JP7018183B2 - 樹脂フィルム用の切削バイトを用いた切削方法 - Google Patents
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Description
前記ロール体における、前記樹脂フィルムの不揃いな端面を切削して、前記樹脂フィルムの端面を揃える切削方法であって、
前記刃先部は、前記本体部の前記一方向に対して直交又は傾斜する方向に、前記切屑ガイド部が伸びる状態で形成されており、
回転可能なシャフトに支持された前記ロール体を、前記中心軸線を中心に回転させるとともに、前記切屑ガイド部の中心軸線が前記ロール体の端面における接線方向又は前記接線方向に対して傾斜する方向に配置された状態で、前記ロール体の前記不揃いな端面に前記切削バイトの前記刃先部を接触させて、前記不揃いな端面を前記刃先部によって切削し、
かつ、前記切屑ガイド部に対向する位置から前記切屑ガイド部の内側へエアを吹き付けることによって、前記不揃いな端面が切削されるときに生じる前記樹脂フィルムの切屑が、前記切削バイトと前記ロール体の端面とが擦れ合うときに生じる摩擦による静電気によって前記シャフトへ引き寄せられないように、前記樹脂フィルムの切屑を前記切屑ガイド部の内側を前記接線方向又は前記接線方向に対して傾斜する方向に通過させて排出する、樹脂フィルム用の切削バイトを用いた切削方法にある。
前記一態様の樹脂フィルム用の切削バイトを用いた切削方法において、切削バイトは、樹脂フィルムのロール体の端面を切削する際に生じる切屑を排出するために適した形状を有する。
具体的には、切削バイトは、筒形状又は屈曲板形状の刃先部と、刃先部の内側に形成された穴状又は溝状の切屑ガイド部とを有する。そして、回転するロール体の端面を切削バイトによって切削する際には、ロール体の端面に対向して配置した刃先部を、ロール体の端面に接触させる。このとき、刃先部によって切削されて、ロール体の端面から生じる樹脂フィルムの切屑は、穴状又は溝状の切屑ガイド部へと導かれ、この切屑ガイド部を通過する。
<実施形態1>
本形態の切削バイト1は、図1~図3に示すように、中心軸線C1の周りに巻かれた樹脂フィルム3のロール体31の端面32を、ロール体31が中心軸線C1を中心に回転するときに切削するものである。切削バイト1は、本体部11、刃先部12及び切屑ガイド部13を有する。本体部11は、刃物台23に取り付けられる部分である。刃先部12は、筒形状を有するとともに本体部11から突出して形成されており、ロール体31の端面32に対向して配置される部分である。切屑ガイド部13は、筒形状の刃先部12の内側に穴状に形成されており、ロール体31の端面32が切削されるときに生じる樹脂フィルム3の切屑34を通過させる部分である。
(樹脂フィルム3)
図2及び図3に示すように、樹脂フィルム3のロール体31は、フィルム原反とも呼ばれ、木材原料等から作られた円筒状の中芯33の周りに樹脂フィルム3を円筒状に巻くことによって形成されている。樹脂フィルム3は、必要とされる大きさに適宜切断され、種々の製品としての金属板、機械部品、ハウジング等の表面に張り付けられて、この表面を保護する表面保護フィルム(表面保護シートとも呼ばれる。)として用いられる。樹脂フィルム3は、透明、半透明又は不透明である種々の樹脂から形成される。
切削バイト1及び切削方法は、切断刃によって必要とする長さに切断された後の樹脂フィルム3のロール体31の端面32を加工するものである。
図2及び図3に示すように、切削バイト1は、切削加工装置2、言い換えれば特殊な旋盤装置に装着して使用される。切削加工装置2は、シャフト21、回転機構22及び刃物台23を有する。シャフト21は、樹脂フィルム3のロール体31の中芯33内に挿入して、このロール体31を回転可能に支持するものである。回転機構22は、シャフト21に支持されたロール体31の端部を把持して、このロール体31を回転させるものである。刃物台23は、シャフト21に対して対向する位置に配置されており、シャフト21に対して相対的に接近及び離隔が可能である。切削バイト1は、シャフト21の中心軸線C1に対して垂直になる状態で、刃物台23における装着部231に装着される。
図1及び図2に示すように、本形態の切削バイト1は、樹脂フィルム3のロール体31の端面32を切削するために特化したものである。切削バイト1の本体部11は、刃物台23に取り付けやすいように、矩形状の断面を有し、一方向Dに長い形状に形成されている。本形態の切削バイト1の刃先部12は、円筒形状に形成されており、刃先部12の外周面の一部が本体部11に接合されている。言い換えれば、刃先部12は、板形状体が円筒状に加工され、板形状体の両端が本体部11に接合された形状を有する。
本形態の樹脂フィルム3のロール体31の切削方法においては、切削加工装置2及び切削バイト1を用いる。切削方法においては、中心軸線C1の周りに巻かれた樹脂フィルム3のロール体31における、樹脂フィルム3の不揃いな端面32Aを切削して、樹脂フィルム3の端面32を揃える加工を行う。
シャフト21及び回転機構22のチャック部221によって支持されたロール体31の露出側の端面32は、円筒状に巻かれた樹脂フィルム3の端面32が揃っていない不揃いな端面32Aとなっている。
本形態の樹脂フィルム3用の切削バイト1は、樹脂フィルム3のロール体31の端面32を切削する際に生じる切屑34を排出するために適した形状を有する。
具体的には、切削バイト1は、円筒形状の刃先部12と、刃先部12の内側に形成された穴状の切屑ガイド部13とを有する。そして、回転するロール体31の不揃いな端面32Aを切削バイト1によって切削する際には、ロール体31の端面32から生じる樹脂フィルム3の切屑34が、穴状の切屑ガイド部13へと導かれ、この切屑ガイド部13を通過する。
本形態の切削バイト1の刃先部12は、図4に示すように、平板が屈曲して形成された屈曲板形状に形成されている。また、屈曲板形状の刃先部12は、J形状の断面を有する形状に形成されている。本形態の刃先部12は、曲面状に折り曲げられている。
切削バイト1の刃先部12の屈曲板形状の断面は、J形状とする以外にも、種々の折返し形状とすることができる。刃先部12は、ロール体31の端面32を切削するとともに、この端面32から発生する切屑34をガイドする形状であれば、いかなる形状に形成することもできる。
11 本体部
12 刃先部
13 切屑ガイド部
21 シャフト
23 刃物台
3 樹脂フィルム
31 ロール体
32 端面
34 切屑
Claims (1)
- 一方向に長い形状に形成されて刃物台に取り付けられる本体部と、前記本体部から突出して、中心軸線の周りに巻かれた樹脂フィルムのロール体の端面に対向して配置される筒形状又は屈曲板形状の刃先部と、前記筒形状又は屈曲板形状の刃先部の内側に形成され、前記ロール体の端面が切削されるときに生じる前記樹脂フィルムの切屑を通過させる穴状又は溝状の切屑ガイド部と、を備える、樹脂フィルム用の切削バイトを用い、
前記ロール体における、前記樹脂フィルムの不揃いな端面を切削して、前記樹脂フィルムの端面を揃える切削方法であって、
前記刃先部は、前記本体部の前記一方向に対して直交又は傾斜する方向に、前記切屑ガイド部が伸びる状態で形成されており、
回転可能なシャフトに支持された前記ロール体を、前記中心軸線を中心に回転させるとともに、前記切屑ガイド部の中心軸線が前記ロール体の端面における接線方向又は前記接線方向に対して傾斜する方向に配置された状態で、前記ロール体の前記不揃いな端面に前記切削バイトの前記刃先部を接触させて、前記不揃いな端面を前記刃先部によって切削し、
かつ、前記切屑ガイド部に対向する位置から前記切屑ガイド部の内側へエアを吹き付けることによって、前記不揃いな端面が切削されるときに生じる前記樹脂フィルムの切屑が、前記切削バイトと前記ロール体の端面とが擦れ合うときに生じる摩擦による静電気によって前記シャフトへ引き寄せられないように、前記樹脂フィルムの切屑を前記切屑ガイド部の内側を前記接線方向又は前記接線方向に対して傾斜する方向に通過させて排出する、樹脂フィルム用の切削バイトを用いた切削方法。
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