JP2003266214A - 切削工具及び切削装置 - Google Patents
切削工具及び切削装置Info
- Publication number
- JP2003266214A JP2003266214A JP2002078226A JP2002078226A JP2003266214A JP 2003266214 A JP2003266214 A JP 2003266214A JP 2002078226 A JP2002078226 A JP 2002078226A JP 2002078226 A JP2002078226 A JP 2002078226A JP 2003266214 A JP2003266214 A JP 2003266214A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- cutting
- chips
- cutting tool
- rake face
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属部品を切削する際の切り屑の飛散を極力
防止し、飛散する金属切り屑による種種の弊害を防止で
きる切削工具を提供する。 【解決手段】 すくい面に切り屑を排出する孔を設けた
ことを特徴とする切削工具とし、前記孔はすくい面より
低い凹部に開口し、チップ裏面に貫通させ、また、チッ
プ座からホルダー外部に貫通する孔を設けた切削工具と
する。また、すくい面に切り屑を排出する孔を設けた切
削工具と、前記孔に連接された吸引手段とを少なくとも
設けたことを特徴とする切削装置とする。
防止し、飛散する金属切り屑による種種の弊害を防止で
きる切削工具を提供する。 【解決手段】 すくい面に切り屑を排出する孔を設けた
ことを特徴とする切削工具とし、前記孔はすくい面より
低い凹部に開口し、チップ裏面に貫通させ、また、チッ
プ座からホルダー外部に貫通する孔を設けた切削工具と
する。また、すくい面に切り屑を排出する孔を設けた切
削工具と、前記孔に連接された吸引手段とを少なくとも
設けたことを特徴とする切削装置とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削工具に関し、
詳しくは旋削用のスローアウェイチップ、ホルダーに適
する。
詳しくは旋削用のスローアウェイチップ、ホルダーに適
する。
【0002】
【従来の技術とその課題】切削加工で発生する切り屑を
円滑に処理するために、スローアウェイチップのすくい
面に凸状あるいは凹状のチップブレーカを構成して、こ
のチップブレーカによって被削材の切り屑を適宜破断し
ている。破断した切り屑は加工機内に飛散する。ところ
が切り屑は切削加工で生じた熱の60%以上を有している
ため、切り屑が飛散した部位(ベッドやテーブル)に熱
を伝え、不均一な加熱によって熱変形が起こり加工精度
が低下する問題があった。また、切り屑が加工面に当た
り、加工面を傷つけてしまう問題があった。
円滑に処理するために、スローアウェイチップのすくい
面に凸状あるいは凹状のチップブレーカを構成して、こ
のチップブレーカによって被削材の切り屑を適宜破断し
ている。破断した切り屑は加工機内に飛散する。ところ
が切り屑は切削加工で生じた熱の60%以上を有している
ため、切り屑が飛散した部位(ベッドやテーブル)に熱
を伝え、不均一な加熱によって熱変形が起こり加工精度
が低下する問題があった。また、切り屑が加工面に当た
り、加工面を傷つけてしまう問題があった。
【0003】また、保護カバー等が無い普通旋盤で飛散
した切り屑により、作業者がケガをする危険性が指摘さ
れている。
した切り屑により、作業者がケガをする危険性が指摘さ
れている。
【0004】従って、本発明は、切り屑の飛散を極力防
止することを課題する。
止することを課題する。
【0005】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
であって、すくい面に切り屑を排出する孔を設けたこと
を特徴とする。
であって、すくい面に切り屑を排出する孔を設けたこと
を特徴とする。
【0006】本発明によれば、切り屑はすくい面に設け
られた孔を通過し排出されるため、飛散することが無
い。
られた孔を通過し排出されるため、飛散することが無
い。
【0007】また、すくい面より一段低い凹部に孔の開
口部を設けたことで、切り屑接触長さを短くでき、かつ
必要な刃先強度を確保できる。
口部を設けたことで、切り屑接触長さを短くでき、かつ
必要な刃先強度を確保できる。
【0008】また、チップの孔に対応して、チップ座か
らホルダー外部に貫通する孔を設けたことにより、切り
屑はチップの孔から入りホルダーの孔を通過し、例えば
チップコンベヤ等の装置上などの特定の位置に排出でき
る。
らホルダー外部に貫通する孔を設けたことにより、切り
屑はチップの孔から入りホルダーの孔を通過し、例えば
チップコンベヤ等の装置上などの特定の位置に排出でき
る。
【0009】また、すくい面に切り屑を排出する孔を設
けた切削工具と、前記孔に連接された吸引手段とを少な
くとも設けたことを特徴とする切削装置とし、切り屑を
チップの孔から確実に回収でき、飛散を防止できる。
けた切削工具と、前記孔に連接された吸引手段とを少な
くとも設けたことを特徴とする切削装置とし、切り屑を
チップの孔から確実に回収でき、飛散を防止できる。
【0010】前記吸引手段を孔に嵌合するパイプとコン
プレッサーとする。
プレッサーとする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す断
面図であり、スローアウェイチップ1はホルダー2先端
のチップ座3に位置し、ブレーカピース4を介してクラ
ンプ5にて強固に取り付けられる。クランプ5は取付ネ
ジ6によりホルダー2に固定されるため、スローアウェ
イチップ1は容易に着脱可能である。スローアウェイチ
ップ1の切れ刃11近傍のすくい面7には凹部8が設け
られ、孔9の一端は凹部8に開口し他端はチップ底面に
開口している。孔10の一端は孔9に連通するようにチ
ップ座3に開口し、他端はホルダー2裏面に開口してい
る。
面図であり、スローアウェイチップ1はホルダー2先端
のチップ座3に位置し、ブレーカピース4を介してクラ
ンプ5にて強固に取り付けられる。クランプ5は取付ネ
ジ6によりホルダー2に固定されるため、スローアウェ
イチップ1は容易に着脱可能である。スローアウェイチ
ップ1の切れ刃11近傍のすくい面7には凹部8が設け
られ、孔9の一端は凹部8に開口し他端はチップ底面に
開口している。孔10の一端は孔9に連通するようにチ
ップ座3に開口し、他端はホルダー2裏面に開口してい
る。
【0012】図2はスローアウェイチップ刃先部を上面
から見た図であり、切れ刃11の近傍に凹部8が設けら
れ、さらに凹部8に開口した貫通孔9が設けられてい
る。
から見た図であり、切れ刃11の近傍に凹部8が設けら
れ、さらに凹部8に開口した貫通孔9が設けられてい
る。
【0013】切れ刃で生成された切り屑は、すくい面7
上を滑りブレーカピース4により孔9へ導かれ、孔9、
孔10を通りホルダー2外へ排出される。切り屑処理性
に劣る流れ型の切り屑の場合は、ブレーカピース4に当
たって分断された後、孔9、孔10を通りホルダー2外
へ排出され、流れ型以外の切り屑の場合も同様に、孔
9、孔10を通りホルダー2外へ排出されるため、切り
屑は飛散することが無い。また、切り屑は、すくい面7
上を滑る最中に孔の入り排出されることから、従来に比
べ、すくい面と接触時間を低減できるので、摩擦による
熱の発生も極力防止でき、切削抵抗の低減、工具寿命向
上といった効果を呈する。
上を滑りブレーカピース4により孔9へ導かれ、孔9、
孔10を通りホルダー2外へ排出される。切り屑処理性
に劣る流れ型の切り屑の場合は、ブレーカピース4に当
たって分断された後、孔9、孔10を通りホルダー2外
へ排出され、流れ型以外の切り屑の場合も同様に、孔
9、孔10を通りホルダー2外へ排出されるため、切り
屑は飛散することが無い。また、切り屑は、すくい面7
上を滑る最中に孔の入り排出されることから、従来に比
べ、すくい面と接触時間を低減できるので、摩擦による
熱の発生も極力防止でき、切削抵抗の低減、工具寿命向
上といった効果を呈する。
【0014】切れ刃11近傍のすくい面7上に凹部8を
設けることにより、切り屑接触長さが、更に、短くな
り、切削抵抗が減少すると共に、切れ刃11近傍に孔9
を設けた場合に比べ刃先強度を強くすることができる。
被削材、切削条件に応じて、凹部8の位置・形状、孔9
の位置、ブレーカピース4の形状を適宜調整すること
で、切り屑を確実に孔9へ導くことが可能である。
設けることにより、切り屑接触長さが、更に、短くな
り、切削抵抗が減少すると共に、切れ刃11近傍に孔9
を設けた場合に比べ刃先強度を強くすることができる。
被削材、切削条件に応じて、凹部8の位置・形状、孔9
の位置、ブレーカピース4の形状を適宜調整すること
で、切り屑を確実に孔9へ導くことが可能である。
【0015】被削材としては、種々のものが適用できる
が、切削抵抗の低い銅、アルミ系の金属やその合金の仕
上げ用として好適に利用できる。
が、切削抵抗の低い銅、アルミ系の金属やその合金の仕
上げ用として好適に利用できる。
【0016】ホルダー2に設けられた孔10は、本実施
例ではホルダー2の下部に開口しているが、ホルダー2
側面など切り屑を排出したい方向に開口させることがで
きる。
例ではホルダー2の下部に開口しているが、ホルダー2
側面など切り屑を排出したい方向に開口させることがで
きる。
【0017】また、孔10の図中下方から切り屑を図示
しないコンプレッサーなどの吸引手段を利用して回収す
ることができる。その際、コンプレッサーの騒音など作
業環境を改善するために、一台の吸引装置から分岐する
複数のパイプを嵌着するようにすることが望ましい。こ
の場合、複数台の切削装置に対して吸引手段の駆動部が
少なくて済む利点もある。
しないコンプレッサーなどの吸引手段を利用して回収す
ることができる。その際、コンプレッサーの騒音など作
業環境を改善するために、一台の吸引装置から分岐する
複数のパイプを嵌着するようにすることが望ましい。こ
の場合、複数台の切削装置に対して吸引手段の駆動部が
少なくて済む利点もある。
【0018】また、切り屑は飛散することなく特定の場
所に排出できるため、切り屑の熱によるベッドやテーブ
ルの熱変形による加工精度の低下の防止、加工面の傷防
止、作業者の安全の確保、切り屑接触長さが短くなるこ
とによる切削抵抗の低減を図ることが可能である。
所に排出できるため、切り屑の熱によるベッドやテーブ
ルの熱変形による加工精度の低下の防止、加工面の傷防
止、作業者の安全の確保、切り屑接触長さが短くなるこ
とによる切削抵抗の低減を図ることが可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、すくい面に孔を設け、
その孔を利用して切り屑を排出するようにしたので、切
り屑の飛散を極力防止した切削工具を提供できる。
その孔を利用して切り屑を排出するようにしたので、切
り屑の飛散を極力防止した切削工具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の代表的な実施の形態を示す図
【図2】 スローアウェイチップ刃先部を情報から見た
図
図
1 スローアウェイチップ
2 ホルダー
3 チップ座
4 ブレーカピース
5 クランプ
6 締付けねじ
7 すくい面
8 凹部
9 孔
10 孔
11 切れ刃
Claims (5)
- 【請求項1】 すくい面に切り屑を排出する孔を設けた
ことを特徴とする切削工具。 - 【請求項2】 前記孔はすくい面より低い凹部に開口
し、チップ裏面に貫通していることを特徴とする請求項
1記載の切削工具。 - 【請求項3】 前記孔に連通し、チップ座からホルダー
外部に貫通する孔を設けたことを特徴とする請求項1又
は2に記載の切削工具。 - 【請求項4】 すくい面に切り屑を排出する孔を設けた
切削工具と、前記孔に連接された吸引手段とを少なくと
も設けたことを特徴とする切削装置。 - 【請求項5】 前記吸引手段は、孔に嵌合するパイプと
コンプレッサーとからなることを特徴とする請求項4記
載の切削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002078226A JP2003266214A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 切削工具及び切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002078226A JP2003266214A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 切削工具及び切削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003266214A true JP2003266214A (ja) | 2003-09-24 |
Family
ID=29205986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002078226A Pending JP2003266214A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 切削工具及び切削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003266214A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006075962A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具及びインサート |
JP2015213992A (ja) * | 2014-05-09 | 2015-12-03 | 株式会社豊田中央研究所 | 切削工具および切削方法 |
JP2016107345A (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-20 | 三菱重工工作機械株式会社 | ホブ及びホブ盤 |
JP2018187725A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 株式会社城山商会 | 樹脂フィルム用の切削バイト及びこれを用いた切削方法 |
-
2002
- 2002-03-20 JP JP2002078226A patent/JP2003266214A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006075962A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具及びインサート |
JP2015213992A (ja) * | 2014-05-09 | 2015-12-03 | 株式会社豊田中央研究所 | 切削工具および切削方法 |
JP2016107345A (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-20 | 三菱重工工作機械株式会社 | ホブ及びホブ盤 |
JP2018187725A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 株式会社城山商会 | 樹脂フィルム用の切削バイト及びこれを用いた切削方法 |
JP7018183B2 (ja) | 2017-05-09 | 2022-02-10 | 株式会社城山 | 樹脂フィルム用の切削バイトを用いた切削方法 |
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