JP2003265938A

JP2003265938A - 微細気泡発生装置および微細気泡発生システム

Info

Publication number: JP2003265938A
Application number: JP2002069506A
Authority: JP
Inventors: 常二郎 ▲高▼橋; Tsunejiro Takahashi; Toshitaka Okumura; 敏孝奥村; Hiroshi Mizumachi; 博史水町
Original assignee: SHIGEN KAIHATSU KK
Current assignee: SHIGEN KAIHATSU KK
Priority date: 2002-03-14
Filing date: 2002-03-14
Publication date: 2003-09-24

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は装置を小型化すると共に、通常の家
庭用水道機材にかかる圧力と同じ程度の使用常圧で直径
１０ミクロン以下の超微細気泡の発生を安定して継続的
に発生させる装置およびシステムを提供するものであ
る。【解決手段】微細気泡発生装置は、汲み上げた液体に
気体を供給して加圧すると共に、ハウジング３１を２分
割する仕切板３７を配設し、第１の攪拌・混合路３０Ａ
にて第１の気体の溶解を実行し、第２の攪拌・混合路３
０Ｂにて第２の気体の溶解を実行し、液体に気体を溶解
させる溶解装置３０を備え、気体溶解液を吐出ノズルよ
り吐出・減圧して微細化した気泡を発生させる装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、供給される液体中
に空気（気体）を溶解させ、浴槽などの貯溜槽内に放出
させることにより微細気泡を発生させる装置およびシス
テムに関する。

【０００２】

【従来の技術】微細気泡発生装置は特許第２５７３８９
９号公報に開示されているように、微細気泡の付着浮上
作用を利用して水中のフロック、油分などの浮遊物を浮
上・浄化する浄化装置に用いられている。また、特開２
００１−１７９２４１号公報には、気液混合タンクによ
って取り出した浴槽水に空気を溶解させて浴槽に還流さ
せる構成が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の微細気
泡発生装置はそれぞれ直径約１０ミクロンの微細気泡を
形成するものにすぎなかった。また、装置全体のボリュ
ームも大きく、装置稼動時の配管内の圧力が高圧となり
騒音レベルも高く、大きな消費電力を必要とした。

【０００４】そこで、本発明は装置を小型化すると共
に、通常の家庭用水道機材にかかる圧力と同じ程度の使
用常圧で直径１０ミクロン以下の超微細気泡の発生を安
定して継続的に発生させる装置およびシステムを提供す
るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の微細気泡発生装
置は、汲み上げた液体に気体を供給して加圧すると共
に、気体を混入した加圧液を攪拌・混合するハウジング
と、気体をハウジングの外に排出する排出弁とよりなる
液体に気体を溶解させる溶解装置を備え、気体溶解液を
吐出ノズルより吐出・減圧して微細化した気泡を発生さ
せる装置である。そして、ハウジングは仕切板を配設し
て第１の攪拌・混合路と第２の攪拌・混合路を形成する
と共に、上部には第１の攪拌・混合路と第２の攪拌・混
合路との連絡路を形成し、前記排出弁は前記連絡路に開
口して備えられる。そして、第１の攪拌・混合路は下端
に気体混入の加圧液の流入口を設け、第２の攪拌・混合
路の下端には気体を溶解した気体溶解液の流出口を設
け、流入口から流入した加圧液は第１の攪拌・混合路内
における乱流により第１の気体の溶解がなされると共
に、連絡路を介して第２の攪拌・混合路に流入して第２
の気体の溶解がなされる構成を具備する。

【０００６】本発明の微細気泡発生装置は、気体を混入
した加圧液を攪拌・混合するハウジングと、液体に溶解
されずに浮上する気体をハウジングの外に排出する排出
弁とを備え、ハウジングは第１のハウジングと、第１の
ハウジングの外周との間に間隙を設けて第１のハウジン
グを内包する第２のハウジングを有している。そして、
第１のハウジングは下端に気体混入の加圧液の流入口を
設け、上端を第２のハウジングとの間隙に開口してな
り、第２のハウジングは下端に気体溶解液の流出口を設
け、前記排出弁は前記間隙に開口して備えられ、流入口
から流入した加圧液は第１のハウジング内における乱流
により第１の気体の溶解がなされると共に、第２のハウ
ジング内における乱流により第２の気体の溶解がなされ
るよう構成される液体の溶解装置を具備する。

【０００７】本発明の微細気泡発生システムは、貯溜槽
から汲み上げた液体に気体を供給して加圧すると共に、
液体に気体を溶解させ、気体溶解液を減圧して液体貯溜
槽に循環し、貯溜槽の液体に微細化した気泡を発生させ
るシステムであって、気体を混入した加圧液を攪拌・混
合して気体溶解液を形成する気体溶解工程と、気体溶解
液を液体貯溜槽に循環する手前に配設する対流、貯溜工
程を具備している。また、気体溶解工程は、気体を混入
した加圧液を攪拌・混合する第１の工程と、第１の工程
の下流側に配設される気体溶解液を攪拌・混合する第２
の工程を備えている構成を有する。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。実施の形態１図１は本発明に係る微細気泡発生装置およびシステムの
構成説明図である。微細気泡発生装置１００は貯溜槽１
から汲み上げた液体に空気を供給すると共に加圧状態で
空気を水中に溶解させ、貯溜槽１に戻す際、常圧に減圧
する。このとき、水中に溶解していた空気は微細な気泡
となって発生浮上する。貯溜槽１からの液体の循環経路
に循環ポンプ１０を配設し、ポンプ１０の下流側にコン
プレッサー２０、その下流側に気体溶解装置３０を設置
し、液体の吐出口４０を貯溜槽１に連結して、液体の循
環を実行している。

【０００９】貯溜槽１より循環ポンプ１０により配管５
を介して液体（水）を汲み上げる。ここで、貯溜槽１は
浴槽・水槽・廃水槽・油水分離槽・生簀・湖沼などの液
体の貯溜体をいう。この実施の形態例では貯溜槽として
浴槽を用いた場合を示している。汲み上げられた浴槽の
水はコンプレッサー２０から圧送される空気と混合され
加圧状態で気体溶解装置３０に流入する。コンプレッサ
ー２０には逆止弁２５を配設している。

【００１０】気体溶解装置３０は空気混合水を圧力約
０．３ＭＰａに加圧している。そして、空気混合水は気
体溶解装置３０を通過途上、気体（空気）が水中に溶解
する。空気を溶解した加圧水は、浴槽１に連絡する吐出
ノズル４０から浴槽１内に還元される。吐出ノズル４０
の吐出圧は気体溶解装置３０の圧力とほぼ同じ約０．３
ＭＰａとなっている。浴槽１に吐出された空気溶解水は
常圧に減圧され、過飽和状態となった気体（空気）は微
細気泡となって水中に発生し、上昇する。

【００１１】次に、気体溶解装置３０を説明する。図２
は装置の正面図、図３は断面説明図である。気体溶解装
置３０は循環ポンプ１０から送られた水がコンプレッサ
ー２０からの空気と混合した混合加圧水となって流入す
るハウジング３１と、水に溶け込まれずにハウジング３
１の上部に滞留する気体の量を調整する空気抜き（排
出）弁３３（以下空気抜き弁という）を備えている。ハ
ウジング３１は円筒形状をなし、下端部分に空気混合加
圧水を流入させる流入口３１１とハウジング３１内に流
入した液体を吐出ノズル４０方向に流下させる流出口３
１３を設け、それぞれ配管５に連結されている。排出弁
３３はハウジング３１の蓋体３５に取付けられている。

【００１２】ハウジング３１内には仕切板３７を配設し
ている。仕切板３７はハウジング３１の筒体に嵌合挿入
して配設することにより、ハウジング３１内は２分割さ
れ、流入口３１１に連絡する第１の攪拌・混合路３０Ａ
と、流出口３１３に連絡する第２の攪拌・混合路３０Ｂ
とを形成する。そして、仕切板３７の高さ寸法をハウジ
ング３１の高さ寸法に対して寸法ｈ低くすることによ
り、仕切板３７の上端と蓋体３７との間を、第１の攪拌
・混合路３０Ａと第２の攪拌・混合路３０Ｂとを連絡す
る連絡路３０Ｃを形成している。

【００１３】このように構成される気体溶解装置３０
は、配管５から流入した空気を混合した加圧水が圧力約
０．３ＭＰａのハウジング３１内の第１の攪拌・混合路
３０Ａを矢印ａで示すように上昇する。そして、蓋３５
に衝突して流路を変更し、連絡路３０Ｃを通って第２の
攪拌・混合路３０Ｃを下降・乱流する。この間、気体混
合液は攪拌・混合され、空気は小さな気泡となり水に溶
解される。溶解されなかった空気はハウジング３１上部
に溜まり、空気抜き弁３３から外部に放出される。

【００１４】空気を溶解した液体はハウジング３１下部
の流出口３１３から配管５を介して吐出ノズル４０から
浴槽１に吐出される。また、吐出ノズル４０の上流側の
配管５には減圧弁４３を設けて、吐出ノズル４０の吐出
圧をハウジング３１内の圧力とほぼ等しい圧力約０．３
ＭＰａに調整している。また、仕切板３７をハウジング
から取り外し自在の構成とすることにより、ハウジング
内部の清掃などの管理がし易くなる。

【００１５】次に吐出ノズル４０の構成を説明する（図
４，５参照）配管５の先端には吐出口４１が嵌合されて
いる。そして、吐出口４１を含む配管５の先端部分には
吐出口カバー４５が配設されている。吐出口カバー４５
は空気溶解水の吐出方向に対して垂直に底壁４５１を有
し、空気溶解水の吐出方向に沿って開口部４５３を形成
している。そして、開口部４５３はメッシュ４５５で閉
塞されている。

【００１６】このように構成する吐出ノズル４０におい
て、吐出口４１から吐出される空気溶解水は減圧されて
溶解空気が微細気泡となる。そして、吐出口カバー４５
の底壁４５１に衝突して方向を変更し、吐出口４１と吐
出口カバー４５との間に形成される空間に流入して対流
・貯溜され、開口部４５３から浴槽１内に吐出される。
このとき、吐出カバー４５の底壁４５１に衝突した水は
発生する微細気泡をさらに破壊して気泡を小さくし、約
１０ミクロン以下の気泡を形成する。さらに、メッシュ
４５５を通過する際に、網目より大きな空気泡は塞き止
められ、気泡径の小さな微細気泡のみが浴槽１に吐出さ
れる。この実施例ではカバーの開口部分にメッシュを貼
着した例を示したが、通水孔を複数個穿孔した板体とし
ても同様の作用、効果を奏する。さらに、開口部４５
３、あるいは後壁４５６を取り外し自在の構成とするこ
とにより、吐出口の清掃、管理が容易となる。

【００１７】ここで、浴槽１に対して微細気泡発生装置
１００の配設例を図６により説明する。浴槽１の下部の
排水口１３と気体溶解装置３０の流入口３１１を配管５
で接続する。また、先端に吐出ノズル４０を有する配管
５を気体溶解装置３０の流出口３１３に連結する。この
とき、吐出ノズル４０に取付けられている吐出口カバー
４５の開口部４５３を浴槽１の側壁１１に対向して設置
する。

【００１８】微細気泡発生装置１００を始動する。気体
溶解装置３０に浴槽１の水が空気と混合して流入する。
そして、気体溶解装置３０内で第１の攪拌・混合、およ
び第２の攪拌・混合路での加圧、乱流により空気泡は水
に溶解される。そして、溶解液は配管５を通って吐出ノ
ズル４０から浴槽１内に吐出される。このとき、溶解液
は吐出ノズル４０の吐出口４１と吐出口カバー４５との
間隙で対流しながら貯溜されるので開口部４５３からは
定量の液量が吐出される。また、吐出ノズル４０はカバ
ー４５の開口４５３を浴槽１の側壁１１に対向させてい
るので、吐出される吐出水中の微細な空気泡はまずカバ
ー４５の底壁４５１に衝突して衝撃でさらに微細化さ
れ、また、浴槽側壁１１に衝突してさらなる微細化がな
され、白濁状態となる。

【００１９】上記のように、本微細気泡発生装置は家庭
用水道機材にかかる圧力と同じ程度の圧力約０．３ＭＰ
ａの使用常圧で約１０ミクロン以下の微細気泡を継続的
に安定して発生させることが出来る。また、電源１００
Ｖを使用でき、消費電力を低減し、装置の小型化の達成
と共に、騒音レベルも低減している。

【００２０】さらに、浴槽１内を浮上する微細気泡は破
裂し、水面にマイナスイオンを発生させ、また、破裂時
に発生する超音波は皮膚の汚れを取り除き、除去された
汚れは微細気泡が吸着して浮上、浴槽水は浄化される。
このように、石鹸分を含まない浴槽からの放流水は無公
害であって、河川の水質悪化を防止できる。さらに、上
昇移動する微細気泡が体表面を刺激し毛細血管が拡張さ
れ入浴効果を高める。この実施の形態では浴槽水の循環
を説明したが、水質改善、養殖・有機栽培などの施設に
おいても本微細気泡発生装置を用いることができる。

【００２１】実施の形態２この実施例は気体溶解装置のハウジングを二重構造とし
た例を示している。・・図７，８参照微細気泡発生装置の他の部分の構成は実施の形態１と同
様となっているので省略する。また同一構成の個所には
同一符号を付けてその説明を省略している。

【００２２】気体溶解装置３００は空気混合水が流入す
る第１のハウジング３１０と、第１のハウジングを内包
できる大きさの第２のハウジング３２０とを備えてい
る。第１のハウジング３１０は空気混合水を搬送する配
管５に連結する流入口３１１を有し、流入口３１１に対
向する上面をメッシュ３１４を貼った上部開口３１５と
する筒状体を形成している。第２のハウジング３２０は
間隙３５０を解して第１のハウジング３１０を内包して
いる。そして、下端に空気溶解水の流出口３２１を備
え、上部を空気抜き弁３３に連絡している。空気抜き弁
３３の第２のハウジング３２０側にはスリット３３５を
形成した案内筒３３０を突設している。

【００２３】この構成よりなる気体溶解装置３００は先
ず第１のハウジング３１０内に流入する気体混合水が攪
拌・混合して第１の気体の溶解がなされる。そして、上
部の開口３１３から第１のハウジング３１０と第２のハ
ウジング３２０との間隙３５０内に流入する。そして、
間隙３５０内でさらに攪拌・混合し、第２の気体の溶解
がなされて、第２のハウジング３２０の流出口３２１か
ら吐出側配管５に流入する。第１のハウジング３１０か
ら第２のハウジング３２０の間隙３５０に溶解液が流入
するとき、メッシュ３１４の網目より大きなサイズの気
泡は塞き止められる。メッシュ３１４を通過した第２の
ハウジング３２０内での第２の気体の溶解を受けている
溶解水は配管５に流出する。配管５への流量以上の溶解
水は間隙３５０内に貯溜され対流してさらなる溶解が進
行する。

【００２４】このように、この形態の溶解装置は第１の
ハウジング３１０内での溶解工程（第１の気体の溶解工
程）と第２のハウジング３２０内（滞留間隙空間）での
溶解工程（第２の気体の溶解工程）により溶解処理が確
実に実行され進行される。

【００２５】空気抜き弁３３はハウジング内の空気圧が
所定の圧になると弁が開放されハウジング内の空気を外
部に放出する構成となっている。空気抜き弁３３のハウ
ジングの間隙３５０側には案内筒３３０を連接してい
る。案内筒３３０はハウジング３００の内部に突出する
筒状体であって、滞留する空気を空気抜き弁３３方向に
案内している。案内筒３３０には壁面長さ方向に壁面を
切り欠いたスリット３３５が形成されている。循環ポン
プ１０の始動時、気体混合の加圧水は第１のハウジング
３１０内に充満し、空気抜き弁３３の内部にまで入り込
む。空気抜き弁３３内に入った液体は表面張力で弁の開
閉部分を閉塞してしまう。この状態で稼動を持続する
と、余剰空気がハウジングから抜けにくくなり、滞留空
気が次第に増加する。その結果、滞留空気圧により、第
１のハウジング３１０内の水位を押し下げてしまい第１
のハウジング３１０内の気体溶解処理の量を減量する不
都合が発生した。そこで、この案内筒３３０のスリット
３３５は空気抜き弁３３内に入った液体の流下を容易に
している。この実施の形態例ではスリットは１本形成し
ているが、２本以上あってもよい。

【００２６】この微細気泡発生装置を浴槽に連結して設
置する。この構成により、循環ポンプの運転圧力脈動が
発生し汲み上げる水の量に変化が生じたとき、間隙３５
０内に滞留されている第２の気体の溶解中の空気溶解水
が流出量の変化を補填し、吐出量の安定した供給ができ
る。

【００２７】また、図８に示すように、第１のハウジン
グ３１０に粒状の麦飯石６０を装填してもよい。この場
合、サイズの大きな空気泡が麦飯石６０の間隙を通過す
る際に攪拌され、麦飯石表面に粒径の小さな空気泡が多
数付着し、水中に気泡がより溶け込み易くなって、溶解
効率を高めることができる。さらに、麦飯石６０に気泡
による衝撃と循環ポンプの圧送圧力を与えることによ
り、麦飯石の有する抗菌性や活性化特性を発揮させるこ
とが出来る。また、麦飯石に変えてセラミック粒を用い
ても同様の効果を有する。さらに、第１のハウジング３
１０と第２のハウジング３２０は取り外し自在の構成と
することにより、第１のハウジング３１０の取り替え、
充填物の補充、各ハウジングの清掃などの管理が容易と
なる。

【００２８】実施の形態３この実施の形態は吐出ノズルの他の例を示している(図
９参照)。浴槽に開口する吐出ノズル４００は溶解水を
搬送する配管５の先端に連結する吐出口４１０と、吐出
口４１０を被覆する第１のカバー４２０と第１のカバー
４２０の外周に配設する第２のカバー４３０とを備えて
いる。吐出口４１０は有底（底板４１１）筒形状をなす
管体で、配管５に接続している。そして、筒状壁の下部
に吐出孔４１５が穿孔されている。第１のカバー４２０
は間隙ｓをもって吐出口４１０を内包している。第１の
カバー４２０は吐出口４１０の吐出孔４１５の反対面上
部に第１のカバーの吐出口４２５が開口されている。

【００２９】第２のカバー４３０は第１のカバー４２０
の外周に配設されている。第２のカバー４３０は第１の
カバー４２０から吐出する溶解水の貯溜路４３３を形成
している。そして、第１のカバーの吐出口４２５の反対
側の壁面に第２のカバー吐出口４３５を形成している。

【００３０】このように構成する吐出ノズル４００は、
配管５から吐出口４１０に流入する溶解水が底板４１１
に衝突して対流し、吐出孔４１５から第１のカバー４２
０との間隙ｓに流出する。溶解水は間隙ｓを対流し第１
のカバーの吐出口４２５から第２のカバー４３０の貯溜
路４３３に流入する。貯溜路４３３内を対流する溶解水
は第２のカバー４３０の吐出口４３５から外部に吐出さ
れる。

【００３１】このように、気体溶解装置内で空気を溶解
した溶解水は、吐出ノズル４００において、吐出口４１
０に吐出され急激的に減圧するので、溶解されていた過
飽和空気が微細気泡となる。この微細気泡を発生した水
は第１のカバー４２０内に流入・対流して気泡はさらに
微細化する。そして、第２のカバー４３０の貯溜路４３
３内でさらなる微細化と貯溜が行われる。このとき、第
１のカバーの吐出口４２５を吐出口４１０の吐出孔４１
５に対し最も離れている位置に、また、第２のカバー４
２０の吐出口４３５を第１のカバーの吐出口４２５に対
して最も離れている位置に配設することにより、各間隙
内での滞留、攪拌・混合時間を長く設定することが出来
る。

【００３２】このように、吐出ノズル４００を備える微
細気泡発生装置は浴槽１への循環の手前で吐出ノズル４
００内で対流して気泡のさらなる微細化を達成すると共
に、第２のカバー４３０の貯溜路４３３内に貯溜されて
いるので、ポンンプの汲み上げ量の変化、気体溶解装置
の処理量の変化に影響を及ぼされることなく、安定した
吐出量が供給される。

【００３３】ここで溶解装置の他の例を図１０により説
明する。この例に示す溶解装置３６０は第１のハウジン
グ３６１は第２のハウジング３６２と同じ高さ寸法を有
する筒状体で構成されている。そして、第１のハウジン
グ３６１の上部には溶液の流出孔３６５が穿孔されてい
る。この構成よりなる溶解装置３６０において、第１の
ハウジング３６１内で攪拌・混合された溶解液は流出孔
３６５から第２のハウジング３６２に流入して、第２の
攪拌。混合が行われる。この構成により、第１のハウジ
ング３６１からの流出に圧力がかかり、第１の攪拌・混
合がより確実に実行される。

【００３４】

【発明の効果】本発明は装置の小型化を達成すると共
に、通常の家庭用水道機材にかかる圧力と同じ程度の使
用常圧で直径１０ミクロン以下の超微細気泡の発生を安
定して継続的に発生させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る微細気泡発生装置の機構説明図。

【図２】気体溶解装置の正面図。

【図３】気体溶解装置の機構説明断面図。

【図４】吐出口の説明図。

【図５】吐出口カバーの正面図。

【図６】微細気泡発生装置を浴槽に対して配設した場合
の説明図。

【図７】気体溶解装置の他の例を示す説明図。

【図８】第１のハウジングの説明図。

【図９】吐出口カバーの他の例を示す説明図。

【図１０】気体溶解装置のさらに他の例を示す説明図。

【符号の説明】

１貯溜槽（浴槽）５配管１０ポンプ１１浴槽側壁１３排水口２０コンプレッサー２５逆止弁３０気体溶解装置３１ハウジング３３弁３７仕切板４０吐出ノズル４１吐出口４３減圧弁４５吐出口カバー６０麦飯石１００微細気泡発生装置３００気体溶解装置３１０ハウジング３１１流入口３１３流出口３１４メッシュ３１５上部開口３２０ハウジング３３０案内筒３３５スリット３５０間隙４００吐出ノズル４１０吐出口４１１底板４１５吐出孔４２０カバー４２５吐出口４３０、４３５カバー４３３貯溜路４５１底壁４５３開口部４５５メッシュ４５６後壁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｃ０２Ｆ 1/24 Ｃ０２Ｆ 1/24 (72)発明者奥村敏孝神奈川県横浜市中区尾上町三丁目43番地横浜エクセレント関内資源開発株式会社内 (72)発明者水町博史神奈川県横浜市中区尾上町三丁目43番地横浜エクセレント関内資源開発株式会社内Ｆターム(参考） 4D037 AA01 AA09 AB02 AB18 BA01 BB04 BB05 4G035 AA01 AB15 AE13 AE17 4G037 AA01 EA01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】汲み上げた液体に気体を供給して加圧す
ると共に、液体に気体を溶解させる溶解装置を備え、気
体溶解液を吐出ノズルより吐出・減圧して微細化した気
泡を発生させる微細気泡発生装置において、前記気体の溶解装置は、気体を混入した加圧液を攪拌・
混合するハウジングと、液体に溶解されずに浮上する気
体をハウジングの外に排出する排出弁とを備え、前記ハ
ウジングは仕切板を配設して第１の攪拌・混合路と第２
の攪拌・混合路を形成すると共に、上部には第１の攪拌
・混合路と第２の攪拌・混合路との連絡路を形成し、前
記排出弁は前記連絡路に開口して備えられ、第１の攪拌・混合路は下端に気体混入の加圧液の流入口
を設け、第２の攪拌・混合路の下端には気体を溶解した
気体溶解液の流出口を設け、流入口から流入した加圧液
は第１の攪拌・混合路内における乱流により第１の気体
の溶解がなされると共に、連絡路を介して第２の攪拌・
混合路に流入して第２の気体の溶解がなされるよう構成
されてなる微細気泡発生装置。
【請求項２】汲み上げた液体に気体を供給して加圧す
ると共に、液体に気体を溶解させる溶解装置を備え、気
体溶解液を吐出ノズルより吐出・減圧して微細化した気
泡を発生させる微細気泡発生装置において、前記気体の溶解装置は、気体を混入した加圧液を攪拌・
混合するハウジングと、液体に溶解されずに浮上する気
体をハウジングの外に排出する排出弁とを備え、前記ハ
ウジングは第１のハウジングと、第１のハウジングの外
周との間に間隙を設けて第１のハウジングを内包する第
２のハウジングを有し、前記第１のハウジングは下端に
気体混入の加圧液の流入口を設け、上端を第２のハウジ
ングとの間隙に開口してなり、前記第２のハウジングは
下端に気体溶解液の流出口を設け、前記排出弁は前記間
隙に開口して備えられ、流入口から流入した加圧液は第１のハウジング内におけ
る乱流により第１の気体の溶解がなされると共に、第２
のハウジング内における乱流により第２の気体の溶解が
なされるよう構成されてなる微細気泡発生装置。
【請求項３】前記排出弁はハウジング内に開口する案
内筒を連設し、該案内筒は液体流下用のスリットを形成
し、排出弁に流入した液体をハウジングに流下させるよ
う構成してなる請求項１または２記載の微細気泡発生装
置。
【請求項４】前記吐出ノズルは気体溶解液を吐出する
吐出口と該吐出口を内包する吐出口カバーを備え、該吐
出口カバーは吐出口の気体溶解液の吐出方向に平行した
開口を設け、吐出口と吐出口カバーとの間に液体の貯溜
空間を構成してなる請求項１または２記載の微細気泡発
生装置。
【請求項５】前記第１の気体の溶解経路、または第２
の気体の溶解経路には麦飯石が充填されていることを特
徴とする請求項１または２記載の微細気泡発生装置。
【請求項６】前記仕切板は着脱自在に配設されてなる
請求項１記載の微細気泡発生装置。
【請求項７】前記第１のハウジングと第２ハウジング
とは取り外し自在に構成されていることを特徴とする請
求項２記載の微細気泡発生装置。
【請求項８】貯溜槽から汲み上げた液体に気体を供給
して加圧すると共に、液体に気体を溶解させ、気体溶解
液を減圧して液体貯溜槽に循環し、貯溜槽の液体に微細
化した気泡を発生させる微細気泡発生システムにおい
て、気体を混入して加圧液を形成する気体混合工程と、気体
が混合されている加圧液を攪拌・混合して気体溶解液を
形成する気体溶解工程と、気体溶解液を液体貯溜槽に循
環する手前に配設する対流、貯溜工程を備えてなり、前
記気体溶解工程は、流入する加圧液を攪拌・混合する第
１の気体の溶解工程と、第１の気体の溶解工程を経過し
た気体の溶解液を更に攪拌・混合する第２の気体の溶解
工程とを有することを特徴とする微細気泡発生システ
ム。