JP2003266443A - 樹脂成形品及び樹脂成形用金型 - Google Patents
樹脂成形品及び樹脂成形用金型Info
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/42—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the shape of the moulding surface, e.g. ribs or grooves
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-
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-
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂成形品においてシボ形成面と平滑面との
境界が明瞭に見えるようにすると共に、樹脂成形用金型
の製作及び研磨を容易にすることを課題とする。 【解決手段】 微細な凹凸、すなわち、シボ６が施され
たシボ形成面４に隣接して平滑面５を有し、上記シボ加
工面と平滑面との境界にシボ形成面側に突出した段差面
７が形成された樹脂成形品１。
境界が明瞭に見えるようにすると共に、樹脂成形用金型
の製作及び研磨を容易にすることを課題とする。 【解決手段】 微細な凹凸、すなわち、シボ６が施され
たシボ形成面４に隣接して平滑面５を有し、上記シボ加
工面と平滑面との境界にシボ形成面側に突出した段差面
７が形成された樹脂成形品１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な樹脂成形品及
び樹脂成形用金型に関する。詳しくは、樹脂成形品にお
いてシボ形成面と平滑面との境界が明瞭に見え、また、
樹脂成形用金型の製作及び研磨を容易にする技術に関す
る。
び樹脂成形用金型に関する。詳しくは、樹脂成形品にお
いてシボ形成面と平滑面との境界が明瞭に見え、また、
樹脂成形用金型の製作及び研磨を容易にする技術に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】樹脂成形品において、微細な凹凸、いわ
ゆる、シボが形成されたシボ形成面とシボが形成されて
いない平滑面（本明細書において、シボが形成されてい
ない面をシボ形成面に対して平滑面と総称する）が隣接
して形成されたものがある。例えば、車輌用灯具におい
て、ランプボディの光源が配置された凹部の前面を覆う
前面カバー（レンズ）に該前面カバーの大部分を占める
素通し部（平滑面）の周囲に、デザイン上の要求から或
いは光を拡散する目的でシボ形成面を設けたものがあ
る。
ゆる、シボが形成されたシボ形成面とシボが形成されて
いない平滑面（本明細書において、シボが形成されてい
ない面をシボ形成面に対して平滑面と総称する）が隣接
して形成されたものがある。例えば、車輌用灯具におい
て、ランプボディの光源が配置された凹部の前面を覆う
前面カバー（レンズ）に該前面カバーの大部分を占める
素通し部（平滑面）の周囲に、デザイン上の要求から或
いは光を拡散する目的でシボ形成面を設けたものがあ
る。
【０００３】そして、従来の樹脂成形品において、シボ
形成面と平滑面を隣接して設ける場合、シボ形成面と平
滑面を同一の平面内に隣接して設けていた。
形成面と平滑面を隣接して設ける場合、シボ形成面と平
滑面を同一の平面内に隣接して設けていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の樹脂成
形品にあっては、シボ形成面と平滑面との境界がはっき
りせずぼけて見えるという問題があり、また、金型の制
作が難しいという問題があった。
形品にあっては、シボ形成面と平滑面との境界がはっき
りせずぼけて見えるという問題があり、また、金型の制
作が難しいという問題があった。
【０００５】上記したような樹脂成形品を成形するため
の金型の製作に当たって、同一の平面上に位置する２つ
の部分のうち平滑面転写面となる部分にマスキングを施
し、マスキングされていない部分、すなわち、シボ加工
面となる部分をエッチング処理により微細な凹凸を形成
してシボ加工面を形成する。そして、マスキングを施さ
れていた部分はエッチング液によって浸食されずに平滑
な面として残り、平滑面転写面となる。そして、生産個
数が比較的少ない樹脂成形品を成形するための金型は一
品製作的に製作されるので、上記マスキング工程はマス
キングテープの手作業による貼付によって為される。
の金型の製作に当たって、同一の平面上に位置する２つ
の部分のうち平滑面転写面となる部分にマスキングを施
し、マスキングされていない部分、すなわち、シボ加工
面となる部分をエッチング処理により微細な凹凸を形成
してシボ加工面を形成する。そして、マスキングを施さ
れていた部分はエッチング液によって浸食されずに平滑
な面として残り、平滑面転写面となる。そして、生産個
数が比較的少ない樹脂成形品を成形するための金型は一
品製作的に製作されるので、上記マスキング工程はマス
キングテープの手作業による貼付によって為される。
【０００６】上記したように、シボ加工面と平滑面転写
面との境界はマスキングテープのエッジによって規定さ
れるため、マスキングテープの貼付が不完全であった
り、マスキングテープの貼付が完全であっても、マスキ
ングテープと平滑面転写面予定部との間へのエッチング
液の滲入を完全に防止することはマスキングテープの性
質上困難であることによって、シボ加工面と平滑面転写
面との境界にすっきりとした見切り線が形成されること
が困難であり、その結果、かかる樹脂成形用金型によっ
て成形された樹脂成形品におけるシボ形成面と平滑面と
の境界がはっきりせずぼけて見えてしまうという問題が
生じる。
面との境界はマスキングテープのエッジによって規定さ
れるため、マスキングテープの貼付が不完全であった
り、マスキングテープの貼付が完全であっても、マスキ
ングテープと平滑面転写面予定部との間へのエッチング
液の滲入を完全に防止することはマスキングテープの性
質上困難であることによって、シボ加工面と平滑面転写
面との境界にすっきりとした見切り線が形成されること
が困難であり、その結果、かかる樹脂成形用金型によっ
て成形された樹脂成形品におけるシボ形成面と平滑面と
の境界がはっきりせずぼけて見えてしまうという問題が
生じる。
【０００７】また、樹脂成形品が上記したような車輌用
灯具の前面カバーであり、平滑面がそのまま光を透過さ
せる素通し部であるような場合は、金型の平滑面転写部
を鏡面仕上げする必要がある。勿論、車輌用灯具の前面
カバーでなくとも、平滑面を光沢面として成形するため
には、金型の平滑面転写部を鏡面仕上げする必要があ
る。そのために、金型の製作に当たって、平滑面転写面
を研磨する必要があり、該研磨の際、平滑面転写面とシ
ボ加工面とが同一の平面内に位置していると、シボ加工
面の方まで研磨してしまうという事態が起こりうる。そ
して、例えば、ポリカーボーネートのように射出時にガ
スを発生する樹脂材料を使用する場合には、毎日平滑面
転写面を研磨する必要があり、それだけ、シボ加工面を
傷つけてしまう危険性が大きい。
灯具の前面カバーであり、平滑面がそのまま光を透過さ
せる素通し部であるような場合は、金型の平滑面転写部
を鏡面仕上げする必要がある。勿論、車輌用灯具の前面
カバーでなくとも、平滑面を光沢面として成形するため
には、金型の平滑面転写部を鏡面仕上げする必要があ
る。そのために、金型の製作に当たって、平滑面転写面
を研磨する必要があり、該研磨の際、平滑面転写面とシ
ボ加工面とが同一の平面内に位置していると、シボ加工
面の方まで研磨してしまうという事態が起こりうる。そ
して、例えば、ポリカーボーネートのように射出時にガ
スを発生する樹脂材料を使用する場合には、毎日平滑面
転写面を研磨する必要があり、それだけ、シボ加工面を
傷つけてしまう危険性が大きい。
【０００８】そこで、本発明は、樹脂成形品においてシ
ボ形成面と平滑面との境界が明瞭に見えるようにすると
共に、樹脂成形用金型の製作及び研磨を容易にすること
を課題とする。
ボ形成面と平滑面との境界が明瞭に見えるようにすると
共に、樹脂成形用金型の製作及び研磨を容易にすること
を課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明樹脂成形品は、シボ加工面と平滑面との
境界にシボ形成面側に突出した段差面を形成したもので
ある。
ために、本発明樹脂成形品は、シボ加工面と平滑面との
境界にシボ形成面側に突出した段差面を形成したもので
ある。
【００１０】従って、本発明樹脂成形品にあっては、シ
ボ加工面と平滑面との境界に位置する段差面がシボ加工
面と平滑面との境界を明瞭に見せる。
ボ加工面と平滑面との境界に位置する段差面がシボ加工
面と平滑面との境界を明瞭に見せる。
【００１１】また、本発明樹脂成形用金型は、シボ形成
面を転写するためのシボ加工面と平滑面を転写するため
の平滑面転写面との境界に平滑面転写面側に突出した段
差面が形成されたものである。
面を転写するためのシボ加工面と平滑面を転写するため
の平滑面転写面との境界に平滑面転写面側に突出した段
差面が形成されたものである。
【００１２】従って、本発明樹脂成形用金型にあって
は、シボ加工面の形成に際して、平滑面転写面となる部
分のシボ加工面側の端縁は段差面を介してシボ加工面よ
り高い位置にあるため、シボ加工面に微細な凹凸を蝕刻
するためのエッチング液が段差面に妨げられて平滑面転
写面となる部分へ流れ込むことが無く、従って、手作業
によって、平滑面転写面となる部分にマスキングテープ
を貼付しても、平滑面転写面となる部分のシボ加工面側
の端縁部がエッチングされて平滑面転写面とシボ加工面
との境界が不明瞭になってしまうことを確実に回避する
ことが出来る。
は、シボ加工面の形成に際して、平滑面転写面となる部
分のシボ加工面側の端縁は段差面を介してシボ加工面よ
り高い位置にあるため、シボ加工面に微細な凹凸を蝕刻
するためのエッチング液が段差面に妨げられて平滑面転
写面となる部分へ流れ込むことが無く、従って、手作業
によって、平滑面転写面となる部分にマスキングテープ
を貼付しても、平滑面転写面となる部分のシボ加工面側
の端縁部がエッチングされて平滑面転写面とシボ加工面
との境界が不明瞭になってしまうことを確実に回避する
ことが出来る。
【００１３】また、平滑面転写面を手作業によって研磨
する際、シボ加工面との間に平滑面転写面側に高くなっ
た段差面が介在しているので、研磨する領域の境界を触
感によって確実に検知することが出来るので、シボ加工
面まで研磨してしまうことを確実に回避することが出来
る。
する際、シボ加工面との間に平滑面転写面側に高くなっ
た段差面が介在しているので、研磨する領域の境界を触
感によって確実に検知することが出来るので、シボ加工
面まで研磨してしまうことを確実に回避することが出来
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下に、本発明樹脂成形品及び樹
脂成形用金型の実施の形態について添付図面を参照して
説明する。
脂成形用金型の実施の形態について添付図面を参照して
説明する。
【００１５】図１及び図２に樹脂成形品の一例１を示
す。該樹脂成形品１は、本発明を車輌用灯具の前面カバ
ー（レンズ）に適用したものである。該前面カバー１
は、ほぼ平らな板状をした前面部２と該前面部２の周縁
から後方へ突出した周壁部３とが一体に形成されて成
る。前面部２の内面のうち一定の幅の周縁部４は該周縁
部４の内側の部分５より内方へ突出しており、該周縁部
４がシボ形成面とされて微細な凹凸、いわゆる、シボ
６、６、・・・（該シボ６、６、・・・の高さ（又は深
さ）は数μｍから数百μｍであるが、図面ではこれを誇
張して表現してある）が形成されている。そして、該シ
ボ形成面４の内側に位置している部分５が平滑面とされ
ている。上記したように、上記シボ形成面４は平滑面５
より内方へ突出しているので、該シボ形成面４と平滑面
５との境界部にはシボ形成面４側に突出した段差面７が
形成される。そして、該段差面７の高さ（平滑面５から
の突出量）は０．０１ｍｍから０．３ｍｍとされる。段
差面７の高さが０．０１ｍｍ以下であると、シボ形成面
４と平滑面５との境界がはっきりせず、また、段差面７
の高さが０．３ｍｍ以上であると、該段差面７を屈折透
過して制御不能な光が多く出てしまい、該光がグレア光
になってしまうという問題がある。
す。該樹脂成形品１は、本発明を車輌用灯具の前面カバ
ー（レンズ）に適用したものである。該前面カバー１
は、ほぼ平らな板状をした前面部２と該前面部２の周縁
から後方へ突出した周壁部３とが一体に形成されて成
る。前面部２の内面のうち一定の幅の周縁部４は該周縁
部４の内側の部分５より内方へ突出しており、該周縁部
４がシボ形成面とされて微細な凹凸、いわゆる、シボ
６、６、・・・（該シボ６、６、・・・の高さ（又は深
さ）は数μｍから数百μｍであるが、図面ではこれを誇
張して表現してある）が形成されている。そして、該シ
ボ形成面４の内側に位置している部分５が平滑面とされ
ている。上記したように、上記シボ形成面４は平滑面５
より内方へ突出しているので、該シボ形成面４と平滑面
５との境界部にはシボ形成面４側に突出した段差面７が
形成される。そして、該段差面７の高さ（平滑面５から
の突出量）は０．０１ｍｍから０．３ｍｍとされる。段
差面７の高さが０．０１ｍｍ以下であると、シボ形成面
４と平滑面５との境界がはっきりせず、また、段差面７
の高さが０．３ｍｍ以上であると、該段差面７を屈折透
過して制御不能な光が多く出てしまい、該光がグレア光
になってしまうという問題がある。
【００１６】上記した樹脂成形品１にあっては、シボ形
成面４と平滑面５との境界に段差面７が形成されている
ので、シボ形成面４と平滑面５との境界がはっきりと見
え、見栄えの良い樹脂成形品１となる。
成面４と平滑面５との境界に段差面７が形成されている
ので、シボ形成面４と平滑面５との境界がはっきりと見
え、見栄えの良い樹脂成形品１となる。
【００１７】図２に上記樹脂成形品１を成形するための
樹脂成形用金型８の要部を示す。
樹脂成形用金型８の要部を示す。
【００１８】樹脂成形用金型８には樹脂成形品にシボ形
成面を転写するためのシボ加工面９と樹脂成形品に平滑
面を転写するための平滑面転写面１０とが隣接して形成
されている。シボ加工面９と平滑面転写面１０との間に
は段差面１１が形成されており、該段差面１１は平滑面
転写面１０側に突出している。すなわち、平滑面転写面
１０の段差面１１に隣接した端縁はシボ加工面９の段差
面１１に隣接した端面より突出して位置している。
成面を転写するためのシボ加工面９と樹脂成形品に平滑
面を転写するための平滑面転写面１０とが隣接して形成
されている。シボ加工面９と平滑面転写面１０との間に
は段差面１１が形成されており、該段差面１１は平滑面
転写面１０側に突出している。すなわち、平滑面転写面
１０の段差面１１に隣接した端縁はシボ加工面９の段差
面１１に隣接した端面より突出して位置している。
【００１９】上記シボ加工面９には微細な凹凸１２、１
２、・・・（該微細凹凸１２、１２、・・・の深さ（又
は高さ）は数μｍから数百μｍであるが、図面ではこれ
を誇張して表現してある）が形成されている。そして、
上記段差面１１の高さ（シボ加工面９からの突出量）は
０．０１ｍｍから０．３ｍｍとされる。
２、・・・（該微細凹凸１２、１２、・・・の深さ（又
は高さ）は数μｍから数百μｍであるが、図面ではこれ
を誇張して表現してある）が形成されている。そして、
上記段差面１１の高さ（シボ加工面９からの突出量）は
０．０１ｍｍから０．３ｍｍとされる。
【００２０】上記微細凹凸１２、１２、・・・は、例え
ば、エッチングにより形成される。すなわち、微細凹凸
１２、１２、・・・が形成されては困る箇所、つまり、
平滑面転写面１０をマスキングして、シボ加工面９をエ
ッチング液に曝して、エッチング液の蝕刻作用により、
微細凹凸１２、１２、・・・を形成する。そして、上記
マスキングは、例えば、平滑面転写面１０に手作業によ
りマスキングテープを貼付することにより行う。
ば、エッチングにより形成される。すなわち、微細凹凸
１２、１２、・・・が形成されては困る箇所、つまり、
平滑面転写面１０をマスキングして、シボ加工面９をエ
ッチング液に曝して、エッチング液の蝕刻作用により、
微細凹凸１２、１２、・・・を形成する。そして、上記
マスキングは、例えば、平滑面転写面１０に手作業によ
りマスキングテープを貼付することにより行う。
【００２１】上記した樹脂成形用金型８にあっては、平
滑面転写面１０が段差面１１を介してシボ加工面９より
高い位置にあるので、該平滑面転写面１０にマスキング
テープを貼付した状態で、シボ加工面９をエッチング液
に曝した場合、エッチング液が平滑面転写面１０の方へ
行きにくく、平滑面転写面１０がエッチング液によって
蝕刻される惧がほとんどない。
滑面転写面１０が段差面１１を介してシボ加工面９より
高い位置にあるので、該平滑面転写面１０にマスキング
テープを貼付した状態で、シボ加工面９をエッチング液
に曝した場合、エッチング液が平滑面転写面１０の方へ
行きにくく、平滑面転写面１０がエッチング液によって
蝕刻される惧がほとんどない。
【００２２】また、平滑面転写面１０を手作業によって
研磨する際、シボ加工面９との間に平滑面転写面１０側
に高くなった段差面１１が介在しているので、研磨する
領域の境界を触感によって確実に検知することが出来る
ので、シボ加工面９まで研磨してしまうことを確実に回
避することが出来る。
研磨する際、シボ加工面９との間に平滑面転写面１０側
に高くなった段差面１１が介在しているので、研磨する
領域の境界を触感によって確実に検知することが出来る
ので、シボ加工面９まで研磨してしまうことを確実に回
避することが出来る。
【００２３】図３は本発明樹脂成形品及び樹脂成形用金
型の変形例を示すものである。
型の変形例を示すものである。
【００２４】この変形例にかかる樹脂成形品１３におい
ても、シボ形成面１４と平滑面１５との境界にはシボ形
成面１４側に突出した段差面１６が形成されている。そ
して、シボ形成面１４には微細な凹凸、すなわち、シボ
１７、１７、・・・が形成されている。
ても、シボ形成面１４と平滑面１５との境界にはシボ形
成面１４側に突出した段差面１６が形成されている。そ
して、シボ形成面１４には微細な凹凸、すなわち、シボ
１７、１７、・・・が形成されている。
【００２５】そして、この変形例において、シボ形成面
１４は段差面１６側の端縁は平滑面１５より後方へ突出
しているが、段差面１６から遠離るに従って前方へ変位
するように傾斜されている。
１４は段差面１６側の端縁は平滑面１５より後方へ突出
しているが、段差面１６から遠離るに従って前方へ変位
するように傾斜されている。
【００２６】そして、このような樹脂成形品１３にあっ
ても、シボ形成面１４と平滑面１５との境界に段差面１
６が形成されているので、シボ形成面１４と平滑面１５
との境界がはっきりと見え、見栄えの良い樹脂成形品と
なる。
ても、シボ形成面１４と平滑面１５との境界に段差面１
６が形成されているので、シボ形成面１４と平滑面１５
との境界がはっきりと見え、見栄えの良い樹脂成形品と
なる。
【００２７】この変形例にかかる樹脂成形用金型１８に
あっても、樹脂成形品にシボ形成面を転写するためのシ
ボ加工面１９と樹脂成形品に平滑面を転写するための平
滑面転写面２０とが隣接して形成されており、シボ加工
面１９と平滑面転写面２０との間には平滑面転写面２０
側に突出した段差面２１が形成されている。すなわち、
平滑面転写面２０の段差面２１に隣接した端縁はシボ加
工面１９の段差面２１に隣接した端面より突出して位置
している。
あっても、樹脂成形品にシボ形成面を転写するためのシ
ボ加工面１９と樹脂成形品に平滑面を転写するための平
滑面転写面２０とが隣接して形成されており、シボ加工
面１９と平滑面転写面２０との間には平滑面転写面２０
側に突出した段差面２１が形成されている。すなわち、
平滑面転写面２０の段差面２１に隣接した端縁はシボ加
工面１９の段差面２１に隣接した端面より突出して位置
している。
【００２８】上記シボ加工面１９は段差面２１側の端面
は平滑面転写面２０より低い位置に位置しているが、段
差面２１から遠離るに従って平滑面転写面２０が位置し
ている側に突出するように傾斜されている。そして、シ
ボ加工面１９には微細な凹凸２２、２２、・・・が形成
されている。
は平滑面転写面２０より低い位置に位置しているが、段
差面２１から遠離るに従って平滑面転写面２０が位置し
ている側に突出するように傾斜されている。そして、シ
ボ加工面１９には微細な凹凸２２、２２、・・・が形成
されている。
【００２９】なお、この変形例１３、１８において、シ
ボ１７、１７、・・・、微細凹凸２２、２２、・・・、
段差面１６、２１の各寸法は上記した実施の形態１、８
におけると同様である。
ボ１７、１７、・・・、微細凹凸２２、２２、・・・、
段差面１６、２１の各寸法は上記した実施の形態１、８
におけると同様である。
【００３０】上記樹脂成形用金型１８にあっても、平滑
面転写面２０が段差面２１を介してシボ加工面１９より
高い位置にあるので、該平滑面転写面２０にマスキング
テープを貼付した状態で、シボ加工面１９をエッチング
液に曝した場合、エッチング液が平滑面転写面２０の方
へ行きにくく、平滑面転写面２０がエッチング液によっ
て蝕刻される惧がほとんどない。
面転写面２０が段差面２１を介してシボ加工面１９より
高い位置にあるので、該平滑面転写面２０にマスキング
テープを貼付した状態で、シボ加工面１９をエッチング
液に曝した場合、エッチング液が平滑面転写面２０の方
へ行きにくく、平滑面転写面２０がエッチング液によっ
て蝕刻される惧がほとんどない。
【００３１】また、平滑面転写面２０を手作業によって
研磨する際、シボ加工面１９との間に平滑面転写面２０
側に高くなった段差面２１が介在しているので、研磨す
る領域の境界を触感によって確実に検知することが出来
るので、シボ加工面１９まで研磨してしまうことを確実
に回避することが出来る。
研磨する際、シボ加工面１９との間に平滑面転写面２０
側に高くなった段差面２１が介在しているので、研磨す
る領域の境界を触感によって確実に検知することが出来
るので、シボ加工面１９まで研磨してしまうことを確実
に回避することが出来る。
【００３２】なお、上記した実施の形態の説明では、本
発明を車輌用灯具の前面カバーとそれを成形するための
金型に適用したものを示したが、本発明は、車輌用灯具
の前面カバー以外の樹脂成形品、すなわち、平滑面と該
平滑面に隣接してシボ加工面が形成されている樹脂成形
品、例えば、ランプボディ等及びそれらを成形するため
の金型に広く適用することが出来るのもである。
発明を車輌用灯具の前面カバーとそれを成形するための
金型に適用したものを示したが、本発明は、車輌用灯具
の前面カバー以外の樹脂成形品、すなわち、平滑面と該
平滑面に隣接してシボ加工面が形成されている樹脂成形
品、例えば、ランプボディ等及びそれらを成形するため
の金型に広く適用することが出来るのもである。
【００３３】また、上記した実施の形態において示した
各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際し
て行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際し
て行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
【００３４】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明樹脂成形品は、微細な凹凸が施されたシボ形
成面に隣接して平滑面を有する樹脂成形品であって、上
記シボ加工面と平滑面との境界にシボ形成面側に突出し
た段差面が形成されたことを特徴とする。
に、本発明樹脂成形品は、微細な凹凸が施されたシボ形
成面に隣接して平滑面を有する樹脂成形品であって、上
記シボ加工面と平滑面との境界にシボ形成面側に突出し
た段差面が形成されたことを特徴とする。
【００３５】従って、本発明樹脂成形品にあっては、シ
ボ加工面と平滑面との境界に位置する段差面がシボ加工
面と平滑面との境界を明瞭に見せる。
ボ加工面と平滑面との境界に位置する段差面がシボ加工
面と平滑面との境界を明瞭に見せる。
【００３６】請求項２に記載した発明にあっては、上記
段差面の突出幅が０．０１ｍｍから０．３ｍｍの範囲で
あるので、シボ加工面と平滑面との境界が明瞭に見える
と共に段差面において見栄えを損ねるような光の屈折が
生じることがない。
段差面の突出幅が０．０１ｍｍから０．３ｍｍの範囲で
あるので、シボ加工面と平滑面との境界が明瞭に見える
と共に段差面において見栄えを損ねるような光の屈折が
生じることがない。
【００３７】請求項３に記載した発明にあっては、上記
樹脂成形品が車輌用灯具の前面カバーであるので、シボ
加工面と平滑面との境界が明瞭に見えて見栄えが良好に
なると共に、段差面によってグレア光が発生することを
防止することが出来る。
樹脂成形品が車輌用灯具の前面カバーであるので、シボ
加工面と平滑面との境界が明瞭に見えて見栄えが良好に
なると共に、段差面によってグレア光が発生することを
防止することが出来る。
【００３８】また、本発明樹脂成形用金型は、微細な凹
凸が施されたシボ形成面に隣接して平滑面を有する樹脂
成形品を成形するための樹脂成形用金型であって、シボ
形成面を転写するためのシボ加工面と平滑面を転写する
ための平滑面転写面との境界に平滑面転写面側に突出し
た段差面が形成されたことを特徴とする。
凸が施されたシボ形成面に隣接して平滑面を有する樹脂
成形品を成形するための樹脂成形用金型であって、シボ
形成面を転写するためのシボ加工面と平滑面を転写する
ための平滑面転写面との境界に平滑面転写面側に突出し
た段差面が形成されたことを特徴とする。
【００３９】従って、本発明樹脂成形用金型にあって
は、シボ加工面の形成に際して、平滑面転写面となる部
分のシボ加工面側の端縁は段差面を介してシボ加工面よ
り高い位置にあるため、シボ加工面に微細な凹凸を蝕刻
するためのエッチング液が段差面に妨げられて平滑面転
写面となる部分へ流れ込むことが無く、従って、手作業
によって、平滑面転写面となる部分にマスキングテープ
を貼付しても、平滑面転写面となる部分のシボ加工面側
の端縁部がエッチングされて平滑面転写面とシボ加工面
との境界が不明瞭になってしまうことを確実に回避する
ことが出来る。
は、シボ加工面の形成に際して、平滑面転写面となる部
分のシボ加工面側の端縁は段差面を介してシボ加工面よ
り高い位置にあるため、シボ加工面に微細な凹凸を蝕刻
するためのエッチング液が段差面に妨げられて平滑面転
写面となる部分へ流れ込むことが無く、従って、手作業
によって、平滑面転写面となる部分にマスキングテープ
を貼付しても、平滑面転写面となる部分のシボ加工面側
の端縁部がエッチングされて平滑面転写面とシボ加工面
との境界が不明瞭になってしまうことを確実に回避する
ことが出来る。
【００４０】また、平滑面転写面を手作業によって研磨
する際、シボ加工面との間に平滑面転写面側に高くなっ
た段差面が介在しているので、研磨する領域の境界を触
感によって確実に検知することが出来るので、シボ加工
面まで研磨してしまうことを確実に回避することが出来
る。
する際、シボ加工面との間に平滑面転写面側に高くなっ
た段差面が介在しているので、研磨する領域の境界を触
感によって確実に検知することが出来るので、シボ加工
面まで研磨してしまうことを確実に回避することが出来
る。
【００４１】請求項５に記載した発明にあっては、上記
段差面の突出幅が０．０１ｍｍから０．３ｍｍの範囲で
あるので、該金型によって成形した樹脂成形品におい
て、平滑面とシボ形成面との境界が明瞭に見えると共
に、段差面において見栄えを損ねるような光の屈折が生
じることがない。
段差面の突出幅が０．０１ｍｍから０．３ｍｍの範囲で
あるので、該金型によって成形した樹脂成形品におい
て、平滑面とシボ形成面との境界が明瞭に見えると共
に、段差面において見栄えを損ねるような光の屈折が生
じることがない。
【図１】本発明樹脂成形品の実施の形態を示す正面図で
ある。
ある。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿う拡大断面図と該部分
を成形するための樹脂成形用金型の部分を示す拡大断面
図である。
を成形するための樹脂成形用金型の部分を示す拡大断面
図である。
【図３】樹脂成形品及び樹脂成形用金型それぞれの変形
例の要部を示す拡大断面図である。
例の要部を示す拡大断面図である。
１…車輌用灯具の前面カバー（樹脂成形品）、４…シボ
形成面、５…平滑面、６…シボ、７…段差面、８…樹脂
成形用金型、９…シボ加工面、１０…平滑面転写面、１
１…段差面、１３…車輌用灯具の前面カバー（樹脂成形
品）、１４…シボ形成面、１５…平滑面、１６…段差
面、１７…シボ、１８…樹脂成形用金型、１９…シボ加
工面、２０…平滑面転写面、２１…段差面
形成面、５…平滑面、６…シボ、７…段差面、８…樹脂
成形用金型、９…シボ加工面、１０…平滑面転写面、１
１…段差面、１３…車輌用灯具の前面カバー（樹脂成形
品）、１４…シボ形成面、１５…平滑面、１６…段差
面、１７…シボ、１８…樹脂成形用金型、１９…シボ加
工面、２０…平滑面転写面、２１…段差面
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｆ２１Ｗ 101:10
Claims (5)
- 【請求項１】 微細な凹凸が施されたシボ形成面に隣接
して平滑面を有する樹脂成形品であって、 上記シボ加工面と平滑面との境界にシボ形成面側に突出
した段差面が形成されたことを特徴とする樹脂成形品。 - 【請求項２】 上記段差面の突出幅が０．０１ｍｍから
０．３ｍｍの範囲であることを特徴とする請求項１に記
載の樹脂成形品。 - 【請求項３】 上記樹脂成形品が車輌用灯具の前面カバ
ーであることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載
の樹脂成形品。 - 【請求項４】 微細な凹凸が施されたシボ形成面に隣接
して平滑面を有する樹脂成形品を成形するための樹脂成
形用金型であって、 シボ形成面を転写するためのシボ加工面と平滑面を転写
するための平滑面転写面との境界に平滑面転写面側に突
出した段差面が形成されたことを特徴とする樹脂成形用
金型。 - 【請求項５】 上記段差面の突出幅が０．０１ｍｍから
０．３ｍｍの範囲であることを特徴とする請求項４に記
載の樹脂成形用金型。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002066827A JP4000267B2 (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 車輌用灯具の前面カバー及び車輌用灯具の前面カバー成形用金型 |
| US10/386,628 US20030173492A1 (en) | 2002-03-12 | 2003-03-12 | Resin molded product and mold for molding a resin |
| CNB031216404A CN100408302C (zh) | 2002-03-12 | 2003-03-12 | 树脂成形品及树脂成形用金属模 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002066827A JP4000267B2 (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 車輌用灯具の前面カバー及び車輌用灯具の前面カバー成形用金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003266443A true JP2003266443A (ja) | 2003-09-24 |
| JP4000267B2 JP4000267B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=28034914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002066827A Expired - Fee Related JP4000267B2 (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 車輌用灯具の前面カバー及び車輌用灯具の前面カバー成形用金型 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20030173492A1 (ja) |
| JP (1) | JP4000267B2 (ja) |
| CN (1) | CN100408302C (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013045526A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用灯具 |
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|---|---|---|---|---|
| TWI331695B (en) * | 2007-02-07 | 2010-10-11 | Au Optronics Corp | A light guide panel and a backlight module using the same |
| DE102008020727A1 (de) * | 2008-04-25 | 2009-10-29 | Kraussmaffei Technologies Gmbh | Kunststoffprodukt mit genarbter Oberflächenstruktur, Werkzeug zur Herstellung einer solchen und Schließeinheit zur Aufnahme eines solchen Werkzeugs |
| JP5948066B2 (ja) * | 2012-01-30 | 2016-07-06 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具及びその製造方法 |
| JP7280739B2 (ja) * | 2019-04-08 | 2023-05-24 | 株式会社小糸製作所 | 反射性樹脂部材および車両用灯具 |
| US20230415433A1 (en) * | 2022-06-24 | 2023-12-28 | The Boeing Company | Systems for forming composite parts, methods of forming composite parts, and methods of precisely performing a plurality of operations on a composite part |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0343901A (ja) * | 1989-07-12 | 1991-02-25 | Koito Mfg Co Ltd | 自動車用灯具 |
| CA2107041A1 (en) * | 1993-02-09 | 1994-08-10 | Jose Carvalheiro | Stopper device for recipient |
| DE4307704A1 (de) * | 1993-03-11 | 1994-09-15 | Wilhelm Hegler | Verfahren zum Verschweißen von aus thermoplastischem Kunststoff bestehenden Rohrstücken |
| DE69429924T2 (de) * | 1993-10-20 | 2002-08-22 | Minnesota Mining And Mfg. Co., Saint Paul | Direktmechanisch hergestellter stufenstrukturierter retroreflektiver würfelecken-körper und herstellungsverfahren |
| CN1104604A (zh) * | 1993-12-30 | 1995-07-05 | 施宪廷 | 塑胶瓶盖及其制造装置 |
| JP3174477B2 (ja) * | 1995-03-18 | 2001-06-11 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
| CN1047753C (zh) * | 1997-01-20 | 1999-12-29 | 包贇元 | 带凹凸花纹的塑料硬板的制作工艺 |
| JP2000251510A (ja) * | 1999-02-25 | 2000-09-14 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用灯具 |
-
2002
- 2002-03-12 JP JP2002066827A patent/JP4000267B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-03-12 US US10/386,628 patent/US20030173492A1/en not_active Abandoned
- 2003-03-12 CN CNB031216404A patent/CN100408302C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013045526A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用灯具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN100408302C (zh) | 2008-08-06 |
| CN1443641A (zh) | 2003-09-24 |
| US20030173492A1 (en) | 2003-09-18 |
| JP4000267B2 (ja) | 2007-10-31 |
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