JPH0743027A - 圧縮機駆動制御装置 - Google Patents

圧縮機駆動制御装置

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JPH0743027A
JPH0743027A JP18468193A JP18468193A JPH0743027A JP H0743027 A JPH0743027 A JP H0743027A JP 18468193 A JP18468193 A JP 18468193A JP 18468193 A JP18468193 A JP 18468193A JP H0743027 A JPH0743027 A JP H0743027A
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JP
Japan
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voltage
circuit
bus
power element
compressor
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JP18468193A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Saito
斉藤  勝彦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 通電制御用電力素子(17)が直流母線(13)間の
電圧の大きさに応じたデューティ比でオンオフ制御され
ることにより、通電制御用電力素子(17)に直列に接続さ
れたクランクケースヒータ(20)が直流母線電圧の変動に
関わらずほぼ一定の電力で付勢される。 【効果】 受電電圧の変動に関わらず、クランクケース
ヒータの発熱量を略一定に制御することができ、クラン
クケースヒータの発熱過大焼損や加熱不足を防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボトムアップ温度上
昇用のクランクケースヒータを有する圧縮機の駆動制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば実公平1−94873号
公報に示された従来の冷凍装置における圧縮機の制御回
路を示す。図において、(1)は交流電源、(2)は圧縮機モ
ータ、(3)は圧縮機のボトムアップ温度を上昇させるた
めのクランクケースヒータ、(4)は凝縮器用送風機のフ
ァンモータ、(5)は圧縮機モータ(2)とクランクケースヒ
ータ(3)とを切換え択一的に通電するリレースイッチ、
(5a)(5b)はリレースイッチ(5)の接点、(6)はこのリレー
スイッチ(5)等を制御する制御部である。
【0003】次にその動作について説明する。圧縮機モ
ータ(2)が停止時に、クランクケースヒータ(3)が交流電
源(1)からリレースイッチ(5)の接点(5b)を介して通電さ
れ、圧縮機のボトム温度が上昇する。これによって、冷
却装置の運転停止中に起る液冷媒の寝込みが防止され
る。また、圧縮機運転時には、制御部(6)によりリレー
スイッチ(5)が切換えられ、クランクケースヒータ(3)は
無通電状態となり無駄な電力の消費が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された従来の圧縮機駆動制御装置では、クランクケ
ースヒータ(3)は単に圧縮機の停止時に通電されるのみ
であるから、ヒータ加熱電源電圧の変動や、外部温度の
変動に充分対処できないという問題点があった。また、
別にクランクケースヒータ(3)の通電制御回路を設ける
ことも考えられるが、そのための別回路を設けることは
装置を複雑高価とする欠点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、複雑な高価な装置を付加するこ
となく、ヒータ加熱電源電圧の変動や、外部温度の変動
に充分対処できる圧縮機駆動制御装置を得ることを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明に係わる圧縮機駆動制御装置は、交流電源電圧を
整流して直流母線に直流電圧を出力する整流回路、上記
直流母線電圧を可変電圧、可変周波数の交流電圧に変換
するインバータ回路、このインバータ回路の出力交流電
圧により付勢される圧縮機モータ、及び圧縮機のボトム
アップ温度上昇用のクランクケースヒータを有する圧縮
機駆動制御装置において、上記直流母線間に通電制御用
電力素子と上記クランクケースヒータとの直列回路を接
続するとともに、上記直流母線間の電圧を検出する直流
母線電圧検出回路と、この直流母線電圧検出回路による
検出電圧の大きさに応じたデューティ比で上記通電制御
用電力素子をオンオフ制御する通電制御用電力素子制御
手段を備えたものである。
【0007】この発明の請求項2記載の発明に係わる圧
縮機駆動制御装置は、交流電源電圧を整流して直流母線
に直流電圧を出力する整流回路、上記直流母線電圧を可
変電圧、可変周波数の交流電圧に変換するインバータ回
路、このインバータ回路の出力交流電圧により付勢され
る圧縮機モータ、及び圧縮機のボトムアップ温度上昇用
のクランクケースヒータを有する圧縮機駆動制御装置に
おいて、上記直流母線間に通電制御用電力素子と上記ク
ランクケースヒータとの直列回路を接続するとともに、
上記直流母線間の電圧を検出する直流母線電圧検出回路
と、この直流母線電圧検出回路による所定電圧以上の過
電圧検出中、上記通電制御用電力素子をオンとする通電
制御用電力素子制御手段を備えたたものである。
【0008】この発明の請求項3記載の発明に係わる圧
縮機駆動制御装置は、交流電源電圧を整流して直流母線
に直流電圧を出力する整流回路、上記直流母線電圧を可
変電圧、可変周波数の交流電圧に変換するインバータ回
路、上記直流母線間に接続された平滑用コンデンサ、上
記インバータ回路の出力交流電圧により付勢される圧縮
機モータ、及び圧縮機のボトムアップ温度上昇用のクラ
ンクケースヒータを有する圧縮機駆動制御装置におい
て、上記平滑用コンデンサに並列に通電制御用電力素子
と上記クランクケースヒータとの直列回路を接続すると
ともに、上記交流電源の入り切りを検出する電源入り切
り検出回路と、この電源入り切り検出回路による電源切
りの検出に応じ、上記通電制御用電力素子をオンとする
通電制御用電力素子制御手段を備えたものである。
【0009】この発明の請求項4記載の発明に係わる圧
縮機駆動制御装置は、交流電源電圧を整流して直流母線
に直流電圧を出力する整流回路、上記直流母線電圧を可
変電圧、可変周波数の交流電圧に変換するインバータ回
路、このインバータ回路の出力交流電圧により付勢され
る圧縮機モータ、及び圧縮機のボトムアップ温度上昇用
のクランクケースヒータを有する空気調和機用の圧縮機
駆動制御装置において、上記直流母線間に通電制御用電
力素子と上記クランクケースヒータとの直列回路を接続
するとともに、室外気温を検出する室外温度検出回路
と、この室外温度検出回路の検出温度に応じたデューテ
ィ比で上記通電制御用電力素子をオンオフ制御する通電
制御用電力素子制御手段を備えたものである。
【0010】
【作用】この発明の請求項1記載の発明においては、通
電制御用電力素子が直流母線電圧の大きさに応じたデュ
ーティ比でオンオフ制御されることにより、クランクケ
ースヒータが直流母線電圧の変動に関わらずほぼ一定の
電力で付勢される。
【0011】この発明の請求項2記載の発明において
は、圧縮機モータが急減速した時に生ずる回生エネルギ
ーによる直流母線電圧の所定電圧以上の上昇に応じ、通
電制御用電力素子がオンとされクランクケースヒータに
電流が流れ、クランクケースヒータが加熱されるととも
に、直流母線電圧のそれ以上の上昇が防止される。
【0012】この発明の請求項3記載の発明において
は、電源が切られたことが検出されると通電制御用電力
素子がオンとされ、直流母線間に接続された平滑用コン
デンサに蓄えられた電荷がクランクケースヒータを介し
て放電される。
【0013】この発明の請求項4記載の発明において
は、通電制御用電力素子が、空気調和機が設置される室
外気温の上下に応じたデューティ比でオンオフ制御され
ることにより、クランクケースヒータの加熱量が室外温
度が高い時は減少し省エネルギーとなる。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1〜図3はこの発明の実施例1を示し、図1は
構成図、図2はその動作を示すタイムチャート、図3は
フローチャートである。
【0015】図において、(10)は三相交流電源、(11)は
電源開閉回路、(12)は整流回路、(13)は直流母線、(14)
は電源投入時の突入電流阻止用限流抵抗、(15)は圧縮機
運転開始用電磁接触器、(16)は平滑用コンデンサ、(17)
は入力パルスの断続印加によりオンオフ制御される通電
制御用電力素子、(18)はインバータ回路、(19)は圧縮機
モータ、(20)はクランクケースヒータ、(21)は制御回路
用電源電圧を供給する制御電源回路である。
【0016】(22)は直流母線(11)間の電圧の大きさを検
出する直流母線電圧検出回路、(23)は直流母線電圧検出
回路(22)の検出電圧の大きさに応じたデューティ比の通
電制御用電力素子(17)制御用のパルス電圧を作成した
り、図示されない外部温度信号や指令信号に応じて、圧
縮機モータ(19)の駆動電圧の周波数及び大きさを決定す
るインバータ回路(18)制御用パルス電圧を作成したりす
るマイクロコンピュータ(以下マイコンという)、(24)
はマイコン(23)の作成した電力素子制御用パルス電圧に
より通電制御用電力素子(17)をオンオフ制御する電力素
子駆動回路、(25)はマイコン(23)の作成したインバータ
回路制御用パルス電圧によりインバータ回路(18)を駆動
するインバータ駆動回路である。なお、マイコン(23)と
電力素子駆動回路(24)とで通電制御用電力素子制御手段
を構成している。
【0017】次にその動作を図2のタイムチャート及び
図3のフローチャートにより説明する。まず、電源開閉
回路(11)が投入されると、電源(10)の三相交流電圧が整
流回路(12)により整流された直流電圧が直流母線(13)に
出力され、限流抵抗(14)を介して平滑用コンデンサ(15)
が充電され直流母線電圧が立上がり、その直流母線電圧
がインバータ回路(18)により交流に変換されて圧縮機モ
ータ(19)に印加され、電磁接触器(15)の閉成及び圧縮機
モータオン指令により、インバータ駆動回路(25)から印
加される駆動信号に応じた周波数及び大きさの交流電圧
により圧縮機モータ(19)の運転が開始される。
【0018】その時マイコン(23)も制御電源回路(21)を
介して電源が供給されるので動作を開始し、図3のフロ
ーチャートに従ってステップ(S1)で圧縮機モータ(19)が
運転中かが判定され、圧縮機モータ(19)は運転開始前で
停止中なので、ステップ(S2)に進み、直流母線電圧検出
回路(22)により検出された直流母線電圧の大きさが取込
まれ、ステップ(S3)で、直流母線電圧の大きさに対応し
て予め作成されて記憶されているクランクケースヒータ
通電デューティ比テーブルを読出し、それから取込まれ
た検出直流母線電圧の大きさに対応したデータを選択し
て、そのデューティ比を電力素子駆動回路(24)に出力
し、そのデューティ比のパルス電圧によりステップ(S4)
で通電制御用電力素子(17)をオンオフ制御する。
【0019】直流母線電圧は立上がり時は電磁接触器(1
5)も開いているので低く、その時は低い検出直流母線電
圧に応じた通電デューティ比、即ち図2で示すようにオ
ン期間がオフ期間より長いデューティ比で通電制御用電
力素子(17)がオンオフ制御され、直流母線電圧が完全に
立上がり高くなると、高い検出直流母線電圧に応じた通
電デューティ比、即ちオン期間がオフ期間より短いデュ
ーティ比で通電制御用電力素子(17)がオンオフ制御され
る。このように直流母線電圧が低いとオン期間が長く、
高いとオン期間が短くなるよう通電制御用電力素子(17)
が制御されるので、これに直列に接続されるクランクケ
ースヒータ(20)は低い電圧の時長い期間通電され、高い
電圧の時短い期間通電される。従ってクランクケースヒ
ータ(20)による加熱電力は略一定に保たれる。
【0020】電磁接触器(15)が閉成し、圧縮機モータ(1
9)がオン指令により運転開始されたら、図3のステップ
(S1)からステップ(S5)に進み通電制御用電力素子(17)へ
の駆動信号の印加は中止され、クランクケースヒータ(2
0)への通電は中止される。また、圧縮機モータ(19)運転
中に停止指令が出され、インバータ駆動回路(25)より周
波数0の駆動信号が出されて圧縮機モータ(19)が停止し
たら、再び上述と同様な動作によりクランクケースヒー
タ(20)はその時の直流母線電圧に大きさに応じたデュー
ティ比で通電制御される。
【0021】なお、上記実施例では圧縮機モータ(19)が
停止中にのみクランクケースヒータ(20)に通電するよう
構成したが、圧縮機モータ(19)の減速運転時の回生エネ
ルギーによる直流母線電圧の上昇を考慮して、上述の停
止時のみ通電のクランクケースヒータ通電デューティ比
テーブルとは異ったテーブルを使用することによって、
圧縮機モータ(19)運転中にクランクケースヒータ(20)を
通電制御するようにして、停止時のみ通電と同様の加熱
量を得ることもできる。また、停止時と運転時との両方
で、上述の停止時のみ通電のテーブルとは異ったそれぞ
れのテーブルを使用して、クランクケースヒータ(20)を
通電制御するようにしてもよい。
【0022】実施例2.図4はこの発明の実施例2の動
作を示すタイムチャートで、その構成は図1と同様であ
る。ただしこの実施例における直流母線電圧検出回路(2
2)は実施例1のように直流母線電圧の大きさを検出する
のでなく、所定電圧VH以上の過電圧を検出するもので
ある。
【0023】次にその動作を図4のタイムチャートによ
り説明する。電源開閉回路(11)が投入され、電磁接触器
(15)が閉成され、圧縮機モータオン指令により圧縮機モ
ータ(19)の運転が開始され、インバータ駆動回路(25)か
らの駆動信号の印加に応じた周波数及び大きさの交流電
圧により圧縮機モータ(19)の回転数が制御される迄は、
実施例1と同様である。ただし、この実施例では実施例
1のように、電源投入後圧縮機モータ(19)起動迄にクラ
ンクケースヒータ(20)が通電制御されることはない。
【0024】この実施例では、圧縮機モータ(19)の運転
周波数を低減して急減速させた時発生する回生エネルギ
ーをクランクケースヒータ(20)の加熱電源とする。即
ち、圧縮機モータ(19)が急減速するとそれの回生エネル
ギーにより、直流母線(13)間の直流母線電圧が急上昇す
る。この直流母線電圧の所定電圧VH以上の過電圧が直
流母線電圧検出回路(22)により検出され、その検出信号
がマイコン(23)に入力され、その検出信号入力期間中マ
イコン(23)から電力素子駆動信号が電力素子駆動回路(2
4)に出力され、通電制御用電力素子(17)がオンされてク
ランクケースヒータ(20)が通電されて加熱される。それ
により直流母線電圧の上昇が抑えられる。
【0025】実施例3.図5、図6はこの発明の実施例
3を示し、図5は構成図、図6はその動作を示すタイム
チャートである。図において、(10)は三相交流電源、(1
1)は電源開閉回路、(12)は整流回路、(13)は直流母線、
(14)は限流抵抗、(15)は電磁接触器、(16)は平滑用コン
デンサ、(17)は通電制御用電力素子、(18)はインバータ
回路、(19)は圧縮機モータ、(20)はクランクケースヒー
タ、(21)は制御電源回路、(23)はマイコン、(24)は電力
素子駆動回路、(25)はインバータ駆動回路で以上は図1
に示す実施例1と同様のものである。
【0026】(26)は電源開閉回路(11)による電源の入り
切りを検出する電源入り切り検出回路で、この回路(26)
の電源切りの検出に応じマイコン(23)では通電制御用電
力素子のオン信号を電力素子駆動回路(24)に出力するよ
うなされている。なお、マイコン(23)と電力素子駆動回
路(24)とで通電制御用電力素子制御手段を構成してい
る。
【0027】次にその動作を説明する。この実施例では
電源の投入時及び圧縮機の運転時は通電制御用電力素子
(17)は通電制御されず、電源が電源開閉回路(11)により
遮断された時に、その電源切りが電源入り切り検出回路
(26)により検出され、その検出信号に応じてマイコン(2
3)から通電制御用電力素子オン信号が電力素子駆動回路
(24)に出力され、通電制御用電力素子(17)がオン駆動さ
れる。それによって平滑用コンデンサ(16)に蓄えられた
電荷が通電制御用電力素子(17)及びクランクケースヒー
タ(20)を介して放電され、クランクケースヒータ(20)が
加熱される。
【0028】実施例4.図7はこの発明の実施例3を示
す構成図である。図において、(10)は三相交流電源、(1
1)は電源開閉回路、(12)は整流回路、(13)は直流母線、
(14)は限流抵抗、(15)は電磁接触器、(16)は平滑用コン
デンサ、(17)は通電制御用電力素子、(18)はインバータ
回路、(19)は空気調和機用の圧縮機モータ、(20)はクラ
ンクケースヒータ、(21)は制御電源回路、(23)はマイコ
ン、(24)は電力素子駆動回路、(25)はインバータ駆動回
路で以上は図1に示す実施例1と同様のものである。(2
7)は空気調和機の室外機が設置される室外の気温を検出
する室外温度検出回路で、それの検出室外温度信号がマ
イコン(23)に入力される。
【0029】次にその動作を説明する。電源開閉回路(1
1)が投入され、電磁接触器(15)が閉成され、圧縮機モー
タオン指令により圧縮機モータ(19)の運転が開始され、
インバータ駆動回路(25)からの駆動信号の印加に応じた
周波数及び大きさの交流電圧により圧縮機モータ(19)の
回転数が制御される迄の動作は、実施例1と同様であ
る。
【0030】空気調和機の運転中に、室外温度が室外温
度検出回路(27)により検出された室外温度がマイコン(2
3)に取り込まれ、マイコン(23)において、室外温度に対
応して予め作成されて記憶されているクランクケースヒ
ータ通電デューティ比テーブルが読出され、それから取
込まれた室外温度に対応したデータが選択され、そのデ
ューティ比が電力素子駆動回路(24)に出力され、そのデ
ューティ比のパルス電圧により通電制御用電力素子(17)
がオンオフ制御される。
【0031】即ち、室外温度が低い時は、低い室外温度
に応じたオン期間がオフ期間より長い通電デューティ比
で、室外温度が高い時は、高い室外温度に応じたオン期
間がオフ期間より短い通電デューティ比で通電制御用電
力素子(17)がオンオフ制御される。そのため、通電制御
用電力素子(17)に直列に接続されるクランクケースヒー
タ(20)は低い室外温度の時長い期間通電され、高い室外
温度の時短い期間通電される。従ってクランクケースヒ
ータ(20)による加熱電力は室外温度の高低に応じて制御
され、低温時の加熱不足、高温時の無駄な加熱が防止さ
れる。
【0032】なお、上記各実施例では、それぞれ直流母
線電圧の検出、電源切りの検出及び室外温度の検出に応
じて、通電制御用電力素子(17)のオンオフを制御するよ
うにしたが、これら実施例の内の2つまたはそれ以上を
適宜組み合わせることも可能である。
【0033】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、直流母線間の電圧の大きさに応じたデューティ比
で、クランクケースヒータに直列に接続された通電制御
用電力素子をオンオフ制御するようにしたので、受電電
圧の変動に関わらず、クランクケースヒータの発熱量を
略一定に制御することができ、クランクケースヒータの
発熱過大焼損や加熱不足を防止することができる効果が
ある。
【0034】この発明の請求項2記載の発明によれば、
直流母線間の電圧の所定電圧以上の過電圧検出中、クラ
ンクケースヒータに直列に接続された通電制御用電力素
子をオンとするようにしたので、圧縮機モータの急減速
による直流母線電圧の上昇が防止できるとともに、その
時の回生エネルギーによってクランクケースヒータの加
熱が行なわれ省エネルギーとなるという効果がある。ま
た、回生エネルギーが吸収され圧縮機モータの急減速が
スムーズに行なわれるので、圧縮機停止時の加振力が抑
制され、配管寿命やその他の部品の信頼性が向上する。
【0035】この発明の請求項3記載の発明によれば、
交流電源切りの検出に応じ、クランクケースヒータに直
列に接続された通電制御用電力素子をオンとし、直流母
線間に接続された平滑用コンデンサに蓄えられた電荷を
クランクケースヒータを介して放電させるようにしたの
で、クランクケースヒータ用に特別の加熱電源を必要と
せず構成が簡単となり省エネルギーとなるという効果が
ある。また、電源遮断後の平滑用コンデンサの放電が速
かに行なわれるので、装置点検の効率が上昇する。
【0036】この発明の請求項4記載の発明によれば、
室外気温に応じたデューティ比で、クランクケースヒー
タに直列に接続された通電制御用電力素子をオンオフ制
御するようにしたので、クランクケースヒータの加熱量
が室外気温が高い時は減少し省エネルギーとなり、室外
気温が低い時の加熱不足が防止できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成図。
【図2】この発明の実施例1の動作を示すタイムチャー
ト。
【図3】この発明の実施例1の動作を示すフローチャー
ト。
【図4】この発明の実施例2の動作を示すタイムチャー
ト。
【図5】この発明の実施例3を示す構成図。
【図6】この発明の実施例3の動作を示すタイムチャー
ト。
【図7】この発明の実施例4を示す構成図。
【図8】従来の冷凍装置における圧縮機の制御回路図。
【符号の説明】
10 交流電源 11 電源開閉回路 12 整流回路 13 直流母線 16 平滑用コンデンサ 17 通電制御用電力素子 18 インバータ回路 19 圧縮機モータ 20 クランクケースヒータ 22 直流母線電圧検出回路 23 マイクロコンピュータ(通電制御用電力素子制御
手段) 24 電力素子駆動回路(通電制御用電力素子制御手
段) 26 電源入り切り検出回路 27 室外温度検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【作用】この発明の請求項1記載の発明においては、通
電制御用電力素子が直流母線電圧の大きさに応じたデュ
ーティ比でオンオフ制御されることにより、クランクケ
ースヒータの加熱電力が直流母線電圧の変動に関わらず
ほぼ一定に制御される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】図において、(10)は三相交流電源、(11)は
電源開閉回路、(12)は整流回路、(13)は直流母線、(14)
は電源投入時の突入電流止用限流抵抗、(15)は圧縮機
運転開始用電磁接触器、(16)は平滑用コンデンサ、(17)
は入力パルスの断続印加によりオンオフ制御される通電
制御用電力素子、(18)はインバータ回路、(19)は圧縮機
モータ、(20)はクランクケースヒータ、(21)は制御回路
用電源電圧を供給する制御電源回路である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】次にその動作を図2のタイムチャート及び
図3のフローチャートにより説明する。まず、電源開閉
回路(11)が投入されると、電源(10)の三相交流電圧が整
流回路(12)により整流された直流電圧が直流母線(13)に
出力され、限流抵抗(14)を介して平滑用コンデンサ(15)
が充電され直流母線電圧が立上がり、その直流母線電圧
がインバータ回路(18)により交流に変換されて圧縮機モ
ータ(19)に印加され、圧縮機モータオン指令により、イ
ンバータ駆動回路(25)から印加される駆動信号に応じた
周波数及び大きさの交流電圧により圧縮機モータ(19)の
運転が開始される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この実施例では、圧縮機モータ(19)の運転
周波数を低減して急減速させた時発生する回生エネルギ
ーをクランクケースヒータ(20)にて加熱消費させる。即
ち、圧縮機モータ(19)が急減速するとそれの回生エネル
ギーにより、直流母線(13)間の直流母線電圧が急上昇す
る。この直流母線電圧の所定電圧VH以上の過電圧が直
流母線電圧検出回路(22)により検出され、その検出信号
がマイコン(23)に入力され、その検出信号入力期間中マ
イコン(23)から電力素子駆動信号が電力素子駆動回路(2
4)に出力され、通電制御用電力素子(17)がオンされてク
ランクケースヒータ(20)が通電されて加熱消費させる。
それにより直流母線電圧の上昇が抑えられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、直流母線間の電圧の大きさに応じたデューティ比
で、クランクケースヒータに直列に接続された通電制御
用電力素子をオンオフ制御するようにしたので、受電電
圧の変動に関わらず、クランクケースヒータの発熱量を
常時一定に制御することができ、クランクケースヒータ
の発熱過大焼損や加熱不足を防止することができる効果
がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源電圧を整流して直流母線に直流
    電圧を出力する整流回路、上記直流母線電圧を可変電
    圧、可変周波数の交流電圧に変換するインバータ回路、
    このインバータ回路の出力交流電圧により付勢される圧
    縮機モータ、及び圧縮機のボトムアップ温度上昇用のク
    ランクケースヒータを有する圧縮機駆動制御装置におい
    て、上記直流母線間に通電制御用電力素子と上記クラン
    クケースヒータとの直列回路を接続するとともに、上記
    直流母線間の電圧を検出する直流母線電圧検出回路と、
    上記直流母線電圧検出回路による検出電圧の大きさに応
    じたデューティ比で上記通電制御用電力素子をオンオフ
    制御する通電制御用電力素子制御手段を備えたことを特
    徴とする圧縮機駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 交流電源電圧を整流して直流母線に直流
    電圧を出力する整流回路、上記直流母線電圧を可変電
    圧、可変周波数の交流電圧に変換するインバータ回路、
    このインバータ回路の出力交流電圧により付勢される圧
    縮機モータ、及び圧縮機のボトムアップ温度上昇用のク
    ランクケースヒータを有する圧縮機駆動制御装置におい
    て、上記直流母線間に通電制御用電力素子と上記クラン
    クケースヒータとの直列回路を接続するとともに、上記
    直流母線間の電圧を検出する直流母線電圧検出回路と、
    この直流母線電圧検出回路による所定電圧以上の過電圧
    検出中、上記通電制御用電力素子をオンとする通電制御
    用電力素子制御手段を備えたことを特徴とする圧縮機駆
    動制御装置。
  3. 【請求項3】 交流電源電圧を整流して直流母線に直流
    電圧を出力する整流回路、上記直流母線電圧を可変電
    圧、可変周波数の交流電圧に変換するインバータ回路、
    上記直流母線間に接続された平滑用コンデンサ、上記イ
    ンバータ回路の出力交流電圧により付勢される圧縮機モ
    ータ、及び圧縮機のボトムアップ温度上昇用のクランク
    ケースヒータを有する圧縮機駆動制御装置において、上
    記平滑用コンデンサに並列に通電制御用電力素子と上記
    クランクケースヒータとの直列回路を接続するととも
    に、上記交流電源の入り切りを検出する電源入り切り検
    出回路と、この電源入り切り検出回路による電源切りの
    検出に応じ、上記通電制御用電力素子をオンとする通電
    制御用電力素子制御手段を備えたことを特徴とする圧縮
    機駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 交流電源電圧を整流して直流母線に直流
    電圧を出力する整流回路、上記直流母線電圧を可変電
    圧、可変周波数の交流電圧に変換するインバータ回路、
    このインバータ回路の出力交流電圧により付勢される圧
    縮機モータ、及び圧縮機のボトムアップ温度上昇用のク
    ランクケースヒータを有する空気調和機用の圧縮機駆動
    制御装置において、上記直流母線間に通電制御用電力素
    子と上記クランクケースヒータとの直列回路を接続する
    とともに、室外温度を検出する室外温度検出回路と、こ
    の室外温度検出回路の検出温度に応じたデューティ比で
    上記通電制御用電力素子をオンオフ制御する通電制御用
    電力素子制御手段を備えたことを特徴とする空気調和機
    用の圧縮機駆動制御装置。
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