JP2003266581A - 硬化被膜付き透明基材 - Google Patents
硬化被膜付き透明基材Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単層の反射防止膜だけで、十分な反射防止性
能を有する材料を提供する。 【解決手段】 基材表面に、(A)加水分解性有機ケイ
素化合物、(B)分子中にフッ素原子を有する加水分解
性有機ケイ素化合物、及び(C)多孔質微粒子を含む組
成物からの硬化被膜が形成されている透明基材が提供さ
れる。多孔質微粒子(C)は、シリカ微粒子であるのが
好ましく、また、表面が被覆された二重構造を有するシ
リカ又はシリカを含む複合酸化物であるのも有効であ
る。上記の硬化被膜が、1.20〜1.45の屈折率及び
0.01〜1μmの膜厚を有するようにすれば、反射防止
機能を有する被膜として作用する。
能を有する材料を提供する。 【解決手段】 基材表面に、(A)加水分解性有機ケイ
素化合物、(B)分子中にフッ素原子を有する加水分解
性有機ケイ素化合物、及び(C)多孔質微粒子を含む組
成物からの硬化被膜が形成されている透明基材が提供さ
れる。多孔質微粒子(C)は、シリカ微粒子であるのが
好ましく、また、表面が被覆された二重構造を有するシ
リカ又はシリカを含む複合酸化物であるのも有効であ
る。上記の硬化被膜が、1.20〜1.45の屈折率及び
0.01〜1μmの膜厚を有するようにすれば、反射防止
機能を有する被膜として作用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に硬化被膜が
形成された透明基材に関するものである。
形成された透明基材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスプレイ用のガラスや樹脂等
の透明基材の表面には、反射防止膜などの機能性被膜が
形成され、利用されてきた。特にコストの面から、蒸着
法やスパッタリング法ではなく、反射防止材料を塗料に
して塗布することにより得られる被膜を形成した基材が
多く開発されている。例えば、特開平 8-100136 号公報
には、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンの
共重合体に、エチレン性不飽和基を有する重合性化合物
を配合した、反射防止膜を形成するのに用いられるフッ
素系塗料が記載されている。
の透明基材の表面には、反射防止膜などの機能性被膜が
形成され、利用されてきた。特にコストの面から、蒸着
法やスパッタリング法ではなく、反射防止材料を塗料に
して塗布することにより得られる被膜を形成した基材が
多く開発されている。例えば、特開平 8-100136 号公報
には、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンの
共重合体に、エチレン性不飽和基を有する重合性化合物
を配合した、反射防止膜を形成するのに用いられるフッ
素系塗料が記載されている。
【0003】しかしながら、従来用いられている反射防
止膜は、その反射防止性能が不十分であり、例えば上記
特開平 8-100136号公報に記載のものは、屈折率が1.4
3程度であり、十分な反射防止性能が得られなかった。
また、反射防止性能を高めるために反射防止層を高屈折
率層と低屈折率層からなる二層構成にすることが、特開
2001-315242号公報に示されているが、この場合、反射
率が低くなるのは特定の波長を中心とする100〜20
0nmの波長範囲だけであり、他の波長では反射率が逆に
高くなるために、反射光が干渉により強く着色する問題
があった。
止膜は、その反射防止性能が不十分であり、例えば上記
特開平 8-100136号公報に記載のものは、屈折率が1.4
3程度であり、十分な反射防止性能が得られなかった。
また、反射防止性能を高めるために反射防止層を高屈折
率層と低屈折率層からなる二層構成にすることが、特開
2001-315242号公報に示されているが、この場合、反射
率が低くなるのは特定の波長を中心とする100〜20
0nmの波長範囲だけであり、他の波長では反射率が逆に
高くなるために、反射光が干渉により強く着色する問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、単
層の反射防止膜だけで、十分な反射防止性能を有する材
料を開発すべく、鋭意研究を行った結果、特定の組成物
を硬化して得られる被膜が、十分な反射防止性能を示す
ことを見出し、本発明に至った。
層の反射防止膜だけで、十分な反射防止性能を有する材
料を開発すべく、鋭意研究を行った結果、特定の組成物
を硬化して得られる被膜が、十分な反射防止性能を示す
ことを見出し、本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、基材
表面に、(A)加水分解性有機ケイ素化合物、(B)分
子中にフッ素原子を有する加水分解性有機ケイ素化合
物、及び(C)多孔質微粒子を含む組成物からの硬化被
膜が形成されている透明基材を提供するものである。
表面に、(A)加水分解性有機ケイ素化合物、(B)分
子中にフッ素原子を有する加水分解性有機ケイ素化合
物、及び(C)多孔質微粒子を含む組成物からの硬化被
膜が形成されている透明基材を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の透明基材は、表面に硬化
被膜が形成されたものであり、この硬化被膜は、次の三
成分を含む組成物から形成される。
被膜が形成されたものであり、この硬化被膜は、次の三
成分を含む組成物から形成される。
【0007】(A)加水分解性有機ケイ素化合物、
(B)分子中にフッ素原子を有する加水分解性有機ケイ
素化合物(以下、含フッ素加水分解性有機ケイ素化合物
と呼ぶことがある)、及び(C)多孔質微粒子。
(B)分子中にフッ素原子を有する加水分解性有機ケイ
素化合物(以下、含フッ素加水分解性有機ケイ素化合物
と呼ぶことがある)、及び(C)多孔質微粒子。
【0008】したがってこの硬化皮膜は、加水分解性有
機ケイ素化合物(A)と、含フッ素加水分解性有機ケイ
素化合物(B)との混合物からなる硬化物中に、多孔質
微粒子(C)が分散したものとなる。この硬化被膜は、
加水分解性有機ケイ素化合物(A)と含フッ素加水分解
性有機ケイ素化合物(B)との混合物中に、多孔質微粒
子(C)を分散させた組成物からなる被膜を基材上に形
成し、その被膜を硬化させることによって、得ることが
できる。
機ケイ素化合物(A)と、含フッ素加水分解性有機ケイ
素化合物(B)との混合物からなる硬化物中に、多孔質
微粒子(C)が分散したものとなる。この硬化被膜は、
加水分解性有機ケイ素化合物(A)と含フッ素加水分解
性有機ケイ素化合物(B)との混合物中に、多孔質微粒
子(C)を分散させた組成物からなる被膜を基材上に形
成し、その被膜を硬化させることによって、得ることが
できる。
【0009】加水分解性有機ケイ素化合物(A)は、成
分(B)と区別され、分子中にフッ素原子を含まないも
のである。この化合物は、加水分解性の基を分子内に少
なくとも1個有し、ケイ素原子に有機基が結合した化合
物であって、具体的には、次の式(I)で示すことがで
きる。
分(B)と区別され、分子中にフッ素原子を含まないも
のである。この化合物は、加水分解性の基を分子内に少
なくとも1個有し、ケイ素原子に有機基が結合した化合
物であって、具体的には、次の式(I)で示すことがで
きる。
【0010】
Si(R1)p(R2)4-p (I)
【0011】式中、R1 は水素又は不活性な1価の有機
基を表し、R2 は加水分解可能な官能基を表し、pは0
〜3の整数を表す。
基を表し、R2 は加水分解可能な官能基を表し、pは0
〜3の整数を表す。
【0012】式(I)においてR1 で表される不活性な
1価の有機基として、典型的には、炭素数1〜4のアル
キル基、炭素数2〜4のアルケニル基、フェニルなどを
包含するアリール基などが挙げられる。またR2 で表さ
れる加水分解可能な官能基としては、例えば、メトキシ
やエトキシなどを包含する炭素数1〜5のアルコキシ
基、アセトキシやプロピオニルオキシのようなアシロキ
シ基、塩素原子や臭素原子のようなハロゲン原子、トリ
メチルシリルアミノのような置換シリルアミノ基などが
挙げられる。よく知られている加水分解性の有機ケイ素
化合物を大分類的に挙げると、アルコキシシラン化合
物、ハロゲン化シラン化合物、アシロキシシラン化合
物、シラザン化合物などがある。これらの有機ケイ素化
合物は、上記式(I)におけるR1 又はR2 の一部とし
て、アリール基、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリ
ロイルオキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基
などの置換基を有していてもよい。
1価の有機基として、典型的には、炭素数1〜4のアル
キル基、炭素数2〜4のアルケニル基、フェニルなどを
包含するアリール基などが挙げられる。またR2 で表さ
れる加水分解可能な官能基としては、例えば、メトキシ
やエトキシなどを包含する炭素数1〜5のアルコキシ
基、アセトキシやプロピオニルオキシのようなアシロキ
シ基、塩素原子や臭素原子のようなハロゲン原子、トリ
メチルシリルアミノのような置換シリルアミノ基などが
挙げられる。よく知られている加水分解性の有機ケイ素
化合物を大分類的に挙げると、アルコキシシラン化合
物、ハロゲン化シラン化合物、アシロキシシラン化合
物、シラザン化合物などがある。これらの有機ケイ素化
合物は、上記式(I)におけるR1 又はR2 の一部とし
て、アリール基、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリ
ロイルオキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基
などの置換基を有していてもよい。
【0013】具体的な加水分解性の有機ケイ素化合物
(A)としては、例えば、メチルトリクロロシランのよ
うなハロゲン化シラン化合物、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシランのようなアルコキシシラン化合物、ヘキ
サメチルジシラザンのようなシラザン化合物などが挙げ
られる。これらは、それぞれ単独で、又は2種以上混合
して用いることができる。
(A)としては、例えば、メチルトリクロロシランのよ
うなハロゲン化シラン化合物、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシランのようなアルコキシシラン化合物、ヘキ
サメチルジシラザンのようなシラザン化合物などが挙げ
られる。これらは、それぞれ単独で、又は2種以上混合
して用いることができる。
【0014】また加水分解性の有機ケイ素化合物(A)
は、ここに示したような単量体であってもよいし、2量
体〜10量体程度のオリゴマー又は重合度が10を超え
るポリマーのような多量体であってもよい。さらには、
上記のような有機ケイ素化合物が加水分解された加水分
解生成物であってもよい。加水分解生成物は、上記有機
ケイ素化合物に、塩酸、リン酸、酢酸のような酸、又は
水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウムのような塩基を加え
ることにより、生成させることができる。
は、ここに示したような単量体であってもよいし、2量
体〜10量体程度のオリゴマー又は重合度が10を超え
るポリマーのような多量体であってもよい。さらには、
上記のような有機ケイ素化合物が加水分解された加水分
解生成物であってもよい。加水分解生成物は、上記有機
ケイ素化合物に、塩酸、リン酸、酢酸のような酸、又は
水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウムのような塩基を加え
ることにより、生成させることができる。
【0015】含フッ素加水分解性有機ケイ素化合物
(B)は、加水分解性の基を分子内に少なくとも1個有
し、ケイ素原子にフッ素原子を有する有機基が結合した
化合物であって、具体的には、次の式(II)で示すこと
ができる。
(B)は、加水分解性の基を分子内に少なくとも1個有
し、ケイ素原子にフッ素原子を有する有機基が結合した
化合物であって、具体的には、次の式(II)で示すこと
ができる。
【0016】
Rf−R3−Si(R4)q(R5)3-q (II)
【0017】式中、Rf は炭素数1〜16の直鎖状又は
分岐状パーフルオロアルキル基、R3は2価の有機基、
R4 は水素又は不活性な1価の有機基、R5 は加水分解
可能な官能基を表し、qは0〜2の整数を表す。
分岐状パーフルオロアルキル基、R3は2価の有機基、
R4 は水素又は不活性な1価の有機基、R5 は加水分解
可能な官能基を表し、qは0〜2の整数を表す。
【0018】式(II)においてR3 は2価の有機基であ
り、具体的には次のような基が挙げられる。
り、具体的には次のような基が挙げられる。
【0019】−CH2CH2−、−CH2OCH2CH2C
H2−、−CONHCH2CH2CH2−、−CONHCH
2CH2NHCH2CH2CH2−、−SO2NHCH2CH2
CH2−、−CH2CH2OCONHCH2CH2CH2−
など。
H2−、−CONHCH2CH2CH2−、−CONHCH
2CH2NHCH2CH2CH2−、−SO2NHCH2CH2
CH2−、−CH2CH2OCONHCH2CH2CH2−
など。
【0020】また、R4 は水素又は不活性な1価の有機
基であり、具体例は、式(I)中のR1 と同様である。
R5 は加水分解可能な官能基であり、具体例は、式
(I)中のR2 と同様である。
基であり、具体例は、式(I)中のR1 と同様である。
R5 は加水分解可能な官能基であり、具体例は、式
(I)中のR2 と同様である。
【0021】このような式(II)で示される含フッ素加
水分解性有機ケイ素化合物として、具体的には次のよう
なものを挙げることができる。
水分解性有機ケイ素化合物として、具体的には次のよう
なものを挙げることができる。
【0022】CF3CH2CH2Si(OCH3)3 、C4F9
CH2CH2Si(OCH3)3 、C4F9CH2CH2Si(C
H3)(OCH3)2 、C8F17CH2CH2Si(OCH3)
3 、C8F17CH2CH2Si(OC2H5)3 、C8F17CH
2CH2SiCl3 、(CF3)2CF(CF2)8CH2CH2S
i(OCH3)3 、C10F21CH2CH2Si(OCH3)3 、
C10F21CH2CH2SiCl3 など。
CH2CH2Si(OCH3)3 、C4F9CH2CH2Si(C
H3)(OCH3)2 、C8F17CH2CH2Si(OCH3)
3 、C8F17CH2CH2Si(OC2H5)3 、C8F17CH
2CH2SiCl3 、(CF3)2CF(CF2)8CH2CH2S
i(OCH3)3 、C10F21CH2CH2Si(OCH3)3 、
C10F21CH2CH2SiCl3 など。
【0023】多孔質微粒子(C)は特に限定されない
が、平均粒径が5nm〜10μm の範囲にあるものが好ま
しく用いられる。特に反射防止膜として被膜を形成する
場合には、平均粒径が5nm〜100nmの範囲にある微粒
子がより好ましい。粒径があまり小さいものは工業的に
製造することが困難であり、また粒径があまり大きくな
ると、被膜の透明性などの光学性能が低下するため、好
ましくない。
が、平均粒径が5nm〜10μm の範囲にあるものが好ま
しく用いられる。特に反射防止膜として被膜を形成する
場合には、平均粒径が5nm〜100nmの範囲にある微粒
子がより好ましい。粒径があまり小さいものは工業的に
製造することが困難であり、また粒径があまり大きくな
ると、被膜の透明性などの光学性能が低下するため、好
ましくない。
【0024】多孔質微粒子としては、材料そのものの屈
折率が低く、かつ強度を有することから、シリカ微粒子
が好ましい。多孔質シリカは、屈折率が1.2〜1.4程
度であり、通常のシリカ微粒子の屈折率1.46 に比べ
て屈折率が低く、反射防止材料を形成するうえで好まし
い。多孔質シリカとしては、例えば、特開平 7-48527号
公報に示されるような、アルコキシシランをアルカリの
存在下で加水分解することにより得られる、高度に絡み
合って枝分かれし、ポリマー状に生成したシリカが挙げ
られる。
折率が低く、かつ強度を有することから、シリカ微粒子
が好ましい。多孔質シリカは、屈折率が1.2〜1.4程
度であり、通常のシリカ微粒子の屈折率1.46 に比べ
て屈折率が低く、反射防止材料を形成するうえで好まし
い。多孔質シリカとしては、例えば、特開平 7-48527号
公報に示されるような、アルコキシシランをアルカリの
存在下で加水分解することにより得られる、高度に絡み
合って枝分かれし、ポリマー状に生成したシリカが挙げ
られる。
【0025】また多孔質微粒子として、表面が被覆され
た二重構造を有するシリカ又はシリカを含む複合酸化物
を用いることもできる。このような表面が被覆された二
重構造を有するシリカ又はシリカを含む複合酸化物は、
例えば、特開平 7-133105 号公報に記載される方法など
によって製造することができる。特に、表面が被覆され
て二重構造になっている多孔質シリカ微粒子は、粒子の
細孔入口が閉塞されて粒子内部の多孔性が保持されるこ
とから、好ましく用いられる。
た二重構造を有するシリカ又はシリカを含む複合酸化物
を用いることもできる。このような表面が被覆された二
重構造を有するシリカ又はシリカを含む複合酸化物は、
例えば、特開平 7-133105 号公報に記載される方法など
によって製造することができる。特に、表面が被覆され
て二重構造になっている多孔質シリカ微粒子は、粒子の
細孔入口が閉塞されて粒子内部の多孔性が保持されるこ
とから、好ましく用いられる。
【0026】各成分の量は特に限定されないが、加水分
解性有機ケイ素化合物(A)、含フッ素加水分解性有機
ケイ素化合物(B)及び多孔質微粒子(C)の合計量を
基準に、通常、各成分がそれぞれ5〜90重量%の範囲
で適当な割合となるよう配合すればよい。含フッ素加水
分解性有機ケイ素化合物(B)と多孔質微粒子(C)の
量があまり少ないと、被膜の屈折率が低下せず、十分な
反射防止機能が得られなくなることがあり、またそれぞ
れの量があまり多いと、膜としての強度が低下する。反
射防止膜として被膜を形成する場合には、被膜の屈折率
が、好ましくは1.20〜1.42、より好ましくは1.
25〜1.40となるよう、含フッ素加水分解性有機ケ
イ素化合物(B)と多孔質微粒子(C)の量を選択する
のが好ましい。その際の添加量は、両成分の屈折率によ
っても異なるが、通常は先述した範囲内であり、より好
ましくは、両成分の合計で15〜90重量%である。
解性有機ケイ素化合物(A)、含フッ素加水分解性有機
ケイ素化合物(B)及び多孔質微粒子(C)の合計量を
基準に、通常、各成分がそれぞれ5〜90重量%の範囲
で適当な割合となるよう配合すればよい。含フッ素加水
分解性有機ケイ素化合物(B)と多孔質微粒子(C)の
量があまり少ないと、被膜の屈折率が低下せず、十分な
反射防止機能が得られなくなることがあり、またそれぞ
れの量があまり多いと、膜としての強度が低下する。反
射防止膜として被膜を形成する場合には、被膜の屈折率
が、好ましくは1.20〜1.42、より好ましくは1.
25〜1.40となるよう、含フッ素加水分解性有機ケ
イ素化合物(B)と多孔質微粒子(C)の量を選択する
のが好ましい。その際の添加量は、両成分の屈折率によ
っても異なるが、通常は先述した範囲内であり、より好
ましくは、両成分の合計で15〜90重量%である。
【0027】本発明に用いる基材は、透明なものであれ
ば特に限定されないが、例えば、ポリメチルメタクリレ
ート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、メチ
ルメタクリレート−スチレン共重合体樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体樹脂、トリアセチルセルロー
ス樹脂のような樹脂基材、また無機ガラスのような無機
基材などが挙げられる。特に、メチルメタクリレート−
スチレン共重合体は、吸湿による伸縮が小さく、反射防
止板の基材として適している。
ば特に限定されないが、例えば、ポリメチルメタクリレ
ート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、メチ
ルメタクリレート−スチレン共重合体樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体樹脂、トリアセチルセルロー
ス樹脂のような樹脂基材、また無機ガラスのような無機
基材などが挙げられる。特に、メチルメタクリレート−
スチレン共重合体は、吸湿による伸縮が小さく、反射防
止板の基材として適している。
【0028】基材は、板(シート)やフィルムなどのよ
うに、表面が平らなものであってもよいし、凸レンズや
凹レンズなどのように、表面が曲率を有する基材であっ
てもよい。また、表面に細かな凹凸が設けられていても
よい。樹脂基材である場合には、その表面にハードコー
ト層などの他の被膜が形成されていてもよい。
うに、表面が平らなものであってもよいし、凸レンズや
凹レンズなどのように、表面が曲率を有する基材であっ
てもよい。また、表面に細かな凹凸が設けられていても
よい。樹脂基材である場合には、その表面にハードコー
ト層などの他の被膜が形成されていてもよい。
【0029】本発明により、加水分解性有機ケイ素化合
物(A)、含フッ素加水分解性有機ケイ素化合物(B)
及び多孔質微粒子(C)を含有する組成物を基材上に塗
布するためには、これらの各成分を含む塗料として構成
する必要がある。塗料には通常、これらの各成分の他に
溶剤が含まれる。また、硬化を促進するために、酸やア
ルカリ、有機金属化合物や金属イオンなどの硬化触媒を
含有させてもよいし、安定化剤、酸化防止剤、着色剤、
レベリング剤、界面活性剤、紫外線吸収剤などの各種添
加剤を含有させてもよい。
物(A)、含フッ素加水分解性有機ケイ素化合物(B)
及び多孔質微粒子(C)を含有する組成物を基材上に塗
布するためには、これらの各成分を含む塗料として構成
する必要がある。塗料には通常、これらの各成分の他に
溶剤が含まれる。また、硬化を促進するために、酸やア
ルカリ、有機金属化合物や金属イオンなどの硬化触媒を
含有させてもよいし、安定化剤、酸化防止剤、着色剤、
レベリング剤、界面活性剤、紫外線吸収剤などの各種添
加剤を含有させてもよい。
【0030】溶剤は、塗料の濃度や粘度、硬化後の膜厚
などを調整するために使用される。用いる溶剤は、適宜
選択すればよいが、例えば、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2
−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノールのよ
うなアルコール類、2−エトキシエタノール、2−ブト
キシエタノール、3−メトキシプロパノール、1−メト
キシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノ
ールのようなアルコキシアルコール類、ジアセトンアル
コールのようなケトール類、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、トル
エン、キシレンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのようなエステル類などが挙げられる。
などを調整するために使用される。用いる溶剤は、適宜
選択すればよいが、例えば、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2
−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノールのよ
うなアルコール類、2−エトキシエタノール、2−ブト
キシエタノール、3−メトキシプロパノール、1−メト
キシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノ
ールのようなアルコキシアルコール類、ジアセトンアル
コールのようなケトール類、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、トル
エン、キシレンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのようなエステル類などが挙げられる。
【0031】溶剤の使用量は、基材の材質、形状、塗布
方法、目的とする被膜の膜厚などに応じて適宜選択され
るが、通常は、加水分解性有機ケイ素化合物(A)、含
フッ素加水分解性有機ケイ素化合物(B)及び多孔質微
粒子(C)の合計100重量部あたり20〜10,00
0重量部程度の範囲である。
方法、目的とする被膜の膜厚などに応じて適宜選択され
るが、通常は、加水分解性有機ケイ素化合物(A)、含
フッ素加水分解性有機ケイ素化合物(B)及び多孔質微
粒子(C)の合計100重量部あたり20〜10,00
0重量部程度の範囲である。
【0032】また、レベリング剤としてシリコーンオイ
ルを添加するのが有効である。シリコーンオイルは、レ
ベリング性を向上させるだけでなく、硬化被膜の表面の
滑り性も向上させ、表面硬度も向上させる効果がある。
シリコーンオイルとしては通常のものが使用でき、具体
的には、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシ
リコーンオイル、アルキル・アラルキル変性シリコーオ
イル、フルオロシリコーンオイル、ポリエーテル変性シ
リコーンオイル、脂肪酸エステル変性シリコーンオイ
ル、メチル水素シリコーンオイル、シラノール基含有シ
リコーンオイル、アルコキシ基含有シリコーンオイル、
フェノール基含有シリコーンオイル、メタクリル変性シ
リコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボ
ン酸変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコー
ンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、メルカプト
変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、
ポリエーテル変性シリコーンオイルなどが例示される。
これらシリコーンオイルは、それぞれ単独で用いてもよ
いし、2種以上を併用してもよい。
ルを添加するのが有効である。シリコーンオイルは、レ
ベリング性を向上させるだけでなく、硬化被膜の表面の
滑り性も向上させ、表面硬度も向上させる効果がある。
シリコーンオイルとしては通常のものが使用でき、具体
的には、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシ
リコーンオイル、アルキル・アラルキル変性シリコーオ
イル、フルオロシリコーンオイル、ポリエーテル変性シ
リコーンオイル、脂肪酸エステル変性シリコーンオイ
ル、メチル水素シリコーンオイル、シラノール基含有シ
リコーンオイル、アルコキシ基含有シリコーンオイル、
フェノール基含有シリコーンオイル、メタクリル変性シ
リコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボ
ン酸変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコー
ンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、メルカプト
変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、
ポリエーテル変性シリコーンオイルなどが例示される。
これらシリコーンオイルは、それぞれ単独で用いてもよ
いし、2種以上を併用してもよい。
【0033】シリコーンオイルの添加量は通常、加水分
解性有機ケイ素化合物(A)、含フッ素加水分解性有機
ケイ素化合物(B)及び多孔質微粒子(C)の合計10
0重量部に対して、0〜20重量部程度である。その量
が20重量部より多いと、光学性能や膜強度が低下する
ため、好ましくない。
解性有機ケイ素化合物(A)、含フッ素加水分解性有機
ケイ素化合物(B)及び多孔質微粒子(C)の合計10
0重量部に対して、0〜20重量部程度である。その量
が20重量部より多いと、光学性能や膜強度が低下する
ため、好ましくない。
【0034】以上説明したような塗料を基材の表面に塗
布することにより、加水分解性有機ケイ素化合物
(A)、含フッ素加水分解性有機ケイ素化合物(B)及
び多孔質微粒子(C)からなる被膜が形成される。 基
材表面に塗料を塗布するには、通常と同様の方法、例え
ば、マイクログラビアコート法、ロールコート法、ディ
ッピングコート法、フローコート法、スピンコート法、
ダイコート法、キャスト転写法、スプレーコート法など
の方法により塗布すればよい。
布することにより、加水分解性有機ケイ素化合物
(A)、含フッ素加水分解性有機ケイ素化合物(B)及
び多孔質微粒子(C)からなる被膜が形成される。 基
材表面に塗料を塗布するには、通常と同様の方法、例え
ば、マイクログラビアコート法、ロールコート法、ディ
ッピングコート法、フローコート法、スピンコート法、
ダイコート法、キャスト転写法、スプレーコート法など
の方法により塗布すればよい。
【0035】次いで、この被膜を加熱により硬化させ
る。加熱温度と時間は特に限定されないが、通常は50
〜120℃の温度範囲で1分〜5時間程度が適用され
る。塗料が溶剤を含有する場合、加熱硬化は、被膜が溶
剤を含有した状態のまま行ってもよいし、溶剤を揮発さ
せた後に行ってもよい。溶剤を揮発させる場合には、室
温で放置してもよいし、30〜100℃で加熱乾燥して
もよい。乾燥時間は、基材の材質、形状、塗布方法、目
的とする被膜の膜厚などに応じて適宜選択される。
る。加熱温度と時間は特に限定されないが、通常は50
〜120℃の温度範囲で1分〜5時間程度が適用され
る。塗料が溶剤を含有する場合、加熱硬化は、被膜が溶
剤を含有した状態のまま行ってもよいし、溶剤を揮発さ
せた後に行ってもよい。溶剤を揮発させる場合には、室
温で放置してもよいし、30〜100℃で加熱乾燥して
もよい。乾燥時間は、基材の材質、形状、塗布方法、目
的とする被膜の膜厚などに応じて適宜選択される。
【0036】形成された硬化被膜は通常、膜厚が0.0
1〜1μmの範囲となるようにするのが好ましい。膜厚
が0.01μmに満たなくても1μm を超えても、反射防
止膜としての機能が低下しやすい。
1〜1μmの範囲となるようにするのが好ましい。膜厚
が0.01μmに満たなくても1μm を超えても、反射防
止膜としての機能が低下しやすい。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。例中、含有量ないし使用量を表す%及び
部は、特記ないかぎり重量基準である。また、実施例で
得た基材は、以下の方法で評価した。
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。例中、含有量ないし使用量を表す%及び
部は、特記ないかぎり重量基準である。また、実施例で
得た基材は、以下の方法で評価した。
【0038】(1)反射率
基材の測定面側とは反対側の面をスチールウールで粗面
化し、黒色ペンキを塗って乾燥し、次いで測定面の入射
角度5°における絶対鏡面反射スペクトルを紫外線可視
分光光度計〔“UV-3100 ”、(株)島津製作所製〕を用
いて測定し、反射率が最小値を示す波長とその反射率の
最小値を求めた。
化し、黒色ペンキを塗って乾燥し、次いで測定面の入射
角度5°における絶対鏡面反射スペクトルを紫外線可視
分光光度計〔“UV-3100 ”、(株)島津製作所製〕を用
いて測定し、反射率が最小値を示す波長とその反射率の
最小値を求めた。
【0039】(2)密着性
JIS K 5400 に規定される「碁盤目テープ法」に従っ
て、反射防止層側の表面に設けた碁盤目100個あたり
の剥離数で評価した。
て、反射防止層側の表面に設けた碁盤目100個あたり
の剥離数で評価した。
【0040】実施例1
表面がエチルシリケートの加水分解物で被覆された粒径
20〜70nmの多孔質シリカ微粒子をイソプロピルアル
コール中に20%濃度で分散させたゾルを10部、テト
ラエトキシシランを5部、2−(パーフルオロオクチ
ル)エチルトリメトキシシラン〔CF3(CF2)7CH2C
H2Si(OCH3)3 〕を3部、イソプロピルアルコール
を424部、2−ブトキシエタノールを50部、及び
0.1N 塩酸〔1,000cm3 あたり0.1モルのHCl
を含有する水溶液〕を8部混合し、分散させて塗料を得
た。
20〜70nmの多孔質シリカ微粒子をイソプロピルアル
コール中に20%濃度で分散させたゾルを10部、テト
ラエトキシシランを5部、2−(パーフルオロオクチ
ル)エチルトリメトキシシラン〔CF3(CF2)7CH2C
H2Si(OCH3)3 〕を3部、イソプロピルアルコール
を424部、2−ブトキシエタノールを50部、及び
0.1N 塩酸〔1,000cm3 あたり0.1モルのHCl
を含有する水溶液〕を8部混合し、分散させて塗料を得
た。
【0041】この塗料に、スチレン単位を約40%含む
メチルメタクリレート−スチレン共重合体樹脂板〔日本
アクリエース(株)製の“アクリエースMS”〕を浸漬
し、引上速度24cm/min でディップ塗布して、室温で
1分以上乾燥させた後、80℃で20分間加熱し、反射
防止性能を有する透明基材を得た。この透明基材の評価
結果を表1に示した。この基材の被膜について、反射ス
ペクトルから屈折率を計算すると1.38 であり、同じ
く反射スペクトルから計算した膜厚は100nmであっ
た。この基材は、干渉色による反射光の着色が少なかっ
た。
メチルメタクリレート−スチレン共重合体樹脂板〔日本
アクリエース(株)製の“アクリエースMS”〕を浸漬
し、引上速度24cm/min でディップ塗布して、室温で
1分以上乾燥させた後、80℃で20分間加熱し、反射
防止性能を有する透明基材を得た。この透明基材の評価
結果を表1に示した。この基材の被膜について、反射ス
ペクトルから屈折率を計算すると1.38 であり、同じ
く反射スペクトルから計算した膜厚は100nmであっ
た。この基材は、干渉色による反射光の着色が少なかっ
た。
【0042】実施例2
塗料の組成を次のように変えた以外は、実施例1と同様
にして、反射防止性能を有する透明基材を作製した。
にして、反射防止性能を有する透明基材を作製した。
【0043】
実施例1と同じ多孔質シリカ微粒子の20%ゾル 20部
テトラエトキシシラン 4部
2−(パーフルオロオクチル)エチルトリメトキシシラン 2部
0.1N塩酸 6部
イソプロピルアルコール 418部
2−ブトキシエタノール 50部
【0044】得られた透明基材の評価結果を表1に示し
た。この基材の被膜について、反射スペクトルから屈折
率を計算すると1.35 であり、同じく反射スペクトル
から計算した膜厚は98nmであった。この基材も、干渉
色による反射光の着色が少なかった。
た。この基材の被膜について、反射スペクトルから屈折
率を計算すると1.35 であり、同じく反射スペクトル
から計算した膜厚は98nmであった。この基材も、干渉
色による反射光の着色が少なかった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の硬化被膜を有する透明基材は、
反射防止性能に優れ、かつ反射光の干渉による着色も少
ないので、ディスプレイ等の保護板として有用である。
反射防止性能に優れ、かつ反射光の干渉による着色も少
ないので、ディスプレイ等の保護板として有用である。
フロントページの続き
Fターム(参考) 2K009 AA04 BB11 CC09 CC21 DD02
DD15
4F100 AA05B AA20B AK12 AK25
AL01 AT00A BA02 CA23B
EH46 GB41 JN01 JN06 JN18B
YY00B
4J038 DL021 DL022 DL031 DL032
DL071 DL072 GA12 HA446
KA15 KA20 KA22 NA01 NA18
NA19
Claims (4)
- 【請求項1】基材表面に、(A)加水分解性有機ケイ素
化合物、(B)分子中にフッ素原子を有する加水分解性
有機ケイ素化合物、及び(C)多孔質微粒子を含む組成
物からの硬化被膜が形成されていることを特徴とする透
明基材。 - 【請求項2】多孔質微粒子が、シリカ微粒子である請求
項1に記載の透明基材。 - 【請求項3】多孔質微粒子が、表面を被覆された二重構
造を有するシリカ又はシリカを含む複合酸化物である請
求項1に記載の透明基材。 - 【請求項4】硬化被膜が、1.20〜1.42の屈折率及
び0.01〜1μmの膜厚を有し、反射防止機能を有する
被膜である請求項1〜3のいずれかに記載の透明基材。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002066615A JP2003266581A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 硬化被膜付き透明基材 |
TW91132790A TWI301847B (en) | 2001-11-13 | 2002-11-07 | Composition comprising a hydrolyzable organosilicon compound and coating obtained from the same |
KR1020020069027A KR20030040064A (ko) | 2001-11-13 | 2002-11-08 | 가수분해성 유기규소 화합물을 함유하는 조성물 및이로부터 수득된 코팅재 |
US10/290,489 US6924039B2 (en) | 2001-11-13 | 2002-11-08 | Composition comprising a hydrolyzable organosilicon compound and coating obtained from the same |
CNB02150640XA CN1298792C (zh) | 2001-11-13 | 2002-11-11 | 含可水解有机硅化合物的组合物和由该组合物得到的涂层 |
DE2002152336 DE10252336A1 (de) | 2001-11-13 | 2002-11-11 | Zusammensetzung, die eine hydrolysierbare Organosiliciumverbindung umfaßt, und aus dieser erhaltene Beschichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002066615A JP2003266581A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 硬化被膜付き透明基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003266581A true JP2003266581A (ja) | 2003-09-24 |
Family
ID=29198313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002066615A Pending JP2003266581A (ja) | 2001-11-13 | 2002-03-12 | 硬化被膜付き透明基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003266581A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006039239A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Hoya Corp | プラスチックレンズの製造方法及びプラスチックレンズ |
JP2006111782A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Matsushita Electric Works Ltd | コーティング材組成物及び塗装品 |
JP2006138982A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-01 | Konica Minolta Opto Inc | 防眩性反射防止フィルム、偏光板及び表示装置 |
JP2006348117A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 変性無機微粒子、それを含む硬化性組成物及び積層物 |
JP2007046008A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性エネルギー線硬化性低屈折率コーティング用組成物および成形品 |
KR101091851B1 (ko) | 2008-08-11 | 2011-12-12 | 에코페라 주식회사 | 투명성 기재에 반사방지 효과를 부여하는 코팅조성물 및 그 코팅조성물을 사용하여 반사방지 기능을 갖는 투명성 기재의 제조방법 |
KR101104831B1 (ko) * | 2010-02-04 | 2012-01-16 | 에코페라 주식회사 | 광학 코팅 방법 |
-
2002
- 2002-03-12 JP JP2002066615A patent/JP2003266581A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006039239A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Hoya Corp | プラスチックレンズの製造方法及びプラスチックレンズ |
JP2006111782A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Matsushita Electric Works Ltd | コーティング材組成物及び塗装品 |
JP2006138982A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-01 | Konica Minolta Opto Inc | 防眩性反射防止フィルム、偏光板及び表示装置 |
JP4710303B2 (ja) * | 2004-11-11 | 2011-06-29 | コニカミノルタオプト株式会社 | 防眩性反射防止フィルム、偏光板及び表示装置 |
JP2006348117A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 変性無機微粒子、それを含む硬化性組成物及び積層物 |
JP4726118B2 (ja) * | 2005-06-14 | 2011-07-20 | 三菱レイヨン株式会社 | 変性無機微粒子、それを含む硬化性組成物及び積層物 |
JP2007046008A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性エネルギー線硬化性低屈折率コーティング用組成物および成形品 |
KR101091851B1 (ko) | 2008-08-11 | 2011-12-12 | 에코페라 주식회사 | 투명성 기재에 반사방지 효과를 부여하는 코팅조성물 및 그 코팅조성물을 사용하여 반사방지 기능을 갖는 투명성 기재의 제조방법 |
KR101104831B1 (ko) * | 2010-02-04 | 2012-01-16 | 에코페라 주식회사 | 광학 코팅 방법 |
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