JP2003267044A - 車両用空調制御システム - Google Patents

車両用空調制御システム

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JP2003267044A JP2002067836A JP2002067836A JP2003267044A JP 2003267044 A JP2003267044 A JP 2003267044A JP 2002067836 A JP2002067836 A JP 2002067836A JP 2002067836 A JP2002067836 A JP 2002067836A JP 2003267044 A JP2003267044 A JP 2003267044A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 次の交流き電区分への切り替わりを位相の急
変により検知し、位相急変を検出したときは、一旦圧縮
機を停止させ正常に圧縮機を自動再起動させることがで
きる車両用空調制御システムを提供することにある。 【解決手段】 電圧検出器は、空調機に電力を供給する
主変圧器の二次側電圧の低下を検出したときは、電圧低
下出力リレーを介して電圧低下信号を出力する。一方、
位相急変検知回路は、主変圧器の二次側電圧の位相が急
変したことを検出したときは、位相急変出力リレーを介
して位相急変信号を出力する。空調制御装置は、電圧低
下出力リレーからの電圧低下信号または位相急変出力リ
レーからの位相急変信号を入力したときは、空調機の圧
縮機を一旦停止させ一定時間後に自動再起動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
空調機を空調制御装置で制御することにより、車両室内
の温度を温度設定値になるように制御する車両用空調制
御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、新幹線電車を初めとする交流架
線下で使用される鉄道車両には、空調機が搭載されてお
り、この空調機は交流架線を一次側巻線に接続された主
変圧器の二次側巻線から給電されている。そして、鉄道
車両が交流き電区分の境界(セクション)の通過時に
は、空調機を一時的に停止し自動再起動させるようにし
ている。これは、電力の供給元であるセクションが異な
ると、一般に位相が異なるので、空調機における圧縮機
の動作を円滑に継続させるためである。
【0003】図5は、この種の従来の車両用空調制御シ
ステムの構成図である。集電器1から取り込んだ架線電
圧は主変圧器2で降圧され、主回路用配線遮断器3を介
して空調機29に供給される。
【0004】空調機29は、空調制御された空気を室内
に供給する空気送風機4と、空調制御に使用された空気
を室外に排出する室外送風機5と、媒体を圧縮して所定
の温度の空気を得る圧縮機7とから構成されている。
【0005】室内送風機4および室外送風機5には主回
路用配線用遮断器3より直接的に駆動電源が供給され、
一方、圧縮機7には電磁接触器6を介して主回路用配線
用遮断器3より駆動電源が供給されるようになってい
る。
【0006】一方、空調機29を制御する空調制御装置
8は、空調機29の空気吸入部に設けられた吸入部温度
センサ9からの戻り空気温度をフィードバックするよう
にしている。
【0007】すなわち、空調制御装置8は、空調機29
の空気吸入部に設けられた吸入部温度センサ9により車
両室内を循環して空調機29に戻る戻り空気の温度が、
予め定められた温度設定値Trになるように、その温度
偏差に基づいて例えば圧縮機7の運転時間と停止時間と
の比率を変えることによって、冷房の強弱運転を行うよ
うにしている。
【0008】また、電圧検出器10により、主変圧器2
の二次側電圧を常に監視し、その電圧が低下した場合に
は、電圧検出器10の電圧低下出力リレー11の接点の
OFF情報を空調制御装置8に伝えることにより、空調
制御装置8は、一旦圧縮機7を停止させ、一定時間後に
自動再起動させる制御を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、主変圧
器2の二次側巻線に慣性モーメントが大きい送風機4、
5が並列接続されているので、交流き電区分の境界で一
旦架線電圧がなくなっても、送風機4、5が慣性で回り
続け、その逆起電力により二次側電圧が下がらない場合
がある。この場合、電圧検出器10は交流き電区分の境
界を検知することができず、圧縮機7の運転を継続させ
ることになる。
【0010】一般に、次の交流き電区分は位相が異なる
ので、空調機29の圧縮機7を停止させることなく、位
相の異なる次のき電区分の電力供給を受けた場合、圧縮
機7に印加される電圧波形の位相が急変する。このた
め、圧縮機7が正常に動作を継続することができず、失
速電流が流れ続け、一定時間後に主回路用配線用遮断器
3が保護動作(トリップ)する場合がある。
【0011】本発明の目的は、次の交流き電区分への切
り替わりを位相の急変により検知し、位相急変を検出し
たときは、一旦圧縮機を停止させ正常に圧縮機を自動再
起動させることができる車両用空調制御システムを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
両用空調制御システムは、車両に搭載された空調機を空
調制御装置で制御することにより、前記車両室内の温度
を予め定められた温度設定値になるように制御する車両
用空調制御システムにおいて、架電電圧を降圧して前記
空調機に電力を供給する主変圧器の二次側電圧が低下し
たことを検出する電圧検出器と、前記電圧検出回路が電
圧低下を検出したときは電圧低下信号を出力する電圧低
下出力リレーと、前記主変圧器の二次側電圧の位相が急
変したことを検出する位相急変検知回路と、前記位相急
変検知回路が位相急変を検出したときは位相急変信号を
出力する位相急変出力リレーと、車両室内を循環して空
調機に戻る空気の温度が予め定められた温度設定値にな
るように前記空調機を制御すると共に前記電圧低下出力
リレーからの電圧低下信号または前記位相急変出力リレ
ーからの位相急変信号を入力したときは前記空調機の圧
縮機を一旦停止させ一定時間後に自動再起動させる空調
制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明に係る車両用空調制御シス
テムにおいては、電圧検出器は、空調機に電力を供給す
る主変圧器の二次側電圧の低下を検出したときは、電圧
低下出力リレーを介して電圧低下信号を出力する。一
方、位相急変検知回路は、主変圧器の二次側電圧の位相
が急変したことを検出したときは、位相急変出力リレー
を介して位相急変信号を出力する。空調制御装置は、電
圧低下出力リレーからの電圧低下信号または位相急変出
力リレーからの位相急変信号を入力したときは、空調機
の圧縮機を一旦停止させ一定時間後に自動再起動させ
る。これにより、鉄道車両が交流き電区分の境界を通過
する際に、架線からの給電が無くなったにもかかわらず
電圧が下がらないままの状態であっても、位相の急変が
あった場合には、空調機の圧縮機を一旦停止させること
ができる。
【0014】請求項2の発明に係る車両用空調制御シス
テムは、請求項1の発明において、前記位相急変検知回
路は、主変圧器の二次側電圧の全波整流波形から半周期
毎に位相の変化を検出する位相変化検出手段と、前記位
相変化検出手段により検出された位相の変化幅が一定の
位相角以上か否かを判定する位相急変判定手段と、前記
位相急変判定手段により位相の急変幅が一定の位相角以
上と判断された場合に前記位相急変出力リレーの駆動信
号を生成する位相急変出力手段とを備えたことを特徴と
する。
【0015】請求項2の発明に係る車両用空調制御シス
テムの位相急変検知回路においては、位相変化検出手段
により、主変圧器の二次側電圧の全波整流波形から半周
期毎に位相の変化を検出する。位相急変判定手段は、位
相変化検出手段により検出された位相の変化幅が一定の
位相角以上か否かを判定し、位相の急変幅が一定の位相
角以上と判断された場合には、位相急変出力手段は、位
相急変出力リレーの駆動信号を生成し位相急変出力リレ
ーに出力する。
【0016】請求項3の発明に係る車両用空調制御シス
テムは、請求項1または請求項2の発明において、前記
位相急変出力リレーは、前記位相急変信号を前記空調制
御装置に加え前記圧縮機の励磁回路の電磁接触器にも出
力し、前記圧縮機の励磁回路を直接遮断することを特徴
とする。
【0017】請求項3の発明に係る車両用空調制御シス
テムにおいては、位相急変出力リレーは、位相急変信号
を空調制御装置だけでなく圧縮機の励磁回路の電磁接触
器にも出力する。そして、圧縮機の励磁回路を直接遮断
する。これにより、位相急変の検出後に直ちに圧縮機を
一旦停止させることができる。
【0018】請求項4の発明に係る車両用空調制御シス
テムは、請求項2または請求項3のいずれか1項の発明
において、前記位相急変出力手段は、前記位相急変判定
手段により位相の急変幅が一定の位相角以上と判断され
た場合に、前記位相急変出力リレーへの駆動信号の出力
時間を主変圧器の二次側電圧波形の周期の10倍程度に
したことを特徴とする。
【0019】請求項4の発明に係る車両用空調制御シス
テムにおいては、位相急変判定手段により位相の急変幅
が一定の位相角以上と判断された場合には、位相急変出
力リレーへの駆動信号の出力時間を主変圧器の二次側電
圧波形の周期の10倍程度とする。これにより、位相急
変出力リレーの動作を確実なものとし位相急変信号を適
正に出力できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る車
両用空調制御システムの構成図である。この第1の実施
の形態は、図5に示した従来例に対し、主変圧器2の二
次側電圧の位相が急変したことを検出する位相急変検知
回路12と、位相急変検知回路12が位相急変を検出し
たときは位相急変信号を出力する位相急変出力リレー1
3とが追加して設けたものである。そして、空調制御装
置8は位相急変出力リレー13からの位相急変信号を入
力したときは空調機29の圧縮機7を一旦停止させ一定
時間後に自動再起動させる。図5に示した従来例と同一
要素には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0021】図1において、集電器1から取り込んだ架
線電圧は主変圧器2で降圧され、主回路用配線遮断器3
を介して空調機29に供給されると共に、断路器30a
を介して電圧検出器10に、断路器30bを介して位相
急変検知回路12に入力される。
【0022】電圧検出器10は、主変圧器2の二次側電
圧を常に監視する。電圧低下出力リレー11は主変圧器
2の二次側電圧が電圧有りのときは、空調制御装置8へ
の回路の接点を閉路し、電圧無しで接点を開き開路とす
る。従って、主変圧器2の二次側電圧が低下した場合に
は、電圧低下出力リレー11の接点のOFF情報を空調
制御装置8に伝える。これにより、空調制御装置8は、
一旦圧縮機7を停止させ、一定時間後に自動再起動させ
る制御を行う。
【0023】また、位相急変検知回路12は主変圧器2
の二次側電圧の位相急変を常に監視し、その電圧の位相
が急変した場合には、位相急変出力リレー13の接点の
OFF情報を空調制御装置8に入力する。すなわち、位
相急変出力リレー13の接点条件を、電圧検出器10の
電圧低下出力リレー11の出力回路に割り込ませる回路
構成としている。
【0024】位相急変検知回路12は、主変圧器2の二
次側電圧の電源周波数の半周期毎に位相の変動を常に監
視している。このため、鉄道車両が交流き電区分の境界
を通過する際に、前の交流き電区分からの給電がなくな
った後、並列接続されている送風機4、5等の慣性負荷
による逆起電力により残る電圧波形に対し、次の交流き
電区分から給電される電力の電圧波形との位相差があっ
た場合には、これを検知することになる。 電圧位相の
急変を検知した位相急変検知回路12は、その位相急変
出力リレー13の駆動コイルを励磁する。
【0025】位相急変検知回路12の出力で励磁された
位相急変出力リレー13は、そのb接点が開くことによ
り、本来、空調制御装置8への電圧低下検出信号の入力
のみであった回路を開路する。
【0026】電圧低下出力リレー11は、主変圧器2の
二次側電圧が電圧有りで閉路し、電圧無しで開路となる
ので、空調制御装置8は、位相急変検知回路12の出力
リレー13が励磁されそのb接点がOFFとなった場合
も、電圧低下と同一の意味の信号と認識する。
【0027】従って、主変圧器2の二次側電圧が下がら
なかった場合でも、位相急変検知回路12が位相の急変
を検知したときは、空調制御装置8は、一旦圧縮機7を
停止させ、一定時間経過後に自動再起動させることにな
る。
【0028】図2は、位相急変検知回路12の内部の構
成図であり、図3は位相急変検知回路12の各部の動作
信号の波形図である。位相急変検知回路12は、主変圧
器2の二次側電圧の全波整流波形から半周期毎に位相の
変化を検出する位相変化検出手段31と、位相変化検出
手段31により検出された位相の変化幅が一定の位相角
以上か否かを判定する位相急変判定手段32と、位相急
変判定手段32により位相の急変幅が一定の位相角以上
と判断された場合に位相急変出力リレー13の駆動信号
を生成する位相急変出力手段33とを備えている。
【0029】主変圧器2の二次側電圧は、位相急変検知
回路12の位相変化検出手段31に入力される。すなわ
ち、位相変化検出手段31の計器用変圧器14で一旦降
圧される。
【0030】計器用変圧器14で降圧された入力電圧V
は、図3に示すように正弦波状の信号である。入力電圧
Vは整流回路15により整流され、その出力信号Vd
は、立ち上がりワンショット回路16および排他的論理
和回路17に入力される。立ち上がりワンショット回路
16は、電圧波形の半周期の時素(時限)を持ち、整流
回路15の出力信号Vdの立ち上がりを検出して所定の
パルス幅(電圧波形の半周期)の立ち上がりパルス信号
Puを出力する。この立ち上がりワンショット回路16
の出力である立ち上がりパルス信号Puは排他的論理和
回路17に入力される。
【0031】排他的論理和回路17では、整流回路15
の出力信号Vdと立ち上がりパルス信号Puとの排他的
論理和を取ることにより、位相の変化をトリガにした位
相変化検知信号S1が得られる。この位相変化検知信号
S1が位相変化時の正極側の位相差を認識した信号とな
る。
【0032】一方、整流回路15の出力信号Vdは、立
ち下がりワンショット回路18および反転回路19に入
力される。立ち下がりワンショット回路18は、電圧波
形の半周期の時素を持ち、整流回路15の出力信号Vd
の立ち下がりを検出して所定のパルス幅の立ち下がりパ
ルス信号Pdを出力する。この立ち下がりワンショット
回路18の出力である立ち下がりパルス信号Pdは排他
的論理和回路20に入力される。反転回路19は整流回
路15の出力信号Vdを反転させた反転信号Vd’を排
他的論理和回路20に出力する。
【0033】排他的論理和回路20は、立ち下がりパル
ス信号Pdと整流回路15の出力信号Vdの反転信号V
d’との排他的論理和を取ることにより、位相の変化を
トリガにした位相変化検知信号S2が得られる。この位
相変化検知信号S2は位相変化時の負極側の位相差を認
識した信号となる。
【0034】次に、排他的論理和回路17の出力である
位相変化検知信号S1は、位相急変判定手段32の立ち
上がりワンショット回路21および論理積回路23に入
力される。立ち上がりワンショット回路21は、位相急
変と判断する閾値の時素を持ち、その立ち上がりワンシ
ョット回路21の出力信号を反転回路22で反転する。
そして、論理積回路23により、その反転信号と排他的
論理和回路17の出力信号である位相変化検知信号S1
との論理積をとることで、正極側の位相変化検知信号S
1が閾値を超えた分のみの位相急変信号S1’が得られ
る。
【0035】ここで、立ち上がりワンショット回路21
が位相急変と判断する閾値は、例えば電源波形の周期の
1/10程度の時素に設定する。従って、立ち上がりワ
ンショット回路21は、電源波形の周期の1/10の時
素を持つことになる。
【0036】一方、排他的論理和回路20の出力である
位相変化検知信号S2についても同様に、位相急変判定
手段32の立ち上がりワンショット回路24および反転
回路25、論理積回路26から負極側の位相変化検知信
号S2が位相急変と判断する閾値を超えた分のみの位相
急変信号S2’が得られる。
【0037】そして、論理和回路27により、位相急変
信号S1’と位相急変信号S2’との論理和を取り、合
成位相急変信号S3として位相急変出力手段33の立ち
上がりワンショット回路28に出力する。この立ち上が
りワンショット回路28により、位相急変出力リレー1
3の駆動信号S4に変換し位相急変信号として位相急変
出力リレー13に出力する。
【0038】ここで、立ち上がりワンショット回路の2
8の時素設定値は、立ち上がりワンショット回路の28
によって生成される駆動信号(位相急変信号)S4が位
相急変出力リレー13の接点動作が確実に空調制御装置
8に認識できるように、主変圧器2の二次側電圧波形の
周期の10倍程度にする。
【0039】この第1の実施の形態によれば、主変圧器
2の二次側電圧の位相急変を検知したときは、空調制御
装置28は空調機29の圧縮機7を一旦停止させ、所定
の時間の経過後に再起動するので適正に空調機29を制
御できる。
【0040】すなわち、鉄道車両が交流き電区分の境界
を通過する際、架線からの給電が無くなったにもかかわ
らず、慣性負荷による逆起電圧によって電圧が下がらな
いまま、次の交流き電区分からの給電を受けた状態であ
っても、位相急変検知回路がその位相の急変を検知する
ので圧縮機を一旦停止させることができる。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第2の実施の形態係る車両用空調制
御システムの構成図である。この第2の実施の形態は、
図1に示した第1の実施の形態に対し、位相急変出力リ
レー13は、位相急変信号を空調制御装置8だけでな
く、圧縮機7の励磁回路の電磁接触器6にも出力し、圧
縮機7の励磁回路を直接遮断するようにしたものであ
る。図1に示した第1の実施の形態と同一要素には、同
一符号を付し重複する説明は省略する。
【0042】図4に示すように、位相急変出力リレー1
3の接点条件は、電圧検出器10の電圧低下出力リレー
11の接点条件と論理積で、空調制御装置8に入力する
回路に割り込ませると共に、位相急変出力リレー13の
接点条件で、空調制御装置8が圧縮機7をON/OFF
するための接触器6の励磁回路を直接遮断する回路構成
としている。
【0043】位相急変検知回路12は、電源周波数の半
周期毎に位相の変動を常に監視している。このため、鉄
道車両が交流き電区分の境界を通過する際、前の交流き
電区分からの給電がなくなった後に、並列接続されてい
る送風機4、5等の慣性負荷による逆起電力により残る
電圧波形に対し、次の交流き電区分から給電される電力
の電圧波形との位相差があった場合には、これを検知す
ることができる。
【0044】位相急変検知回路12は、変圧器2の二次
側電圧の位相の急変を検知すると位相急変出力リレー1
3を励磁する。励磁された位相急変出力リレー13は、
その接点が開く。これにより、本来、空調制御装置8の
電圧低下検出信号の入力のみであった回路を開路するこ
とになる。
【0045】電圧低下出力リレー11は、変圧器2の二
次側電圧の電圧有りで閉路し、電圧無しで開路となるた
め、位相急変出力リレー13が励磁された場合も、電圧
低下と同一の意味の信号を空調制御装置8へ出力する。
また、位相急変検知回路12の位相急変出力リレー13
の接点条件で、空調制御装置8が圧縮機7をON/OF
Fするための接触器6の励磁回路を直接遮断する回路構
成であるので、位相急変検知後に直ちに圧縮機7を停止
させることができる。
【0046】従って、主変圧器2の二次側電圧が下がら
なかった場合でも、位相急変検知回路12が位相の急変
を検知することによって、即座に圧縮機7を停止させる
と共に、位相の急変を検知した空調制御装置8は、一定
時間経過後に自動再起動させることができるようにな
る。
【0047】第2の実施の形態によれば、位相急変検知
回路がその位相の急変を検知たときは、その位相の急変
の検知後、直ちに圧縮機7を一旦停止させることができ
るので、圧縮機7にかける負担がより軽減する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調制御システムによれば、鉄道車両が交流き電区分の境
界を通過する際、架線からの給電がなくなり、空調機の
送風機等の慣性負荷の逆起電力により主変圧器の二次側
電圧が下がらないまま次のき電区分から給電を受けるこ
とになった場合でも、位相急変検知回路の動作により、
一旦圧縮機を停止させ正常に自動再起動させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の車両用空調制御シ
ステムの回路構成図。
【図2】同車両用空調制御システムにおける位相急変検
知回路の内部構成例を示す機能ブロッ図。
【図3】同車両用空調制御システムにおける位相急変検
知回路の回路動作を説明するタイミングチャート
【図4】本発明の第2の実施の形態の車両用空調制御シ
ステムの回路構成図。
【図5】従来の車両用空調制御システムの回路構成図。
【符号の説明】
1…集電器、2…主変圧器、3…主回路用配線遮断器、
4…室内送風機、5…室外送風機、6…電磁接触器、7
…圧縮機、8…空調制御装置、9…吸入部温度センサ、
10…電圧検出器、11…電圧低下出力リレー、12…
位相急変検知回路、13…位相急変出力リレー、14…
計器用変圧器、15…整流回路、16…立ち上がりワン
ショット回路、17…排他的論理和回路、18…立ち下
がりワンショット回路、19…反転回路、20…排他的
論理和回路、21…立ち上がりワンショット回路、22
…反転回路、23…論理積回路、24…立ち上がりワン
ショット回路、25…反転回路、26…論理積回路、2
7…論理和回路、28…立ち上がりワンショット回路、
29…空調機、30…断路器、31…位相変化検出手
段、32…位相急変判定手段、33…位相急変出力手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月29日(2002.8.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
両用空調制御システムは、車両に搭載された空調機を空
調制御装置で制御することにより、前記車両室内の温度
を予め定められた温度設定値になるように制御する車両
用空調制御システムにおいて、架電電圧を降圧して前記
空調機に電力を供給する主変圧器の二次側電圧が低下し
たことを検出し電圧低下信号を出力する電圧検出器と、
前記主変圧器の二次側電圧の位相が急変したことを検出
し位相急変信号を出力する位相急変検知回路と、車両室
内を循環して空調機に戻る空気の温度が予め定められた
温度設定値になるように前記空調機を制御すると共に
記電圧検出器からの電圧低下信号または前記位相急変検
知回路からの位相急変信号を入力したときは前記空調機
の圧縮機を一旦停止させ一定時間後に自動再起動させる
空調制御装置とを備えたことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項1の発明に係る車両用空調制御シス
テムにおいては、電圧検出器は、空調機に電力を供給す
る主変圧器の二次側電圧の低下を検出したときは、電圧
低下信号を出力する。一方、位相急変検知回路は、主変
圧器の二次側電圧の位相が急変したことを検出したとき
は、位相急変信号を出力する。空調制御装置は、電圧検
出器からの電圧低下信号または位相急変検知回路から
位相急変信号を入力したときは、空調機の圧縮機を一旦
停止させ一定時間後に自動再起動させる。これにより、
鉄道車両が交流き電区分の境界を通過する際に、架線か
らの給電が無くなったにもかかわらず電圧が下がらない
ままの状態であっても、位相の急変があった場合には、
空調機の圧縮機を一旦停止させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項2の発明に係る車両用空調制御シス
テムは、請求項1の発明において、前記位相急変検知回
路は、主変圧器の二次側電圧の全波整流波形から半周期
毎に位相の変化を検出する位相変化検出手段と、前記位
相変化検出手段により検出された位相の変化幅が一定の
位相角以上か否かを判定する位相急変判定手段と、前記
位相急変判定手段により位相の急変幅が一定の位相角以
上と判断された場合に前記位相急変信号を生成する位相
急変出力手段とを備えたことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項2の発明に係る車両用空調制御シス
テムの位相急変検知回路においては、位相変化検出手段
により、主変圧器の二次側電圧の全波整流波形から半周
期毎に位相の変化を検出する。位相急変判定手段は、位
相変化検出手段により検出された位相の変化幅が一定の
位相角以上か否かを判定し、位相の急変幅が一定の位相
角以上と判断された場合には、位相急変出力手段は、
相急変信号を生成し出力する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項3の発明に係る車両用空調制御シス
テムは、請求項1または請求項2の発明において、前記
位相急変出力リレーは、前記位相急変検知回路は、前記
位相急変信号により前記圧縮機の励磁回路を直接遮断す
ることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】請求項3の発明に係る車両用空調制御シス
テムにおいては、位相急変検知回路は、位相急変信号を
空調制御装置だけでなく圧縮機の励磁回路の電磁接触器
にも出力し、圧縮機の励磁回路を直接遮断する。これに
より、位相急変の検出後に直ちに圧縮機を一旦停止させ
ることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項4の発明に係る車両用空調制御シス
テムは、請求項2または請求項3のいずれか1項の発明
において、前記位相急変出力手段は、前記位相急変判定
手段により位相の急変幅が一定の位相角以上と判断され
た場合に、前記位相急変信号の出力時間を主変圧器の二
次側電圧波形の周期の10倍程度にしたことを特徴とす
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項4の発明に係る車両用空調制御シス
テムにおいては、位相急変判定手段により位相の急変幅
が一定の位相角以上と判断された場合には、位相急変信
号の出力時間を主変圧器の二次側電圧波形の周期の10
倍程度とする。これにより、位相急変出力リレーの動作
を確実なものとし位相急変信号を適正に出力できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された空調機を空調制御装置
    で制御することにより、前記車両室内の温度を予め定め
    られた温度設定値になるように制御する車両用空調制御
    システムにおいて、架電電圧を降圧して前記空調機に電
    力を供給する主変圧器の二次側電圧が低下したことを検
    出する電圧検出器と、前記電圧検出回路が電圧低下を検
    出したときは電圧低下信号を出力する電圧低下出力リレ
    ーと、前記主変圧器の二次側電圧の位相が急変したこと
    を検出する位相急変検知回路と、前記位相急変検知回路
    が位相急変を検出したときは位相急変信号を出力する位
    相急変出力リレーと、車両室内を循環して空調機に戻る
    空気の温度が予め定められた温度設定値になるように前
    記空調機を制御すると共に前記電圧低下出力リレーから
    の電圧低下信号または前記位相急変出力リレーからの位
    相急変信号を入力したときは前記空調機の圧縮機を一旦
    停止させ一定時間後に自動再起動させる空調制御装置と
    を備えたことを特徴とする車両用空調制御システム。
  2. 【請求項2】 前記位相急変検知回路は、主変圧器の二
    次側電圧の全波整流波形から半周期毎に位相の変化を検
    出する位相変化検出手段と、前記位相変化検出手段によ
    り検出された位相の変化幅が一定の位相角以上か否かを
    判定する位相急変判定手段と、前記位相急変判定手段に
    より位相の急変幅が一定の位相角以上と判断された場合
    に前記位相急変出力リレーの駆動信号を生成する位相急
    変出力手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    車両用空調制御システム。
  3. 【請求項3】 前記位相急変出力リレーは、前記位相急
    変信号を前記空調制御装置に加え前記圧縮機の励磁回路
    の電磁接触器にも出力し、前記圧縮機の励磁回路を直接
    遮断することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の車両用空調制御システム。
  4. 【請求項4】 前記位相急変出力手段は、前記位相急変
    判定手段により位相の急変幅が一定の位相角以上と判断
    された場合に、前記位相急変出力リレーへの駆動信号の
    出力時間を主変圧器の二次側電圧波形の周期の10倍程
    度にしたことを特徴とする請求項2または請求項3記載
    の車両用空調制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101219725B1 (ko) * 2006-11-14 2013-01-08 기아자동차주식회사 차량용 에어컨 압축기의 제어방법

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