JP2003266355A - 吸着ノズル及びその製造方法 - Google Patents
吸着ノズル及びその製造方法Info
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- JP2003266355A JP2003266355A JP2002078357A JP2002078357A JP2003266355A JP 2003266355 A JP2003266355 A JP 2003266355A JP 2002078357 A JP2002078357 A JP 2002078357A JP 2002078357 A JP2002078357 A JP 2002078357A JP 2003266355 A JP2003266355 A JP 2003266355A
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- nozzle
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- suction nozzle
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 吸着孔の角の耐摩耗性と、角への集中応力と
を防ぐ機能を持った吸着ノズルとその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ノズル先端の吸着面2に負圧に連なる吸
着孔3を設け、部品を吸着面2に吸着し、所定位置に移
送し装着する吸着ノズルであって、吸着面2が部品の材
質よりも硬い材質からなり、部品を装着する際に吸着面
2に発生する集中応力を分散する分散手段5を備えたこ
とにより、ノズル1の寿命を長くすることができる。
を防ぐ機能を持った吸着ノズルとその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ノズル先端の吸着面2に負圧に連なる吸
着孔3を設け、部品を吸着面2に吸着し、所定位置に移
送し装着する吸着ノズルであって、吸着面2が部品の材
質よりも硬い材質からなり、部品を装着する際に吸着面
2に発生する集中応力を分散する分散手段5を備えたこ
とにより、ノズル1の寿命を長くすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品供給装置から
吸着取出しした部品を基板上の所定位置に装着する部品
装着装置に使用する吸着ノズル及びその製造方法に関す
るものである。
吸着取出しした部品を基板上の所定位置に装着する部品
装着装置に使用する吸着ノズル及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】基板に部品を装着する部品装着装置の一
例としてロータリーヘッド方式のものが知られており、
装着速度が速い高速装着機として電子回路基板製造のメ
イン設備として多用されている。図8は、このロータリ
ーヘッド方式の部品装着装置の要部構成を示すもので、
装着部101により任意の部品供給部102から部品を
取り出し、XYテーブル103上にセットされた基板1
04に部品を装着するように構成されている。
例としてロータリーヘッド方式のものが知られており、
装着速度が速い高速装着機として電子回路基板製造のメ
イン設備として多用されている。図8は、このロータリ
ーヘッド方式の部品装着装置の要部構成を示すもので、
装着部101により任意の部品供給部102から部品を
取り出し、XYテーブル103上にセットされた基板1
04に部品を装着するように構成されている。
【0003】装着部101は、間欠回転する回転テーブ
ル105の外周部に複数の装着ヘッド106が設けら
れ、部品供給位置107において部品供給部102から
部品を装着ヘッド106に設けられた吸着ノズル108
によって吸着保持し、回転テーブル105の回転により
装着ヘッド106が部品装着位置111に停止した時点
で吸着保持した部品をXYテーブル103によって位置
決めされた基板104上に装着する。この動作の繰り返
しにより、部品供給部102から供給される部品を順次
基板104に装着して回路基板を生産することができ
る。
ル105の外周部に複数の装着ヘッド106が設けら
れ、部品供給位置107において部品供給部102から
部品を装着ヘッド106に設けられた吸着ノズル108
によって吸着保持し、回転テーブル105の回転により
装着ヘッド106が部品装着位置111に停止した時点
で吸着保持した部品をXYテーブル103によって位置
決めされた基板104上に装着する。この動作の繰り返
しにより、部品供給部102から供給される部品を順次
基板104に装着して回路基板を生産することができ
る。
【0004】近年、前記の部品装着機の高速化が一層求
められ、装着タクトは部品1点当たり0.1秒以下とな
ってきている。また、部品のサイズは0603チップと
称される部品のように辺の長さが0.6*0.3mmの
微少な部品を狭い間隔で多数装着するようになってきて
いる。さらにこれらの部品はセラミック等の硬い材料で
作られることが多い。
められ、装着タクトは部品1点当たり0.1秒以下とな
ってきている。また、部品のサイズは0603チップと
称される部品のように辺の長さが0.6*0.3mmの
微少な部品を狭い間隔で多数装着するようになってきて
いる。さらにこれらの部品はセラミック等の硬い材料で
作られることが多い。
【0005】このようなため、前記吸着ノズル先端の断
面形状は前記微少部品の大きさ並に微小サイズになり、
かつ吸着ノズル108の先端部は高頻度の使用に耐える
ため耐摩耗性を要求される。
面形状は前記微少部品の大きさ並に微小サイズになり、
かつ吸着ノズル108の先端部は高頻度の使用に耐える
ため耐摩耗性を要求される。
【0006】このため、図5に示すように吸着ノズル1
08の先端部の摩耗を防ぐため、吸着ノズル108の先
端部にダイヤモンド層109を設けることが特開平9−
57675号公報で提案されている。
08の先端部の摩耗を防ぐため、吸着ノズル108の先
端部にダイヤモンド層109を設けることが特開平9−
57675号公報で提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、たとえ正常に吸着保持した後でも、図
6に示すように、吸着ノズルにより部品供給部から部品
を取出す際や装着ヘッドの移動途中等に、部品が吸着面
に対して斜めになり、そのまま基板上に装着されたり、
隣接部品上に干渉して装着された場合、部品Pが吸着孔
112の内周の角110に応力集中として働き、図7に
示すように吸着孔の角110から破損するという恐れが
あった。本発明は上記の問題点を解決し、耐摩耗性と集
中応力が働くことを防ぐ機能を持った吸着ノズルとその
製造方法を提供することを目的としている。
ような構成では、たとえ正常に吸着保持した後でも、図
6に示すように、吸着ノズルにより部品供給部から部品
を取出す際や装着ヘッドの移動途中等に、部品が吸着面
に対して斜めになり、そのまま基板上に装着されたり、
隣接部品上に干渉して装着された場合、部品Pが吸着孔
112の内周の角110に応力集中として働き、図7に
示すように吸着孔の角110から破損するという恐れが
あった。本発明は上記の問題点を解決し、耐摩耗性と集
中応力が働くことを防ぐ機能を持った吸着ノズルとその
製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の吸着ノズルは、ノズル先端の吸着面に負圧
に連なる吸着孔を設け、部品を前記吸着面に吸着し、所
定位置に移送し装着する吸着ノズルであって、前記吸着
面が部品の材質よりも硬い材質からなり、前記部品を装
着する際に前記吸着面に発生する集中応力を分散する分
散手段を備えたことを特徴とする。これにより、耐摩耗
性のある吸着ノズルが応力集中を分散することで、ノズ
ルの寿命を長くすることができる。
に、本発明の吸着ノズルは、ノズル先端の吸着面に負圧
に連なる吸着孔を設け、部品を前記吸着面に吸着し、所
定位置に移送し装着する吸着ノズルであって、前記吸着
面が部品の材質よりも硬い材質からなり、前記部品を装
着する際に前記吸着面に発生する集中応力を分散する分
散手段を備えたことを特徴とする。これにより、耐摩耗
性のある吸着ノズルが応力集中を分散することで、ノズ
ルの寿命を長くすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、吸着ノズル先端の吸着面に負圧に連なる吸着孔を設
け、部品を前記吸着面に吸着し基板上に装着する吸着ノ
ズルであって、前記吸着面が部品の材質よりも硬い材質
からなり、前記部品を装着する際に前記吸着面の吸着孔
付近に発生する集中応力を分散する分散手段を有する吸
着ノズルとしたものであり、また、請求項2に記載の発
明は、分散手段は前記吸着面上に構成される吸着孔の内
周の角部が曲面または鈍角からなる請求項1記載の吸着
ノズルとしたものであるので、耐摩耗性のある吸着ノズ
ルが応力集中を分散することで、ノズルの寿命を長くす
ることができる。
は、吸着ノズル先端の吸着面に負圧に連なる吸着孔を設
け、部品を前記吸着面に吸着し基板上に装着する吸着ノ
ズルであって、前記吸着面が部品の材質よりも硬い材質
からなり、前記部品を装着する際に前記吸着面の吸着孔
付近に発生する集中応力を分散する分散手段を有する吸
着ノズルとしたものであり、また、請求項2に記載の発
明は、分散手段は前記吸着面上に構成される吸着孔の内
周の角部が曲面または鈍角からなる請求項1記載の吸着
ノズルとしたものであるので、耐摩耗性のある吸着ノズ
ルが応力集中を分散することで、ノズルの寿命を長くす
ることができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、吸着ノズル先端
にダイヤモンド層を設け、該ダイヤモンド層にワイヤ放
電加工により吸着孔を形成し、該吸着孔の内周の角にダ
イヤモンドの微粒子を吹き付けて前記吸着孔の内周の角
部を曲面または鈍角に形成する請求項2記載の吸着ノズ
ルの製造方法としたものであり、ダイヤモンド層の角に
確実に曲(アール)面を確実に得ることができる。
にダイヤモンド層を設け、該ダイヤモンド層にワイヤ放
電加工により吸着孔を形成し、該吸着孔の内周の角にダ
イヤモンドの微粒子を吹き付けて前記吸着孔の内周の角
部を曲面または鈍角に形成する請求項2記載の吸着ノズ
ルの製造方法としたものであり、ダイヤモンド層の角に
確実に曲(アール)面を確実に得ることができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、吸着ノズル先端
の吸着面に負圧に連なる吸着孔を設け、部品を前記吸着
面に吸着し基板上に装着する吸着ノズルであって、前記
部品を吸着面に吸着する際、あるいは基板上に装着する
際に部品の押圧力により前記吸着ノズルの吸着面の吸着
孔付近に発生する集中応力を分散する分散手段を有する
吸着ノズルとしたものであり、基板上に部品を装着する
際等に吸着ノズルに発生しうる応力集中を分散すること
で、ノズルの寿命を長くすることができる。
の吸着面に負圧に連なる吸着孔を設け、部品を前記吸着
面に吸着し基板上に装着する吸着ノズルであって、前記
部品を吸着面に吸着する際、あるいは基板上に装着する
際に部品の押圧力により前記吸着ノズルの吸着面の吸着
孔付近に発生する集中応力を分散する分散手段を有する
吸着ノズルとしたものであり、基板上に部品を装着する
際等に吸着ノズルに発生しうる応力集中を分散すること
で、ノズルの寿命を長くすることができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、吸着ノズル先端
の吸着面に負圧に連なる吸着孔を設け、前記吸着ノズル
によって部品を前記吸着面に吸着し基板上に装着する部
品吸着・装着方法であって、前記部品を吸着面に吸着す
る際、あるいは基板上に装着する際に生じる部品の押圧
力により前記吸着ノズルの吸着面の吸着孔付近に発生す
る集中応力を分散しながら部品を吸着・装着する部品吸
着・装着方法としたものであり、基板上に部品を装着す
る際等に吸着ノズルに発生しうる応力集中を分散するこ
とで、ノズルの寿命を長くすることができる。
の吸着面に負圧に連なる吸着孔を設け、前記吸着ノズル
によって部品を前記吸着面に吸着し基板上に装着する部
品吸着・装着方法であって、前記部品を吸着面に吸着す
る際、あるいは基板上に装着する際に生じる部品の押圧
力により前記吸着ノズルの吸着面の吸着孔付近に発生す
る集中応力を分散しながら部品を吸着・装着する部品吸
着・装着方法としたものであり、基板上に部品を装着す
る際等に吸着ノズルに発生しうる応力集中を分散するこ
とで、ノズルの寿命を長くすることができる。
【0013】以下、本発明の吸着ノズルの実施の形態に
ついて図1から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態の吸
着ノズルを示すものである。図において、吸着ノズル1
は、ノズル先端部の吸着面2に負圧(図示せず)に連な
る吸着孔3を設け、部品を吸着面2に吸着しうる。吸着
面2には部品の材質に多用されるセラミックよりも硬い
材質であるダイヤモンド層4を設けている。吸着孔3の
内周の角には部品Pを装着する際に吸着面2に発生する
集中応力を分散する分散手段の一例である曲(略アー
ル)面5を設けている。
ついて図1から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態の吸
着ノズルを示すものである。図において、吸着ノズル1
は、ノズル先端部の吸着面2に負圧(図示せず)に連な
る吸着孔3を設け、部品を吸着面2に吸着しうる。吸着
面2には部品の材質に多用されるセラミックよりも硬い
材質であるダイヤモンド層4を設けている。吸着孔3の
内周の角には部品Pを装着する際に吸着面2に発生する
集中応力を分散する分散手段の一例である曲(略アー
ル)面5を設けている。
【0014】以上のように構成された吸着ノズルを用い
て部品を吸着面に吸着する際、あるいは基板上に装着す
る際に、吸着ノズルの吸着面の吸着孔付近に部品の押圧
力が発生する。
て部品を吸着面に吸着する際、あるいは基板上に装着す
る際に、吸着ノズルの吸着面の吸着孔付近に部品の押圧
力が発生する。
【0015】しかし、この押圧力Fは、例えば、図2に
示すように部品Pが吸着孔3に斜めに吸着保持され基板
上に装着されたような応力集中が働きうる場合であって
も吸着孔3の内周の角は応力集中を分散して緩和する曲
面、本実施形態では略アール面が設けられているためf
1,f2,fnと小さな応力となって応力集中が働くこ
とを防止し、部品を供給部から吸着して取り出し、基板
上に装着することができる。
示すように部品Pが吸着孔3に斜めに吸着保持され基板
上に装着されたような応力集中が働きうる場合であって
も吸着孔3の内周の角は応力集中を分散して緩和する曲
面、本実施形態では略アール面が設けられているためf
1,f2,fnと小さな応力となって応力集中が働くこ
とを防止し、部品を供給部から吸着して取り出し、基板
上に装着することができる。
【0016】なお、以上の説明では、上記の分散手段は
前記吸着孔の内周の角を曲(アール)面とするとした
が、ここで示すところのアールは厳密なアールである必
要はなく、鈍角又は面取りとしても良い。
前記吸着孔の内周の角を曲(アール)面とするとした
が、ここで示すところのアールは厳密なアールである必
要はなく、鈍角又は面取りとしても良い。
【0017】次に本実施形態の吸着ノズルに関する耐久
性の実験結果を示す。 (実験結果)吸着孔の内周の角に半径が0.01〜0.
03mmの略アール面を設けた吸着ノズル(以下、「実
施形態の吸着ノズル」と称す)と内周の角がエッジのま
まの吸着ノズル(以下、「比較例の吸着ノズル」と称
す)を用意し、この2種類の吸着ノズルの吸着孔の部分
を、球径が略4mmのセラミック球上に装着する際と同
様な条件(約1Nの弾性力を有するバネで加圧した吸着
ノズルを、約140mm/sの速度で昇降させる)で押
し当てる動作を繰り返す。この動作により吸着孔の部分
に外力を働かせた結果、実施形態の吸着ノズルは比較例
の吸着ノズルの約250倍を越える長寿命が確認され
た。
性の実験結果を示す。 (実験結果)吸着孔の内周の角に半径が0.01〜0.
03mmの略アール面を設けた吸着ノズル(以下、「実
施形態の吸着ノズル」と称す)と内周の角がエッジのま
まの吸着ノズル(以下、「比較例の吸着ノズル」と称
す)を用意し、この2種類の吸着ノズルの吸着孔の部分
を、球径が略4mmのセラミック球上に装着する際と同
様な条件(約1Nの弾性力を有するバネで加圧した吸着
ノズルを、約140mm/sの速度で昇降させる)で押
し当てる動作を繰り返す。この動作により吸着孔の部分
に外力を働かせた結果、実施形態の吸着ノズルは比較例
の吸着ノズルの約250倍を越える長寿命が確認され
た。
【0018】本実施形態では、吸着面が部品の材質より
も硬い材質からなり、部品を装着する際に吸着面に発生
する集中応力を分散する分散手段を有する例について説
明したが、吸着面が部品の材質よりも硬い材質を用いず
に、単に部品を装着する際に吸着面に発生する集中応力
を分散する分散手段を有するだけでも、吸着ノズルの吸
着孔の内周の角がエッジのものに比べて耐久性が向上す
る。 (実施の形態2)本実施形態の吸着ノズルの製造方法に
ついて以下に説明する。
も硬い材質からなり、部品を装着する際に吸着面に発生
する集中応力を分散する分散手段を有する例について説
明したが、吸着面が部品の材質よりも硬い材質を用いず
に、単に部品を装着する際に吸着面に発生する集中応力
を分散する分散手段を有するだけでも、吸着ノズルの吸
着孔の内周の角がエッジのものに比べて耐久性が向上す
る。 (実施の形態2)本実施形態の吸着ノズルの製造方法に
ついて以下に説明する。
【0019】ノズル先端部にダイヤモンド層4、吸着孔
3、吸着孔内周の角の略アール面5を順次設ける方法を
述べる。
3、吸着孔内周の角の略アール面5を順次設ける方法を
述べる。
【0020】図3に示すように、吸着ノズル先端部に、
焼結粉6(超微粒ダイヤモンドと金属バインダー材との
混合粉)を置き、高温・高圧で焼結することにより吸着
ノズル先端部に焼結ダイヤモンドを接合してダイヤモン
ド層4を得る。その後、この焼結ダイヤモンド層4の予
め定められた位置7をワイヤ放電加工により切断する。
この際のワイヤ放電加工の好適な条件は、ワイヤー線経
φ0.2mm、ワイヤースピード2.5cm/min、
加工電圧150V、加工電流2A、加工液は油である。
焼結粉6(超微粒ダイヤモンドと金属バインダー材との
混合粉)を置き、高温・高圧で焼結することにより吸着
ノズル先端部に焼結ダイヤモンドを接合してダイヤモン
ド層4を得る。その後、この焼結ダイヤモンド層4の予
め定められた位置7をワイヤ放電加工により切断する。
この際のワイヤ放電加工の好適な条件は、ワイヤー線経
φ0.2mm、ワイヤースピード2.5cm/min、
加工電圧150V、加工電流2A、加工液は油である。
【0021】これにより、バラツキの少ないノズルの長
さが得られるので、複数の吸着ノズルを交換した後でも
吸着ノズルの吸着面の高さが一定になり、部品の吸着
時、装着時の部品に与える部品押圧力を正確に制御でき
る。
さが得られるので、複数の吸着ノズルを交換した後でも
吸着ノズルの吸着面の高さが一定になり、部品の吸着
時、装着時の部品に与える部品押圧力を正確に制御でき
る。
【0022】また、部品の吸着時、装着時に昇降する垂
直方向に対して精度良く直角な吸着面2が得られるの
で、水平に供給される部品を正確に吸引して取り出しが
でき、又、水平に置かれた基板に水平の姿勢で正確な位
置に装着することができる。
直方向に対して精度良く直角な吸着面2が得られるの
で、水平に供給される部品を正確に吸引して取り出しが
でき、又、水平に置かれた基板に水平の姿勢で正確な位
置に装着することができる。
【0023】続いて得られた吸着面2に吸着孔3をワイ
ヤ放電加工により設ける。この状態では、該吸着孔3の
内周の角8はエッジ状のコーナとなっている。
ヤ放電加工により設ける。この状態では、該吸着孔3の
内周の角8はエッジ状のコーナとなっている。
【0024】さらに、図4に示すように前記吸着孔3よ
り僅かに大きな同形状の孔からなる噴出口9を吸着面2
に密着させ、該吸着孔3の内周の角8に略30μ径のダ
イヤモンドの微粒子10を5〜10分間吹き付ける。こ
れにより半径0.01〜0.03mm程度の略曲(アー
ル)面5を得ることができる。
り僅かに大きな同形状の孔からなる噴出口9を吸着面2
に密着させ、該吸着孔3の内周の角8に略30μ径のダ
イヤモンドの微粒子10を5〜10分間吹き付ける。こ
れにより半径0.01〜0.03mm程度の略曲(アー
ル)面5を得ることができる。
【0025】なお、以上の説明では、ダイヤモンド層を
得るために、ダイヤモンドの焼結体をノズル先端に接合
するとしたが、ダイヤモンドチップを前記ノズル先端に
固着することでも良い。この場合は、ダイヤモンドチッ
プを精度良く固着することで前記のワイヤ放電加工によ
り切断した工程を省いてもよい。
得るために、ダイヤモンドの焼結体をノズル先端に接合
するとしたが、ダイヤモンドチップを前記ノズル先端に
固着することでも良い。この場合は、ダイヤモンドチッ
プを精度良く固着することで前記のワイヤ放電加工によ
り切断した工程を省いてもよい。
【0026】上記のように本実施の形態によれば、応力
集中を分散できるため、長寿命な吸着ノズルを得ること
が可能となる。
集中を分散できるため、長寿命な吸着ノズルを得ること
が可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の吸着ノズルによれ
ば、前記吸着面が部品の材質よりも硬い材質からなり、
前記部品を装着する際に前記吸着面に発生する集中応力
を分散する分散手段を設けたため、長寿命な吸着ノズル
が得られる。
ば、前記吸着面が部品の材質よりも硬い材質からなり、
前記部品を装着する際に前記吸着面に発生する集中応力
を分散する分散手段を設けたため、長寿命な吸着ノズル
が得られる。
【0028】また、ダイヤモンドチップを前記ノズル先
端に固着ワイヤカット放電加工により吸着孔を得、該吸
着孔の内周の角にダイヤの微粒子を吹き付けることで略
アール面を有するノズルが得られる。
端に固着ワイヤカット放電加工により吸着孔を得、該吸
着孔の内周の角にダイヤの微粒子を吹き付けることで略
アール面を有するノズルが得られる。
【図1】本発明の一実施の形態による吸着ノズルを示す
斜視図
斜視図
【図2】部品を斜め吸着保持した図1のA矢視断面図
【図3】本発明の一実施の形態による吸着ノズルの製造
過程を示す斜視図
過程を示す斜視図
【図4】吸着孔角の加工図
【図5】従来の吸着ノズルを示す斜視図
【図6】従来の吸着ノズルに部品を斜め吸着保持した断
面図
面図
【図7】図5の吸着ノズルの吸着孔部が欠けた状態を示
す斜視図
す斜視図
【図8】吸着ノズルを使用する部品実装装置を示す概略
斜視図
斜視図
1 吸着ノズル
2 吸着面
3 吸着孔
4 ダイヤモンド層
5 曲(アール)面(分散手段)
6 焼結粉
P 部品
Claims (5)
- 【請求項1】 吸着ノズル先端の吸着面に負圧に連なる
吸着孔を設け、部品を前記吸着面に吸着し基板上に装着
する吸着ノズルであって、前記吸着面が部品の材質より
も硬い材質からなり、前記部品を装着する際に前記吸着
面の吸着孔付近に発生する集中応力を分散する分散手段
を有する吸着ノズル。 - 【請求項2】 分散手段は前記吸着面上に構成される吸
着孔の内周の角部が曲面または鈍角からなる請求項1記
載の吸着ノズル。 - 【請求項3】 吸着ノズル先端にダイヤモンド層を設
け、該ダイヤモンド層にワイヤ放電加工により吸着孔を
形成し、該吸着孔の内周の角にダイヤモンドの微粒子を
吹き付けて前記吸着孔の内周の角部を曲面または鈍角に
形成する請求項2記載の吸着ノズルの製造方法。 - 【請求項4】 吸着ノズル先端の吸着面に負圧に連なる
吸着孔を設け、部品を前記吸着面に吸着し基板上に装着
する吸着ノズルであって、前記部品を吸着面に吸着する
際、あるいは基板上に装着する際に部品の押圧力により
前記吸着ノズルの吸着面の吸着孔付近に発生する集中応
力を分散する分散手段を有する吸着ノズル。 - 【請求項5】 吸着ノズル先端の吸着面に負圧に連なる
吸着孔を設け、前記吸着ノズルによって部品を前記吸着
面に吸着し基板上に装着する部品吸着・装着方法であっ
て、前記部品を吸着面に吸着する際、あるいは基板上に
装着する際に生じる部品の押圧力により前記吸着ノズル
の吸着面の吸着孔付近に発生する集中応力を分散しなが
ら部品を吸着・装着する部品吸着・装着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002078357A JP2003266355A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 吸着ノズル及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP2002078357A JP2003266355A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 吸着ノズル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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