を超える前まで引当て、引当てた荷物分だけ昇順ポインタをずらし、第2番目以降の搬送車に対しても順に、降順ポインタがポインティングしている荷物を引当てて降順ポインタを1つずつずらし、次に昇順ポインタがポインティングしている荷物から重い方へ順番に当該搬送車に積載量が最大積載量を超える前まで引当て、引当てた荷物分だけ昇順ポインタをずらし、降順ポインタと昇順ポインタが一致するまで当該引当処理を繰り返して配車計画を立案し、この結果を配車計画記憶部に記憶する。こうして、荷物データ記憶部に記憶された各荷物データを1度ずつ検索して配車計画の立案を実行する。
この特許文献1に記載された発明によれば、各荷物データを1回だけ検索して引当てることができ、最初に荷物データを荷物の重量順にソートすることなく引当てを行う場合のように同じデータを何度も繰り返して検索することがなく、配車計画の効率が良くなり、高速処理が可能となるという効果を奏する。
特開平7−219996号公報(段落0019)
しかし、特許文献1等従来の配車計画装置は、搬送車の積載能力を重量により設定しているため、大型設備部材や建築部材等,配送荷物の1単位が、形状や大きさの異なる数十数百種のアイテムからなる異種多品目から構成され、かつ出荷時の梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る場合に、用いることができないという問題があった。
このような梱包荷姿が種々異なる異種多品目から構成される大型設備部材や建築部材等の搬送手段への積載計画及び配車計画を自動で立案する最適配車システムは従来知られておらず、熟練した担当者が仕上り製品,またはピッキングされた製品を確認し、おおまかに車種車台数を割り出す経験と勘による仕事が進められていた。
結果として、積載量が少ない、多すぎて積みきれない、という問題が日常的に生じていた。また、積載に関する判断はすべて個人の感覚にゆだねられ、その結果の良し悪しを判定する基準もなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、異種多品目から構成され、かつ出荷時の梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る荷物の配送において、積載率,実車率,稼働率の高い配車計画を自動で作成可能な最適配車システムを提供することにある。
また、本発明の目的は、積載率,実車率,稼働率を向上して物流の効率化を図り、使用車両台数を削減し物流コストの低減及び二酸化炭素排出量の削減を図ることが可能な最適配車システムを提供することにある。
前記課題は、請求項1に係る最適配車システムによれば、複数物品を含む荷物を車両に割当てる配車計画を立案する最適配車システムであって、該最適配車システムを統括するサーバコンピュータは、配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報が、前記荷物の種類毎に格納された荷物記憶手段と、前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、荷主から、少なくとも、配送する前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報と、前記荷物の配送拠点及び配送先を特定する情報と、を含む出荷指示情報を受信する手段と、受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手段と、前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手段と、を備えること、により解決される。
前記課題は、請求項4に係る最適配車装置によれば、複数物品を含む荷物を車両に割当てる配車計画を立案する最適配車装置であって、配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報が、前記荷物の種類毎に格納された荷物記憶手段と、前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、荷主から、少なくとも、配送する前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報と、前記荷物の配送拠点及び配送先を特定する情報と、を含む出荷指示情報を受信する手段と、受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手段と、前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手段と、を備えること、により解決される。
前記課題は、請求項7に係る最適配車方法によれば、複数物品を含む荷物を車両に割当てる配車計画を立案する最適配車方法であって、配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報が、前記荷物の種類毎に格納された荷物記憶手段と、前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、を備えるサーバコンピュータが、荷主から、少なくとも、配送する前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報と、前記荷物の配送拠点及び配送先を特定する情報と、を含む出荷指示情報を受信する手順と、受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手順と、前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手順と、を行うこと、により解決される。
前記課題は、請求項10に係る最適配車プログラムによれば、複数物品を含む荷物を車両に割当てる配車計画を立案し、配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報が、前記荷物の種類毎に格納された荷物記憶手段と、前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、を備える最適配車コンピュータに、荷主から、少なくとも、配送する前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報と、前記荷物の配送拠点及び配送先を特定する情報と、を含む出荷指示情報を受信する手順と、受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手順と、前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手順と、を実行させることを特徴とする最適配車プログラム、により解決される。
このように、前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手段と、前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手段と、を備えることにより、例えば異種多品目から構成され、かつ出荷時の梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る荷物のように、従来は多くの部分を人手で行わざるを得なかった複数物品を含む荷物の配車においても、荷物の積載量と車両の積載能力を係数として数値化することが可能となるので、コンピュータを用いた配車計画立案の全自動化が可能となる。また、複数の荷主の複数物品を含む荷物の共同調達,共同配送であっても、コンピュータを用いて配車計画を自動で立案することが可能となる。
その結果、例えば異種多品目から構成され、かつ出荷時の梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る荷物のような、複数物品を含む荷物についても、配車担当者個人の勘,感覚に頼った主観的な配車計画ではなく、一定の基準に基づいた客観的な最適配車が可能となり、積載率,実車率,稼働率の安定した配車が可能となる。
従来はコンピュータを用いた配車の最適化が困難であった、例えば異種多品目から構成され、かつ出荷時の梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る荷物のような、複数物品を含む荷物についても、コンピュータを用いた配車の最適化が可能となるため、目的関数を種々選択することにより、様々な観点から最適化した配車計画を簡単に作成することが可能となり、配車計画の自由度が高まる。
更に、配車の基準が客観的かつ明確となるため、この基準を、配送を行う組織の内部や、荷主と配送を行う組織との間等で共有できるようになり、配車担当者以外の管理者,荷主等にとっても、配車を管理する基準を持つことが可能となる。
そして、物流のアウトソーシングにおいては、仕事の基準と結果を明確にすることが特に重要であるが、本発明の最適配車システムは、一定の基準に基づいて客観的に最適配車ができると共に、荷主と外部の配送業者間でこの基準を共有できるため、本発明の最適配車システムを、荷主から外部の配送業者に外注される配送に用いた場合、各仕事の基準と結果を荷主に対して明確にすることができる。従って、発注側の荷主にとって透明性及び信頼性の高い配送サービスの提供が可能となる。
また、配車計画立案後、荷物記憶手段に格納された情報を参照しながら荷物の積込みを行うことができるため、同じ荷物は常に同じ積込み荷姿で積載可能で、予想外に荷物を積み損なうことがなくなり、積載率,実車率,稼働率の安定した配車が可能となる。更に、特別に熟練した者でなくとも荷物の積込み作業を行うことが可能となり、積込みコストの低減,積込み作業の効率化を図ることができる。
また、前記特徴的数値は、体積,面積,長さ,重量からなる群から選択された少なくとも一つであるように構成してもよい。
このように構成することにより、体積,面積,長さ,重量を含む様々な尺度の特徴的数値から係数変換手段,係数導出手段を用いて荷物の係数を導出できるため、例えば異種多品目から構成され、かつ出荷時の梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る荷物のようなものであっても、殆どのものについて、荷物を係数化でき、コンピュータを用いた全自動の配車の最適化が可能となる。
さらに、前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報は、前記配送される単位の前記荷物を前記車両に積載した積載状態を図示する積載標準図であり、前記荷物記憶手段は、前記積載標準図を、前記車両の種類及び前記荷物の種類毎に格納するように構成してもよい。
このように構成しているので、例えば異種多品目から構成され、かつ出荷時の梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る荷物のような、複数物品を含む荷物についても、配車担当者個人の勘,感覚に頼った主観的な配車計画ではなく、一定の基準に基づいた客観的な最適配車が可能となり、積載率,実車率,稼働率の安定した配車が可能となる。
また、配車計画立案後、荷物記憶手段に格納された配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、積載標準図を参照しながら荷物の積込みを行うことができるため、同じ荷物は常に同じ積込み荷姿で積載可能で、予想外に荷物を積み損なうことがなくなり、積載率,実車率,稼働率の安定した配車が可能となる。更に、特別に熟練した者でなくとも荷物の積込み作業を行うことが可能となり、積込みコストの低減,積込み作業の効率化を図ることができる。
本発明によれば、例えば異種多品目から構成され、かつ出荷時の梱包荷姿が様々な形状やサイズに亘る荷物のように、従来は多くの部分を人手で行わざるを得なかった複数物品を含む荷物の配車においても、荷物の積載量と車両の積載能力を係数として数値化することが可能となるので、コンピュータを用いた配車計画立案の全自動化が可能となる。
また、本発明によれば、輸送効率の向上が可能となるため、結果として、配送における使用車両台数の削減、ひいては二酸化炭素排出量の削減,交通渋滞の緩和という環境対応の改善が可能となる。
本発明の実施形態に係る最適配車システムのシステム構成図である。 サーバコンピュータのハード構成図である。 本発明の実施形態に係る最適配車システムの業務処理のフローチャートである。 本発明の積載作業標準図の例を示す説明図である。 本発明の積載作業標準図の例を示す説明図である。 本発明の積載作業標準図の例を示す説明図である。 製品がシャッターである場合の積載基準係数表である。 最適配車システムのプログラムにより実行される処理のフローチャートである。 最適配車システムのプログラムにより実行される処理のフローチャートである。 最適配車システムのプログラムにより実行される処理のフローチャートである。 配車計算処理のフローチャートである。 初期解作成の処理のフローチャートである。 初期解作成の処理のフローチャートである。 初期解作成の処理のフローチャートである。 配車結果を示す配車計画表である。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
本明細書中で「コンピュータ」とは、演算装置を備えた情報端末すべてを含む意味である。例えば、スーパーコンピュータ、汎用コンピュータ、オフィスコンピュータ、制御用コンピュータ、ワークステーション、パソコンのほか、携帯情報端末、演算装置を備えた携帯電話等をも含む。
なお、本実施形態においては、情報通信網としてインターネット3を利用しているが、LAN,WANによりコンピュータを接続したプライベートの情報通信網、専用線による通信、携帯情報端末の公衆情報通信網、その他の公衆情報通信網によるものであってもよい。
また、本明細書では、「連」とは、荷物としての製品を配送する単位であって、シャッター1基等の製品1個を1連という。
本実施形態の最適配車システムSは、梱包荷姿が種々異なる異種多品目から構成される大型設備部材や建築部材等を含む荷物について、荷主2から受領した出荷指示に応じて、配送業者1が、搬送手段への積載計画及び配車計画を自動で立案するシステムである。
図1は、本実施形態に係る最適配車システムSのシステム構成図である。本実施形態の最適配車システムSは、配送業者1と、荷主2と、インターネット3と、を主要構成要素としている。
配送業者1は、単数又は複数の荷主2からの出荷指示に応じて、荷主2の荷物を、荷主2の倉庫,工場,物流センター等の配送拠点から、荷主2が指定する配送先まで搬送する組織である。本実施形態の配送業者1は、荷主2とは異なる独立した組織として構成されるが、荷主2と同じ組織の一部門である物流センター等として、又は荷主2と同じ組織グループの傘下に含まれる組織として構成されていてもよい。
配送業者1には、荷主2との間で配送条件に関する打合せ等を行い、連絡役としての役割を担う営業担当者,営業担当者から受領した情報に基づき本実施形態の最適配車システムSのプログラムの操作等を行って実際に配車計画を作成する配車計画担当者が配置されている。
配送業者1には、本実施形態の最適配車システムSを統括するサーバコンピュータ11と、配車計画担当者,営業担当者等が操作する端末コンピュータ12と、が設置されている。
サーバコンピュータ11は、社内LANにより、配送業者1内の端末コンピュータ12と接続されている。
サーバコンピュータ11には、最適配車システムSのプログラムが格納されており、最適配車システムSのプログラムが、荷主2側から受信した出荷指示を読込み、図8〜図11,図12〜図14の処理により、マスタデータベースを参照して自動で配車計画を作成する。
端末コンピュータ12は、社内LANを介してサーバコンピュータ11と接続されている。また、端末コンピュータ12は、インターネット3に接続され、インターネット3を介して荷主2の端末コンピュータ21と通信可能に構成されている。
荷主2は、大型設備部材や建築部材等の製造業者であって、倉庫,工場,物流センター等の配送拠点を備えている。本実施形態では、理解の容易のため、工場からなる1カ所の配送拠点を備える場合を例として説明するが、複数の配送拠点を備えていてもよい。また、本実施形態の荷主2は、製造業者であるが、卸売業者,輸出入業者等であってもよい。
荷主2は、自社の製造した製品を納品する顧客を持っている。
荷主2は、自社の製造した製品であって、梱包荷姿が種々異なる異種多品目から構成される荷物を、自社の配送拠点から、自社の各営業所,モデルルーム,自社が請負っている建築現場,顧客の工場,顧客が請負っている建築現場等、納品する配送先へ、配送業者1に、配送を依頼する。本実施形態では、荷物に該当する荷主2の製品の例としてシャッターを用いるが、梱包荷姿が種々異なる異種多品目から構成される大型設備部材や建築部材等であればよく、荷物は、窓サッシ,天井材,柱等の建築部材や、本棚,タンス,ベッド等の大型家具,工場の設備部材等であってもよい。
荷主2には、配送業者1に荷物の出荷指示を送信するための端末コンピュータ21が設置されている。端末コンピュータ21は、インターネット3に接続され、インターネット3を介して配送業者1の端末コンピュータ12と通信可能に構成されている。
次いで、各コンピュータのハード構成について説明する。
サーバコンピュータ11のハード構成を図2に示す。
サーバコンピュータ11は、データの演算・制御処理装置としてのCPU41,記憶装置であるRAM42,ROM43,HDD44及び記憶媒体装置45を備えている。
CPU41は、ROM43又はHDD44に記憶されているプログラムにしたがって各種の処理を実行するようになされている。
RAM42には、CPU41が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
入力装置であるキーボード47とマウス48は、CPU41に所定の指令を入力するとき適宜操作される。
さらに表示装置49,プリンタ50には、所定の書式で表示される情報,画像等が出力表示される。
記憶媒体装置45は、外付けハードディスク,光磁気ディスク,CD−R,DVD,メモリスティックなどにより構成され、インターネット3を介して送信されてきたデータを適宜記憶し、またこれを読み出すことができるようになされている。
通信装置46は、インターネット3に対してデータを送信し、またインターネット3を介して供給されたデータを受信するようになされている。
HDD44には、図1で示すように、データベース110が格納され、このデータベース110に、各種マスタを含むマスタデータベースと、積載作業標準データベース121,積載基準係数表データベース122,荷主2から受信した出荷指示を格納する出荷指示データベース123,配車結果を格納する配車結果データベース124が格納されている。
マスタデータベースは、配車計画立案時、荷主2から受信した出荷指示に含まれる各コードから必要な情報を参照するための各種マスタデータを含む参照用のデータベースであって、荷主2に関する情報が登録された荷主マスタ111,荷主2の荷物である製品に関する情報が登録された荷物記憶手段としての荷物マスタ112,荷主2の顧客等からなる配送先に関する情報が登録された配送先マスタ113,車両に関する情報が登録された車両積載能力記憶手段としての車両マスタ114,配送する道路コースに関する背景地図,住所情報等が登録された公知の地図情報マスタ115,配送する道路コースに関する道路種別,交通規制,道路幅員,渋滞履歴等が登録された公知の道路情報マスタ116を備えている。
荷主マスタ111のデータの項目は、荷主2を特定する荷主コード,荷主2の名称,荷主2の各配送拠点を特定する配送拠点コード,各配送拠点の名称,各配送拠点の住所,各配送拠点の緯度及び経度,営業時間(午前9時から午後6時等),停車可能な車両サイズ等を示す車両制限(車種D車両以上接車不可等),荷物の降ろしが可能な時間帯である。
荷物マスタ112のデータの項目は、荷主2を特定する荷主コード,シャッター,サッシ等製品の種類を特定する製品種類コード,製品種類名,製品を特定する製品コード,製品名,製品のサイズ(重量,体積,幅寸法,高さ寸法),出荷指示データ中の特徴的数値を導くための式,その製品の積載基準係数表へのリンク先である。
配送先マスタ113のデータの項目は、配送先コード,配送先名称,配送先住所,配送先の緯度及び経度,営業時間(午前9時から午後6時等),停車可能な車両サイズを示す車両制限(車種D車両以下接車可等),荷物の降ろしが可能な時間帯を示す荷降ろし時間帯である。
車両マスタ114の項目は、出庫拠点,車両を特定する車両コード,車両名称,車種(車種G等),荷台長,荷台幅,最大積載重量,積載能力を係数で表した積載能力値,固定費(車両使用時),走行費(燃料費),人件費(標準時,残業時),昼食時間である。
積載作業標準データベース121には、図4,図5のような積載作業標準図が、車種毎,製品毎に格納されている。積載作業標準図は、製品の配送される単位の複数を、ある車両に積載したときの、理想的な車載荷姿を配置図として図面化したものである。この積載作業標準データベース121は、テーブルと積載作業標準図のファイルを格納するフォルダとから構成されており、テーブルの項目は、製品コード,製品のサイズ(重量,体積,幅寸法,高さ寸法),製品名,製品に含まれる部品のリスト,積載作業標準図のファイルへのリンク先アドレスを含む。
積載基準係数表データベース122には、図7のような係数変換手段としての積載基準係数表が格納されている。積載基準係数表は、積載作業標準図通りに積込みした場合の各製品の特徴的数値と、配送される単位毎の係数との対応表からなる。
ここで、係数とは、係数とは、製品の配送される単位の複数を、理想的な車載荷姿により、ある車両に積載したときに、その車両の総積載能力に対して、その配送される単位がどの程度の比率を占めるかを示す値をいう。
また、特徴的数値とは、製品の幅,長さ,体積,重量等の数値のうち、その数値自体が大きく車両の積載能力に対して大きな割合を占め、車両の積載能力の消費に影響が大きいものをいう。
また、この積載基準係数表は、各車種の積載能力も係数値により示している。つまり、各車種の積載能力が、その車種の車両に積載可能な荷物の係数の合計に等しい積載能力値により表されている。
この積載基準係数表データベース122は、テーブルと積載基準係数表のファイルを格納するフォルダとから構成されており、テーブルの項目は、荷主2を特定する荷主コード,荷主2の名称,シャッター,サッシ等製品種類を特定する製品種類コード,製品の種類を示す製品種類名,積載基準係数表のファイルへのリンク先アドレスを含む。
出荷指示データベース123には、荷主2の端末コンピュータ21から受信した出荷指示が格納され、各出荷指示データは、出荷日,荷主2の荷主コード,配送拠点コード又は配送拠点名称及び配送拠点住所,配送先コード又は配送先名称及び配送先住所,製品コード,製品のサイズ(重量,体積,幅寸法,高さ寸法),配送する製品数を示す連数,セット商品又は部品のみ商品の別を示すための部品フラグ,角ケースを含むか否かを示す角ケースフラグ,指定着時間,指定車種のデータ項目を含む。
ここで、角ケースとは、シャッターの巻取りシャフトを格納するケースが断面矩形の矩形筒体からなるケースをいう。角ケースは、断面かまぼこ形状からなる丸ケース等と対比して配送時の荷物の体積が大きくなり、積載係数を上乗せする必要が生ずるため、角ケースフラグとして角ケースを含むことを出荷指示データ中で示すこととしたものである。
なお、ケース形状に限らず、製品のオプションが、その製品の配送時の荷物の幅,長さ,体積,重量等の特徴的数値に大きく影響を及ぼし、製品の積載係数を増減調整する必要がある場合に、その製品のオプション有無を示す情報を、出荷指示データの項目として含むとよい。
配車結果データベース124には、ステップS45の配車結果出力工程で出力された図15の配車計画表,積載作業マニュアル,ガントチャート,運行ルート地図,配送表等の配車結果と、配置情報ファイルが格納されている。
配車計画表には、図15に示すように、配車された荷物,この荷物の配送先,着時間等の情報が、荷物毎に、配車された車両の車両コード等と紐付けられたデータとして、同じ車両コードのデータが並ぶように車両コード毎のブロックにまとめて格納されている。
配置情報ファイルは、配車された車両の荷台の右側,左側にどのような順で荷物を積載するかを示す配置情報を格納するファイルであって、配置情報は、出荷日,到着日,車両コード,車種,車両の荷台右側の積載能力値,車両の荷台左側の積載能力値,車両の荷台右側に第j番目に配置される荷物の品目名(jは1以上m以下の整数),車両の荷台右側に第j番目に配置される荷物の係数(jは1以上m以下の整数),車両の荷台左側に第k番目に配置される荷物の品目名(kは1以上n以下の整数),車両の荷台左側に第k番目に配置される荷物の係数(kは1以上n以下の整数),車両の荷台右側に配置される荷物の係数の合計(m個の荷物の係数の合計),車両の荷台左側に配置される荷物の係数の合計(n個の荷物の係数の合計)の項目からなる。
端末コンピュータ12,21のハード構成については、サーバコンピュータ11と同様であるため、説明は省略する。
次に、本実施形態の最適配車システムSの業務処理フローについて、図3のフローチャートに基づき説明する。
最初に、ステップS1で、配送業者1の営業担当者が、荷主2の配送拠点に出向き、荷主2の各製品について予め積載荷姿の基準を作成する積載荷姿図の作成工程を行う。
この工程ではまず、配送業者1の営業担当者が、生産工場及び積込み現場の視察・ヒアリングを行う。
荷主2の生産及び出荷業務の担当者,責任者に、製品の種類及び特徴(製品の種類,製品毎の必要部品,製品又は部品の積み方や重ね方),配送先等の配送条件等(営業所降ろしは、午前何時まで、現場直送は何時から何時着指定等),荷降ろしの所要時間(複数個所の配送に対応するための、製品ごとの荷降ろしに要するおおよその時間),その他現在の積み方及び配車方法での積載率等の項目のヒアリングを行う。
また、積込み現場を確認し、現状の積込み荷姿作成時のポイント(集積の手順,荷姿作成時のポイント等)の確認や、現状の積込み荷姿(集積時の状態,各部品の養生法方法,車両への積込み完了時の状態等)の確認,写真撮影を行う。
次いで、製品及び製品を配送のために集積した単位について、重量,体積,長さ,高さを計測する。
次に、ヒアリング及び計測の結果から、荷主2が配送業者1に配送を依頼する各製品について、基準となる積込み荷姿及び、各種車両に積載したときの配置を示す積載作業標準図を作成する。
ここでは、上から視点と横から視点の積込み荷姿の配置図を作成する。輸送時の品質を保持できるよう、重く頑丈なものを下、軽いものを上として、部品の配置及び養生,緩衝材,リンギ等の配置を見直し、積荷として車両荷台寸法に合理的に収まる積荷形状としたものを配置図に図面化し、積込み基準として基準化する。
この積載作業標準図は、まず、配送時に製品を積載する単位となる製品の一連分を構成する部品のセットを「配送される単位」として確定し、この配送される単位の複数を車両に積載したときの、一単位分の理想的な車載荷姿を配置図として図面化することにより作成される。
図4〜図6に、製品の積載作業標準図の例を示す。図4〜図6は、製品としてそれぞれシャッターA,B,Cを車種D車両に積載する場合の積込み荷姿及び車両の荷台上の配置を示す積載作業標準図であって、(a)は車両の運転席側から見た前面図,(b)は車両の上方から見た上面図であり、図面左側が運転席側である。図4,図5は後述の基準値(1)に対応し、図6は基準値(2)に対応する。
以上で、ステップS1の積載荷姿図の作成工程が完了すると、ステップS2で、製品の積載基準係数の作成工程を行う。製品の積載基準係数は、積載作業標準図通りに車両に積込みした場合の各製品の配送される単位毎の係数を決定するための基準となるものである。
ここで、係数とは、製品の配送される単位の複数を、理想的な車載荷姿により、ある車両に積載したときに、その車両の総積載能力に対して、その配送される単位がどの程度の比率を占めるかを示す値をいう。
受注生産品等における個別一品部材は、形状・寸法・体積・重量などが、千差万別であり、それぞれ異なる場合が多い。そこで、本実施形態では、集積単位のひと山(パレット・架台)となる配送される単位を、例えば製品構成部品1セット,「シャッター1連」等として、決めている。
本実施形態は、幅,長さ,体積,重量等の数値のうち、ある数値が大きく、車両の積載能力の消費に影響が大きい製品について、その数値自体が大きく車両の積載能力に対して大きな割合を占め、車両の積載能力の消費に影響が大きい部分をとらえてポイントとした積載係数を備える。この数値自体が大きく車両の積載能力の消費に影響が大きい数値を、特徴的数値とし、この特徴的数値と積載係数とを対応させる積載基準係数表を作成し、この積載基準係数表から、各製品の係数を導出可能に構成している。
図7に、製品がシャッターである場合の積載基準係数表を示す。シャッターは、巻取った長尺物の形状で配送が可能であるため、配送時の積荷の体積が、シャッターの幅に大きく依存する。但し、通常、シャッターは、製品高さ寸法より製品幅寸法の方が広いものが多いが、中にはシャッターの製品幅寸法は狭いが製品高さ寸法が大きいものもあるため、本実施形態では、製品幅寸法と製品高さ寸法のうち長い方の値を特徴的数値としている。
図7の積載基準係数表では、左列の数値が、製品の幅寸法と高さ寸法のうち長い方の値である特徴的数値を示している。図7の積載基準係数表では、製品幅寸法と高さ寸法のうち長い方の値と、製品の配送される単位である1連分の製品の係数とが対応しており、製品であるシャッターの幅寸法と高さ寸法のうち長い方の値からシャッター1連の係数を導出可能になっている。
本実施形態では、製品がシャッターであるため、荷物としての製品の幅寸法と高さ寸法のうち長い方の値が特徴的数値に該当するが、荷物のどのような特性が特徴的数値に該当するかは、荷物の種類により異なり、荷物の特性として、荷物の体積,面積や、高さ,幅,奥行き等の長さ,重量等が特徴的数値に該当し得る。荷物のどのような特性を特徴的数値として定めるかは、このステップ2で荷物の種類毎に判断される。
なお、図7中の車種A〜Hは、2t車,4t車,10t車等の車種を示している。
また、図7の積載基準係数表には、車両の荷台を縦方向に2分割し、分割した左右の各列に前方から後方へ順次製品を積載する2列積載において、そのうちの1列に製品1連を積載した場合の係数を示す基準値(1)と、車両の荷台に縦4列積みで製品を積載する4列積載において、そのうちの1列分の積載基準となる製品1連あたりの係数を示す基準値(2)と、が含まれている。
基準値(1)は、基準値(2)が適用される場合以外に適用され、ある車両が、複数ヶ所の配送先を回って順次納品する場合、また単一の配送先のみに納品する場合、いずれの配送形態であれ、製品が車両の荷台縦方向左右2列になるよう積載される。
1台の車両には、製品数連を積合せることから、車載製品の混ざりによる誤納を防止するため、基準値(1)は、荷台を縦左右に2分割し列内での数連の積付けを原則としている。
但し、車種A及び車種Bの基準値(1)は、積載する荷台総幅で縦方向1列積みの場合の1連の係数である。
図4,図5の積載作業標準図は、シャッターA,Bの基準値(1)に対応している。
それに対し、同一配送先のみに同種の製品を複数連納品する場合、製品パーツごとに数連分をまとめた積載が効率的であることから、基準値(1)の2倍×左右2列分で、4列積みを可能としたものが、基準値(2)である。積付けの高さを伸ばし、幅を縮めた縦4列積みが可能となっている。
基準値(2)は、単一の配送先のみに、1又は2以上の製品のそれぞれを、4の倍数連納品する場合、縦4列積みを原則とした1列分の積載基準とする製品1連あたりの係数である。つまり、一配送先のみに1又は2以上の製品のそれぞれを、4の倍数連納める場合にのみ、基準値(2)が適用される。但し、車種A及び車種Bの基準値(2)は、単一の配送先のみに1又は2以上の製品のそれぞれを、2の倍数連納品する縦2列積みの場合の1列分の係数である。図6に示す積載作業標準図は、シャッターCの基準値(2)に対応している。
配送先1カ所(同一現場)の配送では、各パーツごとにまとめて4連分の製品を積載しても、商品の荷卸し時に不都合は生じないため、同一配送先のみに同種の製品を4連納品する場合に基準値(2)の適用が可能である。それに対し、複数ヶ所へ配送する場合は、配送先別に1連ごとに確実に分類して積載しておかないと、各配送先への間違いのないスムーズな荷卸しができない。従って、本実施形態では、基準値(2)の適用を、単一の配送先のみに、1又は2以上の製品のそれぞれを、4の倍数連納品する場合、又は、車種A又は車種Bの場合であって、単一の配送先のみに1又は2以上の製品のそれぞれを、2の倍数連納品する場合に限定している。
セットものの製品でない部品のみの商品はどこでも積めるため、係数は1とされる。また、角ケース付の製品は縦4列積みができないため、基準値(1)が適用される。
1連の製品は同一列に積むことを原則としており、1連を左右2列に分割して積載しないように決められている。従って、この原則は、後述する配車計算の処理において、各製品を積載可能な車種制限として、制約条件となる。
また、図7の積載基準係数表は、各車種の積載能力を係数値により示している。つまり、各車種の積載能力が、その車種の車両に積載可能な荷物の係数の合計に等しい積載能力値により表されている。例えば、車種B車両の積載能力値は、基準値(1)の場合で29、車種D車両の積載能力値は、基準値(1)の場合で49であることを示している。
従って、後述する配車計算の処理では、図7から導かれる各車両の積載能力値を参照し、積載する荷物の係数値よりも積載能力値が大きい車種の中で、最小の積載能力値を備える車種を選択することとなる。
図7の各係数は、車種D車両の最大積載容積を100とし、各配送される単位が車種D車両の荷台に占める容積の比率として、設定されている。配送される単位毎の係数は、どの車両に積込みを行っても同じ値になるように設定されている。
各製品の積載作業標準図,積載基準係数表は、図1に示すように、それぞれ積載作業標準データベース121,積載基準係数表データベース122に格納される。
ステップS2の製品の積載基準係数の作成工程の完了により、荷主2の荷物の配送について、最適配車計画立案の準備が整うこととなる。
その後、荷主2の荷物の配送の最適配車計画立案サービスの運用が開始され、荷主2から出荷指示を受信すると、ステップS3で、受信した出荷指示について、一日毎に、自動変換,最適配車計画立案工程を行う。
このステップS3の自動変換,最適配車計画立案工程は、サーバコンピュータ11に格納された最適配車システムSのプログラムにより、図8〜図10のフローチャートの処理が行われることによって実行される。
図8〜図10のフローチャートの処理は、各配送日の出荷指示の締切時間,例えば、各配送日の前営業日の午後4時等になることによって開始する。なお、本実施形態では、各配送日の出荷指示の締切時間になると、サーバコンピュータ11が自動で最適配車システムSのプログラムの処理を開始するが、配送業者1の配車担当者が端末コンピュータ12から、最適配車システムSを立上げることにより開始するように構成してもよい。
図8のフローチャートの処理が開始すると、まず、ステップS11で、処理対象日の出荷指示データ取込を行う。この処理は、出荷指示データベース123を、処理対象日の日付及び荷主2の配送拠点コードで出荷日及び配送拠点コードの項目を検索し、抽出されたデータを取込むことにより行う。本実施形態では、処理対象日の前営業日に、図8〜図10の自動変換,最適配車計画立案工程(ステップS3)を行うため、処理対象日の日付として、翌営業日の日付を指定する。
次いで、ステップS12で、ステップS11で取込んだ処理対象日の出荷指示データの中に、未だ読込んでいない未読込データがあるか判定する。
未読込データがない場合(ステップS12:NO)、該当する処理対象日の出荷指示データが存在しないか、該当する処理対象日のすべての出荷指示データについて各設定処理が既に完了しているものとして、処理を終了する。
未読込データがある場合(ステップS12:YES)、ステップS13で、未読込の出荷指示データ1件を読込む。次いで、ステップS14で、出荷指示データ中の製品コードにより荷物マスタ112を参照して、製品名を取得する。
ステップS15で、特徴的数値の抽出を行う。このステップでは、荷物マスタ112の出荷指示データ中の特徴的数値を導くための式を参照し、この式に従って特徴的数値を導き出すことにより行う。本実施形態のような製品種類がシャッターのデータには、特徴的数値を導くための式として、製品幅寸法−製品高さ寸法≧0の場合は製品幅寸法,製品幅寸法−製品高さ寸法≧0でない場合は製品高さ寸法を特徴的数値とする式が格納されており、ステップS15ではこの式が実行される。
通常、シャッターは、製品高さ寸法より製品幅寸法の方が広いものが多いが、中にはシャッターの製品幅寸法は狭いが製品高さ寸法が大きいものもある。製品幅寸法が狭く高さ寸法が大きいシャッターでは、シャッターの上げ下げのガイドとしての機能を果たすシャッター左右のレールが、この製品の最も長い部分を決めることとなる。
そこで、本実施形態では、特徴的数値を導くための式として、製品幅寸法−製品高さ寸法≧0の場合は製品幅寸法,製品幅寸法−製品高さ寸法≧0でない場合は製品高さ寸法を特徴的数値とする式を実行し、製品幅寸法と製品高さ寸法のうち長い方の値を特徴的数値として抽出することとしている。これにより、稀に製品幅寸法より製品高さ寸法が大きいものが含まれているため、製品幅寸法をそのまま特徴的数値とすると、積載時に予測に反して製品の高さ寸法に積載容量を取られ、他の積載連を積むためのスペースまではみ出してしまうことや、車両の積載許容容量をオーバーしてしまうことがあるが、このような不具合を防止可能となる。
ステップS16で、品目名を作成する。このステップでは、ステップS14で取得した製品名,ステップS15で抽出した特徴的数値,出荷指示データに含まれるセット商品又は部品の別の項目を順次羅列したものを品目名として作成する。
ステップS17で、出荷指示データに、配送先コードが含まれているか判定する。出荷指示データに、配送先コードが含まれている場合(ステップS17:YES)、荷主2の顧客の営業所等であり、配送先マスタ113にデータが格納された配送先であるとして、ステップS18で、配送先コードで配送先マスタ113を検索して該当する配送先の名称,住所を取得する。
その後、ステップS20で、出荷指示データ中に含まれる配送拠点コードで荷主マスタ111を参照し、配送拠点の名称,住所を取得する。
出荷指示データに、配送先コードが含まれていない場合(ステップS17:NO)、荷主2の顧客の工事現場等であって配送先マスタ113にデータが格納されていない配送先であるとして、ステップS19で、出荷指示データに含まれる配送先の名称,住所を取得する。
その後、ステップS20で、出荷指示データ中に含まれる配送拠点コードで荷主マスタ111を参照し、配送拠点の名称,住所を取得する。
図8のAから図9のAを介してステップS21に進み、データに部品フラグが付されているかを判定することにより、部品のみ商品かを判定する。
部品のみ商品である場合(ステップS21:YES)、ステップS22で係数を1に設定し、ステップS26で、出荷指示データに角ケースフラグが含まれているか判定することにより、出荷指示データに係る製品が角ケースを含むか判定する。
部品のみ商品でない場合(ステップS21:NO)、ステップS23で、その出荷指示データが、一台の車両で一配送先のみに製品を2又は4の倍数連配送するものか判定する。
このステップでは、指定車種が含まれており、指定車種が車種A又は車種Bの場合は出荷指示データ中の配送する製品の連数が2の倍数,指定車種がそれ以外の車種である場合は出荷指示データ中の配送する製品の連数が4の倍数で、かつ、
(Σti/指定車種の積載能力値)×100≧85(%),i=i=1,2,3,...,n
但し、製品の特徴的数値に対応する基準値(2)×製品の連数をti(iは、製品種類の数を示す。i=1,2,3,...,n)
を満たす場合に、その出荷指示データが、一台の車両で、一配送先のみに製品を2又は4の倍数連配送するものと判定する。
なお、本実施形態では、{(製品の特徴的数値に対応する基準値(2)×製品の連数)/指定車種の積載能力値}×100が85以上の場合に、その出荷指示データが、一台の車両で、一配送先のみに製品を2又は4の倍数連配送するものと判定しているが、これに限定されるものでなく、満載を示す100に近い所定の数値であればよい。
その出荷指示データが、一台の車両で、一配送先のみに製品を2又は4の倍数連配送するものでない場合(ステップS23:NO)、ステップS24で、積載基準係数表中のこの製品の特徴的数値に対応する基準値(1)の係数を取得する。このステップでは、出荷指示データ中の製品種類コードで積載基準係数表データベース122を検索して、該当する製品種類,本実施形態では図7のシャッターの積載基準係数表を抽出し、この積載基準係数表においてこの製品の特徴的数値に対応する基準値(1)を取得する。
次いで、ステップS26で、出荷指示データに角ケースフラグが含まれているか判定することにより、出荷指示データに係る製品が角ケースを含むか判定する。このステップでは、その製品の配送時の荷物の幅,長さ,体積,重量等の数値に大きく影響を及ぼす製品のオプションの有無を判定し、そのようなオプションを含む場合には、積載係数を増減調整する処理を行うようにするものである。
その出荷指示データが、一台の車両で、一配送先のみに製品を2又は4の倍数連配送するものである場合(ステップS23:YES)、ステップS25で、積載基準係数表中のこの製品の特徴的数値に対応する基準値(2)の係数を取得する。このステップでは、出荷指示データ中の製品種類コードで積載基準係数表データベース122を検索して、該当する製品種類,本実施形態では図7のシャッターの積載基準係数表を抽出し、この積載基準係数表においてこの製品の特徴的数値に対応する基準値(2)を取得する。
次いで、ステップS26で、出荷指示データに角ケースフラグが含まれているか判定することにより、出荷指示データに係る製品が角ケースを含むか判定する。
出荷指示データに係る製品が角ケースを含む場合(ステップS26:YES)、ステップS27で、ステップS24又はステップS25で取得した係数値を2倍し、ステップS28で、出荷指示データに部品フラグが付されているかを判定することにより、部品のみ商品かを判定する。
出荷指示データに係る製品が角ケースを含まない場合(ステップS26:NO)、ステップS28で、出荷指示データに部品フラグが付されているかを判定することにより、部品のみ商品かを判定する。
出荷指示データに部品フラグが付されておらず、部品のみ商品でない場合(ステップS28:NO)、ステップS29で、出荷指示データ中の配送する製品数を示す連数が1であるかを判定することにより、一配送先に1連のみの配送か判定する。
出荷指示データ中の配送する製品数を示す連数が1であり、一配送先に1連のみの配送である場合(ステップS29:YES)、ステップS30で、荷降ろし時間を20分に設定し、図9のBから図10のBを介してステップS32に進み、出荷指示データに指定車種が含まれているか判定する。
出荷指示データ中の配送する製品数を示す連数が1でなく、一配送先に1連のみの配送でない場合(ステップS29:NO)、一配送先に二連以上の複数連を配送するものとして、ステップS31で、荷降ろし時間を10分×連数に設定し、図9のBから図10のBを介してステップS32に進み、出荷指示データに指定車種が含まれているか判定する。
出荷指示データに部品フラグが付されており、部品のみ商品である場合(ステップS28:YES)、ステップS31で、荷降ろし時間を10分×連数に設定し、図9のBから図10のBを介してステップS32に進み、出荷指示データに指定車種が含まれているか判定する。
出荷指示データに、車種B,車種D等の指定車種が含まれている場合(ステップS32:YES)、ステップS33で、指定車種の設定を行い、ステップS35で、出荷指示データに指定着時間があるか判定する。
出荷指示データに、車種B,車種D等の指定車種が含まれていない場合(ステップS32:NO)、ステップS34で、出荷指示データの配送先コードをキーとして配送先マスタ113を参照し、該当する配送先のデータの停車可能な車両サイズを示す車両制限に値が含まれているか判定することにより、車両制限があるか判定する。
配送先マスタ113の該当する配送先のデータに車両制限の値が含まれている場合(ステップS34:YES)、配送先マスタ113の該当する配送先のデータから車両制限の値を取得して、ステップS33で、指定車種の設定を行い、ステップS35で、出荷指示データに指定着時間の値が含まれているか判定する。
配送先マスタ113の該当する配送先のデータに車両制限の値が含まれていない場合(ステップS34:NO)、指定車種の設定を行わないまま、ステップS35で、出荷指示データに指定着時間の値が含まれているか判定する。
出荷指示データに指定着時間の値が含まれている場合(ステップS35:YES)、ステップS36で、この指定着時間の値を、指定着時間の30分前から30分後までの時間帯とし、指定時間として設定する。その後、ステップS40で、それまでにステップS13により読込済みの同じ処理対象日のデータ中に、配送先が同一であるデータがあるか判定する。このステップは、処理中の出荷指示データ中の配送先名称をキーとして、読込済みの全データを検索し、抽出されるデータがあるか判定することにより行う。
出荷指示データに指定着時間の値が含まれていない場合(ステップS35:NO)、ステップS37で、出荷指示データの配送先コードをキーとして配送先マスタ113を参照し、該当する配送先のデータに、荷物の降ろしが可能な時間帯を示す荷降ろし時間帯に値が含まれているか判定することにより、荷降ろし時間帯があるか判定する。
配送先マスタ113の該当する配送先のデータの荷降ろし時間帯に、値が含まれており、荷降ろし時間帯がある場合(ステップS37:YES)、ステップS38で、配送先マスタ113に含まれる荷降ろし時間帯の値を、指定時間帯として設定する。その後、ステップS40で、それまでにステップS13により読込済みの同じ処理対象日のデータ中に、配送先が同一であるデータがあるか判定する。このステップは、処理中の出荷指示データ中の配送先名称をキーとして、読込済みの全データを検索し、抽出されるデータがあるか判定することにより行う。
配送先マスタ113の該当する配送先のデータの荷降ろし時間帯に値が含まれておらず、荷降ろし時間帯がない場合(ステップS37:NO)、ステップS39で、午前5時から午後5時等,最適配車システムS全体で定められている全時間帯を設定する。その後、ステップS40で、それまでにステップS13により読込済みの同じ処理対象日のデータ中に、配送先が同一であるデータがあるか判定する。このステップは、処理中の出荷指示データ中の配送先名称をキーとして、読込済みの全データを検索し、抽出されるデータがあるか判定することにより行う。
それまでにステップS13により読込済みの同じ処理対象日のデータ中に、配送先が同一であるデータがある場合(ステップS40:YES)、ステップS41で、配送先が同一の出荷指示データのグルーピングを行う。
このステップでは、抽出された配送先が同一であるデータがグループ番号を有する場合には、処理中のデータに、そのグループ番号を付与する。また、抽出された配送先が同一であるデータがグループ番号を有しない場合には、新しいグループ番号を取得して、抽出された配送先が同一であるデータと処理中のデータとに、同一のグループ番号を付与する。
そして、グルーピングを行った場合には、係数,荷降ろし時間,指定車種の設定の調整を行う。
係数の調整として、グルーピングを行った結果、1台の車両で一配送先のみに1又は2以上の製品のそれぞれを2又は4の倍数連配送するものになった場合は、グルーピングされたすべての出荷指示データの係数を基準値(1)から基準値(2)に変更する。
ここでは、グルーピングされた出荷データ群の車種が車種A又は車種Bの場合はグルーピングされた出荷指示データ中の配送する製品の合計連数が2の倍数,車種がそれ以外である場合はグルーピングされた出荷指示データ中の配送する製品の合計連数が4の倍数となり、かつ、製品の特徴的数値に対応する基準値(2)に製品の連数を掛けた積を、全製品について足した和を、車種の積載能力値で割った値が、0以上1以下で、1に近い所定の値,例えば0.85より大きい場合に、そのグルーピングされた出荷指示データが、一台の車両で、一配送先のみに1又は2以上の製品のそれぞれを2又は4の倍数連配送するものと判定する。
また、荷降ろし時間の調整として、グルーピングされた出荷指示データの荷降ろし時間を、10分×連数に設定する。
更に、指定車種の調整として、グルーピングされた出荷指示データ群中に指定車種を含むものがあれば出荷指示データに、指定車種を設定する。
それまでにステップS13により読込済みの同じ処理対象日のデータ中に、配送先が同一であるデータがない場合(ステップS40:NO)、ステップS42で、ステップS11で取込んだ処理対象日の出荷指示データの中に、未だ読込んでいない未読込データがあるか判定する。
未読込データがある場合(ステップS42:YES)、図10のCから図8のCを介してステップS13に進み、未読込の出荷指示データ1件を読込む。
未読込データがない場合(ステップS42:NO)、該当する処理対象日のすべての出荷指示データについて読込が既に完了しているものとして、ステップS43に進み、ステップS14〜ステップS41で取得,設定した値を含む配車計算用データがすべて格納された配車計算用ファイルを作成する。
次いで、ステップS44で、配車計算用ファイルを用いて、指定着時間を堅持した、最適な車種・車台数による最適配送先件数,最適な配車ルートを持った最適な配車結果を得るように、配車計算を実行する。
この配車計算処理は、決められた制約条件を満たし、かつ与えられた目的関数を最大化,もしくは最小化する組合せ最適問題として定式化される。このような組合せ最適化問題は、近似解法と呼ばれる種々の公知の手法により解くことができる。
図11は、ステップS44の配車計算の処理フローを示す図である。図11の処理がスタートすると、ステップS101で、探索の基になる初期解を作成する。本実施形態では、出荷指示データを、車両マスタ114で与えられた車両に割付ける処理を行う。初期解は、例えば次の手順により作成する。
1. 配送先単位にグルーピングされた出荷指示データを、配送拠点から近い順に、配送先に、積載基準係数表データベース122によって特定される車両の積載能力値を超えるまで割付ける。
2. 1.を荷物がなくなるまで繰返す。車両が足りなくなった場合は、車両マスタ114の先頭に戻って荷物の割付けを行う。
このとき、図7から導かれる各車両の積載能力値を参照し、積載する荷物の係数値よりも積載能力値が大きい車種の中で、最小の積載能力値を備える車種を選択する。
また、初期解作成のステップS101では、ステップS43で作成された配車計算用ファイル及びマスタデータベースに含まれる次の制約条件を満足するように処理を進める。
・出荷指示での車種指定,配送先マスタ113に登録された車両制限
・出荷指示での時間指定,配送先マスタ113に登録された荷降ろし時間帯
・道路情報マスタ116に登録された道路種別,交通規制,道路幅員,渋滞履歴等による制約:例えば、配送先間の往来が出来ない配送先の積合せは不可とする。
・1連の製品は同一列内に積むことが原則であるため、1連を左右2列に分割して積載しないようにする。
ステップS101の初期解作成の処理は、例えば、図12〜図14に示すフローチャートの処理により行われる。
図12の処理がスタートすると、初期解配車ファイルを作成し、その後ステップS201で、ステップS43で作成された配車計算用ファイル中から、配送拠点から最も近く、初期解配車ファイルに未登録の配送先への配送データを抽出する。次いでステップS202で、このデータに、指定車種が設定されているか判定する。
指定車種が設定されている場合(ステップS202:YES)、ステップS203で、設定された車種の車両のデータを車両マスタ114から1件取得する。この取得した車両に、配送データの指定時間,指定時間帯又は全時間帯で配送データを割当てる仮配車を行う。このステップでは、まず、仮配車ファイルを作成し、この仮配車ファイルに、車両コード,車種等の車両を特定する情報と配送データとを対応付けて登録することにより行う。
次いで、ステップS205で、仮配車した車両への荷物の仮の配置情報を作成する。このステップでは、まず、仮配置情報ファイルを作成し、この仮配置情報ファイルに、仮配車した車両への荷物の仮の配置情報を格納する。
仮の配置情報は、配車された車両の荷台の右側,左側にどのような順で荷物を積載するかを示す配置情報の仮のものであって、車両毎に作成される。仮の配置情報は、配置情報の仮のものであるため、配置情報と同様の項目からなる。
例えば、指定車種でない車両コード5001の車種G車両の荷台の右側に、最初に係数24,品目名Aの製品1つを積載する場合、仮の配置情報は、車両コードに5001,車種に車種G,指定車種フラグが付されていないことを示す0の値,車両の荷台右側の積載能力値に74,車両の荷台左側の積載能力値に74,車両の荷台右側に第1番目に配置される荷物の品目名にA,車両の荷台右側に第1番目に配置される荷物の係数に24,車両の荷台右側に配置される1個の荷物の係数の合計に1,車両の荷台左側に配置される0個の荷物の係数の合計に0が入力される。
指定車種が設定されていない場合(ステップS202:NO)、ステップS204で、車両マスタ114から、汎用車両のうち積載能力値が最大の車種の車両データ,例えば車種G車両のデータを1件取得する。この取得した車両に、配送データの指定時間,指定時間帯又は全時間帯で配送データを割当てる仮配車を行う。仮配車は、仮配車ファイルに、車両コード等の車両を特定する情報と配送データとを対応付けて登録することにより行う。
なお、本実施形態では、車種Hのような積載能力値が最大の車種では大きすぎて、車両コストが高く、日常の配送に適しにくいため、ステップS204で汎用車両のうち積載能力値が最大の車種を仮配車するように構成しているが、車種Hのような積載能力値が最大の車種を仮配車するようにしてもよい。
次いで、ステップS205で、仮配車した車両への荷物の仮の配置情報を作成する。
次に、ステップS206で、配送拠点からステップS201で抽出した配送データの配送先までの間に、行き帰りいずれかに立寄れる配送先があるかを、数理計画法を用いた公知の方法で検索する。
次いで、図12のDから図13のDを介してステップS207に進み、行き帰りいずれかに立寄れる配送先への配送データが抽出されたか判定する。
立寄れる配送先への配送データが抽出された場合(ステップS207:YES)、ステップS208で、立寄れる配送先の配送データを1件読込み、ステップS209で、この配送先へ、配送データの設定時間,設定時間帯の範囲内で立寄れるか判定する。
立寄れる配送先への配送データが抽出されない場合(ステップS207:NO)、この車両には、立寄れる配送先がないものとして、図13のEから図14のEを介してステップS218へ進み、仮配車した車両に割当てられた配送データのすべての荷物が、仮配車した車両より1段小さい車種の車両に積載できるか判定する。
立寄れる配送先への配送データの設定時間,設定時間帯の範囲内で、配送先に立寄れない場合(ステップS209:NO)、設定時間の関係上、立寄れる配送先の荷物は、仮配車された車両に積載できないものとして、この立寄れる配送先の配送データを仮配車ファイルに登録することなく、ステップS217で、未だ読込んでいない立寄れる配送先への配送データがあるか判定する。
立寄れる配送先への配送データの設定時間,設定時間帯の範囲内で、配送先に立寄れる場合(ステップS209:YES)、ステップS210で、立寄れる配送先の配送データに指定車種が設定されているか判定する。
指定車種が設定されていない場合(ステップS210:NO)、仮配車された車両をそのまま維持できるものとして、ステップS212で、仮配車ファイルに登録された車両に、仮配車ファイルに登録された全配送データの係数分の荷物に追加して、立寄れる配送先の配送データの係数分の荷物を更に積載できるか判定する。
このステップでは、仮配置情報ファイルを参照し、
車両の荷台右側の積載能力値−車両の荷台右側に配置される荷物の係数の合計(m個の荷物の係数の合計)≧立寄れる配送先の配送データの荷物の係数
の数式及び
車両の荷台左側の積載能力値−車両の荷台左側に配置される荷物の係数の合計(n個の荷物の係数の合計)≧立寄れる配送先の配送データの荷物の係数
の数式の少なくとも一方を満たすかを判定し、満たす場合に、積載できると判定する。
仮配車ファイルに登録された車両に、仮配車ファイルに登録された全配送データの係数分の荷物に追加して、立寄れる配送先の配送データの係数分の荷物を更に積載できる場合(ステップS212:YES)、ステップS216で、立寄れる配送先の配送データを仮配車ファイルに登録する。また、立寄れる配送先の配送データの荷物を、仮配置情報ファイルに登録する。
仮配置情報ファイルへの登録は、立寄れる配送先の配送データの荷物を、車両の荷台右側に積載する場合には、車両の荷台右側に第m+1番目に配置される荷物の品目名,車両の荷台右側に第m+1番目に配置される荷物の係数の項目に、立寄れる配送先の配送データの荷物の品目名,係数を登録し、車両の荷台右側に配置される荷物の係数の合計(m+1個の荷物の係数の合計)として、m個の荷物の係数の合計に、立寄れる配送先の配送データの荷物の係数を足した数値を登録する。
また、立寄れる配送先の配送データの荷物を、車両の荷台左側に積載する場合には、車両の荷台左側に第n+1番目に配置される荷物の品目名,車両の荷台左側に第n+1番目に配置される荷物の係数の項目に、立寄れる配送先の配送データの荷物の品目名,係数を登録し、車両の荷台左側に配置される荷物の係数の合計(n+1個の荷物の係数の合計)として、n個の荷物の係数の合計に、立寄れる配送先の配送データの荷物の係数を足した数値を登録する。
仮配車ファイルに登録された車両に、仮配車ファイルに登録された全配送データの係数分の荷物に追加して、立寄れる配送先の配送データの係数分の荷物を更に積載できない場合(ステップS212:NO)、仮配車ファイルに登録された車両には、仮配車ファイルに既に登録された荷物に加えて立寄れる配送先の配送データの荷物を積載することができず、この立寄れる配送先には、結果として立寄れないとして、この立寄れる配送先の配送データを仮配車ファイルに登録することなく、ステップS217に進み、未だ読込んでいない立寄れる配送先への配送データがあるか判定する。
立寄れる配送先の配送データに指定車種が設定されている場合(ステップS210:YES)、ステップS211で、この指定車種が、仮配車した車両の車種と同じか判定する。このステップでは、仮配車ファイルを参照し、車種が、立寄れる配送先の配送データの指定車種と同じであるか判定する。
立寄れる配送先の配送データの指定車種が、仮配車した車種と同じである場合(ステップS211:YES)、仮配車された車両をそのまま維持できるものとして、ステップS212で、仮配車ファイルに登録された車両に、仮配車ファイルに登録された全配送データの係数分の荷物に追加して、立寄れる配送先の配送データの係数分の荷物を更に積載できるか判定する。
立寄れる配送先の配送データの指定車種が、仮配車した車種と同じでない場合(ステップS211:NO)、ステップS213で、仮配車ファイル中の配送データのいずれかに、指定車種が設定されているか判定する。
仮配車ファイル中の配送データのいずれかに、指定車種が設定されている場合(ステップS213:YES)、立寄れる配送先の配送データ及び仮配車された車両とは、互いに異なる車種が指定されており、立寄れる配送先の荷物は、仮配車された車両に積載できないものとして、この立寄れる配送先の配送データを仮配車ファイルに登録することなく、ステップS217に進み、未だ読込んでいない立寄れる配送先への配送データがあるか判定する。
仮配車ファイル中の配送データのいずれにも、指定車種が設定されていない場合(ステップS213:NO)、この仮配車ファイルの車両は、車種の指定により特定されたものでなく、車種を変更可能であるとして、ステップS214で、立寄れる配送先の配送データの指定車種の車両に、仮配車ファイルに既に登録された配送データの係数分の荷物と、立寄れる配送先の配送データの係数分の荷物とを、併せて積載できるか判定する。
このステップでは、まず、出荷指示データ中の製品コードで積載基準係数表データベース122を検索して、該当する製品に関する図7の積載基準係数表を参照し、立寄れる配送先の配送データの指定車種について、荷台右側,荷台左側の積載能力を係数で表した積載能力値を、積載基準係数表の該当する車種の最下段の基準値(1)から取得する。次いで、仮配置情報ファイルを参照し、
立寄れる配送先の配送データの指定車種の荷台右側の積載能力値−車両の荷台右側に配置される荷物の係数の合計(m個の荷物の係数の合計)≧立寄れる配送先の配送データの荷物の係数
の数式及び
立寄れる配送先の配送データの指定車種の荷台左側の積載能力値−車両の荷台左側に配置される荷物の係数の合計(n個の荷物の係数の合計)≧立寄れる配送先の配送データの荷物の係数
の数式の少なくとも一方を満たすかを判定し、満たす場合に、積載できると判定する。
立寄れる配送先の配送データの指定車種の車両に、仮配車ファイルに既に登録された配送データの係数分の荷物と、立寄れる配送先の配送データの係数分の荷物とを、併せて積載できない場合(ステップS214:NO)、立寄れる配送先の配送データの指定車種の車両には、仮配車ファイルに既に登録された荷物及び立寄れる配送先の配送データの荷物のすべてを積載することができず、この立寄れる配送先には、結果として立寄れないとして、この立寄れる配送先の配送データを仮配車ファイルに登録することなく、ステップS217に進み、未だ読込んでいない立寄れる配送先への配送データがあるか判定する。
立寄れる配送先の配送データの指定車種の車両に、仮配車ファイルに既に登録された配送データの係数分の荷物と、立寄れる配送先の配送データの係数分の荷物とを、併せて積載できる場合(ステップS214:YES)、ステップS215で、仮配車した車両を、立寄れる配送先の配送データの指定車種の車両に変更する。このステップでは、車両マスタ114から、立寄れる配送先の配送データの指定車種の車両のデータを1件取得し、仮配車ファイルに登録されている車両の情報を、この取得した車両の情報に変更する。
次いで、ステップS216で、立寄れる配送先の配送データを仮配車ファイルに登録する。また、立寄れる配送先の配送データの荷物を、仮配置情報ファイルに登録する。
その後、ステップS217で、未だ読込んでいない立寄れる配送先への配送データがあるか判定する。
未だ読込んでいない立寄れる配送先への配送データがある場合(ステップS217:YES)、ステップS208に戻り、立寄れる配送先の配送データを1件読込む。
未だ読込んでいない立寄れる配送先への配送データがない場合(ステップS217:NO)、すべての立寄れる配送先の配送データを読込済みであるとして、図13のEから図14のEを介してステップS218へ進み、仮配車した車両に割当てられた配送データのすべての荷物が、仮配車した車両より1段小さい車種の車両に積載できるか判定する。
このステップでは、出荷指示データ中の製品種類コードで積載基準係数表データベース122を検索して、該当する製品,本実施形態ではシャッターに関する図7の積載基準係数表を参照し、仮配車した車両より1段小さい車種について、荷台右側,荷台左側の積載能力を係数で表した積載能力値を、積載基準係数表の該当する車種の最下段の基準値(1)から取得する。
次いで、仮配置情報ファイルを参照し、
仮配車した車両より1段小さい車種の車両の荷台右側の積載能力値≧仮配車ファイルに登録された車両の荷台右側に配置される荷物の係数の合計(m個の荷物の係数の合計)
の数式及び
仮配車した車両より1段小さい車種の車両の荷台左側の積載能力値≧車両の荷台左側に配置される荷物の係数の合計(n個の荷物の係数の合計)
の数式の少なくとも一方を満たすかを判定し、満たす場合に、積載できると判定する。
仮配車した車両に割当てられた配送データのすべての荷物が、仮配車した車両より1段小さい車種の車両に積載できる場合(ステップS218:YES)、ステップS219で、車両マスタ114を参照して仮配車した車両より1段小さい車種の車両のデータを1件取得し、仮配車されたすべての配送データについて、仮配車した車両より1段小さい車種の車両で、仮配車及び仮の配置情報作成を行い、仮配車した情報と仮の配置情報で、それぞれ仮配車ファイル及び仮配置情報ファイルを上書きする。
次いで、ステップS218へ戻り、仮配車した車両に割当てられた配送データのすべての荷物が、仮配車した車両より1段小さい車種の車両に積載できるか判定する。
仮配車した車両に割当てられた配送データのすべての荷物が、仮配車した車両より1段小さい車種の車両に積載できない場合(ステップS218:NO)、仮配車した車種は、仮配車ファイル中のすべての荷物を積載できる最小の車種であるとして、ステップS220で、仮配車ファイルの情報を初期解配車ファイルに格納することにより、仮配車した配車の内容について本配車を行う。
次いで、ステップS221で、ステップS43で作成された配車計算用ファイル中に、初期解配車ファイルに未だ登録されていない配送先への配送データがあるか判定する。
配車計算用ファイル中に、初期解配車ファイルに未だ登録されていない配送先への配送データがある場合(ステップS221:YES)、図14のFから図12のFを経てステップS201に戻り、ステップS43で作成された配車計算用ファイル中から、配送拠点から最も近く、初期解配車ファイルに未登録の配送先への配送データを抽出する。
配車計算用ファイル中に、初期解配車ファイルに未だ登録されていない配送先への配送データがない場合(ステップS221:NO)、配車計算用ファイル中のすべての配送データについて、初期解を作成するための配車が完了したものとして、ステップS222で、初期解配車ファイルを初期解として保存し、ステップS101の初期解作成の処理に該当する図12のフローチャートの処理を終了する。
以上のステップS101で作成された初期解に対して、図11のステップS102で目的関数を計算する。
本実施形態の目的関数は、
目的関数1=処理対象日の配送先件数/処理対象日の車両台数
目的関数2=処理対象日の配送製品連数(部品を除く)/処理対象日の車両台数
の2つである。
つまり、1車両が1運行ルートで輸送を行う場合、いかに多くの配送先へ納品できるか、及びいかに少ない車両台数で同じ結果を出せるかを、運行効率評価軸の第1番目とする。また、車両1台が1ヶ所納品を行う場合、荷物である製品を、いかに多い連数分積載するかが次の評価軸である。これらを目的関数として運行効率評価軸に用いることにより、車両を無駄なく使用し、最小限の車両台数に留めることが可能となる。
ステップS103では、ステップS101で作成された初期解を最善解として保存する。さらに、ステップS104では、作成された初期解を基に、公知の探索処理を行う。ここで行われる探索処理では、公知の局所探索法、遺伝アルゴリズム法、アニーリング法等を使用する。ステップS105では、探索処理の結果得られた解に関して、目的関数を計算する。ステップS106では、試行回数のカウントアップを行う。
ステップS107では、探索処理によって得られた解と、保存してある最善解の目的関数の値を比較し、保存してある最善解よりも目的関数の値が向上したかを判定する。目的関数値が向上した場合(ステップS107:YES)、ステップS108ヘ進み最善解として保存する。次いで、ステップS109で、試行回数が、あらかじめ与えられた試行回数の設定値を超えたか判定する。
目的関数値が向上しなかった場合(ステップS107:NO)、ステップS109で、試行回数が、あらかじめ与えられた試行回数の設定値を超えたか判定する。
試行回数が、あらかじめ与えられた試行回数の設定値を超えていない場合(ステップS109:NO)、ステップS101の初期解作成に戻り1連の処理を繰り返す。
試行回数が、あらかじめ与えられた試行回数の設定値を超えた場合(ステップS109:YES)、処理を終了する。
以上の処理で、ステップS44の配車計算実行処理が終わると、図10のステップS45で、配車結果出力を行う。このステップでは、図15の配車結果を示す配車計画表のほか、配車された車両の荷台の右側,左側にどのような順で荷物を積載するかを示す配置情報と、各荷物の理想的な車載荷姿を荷物毎に図示する積載作業標準図とを表示する積載作業マニュアル,各車両のタイムスケジュール表である公知のガントチャート,公知の車両毎の運行ルート地図,ガントチャートの時間軸を配送先毎とした公知の配送表を出力する。出力されたこれらの配車結果は、マスタデータベースの配車結果データベース124に、端末コンピュータ12,21から閲覧可能に格納される。
積載作業マニュアルは、図15の配車計画表に登録されたデータに基づき、サーバコンピュータ11によって作成される。
積載作業マニュアル作成の処理は、次のように行われる。まず、サーバコンピュータ11が、積載作業マニュアルファイルを作成した後、配車計画表のデータを1件読込み、出荷日,到着日,車両コードをキーとして配置情報ファイルを検索し、この出荷日,到着日,車両コードの配置情報から、車両の荷台右側に第j番目に配置される荷物の品目名(jは1以上m以下の整数),車両の荷台左側に第k番目に配置される荷物の品目名(kは1以上n以下の整数)の情報を取得する。
次いで、この情報中の品目名中の製品名のうち、部品のみ商品以外の製品名をすべて取得する。次いで、これらの製品名をキーとして、積載作業標準データベース121を検索し、該当する製品名に対応する積載作業標準図を取得する。
そして、取得した車両の荷台右側に第j番目に配置される荷物の品目名(jは1以上m以下の整数),車両の荷台左側に第k番目に配置される荷物の品目名(kは1以上n以下の整数)の情報から、車両の荷台の右側,左側に、どのような順序で荷物を積載するかを示す配置情報と、各荷物の品目名に対応して表示される積載作業標準図とを、端末コンピュータ12,21で積載作業マニュアルとして画面表示,印刷可能に出力する。
その後、図10の処理を終了する。
以上で、図3のステップS3の自動変換,最適配車計画立案工程が完了すると、ステップS4で、ステップS45で出力された配車結果に基づき、車両の手配を行う実配車工程を行う。
ステップS45の配車結果出力後に、スケジュール変更が生じた場合には、配車担当者が、端末コンピュータ12でガントチャート上で変更を行うことにより、配車結果データベース124に格納された図15の配車計画表,積載作業マニュアル,ガントチャート,運行ルート地図,配送表のデータにも反映されるように構成されている。
各車両への積込は、端末コンピュータ12,21に画面表示,印刷可能とされた積載作業マニュアルの車両の荷台の右側,左側に、どのような順序で荷物を積載するかを示す配置情報と、各荷物の品目名に対応して表示される積載作業標準図に従って行う。
以上で、図3の最適配車システムSの業務処理フローの処理を終了する。
S 最適配車システム
1 配送業者
2 荷主
3 インターネット
11 サーバコンピュータ
12,21 端末コンピュータ
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 HDD
45 記憶媒体装置
46 通信装置
47 キーボード
48 マウス
49 表示装置
50 プリンタ
110 データベース
111 荷主マスタ
112 荷物マスタ
113 配送先マスタ
114 車両マスタ
115 地図情報マスタ
116 道路情報マスタ
121 積載作業標準データベース
122 積載基準係数表データベース
123 出荷指示データベース
124 配車結果データベース

Claims (12)

  1. 複数物品を含む荷物を車両に割当てる配車計画を立案する最適配車システムであって、
    該最適配車システムを統括するサーバコンピュータは、
    配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報が、前記荷物の種類毎に格納された荷物記憶手段と、
    前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、
    前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、
    荷主から、少なくとも、配送する前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報と、前記荷物の配送拠点及び配送先を特定する情報と、を含む出荷指示情報を受信する手段と、
    受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手段と、
    前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手段と、を備えることを特徴とする最適配車システム。
  2. 前記特徴的数値は、体積,面積,長さ,重量からなる群から選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の最適配車システム。
  3. 前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報は、前記配送される単位の前記荷物を前記車両に積載した積載状態を図示する積載標準図であり、
    前記荷物記憶手段は、前記積載標準図を、前記車両の種類及び前記荷物の種類毎に格納することを特徴とする請求項1に記載の最適配車システム。
  4. 複数物品を含む荷物を車両に割当てる配車計画を立案する最適配車装置であって、
    配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報が、前記荷物の種類毎に格納された荷物記憶手段と、
    前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、
    前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、
    荷主から、少なくとも、配送する前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報と、前記荷物の配送拠点及び配送先を特定する情報と、を含む出荷指示情報を受信する手段と、
    受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手段と、
    前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手段と、を備えることを特徴とする最適配車装置。
  5. 前記特徴的数値は、体積,面積,長さ,重量からなる群から選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項4に記載の最適配車装置。
  6. 前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報は、前記配送される単位の前記荷物を前記車両に積載した積載状態を図示する積載標準図であり、
    前記荷物記憶手段は、前記積載標準図を、前記車両の種類及び前記荷物の種類毎に格納することを特徴とする請求項4に記載の最適配車装置。
  7. 複数物品を含む荷物を車両に割当てる配車計画を立案する最適配車方法であって、
    配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報が、前記荷物の種類毎に格納された荷物記憶手段と、
    前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、
    前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、
    を備えるサーバコンピュータが、
    荷主から、少なくとも、配送する前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報と、前記荷物の配送拠点及び配送先を特定する情報と、を含む出荷指示情報を受信する手順と、
    受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手順と、
    前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手順と、を行うことを特徴とする最適配車方法。
  8. 前記特徴的数値は、体積,面積,長さ,重量からなる群から選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項7に記載の最適配車方法。
  9. 前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報は、前記配送される単位の前記荷物を前記車両に積載した積載状態を図示する積載標準図であり、
    前記荷物記憶手順は、前記積載標準図を、前記車両の種類及び前記荷物の種類毎に格納することを特徴とする請求項7に記載の最適配車方法。
  10. 複数物品を含む荷物を車両に割当てる配車計画を立案し、
    配送される単位として予め定められた前記複数物品の組合せからなる前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報が、前記荷物の種類毎に格納された荷物記憶手段と、
    前記配送される単位の前記荷物の特性を示す数値のうち前記車両の積載能力の消費に最も影響の大きい特徴的数値を用いて、前記配送される単位の前記荷物が前記車両の積載能力を消費する程度を示す係数を、導出するための係数変換手段と、
    前記車両の積載能力を、積載可能な前記荷物の係数の合計で表した積載能力値が、前記車両の種類毎に格納された車両積載能力記憶手段と、
    を備える最適配車コンピュータに、
    荷主から、少なくとも、配送する前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報と、前記荷物の配送拠点及び配送先を特定する情報と、を含む出荷指示情報を受信する手順と、
    受信した前記出荷指示情報に含まれる前記荷物の前記種類及び前記単位の数を特定する情報を、前記係数変換手段に適用することにより、配送する前記荷物の前記係数を導出する係数導出手順と、
    前記配送拠点及び配送先を特定する情報と、前記係数導出手段により導出された前記荷物の前記係数と、前記車両積載能力記憶手段に格納された前記車両の積載能力値と、を用いて、前記車両の積載能力値を超えないように、前記荷物を、前記車両に最適に割当てる配車計画立案手順と、を実行させることを特徴とする最適配車プログラム。
  11. 前記特徴的数値は、体積,面積,長さ,重量からなる群から選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項10に記載の最適配車プログラム。
  12. 前記荷物を、前記車両にどのように積載するかを示す情報は、前記配送される単位の前記荷物を前記車両に積載した積載状態を図示する積載標準図であり、
    前記荷物記憶手順では、前記積載標準図を、前記車両の種類及び前記荷物の種類毎に格納することを特徴とする請求項10に記載の最適配車プログラム。
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